JPH09326362A - 除振装置及び露光装置 - Google Patents

除振装置及び露光装置

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JPH09326362A
JPH09326362A JP9074590A JP7459097A JPH09326362A JP H09326362 A JPH09326362 A JP H09326362A JP 9074590 A JP9074590 A JP 9074590A JP 7459097 A JP7459097 A JP 7459097A JP H09326362 A JPH09326362 A JP H09326362A
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JP
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vibration
vibration isolation
stage
control circuit
actuators
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JP9074590A
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Tatsuya Osaki
達哉 大崎
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステージ移動に伴う本体重心位置移動の影響
を受けず、外乱振動の抑制効果を維持し、しかも、環境
温度の変動を抑える。 【解決手段】 ステージが移動すると、重心位置の移動
により露光本体部40の除振台が傾斜するとともに振動
する。非干渉化計算部56では除振台の傾き量に応じて
空圧制御部37を介し、位置ゲインを切り替えて、除振
パッド4A〜4Dに供給される空気流量を制御する。ま
た、上記空気流量制御とほぼ同時に制御装置11では6
つの変位センサ10及び6つの振動センサ5の出力に基
づいて振動を抑制するようにアクチュエータ7、32を
駆動制御する。従って、除振パッドにより除振台の傾き
の全部又は一部を補正できるので、その分アクチュエー
タで発生すべき推力を抑制することが可能になり、その
発熱が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除振装置及び露光
装置に係り、更に詳しくは、除振台の振動を打ち消すよ
うにアクチュエータにより除振台を駆動するいわゆるア
クティブ方式の除振装置及びこの除振装置を備えた露光
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステップ・アンド・リピート方式の縮小
投影型露光装置、即ちいわゆるステッパ等の精密機器の
高精度化に伴い、設置床から定盤(除振台)に作用する
微振動をマイクロGレベルで絶縁する必要が生じてい
る。除振装置の除振台を支持する除振パッドとしてはダ
ンピング液中に圧縮コイルバネを入れた機械式ダンパや
空気式ダンパ等種々のものが使用され、除振パッド自体
がある程度のセンタリング機能を備えている。特に、空
気式ダンパを備えた空気バネ除振装置はバネ定数を小さ
く設定でき、約10Hz以上の振動を絶縁することか
ら、精密機器の支持に広く用いられている。また、最近
では従来のパッシブ除振装置の限界を打破するために、
アクティブ除振装置が提案されている。これは、除振台
の振動をセンサで検出し、このセンサの出力に基づいて
アクチュエータを駆動することにより振動制御を行う除
振装置であり、低周波制御帯域に共振ピークの無い理想
的な振動絶縁効果を持たせることができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ステッパ等では、大き
な加減速を行うXYステージ(ウエハステージ)が除振
パッドに保持された定盤上に搭載されており、XYステ
ージの移動と同時に露光装置本体の重心位置が移動す
る。アクティブ除振装置では、このステージ移動に伴
い、本体重心位置が変化したとき、位置制御ループによ
り初期位置に位置決めをするが、ステージ移動量が大き
くなると本体重心位置変化量も大きくなり、本体が傾斜
する。本体重心位置変化量の増大に伴い、この傾斜量も
大きくなり、これを補正するためにアクチュエータに必
要とされる推力も大きくなる。このような除振装置で
は、アクチュエータより発生する発熱量が大きく、露光
装置の置かれている環境の温度変化が大きくなる。この
環境の温度変化はXYステージの位置を計測するレーザ
干渉計の測定精度に影響を与え、ひいてはステージの位
置決め精度等の劣化を招くという不都合があった。
【0004】かかる不都合を改善するための手段とし
て、位置制御ループのゲインを高くすることが考えられ
るが、このようにすると、位置制御応答性は向上するも
のの、床振動を本体に伝えることになって却って除振性
能が劣化するので、有効な手段とは成りえない。従っ
て、位置制御応答性をある程度確保しつつ、除振性能を
劣化させることなく、しかも環境の温度変化を抑えるこ
とができる装置の開発が急務となっていた。
【0005】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その目的はステージ移動に伴う本体重心位置移動の
影響を殆ど受けることなく、外乱振動の抑制(制振)効
果を損なうことなく、しかも、環境温度に対する影響を
極力抑えることが出来る除振装置及びこれを備えた露光
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくとも3個の空気式除振パッドを介して水平に
保持された除振台と;前記除振台上で移動する少なくと
も1つのステージと;前記除振台を異なる箇所で鉛直方
向に駆動する少なくとも3つのアクチュエータを含む複
数のアクチュエータと;前記除振台の変位を検出する1
又は2以上の変位センサと;前記除振台の振動を検出す
る1又は2以上の振動センサと;前記変位センサおよび
振動センサの出力に基づいて前記除振台の振動を抑制す
るように前記各アクチュエータを駆動制御する第1制御
系と;前記除振台の位置制御ループのゲインが可変な空
圧制御回路を有し、前記ステージ移動時の重心位置の移
動により生じる前記除振台の傾き量に応じて前記位置制
御ループのゲインを切り替えて、前記除振パッドに供給
される空気流量を制御する第2制御系とを有する。
【0007】これによれば、ステージが所定の加速度で
移動すると、重心位置の移動により除振台が傾斜すると
ともに振動する。第2制御系では除振台の傾き量に応じ
て位置制御ループのゲインを切り替えて、除振パッドに
供給される空気流量を制御する。ここで、除振台の傾き
量はステージの位置を計測する位置計測手段の出力に基
づいて予測しても良く、あるいは除振台の鉛直方向の変
位を検出する変位センサを用いて検出しても良い。
【0008】また、上記の第2制御系による空気流の制
御とほぼ同時に第1制御系では変位センサおよび振動セ
ンサの出力に基づいて除振台の振動を抑制するように各
アクチュエータを駆動制御する。これにより、除振パッ
ド(及び鉛直方向駆動用のアクチュエータ)により除振
台の傾斜が補正されるとともに全てのアクチュエータ
(及び除振パッド)により除振台の振動が抑制される。
従って、除振パッドにより除振台の傾きの全部又は一部
を補正できるので、その分アクチュエータで発生すべき
推力を抑制することが可能になり、アクチュエータの発
熱が抑制される。
【0009】この場合において、第2制御系では除振台
の傾き量に応じて位置制御ループのゲインを切り替え
て、除振パッドに供給される空気流量を制御するので、
位置制御量の大小に応じて適切なゲインを設定でき、最
適な位置制御応答性が得られる。例えば、制御開始当初
高ゲインに設定して除振パッドの高さを目標位置近傍に
急速に追い込み、この状態から低いゲインに切り換える
ことにより、高い位置制御応答性を確保しつつ十分な収
束性をも確保することが可能になる。従って、ステージ
移動に伴う本体重心位置移動の影響を殆ど受けることが
なくなる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の除振装置において、前記第2制御系は、前記空圧制御
回路による除振パッドに対する空気流量の制御により前
記除振台の傾き補正を行なうとともに低い周波数成分の
振動を除去し、前記第1制御系は高い周波数成分の振動
のみを前記アクチュエータを用いて除去するような制御
を行なうことを特徴とする。これによれば、アクチュエ
ータは除振台の高い周波数成分の振動のみを抑制すれば
よいので、アクチュエータより発生する推力を必要最小
限に抑えることができ、アクチュエータの発熱を最小限
に抑えることができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の除振装置において、前記除振台の傾き量の補正及び制
振の際に、前記各アクチュエータに発生させる推力又は
前記各アクチュエータに流れる電流を一定とする制御回
路を更に有する。これによれば、アクチュエータの発熱
量を一定にすることが可能となり、必要以上の環境温度
に対する影響を抑制することができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の除振装置において、前記各除振パッドと前記空
圧制御回路との間に、バッファタンクを介在させたこと
を特徴とする。これによれば、空圧制御回路から除振パ
ッドに空気を供給する際に、その空気が一旦バッファタ
ンク内に流入した後、除振パッドに供給されるので、バ
ッファタンクの作用により除振パッドの内圧の急激な変
化が抑制され、これにより、例えば位置制御ループのゲ
インを高ゲインから低ゲインに切り換えるときや、空圧
制御回路と除振パッドとの間の空気の出し入れを電磁弁
等のオン・オフにより行う場合に生ずる可能性のある除
振パッドの内圧の急激な変化をも防止することが可能に
なる。
【0013】請求項5に記載の発明は、少なくとも3個
の空気式除振パッドを介して水平に保持された除振台
と;前記除振台上で移動する少なくとも1つのステージ
と;前記除振台を異なる箇所で鉛直方向に駆動する少な
くとも3つのアクチュエータを含む複数のアクチュエー
タと;前記除振台の変位を検出する1又は2以上の変位
センサと;前記除振台の振動を検出する1又は2以上の
振動センサと;前記変位センサおよび振動センサの出力
に基づいて前記除振台の振動を抑制するように前記各ア
クチュエータを駆動制御する第1制御系と;前記各除振
パッドに供給される空気流量を制御するための空圧制御
回路を有し、前記除振台の傾きを補正する第2制御系
と、前記各除振パッドと前記空圧制御回路との間に介在
されたバッファタンクとを有する。
【0014】これによれば、ステージが所定の加速度で
移動すると、重心位置の移動により除振台が傾斜すると
ともに振動する。第2制御系では除振台の傾き量を補正
すべく、空圧制御回路を介して各除振パッドに供給され
る空気流量を制御する。これにより、除振台の傾きが除
振パッドによって補正されるが、この際、空圧制御回路
から空気が一旦バッファタンク内に流入した後、除振パ
ッドに供給されるので、バッファタンクの作用により除
振パッドの内圧の急激な変化が抑制される。従って、除
振台上のステージにいわゆるトビ等の現象が生ずるのが
防止される。なお、除振台の傾き量はステージの位置を
計測する位置計測手段の出力に基づいて予測しても良
く、あるいは除振台の鉛直方向の変位を検出する変位セ
ンサを用いて検出しても良い。
【0015】また、上記の第2制御系による空気流の制
御とほぼ同時に第1制御系では変位センサおよび振動セ
ンサの出力に基づいて除振台の振動を抑制するように各
アクチュエータを駆動制御する。これにより、除振パッ
ド(及び鉛直方向駆動用のアクチュエータ)により除振
台の傾斜が補正されるとともに全てのアクチュエータ
(及び除振パッド)により除振台の振動が抑制される。
従って、除振パッドにより除振台の傾きの全部又は一部
を補正できるので、その分アクチュエータで発生すべき
推力を抑制することが可能になり、アクチュエータの発
熱が抑制される。
【0016】この場合において、空圧制御回路の構成は
種々考えられるが、例えば、請求項6に記載の発明の如
く、前記空圧制御回路は、空気路上に配置された微小な
径を持つオリフィスと、この空気路内の圧力を設定する
レギュレータと、前記空気路の開閉を行なう電磁弁とを
それぞれ備えた給気側回路及び排気側回路とを有する構
成にしても良い。このような空圧制御回路によれば、微
小な径を持つオリフィスとレギュレータの組み合わせに
より、給気側回路及び排気側回路のそれぞれで流量が一
定の値に設定され、それぞれの電磁弁のオン・オフによ
り空気の出し入れが行われる。この場合、微小な径を持
つオリフィスを備えていることから、設定流量を小さく
することにより除振パッドに微小量の変位を生じさせる
ような制御が可能となる。また、電磁弁のオン・オフに
より生じ易い除振台上のステージのトビ等の発生はバッ
ファタンクの存在により抑制される。
【0017】請求項7に記載の発明は、マスクに形成さ
れたパターンを投影光学系を介して基板ステージ上の感
光基板に転写する露光装置であって、請求項1〜6のい
ずれか一項に記載の除振装置を露光本体部の除振装置と
して具備することを特徴とする。これによれば、上記各
請求項に記載の発明に係る除振装置の作用・効果によ
り、露光精度が向上する。
【0018】
【発明の実施形態】
《第1の実施形態》以下、本発明の第1の実施形態につ
いて、図1ないし図6に基づいて説明する。
【0019】図1には、第1の実施形態に係るステップ
・アンド・スキャン型の露光装置100の概略斜視図が
示されている。この図1において、設置面としての床上
に長方形板状の台座2が設置され、この台座2上に除振
パッド4A〜4D(但し、図1では紙面奥側の除振パッ
ド4Dは図示せず、図2参照)が設置され、これらの除
振パッド4A〜4D上に除振台としての長方形状の定盤
6が設置されている。ここで、後述するように本実施形
態では投影光学系PLが使用されているため、投影光学
系PLの光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に直交する平面
内で定盤6の長手方向にX軸を、これに直交する方向に
Y軸を取る。また、それぞれの軸回りの回転方向をZ
θ、Xθ、Yθ方向と定める。なお、以下の説明におい
て、必要に応じ、図1中のX、Y、Z軸を示す各矢印の
示す方向を+X、+Y、+Z方向、これと反対の方向を
−X、−Y、−Z方向と区別して用いるものとする。
【0020】除振パッド4A〜4Dは、図2にも示され
るように、それぞれ定盤6の長方形の底面の4個の頂点
付近に配置されている。本実施形態では、除振パッド4
A〜4Dとして空気式ダンパが使用されている。これら
の除振パッド4A〜4Dは、図2に示されるように、3
つの空圧制御回路37A、37B、37Cを介して制御
装置11に接続され、制御装置11では空圧制御回路3
7A、37B、37Cを介して除振パッド4A〜4Dに
供給される空気の流量を制御するようになっている。す
なわち、空気の圧力により除振パッド4A〜4Dの高さ
を調整できるため、その空気式ダンパは上下動機構の役
目をも兼ねている。
【0021】図1に戻り、台座2と定盤6との間に除振
パッド4Aと並列にアクチュエータ7Aが設置されてい
る。アクチュエータ7Aは、台座2上に固定された固定
子9Aと定盤6の底面に固定された可動子8Aとから構
成され、制御装置11(図1では図示省略、図2、図3
参照)からの指示に応じて台座2から定盤6の底面に対
するZ方向の付勢力、又は定盤6の底面から台座2に向
かう吸引力を発生する。他の除振パッド4B〜4Dにお
いても、除振パッド4Aと同様にそれぞれ並列にアクチ
ュエータ7B〜7Dが設置され(但し、図1では紙面奥
側のアクチュエータ7C、7Dは図示せず、図3参
照)、これらのアクチュエータ7B〜7Dの付勢力又は
吸引力もそれぞれ制御装置11(図1では図示省略、図
2、図3参照)により設定される。アクチュエータ7A
〜7Dの制御方法については、後述する。
【0022】アクチュエータ7Aは、前記の如く、固定
子9Aと可動子8Aとから成り、固定子9Aは、例え
ば、N極の軸の両側にS極の軸が形成された発磁体によ
り構成され、また、可動子8Aは、N極の軸に遊嵌する
内筒、この内筒の外側に巻回されたコイル、及びこのコ
イルを覆う外筒より構成される。そして、コイルに流れ
る電流を調整することにより、固定子9Aと可動子8A
との間に±Z方向の力が発生する。その他のアクチュエ
ータ7B〜7Dもアクチュエータ7Aと同様に構成され
ている。
【0023】定盤6上には図示しない駆動手段によって
XY2次元方向に駆動される基板ステージとしてのXY
ステージ20が載置されている。更に、このXYステー
ジ20上にZレベリングステージ、θステージ(いずれ
も図示省略)及びウエハホルダ21を介して感光基板と
してのウエハWが吸着保持されている。また、定盤6上
でXYステージ20を囲むように第1コラム24が植設
され、第1コラム24の上板の中央部に投影光学系PL
が固定され、第1コラム24の上板に投影光学系PLを
囲むように第2コラム26が植設され、第2コラム26
の上板の中央部にレチクルステージ27を介してマスク
としてのレチクルRが載置されている。
【0024】XYステージ20のY方向の移動位置は、
位置計測手段としてのY軸用レーザ干渉計30Yによっ
て計測され、XYステージ20のX方向の移動位置は、
位置計測手段としてのX軸用レーザ干渉計30X(図1
では図示せず、図3参照)によって計測されるようにな
っており、これらのレーザ干渉計30Y、30Xの出力
は不図示のステージコントローラ及び不図示の主制御装
置に入力されている。Zレベリングステージは、Z軸方
向の駆動及びZ軸に対する傾斜が調整可能に構成され、
θステージはZ軸回りの微小回転が可能に構成されてい
る。従って、XYステージ20、Zレベリングステージ
及びθステージによって、ウエハWは3次元的に位置決
めが可能となっている。
【0025】レチクルステージ27は、レチクルRのY
軸方向の微調整、及び回転角の調整が可能に構成されて
いる。また、このレチクルステージ27は、図示しない
駆動手段によってX方向に駆動されるようになってお
り、このレチクルステージ27のX方向位置は位置計測
手段としてのレチクルレーザ干渉計30Rによって計測
され、このレチクルレーザ干渉計30Rの出力も不図示
のステージコントローラ及び不図示の主制御装置に入力
されている。
【0026】更に、レチクルRの上方には、図示しない
照明光学系が配置され、図示しない主制御装置ではレチ
クルR及びウエハWの相対位置合わせ(アライメント)
及び図示しない焦点検出系によるオートフォーカスを行
ないつつ、照明光学系からの露光用の照明光ELの下
で、レチクルRのパターンの投影光学系PLを介した像
をウエハWの各ショット領域に順次露光するようになっ
ている。本実施形態では、各ショット領域の露光に際し
ては主制御装置によりXYステージ20とレチクルステ
ージ27とがそれぞれの駆動手段を介してX軸方向(走
査方向)に沿って所定の速度比で相対走査される。
【0027】前記第1コラム24は、4本の脚部24a
〜24d(但し、図1では紙面奥側の脚部24dは図示
せず)により定盤6上に接触している。この第1コラム
24の上板の上面の+Y方向の端部には、第1コラム2
4のZ方向の加速度を検出する振動センサとしての加速
度センサ5Z1 、5Z2 及び第1コラム24のY方向の
加速度を検出する加速度センサ5Y1 、5Y2 が設けら
れている。また、この第1コラム24の上板の上面の+
X方向の端部には、第1コラム24のZ方向の加速度を
検出する振動センサとしての加速度センサ5Z3 及び第
1コラム24のX方向の加速度を検出する加速度センサ
5Xが設けられている。これらの加速度センサ5Z1
5Z2 、5Z3 、5Y1 、5Y2 、5Xとしては、例え
ばピエゾ抵抗効果型あるいは静電容量型の半導体式加速
度センサが使用される。これらの加速度センサ5Z1
5Z2 、5Z3 、5Y1 、5Y2 、5Xの出力も制御装
置11(図1では図示省略、図2、図3参照)に入力さ
れている。
【0028】また、第1コラム24の上板の+Y方向端
部側で−X方向の側面に対向する位置には、第1コラム
24のZ方向変位を検出する変位センサ10Z1 、第1
コラム24のY方向の変位を検出する変位センサ10Y
1 が一体化されて成る変位センサ10Aが配置され、第
1コラム24の上板の+Y方向端部側で+X方向の側面
に対向する位置には、第1コラム24のZ方向変位を検
出する変位センサ10Z2 、第1コラム24のY方向の
変位を検出する変位センサ10Y2 が一体化されて成る
変位センサ10Bが配置されている。第1コラム24の
上板の−Y方向端部側で+X方向の側面に対向する位置
には、第1コラム24のZ方向変位を検出する変位セン
サ10Z3 、第1コラム24のX方向の変位を検出する
変位センサ10Xが一体化されて成る変位センサ10C
が配置されている。
【0029】ここで、変位センサ10Z1 、10Z2
10Z3 、10Y1 、10Y2 、10Xとしては、例え
ば静電容量式センサや、渦電流変位センサが使用され
る。前者の静電容量式センサによれば、静電容量がセン
サの電極と測定対象物(ここでは、不図示の金属板)間
の距離に反比例することを利用して非接触でセンサと測
定対象物間の距離が検出される。また、後者の渦電流変
位センサによれば、予め絶縁体に巻いたコイルに交流電
圧を加えておき、導電性材料(導電体)から成る測定対
象に近づけると、コイルによって作られた交流磁界によ
って導電体に渦電流が発生し、この渦電流によって発生
する磁界は、コイルの電流によって作られた磁界と逆方
向であり、これら2つの磁界が重なり合って、コイルの
出力に影響を与え、コイルに流れる電流の強さ及び位相
が変化する。この変化は、対象がコイルに近いほど大き
くなり、逆に遠いほど小さくなるので、コイルから電気
信号を取り出すことにより、対象の位置、変位を知る事
ができる。この他、背景光の影響を阻止できる構成にす
れば、変位センサとしてPSD(半導体光位置検出器)
を使用することも可能である。
【0030】変位センサ10Y1 、10Y2 、10
1 、10Z2 、10Z3 、10Xの出力も制御装置1
1(図1では図示省略、図3参照)に供給されている。
【0031】第1コラム24の+X方向の側面には、ア
クチュエータ32Aが台座2に固定された門形の支柱3
5Aとの間に取り付けられている。アクチュエータ32
Aは、前述したアクチュエータ7A〜7Cと同様に、支
柱35Aに固定された固定子34Aと第1コラム24に
取り付けられた可動子33Aとから構成され、制御装置
11から可動子33A内のコイルに流れる電流を調整す
ることにより、第1コラム24に対して±X方向に力を
与えることができるようになっている。同様に、第1コ
ラム24の上面2箇所に可動子33B、33Cが取り付
けられ、これら可動子33B、33Cとともにアクチュ
エータ32B、32Cをそれぞれ構成する固定子34
B、34Cが台座2に固定された支柱35A、35Bに
それぞれ固定されている。アクチュエータ32Aと同様
に、アクチュエータ32B、32Cにおいても制御装置
11から可動子33B、33C内のコイルに流れる電流
を調整することにより、第1コラム24に対して±Y方
向の力を与えることができるようになっている。制御装
置11による、アクチュエータ32A〜32Cの制御方
法についても後述する。
【0032】ここで、露光装置100の設置時の定盤6
の高さ及び水平レベルの調整について、図2を参照しつ
つ説明する。変位センサ10Z1 、10Z2 、10Z3
で計測された定盤6のZ方向変位(高さ)が制御装置1
1に伝えられ、これらのデータに基づいて制御装置11
では、定盤6の高さを予め設定されている値にすると共
に水平レベルを維持するため、3つの空圧制御回路37
A〜37Cを介して各除振パッドに供給する空気の流量
を制御して除振パッドに4A〜4Dの高さをそれぞれの
高さに設定する。その後、除振パッド4A〜4Dの高さ
はそれぞれの設定値に維持される。これにより、定盤6
に歪みが生ずることがなく、定盤6上のXYステージ2
0の位置決め精度等が高精度に維持される。
【0033】本実施形態の露光装置100では、定盤
6、XYステージ20、ウエハホルダ21、第1コラム
24、投影光学系PL、第2コラム26、及びレチクル
ステージ27等により露光本体部40(図3参照)が構
成されている。
【0034】次に、この露光本体部40の除振のための
アクチュエータ7A〜7D、32A〜32C及び除振パ
ッド4A〜4Dの制御系について、制御装置11を中心
に、図3のブロック図に基づいて説明する。
【0035】制御装置11は、変位センサ10Z1 、1
0Z2 、10Z3 、10Y1 、10Y2 、10X及び加
速度センサ5Z1 、5Z2 、5Z3 、5Y1 、5Y2
5Xの出力に基づいて定盤6を含む露光本体部40の振
動を抑制するようにアクチュエータ7A、7B、7C、
7D、32A、32B、32Cを駆動制御する第1制御
系としての振動制御系を有している。
【0036】これを更に詳述すると、振動制御系は、変
位センサ10Z1 、10Z2 、10Z3 、10Y1 、1
0Y2 、10Xの出力を図示しないA/Dコンバータを
それぞれ介して入力し、露光本体部40の重心Gの6自
由度方向(X、Y、Z、Xθ、Yθ、Zθ:図1参照)
の変位量(x、y、z、θx 、θy 、θz )に変換する
第1の座標変換部42と、この第1の座標変換部42で
変換後の重心の6自由度方向の変位量(x、y、z、θ
x 、θy 、θz )を目標値出力部44から入力される6
自由度方向の重心位置の目標値(x0 、y0 、z0 、θ
x0 、θy0 、θz0)からそれぞれ減じて6自由度のそれ
ぞれの方向の位置偏差(Δx=x0 −x、Δy=y0
y、Δz=z0 −z、Δθx =θx0−θx 、Δθy =θ
y0−θy、Δθz =θz0−θz )をそれぞれ算出する6
つの減算器46a〜46fと、6自由度のそれぞれの方
向の位置偏差Δx、Δy、Δz、Δθx 、Δθy 、Δθ
zを動作信号として制御動作を行なうPIコントローラ
から成る6自由度のそれぞれの方向の位置コントローラ
XPI、YPI、ZPI、XθPI、YθPI、ZθP
Iと、加速度センサ5Z1 、5Z2 、5Z3 、5Y1
5Y2 、5Xの出力を図示しないA/Dコンバータをそ
れぞれ介して入力し、重心Gの6自由度方向の加速度
(x”、y”、z”、θx ”、θy ”、θz ”)に変換
する第2の座標変換部48と、この第2の座標変換部4
8で変換後の重心Gの6自由度方向の加速度x”、
y”、z”、θx ”、θy ”、θz ”をそれぞれ積分し
てそれぞれの方向の重心Gの速度x’、y’、z’、θ
x ’、θy ’、θz ’に変換する6つの積分器50a〜
50fと、位置コントローラXPI、YPI、ZPI、
XθPI、YθPI、ZθPIの出力を速度指令値
0 ’、y0 ’、z0 ’、θx0’、θy0’、θz0’にそ
れぞれ変換する速度変換ゲイン52a〜52fと、この
変換後の速度指令値x0 ’、y0 ’、z0 ’、θx0’、
θy0’、θz0’から積分器50a〜50fの出力x’、
y’、z’、θx ’、θy ’、θz ’をそれぞれ減じて
6自由度方向のそれぞれの方向の速度偏差(Δx’=x
0 ’−x’、Δy’=y0 ’−y’、Δz’=z0 ’−
z’、Δθx ’=θx0’−θx ’、Δθy ’=θy0’−
θy ’、Δθz ’=θz0’−θz ’)を算出する6つの
減算器54a〜54fと、6自由度のそれぞれの方向の
速度偏差Δx’、Δy’、Δz’、Δθx ’、Δ
θy ’、Δθz ’を動作信号として制御動作を行なうP
Iコントローラから成る6自由度のそれぞれの方向の速
度コントローラVXPI、VYPI、VZPI、VXθ
PI、VYθPI、VZθPIと、これらのコントロー
ラで演算された6自由度のそれぞれの方向の速度制御量
を各アクチュエータの位置で発生すべき速度指令値に変
換するための非干渉化演算を行なう非干渉化計算部56
と、この非干渉化計算部56で変換後の各アクチュエー
タの位置で発生すべき速度指令値を各アクチュエータで
発生すべき推力にそれぞれ変換する推力ゲイン58a〜
58gとを有する。
【0037】即ち、本実施形態の振動制御系は、変位セ
ンサ、位置コントローラ等を含んで構成される位置制御
ループの内側に、その内部ループとして加速度センサ、
積分器、速度コントローラ等を含んで構成される速度制
御ループを有する多重ループ制御系となっている。
【0038】また、本実施形態において、前記非干渉化
計算部56は、変位センサ10Z1、10Z2 、10Z
3 の出力に基づいて、XYステージ20、レチクルステ
ージ27の移動に伴なって生じる定盤6の傾きを演算
し、その傾きを補正する機能をも備えている。これを更
に詳述すると、この非干渉化計算部56では、常時変位
センサ10Z1 、10Z2 、10Z3 の出力を直接的に
モニタすることにより、定盤6の傾きを演算し(検出
し)、定盤6の傾きを除振パッド4A〜4Dにより補正
するように空圧制御部37を構成する第1ないし第3の
空圧制御回路37A〜37Cを制御し、前述した非干渉
化計算の結果得られるアクチュエータ7A〜7Dで発生
すべき速度指令値が所定値を超えないようにする機能を
も備えている。
【0039】さらに、本実施形態の装置では、スキャン
カウンタ66の出力がX方向の速度コントローラVXP
Iの出力段に設けられた加算器68を介して振動制御系
にフィードフォワード入力されている。本実施形態の露
光装置100では、ウエハW上のショットを露光する際
には、レチクルステージ27とXYステージ20とが走
査方向、すなわち、X軸方向に互いに逆向きに同期走査
されるが、この際にレチクルステージ27は、1ショッ
トにつき1回、当該レチクルステージ27の可動範囲を
端から端までXYステージ20の速度の投影光学系PL
の縮小倍率の逆数倍(例えば、4倍又は5倍)の速度で
移動し、しかも露光は定速域でのみ行なわれることか
ら、レチクルステージ27は停止状態から目標速度ま
で加速、目標速度を維持、目標速度から停止状態ま
で減速の3つの状態遷移を行なうことになり、ステージ
27の移動開始直後及び停止直前には大きな反力が
第2コラム26を介して定盤6に作用し、定盤6を含む
露光本体部40に振動が生ずる。そこで、スキャンカウ
ンタ66により、レチクルステージ27の加速度と逆向
きの反力の指令値を振動制御系にフィードフォワード入
力し、上記のステージ27の移動開始直後及び停止直前
の振動を抑制しようとするのである。
【0040】次に、除振パッド4A〜4Dの高さを制御
するための空圧制御部37について図4に基づいて説明
する。
【0041】この空圧制御部37は、手動バルブ101
を介して給気路110にそれぞれ接続されるとともに排
気路120にそれぞれ接続された第1ないし第3の空圧
制御回路37A〜37Cを有している。手動バルブ10
1は供給圧を手動でオン・オフするためのバルブであ
る。
【0042】前記第1の空圧制御回路37Aは、図2紙
面左奥側の除振パッド4Dに供給する空気の流量を制御
するための回路で、相互に並列な第1回路38aと第2
回路38bとを有している。第1回路38aは、給気側
の圧力を設定するレギュレータ102Aと、このレギュ
レータ102Aで設定される空気路内の圧力を検出する
圧力センサ104Aと、この圧力センサ104Aが設け
られた空気路に配置された2系統の絞り、すなわち微動
側の固定絞り106A及び粗動側のスピコン105A
と、固定絞り106A及びスピコン105Aを切り替え
る(択一的にオン状態にする)3ポート電磁弁107A
と、この電磁弁107Aの固定絞り106Aと反対側に
配置され、当該空気路そのものをオン・オフ(開閉)す
る2ポート電磁弁108Aとを有している。同様に第2
回路38bは、排気側の圧力を設定するレギュレータ1
02aと、このレギュレータ102aで設定された空気
路内の圧力を検出する圧力センサ104aと、この圧力
センサ104aが設けられた空気路に配置された2系統
の絞り、すなわち微動側の固定絞り106a及び粗動側
のスピコン105aと、固定絞り106a及びスピコン
105aを切り替える3ポート電磁弁107aと、この
電磁弁107aの固定絞り106aと反対側に配置さ
れ、当該空気路そのものをオン・オフ(開閉)する2ポ
ート電磁弁108aとを有している。第1回路38aと
第2回路38bとの合流点には、第1の空圧制御回路3
7Aの供給圧力を検出する圧力センサ103Aが設けら
れている。
【0043】ここで、固定絞り106A、106aは、
ステンレスもしくはルビー等の硬質の素材にレーザ加工
等により微細な孔を設けたもので、その孔径はφ50μ
mからφ300μm位のものが使用されているが、これ
に代えて精密ニードル弁のような可変絞りを用いても構
わない(以下の第2、第3の空圧制御回路において同
じ)。
【0044】除振パッド4Dに供給され又は除振パッド
4Dから排気される空気の流量はそれぞれの絞りの有効
断面積と第1回路(給気側回路)38aと第1の空圧制
御回路37Aとの圧力比、第2回路(排気側回路)38
bと第1の空圧制御回路37Aとの圧力比とによって決
定されるので、レギュレータ102A、102aによる
圧力の設定、微動側の固定絞り106A、106a及び
粗動側のスピコン105A、105aの切り替えにより
流量は任意に設定可能となる。
【0045】第2の圧力制御回路37Bも、第1の圧力
制御回路37Aと同様に、相互に並列な第3回路39a
と第4回路39bとを有し、第3回路39aはレギュレ
ータ102B、圧力センサ104B、微動側の固定絞り
106B、粗動側のスピコン105B、3ポート電磁弁
107B、2ポート電磁弁108Bとを有している。ま
た、第4回路39bは、レギュレータ102b、圧力セ
ンサ104b、微動側の固定絞り106b、粗動側のス
ピコン105b、3ポート電磁弁107b、2ポート電
磁弁108bとを有している。また、第3回路39aと
第4回路39bとの合流点には、第2の空圧制御回路3
7Bの供給圧力を検出する圧力センサ103Bが設けら
れている。
【0046】第3の圧力制御回路37Cも、第1の圧力
制御回路37Aと同様に、相互に並列な第5回路40a
と第6回路40bとを有し、第5回路40aはレギュレ
ータ102C、圧力センサ104C、微動側の固定絞り
106C、粗動側のスピコン105C、3ポート電磁弁
電磁弁107C、2ポート電磁弁108Cとを有してい
る。また、第6回路40bは、レギュレータ102c、
圧力センサ104c、微動側の固定絞り106c、粗動
側のスピコン105c、3ポート電磁弁107c、2ポ
ート電磁弁108cとを有している。また、第5回路4
0aと第6回路40bとの合流点には、第3の空圧制御
回路37Cの供給圧力を検出する圧力センサ103Cが
設けられている。
【0047】第2、第3の空圧制御回路37B、37C
においても、第1の空圧制御回路37Aと同様に、レギ
ュレータによる圧力の設定、固定絞り及びスピコンの切
り替えにより流量は任意に設定可能となっている。
【0048】また、図4においては、4個の除振パッド
のうち手前の2個、すなわち除振パッド4A、4Bを同
一の空圧系統で制御する場合を例示したが、空圧制御部
37においては、除振パッド4A〜4Dに空気を供給す
る径路は3系統あり、各系統の空圧制御回路を除振パッ
ド4A〜4Dに接続する方法(組み合わせ)としては、
図5(A)、図5(B)、図5(C)に示されるように
種々の変形が可能であり、露光本体部40の重心位置、
除振パッド4A〜4Dの配置に応じてこれらのいずれか
を選択することにより、露光本体部40の傾き量の制御
性を最適な状態にすることが可能である。
【0049】また、露光本体部40を支持する除振パッ
ド4A〜4Dのそれぞれの内圧は露光本体部40の重量
及び重心位置、そして除振パッド4A〜4Dの配置によ
り決まる。また、露光本体部40が設定された高さ及び
水準にあるとき、除振パッド4A〜4Dに必要な圧力は
圧力センサ103A、103B、103Cによってモニ
ターすることができる。
【0050】次に、除振パッドに供給する空気流量の調
整方法について、説明する。
【0051】前提として、露光本体部40の重量及び重
心位置、そして除振パッド4A〜4Dの配置に応じて定
まる除振パッド4A〜4Dに必要な圧力に基づいて固定
絞り106A、106B、106C及び106a、10
6b、106cが選定されているものとする。
【0052】各除振パッドに対する目標供給圧力に応じ
てレギュレータ102A、102B、102C及び10
2a、102b、102cを調整する。この調整の際、
流量測定を行っても良いが、本実施形態では先に説明し
たように変位センサ10Z1、10Z2 、10Z3 、制
御装置11内部の非干渉化計算部56、空圧制御部37
及び除振パッド4A〜4Dによって、定盤6の傾きを全
部又は一部補正する位置制御ループが構成されているの
で、変位センサ10Z1 、10Z2 、10Z3の出力に
基づいて除振パッド4A〜4Dの高さ変化速度を求める
ようになっている。なお、レギュレータ102A、10
2B、102C及び102a、102b、102cの調
整の際には、圧力センサ104A、104B、104C
及び104a、104b、104cのモニター値を目安
にするとよい。
【0053】次に、スピコン105A、105B、10
5C及び105a、105b、105cの調整を行い、
粗動側の流量を決定する。
【0054】上記のようにして構成された空圧制御部3
7によれば、除振パッド4A〜4Dに供給する空気の流
量制御を粗動、微動の2系統に切り換えることにより、
除振台としての定盤6の位置制御ループのゲインを高低
2種類の任意の状態に設定することが可能となる。
【0055】図6(A)は高ゲインのみで制御した場
合、図6(B)は低ゲインのみで制御した場合を示す。
前者の場合目標位置に到達するまでの時間は早いが、収
束性が悪く不感帯が大きい。一方、後者の場合、目標位
置に到達するまでの時間は遅いものの、収束性が良く不
感帯が小さい。
【0056】図6(C)には、本実施形態の空圧制御回
路37A〜37Cを用いて高ゲインから低ゲインに切り
換えたときの時間応答例を示す。この図6(C)を、図
6(A)、(B)と比較すれば、明らかなように、図6
(C)の場合には、位置制御における時間応答を犠牲に
することなく、不感帯を小さくすることが可能となる。
【0057】次に、上述のようにして構成された露光装
置100のスキャン露光の際の作用について説明する。
【0058】スキャン露光の際に、XYステージ20、
レチクルステージ27がX軸方向に沿って走査される
と、露光本体部40の重心が移動し、定盤6を含む露光
本体部40が傾斜するが、このときの変位センサ10Z
1 、10Z2 、10Z3 の出力が制御装置11を構成す
る非干渉化計算部56に供給されており、また、変位セ
ンサ10Z1 、10Z2 、10Z3 、10Y1 、10Y
2 、10X、加速度センサ5Z1 、5Z2 、5Z3 、5
1 、5Y2 、5Xの出力も制御装置11の振動制御系
に供給されている。
【0059】非干渉化計算部56では、変位センサ10
1 、10Z2 、10Z3 の出力に基づいて定盤6の傾
斜を演算し、この傾斜を補正するため、除振パッド4A
〜4Dに供給する空気の流量を制御する。この際に、非
干渉化計算部56では前述したゲインの切り換えを行な
い、除振パッド4A〜4Dの高さ制御の応答性を高くす
るとともに、不感帯を小さくして十分な収束性を確保す
る。
【0060】これにより、除振パッド4A〜4Dによっ
て定盤6を含む露光本体部40の傾斜が大部分(または
全部)速やかに補正されるようになる。また、ステージ
20、27の移動による露光本体部40の重心移動に伴
う振動は、変位センサ10Z1 、10Z2 、10Z3
10Y1 、10Y2 、10X、加速度センサ5Z1 、5
2 、5Z3 、5Y1 、5Y2 、5Xの出力に基づいて
制御装置11によりアクチュエータ7A、7B、7C、
7D、32A、32B、32Cが駆動制御され、効果的
に抑制される。この際に、定盤6を含む露光本体部40
の傾斜の残りがアクチュエータ7A、7B、7C、7D
によって補正される。
【0061】従って、定盤6を含む露光本体部40の振
動は、ステージ20、27の移動による露光本体部40
の重心移動による影響を殆ど受けることなく、効果的に
抑制される。また、除振台の傾き量の大部分が除振パッ
ドに供給する空気流量の制御により補正されるので、ア
クチュエータ7A、7B、7C、7Dのみによって露光
本体部40の振動とともにその傾斜をも補正する場合に
比べて、アクチュエータ7A、7B、7C、7Dに必要
とされる推力が抑制され、これによりアクチュエータ7
A、7B、7C、7Dの可動子のコイルに流れる電流が
必要最小限となり、発熱量を著しく抑制することが可能
となる。従って、露光装置100の置かれた環境の温度
変化が抑制される。
【0062】また、スキャン露光の際のレチクルステー
ジ27の移動開始直後及び停止直前の振動もスキャンカ
ウンタ66からの指令値のフィードフォワード入力によ
り抑制される。
【0063】ここで、アクチュエータ7A、7B、7
C、7Dで発生すべき推力を最小限に抑制するという意
味では、非干渉化計算部56では、空圧制御部37を構
成する空圧制御回路37A〜37Cによる除振パッド4
A〜4Dに対する空気流量の制御により定盤6の傾き補
正を行なうとともに低い周波数成分の振動をも除去する
ようにすることが望ましく、この場合には、振動制御系
により高い周波数成分の振動のみをアクチュエータを用
いて除去するような制御がなされることになる。
【0064】これまでの説明から明らかなように、本第
1の実施形態では変位センサ10Z1 、10Z2 、10
3 、非干渉化計算部56、空圧制御回路37A〜37
Cによって第2制御系が構成されている。
【0065】以上説明したように、本第1の実施形態の
装置100によると、ステージ20、27の移動時の重
心位置の移動により生じる定盤6の傾きが、変位センサ
10Z1 、10Z2 、10Z3 の出力に基づいて制御装
置11の非干渉化計算部56により検知され、当該非干
渉化計算部56ではこの定盤6の傾きを大部分(または
全部)速やかに補正するように、空圧制御回路37A〜
37Cを介して除振パッド4A〜4Cに供給される空気
の流量を制御する。この際に、非干渉化計算部56では
前述した(図6(C)に示されるような)ゲインの切り
換えを行ない、除振パッド4A〜4Dの高さ制御の応答
性を高くするとともに、不感帯を小さくして十分な収束
性を確保する。
【0066】従って、アクチュエータのみにより定盤6
を含む露光本体部40の振動とともにその傾斜をも補正
する場合に比べて各アクチュエータに必要とされる推力
を抑制することが可能となり、結果的に各アクチュエー
タの発熱量を抑えて露光本体部40の設置環境の温度変
化を低減することができ、これにより特にXYステージ
20の位置を計測するレーザ干渉計30X、30Yの測
定精度の劣化を防止し、ひいてはステージの位置決め精
度の向上を図ることができる。
【0067】また、この実施形態の装置100では、各
除振パッドの高さ変化速度をそろえることが容易となる
ため、振動制御性が向上するというメリットもある。
【0068】なお、上記の場合において、レーザ干渉計
30X、30Rで計測されたそれぞれのステージ20、
27の変位量に基づいてステージ20、27の移動に伴
なう露光本体部40の重心の移動による定盤6の傾き量
を予測することは可能である。
【0069】例えば、第2制御系を構成する非干渉化計
算部56に、図3中に2点鎖線矢印で示される如く、レ
ーザ干渉計30X、30Rの出力を供給すればよく、非
干渉化計算部56では干渉計30X、30Rの出力に基
づいてステージ20、27の移動に伴なう露光本体部4
0の重心の移動による定盤6の傾き量を予測し、これを
補正するような指令値を用いて、この影響を相殺するよ
うに除振パッド4A〜4D及びアクチュエータ7A、7
B、7C、7Dをフィードフォワード制御することが可
能になる。この場合には、定盤6の傾斜が実際に発生す
る前にこれを阻止できるので、アクチュエータ7A、7
B、7C、7Dに必要とされる推力はさらに小さくで
き、アクチュエータ7A、7B、7C、7Dの発熱を一
層低減させることができる。
【0070】なお、アクチュエータ7A、7B、7C、
7Dより発生する熱量を一定にするという意味では、定
盤6を含む露光本体部40の傾き量の補正及び制振の際
に、アクチュエータ7A、7B、7C、7Dに発生させ
る推力又は各アクチュエータに流れる電流を一定とする
制御回路を設ければ良い。具体的には、アクチュエータ
7A、7B、7C、7Dの可動子に巻かれたコイルとは
別に発熱体としてのコイルを設け、両者に流れる総計の
電流値を制御して、総発熱量を一定とすることによりこ
れを実現できる。このようにする場合には、露光本体部
の設置環境の温度が変化するのを効果的に抑制すること
ができる。
【0071】《第2の実施形態》次に、本発明の第2の
実施形態を図7ないし図10に基づいて説明する。ここ
で、前述した第1の実施形態と同一若しくは同等の構成
部分については、同一の符号を用いるとともに、その説
明を簡略にし若しくは省略するものとする。
【0072】図7には、第2の実施形態に係るステップ
・アンド・スキャン型の露光装置200のアクチュエー
タ7A〜7D、32A〜32D及び除振パッド4A〜4
Dの制御系の構成が露光本体部40と共に示されてい
る。また、図8には、露光装置200に係る除振パッド
4A〜4Dを駆動制御するシステムの概略斜視図が示さ
れており、また、図9には、除振パッド4A〜4Dに供
給される空気流量を制御するための空圧制御回路37の
構成が除振パッド4A〜4Dと共に示されている。
【0073】この露光装置200では、図7ないし図9
に示されるように、空圧制御回路37Cとこの空圧制御
回路37Cによって空気が出し入れされる2つの除振パ
ッド4A、4Bとの間にバッファタンク109A、10
9Bが設けられ、また、空圧制御回路37Bとこの空圧
制御回路37Bによって空気が出し入れされる除振パッ
ド4Cとの間にバッファタンク109Cが設けられ、空
圧制御回路37Aとこの空圧制御回路37Aによって空
気が出し入れされる除振パッド4Dとの間にバッファタ
ンク109Dが設けられている点に特徴を有する。
【0074】その他の部分の構成等は、前述した第1の
実施形態と同一になっている。
【0075】本第2の実施形態の露光装置200による
と、前述した第1の実施形態の露光装置100と同等の
作用・効果を奏する他、次のような効果も得ることがで
きる。
【0076】すなわち、前述した第1の実施形態の場合
には、位置制御ループのゲインが高・低いずれの場合で
あっても、空圧制御回路37A〜37Cを用いて除振パ
ッド4A〜4Dに供給する空気の流量を制御する際に、
第1回路38a〜第6回路40bを開閉(オン・オフ)
する電磁弁108A〜108C及び108a〜108c
をオン・オフするが、これらの電磁弁108A〜108
C及び108a〜108cのオン・オフにより、除振パ
ッド4A〜4Dの内圧が急激に変化し(いわゆる脈動が
生じ)、除振パッド4A〜4Dによって支持される定盤
6上のXYステージ20等にいわゆるトビ等が発生する
ことがある。図10(A)には、第1の実施形態におけ
る時間応答の一例が示されている。この図10(A)の
場合には、電磁弁108A〜108C及び108a〜1
08cが所定時間連続的にオン(又はオフ)した後、オ
フ(又はオン)するような制御が行われた場合が示され
ており、A点、B点等で偏差が急激に変化していること
がわかる。
【0077】これに対し、本第2の実施形態の場合は、
空圧制御回路37A〜37Cと除振パッド4A〜4Dと
の間に、バッファタンク4A〜4Dが設けられているこ
とから、位置制御ループのゲインが高・低いずれの場合
であっても、空圧制御回路37A〜37Cを用いて除振
パッド4A〜4Dに供給する空気の流量を制御する際に
電磁弁108A〜108Cがオン・オフされても、除振
パッド4A〜4Dの内圧が急激に変化するのを抑制する
ことができ、除振パッド4A〜4Dによって支持される
定盤6上のXYステージ20等にいわゆるトビ等が発生
し難くなる。図10(B)には、図10(A)と同一の
流量制御を行う場合の第2の実施形態における時間応答
例が示されている。この図10(B)を図10(A)と
比べると、本第2の実施形態の場合の方が、明らかに偏
差の変化が緩やかになっていることが分かる。
【0078】なお、上記第1、第2の実施形態では本発
明に係る除振装置がステップ・アンド・スキャン方式の
走査露光型の投影露光装置に適用される場合について説
明したが、本発明の除振装置はステップ・アンド・リピ
ート方式のステッパ等の投影露光装置であっても定盤上
をステージが移動するものであるから好適に適用できる
ものである。ステッパの場合には、一括露光型であるの
で露光時にはステージは停止しているからスキャンカウ
ンタは不要である。
【0079】また、上記第1、第2の実施形態では、7
つのアクチュエータと4つの除振パッドを用いて露光体
本部40の6自由度方向の揺れを抑制する場合について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
定盤(除振台)の傾斜を補正できれば良いので、Z方向
のアクチュエータは少なくとも3つ、除振パッドについ
ても少なくとも3つあれば良い。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び2に
記載の発明によれば、ステージ移動に伴う本体重心位置
移動の影響を殆ど受けることなく、外乱振動の抑制(制
振)効果を低下させることなく、しかも、環境温度に対
する影響を極力抑えることが出来るという効果がある。
【0081】また、請求項3に記載の発明によれば、上
記効果に加え、アクチュエータの発熱量を一定にするこ
とが可能となり、必要以上の環境温度に対する影響を抑
制することができるという効果もある。
【0082】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1及び2に記載の発明の効果に加え、除振パッドの
内圧の急激な変化をも防止することが可能になる。
【0083】また、請求項5及び6に記載の発明によれ
ば、本来の除振性能を損なうことなく、アクチュエータ
の発熱を抑制し、しかも除振パッドの内圧の変化をも抑
制あるいは防止することができる。
【0084】また、請求項7に記載の発明によれば、上
記請求項1ないし6に記載の発明に係る除振装置の効果
の発揮により、露光精度を向上させることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の投影露光装置を示す斜視図で
ある。
【図2】第1の実施形態に係る除振パッドを駆動制御す
るシステムの概略斜視図である。
【図3】第1の実施形態に係るアクチュエータ及び除振
パッドの制御系の構成を示す制御ブロック図である。
【図4】第1の実施形態に係る除振パッドに供給される
空気流量を制御するための空圧制御回路の構成例を示す
図である。
【図5】(A)、(B)、(C)は、除振パッドに対す
る空圧制御回路の接続方法の例を示す図である。
【図6】第1の実施形態に係る除振パッドによる位置制
御応答例を示す図であって、(A)は高ゲインの場合、
(B)は低ゲインの場合、(C)はゲインを切り換えた
場合をそれぞれ示す。
【図7】第2の実施形態の露光装置に係るアクチュエー
タ及び除振パッドの制御系の構成を露光本体部と共に示
す図である。
【図8】第2の実施形態に係る除振パッド4A〜4Dを
駆動制御するシステムの概略斜視図である。
【図9】第2の実施形態に係る除振パッドに供給される
空気流量を制御するための空圧制御回路の構成を除振パ
ッドと共に示す図である。
【図10】第2の実施形態の露光装置の効果を第1の実
施形態と対比して説明するための図であって、(A)は
比較例として第1の実施形態における除振パッドによる
位置制御応答例を示す図、(B)は第2の実施形態にお
ける除振パッドによる位置制御応答例を示す図である。
【符号の説明】
4A〜4C 除振パッド 5Z1 〜5Z3 、5Y1 、5Y2 、5X 加速度セン
サ(振動センサ) 6 定盤(除振台) 7A〜7D、32A〜32C アクチュエータ 10Z1 〜10Z3 変位センサ(第2制御系の一
部) 10Y1 、10Y2 、10X 変位センサ 11 制御装置(第1制御系) 20 XYステージ(基板ステージ) 27 レチクルステージ 37A〜37C 空圧制御回路(第2制御系の一部) 40 露光本体部 56 非干渉化計算部(第2制御系の一部) 100 露光装置 109A〜109D バッファタンク 200 露光装置 R レチクル(マスク) PL 投影光学系 W ウエハ(感光基板)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3個の空気式除振パッドを介
    して水平に保持された除振台と;前記除振台上で移動す
    る少なくとも1つのステージと;前記除振台を異なる箇
    所で鉛直方向に駆動する少なくとも3つのアクチュエー
    タを含む複数のアクチュエータと;前記除振台の変位を
    検出する1又は2以上の変位センサと;前記除振台の振
    動を検出する1又は2以上の振動センサと;前記変位セ
    ンサおよび振動センサの出力に基づいて前記除振台の振
    動を抑制するように前記各アクチュエータを駆動制御す
    る第1制御系と;前記除振台の位置制御ループのゲイン
    が可変な空圧制御回路を有し、前記ステージ移動時の重
    心位置の移動により生じる前記除振台の傾き量に応じて
    前記位置制御ループのゲインを切り替えて、前記除振パ
    ッドに供給される空気流量を制御する第2制御系とを有
    する除振装置。
  2. 【請求項2】 前記第2制御系は、前記空圧制御回路に
    よる除振パッドに対する空気流量の制御により前記除振
    台の傾き補正を行なうとともに低い周波数成分の振動を
    除去し、 前記第1制御系は高い周波数成分の振動のみを前記アク
    チュエータを用いて除去するような制御を行なうことを
    特徴とする請求項1に記載の除振装置。
  3. 【請求項3】 前記除振台の傾き量の補正及び制振の際
    に、前記各アクチュエータに発生させる推力又は前記各
    アクチュエータに流れる電流を一定とする制御回路を更
    に有する請求項1に記載の除振装置。
  4. 【請求項4】 前記各除振パッドと前記空圧制御回路と
    の間に、バッファタンクを介在させたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の除振装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも3個の空気式除振パッドを介
    して水平に保持された除振台と;前記除振台上で移動す
    る少なくとも1つのステージと;前記除振台を異なる箇
    所で鉛直方向に駆動する少なくとも3つのアクチュエー
    タを含む複数のアクチュエータと;前記除振台の変位を
    検出する1又は2以上の変位センサと;前記除振台の振
    動を検出する1又は2以上の振動センサと;前記変位セ
    ンサおよび振動センサの出力に基づいて前記除振台の振
    動を抑制するように前記各アクチュエータを駆動制御す
    る第1制御系と;前記各除振パッドに供給される空気流
    量を制御するための空圧制御回路を有し、前記除振台の
    傾きを補正する第2制御系と、 前記各除振パッドと前記空圧制御回路との間に介在され
    たバッファタンクとを有する除振装置。
  6. 【請求項6】 前記空圧制御回路は、空気路上に配置さ
    れた微小な径を持つオリフィスと、この空気路内の圧力
    を設定するレギュレータと、前記空気路の開閉を行なう
    電磁弁とをそれぞれ備えた給気側回路及び排気側回路と
    を有することを特徴とする請求項5に記載の除振装置。
  7. 【請求項7】 マスクに形成されたパターンを投影光学
    系を介して基板ステージ上の感光基板に転写する露光装
    置であって、 請求項1〜6のいずれか一項に記載の除振装置を露光本
    体部の除振装置として具備することを特徴とする露光装
    置。
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