JPH09325139A - 微量分析方法および液体クロマトグラフ - Google Patents

微量分析方法および液体クロマトグラフ

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JPH09325139A
JPH09325139A JP8143047A JP14304796A JPH09325139A JP H09325139 A JPH09325139 A JP H09325139A JP 8143047 A JP8143047 A JP 8143047A JP 14304796 A JP14304796 A JP 14304796A JP H09325139 A JPH09325139 A JP H09325139A
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平 真 義 大
Shiyousei Shiyuu
小 靖 周
Yuuko Arai
井 有 子 新
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車排出ガス中のアルデヒドの微量分析に
好適で、試料と希釈液とを十分に混合し、希釈効率を高
めるとともに濃縮効率を向上して、試料の有効利用と分
離精度の向上を図り、しかも複数の溶出液またはこれと
反応試薬とを十分かつ効率良く混合して、微量成分を高
感度に分析できるようにした微量分析方法および液体ク
ロマトグラフを提供すること。 【解決手段】 希釈液9をインジェクター16に送出す
る。インジェクター16で注入した試料を希釈液9と共
に濃縮カラム29に送出し、濃縮カラム29で試料を濃
縮する。インジェクター16の下流側にミキサー18を
配置する。ミキサー18を介して試料と希釈液9とを混
合し、これを濃縮カラム29に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車排出
ガス中のアルデヒドの微量分析に好適で、試料と希釈液
とを十分に混合し、希釈効率を高めるとともに濃縮効率
を向上して、試料の有効利用と分離精度の向上を図り、
しかも複数の溶出液またはこれと反応試薬とを十分かつ
効率良く混合して、微量成分を高感度に分析できるよう
にした微量分析方法および液体クロマトグラフに関す
る。
【0002】
【従来の技術】液体クロマトグラフによる試料の微量分
析に際しては、一般に試料を大量に注入するとともに、
試料を所定濃度に希釈し、濃縮コンディションを整えた
上で濃縮過程に送出し、該過程の濃縮カラムで濃縮後、
これを溶出して分析カラムで分離するようにしている。
【0003】例えば、特開平4ー359148号公報に
は、希釈液に連通する送液ラインにインジェクターを接
続し、該ラインに二つの三方ジョイントを離間して接続
し、これらのジョイント間に希釈ラインを接続する一
方、送液ラインの下流に六方切換弁を接続し、該弁の二
つのポート間に濃縮ラインを接続するとともに、前記弁
に分析ラインと溶出液ラインとを接続し、試料の大量注
入時に希釈液を送液ラインと希釈ラインとに供給し、希
釈した試料を濃縮カラムで濃縮し蓄積した後、濃縮ライ
ンに溶出液を供給し、前記濃縮した試料を溶出して分析
ラインに送出し、これを分析カラムで分離している。
【0004】しかし、この分析法は試料と希釈液との混
合が不十分のまま濃縮ラインに送出しているため、濃縮
カラムの濃縮効率が低く、試料の空費や濃縮時間の増大
を招く上に分析カラムでの分離精度が悪く、クロマトグ
ラムのピークがブロードになったり、ピーク高さが低く
なって、十分な分析感度を得られない等の問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決し、例えば自動車排出ガス中のアルデヒドの微
量分析に好適で、試料と希釈液とを十分に混合し、希釈
効率を高めるとともに濃縮効率を向上して、試料の有効
利用と分離精度の向上を図り、しかも複数の溶出液また
はこれと反応試薬とを十分かつ効率良く混合して、微量
成分を高感度に分析できるようにした微量分析方法およ
び液体クロマトグラフを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、希釈液をインジェクターに送出し、該インジェク
ターで注入した試料を希釈液と共に濃縮カラムに送出
し、該カラムで試料を濃縮する微量分析方法において、
インジェクターの下流側にミキサーを配置し、該ミキサ
ーを介して試料と希釈液とを混合し、試料を一様な濃度
に希釈調製して濃縮カラムに送出し、濃縮カラムにおけ
る試料の吸着ないし濃縮効率を向上し、試料の有効利用
と分離精度の向上を図り、微量成分を高感度に分析でき
るようにしている。
【0007】請求項2の発明は、希釈液をインジェクタ
ーに送出するとともに、所定量の希釈液をインジェクタ
ーの下流側に送出し、該希釈液をインジェクターで注入
した試料と希釈液とに合流し、これらを濃縮カラムに送
出して試料を濃縮する微量分析方法において、希釈液の
合流位置またはその下流側にミキサーを配置し、該ミキ
サーを介して試料と双方の希釈液とを混合し、試料を大
量の希釈液で一様な濃度に希釈調製し、これを濃縮カラ
ムに送出して、濃縮カラムにおける試料の吸着ないし濃
縮効率を向上し、試料の有効利用と分離精度の向上を図
り、試料の大量注入と微量成分の高感度分析を可能にし
ている。
【0008】請求項3の発明は、ミキサーが、内部に複
数の螺旋状の通路と、各通路に連通する間隙とを有し、
前記通路を介して二次流を強化し、流れと垂直方向の混
合を促して、同方向の濃度勾配を維持させるとともに、
間隙を介して当該部を移動する液体を近接または離間す
る通路に進入させ、液体の流速および流量の均一化を図
ることで、脈流の影響を軽減し高感度分析を可能にして
いる。
【0009】請求項4の発明は、希釈液をインジェクタ
ーに送出し、該インジェクターで注入した試料を希釈液
と共に濃縮カラムに送出し、該カラムで試料を濃縮する
とともに、同種または異種の複数の溶出液をグラジェン
トミキサーを介して混合し、この混合溶出液を濃縮カラ
ムに送出する微量分析方法において、希釈液の合流位置
またはその下流側にミキサーを配置し、該ミキサーを介
して試料と双方の希釈液とを混合し、これを濃縮カラム
に送出するとともに、前記グラジェントミキサーを介し
て、複数の溶出液を強制的に撹拌するとともに、該撹拌
の後に複数の溶出液を流速に応じて撹拌するようにし
て、複数の溶出液を十分かつ効率良く混合し、微量成分
を高感度に分析できるようにしている。
【0010】請求項5の発明は、前記グラジェントミキ
サーは、溶出液を強制的に撹拌するダイナミックミキサ
ー部と、流速に応じて撹拌するスタティックミキサー部
とを備え、複数の溶出液を十分かつ効率良く混合し得る
ようにしている。
【0011】請求項6の発明は、希釈液をインジェクタ
ーに送出し、該インジェクターで注入した試料を希釈液
と共に濃縮カラムに送出し、該カラムで試料を濃縮する
とともに、分析カラムと検出器との間の分析管に反応試
薬を供給可能な反応ミキサーを配置する微量分析方法に
おいて、インジェクターの下流側にミキサーを配置し、
該ミキサーを介して試料と希釈液とを混合し、これを濃
縮カラムに送出するとともに、前記反応ミキサーは内部
に複数の螺旋状の通路と、各通路に連通する間隙とを有
し、溶出液と反応試薬とを十分かつ効率良くミキシング
させて、それらの反応率を高め、分離感度を向上するよ
うにしている。
【0012】請求項7の発明は、反応ミキサーを分析管
に着脱可能に配置し、分離感度の調整を簡便に行えるよ
うにしている。
【0013】請求項8の発明は、微量分析方法が自動車
排出ガス中のアルデヒド分析であり、この種の分析の感
度向上と、試料の大量注入による分析の能率向上を図る
ようにしている。
【0014】請求項9の発明は、試料の分析後に洗浄液
を送出し、少なくともミキサーと濃縮カラム系統とを洗
浄して、不純物成分の現出を防止するとともに、再現性
を確保して、不純物を多量に含む自動車排出ガス中のア
ルデヒド分析に好適にしている。
【0015】請求項10の発明は、一端を希釈液に連通
し他端を切換弁に接続した送液管と、送液管に介挿し試
料を注入するインジェクターと、切換弁に両端を接続し
た濃縮管と、濃縮管に介挿した濃縮カラムとを備えた液
体クロマトグラフにおいて、インジェクターと切換弁と
の間にミキサーを配置し、濃縮カラムにおける試料の吸
着ないし濃縮効率を向上し、試料の有効利用と分離精度
の向上を図り、微量成分を高感度に分析できるようにし
ている。
【0016】請求項11の発明は、一端を希釈液に連通
し他端を切換弁に接続した送液管と、送液管に介挿し試
料を注入するインジェクターと、切換弁に両端を接続し
た濃縮管と、濃縮管に介挿した濃縮カラムと、インジェ
クターを挟んで両端を送液管に接続した希釈管とを備え
た液体クロマトグラフにおいて、インジェクターより下
流側の送液管と希釈管との接続部または該接続部の下流
側にミキサーを配置し、試料を大量の希釈液で一様な濃
度に希釈調製し、これを濃縮カラムに送出して、濃縮カ
ラムにおける試料の吸着ないし濃縮効率を向上し、試料
の有効利用と分離精度の向上を図り、試料の大量注入と
微量成分の高感度分析を可能にしている
【0017】請求項12の発明は、ミキサーが、内面に
複数のリード溝を螺旋状に形成した外筒と、周面に複数
のリード溝を螺旋状に形成し、かつ前記外筒に挿入可能
な内筒とを有し、これらのリード溝によって二次流を強
化し、流れと垂直方向の混合を促して、同方向の濃度勾
配を維持させ、精密かつ十分なミキシングを可能にして
いる。
【0018】請求項13の発明は、ミキサーが、外筒の
リード溝と、内筒の周面およびリード溝との間に、種々
の断面形状および断面積の螺旋状の通路を複数設け、前
記通路を介して二次流を強化するとともに、多様な二次
流を形成して、流れと垂直方向の混合を促し、同方向の
濃度勾配を維持させて、精密かつ十分なミキシングを可
能にしている。
【0019】請求項14の発明は、ミキサーが、内筒の
外径を外筒の内径よりも小径に形成し、これら内外筒の
間に微小な間隙を形成して、前記通路の他に間隙による
流体通路を設け、前記通路と相俟って十分かつ精密なミ
キシングを可能にしている。
【0020】請求項15の発明は、ミキサーが、前記間
隙を前記通路に連通可能にし、間隙を介し当該部を移動
する液体を近接または離間する通路に進入させ、液体の
流速および流量の均一化を図ることで、脈流の影響を軽
減し高感度分析を可能にしている。
【0021】請求項16の発明は、一端を希釈液に連通
し他端を切換弁に接続した送液管と、送液管に介挿し試
料を注入するインジェクターと、前記切換弁に両端を接
続した濃縮管と、濃縮管に介挿した濃縮カラムと、一端
が複数の溶出液導管に連通し他端が切換弁に連通する混
合管と、該混合管に介挿したグラジェントミキサーとを
備えた液体クロマトグラフにおいて、インジェクターと
切換弁との間にミキサーを配置するとともに、前記グラ
ジェントミキサーは、溶出液を強制的に撹拌するダイナ
ミックミキサー部と、流速に応じて撹拌するスタティッ
クミキサー部とを備え、複数の溶出液を十分かつ効率良
く混合し、微量成分を高感度に分析できるようにしてい
る。
【0022】請求項17の発明は、前記スタティックミ
キサー部は、前記ミキサーと同一構造に構成し、溶出液
の混合精度を高めるとともに、ミキサーの互換性を図
り、その製造とメインテナンスの合理化を図れるように
している。
【0023】請求項18の発明は、一端を希釈液に連通
し他端を切換弁に接続した送液管と、送液管に介挿し試
料を注入するインジェクターと、前記切換弁に両端を接
続した濃縮管と、濃縮管に介挿した濃縮カラムと、イン
ジェクターを挟んで両端を送液管に接続した希釈管と、
前記切換弁に接続し、かつ分離カラムと検出器との間に
反応試薬を供給可能な反応ミキサーを配置した分析管
と、該管を備えた液体クロマトグラフにおいて、インジ
ェクターより下流側の送液管と希釈管との接続部または
該接続部の下流側にミキサーを配置するとともに、前記
反応ミキサーは内部に複数の螺旋状の通路と、各通路に
連通する間隙とを有し、溶出液と反応試薬とを十分かつ
効率良くミキシングさせて、それらの反応率を高め、分
離感度を向上するようにしている。
【0024】請求項19の発明は、前記反応ミキサーを
分析管に着脱可能に配置し、分離感度の調整を簡便に行
えるようにしている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を液体クロマトグラ
フによるグラジェント分析に適用した図示の実施の形態
について説明すると、図1は自動車排出ガスに含まれる
アルデヒドの分析系を示し、同図において1は液体クロ
マトグラフのカラムオーブンで、該オーブン1の内部
に、カラムスイッチングである回転操作型の六方切換弁
2が設けられている。
【0026】六方切換弁2は外部に連通する6つのポー
トP1 〜P6 を備え、このうちポートP1 に送液管3の
一端が接続され、ポートP2 とポートP5 とに濃縮管4
の両端が接続され、またポートP3 に分析管5の一端が
接続され、ポートP4 に混合管6の一端が接続され、ポ
ートP6 に排出管7の一端が接続されている。
【0027】送液管3の他端は、希釈液収納容器8に収
容した水等の希釈液9に連通し、該管3の上流側に希釈
液9の送液ポンプ10が接続されている。希釈液収納容
器8と送液ポンプ10との間には切換弁11が介挿さ
れ、該弁11に洗浄管12の一端が接続され、該管12
の他端が洗浄液収容容器13に収容した洗浄液14に連
通している。
【0028】送液ポンプ10よりも下流側の送液管3に
は、三方弁15が接続され、該弁15の下流側にDNP
H(2,4ジニトロフェニルヒドラジン)アルデヒド類
を含む試料を注入するインジェクター16が接続されて
いる。インジェクター16の下流側には三方弁17が接
続され、該弁17の直近の下流側に円筒状のミキサー1
8が接続されている。
【0029】この場合、ミキサー18を三方弁17と同
位置に配置したり、この両者を一体に構成することも可
能であり、そのように構成することで、三方弁17とミ
キサー18との間のデッドボリュームの増大を回避し、
流れ方向に垂直な方向の濃度勾配を維持して、精密かつ
十分なミキシングを実現できるとともに、部品点数の低
減とそれらの取付け作業の手間を軽減する。
【0030】ミキサー18は、液体をその流速に応じて
撹拌可能な、いわゆるスタティックミキサーで構成さ
れ、これは図2〜図4のように金属製の外筒19と、該
筒19に挿入可能な金属製の内筒20とで構成され、こ
のうち外筒19の内部に、ステンレス製のミキサーチュ
ーブ21が一体に装着されている。
【0031】この場合、生体試料(バイオ)分析時に金
属製の外筒19と内筒20とミキサーチューブ21とを
使用すると、上記試料が析出し変成するので、金属製以
外の例えば高硬度の合成樹脂、またはセラミックス、若
しくはテフロン製のものを使用することが望ましい。
【0032】ミキサーチューブ21の内面には、リード
溝22が軸方向に沿って螺旋状に形成され、該溝22は
略円弧状断面に形成されていて、そのピッチpは軸方向
に微小量漸減または漸増して形成されている。
【0033】内筒20は円筒状に形成され、その外径d
はミキサーチューブ21の内径Dよりも小径に形成さ
れ、それらの間に試料と希釈液9との混合液の流路とな
る微小な間隙eを形成している。
【0034】また、内筒20の周面にはリード溝23が
軸方向に沿って螺旋状に形成され、該溝23は略円弧状
断面に形成されていて、その溝幅は前記リード溝22と
略等幅に形成され、かつそのピッチPは前記ピッチpよ
りも大きく、軸方向に等ピッチに形成されている。
【0035】この場合、リード溝22のピッチpを等ピ
ッチに形成し、リード溝23のピッチPを軸方向に漸増
または漸減してもよく、そのようにすることで内側に不
規則なピッチで成形するリード溝22に比べて、リード
溝23の成形が容易になる。
【0036】更には、双方のピッチp,Pを軸方向に漸
増または漸減することも可能であり、そのようにするこ
とで相対するリード溝22,23で形成する溶液の通路
24の断面形状および断面積を多様に変化させ、ミキシ
ングの効果と効率を向上することができる。
【0037】三方弁15,17の間には希釈管25が接
続され、該管25の上流側に抵抗設定器26が接続され
ている。抵抗設定器26には、種々の管路抵抗を有する
複数の抵抗管27の一端が接続され、それらの抵抗管2
7を選択的に切換え可能にしている。各抵抗管27の他
端は、7つのポートを備えたジョイント28に接続さ
れ、該ジョイント28に希釈管25が接続されている。
【0038】濃縮管4には濃縮カラム29が接続され、
また分析管5の他端はドレン(排出口)に連通してい
て、該管5に分析カラム30が接続され、該カラム30
の下流側に検出器31が介挿されている。
【0039】混合管6の他端にはグラジェントミキサー
32が接続され、該ミキサー32に複数の溶出液導管3
3,34の下流側端部が接続され、それらの上流側端部
が溶出液収納容器35,36に収容した異種の溶出液3
7,38に連通している。
【0040】グラジェントミキサー32は、液体を強制
的に撹拌可能な、いわゆるダイナミックミキサー部と、
液体を流速に応じて撹拌可能な、いわゆるスタティック
ミキサー部とを一体に組み付け、かつそれらの流路を直
列に接続して構成している。このうち、スタティックミ
キサー部はダイナミックミキサー部の下流側に配置さ
れ、またこのスタティックミキサーは、前記ミキサー1
8と同一のものが使用されている。
【0041】ダイナミックミキサー部は単一の狭小なミ
キシング室を備え、該室内に回転速度を0〜500rp
mの範囲で調整可能な撹拌子を有している。したがっ
て、ダイナミックミキサー部は、撹拌子が零回転のとき
はスタティックミキサーとして機能する。
【0042】実施形態の場合、溶出液37に10%TH
F(テトラヒドロフラン)が使用され,溶出液38にC
H3 CN(アセトニトリル)が使用され、これらを各送
液ポンプ39,40を介して、前記ミキサー32へ供給
可能にしている。
【0043】送液ポンプ39,40は、種々の分析条件
およびグラジェントプログラムに基いて、それぞれの吐
出量を制御可能にされ、溶出液37,38の所定の混合
比を形成可能にしている。なお、溶出液導管33,34
のミキサー接続口に、各溶出液31,32の逆流を防止
する逆止弁を設置することが望ましい。
【0044】この他、図において41は分析カラム30
と、検出器31との間の分析管5に着脱可能に接続した
反応ミキサーで、前記ミキサー18と同様に構成され、
該ミキサー41は溶出液との反応率を高め分離感度を改
善する際に装着される。反応ミキサー41には、反応試
薬収納容器42に連通する薬液導管43が接続され、上
記容器42に収容した反応試薬44を、送液手段である
送液ポンプ45を介して上記ミキサー41に供給し、分
析管5内を移動する溶出液37,38に添加可能にして
いる。
【0045】このように構成した液体クロマトグラフ
は、三方弁17の直近の下流側にミキサー18を配置し
ているが、分析に悪影響を与えるデッドボリュームの増
加を僅少に抑えているから、後述のような十分かつ効率
良いミキシング効果を得られる
【0046】この場合、ミキサー18を三方弁17と同
位置に配置したり、この両者を一体に構成すれば、三方
弁17とミキサー18との間のデッドボリュームが低減
され、ミキサー18による流れ方向に垂直な方向の濃度
勾配を維持でき、精密かつ十分なミキシング効果を得ら
れるとともに、部品点数の低減とそれらの取付け作業の
手間を軽減する。
【0047】次に図1の分析系において、自動車排出ガ
ス中のアルデヒドを分析する場合は、切換弁11を操作
し、送液管3を希釈液9に連通する一方、洗浄管12を
閉塞する。また、三方弁15,17を操作し、送液ポン
プ10とインジェクター16とミキサー18とを連通
し、希釈管19の両端を閉塞する。
【0048】更に、六方切換弁2を操作し、ポートP1
とポートP2 、ポートP3 とポートP4 、ポートP5 と
ポートP6 とを、それぞれ連通させる。このようにする
と、送液管3がポートP1 ,P2 を介して濃縮管4に連
通し、該管4の下流側端部がポートP5 ,P6 を介して
排出管7に連通する。また、溶出液導管33,34がミ
キサー32に連通し、混合管6がポートP4,P3 を介
して分析管5に連通し、検出器31よりドレインに連絡
する。
【0049】このような状況の下で送液ポンプ10を駆
動すると、希釈液収納容器8内の希釈液9が汲み上げら
れ、これが送液管3に導かれてインジェクター16に送
られる。インジェクター16では、DNPH(2,4ジ
ニトロフェニルヒドラジン)アルデヒドを含む試料が注
入され、これが希釈液9に混入して三方弁17からミキ
サー18に導かれる。
【0050】ミキサー18では、試料と希釈液9との混
合液が、ミキサーチューブ21のリード溝22と、内筒
20の周面またはリード溝23とで区画された通路24
に沿って、内筒20の周囲を螺旋状に移動し、この移動
過程で二次流、つまり流れの方向と垂直方向に作用する
流れの影響を受けて同方向の混合を促され、同方向にお
ける試料の濃度勾配を維持する。
【0051】この場合、上記通路24は図2のように、
内筒20の周囲に多数形成されているから二次流が強化
され、上記濃度勾配が維持されるとともに、これらの通
路24は図示のように種々の断面積と断面形状に形成さ
れ、その曲率半径を厳密に相違させているから、多様な
二次流を得られる。
【0052】したがって、上記混合液は、長路に亙り二
次流による混合作用を受けて精密にミキシングされ、希
釈液9中の試料濃度が均一化するとともに、その流量な
いし流速を変化して移動し、多様な二次流によって前記
濃度勾配の維持を増進する。しかも、通路24を移動す
る混合液の一部は、間隙eを擦り抜けて隣接または離間
する他の通路24に流入し、混合液の流量および流速の
一様化を促して、脈流の影響を軽減する。
【0053】こうしてミキシングされた混合液は、前記
濃度勾配を維持して六方切換弁2に流入し、該切換弁2
のポートP1 よりポートP2 を経て濃縮管4を矢視方向
へ移動し、濃縮カラム29で試料を濃縮し蓄積される。
【0054】この場合、混合液は前述のように精密にミ
キシングされ、試料濃度が均一化されているから、上記
カラム29に試料が効率良く濃縮され、ミキシング不全
による試料の濃縮不全や空費を防止する。濃縮後、混合
液は六方切換弁2に戻り、そのポートP5 よりポートP
6 を経て排出管7を移動し、排出される。
【0055】一方、前記試料の濃縮と前後して、グラジ
ェントミキサー32のダイナミックミキサー(図示略)
部を駆動し、該ミキサーの撹拌子を回転するとともに、
送液ポンプ39,40を駆動する。送液ポンプ39,4
0を駆動すると、溶出液収納容器35,36内の溶出液
37,38が汲み上げられ、これらが溶出液導管33,
34を経てグラジェントミキサー32に導かれる。
【0056】溶出液37,38は、グラジェントミキサ
ー32内のダイナミックミキサー部で強制的かつ迅速に
撹拌されて、スタティックミキサー部へ移動し、該ミキ
サー部で内筒の周面またはリード溝に沿って、内筒の周
面を螺旋状に移動し、この移動過程で二次流、つまり流
れの方向と垂直方向の混合を促され、その濃度勾配を維
持する。
【0057】そして、このダイナミックおよびスタティ
ックミキサー部で十分かつ効率良くミキシングされた
後、溶出液37,38は混合管6から六方切換弁2に導
かれ、そのポートP4 よりポートP3 を経て分析管5に
流出し、分析カラム30より検出器31を経て排出され
る。
【0058】このような状況の下で、目的成分がすべて
濃縮カラム29に濃縮されたら、六方切換弁2を切換
え、ポートP1 とポートP6 、ポートP2 とポートP3
、ポートP4 とポートP5 とを、それぞれ連通させ
る。
【0059】このようにすると、送液管3がポートP1
,P6 を介して排出管7に連通し、また混合管6がポ
ートP4 ,P5 を介して濃縮管4に連通し、かつ該管4
の下流側端部がポートP2 ,P3 を介して分析管5に連
通し、検出器31よりドレインに連絡する。
【0060】このため、希釈液9が送液管3、ポートP
1 ,P6 、排出管7を経て排出される。また、溶出液3
7,38の混合液が混合管6、ポートP4 ,P5 を経て
濃縮管4に導かれ、該管4を矢視方向と反対方向へ移動
して、濃縮カラム29で濃縮された試料を溶出し、これ
を送出する。溶出された試料は、濃縮管4よりポートP
2 ,P3 を経て分析管5に導かれ、分析カラム30で分
離されて、各成分が順次検出器31に検出される。
【0061】この場合、溶出液37,38はグラジェン
トミキサー32で十分かつ精密にミキシングされ、渾然
一体になっている。また、溶出液37,38は流れの方
向と垂直方向に濃度勾配を維持して試料を移動させるか
ら、移動相組成を順次変えながら試料を溶離するグラジ
ェント溶離に好適で、特に多成分を含む試料の溶離に有
利である。
【0062】発明者は上記の点を確認するため、溶出液
のミキシングに前記グラジェントミキサー32を使用
し、また従来より一般的に使用されているスタティック
ミキサー、すなわちコイルバネ状のミキサーチューブ内
に多数のビーズ玉を詰めたものを用いて、同一条件の下
で分析実験を5回繰り返して行なったところ、図5,6
のような結果を得た。これらの図では分析の結果を重ね
て示している。また、溶出液のミキシングに前記ミキサ
ー32と、上記従来のスタティックミキサーのみを用い
た分析結果を比較したところ、図7のような結果を得
た。図7は両者の結果を縦軸方向にずらせて示してい
る。
【0063】このうち、図5は前記グラジェントミキサ
ー32を使用した実験結果を示し、同図のクロマトグラ
ムは5本とも略等しく、非常に正確にグラジェントが行
われていることが確認された。一方、図6は前記従来の
スタティックミキサーのみを用いた実験結果を示し、同
図のクロマトグラムは保持時間およびピーク高さともバ
ラツキが大きく、グラジェントの正確性が低いことが確
認された。
【0064】また、図7ではa,b部分でのノイズとベ
ースラインに顕著な差異が表われ、従来例ではミキシン
グ不全でノイズが多く表われ、ベースラインが不安定で
あるのに対し、本発明はノイズが少なくベースラインが
安定していて、ミキシングが十分に行われていることが
確認された。
【0065】一方、前記試料であるアルデヒド類は、自
動車排出ガス中に微量しか含まれず、前述のような濃縮
によっても所定濃度の試料を容易に得られない。そこ
で、実際には試料を大量注入するとともに、試料を更に
希釈して所要量の試料を濃縮し分析する方法が採られ
る。
【0066】この場合は、三方弁15,17を操作し、
送液管3と希釈管25とを連通させるとともに、抵抗設
定器26を操作し、試料の希釈濃度に対応した抵抗管2
7を設定する。実施形態では、希釈管25の流量を送液
管3の約3〜4倍に設定している。
【0067】このような状況の下で送液ポンプ10を駆
動すると、希釈液9が送液管3と希釈液管25に分流
し、送液管3を移動する希釈液9にインジェクター16
から試料が注入され、該試料と希釈管25に分流した希
釈液9とが三方弁17で合流する。したがって、試料は
大量の希釈液9で希釈されるから、仮に試料を溶解させ
ている溶媒の強度が大きい場合でも、該溶媒を希釈液9
に置き換えて試料を希釈し得る。
【0068】この後、試料と希釈液9はミキサー18に
導かれ、該ミキサー18で前述のように十分かつ効率良
く混合されて濃縮管4に導かれ、濃縮カラム29で試料
が濃縮され蓄積される。この場合、試料が希釈液9と十
分に混合し一様な希釈濃度を維持しているから、試料が
濃縮カラム29のカラム充填材に安定かつ効率良く吸着
し、濃縮効率が向上するとともに試料の空費を節減し
て、濃縮量が増量する。
【0069】この後、六方切換弁2を切り換え、前述と
同様に濃縮カラム29に濃縮した試料を溶出液37,3
8で溶出し、これを分析管5へ送り出して分析カラム3
0で分離し、検出器31で所要成分を検出する。
【0070】このように本発明は、送液管3と希釈管2
5との合流部または合流部直近の下流側にミキサー18
を設け、試料と希釈液9とを十分に混合してから濃縮し
分離するようにしたから、これらを合流したまま十分に
混合せずに濃縮し分離する方法に比べて、濃縮効率が向
上し試料の空費を節減して、濃縮量が増量するととも
に、分離の感度が向上する。
【0071】発明者は上記ミキサー18の有無による分
離感度の差異を実験で確認したところ、図8のような結
果を得た。なお、ミキサー有とミキサー無のクロマトグ
ラムを、便宜上縦軸方向にずらせて表示している。同図
において、ミキサー有のクロマトグラムはミキサー無の
ものに比べて、ピーク高さが高く、かつピークが鋭く表
われ、分離感度が良いことが確認された。
【0072】すなわち、本発明は、送液管3と希釈管2
5との合流部または合流部直近の下流側に、デッドボリ
ューム増を招くミキサー18を設けたにも拘らず、デッ
ドボリュームによる格別の不利益が表われず、ミキサー
18によるミキシング効果が顕在して、前述のような種
々の利点を有するものである。なお、上記利点は希釈管
25を用いて試料を大量に注入し希釈する分析法に限ら
ず、送液管3に試料を注入する通常の分析法にも、同様
な効果が認められた。
【0073】分析終了後、切換弁11を操作し、洗浄管
12を洗浄液14に連通させて、送液ポンプ10を駆動
する。このようにすると、洗浄液14が送液管3と希釈
管25とを移動し、それらの管内を洗浄するとともに、
ミキサー18や濃縮管4、濃縮カラム29、分析管5,
分析カラム30を移動して、それらに一時的に吸着した
不純物を洗浄し、不純物によるピークの現出を防止する
とともに、分析の再現性を確保する。特に上記洗浄は、
不純物が多量に含まれる自動車排出ガス中の成分分析に
重要である。
【0074】発明者は上記洗浄の有無によるベースライ
ンの差異を実験で確認したところ、図9のような結果を
得た。なお、洗浄済と未洗浄のベースラインのクロマト
グラムを、便宜上縦軸方向にずらせて図示している。同
図において、洗浄済のベースラインのクロマトグラムは
未洗浄のものに比べて、残留成分が殆どなく、再現性が
良いことが確認された。
【0075】なお、溶出液との反応率を高め分離感度を
改善する場合は、分析カラム30と検出器31との間の
分析管5に反応ミキサー41を接続し、該ミキサー41
に薬液導管43を接続し、該管43を試薬液44に連通
させる。この場合、送液ポンプ45の代わりにシリンジ
を用いることも可能である。このような状況の下で送液
ポンプ45を駆動すると、反応試薬44が薬液導管43
に導かれて反応ミキサー41に送られ、分析管5内を移
動する溶出液37,38に流入して該液と反応する。
【0076】この場合、上記ミキサー41は前記ミキサ
ー18と同様に構成されているから、コイルバネ状のミ
キサーチューブ内にビーズを詰めた従来のスタティック
ミキサーに比べて、試薬液44と溶出液37,38とが
十分かつ効率良く攪拌され、それらの反応率を増進させ
てベースラインの変動を抑制し高感度の分離を促す。一
方、試料の分離感度を差程要しない場合は、分析管5か
ら反応ミキサー41を取り外す。
【0077】このように、本発明は反応ミキサー41を
分析管5から着脱することで、分離感度を簡便に調整で
きる。
【0078】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明は、イン
ジェクターの下流側にミキサーを配置し、該ミキサーを
介して試料と希釈液とを混合したから、試料を一様な濃
度に希釈調製して濃縮カラムに送出し、濃縮カラムにお
ける試料の吸着ないし濃縮効率を向上できるとともに、
試料の有効利用と分離精度の向上を図れ、微量成分を高
感度に分析できる効果がある。
【0079】請求項2の発明は、希釈液の合流位置また
はその下流側にミキサーを配置し、該ミキサーを介して
試料と双方の希釈液とを混合したから、試料を大量の希
釈液で一様な濃度に希釈調製し、これを濃縮カラムに送
出して、濃縮カラムにおける試料の吸着ないし濃縮効率
を向上できるとともに、試料の有効利用と分離精度の向
上を図れ、試料の大量注入と微量成分の高感度分析を行
なうことができる。
【0080】請求項3の発明は、ミキサーが、内部に複
数の螺旋状の通路と、各通路に連通する間隙とを有する
から、前記通路を介して二次流を強化し、流れと垂直方
向の混合を促して、同方向の濃度勾配を維持することが
でき、精密かつ十分なミキシングを実現することができ
る。また、間隙を介して当該部を移動する液体を近接ま
たは離間する通路に進入させ、液体の流速および流量の
均一化を図ることで、脈流の影響を軽減し高感度分析を
実現することができる。
【0081】請求項4の発明は、希釈液の合流位置また
はその下流側にミキサーを配置し、該ミキサーを介して
試料と双方の希釈液とを混合し、これを濃縮カラムに送
出するとともに、前記グラジェントミキサーを介して、
複数の溶出液を強制的に撹拌し、該撹拌の後に複数の溶
出液を流速に応じて撹拌するようにしたから、複数の溶
出液を十分かつ効率良く混合し、微量成分を高感度に分
析することができる。
【0082】請求項5の発明は、前記グラジェントミキ
サーは、溶出液を強制的に撹拌するダイナミックミキサ
ー部と、流速に応じて撹拌するスタティックミキサー部
とを備えたから、複数の溶出液を十分かつ効率良く攪拌
することができる。
【0083】請求項6の発明はインジェクターの下流側
にミキサーを配置し、該ミキサーを介して試料と希釈液
とを混合し、これを濃縮カラムに送出するとともに、前
記反応ミキサーは内部に複数の螺旋状の通路と、各通路
に連通する間隙とを有するから、溶出液と反応試薬とを
十分かつ効率良くミキシングさせて、それらの反応率を
高め、分離感度を向上することができる。
【0084】請求項7の発明は、反応ミキサーを分析管
に着脱可能に配置したから、分離感度の調整を簡便に行
うことができる。
【0085】請求項8の発明は、微量分析方法が自動車
排出ガス中のアルデヒド分析であり、この種分析の感度
向上と、試料の大量注入による分析の能率向上を図るこ
とができる。
【0086】請求項9の発明は、試料の分析後に洗浄液
を送出し、少なくともミキサーと濃縮カラム系統とを洗
浄したから、不純物成分の現出を防止するとともに、分
析の再現性を確保し、不純物を多量に含む自動車排出ガ
ス中のアルデヒド分析に好適な効果がある。
【0087】請求項10の発明は、インジェクターと切
換弁との間にミキサーを配置したから、濃縮カラムにお
ける試料の吸着ないし濃縮効率を向上し、試料の有効利
用と分離精度の向上を図れるとともに、微量成分を高感
度に分析することができる。
【0088】請求項11の発明は、インジェクターより
下流側の送液管と希釈管との接続部または該接続部の下
流側にミキサーを配置したから、試料を大量の希釈液で
一様な濃度に希釈調製し、これを濃縮カラムに送出し
て、濃縮カラムにおける試料の吸着ないし濃縮効率を向
上し、試料の有効利用と分離精度の向上を図れるととも
に、試料の大量注入と微量成分の高感度分析を実現する
ことができる。
【0089】請求項12の発明は、ミキサーが、内面に
複数のリード溝を螺旋状に形成した外筒と、周面に複数
のリード溝を螺旋状に形成し、かつ前記外筒に挿入可能
な内筒とを有するから、これらのリード溝によって二次
流を強化し、流れと垂直方向の混合を促して、同方向の
濃度勾配を維持し、精密かつ十分なミキシングを実現す
ることができる。
【0090】請求項13の発明は、ミキサーは、外筒の
リード溝と、内筒の周面およびリード溝との間に、種々
の断面形状および断面積の螺旋状の通路を複数設けてい
るから、前記通路を介して二次流を強化するとともに、
多様な二次流を形成して、流れと垂直方向の混合を促
し、同方向の濃度勾配を維持して、精密かつ十分なミキ
シングを実現することができる。
【0091】請求項14の発明は、ミキサーは、内筒の
外径を外筒の内径よりも小径に形成し、これら内外筒の
間に微小な間隙を形成したから、前記通路の他に間隙に
よる流体通路を設けることができ、前記通路と相俟って
十分かつ精密なミキシングを行なうことができる。
【0092】請求項15の発明は、ミキサーは、前記間
隙を前記通路に連通可能にしたから、間隙を介し当該部
を移動する液体を近接または離間する通路に進入させ、
液体の流速および流量の均一化を図ることで、脈流の影
響を軽減し高感度分析を実現することができる。
【0093】請求項16の発明は、インジェクターと切
換弁との間にミキサーを配置するとともに、前記グラジ
ェントミキサーは、溶出液を強制的に撹拌するダイナミ
ックミキサー部と、流速に応じて撹拌するスタティック
ミキサー部とを備えたから、複数の溶出液を十分かつ効
率良く混合し、微量成分を高感度に分析することができ
る。
【0094】請求項17の発明は、前記スタティックミ
キサー部は、前記ミキサーと同一構造に構成したから、
溶出液の混合精度を高めるとともに、ミキサーの互換性
を図れ、その製造とメインテナンスの合理化を図れる効
果がある。
【0095】請求項18の発明は、インジェクターより
下流側の送液管と希釈管との接続部または該接続部の下
流側にミキサーを配置するとともに、前記反応ミキサー
は内部に複数の螺旋状の通路と、各通路に連通する間隙
とを有するから、溶出液と反応試薬とを十分かつ効率良
くミキシングさせて、それらの反応率を高め、分離感度
を向上することができる。
【0096】請求項19の発明は、前記反応ミキサーを
分析管に着脱可能に配置し、分離感度の調整を簡便に行
える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す分析系の説明図であ
る。
【図2】本発明に適用したミキサーの実施の形態を示す
断面図である。
【図3】本発明に適用したミキサーを分解して示す斜視
図である。
【図4】図2の部分拡大断面図である。
【図5】本発明に使用したグラジェントミキサーによる
分析結果を示す実験図である。
【図6】従来のミキサーによる分析結果を示す実験図で
ある。
【図7】本発明に使用したグラジェントミキサーと従来
のミキサーによる分析結果とを比較して示す実験図であ
る。
【図8】本発明のミキサーの有無を比較して示すクロマ
トグラムである。
【図9】本発明の洗浄の有無による実験結果を示すクロ
マトグラムである。
【符号の説明】
2 切換弁 3 送液管 4 濃縮管 5 分析管 6 混合管 9 希釈液 14 洗浄液 16 インジェクター 18 ミキサー 19 外筒 20 内筒 22,23 リード溝 24 通路 25 希釈管 29 濃縮カラム 31 検出器 32 グラジェントミキサー 33,34 溶出液導管 41 反応ミキサー 42 反応試薬 e 間隙

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希釈液をインジェクターに送出し、該イ
    ンジェクターで注入した試料を希釈液と共に濃縮カラム
    に送出し、該カラムで試料を濃縮する微量分析方法にお
    いて、インジェクターの下流側にミキサーを配置し、該
    ミキサーを介して試料と希釈液とを混合し、これを濃縮
    カラムに送出したことを特徴とする微量分析方法。
  2. 【請求項2】 希釈液をインジェクターに送出するとと
    もに、所定量の希釈液をインジェクターの下流側に送出
    し、該希釈液をインジェクターで注入した試料と希釈液
    とに合流し、これらを濃縮カラムに送出して試料を濃縮
    する微量分析方法において、希釈液の合流位置またはそ
    の下流側にミキサーを配置し、該ミキサーを介して試料
    と双方の希釈液とを混合し、これを濃縮カラムに送出し
    た請求項1記載の微量分析方法。
  3. 【請求項3】 前記ミキサーは、内部に複数の螺旋状の
    通路と、各通路に連通する間隙とを有する請求項1また
    は2記載の微量分析方法。
  4. 【請求項4】 希釈液をインジェクターに送出し、該イ
    ンジェクターで注入した試料を希釈液と共に濃縮カラム
    に送出し、該カラムで試料を濃縮するとともに、同種ま
    たは異種の複数の溶出液をグラジェントミキサーを介し
    て混合し、この混合溶出液を濃縮カラムに送出する微量
    分析方法において、希釈液の合流位置またはその下流側
    にミキサーを配置し、該ミキサーを介して試料と双方の
    希釈液とを混合し、これを濃縮カラムに送出するととも
    に、前記グラジェントミキサーを介して、複数の溶出液
    を強制的に撹拌するとともに、該撹拌の後に複数の溶出
    液を流速に応じて撹拌するようにした請求項1記載の微
    量分析方法。
  5. 【請求項5】 前記グラジェントミキサーは、溶出液を
    強制的に撹拌するダイナミックミキサー部と、流速に応
    じて撹拌するスタティックミキサー部とを備えた請求項
    4記載の微量分析方法。
  6. 【請求項6】 希釈液をインジェクターに送出し、該イ
    ンジェクターで注入した試料を希釈液と共に濃縮カラム
    に送出し、該カラムで試料を濃縮するとともに、分析カ
    ラムと検出器との間の分析管に反応試薬を供給可能な反
    応ミキサーを配置する微量分析方法において、インジェ
    クターの下流側にミキサーを配置し、該ミキサーを介し
    て試料と希釈液とを混合し、これを濃縮カラムに送出す
    るとともに、前記反応ミキサーは内部に複数の螺旋状の
    通路と、各通路に連通する間隙とを有する請求項1また
    は2記載の微量分析方法。
  7. 【請求項7】 前記反応ミキサーを分析管に着脱可能に
    配置した請求項6記載の微量分析方法。
  8. 【請求項8】 微量分析方法が自動車排出ガス中のアル
    デヒド分析である請求項2記載の微量分析方法。
  9. 【請求項9】 試料の分析後に洗浄液を送出し、少なく
    ともミキサーと濃縮カラム系統とを洗浄する請求項8記
    載の微量分析方法。
  10. 【請求項10】 一端を希釈液に連通し他端を切換弁に
    接続した送液管と、送液管に介挿し試料を注入するイン
    ジェクターと、切換弁に両端を接続した濃縮管と、濃縮
    管に介挿した濃縮カラムとを備えた液体クロマトグラフ
    において、インジェクターと切換弁との間にミキサーを
    配置した液体クロマトグラフ。
  11. 【請求項11】 一端を希釈液に連通し他端を切換弁に
    接続した送液管と、送液管に介挿し試料を注入するイン
    ジェクターと、前記切換弁に両端を接続した濃縮管と、
    濃縮管に介挿した濃縮カラムと、インジェクターを挟ん
    で両端を送液管に接続した希釈管とを備えた液体クロマ
    トグラフにおいて、インジェクターより下流側の送液管
    と希釈管との接続部または該接続部の下流側にミキサー
    を配置した請求項10記載の液体クロマトグラフ。
  12. 【請求項12】 ミキサーは、内面に複数のリード溝を
    螺旋状に形成した外筒と、周面に複数のリード溝を螺旋
    状に形成し、かつ前記外筒に挿入可能な内筒とを有する
    請求項10または11記載の液体クロマトグラフ。
  13. 【請求項13】 ミキサーは、外筒のリード溝と、内筒
    の周面およびリード溝との間に、種々の断面形状および
    断面積の螺旋状の通路を複数設けた請求項12記載の液
    体クロマトグラフ。
  14. 【請求項14】 ミキサーは、内筒の外径を外筒の内径
    よりも小径に形成し、これら内外筒の間に微小な間隙を
    形成した請求項12記載の液体クロマトグラフ。
  15. 【請求項15】 ミキサーは、前記間隙を前記通路に連
    通可能にした請求項13または14記載の液体クロマト
    グラフ。
  16. 【請求項16】 一端を希釈液に連通し他端を切換弁に
    接続した送液管と、送液管に介挿し試料を注入するイン
    ジェクターと、前記切換弁に両端を接続した濃縮管と、
    濃縮管に介挿した濃縮カラムと、一端が複数の溶出液導
    管に連通し他端が切換弁に連通する混合管と、該混合管
    に介挿したグラジェントミキサーとを備えた液体クロマ
    トグラフにおいて、インジェクターと切換弁との間にミ
    キサーを配置するとともに、前記グラジェントミキサー
    は、溶出液を強制的に撹拌するダイナミックミキサー部
    と、流速に応じて撹拌するスタティックミキサー部とを
    備えた請求項10記載の液体クロマトグラフ。
  17. 【請求項17】 前記スタティックミキサー部は、前記
    ミキサーと同一構造である請求項10乃至16のうち何
    れか一項記載の液体クロマトグラフ。
  18. 【請求項18】 一端を希釈液に連通し他端を切換弁に
    接続した送液管と、送液管に介挿し試料を注入するイン
    ジェクターと、前記切換弁に両端を接続した濃縮管と、
    濃縮管に介挿した濃縮カラムと、インジェクターを挟ん
    で両端を送液管に接続した希釈管と、前記切換弁に接続
    し、かつ分離カラムと検出器との間に反応試薬を供給可
    能な反応ミキサーを配置した分析管と、該管を備えた液
    体クロマトグラフにおいて、インジェクターより下流側
    の送液管と希釈管との接続部または該接続部の下流側に
    ミキサーを配置するとともに、前記反応ミキサーは内部
    に複数の螺旋状の通路と、各通路に連通する間隙とを有
    する請求項10記載の液体クロマトグラフ。
  19. 【請求項19】 前記反応ミキサーを分析管に着脱可能
    に配置した請求項18記載の液体クロマトグラフ。
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