JPH09324673A - ディーゼル機関の吸気制御装置 - Google Patents

ディーゼル機関の吸気制御装置

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JPH09324673A
JPH09324673A JP8145766A JP14576696A JPH09324673A JP H09324673 A JPH09324673 A JP H09324673A JP 8145766 A JP8145766 A JP 8145766A JP 14576696 A JP14576696 A JP 14576696A JP H09324673 A JPH09324673 A JP H09324673A
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JP
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fuel injection
intake
throttle valve
passage
valve
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JP8145766A
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Inventor
Yoichi Iwata
洋一 岩田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】EGR(排気ガス再循環)装置を備えたディー
ゼルエンジンの制御装置において、燃料噴射の再開時に
スモークの発生を抑制すること。 【解決手段】ディーゼルエンジン11はEGR装置40
を備える。同装置40は吸気通路16及び排気通路24
を連通するEGR通路41と、同通路41を流れる排気
ガス量を制御するためのEGR弁42とからなる。EC
U39は各センサ57〜60,61の検出値に基づきイ
ンジェクタ17、吸気絞り弁25及びEGR弁42を制
御する。インジェクタ17が燃料噴射を停止している間
に、ECU39は吸気絞り弁25を全閉するとともに、
EGR弁42を全開する。このとき、吸気絞り弁25を
全閉する時期を、インジェクタ17の燃料噴射を停止さ
せる時期よりも遅らせる。これにより、吸気通路16に
は空気が取り込まれ、その空気はEGR通路41を流れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等に用いられ
るディーゼル機関の吸気制御装置に係り、詳しくは、排
気ガスを排気通路から吸気通路へ戻すための排気ガス再
循環装置を備えたディーゼル機関の吸気制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、排気ガスに含まれる窒素酸化
物(NOx)を低減するために、排気ガス再循環(以
下、「EGR」と書き表す。)装置を備えたディーゼル
機関が提案されている。このEGR装置を備えたディー
ゼル機関では、排気通路に排出された排気ガスの一部を
EGR通路を介して吸気通路へ戻し、燃焼室へ再循環さ
せる。これにより、燃焼最高温度が低下するため、NO
xの生成量が低減される。ところが、この状態が長時間
にわたって継続することにより、排気通路へ排出される
排気ガスの温度が低下し過ぎる傾向にある。従って、排
気ガスを浄化するための触媒及びパティキュレートトラ
ップ等が機能しないおそれがある。これは、触媒等が排
気通路に設けられ、所定の温度以上に温まった状態で機
能するためである。このようなディーゼル機関では、N
Oxの生成量を低減することは可能であるが、排気ガス
に含まれる他の望ましくない粒子(例えば、CO、H
C、パティキュレート等)の量を低減させることが困難
となる。
【0003】上記問題点を解決するために、例えば特開
平5−133285号公報は、排気温度を上昇させるこ
とによりトラップの温度が低下することを防止するディ
ーゼル機関のEGR装置を開示する。
【0004】図13に示すように、EGR装置91は排
気通路92へ排出された排気ガスの一部を吸気通路93
へ戻すためのEGR通路94と、同通路94を流れる排
気ガス量(EGR量)を調整するためのEGR弁95と
を有する。ステップモータ96により調節される負圧に
よってEGR弁95は開閉される。吸気通路93には同
通路93に流れる空気量を調整する吸気絞り弁97が設
けられている。吸気絞り弁97はステップモータ98に
より開閉される。排気通路92の下流側にはパティキュ
レートを捕集するためのトラップ99が設けられてい
る。検出された機関の運転状態に基づき、制御ユニット
100は各ステップモータ96,98を調節することに
より、EGR弁95及び吸気絞り弁97の開度を制御す
る。
【0005】この技術において、減速運転時にはEGR
装置91を作動させるべく、制御ユニット100は吸気
絞り弁97の開度を小さくするとともに、EGR弁95
を全開にする。このとき、吸気絞り弁97及びEGR弁
95の制御は、燃料噴射が停止された直後に行われるこ
とが考えられる。燃料カットが行われている間、燃焼室
(図示しない)では燃焼が行われないことから、EGR
通路94を流れる排気ガスの温度は低下する傾向にあ
る。ところが、吸気絞り弁97の開度が小さいため、吸
気通路93に冷えた空気が取り込まれ難くなり、EGR
通路94を流れる排気ガスの温度が低下し過ぎることを
抑制している。また、EGR弁95が全開となるため、
吸気通路93に流れる大部分の排気ガスがEGR通路9
4を介して吸気通路93へ戻され、温度の低下した排気
ガスがトラップ99に導入されることを抑制している。
この結果、排気ガスに含まれるNOxを低減することが
できるとともに、トラップ99に捕集されたパティキュ
レートを再燃焼させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料噴
射を再開する要求(機関の減速運転を終了する要求等)
がある場合、機関出力を得るために、制御ユニット10
0は燃料噴射を再開し、吸気絞り弁97の開度を大きく
すると同時にEGR弁95を全閉する。このとき、燃料
噴射を再開する直後には、噴射される燃料に対して充分
な空気量が燃焼室に取り込まれないおそれがある。制御
ユニット100が吸気絞り弁97を全開するように制御
しても、吸気絞り弁97には機械的な応答遅れが存在す
るため、吸気絞り弁97は即座に全開状態とはならな
い。また、吸気絞り弁97が開いてから空気が吸気通路
93を通って燃焼室へ届くまでの遅れも存在する。EG
R通路94には排気ガスが残留することから、その排気
ガスが燃焼室に遅れて取り込まれるため、その分だけ燃
焼室に取り込まれる空気量が少なくなる。このため、燃
料噴射が再開する直後には、燃料量に対して空気量が不
足し、空燃比が大幅にリッチとなる傾向にある。この結
果、燃料が完全に燃焼しないため、スモーク(黒煙)が
発生するおそれがある。
【0007】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、排気ガス再循環装置を備えたデ
ィーゼル機関の吸気制御装置において、燃料噴射の再開
時にスモークの発生を抑制することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の第1の発明では、図1に示すよ
うに、燃焼室M1に吸入される空気が流れる吸気通路M
2と、吸気通路M2に設けられ燃焼室M1に吸入される
空気の量を制御するための吸気絞り弁M3と、燃焼室M
1に燃料を噴射するための燃料噴射手段M4と、燃焼室
M1から排出される排気ガスが流れる排気通路M5と、
吸気通路M2の吸気絞り弁M3よりも下流側と排気通路
M5とを互いに連通するとともに、排気ガスを吸気通路
M2へ戻し燃焼室M1へ再循環させるための再循環通路
M6と、再循環通路M6に設けられ吸気通路M2へ流れ
る排気ガスの量を制御するための再循環弁M7とを備え
たディーゼル機関M8に適用され、ディーゼル機関M8
の運転状態を検出するための運転状態検出手段M9と、
検出された運転状態に基づき燃料噴射量を算出し、その
算出値に応じて燃料噴射手段M4の燃料噴射を実行及び
停止するための第1の制御手段M10と、前記検出され
た運転状態に基づき前記吸気絞り弁M3及び前記再循環
弁M7のそれぞれを制御するための第2及び第3の制御
手段M11,M12とを備え、第1の制御手段M10に
より燃料噴射手段M4が燃料噴射を停止している間に、
第2の制御手段M11は吸気絞り弁M3の開度を小さく
するとともに、第3の制御手段M12は再循環弁M7を
全開するディーゼル機関の吸気制御装置において、第2
の制御手段M11は吸気絞り弁M3の開度を小さくする
時期を、燃料噴射手段M4が燃料噴射を停止する時期よ
りも遅らせることを趣旨とする。
【0009】上記の構成によれば、第2の制御手段M1
1が吸気絞り弁M3の開度を調整することにより、吸気
通路M2を介して所定量の空気が燃焼室M1へ取り込ま
れる。第1の制御手段M10は燃料噴射手段M4を制御
することにより、取り込まれた空気量に応じた量の燃料
を燃焼室M1へ供給する。燃焼室M1では取り込まれた
空気及び燃料が燃焼し、機関には出力が得られる。燃焼
による排気ガスは排気通路M5へ排出される。
【0010】第3の制御手段M12は再循環弁M7を全
開することにより、排出された排気ガスの大部分を再循
環通路M6を介して吸気通路M2へ戻し燃焼室M1へ再
循環させる。これにより、燃焼室M1における最高燃焼
温度が低下し、窒素酸化物の生成量が低減される。
【0011】ここで、機関に減速運転等の要求がある場
合、第1の制御手段M10は燃料噴射手段M4を制御す
ることにより、その燃料噴射を停止させる(燃料カット
を行う)。第2の制御手段M11は燃料噴射が停止した
時期よりも後に、吸気絞り弁M3の開度を小さくする。
これにより、吸気絞り弁M3の開度が小さくなるため、
冷えた空気が吸気通路M2へ取り込まれる量は吸気絞り
弁M3が全開した状態よりも低減され、循環する排気ガ
スの温度が低下し過ぎることを抑制している。吸気絞り
弁M3の開度を小さくする時期を、燃料噴射の停止時期
よりも遅らせているため、吸気絞り弁M3が全開してい
る期間に空気が吸気通路M2に取り込まれる。その期間
に取り込まれた空気は、燃料噴射が停止した後に燃焼室
M1へ取り込まれる。このため、その空気は燃焼に供さ
れることなく、排気通路M5へ排出される。排出された
空気は、再循環通路M6を介して吸気通路M2へ戻さ
れ、燃焼室M1へ再循環される。このように、燃焼室M
1及び再循環通路M6には、大部分の排気ガスに代えて
空気が再循環する。上記のように、排気通路M5へ排出
される排気ガスの温度が低下し過ぎることが抑制され
る。この結果、所定の温度以上にて機能する触媒等が排
気通路M5に設けられる場合、その触媒等の温度は低下
し難くなり、その機能が発揮される。
【0012】ここで、機関に燃料噴射を再開する要求が
ある場合、第1の制御手段M10は燃料噴射手段M4を
制御することにより、その燃料噴射を再開させる。通
常、燃料噴射を再開する直後に、機関出力を得るために
第2の制御手段M11は吸気絞り弁M3の開度を大きく
して多くの空気を取り込むとともに、第3の制御手段M
12は再循環弁M7を全閉して排気ガスの再循環を停止
する。一般的に、吸気絞り弁M3は機械的な応答遅れを
有する。また、吸気絞り弁M3の開度が大きくなった後
に取り込まれた空気は吸気通路M2を介して燃焼室M1
へ届くまでにいくらかの遅れを有する。このため、燃料
カットと同時に再循環弁M6を全開するとともに、吸気
絞り弁M3の開度を小さくするような従来の排気ガス再
循環装置を備えた吸気制御装置では、燃料噴射が再開し
た直後には、噴射される燃料量に対応した空気量が取り
込まれず、空燃比が大幅にリッチとなる傾向にある。
【0013】ところが、吸気絞り弁M3の開度を小さく
する時期を、燃料噴射の停止時期よりも遅らせているた
め、燃焼室M1及び再循環通路M6には空気が再循環し
ている。従って、吸気絞り弁M3に応答遅れが生じて
も、燃料噴射が再開する直後に、その燃料量に対応した
充分な空気量が燃焼室M1に取り込まれて燃焼が行われ
る。
【0014】請求項2に記載の第2の発明では、図1に
示すように、第1の発明の構成において、第1の制御手
段M10により燃料噴射手段M4が燃料噴射を再開する
際、第3の制御手段M12は再循環弁M7を全閉とする
時期を、吸気絞り弁M3の開度を大きくする時期よりも
遅らせることを趣旨とする。
【0015】上記の構成によれば、燃料噴射を再開する
際、第2の制御手段M11が吸気絞り弁M3の開度を大
きくする時期よりも後に、第3の制御手段M12は再循
環弁M7を全閉とする。このとき、再循環通路M6には
空気が循環している。従って、燃料噴射が再開する直後
であっても、再循環弁M7が開いている間に再循環通路
M6の体積分の空気が確実に燃焼室M1に取り込まれる
ため、噴射される燃料量に対応した充分な空気量が得ら
れ、燃焼に供される。
【0016】請求項3に記載の第3の発明では、図1に
示すように、第1の発明と共通する各手段M1〜M12
に加え、鎖線にて示す予見手段M13を備える。第3の
発明の特徴は、検出された運転状態に基づき、第1の制
御手段M10が燃料噴射手段M4の燃料噴射を再開する
時期を予見するための予見手段M13を備え、予見手段
M13の予見結果に基づき、第2の制御手段M11は燃
料噴射の再開時期よりも前に吸気絞り弁M3の開度を大
きくすることを趣旨とする。
【0017】上記の構成によれば、検出された運転状態
に基づき、予見手段M13は、燃料噴射手段M4により
燃料噴射が再開する時期を予見する。機関に燃料噴射の
要求がある場合、第1の制御手段M10は燃料噴射手段
M4を制御することにより、その燃料噴射を再開させ
る。予見手段M13の予見結果に基づき、第2の制御手
段M11は燃料噴射の再開時期よりも前に吸気絞り弁M
3の開度を大きくする。
【0018】従って、燃料噴射を再開する前に、吸気絞
り弁M3が開いている期間に吸気通路M2へ空気が取り
込まれる。この結果、吸気絞り弁M3に機械的な遅れが
存在する場合であっても、燃料噴射を再開する直後に、
その燃料量に対応した充分な量の空気量が燃焼に供され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕以下、上記第1〜第3の発明に係る
ディーゼル機関の吸気制御装置を、車輌に搭載された電
子制御式ディーゼルエンジンに具体化した一実施形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0020】図2は、本実施形態の電子制御式ディーゼ
ルエンジンのシステムを示す概略構成図である。同図に
示すように、ディーゼルエンジン(以下、単に「エンジ
ン」と書き表す。)11は燃焼室12を含む気筒を複数
有する。エンジン11の吸入行程において、各気筒毎に
設けられた吸気ポート13が吸気バルブ14により開か
れることにより、エアクリーナ15を通じて吸気通路1
6に吸入される外気(吸入空気)が各燃焼室12に流入
する。各気筒毎に設けられた燃料噴射手段としてのイン
ジェクタ17は、燃料噴射ポンプ18より燃料ライン1
9を通じて圧送される燃料を各燃焼室12内へ噴射す
る。
【0021】エンジン11の圧縮行程において、各燃焼
室12における燃料及び外気がピストン20の上動によ
り加圧されて爆発・燃焼することにより、ピストン20
が下動してクランクシャフト21が回転し、エンジン1
1に駆動力が得られる。エンジン11の排気行程におい
て、各気筒毎に設けられた排気ポート22が排気バルブ
23により開かれることにより、各燃焼室12で生じた
排気ガスが排気通路24へ導出され、更に外部へ排出さ
れる。排気通路24にはその排気ガスを浄化するための
触媒100が設けられている。触媒100は所定の温度
に温まった状態において、排気ガスを浄化する機能を有
する。
【0022】吸気通路16に設けられた吸気絞り弁25
は、同通路16を流れる空気量をエンジン11の運転状
態に応じて調節するために作動する。吸気絞り弁25を
作動させるためのアクチュエータ26は、ダイアフラム
27を内蔵してなるハウジング28と、ダイアフラム2
7に固定されたロッド26aとを備える。ロッド26a
は吸気絞り弁25に連結される。アクチュエータ26
は、ダイアフラム27とハウジング28とにより区画さ
れた圧力室30と、同室30内に設けられたスプリング
31とを備える。スプリング31は、ダイアフラム27
及びロッド26aを一方向へ向けて付勢する。
【0023】圧力室30とバキュームポンプ32とを接
続する負圧通路33に設けられたエレクトリック・バキ
ューム・レギュレーティング・バルブ(以下、「第1の
EVRV」と書き表す。)34は、電気信号により作動
する三方電磁弁よりなる。この第1のEVRV34は、
圧力室30に対して負圧通路33を介して連通する出力
ポート35と、ポンプ32に接続される負圧ポート36
と、フィルタ37を介して大気を導入する大気ポート3
8とを備える。フィルタ37は粉塵や泥水が大気ポート
38から第1のEVRV34の中に侵入するのを防ぐ。
この第1のEVRV34が通電されることにより、ポン
プ32で発生する負圧が圧力室30に導入され、第1の
EVRV34に対する通電が停止されることにより、圧
力室30に大気圧が導入される。
【0024】後述する電子制御装置(以下、「ECU」
と書き表す。)39はこの第1のEVRV34をデュー
ティ信号によって通電制御することにより圧力室30内
に導入される圧力を調節する。
【0025】例えば、ECU39は、第1のEVRV3
4を100%のデューティ比をもって通電制御すること
により、出力ポート35と負圧ポート36とを互いに連
通させて圧力室30内に負圧を導入する。これにより、
ダイアフラム27及びロッド29がスプリング31の付
勢力に抗して下方へ変位し、吸気絞り弁25が吸気通路
16の実質的な流路断面積を減少させるように動かされ
る。このため、吸気通路16から燃焼室12へ供給され
るべき空気の流れが遮断される。
【0026】一方、ECU39は、第1のEVRV34
に対する通電を停止する(デューティ比0%)ことによ
り、出力ポート35と大気ポート38とを互いに連通さ
せて、圧力室30内に大気圧を導入する。これにより、
ダイアフラム27及びロッド26aがスプリング31の
付勢力により上方へ変位し(図2に示す状態となる)、
吸気絞り弁25が吸気通路16の実質的な流路断面積を
増加させるように動かされる。このため、前吸気通路1
6を通じて燃焼室12に取り込まれる空気量が増大す
る。ECU39は、0〜100%のデューティ比をもっ
て第1のEVRV34を通電制御することにより、圧力
室30内に導入される負圧の大きさを調節する。これに
より、吸気絞り弁25の開度を調整し、燃焼室12に取
り込まれる空気量をエンジン11の運転状態に応じた量
に連続的に調節することができる。
【0027】EGR装置40は、各燃焼室12から排気
通路24へ排出される排気ガスの一部を吸気通路16へ
再循環させて各燃焼室12へ戻す。このEGR装置40
は、再循環通路としてのEGR通路41と、再循環弁と
してのEGR弁42とを備える。EGR通路41は吸気
通路16の吸気絞り弁25よりも下流側と排気通路24
とを互いに連通し、燃焼室12から排出される排気ガス
の一部が吸気通路16へ向かって流れる。EGR弁42
はEGR通路41に設けられ、同通路41を流れる排気
ガスの量(EGR量)を調節するために作動する。
【0028】EGR弁42は、負圧及び大気圧を作動圧
としてEGR通路41を開閉するダイアフラムバルブで
ある。EGR弁42は、ダイアフラム43を内蔵してな
るハウジング44と、ダイアフラム43に固定された弁
体45とを備える。更にEGR弁42は、ハウジング4
4とダイアフラム43とによって区画された圧力室46
と、同室46に設けられたスプリング47とを備える。
スプリング47は、弁体45によってEGR通路41が
閉じられる方向へダイアフラム43及び弁体45を付勢
する。EGR装置40は、圧力室46に導入される負圧
及び大気圧を調整するための第2のEVRV48を備え
る。
【0029】第2のEVRV48は電気信号により作動
する三方電磁弁であり、通電時には大気圧を、非通電時
にはポンプ32の負圧を圧力室46に導入する。第2の
EVRV48は圧力室46に対して負圧通路49を介し
て連通する出力ポート50と、ポンプ32に接続される
負圧ポート51と、フィルタ52を介して大気を導入す
る大気ポート53とを備える。フィルタ52は粉塵や泥
水が大気ポート53から第2のEVRV48の中に侵入
するのを防ぐ。
【0030】ECU39は、この第2のEVRV48を
所定のデューティ比をもって通電制御することによりE
GR弁42の圧力室46に導入される圧力を調節する。
例えば、ECU39は、第2のEVRV48を100%
のデューティ比をもって通電制御することにより、出力
ポート50と負圧ポート51とを互いに連通させて圧力
室46に負圧を導入する。これにより、ダイアフラム4
3がスプリング47の付勢力に抗して上方へ変位し、弁
体45が上動してEGR弁42が全開の状態に開かれ
る。その結果、排気通路24を流れる排気ガスの一部が
EGR通路41、吸気通路16を通じて各燃焼室12へ
再循環される。即ち、EGRが実行される。
【0031】一方、ECU39は、第2のEVRV48
に対する通電を停止する(デューティ比が0%)ことに
より、出力ポート50と大気ポート53とを互いに連通
させ、圧力室46に大気圧を導入する。これにより、ダ
イアフラム43がスプリング47の付勢力により下方へ
変位し、弁体45が下動してEGR弁42が全閉の状態
となる。その結果、EGR通路41を流れる排気ガスが
遮断され、EGRの実行が停止される。ECU39は、
0〜100%のデューティ比で第2のEVRV48を通
電制御することにより、圧力室46に供給される負圧の
大きさを調節する。これにより、EGR弁42の開度を
調節し、EGR量をエンジン11の運転状態に応じて連
続的に調節することができる。
【0032】排気通路24に設けられた排気絞り弁75
は、同通路24を流れる排気ガスの量をエンジン11の
運転状態に応じて調節して、EGR通路41へ戻す排気
ガス量を調節するために作動する。排気絞り弁75を調
節するための各部材76〜78,80,81,83〜8
8は、それぞれ吸気絞り弁25を調節するための各部材
26〜28,31,33〜38と同一であり、それらは
同様に作動する。ここで、負圧通路82に設けられた部
材84を、第2のEVRV34と区別するために第3の
EVRVと書き表す。
【0033】周知の分配型の燃料噴射ポンプ18は各燃
焼室12で燃焼に供される燃料を燃料ライン19を通じ
て各インジェクタ17へ圧送する。噴射ポンプ18は燃
料タンク(図示しない)に貯留された燃料を高圧に圧縮
し、所要の量と時期をもって各インジェクタ17へ向け
て吐出する。各インジェクタ17は圧送された燃料の圧
力に基づき作動し、対応する各燃焼室12へ燃料を噴射
する。噴射ポンプ18に内蔵された電磁スピル弁54
は、同ポンプ18から各回毎に吐出される燃料の量、即
ち各インジェクタ17からの燃料の噴射量を調整する。
同じく噴射ポンプ18に内蔵されたタイマ装置55は、
同ポンプ18からの燃料の吐出開始時期、即ち各インジ
ェクタ17からの燃料の噴射時期を調整する。ECU3
9は電磁スピル弁54及びタイマ装置55を電気的に制
御する。
【0034】エンジン11のクランクシャフト21は、
噴射ポンプ18のドライブシャフト29に連結されてお
り、同シャフト29を回転駆動する。従って、噴射ポン
プ18はエンジン11の運転に連動して駆動される。噴
射ポンプ18に内蔵された回転速度センサ56は、ドラ
イブシャフト29の回転速度を検出することにより、ク
ランクシャフト21の回転速度、即ちエンジン回転速度
NEを検出する。
【0035】エンジン11に設けられた水温センサ57
は、同エンジン11を冷却する冷却水の温度(冷却水
温)THWを検出し、その温度に応じた信号を出力す
る。吸気絞り弁25の近傍に設けられた吸気絞り弁セン
サ58は、同弁25の開度を検出し、その開度に応じた
信号を出力する。排気絞り弁75の近傍に設けられた排
気絞り弁センサ89は、同弁75の開度を検出し、その
開度に応じた信号を出力する。
【0036】吸気通路16に設けられた吸気圧センサ5
9は、吸気通路16における吸気圧力PMを検出し、そ
の圧力に応じた信号を出力する。アクセルペダル60の
近傍に設けられたアクセルセンサ61は、アクセルペダ
ル60の踏込量に相当するアクセル開度ACCPを検出
する。
【0037】図示しないトランスミッションに設けられ
た車速センサ62は、トランスミッションギアの回転に
基づいて車輌速度(車速)SPを検出する。本実施形態
において回転速度センサ56、吸気圧センサ59及びア
クセルセンサ61は運転状態検出手段を構成する。
【0038】ECU39は前述した各種センサ56〜5
9,61,62等から出力される信号を入力する。EC
U39はこれらの入力信号に基づき、噴射ポンプ18に
おける電磁スピル弁54、タイマ装置55、第1〜第3
のEVRV34,48,84をそれぞれ制御する。
【0039】図3のブロック図で示すように、ECU3
9は中央処理装置(CPU)63、所定の制御プログラ
ム及び関数データ等を予め記憶した読み出し専用メモリ
(ROM)64、ECU39の演算結果等を一時記憶す
るランダムアクセスメモリ(RAM)65、予め記憶さ
れたデータを保存するバックアップRAM66を備え、
これら各部63〜66と入力ポート67及び出力ポート
68とがバス69によって接続された構成を備える。バ
ックアップRAM66は、燃料噴射制御に係る学習値Q
FIGを記憶している。
【0040】吸気及び排気絞り弁センサ58,89、ア
クセルセンサ61、吸気圧センサ59及び水温センサ5
7は、各バッファ70、マルチプレクサ71及びA/D
変換器72を介して入力ポート67に接続されている。
回転速度センサ56及び車速センサ62は、波形整形回
路73を介して入力ポート67に接続されている。EC
U39は各センサ56〜59,61,62の検出信号を
入力ポート67を介して読み込む。
【0041】電磁スピル弁54、タイマ装置55及び各
EVRV34,48,84は、各駆動回路74を介して
出力ポート68に接続されている。ECU39は各セン
サ56〜59,61,62から読み込んだ入力値に基づ
き、燃料噴射制御、吸入空気量制御及びEGR制御を実
行する。
【0042】ここで、燃料噴射制御とは、エンジン11
の運転状態に応じて燃料噴射ポンプ18から吐出される
燃料の量とタイミングを制御することである。吸入空気
量制御とは、同じくエンジン11の運転状態に応じて第
1のEVRV34を制御することにより、吸気絞り弁2
5を作動させて吸入空気量を制御することである。EG
R制御とは、同じくエンジン11の運転状態に応じて第
2及び第3のEVRV48,84の少なくとも一方を制
御することにより、それに対応する弁42,75を作動
させてEGR量を制御することである。
【0043】次に、燃料噴射制御を行うための処理ルー
チンについて、図4及び図5に基づき説明する。ECU
39はこのルーチンを所定時間毎に実行する。ステップ
100において、ECU39は各センサ56,57,5
9,61により検出されるエンジン回転速度NE、水温
THW、吸気圧PM及びアクセル開度ACCPをそれぞ
れ読み込む。また、ECU39はバックアップRAM6
6に記憶されている学習値QFIGを読み込む。
【0044】ステップ110において、ECU39はR
OM64に記憶された関数データを参照することによ
り、エンジン回転速度NE及び吸気圧PMの値に対応す
る最大噴射量QFULLを算出する。ここで、最大噴射
量QFULLとは、各燃焼室12に供給されるべき燃料
量の上限値を意味し、この上限値を超えて燃料が供給さ
れたときには、燃焼室12から排出されるスモークが急
増することになる。ステップ110の処理を行うECU
39は最大噴射量算出手段に相当する。
【0045】ステップ120において、ECU39は以
下の計算式(1)に従って基本噴射量QBASEを算出
する。算出された基本噴射量QBASEはRAM65に
記憶される。
【0046】 QBASE=K1*ACCP−K2*NE+K3 … (1) ここで、「K1,K2,K3」はそれぞれ定数である。
上記の計算式(1)により算出された基本噴射量QBA
SEはエンジン11の運転状態に応じて、「0」以下と
なることもある。例えば、アクセル開度ACCPが
「0」であり、エンジン回転速度NEが比較的に大きな
場合、即ちエンジン11が減速状態である場合には基本
噴射量QBASEは「0」以下となり得る。ステップ1
20の処理を行うECU39は基本噴射量算出手段に相
当する。
【0047】ステップ130において、ECU39は以
下の計算式(2)に従って気筒毎噴射量QFINCを算
出する。算出された気筒毎噴射量QFINCはRAM6
5に記憶される。
【0048】 QFINC=QBASE+QFIG+Qα … (2) ここで、学習値QFIGはこれまでのエンジン11の運
転状態に基づき決定される補正値であり、補正値Qαは
そのときどきのエンジン11の運転状態に基づき決定さ
れる補正値である。補正値Qαに加味されるエンジン1
1の運転状態としては種々の状態が挙げられる。例え
ば、冷却水温THWの変化に応じて補正値Qαが決定さ
れる。この場合、図5に示すグラフから、冷却水温TH
Wに基づき水温補正係数KTHWが決定される。水温補
正係数KTHWは0〜1までの値を取り得る。同図に示
すように、冷却水温THWが低い程、水温補正係数KT
HWは1に近づく傾向にある。ECU39は以下の計算
式(3)に従って水温補正値Qαを算出する。
【0049】Qα=K4*KTHW … (3) ここで、K4は定数である。冷却水温が低い程、水温補
正係数KTHWが大きくなるように設定されているため
水温補正値Qαは大きくなり、燃料噴射量が増量され
る。冷却水温THWが所定値THW1以上である場合、
水温補正係数KTHWが「0」となるため、水温補正値
Qαも「0」となる。また、車両に設けられるエアコン
(図示しない)がオンである場合には、エアコンを作動
させるためのエンジン11出力を得るべく所定の燃料噴
射量を増量する。このとき、アイドルアップ装置(図示
しない)を備えたエンジンでは、エンジン回転速度NE
を一時的に高めるべく、アイドルアップスイッチがオン
となり、所定の燃料噴射量が増量される。
【0050】ステップ140において、ECU39は算
出された気筒毎噴射量QFINC及び最大噴射量QFU
LLのうちいずれか小さい方を修正前噴射量QFINA
として設定する。算出された修正前噴射量QFINAは
RAM65に記憶される。
【0051】ステップ150において、ECU39は修
正前噴射量QFINAに基づき、最終噴射量QFINを
算出する。ECU39は噴射量QFINAの値が「0」
以下である場合には、その値を「0」とすることにより
最終噴射量QFINを算出する。算出された最終噴射量
QFINはRAM65に記憶される。
【0052】ステップ160において、ECU39は算
出された最終噴射量QFINに基づきインジェクタ17
を制御することにより、燃料噴射を実行又は停止する。
最終噴射量QFINが「0」よりも大きい値である場合
には、エンジン11が定常状態又は加速状態であること
からECU39は燃料噴射を実行する。これに対して、
最終噴射量QFINが「0」である場合(気筒毎噴射量
QFINCが「0」以下である場合)には、エンジン1
1は減速状態であることからECU39は燃料噴射を停
止(燃料カット)する。上記ステップ100〜160の
処理を実行するECU39は本発明の第1の制御手段に
相当する。
【0053】次に、図6に示すフローチャートに基づ
き、EGR制御及び吸入空気量制御を行うための処理ル
ーチンについて説明する。ステップ200において、E
CU39は前述したルーチンにおいて算出された気筒毎
噴射量QFINCを読み込む。
【0054】ステップ210において、ECU39は気
筒毎噴射量QFINCが「0」以下であるか否かを判断
する。即ち、気筒毎噴射量QFINCが「0」以下であ
る場合には、インジェクタ17は燃料噴射を行っておら
ずエンジン11が減速状態にあることが分かる。このス
テップ210では、インジェクタ17により燃料噴射が
実行されているか、或いは燃料カットされているかを判
断する。気筒毎噴射量QFINCが「0」以下である場
合にはステップ220へ移行し、気筒毎噴射量QFIN
Cが「0」よりも大きい場合にはステップ211へ移行
する。このステップ210の処理を行うECU39は、
インジェクタ17が燃料噴射を実行しているか否かを判
断する燃料噴射判断手段に相当する。
【0055】ステップ210から移行してステップ22
0において、ECU39は第2のEVRV48をデュー
ティ制御することによりEGR弁42の開度を大きくし
て同弁42を全開する。ここで、第2のEVRV48を
制御するための信号をEGR弁信号と定義する。
【0056】ステップ230において、カウンタTIM
E2の値を「0」とする。このカウンタTIME2はE
GR弁42を閉じる時期を調節するために用いられ、燃
料噴射が再開されてからの時間を表す。
【0057】ステップ240において、前回のカウンタ
TIME1の値を「1」だけインクリメントする。この
カウンタTIME1は吸気絞り弁25を閉じる時期を調
節するために用いられ、燃料カットが開始されてからの
時間を表す。
【0058】ステップ250において、ECU39はカ
ウンタTIME1の値が所定期間TT1よりも大きいか
否かを判断する。カウンタTIME1の値が所定期間T
T1よりも大きい場合にはステップ260へ移行し、カ
ウンタTIME1の値が所定期間TT1以下である場合
にはステップ251へ移行する。このステップ250の
処理を行うECU39は、燃料カットが開始されてから
所定期間TT1経過したか否かを判断するための第1の
所定期間判断手段に相当する。
【0059】ステップ250から移行してステップ26
0において、ECU39は第1のEVRV34をデュー
ティ制御することにより吸気絞り弁25の開度を小さく
して同弁25を全閉とし、その後の処理を一旦終了す
る。ここで、吸気絞り弁25の開度を調節するための信
号を吸気絞り弁信号と定義する。
【0060】ステップ250から移行してステップ25
1において、ECU39は吸気絞り弁信号により第1の
EVRV34を制御することによって吸気絞り弁25の
開度を大きくして同弁25を全開する。
【0061】ステップ270において、ECU39は第
3のEVRV84をデューティ制御することにより排気
絞り弁75の開度を大きくして同弁75を全開とし、そ
の後の処理を一旦終了する。ここで、排気絞り弁75の
開度を調整するための信号を排気絞り弁信号と定義す
る。このステップ270の処理を実行するECU39は
排気絞り弁の開度を制御するための排気絞り弁制御手段
に相当する。
【0062】一方、ステップ210から移行してステッ
プ211において、インジェクタ17が燃料噴射を行う
ことから、ECU39は吸気絞り弁信号により第1のE
VRV34を制御することによって吸気絞り弁25の開
度を大きくして同弁25を全開する。
【0063】ステップ212において、カウンタTIM
E1の値を「0」とする。ステップ213において、カ
ウンタTIME2の値を「1」だけインクリメントす
る。ステップ214において、ECU39はカウンタT
IME2の値が所定期間TT2よりも大きいか否かを判
断する。カウンタTIME2の値が所定期間TT2より
も大きい場合にはステップ215へ移行し、カウンタT
IME2の値が所定期間TT2以下である場合にはステ
ップ216へ移行する。このステップ214の処理を行
うECU39は、燃料噴射が再開されてから所定期間T
T2経過したか否かを判断するための第2の所定期間判
断手段に相当する。
【0064】ステップ214から移行してステップ21
5において、ECU39はEGR弁信号により第2のE
VRV48を制御することによってEGR弁42の開度
を小さくして同弁42を全閉し、その後の処理を一旦終
了する。
【0065】ステップ214から移行してステップ21
6において、ECU39はEGR弁信号により第1のE
VRV34を制御することによってEGR弁42の開度
を大きくして同弁42を全開とし、その後の処理を一旦
終了する。
【0066】上記ステップ220,215,216の処
理を行うECU39は本発明の第2の制御手段に相当す
る。また、上記ステップ211,260,251の処理
を行うECU39は本発明の第3の制御手段に相当す
る。
【0067】次に、図7に基づいて第1の実施形態にお
ける作用を説明する。図7(a),(b),(c),
(d),(e)は、それぞれ車速SP、気筒毎噴射量Q
FINC、最終噴射量QFIN、EGR弁信号及び吸気
絞り弁信号を示すタイミングチャートである。それぞれ
のグラフは、アクセル開度ACCPが一定である状態か
ら同開度ACCPを時間とともに減少させることによ
り、車両を減速させる場合における変化を表している。
【0068】車両が一定速度で走行している場合(タイ
ミングt1以前)、ECU39は吸気絞り弁25の開度
を調整することにより、吸気通路16には所定量の空気
が取り込まれる。ECU39は取り込まれた空気量に応
じた最終噴射量QFINを算出し、インジェクタ17を
制御することにより燃料を燃焼室12へ噴射する。燃焼
室12では取り込まれた空気及び燃料が燃焼し、エンジ
ン11には所定の出力が得られる。燃焼による排気ガス
は燃焼室12から排気通路24へ排出される。このと
き、ECU39はEGR弁42を全開し、排出された排
気ガスの大部分をEGR通路41を介して吸気通路16
へ戻し燃焼室12へ再循環させることにより、燃焼室1
2における最高燃焼温度が低下し、窒素酸化物の生成量
が低減される。この実施形態においてタイミングt1以
前では、EGRを行っていない。即ち、ECU39はE
GR信号を出力せず、EGR弁42は全閉状態が保たれ
ている。
【0069】ここで、エンジン11に減速運転等の要求
がある場合(タイミングt1からタイミングt3までの
期間)、ECU39はインジェクタ17を制御すること
により、その燃料噴射を停止させて燃料カットを行う。
このとき、ECU39はEGR弁42を全開することに
より、排出された排気ガスの大部分をEGR通路41を
介して吸気通路16へ戻し燃焼室12へ再循環させる。
【0070】また、ECU39は燃料噴射が停止した後
に、吸気絞り弁25を閉じるように制御している。吸気
絞り弁25の開度が小さくなることにより、冷えた空気
が吸気通路16へ取り込まれる量は減少し、循環する排
気ガスの温度が低下し過ぎることが抑制される。このと
き、吸気絞り弁25を閉じる時期t2を、燃料噴射の停
止時期t1よりも所定期間TT1だけ遅らせているた
め、燃料噴射の停止時期t1以降であっても、吸気絞り
弁25が開いている期間TT1には空気が吸気通路16
に取り込まれる。その所定期間TT1に取り込まれた空
気は、燃料噴射が停止した後に燃焼室12へ取り込まれ
る。このため、その空気は燃焼に供されることなく、排
気通路24へ排出される。排出された空気は、EGR通
路41を介して吸気通路16へ戻され、燃焼室12へ再
循環される。このように、燃焼室12及びEGR通路4
1には、大部分の排気ガスに代えて空気が再循環するこ
とから、排気通路24へ冷えたガスが排出されることが
更に抑制されている。この結果、所定の温度以上にて機
能する触媒100はその温度が低下し難くなり、その機
能が発揮される。このため、排気ガスに含まれるNOx
以外の望ましくない粒子の生成量を低減することが可能
となる。
【0071】ここで、エンジン11の減速状態が終了
し、燃料噴射を再開する要求がある場合(タイミングt
3以降)、ECU39はインジェクタ17を制御するこ
とにより、その燃料噴射を再開させる。通常、燃料噴射
を再開する直後には、エンジン11の出力を得るべく、
ECU39は吸気絞り弁25の開度を大きくして所定量
の空気を吸気通路16に取り込むとともに、ECU39
はEGR弁42を全閉としEGRを停止させる。このと
き、EGR弁42の開度を小さくする時期t4を、燃料
噴射を再開する時期t3よりも所定期間TT2だけ遅ら
せている。ここで、吸気絞り弁25はECU39により
吸気絞り弁信号が入力されてからその開度が全開状態と
なるまでには機械的な応答遅れを有する。また、吸気絞
り弁25が開いた後に取り込まれた空気が吸気通路16
を介して燃焼室12へ届くまでにはいくらかの遅れを有
する。このため、従来のEGR装置を備えた吸気制御装
置(燃料カットと同時にEGR弁42を全開するととも
に、吸気絞り弁25の開度を小さくする。燃料噴射を再
開すると同時にEGR弁42を全閉するとともに、吸気
絞り弁25の開度を大きくする。)では、燃料噴射が再
開した直後には、噴射される燃料量に対応した充分な空
気量が取り込まれず、空燃比が大幅にリッチとなる傾向
にある。
【0072】ところが、この実施形態では、吸気絞り弁
25の開度を小さくする時期t2を、燃料噴射の停止時
期t1よりも所定期間TT1だけ遅らせているため、燃
焼室12及びEGR通路41には空気が再循環してい
る。更に、燃料噴射を再開する際、ECU39はEGR
弁42を全閉する時期t4を、吸気絞り弁25の開度を
大きくする時期t3よりも所定期間TT2だけ遅らせて
いる。従って、吸気絞り弁25に開弁遅れが生じても、
EGR弁42が開いている所定期間TT2にEGR通路
41の体積分の空気が確実に燃焼室12に取り込まれ
る。これにより、噴射される燃料量に対応した充分な空
気量が燃焼室12に取り込まれ、その空気が燃焼に供さ
れる。この結果、燃料噴射が再開する直後(タイミング
t3)であっても、空気量が不足することなく好ましい
空燃比が得られ、スモークの発生を抑制することができ
る。
【0073】この実施形態では、燃料噴射を再開した直
後t3であっても、噴射される燃料量に対応した空気量
が燃焼室12に取り込まれる。従って、エンジン11に
加速運転が要求される場合であっても、燃焼室12にお
いて空気量が不足することを抑制することができる。こ
の結果、エンジン11に充分な出力を得ることができ
る。
【0074】この実施形態では、所定期間TT1,TT
2を適宜に設定することにより、最適な空気量をEGR
通路41に再循環させることができるとともに、その空
気を燃焼室12に取り込むことができる。これにより、
NOxの生成量及びスモークの発生を更に抑制すること
ができる。
【0075】〔第2の実施形態〕次に、第1の発明を具
体化した第2の実施形態を図8及び図9に基づき説明す
る。この実施形態では、第1の実施形態と同一のエンジ
ン11の構成において、第1の実施形態と同一の燃料噴
射制御を実行し、第1の実施形態とは異なるEGR制御
及び吸入空気量制御を実行する。
【0076】図8に示すフローチャートに基づき、第1
の発明を具体化した第2の実施形態に係るEGR制御及
び吸入空気量制御を行うための処理ルーチンについて説
明する。ステップ300において、ECU39は前述し
た燃料噴射制御ルーチンにおいて算出された気筒毎噴射
量QFINCを読み込む。
【0077】ステップ310において、ECU39は気
筒毎噴射量QFINCが「0」以下であるか否かを判断
する。即ち、気筒毎噴射量QFINCが「0」以下であ
る場合には、インジェクタ17は燃料噴射を行っていな
いことになる。気筒毎噴射量QFINCが「0」以下で
ある場合には、ステップ320へ移行し、気筒毎噴射量
QFINCが「0」よりも大きい場合には、ステップ3
12へ移行する。このステップ310の処理を行うEC
U39は、インジェクタ17が燃料噴射を実行している
か否かを判断する燃料噴射判断手段に相当する。
【0078】ステップ310から移行してステップ32
0において、カウンタTIME1の値を「1」だけイン
クリメントする。ステップ330において、ECU39
はEGR弁信号により第2のEVRV48を制御するこ
とによってEGR弁42の開度を大きくして同弁42を
全開する。
【0079】ステップ340において、ECU39はカ
ウンタTIME1の値が所定期間TT1よりも大きいか
否かを判断する。カウンタTIME2の値が所定期間T
T1よりも大きい場合にはステップ350へ移行し、カ
ウンタTIME2の値が所定期間TT1以下である場合
にはステップ316へ移行する。このステップ340の
処理を行うECU39は、燃料再開から所定期間TT1
経過したか否かを判断するための第1の所定期間判断手
段に相当する。
【0080】ステップ340から移行してステップ35
0において、ECU39は吸気絞り弁信号により第1の
EVRV34を制御することによって吸気絞り弁25の
開度を小さくして同弁25を全閉する。
【0081】ステップ310から移行してステップ31
2において、カウンタTIME1の値を「0」とする。
ステップ314において、ECU39はEGR弁信号に
より第2のEVRV48を制御することによってEGR
弁42の開度を小さくして同弁42を全閉する。
【0082】ステップ340及び314から移行してス
テップ316において、ECU39は吸気絞り弁信号に
より第1のEVRV34を制御することによって吸気絞
り弁25の開度を大きくして同弁25を全開する。
【0083】ステップ360において、ECU39は排
気絞り弁信号により第3のEVRV84を制御すること
によって排気絞り弁75の開度を大きくして同弁75を
全開する。ECU39はその後の処理を一旦終了する。
このステップ360の処理を行うECU39は排気絞り
弁75の開度を制御するための排気絞り弁制御手段に相
当する。上記ステップ350,316の処理を行うEC
U39は本発明の第2の制御手段に相当する。また、上
記ステップ330,314の処理を行うECU39は本
発明の第3の制御手段に相当する。
【0084】次に、図9に基づいて第2の実施形態にお
ける作用を説明する。図9は図7と同様に車速SP、気
筒毎噴射量QFINC、最終噴射量QFIN、EGR弁
信号及び吸気絞り弁信号を示すタイミングチャートであ
る。
【0085】車両が一定速度で走行している場合(タイ
ミングt1以前)、EGR弁42が全閉した状態が保た
れ、吸気絞り弁25は全開した状態が保たれている。エ
ンジン11に減速運転等の要求がある場合(タイミング
t1からタイミングt3までの期間)、ECU39はイ
ンジェクタ17を制御することにより、その燃料噴射を
停止させて燃料カットを行う。ECU39はEGR弁4
2を全開するとともに、吸気絞り弁25を全閉する。
【0086】この実施形態では、第1の実施形態と同様
に、吸気絞り弁25を閉じる時期t2を、燃料噴射の停
止時期t1よりも所定期間TT1だけ遅らせている。従
って、吸気絞り弁25が開いている所定期間TT1には
空気が吸気通路16を介して燃焼室12に取り込まれ、
EGR通路41には大部分の排気ガスに代えて空気が循
環している。このため、排気通路24へ冷えたガスが排
出され難くなり、触媒100の機能を維持することがで
きる。
【0087】ここで、燃料噴射が再開される場合(タイ
ミングt3以降)、ECU39はEGR弁42を全閉す
るとともに、吸気絞り弁25を全開する。EGR弁42
の開度を小さくする時期t3を、燃料噴射を再開する時
期t3と同時に設定している。このため、従来の排気ガ
ス再循環装置を備えた吸気制御装置(燃料カットと同時
にEGR弁42を全開するとともに、吸気絞り弁25の
開度を小さくする。)では、吸気絞り弁25はその開度
が全開状態となるまでには機械的な応答遅れがあること
から、充分な空気量が燃焼室12に取り込まれないおそ
れがある。
【0088】ところが、この実施形態では、燃焼室12
及びEGR通路41には空気が再循環している。従っ
て、燃料噴射が再開した直後t3であっても、EGR通
路41においてEGR弁42よりも吸気通路16側に位
置する空気が燃焼室12に取り込まれる。これにより、
噴射される燃料量に対応した空気量が燃焼室12に取り
込まれ、その空気が燃焼に供される。この結果、燃料噴
射が再開する直後(タイミングt3)であっても、好ま
しい空燃比に近づけることができるため、スモークの発
生を抑制することができる。
【0089】〔第3の実施形態〕次に、第3の発明を具
体化した第3の実施形態を図10及び図11に基づき説
明する。この実施形態では、第1の実施形態と同一のエ
ンジン11の構成において、第1の実施形態と同一の燃
料噴射制御を実行し、第1の実施形態とは異なるEGR
制御及び吸入空気量制御を実行する。
【0090】図10に示すフローチャートに基づき、第
3の発明を具体化した第3の実施形態に係るEGR制御
及び吸入空気量制御を行うための処理ルーチンについて
説明する。ステップ400において、ECU39は前述
した燃料噴射制御ルーチンにおいて算出された気筒毎噴
射量QFINCを読み込む。
【0091】ステップ410において、ECU39は気
筒毎噴射量QFINCの値が「0」以下であるか否かを
判断する。即ち、インジェクタ17により燃料噴射が行
われているのか、或いは燃料カットが行われているのか
を判断する。気筒毎噴射量QFINCの値が「0」以下
である場合にはステップ420へ移行し、気筒毎噴射量
QFINCの値が「0」よりも大きい場合にはステップ
411へ移行する。このステップ410の処理を行うE
CU39は、燃料噴射が行われているか否かを判断する
燃料噴射判断手段に相当する。
【0092】ステップ410から移行してステップ42
0において、ECU39はEGR弁信号により第2のE
VRV48を制御することによってEGR弁42の開度
を大きくして同弁42を全開する。
【0093】ステップ430において、ECU39は気
筒毎噴射量QFINCの値が基準値Q1よりも小さいか
否かを判断する。気筒毎噴射量QFINCの値が基準値
Q1よりも小さい場合にはステップ440へ移行し、気
筒毎噴射量QFINCの値が基準値Q1以上である場合
にはステップ412へ移行する。この基準値Q1は
「0」未満の値を有し、燃料噴射が再開される時期を予
見するための基準値である。即ち、燃料カットが行われ
ている状態において、気筒毎噴射量QFINCの値が基
準値Q1未満である状態から基準値Q1以上となる状態
へ変化する際、それから所定期間経過後に気筒毎噴射量
QFINCが「0」よりも大きくなることが予見され
る。このように、気筒毎噴射量QFINCの値に基づき
燃料噴射の再開時期が予見される。このステップ430
の処理を行うECU39は本発明の予見手段に相当す
る。
【0094】ステップ430から移行してステップ44
0において、ECU39は吸気絞り弁信号により第1の
EVRV34を制御することによって吸気絞り弁25の
開度を小さくして同弁25を全閉する。
【0095】ステップ410から移行してステップ41
1において、ECU39はEGR弁信号により第2のE
VRV48を制御することによってEGR弁42の開度
を小さくして同弁42を全閉する。
【0096】ステップ411,430から移行してステ
ップ412において、ECU39は吸気絞り弁信号によ
り第1のEVRV34を制御することによって吸気絞り
弁25の開度を大きくして同弁25を全開する。
【0097】ステップ450において、ECU39は排
気絞り弁信号により第3のEVRV84を制御すること
によって排気絞り弁75の開度を大きくして同弁75を
全開する。ECU39はその後の処理を一旦終了する。
このステップ450の処理を行うECU39は、排気絞
り弁75の開度を調節するための排気絞り弁制御手段に
相当する。また、ステップ440,412の処理を行う
ECU39は本発明の第2の制御手段に相当する。更
に、ステップ420,411の処理を行うECU39は
本発明の第3の制御手段に相当する。
【0098】次に、図11に基づいて第3の実施形態に
おける作用を説明する。図11は図7のタイミングチャ
ートに加えてエンジン回転速度NEを示すタイミングチ
ャートである。
【0099】車両が一定速度で走行している場合(タイ
ミングt1以前)、第1の実施形態と同様にEGR弁4
2及び吸気絞り弁25が制御される。エンジン11に減
速運転等の要求がある場合(タイミングt1からタイミ
ングt3までの期間)、ECU39は燃料カットを行
う。このとき、ECU39はEGR弁42を全開すると
ともに、吸気絞り弁25を全閉することにより、EGR
が行われてNOxの生成量が低減される。この実施形態
では、第1の実施形態とは異なり、燃料カットが開始さ
れる時期t1と同時に、EGR弁42を開ける時期t1
と、吸気絞り弁25を閉じる時期t1とを設定してい
る。このため、燃料噴射が停止した後(タイミングt1
以降)には、空気が吸気通路16に取り込まれない。こ
の結果、EGR通路41には排気ガスが循環している。
【0100】タイミングt1において、算出された気筒
毎噴射量QFINCの値は「0」未満である所定値Q2
(基準値Q1未満)となっている。エンジン回転速度N
Eが低下するに従って、この気筒毎噴射量QFINCの
値は大きくなり「0」に近づいていく。気筒毎噴射量Q
FINCの値が「0」よりも大きくなる時期t3におい
て、燃料噴射が再開される。エンジン回転速度NEの低
下に伴い、気筒毎噴射量QFINCの値が所定値Q2か
ら徐々に大きくなる。ここで、気筒毎噴射量QFINC
の値が基準値Q1よりも大きくなる時期t5において、
ECU39は吸気絞り信号により第1のEVRV34を
制御することによって吸気絞り弁25の開度を大きくし
て同弁25を全開する。このように、燃料噴射の再開時
期t3に先立って、吸気絞り弁25が開くことにより、
空気が吸気通路16に取り込まれる。
【0101】ここで、気筒毎噴射量QFINCの値が
「0」よりも大きくなる時期t3(吸気絞り弁25が開
いてから所定期間TT3経過後)において、燃料噴射が
再開される。これと同時に、ECU39はEGR弁42
を全閉する。
【0102】この実施形態では、気筒毎噴射量QFIN
Cの値に基づき、燃料噴射を再開する時期t3よりも所
定期間TT3早く吸気絞り弁25の開度を大きくしてい
る。従って、吸気絞り弁25に開弁遅れが生じる場合
や、吸気通路16に取り込まれた空気が燃焼室12へ届
くまでにいくらかの遅れが生じる場合であっても、燃料
噴射が再開される時期t3にはより多くの空気量が燃焼
室12に取り込まれる。この結果、空燃比は好ましい値
に近づき、スモークの発生を抑制することができる。
【0103】この実施形態では、基準値Q1を「0」か
ら所定値Q2の範囲において変更することにより、吸気
絞り弁25を開く時期t5を調節することができる。こ
れにより、燃料噴射を再開する以前に吸気通路16に取
り込む空気量を適宜に調節することができ、より好まし
い空燃比を得ることができる。
【0104】〔第4の実施形態〕また、第3の発明を具
体化した第4の実施形態について図11及び図12に基
づき説明する。この実施形態では、第1の実施形態と異
なり、予見手段に相当するECU39はエンジン回転速
度NEの値に基づき燃料噴射の再開時期を予見する。
【0105】図12に示すように、図10と同一の番号
で示されるステップ400〜420,440,450に
おいて、ECU39は図10と同一の処理を行う。ステ
ップ500において、ECU39はエンジン回転速度N
Eの値が基準値NE1よりも小さいか否かを判断する。
エンジン回転速度NEの値が基準値NE1よりも小さい
場合にはステップ440へ移行し、エンジン回転速度N
Eの値が基準値NE1以上である場合にはステップ41
2へ移行する。この基準値NE1は燃料噴射が再開され
る時期を予見するための基準値であり、「アイドル回転
速度」以上の値を有する。即ち、燃料カットが行われて
いる状態において、エンジン回転速度NEの値が基準値
NE1以上である状態から基準値NE1未満となる状態
へ変化する際、それから所定期間経過後に気筒毎噴射量
QFINCが「0」よりも大きくなることが予見され
る。このように、エンジン回転速度NEの値に基づき燃
料噴射の再開時期が予見される。このステップ500の
処理を行うECU39は、本発明の予見手段に相当す
る。
【0106】図11のタイミングチャートに示すよう
に、この実施形態では、第3の実施形態と同様の作用を
有する。この実施形態では、車両が減速するのに伴い、
燃料カットが行われ、エンジン回転速度NEは低下して
いく。車両の減速が開始すると同時に、ECU39はE
GR弁42を全開するとともに、吸気絞り弁25を全閉
することにより、EGRが行われてNOxの生成量が低
減される。このように、燃料噴射が停止した後(タイミ
ングt1以降)には、空気が吸気通路16には取り込ま
れないため、EGR通路41には排気ガスが循環してい
る。
【0107】エンジン回転速度NEが低下するに従い、
気筒毎噴射量QFINCの値は徐々に「0」に近づいて
いく。気筒毎噴射量QFINCの値が「0」よりも大き
くなる時期t3において、燃料噴射が再開される。
【0108】エンジン回転速度NEの低下に伴い、その
値が基準値NE1よりも小さくなる際(タイミングt
5)、ECU39は吸気絞り信号により第1のEVRV
34を制御することによって吸気絞り弁25の開度を大
きくして同弁25を全開する。このように、燃料噴射の
再開時期t3に先立って、吸気絞り弁25が開くことに
より、空気が吸気通路16に取り込まれる。
【0109】ここで、気筒毎噴射量QFINCの値が
「0」よりも大きくなる時期t3(吸気絞り弁25が開
いてから所定期間TT3経過後)において、燃料噴射が
再開される。これと同時に、ECU39はEGR弁42
を全閉する。
【0110】この実施形態では、エンジン回転速度NE
の値に基づき、燃料噴射を再開する時期t3よりも所定
期間TT3早く吸気絞り弁25の開度を大きくしてい
る。従って、吸気絞り弁25に開弁遅れが生じる場合
や、吸気通路16に取り込まれた空気が燃焼室12へ届
くまでにいくらかの遅れが生じる場合であっても、燃料
噴射が再開される時期t3にはより多くの空気量が燃焼
室12に取り込まれる。この結果、空燃比は好ましい値
に近づきスモークの発生を抑制することができる。
【0111】この実施形態では、基準値NE1を「アイ
ドル回転速度」以上であれば、変更可能である。このた
め、基準値NE1を変更することにより、吸気絞り弁2
5を開く時期t5を調節することができる。これによ
り、燃料噴射が再開時期よりも前に吸気通路16に取り
込む空気量を適宜に調節することができ、より好ましい
空燃比を得ることができる。
【0112】尚、本発明は次に示す別の実施形態に具体
化することができる。以下の構成によっても上記各実施
形態と同等の作用効果を奏することができる。 (1)上記各実施形態では、吸気絞り弁25及びEGR
弁42の開閉時期を制御することにより、吸入空気量制
御及びEGR制御を行った。これに対して、排気絞り弁
75及びEGR弁42の開閉時期を制御することによ
り、吸入空気量制御及びEGR制御を行ってもよい。こ
の場合、吸入空気量制御及びEGR制御ルーチンを示す
図6,8,10,12において、「排気絞り弁を開く」
処理を行うステップ270,360,450を「吸気絞
り弁を開く」処理を行うようにそれぞれ変更する。この
とき、ECU39は「吸気絞り弁を開く」処理を行うス
テップ211,251,316,412の代わりに、
「排気絞り弁を開く」処理を行う。ECU39が排気絞
り弁信号により第3のEVRV84を制御することによ
って排気絞り弁75の開度を大きくして同弁75を全開
する。これにより、吸気通路16から燃焼室12に空気
が取り込まれ、燃焼室12から排気ガスが排気通路24
へ排出される。また、ECU39は「吸気絞り弁を閉じ
る」処理を行うステップ,260,350,440の代
わりに、「排気絞り弁を閉じる」処理を行う。ECU3
9が排気絞り弁信号により第3のEVRV84を制御す
ることによって排気絞り弁75の開度を小さくして同弁
75を全閉する。これにより、燃焼室12から排気ガス
が排出されなくなるとともに、空気が吸気通路16へ取
り込まれなくなる。このように、上記各実施形態におい
て、排気絞り弁75の開閉時期を制御することによって
も、より多くの空気量を燃焼室12へ取り込むことがで
き、スモークの発生を抑制することができる。
【0113】(2)図8に示す第2の実施形態のフロー
チャートにおいて、ステップ340とステップ350と
の間に、図10に示すステップ430又は図12に示す
ステップ500を加えてもよい。この場合、ステップ4
30,500の判断が「YES」である時は処理をステ
ップ350へ移行し、ステップ430,500の判断が
「NO」である時は処理をステップ316へ移行する。
このようなルーチンを実行することにより、ECU39
は吸気絞り弁25の開度を小さくする時期t2を燃料カ
ットが行われる時期t1よりも所定期間TT2遅らせ
る。気筒毎噴射量QFINC又はエンジン回転速度NE
に基づく予見手段により、ECU39は吸気絞り弁25
の開度を大きくする時期t5を燃料噴射の再開時期t3
よりも所定期間TT3遅らせる。これにより、燃料カッ
トの開始時期t1から所定期間TT1空気が吸気通路1
6に取り込まれ、かつ燃料噴射が再開時期t3よりも所
定期間TT3先立って空気が吸気通路16に取り込まれ
る。この結果、燃料噴射が再開する直後において、噴射
される燃料量に対して充分な空気量が燃焼室12に取り
込まれることにより、好ましい空燃比が得られ、スモー
クの発生を更に抑制することができる。
【0114】(3)上記第3及び第4の実施形態では、
ECU39は気筒毎噴射量QFINC及びエンジン回転
速度NEの値に基づき、燃料噴射の再開時期t3を予見
した。これに対して、エンジン11の他の運転状態に基
づき、燃料噴射の再開時期t3を予見してもよい。
【0115】(4)上記各実施形態では、EGR弁42
及び吸気絞り弁25を全開及び全閉という2値的な状態
をもって制御した。これに対して、両弁42,25の開
度を連続的に制御することにより、EGR制御及び吸入
空気量制御を行ってもよい。この構成によれば、EGR
量及び燃焼室12に取り込まれる空気量をより精度良く
制御することができ、スモークの発生を更に抑制するこ
とができる。
【0116】(5)上記各実施形態では、吸気絞り弁2
5をアクチュエータ26及び第1のEVRV34によっ
て駆動するようにした。これに対して、同弁25を例え
ばステッピングモータ等のアクチュエータにより駆動す
るようにしてもよい。
【0117】以上、上記各実施形態から把握し得る請求
項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに
記載する。 (イ)燃焼室に吸入される空気が流れる吸気通路と、前
記燃焼室に燃料を噴射するための燃料噴射手段と、前記
燃焼室から排出されるガスが流れる排気通路と、前記吸
気通路の前記吸気絞り弁よりも下流側と前記排気通路と
を互いに連通するとともに、前記ガスを前記吸気通路へ
戻し前記燃焼室へ再循環させるための再循環通路と、前
記再循環通路に設けられ前記吸気通路へ流れる前記ガス
の量を制御するための再循環弁とを備えたディーゼル機
関の吸気制御装置において、前記排気通路に設けられそ
の通路を開閉するための排気絞り弁と、前記ディーゼル
機関の運転状態を検出するための運転状態検出手段と、
前記検出された運転状態に基づき燃料噴射量を算出し、
その算出値に応じて前記燃料噴射手段の燃料噴射を実行
及び停止するための第1の制御手段と、前記検出された
運転状態に基づき前記排気絞り弁及び前記再循環弁のそ
れぞれを制御するための第2及び第3の制御手段とを備
え、前記第1の制御手段により前記燃料噴射手段が燃料
噴射を停止している間に、前記第2の制御手段は前記排
気絞り弁の開度を小さくするとともに、前記第3の制御
手段は前記再循環弁を全開するディーゼル機関の制御装
置において、前記第3の制御手段が前記再循環弁を全開
し、それから所定期間経過後に前記第2の制御手段は前
記排気絞り弁の開度を小さくすることを特徴するディー
ゼル機関の吸気制御装置。
【0118】この構成によれば、燃料噴射が停止した後
であっても排気絞り弁が開いているため、燃焼室から排
気ガスが排出される。それと同時に、燃焼室には空気が
取り込まれ、その空気は再循環通路に満たされる。燃料
噴射が再開する際、排気絞り弁が開くことにより、吸気
通路へ空気が取り込まれる。ここで、排気絞り弁に開弁
遅れが生じる場合であっても、再循環通路を流れる空気
は燃料噴射の再開と同時に燃焼室に取り込まれる。従っ
て、噴射される燃料量に応じた空気量が燃焼室に取り込
まれるため、スモークの発生を抑制することができる。
【0119】
【発明の効果】請求項1に記載の第1の発明によれば、
燃料噴射手段が燃料噴射を停止している間に、吸気絞り
弁の開度を小さくするとともに、再循環弁を全開するデ
ィーゼル機関を前提とする。第2の制御手段は吸気絞り
弁の開度を小さくする時期を、第1の制御手段が燃料噴
射手段の燃料噴射を停止させる時期よりも遅らせてい
る。
【0120】第1の制御手段が燃料噴射を停止させる
際、第3の制御手段は再循環弁を全開することにより、
排出されたガスの大部分が吸気通路へ戻され燃焼室へ再
循環される。第2の制御手段は吸気絞り弁の開度を小さ
くする時期を、燃料噴射の停止時期よりも遅く設定して
いるため、吸気絞り弁が開いている間に空気が吸気通路
に取り込まれる。その空気は燃焼に供されることなく、
排気通路及び再循環通路を介して吸気通路へ戻される。
従って、燃焼室及び再循環通路には、大部分の排気ガス
に代えて空気が再循環する。ここで、第1の制御手段が
燃料噴射を再開する際、燃焼室及び再循環通路には空気
が再循環しているため、吸気絞り弁に応答遅れが生じて
も、燃料噴射が再開する直後に、その燃料に対応した充
分な空気量が燃焼室に取り込まれて燃焼が行われる。こ
のため、スモークの発生を抑制することができるという
効果を発揮する。
【0121】請求項2に記載の第2の発明によれば、第
1の制御手段が燃料噴射を再開する際、第3の制御手段
は再循環弁を全閉する時期を、第2の手段が吸気絞り弁
の開度を大きくする時期よりも遅らせている。
【0122】燃料噴射が再開する際、再循環通路には空
気が循環している。従って、燃料噴射が再開する直後で
あっても、再循環弁が開いている間に再循環通路の体積
分の空気が燃焼室に取り込まれるため、噴射される燃料
の量に対応した充分な空気量が得られ、燃焼に供され
る。このため、スモークの発生を抑制することができる
という効果を発揮することができる。
【0123】請求項3に記載の第3の発明によれば、検
出された運転状態に基づき、第1の制御手段が燃料噴射
手段の燃料噴射を再開する時期を予見する予見手段を備
え、予見手段の予見結果に基づき、第2の制御手段は燃
料噴射の再開時期よりも前に吸気絞り弁の開度を大きく
している。
【0124】従って、燃料噴射を再開する前に、吸気絞
り弁が開いている間に吸気通路へ空気が取り込まれる。
この結果、吸気絞り弁に機械的な遅れが存在する場合で
あっても、燃料噴射を再開する直後に、その燃料の量に
対応した充分な空気量が燃焼に供される。排気ガスの再
循環を停止させた直後であっても、スモークの発生を抑
制することができるという効果を発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜第3の発明を示す概念構成図。
【図2】一実施形態におけるエンジンシステムを示す概
略構成図。
【図3】ECU等の構成を示すブロック図。
【図4】燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャート。
【図5】温度及び温度補正係数の関係を示すグラフ。
【図6】「EGR及び吸入空気量制御ルーチン」を示す
フローチャート。
【図7】EGR弁信号及び吸気絞り弁信号等を示すタイ
ミングチャート。
【図8】「EGR及び吸入空気量制御ルーチン」を示す
フローチャート。
【図9】EGR弁信号及び吸気絞り弁信号等を示すタイ
ミングチャート。
【図10】「EGR及び吸入空気量制御ルーチン」を示
すフローチャート。
【図11】EGR弁信号及び吸気絞り弁信号等を示すタ
イミングチャート。
【図12】「EGR及び吸入空気量制御ルーチン」を示
すフローチャート。
【図13】従来の技術におけるEGR機構を示す概略構
成図。
【符号の説明】
11…ディーゼル機関としてのディーゼルエンジン、1
2…燃焼室、16…吸気通路、17…燃料噴射手段とし
てのインジェクタ、24…排気通路、25…排気通路、
39…ECU(39は第1〜第3の制御手段及び予見手
段を構成する。)、40…EGR装置、41…再循環通
路としてのEGR通路、42…再循環弁としてのEGR
弁、56…回転速度センサ、57…水温センサ、58…
吸気絞り弁センサ、61…アクセルセンサ、62…車速
センサ(56〜58,61,62は運転状態検出手段を
構成する。)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 21/08 301 F02D 21/08 301D 41/04 385 41/04 385A 43/00 301 43/00 301H 301K 301N F02M 25/07 570 F02M 25/07 570J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室に吸入される空気が流れる吸気通
    路と、前記吸気通路に設けられ前記燃焼室に吸入される
    空気の量を制御するための吸気絞り弁と、前記燃焼室に
    燃料を噴射するための燃料噴射手段と、前記燃焼室から
    排出される排気ガスが流れる排気通路と、前記吸気通路
    の前記吸気絞り弁よりも下流側と前記排気通路とを互い
    に連通するとともに、前記排気ガスを前記吸気通路へ戻
    し前記燃焼室へ再循環させるための再循環通路と、前記
    再循環通路に設けられ前記吸気通路へ流れる前記排気ガ
    スの量を制御するための再循環弁とを備えたディーゼル
    機関に適用され、 前記ディーゼル機関の運転状態を検出するための運転状
    態検出手段と、前記検出された運転状態に基づき燃料噴
    射量を算出し、その算出値に応じて前記燃料噴射手段の
    燃料噴射を実行及び停止するための第1の制御手段と、
    前記検出された運転状態に基づき前記吸気絞り弁及び前
    記再循環弁のそれぞれを制御するための第2及び第3の
    制御手段とを備え、 前記第1の制御手段により前記燃料噴射手段が燃料噴射
    を停止している間に、前記第2の制御手段は前記吸気絞
    り弁の開度を小さくするとともに、前記第3の制御手段
    は前記再循環弁を全開するディーゼル機関の吸気制御装
    置において、 前記第2の制御手段は前記吸気絞り弁の開度を小さくす
    る時期を、第1の制御手段が前記燃料噴射手段の燃料噴
    射を停止させる時期よりも遅らせることを特徴するディ
    ーゼル機関の吸気制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディーゼル機関の吸気
    制御装置において、 前記第1の制御手段により前記燃料噴射手段が燃料噴射
    を再開する際、前記第3の制御手段は前記再循環弁を全
    閉する時期を、第2の手段が前記吸気絞り弁の開度を大
    きくする時期よりも遅らせることを特徴するディーゼル
    機関の吸気制御装置。
  3. 【請求項3】 燃焼室に吸入される空気が流れる吸気通
    路と、前記吸気通路に設けられ前記燃焼室に吸入される
    空気の量を制御するための吸気絞り弁と、前記燃焼室に
    燃料を噴射するための燃料噴射手段と、前記燃焼室から
    排出される排気ガスが流れる排気通路と、前記吸気通路
    の前記吸気絞り弁よりも下流側と前記排気通路とを互い
    に連通するとともに、前記排気ガスを前記吸気通路へ戻
    し前記燃焼室へ再循環させるための再循環通路と、前記
    再循環通路に設けられ前記吸気通路へ流れる前記排気ガ
    スの量を制御するための再循環弁とを備えたディーゼル
    機関に適用され、 前記ディーゼル機関の運転状態を検出するための運転状
    態検出手段と、前記検出された運転状態に基づき燃料噴
    射量を算出し、その算出値に応じて前記燃料噴射手段の
    燃料噴射を実行及び停止するための第1の制御手段と、
    前記検出された運転状態に基づき前記吸気絞り弁及び前
    記再循環弁のそれぞれを制御するための第2及び第3の
    制御手段とを備え、 前記第1の制御手段により前記燃料噴射手段が燃料噴射
    を停止している間に、前記第2の制御手段は前記吸気絞
    り弁の開度を小さくするとともに、前記第3の制御手段
    は前記再循環弁を全開するディーゼル機関の吸気制御装
    置において、 前記検出された運転状態に基づき、前記第1の制御手段
    が前記燃料噴射手段の燃料噴射を再開する時期を予見す
    るための予見手段を備え、前記予見手段の予見結果に基
    づき、前記第2の制御手段は前記燃料噴射の再開時期よ
    りも前に前記吸気絞り弁の開度を大きくすることを特徴
    するディーゼル機関の吸気制御装置。
JP8145766A 1996-06-07 1996-06-07 ディーゼル機関の吸気制御装置 Pending JPH09324673A (ja)

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