JP2003120374A - 内燃機関の制御方法 - Google Patents
内燃機関の制御方法Info
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Abstract
おいて、排気バルブと吸気バルブとの開閉時期がオーバ
ーラップした場合に、そのオーバーラップが大きくなる
と、燃焼が不安定になることがある。 【解決手段】スロットルバルブを迂回する迂回路に流量
制御バルブを備え、吸気バルブと排気バルブとの少なく
ともいずれか一方のバルブのバルブタイミングを可変し
得る内燃機関を制御するもので、スロットルバルブが全
閉のアイドル運転状態にある時に、バルブタイミングを
可変し得る側のバルブの実バルブタイミングと目標バル
ブタイミングとの差又は排気バルブの閉時期と吸気バル
ブの開時期とが重なる期間長さを検出し、検出した差又
は期間長さが大であるほど流量制御バルブの開度を大き
くするものにおいて、その時のアイドル運転状態におけ
るアイドル回転数を確認し、確認したアイドル回転数が
高い時は、流量制御バルブの開度を減じるように制御す
る。
Description
て、吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバル
ブタイミングを変更するとともに、吸気量を調整するよ
うにした内燃機関の制御装置に関する。
くともいずれか一方のバルブの開閉のタイミングである
バルブタイミングやバルブリフト量を変化させることが
できる可変バルブタイミング装置(以下、「VVT」と
略称する。)を備えた内燃機関(以下、エンジンと称す
る)が普及してきている。このようなVVT付エンジン
では、例えば吸気バルブのバルブタイミングと排気バル
ブのバルブタイミングとが重なるいわゆるオーバーラッ
プが大きい状態から小さい状態に変化する際に、オーバ
ーラップ角度に応じて吸入空気量を増量させて、エンジ
ンの運転性が向上するようにしている。通常、バルブタ
イミングを制御する場合に、例えば吸気バルブの開時期
を変化させることにより、排気バルブの閉時期と吸気バ
ルブの開時期とが重なる期間であるオーバーラップが設
定してある。このオーバーラップは、高負荷においては
大きく、逆に低負荷及びアイドリング時には小さく設定
してある。
は、アイドル運転時を中心とした軽負荷運転時に、VV
Tの異常等によりオーバーラップが大きくなりすぎる
と、燃焼ガスが吸気管側に逆流して、いわゆる内部排気
ガス再循環量が正常なオーバーラップの場合より増加す
ることがある。このように排気ガス再循環量が増加する
と、混合気中の排気されるべき燃焼ガスつまり排気ガス
の割合が高くなり、燃焼が悪くなってエンジン回転数が
不安定になり低下することがあるので、例えば特開平1
0−61465号公報のものでは、オーバーラップが大
きいほど、また負荷が大きいほどアイドルスピードコン
トロールバルブの開度を制御して、吸入空気量を増量さ
せるための補正量を多くすることにより、新気を多くし
て排気ガスの再循環量に対する吸入空気量の不足を解消
してエンジン回転を安定化している。
転時にあっては、その時の運転状態に応じて、例えば冷
間増量、負荷増量等の各種の補正量により吸入空気量が
多くなるように、アイドルスピードコントロールバルブ
を制御している。したがって、アイドル運転状態であっ
ても、冷間時やエアコンディショナ等の電気負荷がある
場合には、吸入空気量を増量しているので、エンジン回
転数は高くなっている。
回転数が高くなっている場合に、オーバーラップの大き
さに応じてさらに空気量の増量補正を行うと、アイドル
回転数が高くなり過ぎて、フューエルカットされ、その
後そのフューエルカットによりエンジン回転数が降下し
てフューエルカット復帰となった後に再びアイドル回転
数が上昇し、再度フューエルカットとなることを繰り返
すことが生じる。このように、フューエルカットとフュ
ーエルカット復帰とを繰り返すことにより、アイドル回
転数が大きく上下して回転数がハンチングを起こすこと
があった。
とを目的としている。
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る内燃機関の制御方法は、吸
気管路に設けられたスロットルバルブを迂回する迂回路
に流量制御バルブを備えて迂回路から吸気管路に流入す
る吸入空気量を制御し得るとともに、吸気バルブと排気
バルブとの少なくともいずれか一方のバルブのバルブタ
イミングを可変し得る内燃機関を制御するものであっ
て、スロットルバルブが全閉のアイドル運転状態にある
時に、バルブタイミングを可変し得る側のバルブの実バ
ルブタイミングと目標バルブタイミングとの差又は排気
バルブの閉時期と吸気バルブの開時期とが重なる期間長
さを検出し、検出した差又は期間長さが大であるほど流
量制御バルブの開度を大きくする内燃機関の制御方法に
おいて、その時のアイドル運転状態におけるアイドル回
転数を確認し、確認したアイドル回転数が高い時は、流
量制御バルブの開度を減じるように制御することを特徴
とする。
ルバルブが全閉状態でアイドル運転状態にある時に、検
出した可変バルブタイミングであるバルブの実バルブタ
イミングと目標バルブタイミングとの差又は排気バルブ
の閉時期と吸気バルブの開時期とが重なる期間長さが、
大きな値である程流量制御バルブの開度を大きくするの
で、迂回路から供給される空気量が増加して、吸入空気
量が増加する。したがって、アイドル運転において、吸
入空気が吸入し難い状態で排気バルブと吸気バルブとの
オーバーラップが大きくなっても、迂回路を介して供給
される外気の混合気中の割合が高くなるため、内部排気
ガス再循環量の混合気中に占める割合が低下する。この
ため、内燃機関の回転が不安定になり低下することがな
い。
ル回転数を確認し、確認されたアイドル回転数が高い時
は、流量制御バルブの開度を減じるように制御するの
で、迂回路を介して供給される空気量が減少する。つま
り、アイドル回転数が高い場合にあっては、流量制御バ
ルブを制御して吸入空気量を増量する以前に、その他の
増量補正により吸入空気量が増量されている。その結
果、バルブタイミングやオーバーラップ量に不都合が生
じた状態であっても、その状態ですでに機関回転数が高
くなっている場合は、空気流速が速いなどの理由から燃
焼の悪化が少なく回転低下が少ない。すなわち、燃焼の
悪化は回転が高いほど少ないという特性がある。したが
って、このような場合に、空気量を増量補正すると、機
関回転数が高くなり過ぎることにより、フューエルカッ
トとフューエルカット復帰とを繰り返して機関回転数が
ハンチング状態になることがあるが、迂回路により供給
する空気量を減少することにより、このようなハンチン
グ状態となることを防止することができる。
昇を抑えて燃費を向上させるためには、アイドル回転数
が高いほど流量制御バルブの開度を大きく減じるものが
好適である。
図面を参照して説明する。
ジンは自動車用の3気筒のもので、エンジンの吸気系1
には図示しないアクセルペダルに応動して開閉するスロ
ットルバルブ2が配設され、その下流側にはサージタン
ク3が設けられ、サージタンク3からの吸入空気は吸気
バルブ37を介してシリンダ内に吸入される。この吸気
系1には、スロットルバルブ2を迂回する迂回路である
バイパス通路1aが設けてあり、そのバイパス通路1a
にはバイパス通路1aを通過する空気量を制御するため
の流量制御バルブ1bが設けてある。この流量制御バル
ブ1bは、主としてエンジンのアイドル回転制御(以
下、「ISC」と略称する。)を実行する際に制御され
る。サージタンク3に連通する吸気系1の吸気マニホル
ド4のシリンダヘッド側の端部近傍には、さらにインジ
ェクタ5が設けてあり、このインジェクタ5を、電子制
御装置6により制御するようにしている。また、排気系
20には、燃焼室から排気バルブ36を介して排出され
た排気ガス中の酸素濃度を測定するためのO2 センサ2
1が、図示しないマフラに至るまで管路に配設された三
元触媒22の上流の位置に取り付けられている。
するものである。VVT30は、いわゆる揺動シリンダ
機構を利用したもので、排気カムシャフト31に固定さ
れたロータ(図示しない)と、このロータに外嵌するハ
ウジング(図示しない)と、ロータに対してハウジング
を回動させるための電磁式4方向切換制御バルブたるオ
イルコントロールバルブ32と、互いに噛み合うように
一方をハウジングに固着し他方を吸気カムシャフト33
に固定した一対のギア34,35とを備えている。そし
て、ハウジングに流出入する作動油の方向及び量をオイ
ルコントロールバルブ32により制御して、ロータに対
するハウジングの相対角度を変化させ、排気カムシャフ
ト31と吸気カムシャフト33との間に任意の回転位相
差を生じさせて、バルブタイミングを可変制御するもの
である。つまり、クランクシャフト(図示しない)の回
転に対して排気バルブ36を常に一定のタイミングで開
閉させつつ、吸気バルブ37のバルブタイミングを変化
させて、排気バルブ36のバルブタイミングと吸気バル
ブ37のバルブタイミングとの相対位相差を所定角度範
囲内で自在に変化させることができ、吸気バルブ37の
開閉タイミングを例えばアイドリング時には進角側に移
動させてオーバーラップを小さくするとともに、高負荷
時には遅角側へ移動させてオーバーラップを大きくし、
エンジンの燃費や出力、あるいはドライバビリティの向
上等に寄与させている。また、排気カムシャフト31の
一方の端部には、クランク角度信号及び気筒判別用のN
信号を出力するクランクセンサ41が取り付けてあり、
吸気カムシャフト33の一方の端部には、240°CA
(クランク角度)回転する毎に吸気カム信号を出力する
タイミングセンサ42が、それぞれ取り付けてある。な
お、吸気バルブ37を常に一定のタイミングで開閉させ
て、排気バルブ36のバルブタイミングを可変とする構
成であってもよい。
憶装置8と、入力インターフェース9と、出力インター
フェース11とを具備してなるマイクロコンピュータシ
ステムを主体に構成されている。その入力インターフェ
ース9には、サージタンク3内の圧力(吸気管圧力)を
検出するための吸気圧センサ13から出力される吸気圧
信号a、エンジン回転数NEを検出するための回転数セ
ンサ14から出力される回転数信号b、クランクセンサ
41から出力されるクランク角度信号m、タイミングセ
ンサ42から出力される吸気カム信号n、スロットルバ
ルブ2の開閉状態を検出するためのアイドルスイッチ1
6から出力されるIDL信号d、エンジンの冷却水温を
検出するための水温センサ17から出力される水温信号
e、上記したO2 センサ21から出力される電圧信号h
等が入力される。一方、出力インターフェース11から
は、インジェクタ5に対して燃料噴射信号fたる駆動パ
ルスINJが、またスパークプラグ18に対して点火信
号gが出力されるようになっている。
ら出力される吸気圧信号aと回転数センサ14から出力
される回転数信号bとを主な情報とし、エンジンの運転
状態に応じて決まる各種の補正係数で基本噴射時間すな
わち基本噴射量TAUBを補正してインジェクタ開成時
間である最終噴射時間すなわち燃料噴射量TAUを決定
し、その決定された時間によりインジェクタ5を制御し
て、エンジンの運転状態に応じた燃料燃料量TAUをイ
ンジェクタ5から吸気系1に噴射するためのプログラム
が内蔵してある。また、スロットルバルブ2が全閉であ
るアイドル運転状態にあっては、その時のエンジン回転
数が、負荷等によって決まる運転状態に応じて設定され
た目標アイドル回転数になるように、流量制御バルブ1
bの開度を制御するようにプログラムしてあるととも
に、設定されたカット回転数までエンジン回転数が上昇
した場合に燃料の供給を停止するフューエルカットを実
行し、カット回転数より低く設定された復帰回転数以下
のエンジン回転数となった場合に燃料の供給を再開する
フューエルカット復帰を実行するようにプログラムして
ある。なお、流量制御バルブ1bは、上記したようにア
イドル運転時にエンジン回転数がアイドル目標回転数と
なるようにその開度が制御されるものであるが、スロッ
トルバルブ2が開成されている場合にあっても、全閉と
なることなく、上記したアイドル運転状態である場合の
開度を維持しているものである。これにより、スロット
ルバルブ2全閉状態からスロットルバルブ2を開成した
場合の一時的な回転低下を防止することができる。
バルブ2が全閉のアイドル運転状態にある時に、バルブ
タイミングを可変し得る側のバルブの実バルブタイミン
グと目標バルブタイミングとの差又は排気バルブの閉時
期と吸気バルブの開時期とが重なる期間長さを検出し、
検出した差又は期間長さが大であるほど流量制御バルブ
の開度を大きくする際に、その時のアイドル運転状態に
おけるアイドル回転数としてのアイドル目標回転数を確
認し、確認したアイドル目標回転数が高い時は、流量制
御バルブの開度を減じるように制御するためのプログラ
ムが内蔵してある。
照して説明する。
と排気バルブ36との吸排気バルブ位相角VTBを読み
込むとともに、この時点の運転状態、例えば少なくとも
冷却水温に応じて設定されたアイドル目標回転数を読み
込む。この吸排気バルブ位相角VTBは、実質的にオー
バーラップの期間長つまりオーバーラップ量を示すもの
で、クランクセンサ41から出力されるクランク角度信
号mに基づいて検出された排気バルブ36のバルブタイ
ミングと、タイミングセンサ42から出力される吸気カ
ム信号nに基づいて検出された吸気バルブ37のバルブ
タイミングとの位相のズレである。この実施の形態で
は、図3に示すように、クランク角度信号mは、吸気バ
ルブ37の開成に先立って出力されるように、クランク
センサ41が機構的に設定してある。また、制御に先立
って、吸気バルブ37が最遅角位置つまり排気バルブ3
6の開時期と吸気バルブ37の閉時期との重なる期間で
あるオーバーラップが最も少なくなっている状態におけ
る位相角である最遅角位相角を学習し、学習した値を最
遅角学習値GVTFRとして記憶装置8に保存してお
く。
ブ位相角VTBに応じて、流量制御バルブ1bの制御量
であるディーティ比DSETに加算する増量補正量であ
るISC加算デューティ比DVTSETの基本加算デュ
ーティ比DVTSETBを、マップを検索して設定す
る。マップは、代表的な値の吸排気バルブ位相角VTB
とアイドル目標回転数とに対して、基本加算デューティ
比DVTSETBが設定してある。基本加算デューティ
比DVTSETBは、図4に示すように、吸排気バルブ
位相角VTBが大きくなるにしたがって大きく、またア
イドル目標回転数が高い程小さくなるように設定してあ
る。すなわち、基本加算デューティ比DVTSETB
は、同一の吸排気バルブ位相角VTBの場合に、高いア
イドル目標回転数に対応するものは、低いアイドル目標
回転数に対応するものから減量された小さな値に設定し
てあり、その減量量はアイドル目標回転数が高いほど大
きくしてある。このように、基本加算デューティ比DT
SETBを設定しておくことにより、アイドル目標回転
数が高い場合は、ISC加算デューティ比DVTSET
による増量が減量されることとなる。
ブ位相角VTBから保存してある最遅角学習値GVTF
Rを減算して、吸気バルブ37の実際の開時期つまり実
バルブタイミングVTを演算する。演算された実バルブ
タイミングVTは、一時的に記憶装置8に保存してお
き、実バルブタイミングVTと後述する目標タイミング
VTTとの差であるバルブタイミング偏差VTERを演
算する際に読み出す。
は、燃料噴射量TAUを演算するために検出したエンジ
ン回転数NEを、またステップS12では吸気管圧力P
Mをそれぞれ読み込む。ステップS13では、読み込ん
だエンジン回転数NEと吸気管圧力PMとから、この時
点の目標バルブタイミングVTTをマップから設定す
る。この目標バルブタイミングVTTは、高負荷運転状
態に対応して大きく、また低負荷運転状態に対応して小
さく設定してあり、アイドル運転状態では略0に設定し
てある。ステップS14では、ステップS3で演算した
実バルブタイミングVTと目標バルブタイミングVTT
との差を演算することにより、バルブタイミング偏差V
TERを求める。
比DVTSETを、下式により演算する。
K≦1の値をとるものである。
絶対値を実バルブタイミングVTを除した補正係数Kを
基本デューティ比DVTSETBに乗じるのは、アイド
ル運転状態ではない通常の運転状態において無用なデュ
ーティ比DSETの増量を防止するためである。すなわ
ち、通常の運転状態では、フィードバック制御によりバ
ルブタイミング偏差VTERは、0となる。このように
補正係数Kを基本加算デューティ比DVTSETBに乗
じてISC加算デューティ比DVTSETを演算するこ
とにより、デューティ比DSETを補正する必要のある
場合例えばアイドル運転時やVVT30が何らかの原因
で実バルブタイミングVTが目標バルブタイミングVT
Tに収束せずにオーバーラップが生じた場合等にのみデ
ューティ比DSETを増量補正することができる。
ル運転状態においてVVT30の異常によりオーバーラ
ップが大きくなると、基本的にはそのオーバーラップ量
つまり吸排気バルブ位相角VTBの大きさに基づいて流
量制御バルブ1bの制御量を増量補正するものである
が、この実施例では、目標バルブタイミングVTTと実
バルブタイミングVTとの間に生じた場合にその差の実
バルブタイミングVTTに対する割合に応じて、増量補
正する制御量つまりISC加算デューティ比DVTSE
Tを決定するものである。すなわち、吸排気バルブ位相
角VTBの大きさに応じてステップS2により基本加算
デューティ比DVTSETBを設定し、ステップS3に
て、吸排気バルブ位相角VTBから最遅角学習値GVT
FRを減算して、実バルブタイミングVTを演算し、ス
テップS14にて目標バルブタイミングVTTと実バル
ブタイミングVTとの差であるバルブタイミング偏差V
TERを演算し、吸排気バルブ位相角VTBに応じて設
定した基本加算デューティ比DVTSETBをステップ
S4にてバルブタイミング偏差VTERの実バルブタイ
ミングVTに対する割合すなわち補正係数Kで補正し
て、流量制御バルブ1bの実際のISC加算デューティ
比DVTSETを演算する。
ティ比DVTSETをデューティ比DSETに加算し、
得られたデューティ比DSETにより流量制御バルブ1
bを駆動することにより、バイパス通路1aからスロッ
トルバルブ2の下流に流入する空気量を増量することが
でき、シリンダに流入する吸入空気量を増加させること
ができる。したがって、オーバーラップ量が多くとも、
燃焼室内に逆流した排気ガスにより燃焼が不安定になる
ことを確実に防止することができる。この結果、エンジ
ン回転数NEをアイドル回転数を維持することができエ
ンジンが停止するといった不具合を防止することができ
る。
場合に、ISC加算デューティ比DVTSETは、その
時のアイドル目標回転数が高くなる程小さく設定される
ので、アイドル目標回転数が高く設定されたアイドル運
転状態にあっては、バイパス通路1aからの吸入空気量
はアイドル目標回転数が低い場合に比較して減量された
ものとなり、エンジン回転数が不要に高くなることを防
止することができる。この結果、エンジン回転数が不必
要に吹き上がることを防止することができ、例えば自動
変速装置を搭載した車両にあってはドライブレンジに切
り換えた際の急発進を防止することができる。しかも、
エンジン回転数の吹き上がりを防止することにより、エ
ンジン回転数がフューエルカットのための回転数にまで
上昇することが抑制され、フューエルカットとフューエ
ルカット復帰とを繰り返すことによりエンジン回転数が
上下するハンチングを防止することができる。
SC加算デューティ比DVTSETの増量を少なくして
いるので、燃料噴射量が少なくなり、燃費を向上させる
ことができる。
バック制御の異常等によりオーバーラップ量が大きい運
転状態からスロットルバルブ2を急激に閉成した場合、
補正係数Kが0にならないため、VVT30の戻り遅れ
等によりISC加算デューティ比DVTSETを演算す
る。これにより、スロットルバルブ2が閉成されても、
制御量が増量補正された流量制御バルブ1bを介してバ
イパス通路1aからスロットルバルブ2下流に空気が供
給されるので、ISC加算デューティ比DVTSETを
加算した分だけ吸入空気量が増加し、よってダッシュポ
ットとして機能する。したがって、エンジン回転数NE
が急激に降下することがなく、エンジンの停止を防止す
ることができる。
ない場合、つまりフィードバック制御により吸気バルブ
37のバルブタイミングが目標バルブタイミングVTT
に維持されている正常な運転状態の場合は、補正係数K
が0になる。したがって、このような吸入空気量を増量
補正する必要がない場合には、ISC加算デューティ比
DVTSETが0となり、吸入空気量の増量は行わな
い。このため、不必要にエンジン回転数NEが上昇する
といった不具合が生じることを防止することができる。
に限定されるものではない。
として設定されたアイドル目標回転数を用いたが、アイ
ドル運転時における実際のエンジン回転数を測定して、
これをアイドル回転数として採用するものであってもよ
い。
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
トルバルブが全閉状態でアイドル運転状態にある時に、
検出した可変バルブタイミングであるバルブの実バルブ
タイミングと目標バルブタイミングとの差又は排気バル
ブの閉時期と吸気バルブの開時期とが重なる期間長さ
が、大きな値である程流量制御バルブの開度を大きくす
るので、迂回路から供給される空気量が増加して、吸入
空気量を増加する際に、アイドル運転状態におけるアイ
ドル回転数を確認し、確認されたアイドル回転数が高い
時は、流量制御バルブの開度を減じるように制御するの
で、迂回路を介して供給される空気量を減少させること
ができる。
ラップ量に不都合が生じた状態にあって、その時点のア
イドル回転数が高い場合にあっては、すでに機関回転数
が高くなっている状態にさらなる空気量の増量をして機
関回転数が高くなり過ぎることにより、フューエルカッ
トとフューエルカット復帰とを繰り返して機関回転数が
ハンチング状態になることことを防止することができ
る。
ト。
示すタイミング図。
容を示すグラフ。
Claims (2)
- 【請求項1】吸気管路に設けられたスロットルバルブを
迂回する迂回路に流量制御バルブを備えて迂回路から吸
気管路に流入する吸入空気量を制御し得るとともに、吸
気バルブと排気バルブとの少なくともいずれか一方のバ
ルブのバルブタイミングを可変し得る内燃機関を制御す
るものであって、スロットルバルブが全閉のアイドル運
転状態にある時に、バルブタイミングを可変し得る側の
バルブの実バルブタイミングと目標バルブタイミングと
の差又は排気バルブの閉時期と吸気バルブの開時期とが
重なる期間長さを検出し、検出した差又は期間長さが大
であるほど流量制御バルブの開度を大きくする内燃機関
の制御方法において、 その時のアイドル運転状態におけるアイドル回転数を確
認し、 確認したアイドル回転数が高い時は、流量制御バルブの
開度を減じるように制御することを特徴とする内燃機関
の制御方法。 - 【請求項2】アイドル回転数が高いほど流量制御バルブ
の開度を大きく減じることを特徴とする請求項1記載の
内燃機関の制御装置。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JP4160745B2 JP4160745B2 (ja) | 2008-10-08 |
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---|---|---|---|---|
JP2007023862A (ja) * | 2005-07-14 | 2007-02-01 | Yamaha Motor Co Ltd | 内燃機関及び内燃機関の回転速度制御方法 |
JP2010024955A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
US8386152B2 (en) | 2006-04-24 | 2013-02-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine system, vehicle equipped with internal combustion engine system, and control method of internal combustion engine system |
-
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