JP5049926B2 - 内燃機関の排気ガス還流制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスを吸気系に還流させる排気ガス還流装置及び少なくとも吸気弁と排気弁との一方の開閉タイミングを制御する可変バルブタイミング機構を備える内燃機関におけるガス還流制御方法に関するものである。
従来、排気ガスを吸入空気に混合する排気ガスの還流を実施する内燃機関にあっては、長年の使用により燃焼室内に煤などを含むデポジットが付着することがある。デポジットが付着することにより、燃焼室内の温度が上昇したり圧縮比が高くなるなどの変化が生じ、排気ガス還流の制御を実施している場合にノッキングが発生しやすくなる。したがって、この種の内燃機関では、点火時期を遅角することによりノッキングの発生を防ぐように、点火時期制御を実施するものである。
例えば、特許文献1に記載にものでは、点火時期制御の結果、点火時期もしくは点火時期の遅角量がサージ発生域に入っているか否かを判定し、点火時期がサージ発生域に入っていると判定した場合には排気ガスの還流を停止させるか、あるいは排気ガスの還流量を通常の場合より減少させるように制御している。
特開平4‐325752号公報
ところが、このような構成のものであると、燃焼室内の経年変化により点火時期を遅角するように制御し、点火時期がサージ発生域に入った際には排気ガスの還流を停止するなどするので、ノッキングによるサージングを防止することはできるものの、排気ガスの還流による燃費の改善は見込めない。つまり、サージングを防止するために、燃費を維持することが困難になる可能性が高くなる不具合を生じた。
そこで本発明は、このような不具合を解消することを目的としている。
すなわち、本発明の内燃機関の排気ガス還流制御方法は、排気ガスを吸気系のスロットルバルブよりも下流側に還流させる排気ガス還流管路と、この排気ガス還流管路を通過する排気ガスの流量を調整する排気ガス還流制御弁とを備えてなる排気ガス還流装置、及び吸気弁と排気弁との少なくとも一方の開閉タイミングを制御する可変バルブタイミング機構を備えてなる内燃機関において、運転状態に応じて排気ガス還流装置による排気ガス還流と可変バルブタイミング機構によるバルブタイミングの制御とを切り替える内燃機関の排気ガス還流制御方法であって、排気ガス還流装置による排気ガスの還流を実施している際の点火時期の遅角量を学習し、学習した遅角量が燃費率に基づいて設定される還流実施判定量を上回っている場合は排気ガス還流装置による排気ガスの還流を停止し、その後はその遅角量における燃費率が排気ガス還流装置による排気ガス還流よりも良好な可変バルブタイミング機構によるバルブタイミングの制御を実施することを特徴とする。
このような構成によれば、例えば、排気ガス還流装置による排気ガスの還流を実施していて、内燃機関の燃焼室内にデポジットが付着し、ノッキングなどを抑制するために点火時期を遅角させる制御をした場合、学習した遅角量が還流実施判定量を上回る燃費率が低下する可能性がある状態を判定して、排気ガス還流装置による排気ガスの還流を停止する。そして、排気ガス還流装置による排気ガスの還流に代えて、可変バルブタイミング機構によるバルブタイミングの制御を実施することにより、排気ガスの還流を気筒内で実施し、燃費率の低下とノッキングの発生などを抑制することが可能になる。
内燃機関の運転を再開する場合における燃費率を向上させるためには、学習した遅角量が機関停止後も記憶されるものであって、機関停止時点において学習した遅角量が還流実施判定量を上回って記憶され、その状態で内燃機関の運転が再開された場合は、強制的に排気ガス還流装置による排気ガスの還流を所定時間実施し、所定時間内における点火時期の遅角量を学習し、学習した遅角量が排気ガスの還流実施判定量以下である場合は排気ガス還流装置による排気ガスの還流を再開することが好ましい。
本発明は、以上説明したような構成であり、点火時期の遅角量が、排気ガス還流装置による排気ガスの還流の実施を判定する還流実施判定量を上回った場合に、排気ガス還流装置による排気ガスの還流に代えて、可変バルブタイミング機構によるバルブタイミングの制御を実施することにより、排気ガスの還流を気筒内で実施し、燃費率の低下とノッキングなどを抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜3を参照して説明する。
図1に1気筒の構成を概略的に示したエンジン100は、例えば自動車に搭載されるものである。このエンジン100は、吸気系1、シリンダ2及び排気系5を備えている。吸気系1には、図示しないアクセルペダルに応じて開閉するスロットルバルブ11が設けてあり、そのスロットルバルブ11の下流には、サージタンク13を一体に有する吸気マニホルド12が取り付けてある。シリンダ2上部に形成される燃焼室23の天井部には、点火プラグ8が取り付けてある。吸気マニホルド12の吸気ポート側端部には、燃料噴射弁3が取り付けてある。この燃料噴射弁3は、後述する電子制御装置4により制御される。さらに、サージタンク13と、O2センサ51、三元触媒52及び排気マニホルド53を備える排気系5との間には、排気ガス還流装置6が接続される。
排気ガス還流装置6は、サージタンク13に連通するように一方の端部が接続される排気ガス還流管路61と、その排気ガス還流管路61に設けられて排気ガス還流管路61を通過する排気ガスの流量を制御する排気ガス還流制御弁62とを備えて構成される。排気ガス還流管路61の他方の端部は、排気5系に設けられる三元触媒52の上流において排気系5に連通するように排気マニホルド53に接続される。排気ガス還流装置6は、排気ガス還流制御弁62が制御されるつまり開かれると、排気ガスが排気ガス還流制御弁62の開度に応じた流量で排気ガス還流管路61を通過して、スロットルバルブ11よりも下流側つまりサージタンク13内に還流させるものである。還流される排気ガスの流量は、排気ガス還流制御弁62の開度に依存するもので、排気ガス還流制御弁62の開度の制御は、電子制御装置4により行われる。
このエンジン100は、排気弁24の開閉タイミングを変更するための可変バルブタイミング機構9を備えている。可変バルブタイミング機構9は、いわゆる揺動シリンダ機構を利用したもので、吸気カムシャフト91に固定されたロータと、ロータの外側に嵌められるハウジングと、ロータに対してハウジングを回動させるための電磁式4方向切換制御弁であるオイルコントロールバルブ92と、互いに噛み合うように一方をハウジングに取り付けて他方を排気カムシャフト93に固定した一対のギア94,95と、吸気カムシャフト91の端部に取り付けられてクランク角度信号及び気筒判別用信号を出力するクランクセンサ96と、排気カムシャフト93の端部に取り付けられて240°CA(クランク角度)回転する毎に排気カム信号を出力するタイミングセンサ97とを備える構成である。
このような構成において、排気弁24の開閉タイミング、つまりバルブタイミングは、電子制御装置4から出力される開閉タイミング信号pにより可変バルブタイミング機構9が作動して変更されるものである。すなわち、可変バルブタイミング機構9は、開閉タイミング信号pを受けると、ハウジングに流出入する作動油の方向及び量をオイルコントロールバルブ92により制御する。これにより、ロータに対するハウジングの相対角度が変化し、吸気カムシャフト91と排気カムシャフト93との間に所望の回転位相差を生じさせて、バルブタイミングを可変制御するものである。つまり、クランクシャフトの回転に対して、吸気弁21を常に一定のタイミングで開閉させつつ、排気弁24の開閉タイミングを変化させることにより、吸気弁21の開閉タイミングと排気弁24の開閉タイミングとの相対位相差を所定角度範囲内で自在に変化させることができる。そして、排気弁24の閉じタイミングを早くすることにより、シリンダ2内に排気ガスを残留させることができ、排気ガスをシリンダ2の内部において還流するあるいは吸入空気に混合する状態、いわゆる内部EGRの実施となる。
電子制御装置4は、中央演算装置41と、記憶装置42と、入力インターフェース43と、出力インターフェース44とを備えてなるマイクロコンピュータシステムを主体に構成されている。中央演算装置41は、記憶装置42に格納された、以下に説明する種々のプログラムを実行して、エンジン100の運転を制御するものである。中央演算装置41には、エンジン100の運転制御に必要な情報が入力インターフェース43を介して入力されるとともに、中央演算装置41は、燃料制御弁3、排気ガス還流制御弁62、オイルコントロールバルブ92などに対して制御信号を、出力インターフェース44を介して出力する。
具体的には、入力インターフェース43には、吸気マニホルド12に流入する空気流量を検出するためのエアフロメータ71から出力される空気流量信号a、エンジン回転数を検出するための回転数センサ72から出力される回転数信号b、車速を検出するための車速センサ73から出力される車速信号c、スロットルバルブ11の開閉状態を検出するためのアイドルスイッチ74から出力されるIDL信号d、エンジン100の冷却水温度を検出するための水温センサ76から出力される水温信号f、O2センサ51から出力される電圧信号h、燃焼圧の変化によりノッキングの状態を検出するためのノッキングセンサ75から出力されるノッキング信号eなどが入力される。一方、出力インターフェース44からは、点火プラグ8に対して点火信号m、燃料制御弁3に対して燃料噴射信号n、排気ガス還流制御弁62に対してバルブ開閉信号o、可変バルブタイミング機構9のオイルコントロールバルブ92に対して開閉タイミング信号pなどが出力される。
このような構成において、電子制御装置4は、エアフロメータ71から出力される空気流量信号aと回転数センサ72から出力される回転数信号bとを主な情報として、運転状態に応じて設定される係数を用いて燃料噴射量を演算し、燃料噴射量に対応する燃料噴射時間つまり燃料噴射弁3に対する通電時間を決定し、その決定された通電時間により燃料噴射弁3を制御して、燃料を吸気系1に噴射させる。このような燃料噴射制御自体は、この分野で知られているものを適用するものであってよい。
また、電子制御装置4は、運転状況に応じて点火プラグ8の点火時期を決定し、点火プラグ8に点火信号mを出力するもので、ノッキングセンサ75からのノッキング信号eに基づいて点火時期を遅角させるよう制御する。この点火時期の遅角制御において、電子制御装置4は、遅角した点火時期における遅角量を学習し、記憶装置42に保存する。学習した遅角量つまり遅角学習量akgrgは、所定の時間毎に更新されるもので、イグニションスイッチをオフにした後も記憶装置42に最新のものが保存されるものである。
さらに、エンジン100が停止してピストン25が下死点にある場合にシリンダ2内に入る空気量又は空気質量と、エンジン100が運転中における同様にシリンダ2内に入る空気量又は空気質量との比である負荷率が所定の範囲にある場合に、排気ガス還流装置6による排気ガスの還流制御、すなわち外部EGR制御を実施するEGR制御プログラムが電子制御装置4に格納してある。そして、このEGR制御プログラムにあっては、外部EGR制御を実施している間に、点火時期を遅角させる点火時期制御を行った場合には点火時期の遅角量を学習し、遅角学習量akgrgが燃費率に基づいて設定される還流実施判定量を上回っている場合は外部EGR制御における排気ガスの還流を停止して遅角学習量akgrgによる点火時期において燃費率が還流実施判定量以下である可変バルブタイミング機構9によるバルブタイミングの制御を実施するようプログラムしてある。EGR制御プログラムの概略手順を、図2に示す。
なお、以下の説明においては、エンジン100は、長年の使用により燃焼室23内にはデポジットが付着していることを前提にするとともに、負荷率がEGR制御を実施する領域で運転されているものとする。また、点火時期の遅角制御にあっては、点火時期を進角した場合のノッキング限界設定値から、負荷率に応じて演算した遅角量だけ遅角して点火時期を設定するものである。あるいは、ノッキング限界設定値に対して全負荷率の領域において一律に遅角させて設定される最遅角量から、遅角学習量だけ進角させて得られる遅角量に対して、ノッキングセンサ75のノッキング信号に基づく補正量により補正して、点火時期を遅角させる構成であってもよい。
このような運転状態において、まず、ステップS1では、点火時期の遅角量を学習する。すなわち、経年変化により、燃焼室23内にデポジットが付着することで、例えば燃焼室23内の温度が高くなっており、ノッキングが生じやすい状態であり、ノックセンサ75からのノッキング信号に基づいて点火時期を遅角制御しているものである。なお、点火時期の遅角量の学習条件は、この分野で知られている点火時期制御における遅角量学習のものを適用するものであってよい。
次に、ステップS2では、外部EGR制御を実施中の遅角学習量akgrgと還流実施判定量とを比較し、遅角学習量akgrgが還流実施判定量を上回っているか否かを判定する。この還流実施判定量は、種々の負荷率において外部EGR制御を実施した場合に、外部EGR制御を継続することで燃費率(トルクに対する燃料消費量)が低下する遅角量に基づいて設定してある。外部EGR制御における燃費率は、負荷率が高くなるほど低くなるもので、低負荷率での運転状態では高い値を示し、高負荷率になるにしたがって低下する。これに対して、可変バルブタイミング機構9により排気弁24の開閉タイミングを制御した場合、燃費率は、ほぼ一定値に維持することが可能である。
ステップS2における判定の結果、遅角学習量akgrgが還流実施判定量以下である、つまり遅角学習量akgrgが還流実施判定量より進角されたものである場合は、外部EGR制御を継続してステップS1に戻り、遅角学習量akgrgが還流実施判定量を上回る、つまり遅角学習量akgrgが還流実施判定量より遅角されたものである場合はステップS3に進む。
ステップS3では、排気ガス還流装置6の制御を停止する。つまり、排気ガス還流制御弁62を全閉して排気ガス還流管路61を介しての排気ガスの還流を停止する。そしてステップS4では、排気ガス還流装置6の制御に代えて可変バルブタイミング機構9の制御を開始する。なお、一旦、外部EGR制御を停止した場合は、イグニションスイッチがオフになる、つまり今回の運転が終了するまで、可変バルブタイミング機構9により排気弁24の開閉タイミングを制御して、吸入空気に混合する排気ガスの量を調整するものである。言い換えれば、外部EGR制御は、ステップS3の実行以降は、更新された遅角学習量akgrgが還流実施判定量以下になることがあっても、実行されるものではない。可変バルブタイミング機構9は、具体的には、排気弁24をピストン25が上死点に達する前に閉じることにより、排気するべき排気ガスの一部をシリンダ2内に残すことになり、その状態で吸気弁21を開いて吸入空気に排気ガスを混合するものである。
以上の構成において、経年変化により燃焼室23内にデポジットが付着し、ノッキングを生じやすい環境において、排気ガス還流装置6を制御し、排気ガスをサージタンク13に還流する外部EGR制御を実施している間に、運転状態の変化に応じて点火時期を遅角する。点火時期を遅角する場合、その時の遅角量を学習し(ステップS1)、遅角学習量akgrgが還流実施判定量を上回るエンジン100の運転状態を判定した場合(ステップS2、「Yes」)は、外部EGR制御を停止して(ステップS3)、燃費率のよい可変バルブタイミング機構9の制御を実施する(ステップS4)ことで、燃費率の低下を抑制することができる。この場合、還流実施判定量を遅角学習量akgrgに対する燃費率により設定することにより、点火時期の遅角によるトルク変動を生じやすい、つまり車両のサージングが生じる運転状態となることを抑制することが可能である。
次に、上述したように、遅角学習量akgrgが還流実施判定量を上回り外部EGR制御を停止した状態でエンジン100の運転を停止し、その後、エンジン100の運転を再開する場合について、図3を交えて説明する。なお、以下の説明においては、エンジン100を再始動後、その運転状態つまり負荷率が外部EGR制御を実施する領域に達したものとする。負荷率が外部EGR制御を実施する領域に達していない場合は、前回の運転における遅角学習量akgrgが維持されて外部EGR制御に代えて可変バルブタイミング機構9の制御を実施するものである。
このような状況においてステップS11では、負荷率が外部EGR制御の運転領域に達した時点から所定時間、強制的に外部EGR制御を実施する。すなわち、エンジン100の前回の運転において、外部EGR制御を停止して、代わりに可変バルブタイミング機構9の制御を実施する運転状態に切り替えている。このため、還流実施判定量を上回る遅角学習量akgrgがイグニションスイッチをオフした後も記憶されており、よって今回の運転においては外部EGR制御を実施しない状態になっている。このような状態において、排気ガス還流装置6の排気ガス還流制御弁62を所定時間の間に限り開いて、排気ガス還流管路61を介して排気ガスをサージタンク13に還流する。所定時間は、負荷率が外部EGR制御の運転領域に達した時点からの実際の経過時間であってもよいし、あるいは任意の気筒の点火回数を計数して時間を換算するものであってもよい。この実施形態にあっては、所定時間は、その間に、遅角量の学習、つまり遅角学習量akgrgの更新を、複数回、例えば3回行える長さに設定する。
ステップS12では、以上のようにして外部EGR制御を実施している間の点火時期の遅角量の学習、すなわち遅角学習量akgrgの更新を行う。このステップS12では、上述したように、規定の更新回数である3回を行うものである。この後、ステップS13では、遅角学習量akgrgと還流実施判定量とを比較し、今回更新した遅角学習量akgrgが還流実施判定量を上回る結果となった場合は、このプログラムを終了して、可変バルブタイミング機構9によるバルブタイミングの制御(内部EGR制御)を実行する。これとは逆に、今回更新した遅角学習量akgrgが還流実施判定量以下である結果が出た場合は、ステップS14に進む。つまり、今回の運転に際して、燃焼室23内のデポジットの状態がさらに変化しており、強制的に外部EGR制御を実施することで点火時期が進角され、その結果、遅角学習量akgrgが還流実施判定量以下になるものである。ステップS14では、ステップS13の結果を受けて、外部EGR制御を実施する。
上述したステップS11〜ステップS14による制御は、エンジン100の経年変化の状態、つまり燃焼室23内のデポジットの付着状態の変化に対応するために有効である。すなわち、前回のエンジン100の運転にあっては、燃焼室23内のデポジットが付着することにより、ノッキングセンサ75のノッキング信号eに基づいて点火時期を遅角制御する必要が生じる。そして、遅角制御の結果として、外部EGR制御を停止し、代わりに可変バルブタイミング機構9の制御を実施した。外部EGR制御を停止すると、その後はその遅角量における燃費率が外部EGR制御より良好な可変バルブタイミング機構9の制御を継続する。つまり、還流実施判定量以下の遅角量に相当する遅角量に対応する燃費率で可変バルブタイミング機構9の制御を継続する。そして、その状態での運転を継続する間には、燃焼室23内のデポジットが消滅することも起こり得るものである。
ところが、上述のステップS1〜ステップS4による制御において外部EGR制御を停止した場合、次回にエンジン100を運転する場合においても、遅角学習量akgrgはリセットあるいは初期化されないので、外部EGR制御を停止したままでエンジン100は運転される。しかしながら、この一方で、上述したように、可変バルブタイミング機構9の制御を実行している間に、燃焼室23内のノッキングにかかわる要因が変化、つまり消滅することがある。このような運転状態の場合に、外部EGR制御を停止したままであると、還流実施判定量以下の、ある遅角量に対する燃費率が可変バルブタイミング機構9の制御におけるものより良好な外部EGR制御を実施することができない。つまり、燃費率を高くして運転を維持することができないと言う不具合が生じる。
それゆえ、前回の運転においては、外部EGR制御を停止した運転を継続している間は、燃焼室23内の変化にかかわらず可変バルブタイミング機構9の制御を継続するが、一旦この前回の運転を停止した場合、エンジン100を改めて運転する時に、燃焼室23内の変化を考慮するために、上述のステップS11〜ステップS14の制御を実行するものである。
したがって、強制的に外部EGR制御を実施することにより、燃焼室23内の状態が変化したか否かが、外部EGR制御の強制実施中に点火時期の遅角量が変化することにより判定することができる。しかも、点火時期の遅角量つまり更新された遅角学習量akgrgが還流実施判定量以下になった場合に外部EGR制御を再開するので、同じ遅角学習量akgrgにおいても可変バルブタイミング機構9の制御の場合より燃費率の高い運転状態にすることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態においては、吸気弁21の開閉タイミングを排気弁24の開閉タイミングに対して変更できるものを説明したが、排気弁24の開閉タイミングを吸気弁21の開閉タイミングに対して変更できるもの、さらには、吸気弁21と排気弁24との両方の開閉タイミングを相互に変更できるものであってもよい。そして、このような吸気弁21及び排気弁24のための可変バルブタイミング機構自体は、この分野で知られているものを適用するものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の活用例として、排気ガス還流装置による外部EGR制御と、可変バルブタイミング機構による排気ガスの制御とを、負荷率に応じて切り替えて実施する内燃機関に活用することができる。
本発明の実施形態の概略構成を示す構成説明図。 同実施形態の制御手順の概略を示すフローチャート。 同実施形態の制御手順の概略を示すフローチャート。
符号の説明
1…吸気系
4…電子制御装置
6…排気ガス還流装置
9…可変バルブタイミング機構
11…スロットルバルブ
21…吸気弁
24…排気弁
61…排気ガス還流管路
62…排気ガス還流制御弁

Claims (2)

  1. 排気ガスを吸気系のスロットルバルブよりも下流側に還流させる排気ガス還流管路と、この排気ガス還流管路を通過する排気ガスの流量を調整する排気ガス還流制御弁とを備えてなる排気ガス還流装置、及び吸気弁と排気弁との少なくとも一方の開閉タイミングを制御する可変バルブタイミング機構を備えてなる内燃機関において、
    運転状態に応じて排気ガス還流装置による排気ガス還流と可変バルブタイミング機構によるバルブタイミングの制御とを切り替える内燃機関の排気ガス還流制御方法であって、
    排気ガス還流装置による排気ガスの還流を実施している際の点火時期の遅角量を学習し、
    学習した遅角量が燃費率に基づいて設定される還流実施判定量を上回っている場合は排気ガス還流装置による排気ガスの還流を停止し、その後はその遅角量における燃費率が排気ガス還流装置による排気ガス還流よりも良好な可変バルブタイミング機構によるバルブタイミングの制御を実施する内燃機関の排気ガス還流制御方法。
  2. 学習した遅角量が機関停止後も記憶されるものであって、
    機関停止時点において学習した遅角量が還流実施判定量を上回って記憶され、その状態で内燃機関の運転が再開された場合は、強制的に排気ガス還流装置による排気ガスの還流を所定時間実施し、
    所定時間内における点火時期の遅角量を学習し、
    学習した遅角量が排気ガスの還流実施判定量以下である場合は排気ガス還流装置による排気ガスの還流を再開する請求項1記載の内燃機関の排気ガス還流制御方法。
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