JPH09324262A - フッ化物薄膜の製造方法及びフッ化物薄膜 - Google Patents

フッ化物薄膜の製造方法及びフッ化物薄膜

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JPH09324262A
JPH09324262A JP8144471A JP14447196A JPH09324262A JP H09324262 A JPH09324262 A JP H09324262A JP 8144471 A JP8144471 A JP 8144471A JP 14447196 A JP14447196 A JP 14447196A JP H09324262 A JPH09324262 A JP H09324262A
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plasma
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film
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Toshiro Umeda
俊郎 梅田
Makiko Ooyamaguchi
まき子 大山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜損失が少なく且つ耐環境性の良好なフッ化
物薄膜(光学薄膜)を効率良く製造することができる。 【解決手段】 アーク放電型のプラズマ生成手段50を
用いプラズマ流13を真空容器6内に導入し、容器6内
をプラズマ雰囲気とする。プラズマ中の電子(100e
V以下のエネルギー)を坩堝35に載置された蒸発材料
(フッ化物)に照射する。坩堝35から蒸発したフッ化
物をプラズマでイオン化し、プラズマエネルギーが50
eV以下の基板12上においてフッ化物を成膜する。こ
のように、蒸発材料を100eV以下の低エネルギー粒
子で照射して蒸発させるので、蒸着粒子からのフッ素の
解離を防止できる。更に、基板12上のプラズマエネル
ギーを50eV以下として成膜しているので、フッ素に
よる基板12の損傷もほとんどなく、しかもプラズマエ
ネルギーにより、緻密で均質な膜が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーク放電型プラ
ズマ生成装置から発生したプラズマを利用してフッ化物
薄膜を形成するフッ化物薄膜の製造方法及びフッ化物薄
膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フッ化物薄膜を製造する方法とし
ては、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタ
リング法等が知られている。
【0003】真空蒸着法は、坩堝に設けられたフッ化物
を抵抗加熱、電子銃加熱、高周波誘導加熱等で蒸発さ
せ、成膜する技術である。Levinaらによると、抵
抗加熱でフッ化物を成膜する際、加熱用のボートの材質
により化学量論比が変化するとの報告がある(Sov. J. O
pt. Tedmol Vol.48,No.3 167-169)。
【0004】イオンプレーティング法は、高品質な膜を
得るため坩堝から蒸発した原子及び分子をプラズマによ
りイオン化すると共に電界を与えてこのイオンを基板に
衝突させることで基板上に成膜を行なうものである。イ
オンプレーティング法では、欠損したF(フッ素)を補
うため反応ガスとしてCF4を用いた例(特開平3−7
5358)やSF6を用いた例(特開平3−7535
9)が報告されている。
【0005】また、Williamの文献(Appl. Opt.
Vol.13,No.4 946-951)では、スパッタリング法でMg
2のターゲットを用いフロン14を反応ガスとして使
用したが、膜中にMgのところとMgF2のところがで
き、膜損失が発生した。そこで、フロン14の分圧をコ
ントロールし、加熱成膜を行なうことにより膜損失は減
少したが、基板への損傷という問題が残ったとの報告が
ある。また、Martinらは、反応ガスとしてC
4、ターゲットとしてMgF2を用い、正のバイアスを
基板にかけRFプランナーマグネトロンスパッタリング
で膜損失の少ないフッ化物を成膜した例を紹介してい
る。
【0006】一方、半導体の高集積化が進むに連れ、使
用される露光装置の光源波長が短波長化している。しか
し、短波長領域で膜損失がほとんど無く、耐レーザー性
に優れた物質はあまり存在しない。これらの特性を持つ
フッ化物は近年特に注目されている。また、特に可視域
でも低屈折率を示すMgF2にあっては、無加熱成膜で
膜損失が無く、しかも耐環境性、耐擦傷性を備えたもの
を、以前より要求する声が高かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光学薄膜と
して使用されるフッ化物は、膜損失がないこと、耐
環境性(特に、耐熱性、耐湿性)が要求される。しかし
ながら、フッ素の解離や不純物の混入などにより、所定
の化学量論比の均質なフッ化物膜を得るのは困難であ
り、膜損失が大きかった。更に、所定の化学量論比のフ
ッ化物を得るため、欠損したFを補充すべく反応ガスと
してフッ素系のガスを用いると、プラズマ生成手段及び
基板への損傷という問題があった。また、所定の波長域
で反射防止効果が得られるようにフッ化物薄膜を設計し
ても、周囲の環境によっては前記効果が得られる波長域
が変わる(波長シフトという)現象が起きる。このよう
な薄膜を波長選択ミラーのような光学素子に用いると、
所望の波長を選択できなくなるという問題が生じる。
【0008】このように従来の成膜方法では所望の特性
を持つフッ化物を成膜することは困難であった。例え
ば、真空蒸着法では、蒸発物質がイオン化することなく
基板上に堆積するので、成膜された膜の密度が低くなり
易く、所望の耐環境性が得られ難い。また、耐環境性を
高めるには膜中に含まれる水分を減らす必要があるが、
そのためには成膜時に基板を200〜 300℃程度に
加熱しなければならない。ところが、成膜する基板(レ
ンズ等)が低膨張率の材質の場合、膜と基板間に熱膨張
差が発生し、膜が剥離するなどの問題が生じる。そのた
め、その材質が制限されCaF2材や低膨張材などを基
板として使用する事はできなかった。
【0009】また、イオンプレーティング法では、成膜
の際に基板がプラズマによって洗浄されるので、基板を
加熱しなくても密着性の優れる薄膜が形成され易い。し
かし、成膜される基板上に膜損失の無いフッ化物をつけ
ることは難しかった。MgF 2の場合、SF6を反応ガス
として使用することにより近紫外から膜損失をなくすこ
とは可能だった。しかし、更に短波長側へ行くに従い膜
損失は徐々に増加する傾向があった。特に、ArF,K
rFステッパーの光源系などに用いられるフッ化物フィ
ルターなどでは、膜損失の有無により耐レーザー性が大
きく異なるため、膜損失が他の光学膜に比べ更に低くな
ければならない。しかし、このようなフッ化物はイオン
プレーティング法では成膜できなかった。
【0010】スパッタリング法は、比較的高密度の薄膜
を形成することができるので、耐環境性(耐久性)の優
れた薄膜が成膜され易い。しかし、ターゲットの使用効
率が低くて成膜速度が遅いため、効率良く成膜すること
ができないという問題があった。また、スパッタリング
では、特にフッ化物中の化学結合が解離または変化しや
すくそのため、膜損失が発生していた。これらの膜損失
を除去する手段としてフロン14やCF4を反応ガスと
して使用したものもあるがFによるターゲット、基板の
損傷という問題があった。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、膜損失が少なく且つ耐環境性の良好なフッ
化物薄膜(光学薄膜)を効率良く製造することができる
フッ化物薄膜の製造方法及びフッ化物薄膜を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のフッ化物薄膜の
製造方法は、アーク放電型プラズマ生成装置を用いプラ
ズマ雰囲気中で基板上にフッ化物の薄膜を成膜する製造
方法であって、蒸発材料に100eV以下のエネルギー
の粒子を照射して蒸発させると共に、前記基板上のプラ
ズマエネルギーを50eV以下にして成膜するようにし
たものである(請求項1)。
【0013】また、本発明のフッ化物の製造方法は、ア
ーク放電型プラズマ生成装置を用いプラズマ雰囲気中で
基板上にフッ化物の薄膜を成膜する製造方法であって、
蒸発材料を収容する坩堝を加熱することにより前記蒸発
材料を蒸発させると共に、前記基板上のプラズマエネル
ギーを50eV以下にして成膜するようにしたものであ
る(請求項2)。なお、坩堝の加熱には、抵抗加熱、高
周波誘導加熱、あるいは坩堝の外周部や近傍に導電性部
材を設置し、これにプラズマや電子ビームを照射して導
電性部材の熱で加熱する方法などがある。
【0014】このように、蒸発材料を100eV以下の
低エネルギー粒子で照射し、あるいは坩堝を介して間接
的に蒸発材料を加熱して蒸発させ、蒸発した原子・分子
の蒸着粒子をプラズマ雰囲気でイオン化し、基板上のプ
ラズマエネルギーを50eV以下として成膜することに
より、膜損失(吸収)が極めて少なく、耐環境性に優れ
たフッ化物薄膜(光学薄膜)が効率良く形成されること
がわかった。
【0015】この原因としては、フッ化物(蒸発材料)
を蒸発させるのに、低エネルギー粒子の照射または坩堝
による間接加熱によって行っているので、電子ビーム加
熱方式(照射される電子のエネルギーは10keV程
度)等に比べ非常に低エネルギーでの加熱方式のため、
フッ化物中のFの解離・分離が発生しづらく、所定の化
学量論比のフッ化物が成膜されるからである。また、基
板上でのプラズマエネルギーは50eV以下であるた
め、わずかにフッ素(F)が解離したり、あるいは反応
ガスとしてフッ素系のガスを使用しても、Fによる基板
の損傷もほとんどなく、更に、50eV以下の適当なプ
ラズマエネルギーがあるので、緻密で密着性のよい膜が
得られるからである。
【0016】前記プラズマ雰囲気に、反応ガスとしてフ
ッ素系のガスを導入するようにすると(請求項3)、蒸
発等の際にFが解離しても、反応ガスとして導入してい
るSF6等のフッ素系ガスからFが補給されて再結合さ
れるので、所定の化学量論比を維持できる。殊に、アー
ク放電型プラズマ生成装置から発生したプラズマは、イ
オン化率が高く、プラズマ雰囲気にはフッ素系ガスから
多くのFが解離した状態になっており、再結合されやす
い。
【0017】前記アーク放電型プラズマ生成装置として
は、特に、複合LaB6陰極を用いた圧力勾配型イオン
プレーティング装置が好ましい(請求項4)。というの
は、この陰極ではフィラメントを使用していないため、
陰極内部の構造が簡単でプラズマに曝されているプラズ
マ生成手段内部の表面積を小さくすることができるた
め、Fによる侵食を最低限に抑えることができるからで
ある。さらに圧力勾配があるため、反応ガス(SF6
F等)が陰極内部に逆流しないという利点がある。
【0018】更に、前記複合LaB6陰極は、その外側
がタングステン材で取り囲まれているのがよい(請求項
5)。Fとの反応性が低いW(タングステン)を使用し
て陰極部をカバーしているため、陰極部はFによる侵食
が極めて少ない。このため、膜損失の原因となる不純物
(陰極内部の金属物質)が膜中に混入されにくい。
【0019】本発明が有効なフッ化物としては、Li
F,NaF,Na3AlF6,MgF2,AlF3,KF,
CaF2,MnF2,NiF2,GaF3,RbF,SrF
2,YF3,InF3,LaF3,CeF3,NdF3,Sm
3,EuF3,GdF3,TbF3,DyF3,ErF3
TmF3,YbF3,LuF3,PbF2,BiF3,Th
4,ScF3などが挙げられる。
【0020】上記フッ化物のうち、特に本発明が有効な
フッ化物は、Na3AlF6,MgF 2,AlF3,NdF
3,CaF2,ScF3,LaF3,ThF4である(請求
項6)。これらのフッ化物は、特に紫外域で安定した光
学特性を示し、化学的にも安定した物質であり、光学薄
膜に好適である。
【0021】また、本発明では、プラズマエネルギーを
用いて成膜しているので、成膜時に基板を加熱する必要
がなく、今までの成膜プロセスでは困難であったCaF
2材,MgF2材、低熱膨張結晶化硝子(例えば、商品
名:ZERODUR(ショット社製)、ULE(コーニ
ング社製)など)等の基板(請求項7)に対しても成膜
が可能になった。このことにより、基板の材質の選択の
幅が広がった。
【0022】なお、本発明のフッ化物薄膜は単層膜では
なく、フッ化物層を含む多層膜とし、反射防止膜、反射
増加膜、フィルターなどを製作することも可能である。
このような多層膜で使用する物質としては、酸化珪素
(SiO2)、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化アルミ
ニウム(Al23)などの酸化物等が考えられる。酸化物
を成膜する際には、例えば、蒸発材料に珪素(Si)な
どの単体、反応ガスに酸素(O2)を用いればよい。
【0023】また、本発明のフッ化物薄膜は、波長35
0nm以下での膜損失が0.5%以下であり、且つ耐湿
・耐熱試験前後での波長シフトが±0.5nm以下のも
のである(請求項8)。
【0024】かかる性能を備えたフッ化物薄膜は、例え
ば、ArF,KrFエキシマレーザー等の光源系に用い
られるフィルターやレンズなどに好適である。これら短
波長域では、フッ化物薄膜の膜損失(吸収)が耐レーザ
ー性を大きく左右することから、350nm以下の短波
長域において、膜損失が0.5%以下の高透過性の膜が
必要になる。更に、光学系の高解像度を維持するため
に、経年変化が少なく耐環境性に優れ、耐湿・耐熱試験
前後での波長シフトが±0・5nm以下の薄膜が必要に
なる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るフッ化物薄
膜の製造方法の一実施形態を図面を用いて説明する。図
1は、本実施形態を実施する際に使用した薄膜形成装置
(アーク放電型イオンプレーティング装置)の概略構成
図である。以下、図1に従って本実施形態におけるイオ
ンプレーティング方法を説明する。
【0026】この薄膜形成装置は、蒸発源(蒸発材料)
を載置する蒸発源保持手段7、この保持手段7近傍に設
置されたプラズマ収束用永久磁石8、基板12を支持す
る回転可能な基板ホルダ18、基板12上に形成された
薄膜の膜厚を測定する水晶振動子からなる膜厚モニタ1
7、蒸発源からの蒸発粒子が基板12に到達するのを防
ぐシャッタ15およびこれら各構成要件が設置された空
間を真空状態にするステンレス(SUS304)製の真空容器
6とを備えている。さらに、真空容器6に取り付けられ
た前記蒸発源を加熱する電子を含むプラズマを生成する
プラズマ生成手段(電子銃)50と、この生成手段50
と真空容器6との接続部に配置されたプラズマに外部か
ら磁場を与えるための空芯コイル14と、基板ホルダ1
8およびこれに載置される基板12の電位が蒸発源保持
手段7の電位に対して負の電位となるように設定するバ
イアス電源11と、を備えている。
【0027】蒸発源保持手段7は、図示していない水冷
機構を有すると共に、プラズマ生成手段50の陽極を兼
ねている。また、前述のようにバイアス電源11によっ
て基板ホルダ18よりも高電位となるように構成され
る。この蒸発源保持手段7には、複数種類の蒸発材料を
載置できるように複数の凹部を有する保持部(坩堝)3
5と、各凹部の蒸発材料に選択的にプラズマが照射され
るように保持部35を回転させる選択手段36とが設け
られている。選択手段36は、成膜を行わない蒸発材料
にプラズマが照射されないようにカバー等の遮蔽手段3
7を有する。
【0028】真空容器6には排気口9が設けられてお
り、排気口9には容器6内を所望の圧力に設定するため
の排気手段が接続される。排気手段は、トラップを備え
た油拡散ポンプと油回転ポンプ、補助バルブ、粗引きバ
ルブ(共に図示せず)およびメインバルブ16等から構
成される。また、真空容器6には、容器6内に反応ガス
を供給する反応ガス供給口10が設けられている。この
反応ガス供給口10には、反応ガスを容器6内に導入す
るための反応ガス供給手段(図示せず)が接続されてい
る。
【0029】図2は、図1の薄膜形成装置のプラズマ生
成手段50を拡大したものである。プラズマ生成手段5
0としては、「真空;第25号,第10巻」に記載されてい
るような、LaB6複合陰極を用いた圧力勾配型プラズ
マ生成装置を使用した。
【0030】このプラズマ生成手段50は、一端に配置
された陰極部、石英管22、環状の永久磁石を内蔵した
第1の中間電極3、第2の空芯コイルを内蔵した第2の
中間電極4、テフロン製の絶縁リング26、蒸発源保持
手段を兼ねる陽極7(図1参照)、および主放電電源5
(図1参照)とを有している。中間電極3の永久磁石と
中間電極4の第2の空芯コイルには、図示省略の冷却手
段(冷却水の水路等)が設けられ、過度の加熱を防止す
るようになっている。両中間電極3、4はリング状に形
成されており、この両中間電極3、4と絶縁リング26
と石英管22とによって、真空容器6に接続する空間が
形成される。この空間のうち、特に陰極部に接する石英
管22内の空間をプラズマ生成室(第1の真空空間)5
1とする。プラズマ生成手段50と真空容器6とは、第
1の中間電極3、第2の中間電極4、および真空容器6
に設けられたフランジ27とを中間電極取付けボルト2
9によって固定することにより接続される。なお、この
取付けボルト29には絶縁被覆を形成してショートを防
ぐようにしている。
【0031】絶縁リング26は、第1の中間電極3と第
2の中間電極4との間、および第2の中間電極4とフラ
ンジ27との間にそれぞれOリング28を介して配置さ
れる。また、前記陰極部の陰極マウント20と石英管2
2、および石英管22と第1の中間電極3との接続部に
もOリング28を配置してある。これにより、プラズマ
生成室51を密閉状態を維持できるようになっている。
【0032】前記陰極部は、熱容量の小さいTa(タン
タル)からなるパイプ状の補助陰極23、LaB6(六
ホウ化ランタン)からなる円板状の主陰極2、両陰極
2、23をプラズマから保護するためのW(タングステ
ン)からなる円板状の陰極保護板25、両陰極2、23
を収納するW(タングステン)からなる円筒(陰極管)
24、冷却手段(冷却水の水路)21からなり、陰極マ
ウント20により支持されている。補助陰極23は、ガ
ス導入口1に接続されている。
【0033】ここで、プラズマ生成手段50による放電
過程を説明する。前記陰極部のガス導入口1から放電ガ
ス(キャリアガス)としてArガスを導入し、陰極部の
近傍領域(前記第1の真空空間)のガス圧を1Torr
程度に維持する。一方、前記排気手段により、真空容器
6内の陽極(蒸発源保持手段)7の近傍領域の圧力が2
×10-3Torr程度となるように設定する。そして、
この状態で主放電電源5により前記陰極部と陽極7との
間に600V前後の直流電圧を印加する。これにより、
まず、補助陰極23の先端にグロー放電(1A以下)を
発生させる。このグロー放電(初期放電)によって、補
助陰極23の先端がArガスの電離による逆流イオンの
衝突によって加熱される。その結果、補助陰極23先端
は熱電子を放出するようになり、放電電圧が徐々に低下
して放電電流が増加する。補助陰極23の先端が200
0℃以上に加熱されると、放電電圧は70V前後、放電
電流は30A以上に達することが可能となる。この状態
で2〜3分すると、補助陰極23先端の放射熱により主
陰極2が1700℃程度に間接的に加熱される。加熱さ
れた主陰極2からは大電流の熱電子放出が発生するた
め、この主陰極2が放電を生じさせる陰極として機能す
るようになる。この時点で、放電はアーク放電(最大2
50A程度)となり、補助陰極23の温度は低下する。
そのため、この補助陰極23の熱による損傷(消耗)は
回避される。
【0034】始めから主陰極2をグロー放電のAr逆流
イオンによって直接加熱しない理由は、主陰極2を構成
するLaB6が低密度物質(比重4.6)で、高速逆流
イオンによってスパッタリングされてしまう恐れがある
からである。しかし、LaB 6は熱電子放射特性が極め
て良く、融点より著しく低い温度でも大電流密度の熱電
子放出ができるため、大電流放電でも熱的消耗が小さ
く、長寿命であるという利点を有する。これに対し補助
陰極23を構成するTaは、高密度物質(比重16.
7)で前記初期放電によって生じるスパッタリング作用
に対する耐久性を有するが、最終的な大電流密度の熱電
子放射による温度上昇には極めて弱い。そのため、熱的
消耗が激しく、短寿命であるという欠点を有する。そこ
で、本実施形態で用いたプラズマ生成手段50では、陰
極部を、初期放電時のスパッタリング作用に強いTaか
らなる補助陰極23と、最終の熱電子放射温度に強いL
aB6からなる主陰極2とを組合わせた複合型LaB6
極とした。
【0035】このような複合型LaB6陰極は、効率的
で簡単な構成の放電用陰極として既に提案(特公平2−
50577号公報)されているものであり、イオンの集
積効率が良いという利点も有する。
【0036】また、本実施形態のプラズマ生成手段50
は、陰極部と陽極7との間に中間電極3、4を配置する
ことでこれら陰極と陽極間の空間を陰極側と陽極側とに
分けると共に、陰極側の圧力を陽極側よりも高い圧力に
維持した状態でプラズマを生成するように構成されてい
る。そのため、例えば、陰極側の圧力を1Torr程
度、陽極側の圧力を10-1〜10-4Torr程度の希望
する値に設定してプラズマを生成することが可能であ
る。このような構成のプラズマ生成手段は、圧力勾配型
プラズマ生成手段と呼ばれている。この圧力勾配型プラ
ズマ生成手段を用いると、成膜が行われる真空容器6内
を高真空(低い圧力)に保ちながら、プラズマ生成のた
めに安定な放電を行なうことができる。また、圧力差に
より主陰極2に対するイオンの逆流がほとんど無いた
め、イオンの衝突による陰極の損傷を防止できる。ま
た、陰極からの熱電子放出が低下し難い、陰極の寿命が
長くなる、大電流放電が可能となる等の利点を有する。
さらに、真空容器6内に反応ガスを導入してもこのガス
がプラズマ生成室51に入り込む恐れがない。
【0037】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例を述べる。
【0038】(実施例1)実施例1として、図1の薄膜
形成装置(アーク放電型イオンプレーティング装置)を
用いたフッ化物の製造(成膜)方法について説明する。
まず、基板12として光学研磨した直径30mmの円形
の石英ガラスを用意し、この基板12を基板ホルダ18
に取り付ける。そして、蒸発源保持手段7(プラズマ生
成手段50の陽極を兼ねる)の凹部に3フッ化ランタン
(LaF3)を載置する。その後、メインバルブ16の
開度を調整しながら前記排気手段によって真空容器6内
の圧力が8×10-6Torrになるように設定する。こ
の状態で、主放電電源5により陰極部と陽極(蒸発源保
持手段)7との間に約600Vの直流電圧を印加してプ
ラズマを生成する。この時、前述のようにプラズマ生成
手段50においては、陰極部のガス導入口1からの放電
ガス(Ar)の導入により、陰極部の近傍領域(前記第
1の真空空間)のガス圧は約1Torr程度に維持され
る。また、前記排気手段によって真空容器6内の陽極
(蒸発源保持手段)7の近傍領域の圧力が約2×10-3
Torrとなるように設定する。これにより、プラズマ
生成手段50の陰極部付近でアーク放電が生じ、前記放
電ガスがプラズマ化される。生成されたプラズマは、第
1の中間電極3および第2の中間電極4により前記プラ
ズマ生成室51から陽極7側(真空容器6内部側)に引
き出される。このプラズマは、中間電極3,4や空芯コ
イル14によって円柱状に収束され、プラズマ流13と
して真空容器6内に導かれる。そして、蒸発源保持手段
(陽極)7近傍に設置されたプラズマ収束用磁石8の磁
場によって進路を変えられ、プラズマ中の電子が保持手
段7の保持部(坩堝)35に載置された蒸発材料に照射
される。照射される電子のエネルギーの大きさは放電電
圧等によって定まるもので、100eV以下の所望のエ
ネルギー値の電子が蒸発材料(LaF3)に照射され、
加熱蒸発される。
【0039】一方、前記反応ガス供給手段により反応ガ
ス供給口10から6フッ化硫黄(SF6)を所定の流量
(100CC/分)で容器6内に導入し、蒸発材料から蒸
発した物質(LaF3)と反応させる。なお、反応ガス
の導入後も容器6内の圧力が8×10-4Torrに維持
されるようにメインバルブ16の開度を調整しておく。
その後、シャッタ15を開くと、蒸発した物質(LaF
3)および反応ガス(SF6)はプラズマ中を通ることに
よりイオン化されて、基板12上に到達する。その結
果、この基板12表面には薄膜状の(LaF3)が形成
される。なお、薄膜の形成中は、膜厚モニタ17によっ
て薄膜の膜厚と成膜レート(蒸発速度)を測定できるの
で、所定の膜厚となった時点で成膜を止めればよい。こ
うして、基板12上にLaF3薄膜が形成される。成膜
された膜厚は約100nmであった。
【0040】実施例1の方法により低損失のフッ化物薄
膜が得られたが、低損失である原因は、先に述べたよう
に原料として使用するフッ化物の分離・解離が少ない
こと、反応ガスより供給されたFによりFが補給され
化学量論比が得られ易いこと、プラズマ生成装置の構
成から、不純物が混入しにくくなっているためと考えら
れる。できあがったフッ化物薄膜は均質で密度も高く、
耐環境性も極めて良好であった。
【0041】なお、以下に述べる膜損失とは、成膜され
た光学部材における吸収及び散乱等によって生ずる光の
損失であり、周知の計測方法で膜損失の計測を行った。
その計測方法の説明については、ここでは省略する。ま
た、この実施例1で製造(成膜)されたフッ化物薄膜を
含む多層膜に対し、耐熱試験と耐湿試験とを行った。耐
熱試験では、温度300℃の下で多層膜を24時間保持
し、耐湿試験では温度85℃、湿度90%の下で多層膜
を24時間保持した。各試験前後での波長シフトは0.
3nmであった。実施例1の成膜条件及び成膜されたL
aF3の特性を表1に示す。なお、表1において、実施
例1を実1と略称した(以下の実施例でも同じ)。
【0042】(実施例2)実施例1と同じ図1の薄膜形
成装置を使用し、蒸発材料としてAlF3を用い、実施
例1と同様の条件で成膜を行なった。得られたAlF3
薄膜の特性を表1に示す。
【0043】(実施例3)図3に示した薄膜形成装置を
使用し、実施例1と同様の成膜条件でNdF3の成膜を
行なった。図3のプラズマ生成手段50の陰極側は、実
施例1と同様のものを使用したが、真空容器6内から陽
極を除去し、プラズマ生成手段50の陽極30を真空容
器6のフランジ部に設置し、発生したプラズマを真空容
器6内に拡散させた。蒸発源物質(NdF3)は、抵抗
加熱蒸発源31に設置して抵抗加熱方式により蒸発させ
た。蒸発した粒子はプラズマ34中を通ってイオン化さ
れ、基板12に付着し成膜される。得られたNdF3
の特性を表1に示す。
【0044】(実施例4)実施例3と同様に図3の薄膜
形成装置を使用し、Na3AlF6を成膜した。蒸発源物
質はNa3AlF6を使用した。成膜された薄膜の特性を
表1に示す。
【0045】(実施例5)実施例1と同様に図1の薄膜
形成装置を使用し、MgF2を成膜した。成膜されたM
gF2薄膜の特性を表1に示す。
【0046】(比較例1)図4に示すように、蒸発源物
質(LaF3)を電子ビーム蒸発源32に載置し、蒸発
源物質に電子ビームを照射して蒸発させた。プラズマ生
成手段50は、実施例3と同じものを用い、LaF3
膜を成膜した。成膜されたLaF3の特性を表2に示
す。なお、表2において比較例1を比1と略称した(以
下の比較例でも同じ)。
【0047】(比較例2)図5に示すように、蒸発源物
質(LaF3)を蒸発させる手段として、比較例1と同
じ電子ビーム蒸発源32を使用した。また、プラズマ生
成手段として高周波プラズマ発生手段を使用し、その高
周波コイル33を真空容器6内に設置して、高周波グロ
ー放電によりプラズマを発生させた。得られたLaF3
膜の特性を表2に示す。
【0048】(比較例3)図6に示す真空蒸着装置によ
り、LaF3の成膜を行った。蒸発源物質(LaF3)を
蒸発させる手段として、図3の実施例3と同じ抵抗加熱
蒸発源31を使用した。成膜されたLaF3の特性を表
2に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、膜損失
が少なく、耐環境性の良好なフッ化物薄膜を効率良く製
造(成膜)することができる。また、成膜時に基板を加
熱する必要がないため、熱に弱い材料からなる基板上に
もフッ化物薄膜(光学薄膜)を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を実施する際に使用した薄
膜形成装置(アーク放電型イオンプレーティング装置)
の概略構成図である。
【図2】図1の薄膜形成装置に用いたプラズマ生成手段
の概略縦断面図である。
【図3】本発明の実施例2を実施する際に使用した薄膜
形成装置(アーク放電型イオンプレーティング装置)の
概略構成図である。
【図4】比較例1を実施する際に使用した薄膜形成装置
(アーク放電型イオンプレーティング装置)の概略構成
図である。
【図5】比較例2を実施する際に使用した薄膜形成装置
(RF放電型イオンプレーティング装置)の概略構成図
である。
【図6】比較例3を実施する際に使用した薄膜形成装置
(真空蒸着装置)の概略構成図である。
【符号の説明】
1 ガス導入口 2 主陰極 3 第1の中間電極 4 第2の中間電極 5 主放電電源 6 真空容器 7 蒸発源保持手段(兼陽極) 8 プラズマ収束用永久磁石 9 排気口 10 反応ガス供給口 11 バイアス電源 12 基板 13 プラズマ流 14 空芯コイル 15 シャッタ 16 メインバルブ 17 膜厚モニタ 18 基板ホルダ 20 陰極マウント 21 冷却手段 22 石英管 23 補助陰極 24 円筒(陰極管) 25 陰極保護板 26 絶縁リング 27 フランジ 28 Oリング 29 中間電極取付けボルト 30 陽極(アノード) 31 抵抗加熱蒸発源 32 EB蒸発源 33 RFコイル 34 プラズマ 35 保持部(坩堝) 36 選択手段 37 遮蔽手段 50 プラズマ生成手段(電子銃) 51 プラズマ生成室

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーク放電型プラズマ生成装置を用いプ
    ラズマ雰囲気中で基板上にフッ化物の薄膜を成膜する製
    造方法において、蒸発材料に100eV以下のエネルギ
    ーの粒子を照射して蒸発させると共に、前記基板上のプ
    ラズマエネルギーを50eV以下にして成膜するように
    したことを特徴とするフッ化物薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 アーク放電型プラズマ生成装置を用いプ
    ラズマ雰囲気中で基板上にフッ化物の薄膜を成膜する製
    造方法において、蒸発材料を収容する坩堝を加熱するこ
    とにより前記蒸発材料を蒸発させると共に、前記基板上
    のプラズマエネルギーを50eV以下にして成膜するよ
    うにしたことを特徴とするフッ化物薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記プラズマ雰囲気に、反応性ガスとし
    てフッ素系のガスを導入するようにしたことを特徴とす
    る請求項1または2記載のフッ化物薄膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記アーク放電型プラズマ生成装置が、
    複合LaB6陰極を用いた圧力勾配型イオンプレーティ
    ング装置であることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか一項記載のフッ化物薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記複合LaB6陰極は、その外側がタ
    ングステン材で取り囲まれていることを特徴とする請求
    項4記載のフッ化物薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記フッ化物が、Na3AlF6、MgF
    2、AlF3、LaF 3、NdF3、CaF2、ScF3、T
    hF4のいずれか1つよりなることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか一項記載のフッ化物薄膜の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記基板が、合成石英ガラス、CaF2
    材、MgF2材、低熱膨張結晶化硝子のいずれかからな
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載
    のフッ化物薄膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 波長350nm以下での膜損失が0.5
    %以下であり、且つ耐湿・耐熱試験前後での波長シフト
    が±0.5nm以下であることを特徴とするフッ化物薄
    膜。
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