JPH09324015A - 重合性直鎖アルキルピリジニウム化合物およびそれを含有する重合性組成物 - Google Patents

重合性直鎖アルキルピリジニウム化合物およびそれを含有する重合性組成物

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JPH09324015A
JPH09324015A JP7097297A JP7097297A JPH09324015A JP H09324015 A JPH09324015 A JP H09324015A JP 7097297 A JP7097297 A JP 7097297A JP 7097297 A JP7097297 A JP 7097297A JP H09324015 A JPH09324015 A JP H09324015A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重合性オレフィン性不飽和基と、抗菌活性発
現部位である長鎖アルキルピリジニウム基と、これらを
結合する連結基からなる新規な重合性抗菌剤を提供し、
その重合硬化後の組成物の表面に持続性かつ非溶出性の
抗菌性を付与する。 【解決手段】 抗菌性単量体として重合可能なオレフィ
ン性不飽和基と、抗菌活性発現部位である長鎖アルキル
ピリジニウム基と、これらを結合する原子数6から15
の有機基からなる新規な重合性直鎖アルキルピリジニウ
ム化合物およびそれを含有する重合性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な直鎖アルキルピリ
ジニウム化合物に関し、抗菌性を有する重合体を製造し
うる抗菌性重合性単量体に関するものである。さらに詳
しくは、抗菌成分が溶出しない非溶出型抗菌性重合体を
製造しうる重合性単量体に関する。本発明により製造さ
れる重合性組成物は、抗菌性医療用具(歯科材料、人工
臓器のモジュール、人工血管、カテーテル、人工皮膚、
創傷被覆材、骨セメント)を始めとし、冷蔵庫の内装
材、建築物の内装用塗料などに幅広く利用することが可
能である。
【0002】
【従来の技術】従来から抗菌性を有するポリマーは知ら
れており、その一例として溶出型の抗菌性成分を含むポ
リマーが挙げられる。特開昭62−201806号公報
には、公知のカチオン型界面活性剤の塩化セチルピリジ
ニウムを含有する歯科用抗菌性組成物が開示されてい
る。しかし、溶出型の抗菌性ポリマーは、抗菌性成分の
溶出により経時的に抗菌性が低下し、抗菌性成分がなく
なればその抗菌性は失われる。また、溶出した抗菌性成
分は正常組織にも移行するため、その為害性をなくすこ
とはできなかった。さらに、抗菌性成分の配合により材
料の機械的強度も低下する問題もあった。
【0003】前述のような溶出型ポリマーの問題点を解
決するために、分子内に共重合性基と抗菌性を発現する
基とを併せ持つ抗菌性単量体が開発されている。例え
ば、ビニル基と長鎖アルキルアンモニウム基を併せ持つ
化合物、塩化ジメチルセチル(4ービニル)ベンジルア
ンモニウム(繊維高分子材料研究所研究報告第159号
17頁(1988年))、メタクリロイル基と長鎖アル
キルピリジニウム基を併せ持つ化合物、臭化メタクリロ
イルオキシドデシルピリジニウム(特開平6−9725
号公報)等が知られており、これらの単量体を配合した
組成物を重合させることにより重合後の表面に非溶出型
の抗菌性を発現させることが可能とされている。しかし
これらの抗菌性単量体は、重合後の表面の抗菌性が弱い
ために、表面に接触した細菌を十分に死滅させることが
できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記の問題点を解決するために、重合させ
た後も、硬化物表面に強い非溶出型の抗菌性を発現させ
ることが可能な強力な抗菌性重合性単量体を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を加えた結果、抗菌活性部
と重合性基を併せ持ち、且つその抗菌活性発現部位と重
合性部位の間に一定の距離を保つような連結部を有する
新規な化合物により、かかる課題を達成できることを見
いだした。
【0006】さらに詳しくは、抗菌性単量体として、分
子内に重合可能なオレフィン性不飽和基と、抗菌活性発
現部位である直鎖アルキルピリジニウム基と、これらを
結合する原子数6から15の有機基からなる下記一般式
(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1は水素原子またはメチル基を
表し、XはOまたはNHを表し、R2は−CO−,−C
2−,−OCO−,−O−,−S−,−OCONH−
および−NHCO2−から選ばれる一つ以上の基が−C
45−を介して連結してなる有機基であって主鎖を構
成する原子数が6から15となる有機残基を表し、
4、R5は水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシル基
またはアルコシキ基から選ばれる同一もしくは異なる基
を表し、R3は炭素数12から22の直鎖アルキル基を
表し、Zはハロゲン原子を表す)で表される重合性直鎖
アルキルピリジニウム化合物である抗菌性単量体を提供
することにより、上記課題を解決できることを見出し、
本発明に至った。
【0009】本発明の直鎖アルキルピリジニウム化合物
は、ピリジン誘導体、スペーサー、官能性重合性単量体
を反応させて重合性ピリジン誘導体を製造し、次に長鎖
アルキルハロゲン化物を反応させてピリジン環に長鎖ア
ルキル基を導入し製造することができる。また、ピリジ
ン誘導体、スペーサー、長鎖アルキルハロゲン化物を反
応させて長鎖アルキルピリジニウム化合物を製造し、次
に官能性重合性単量体を反応させて製造することもでき
る。ピリジン誘導体としては、スペーサーを結合させう
る官能基を有するものであれば何でも使用できるが、例
えば水酸基を有するものとしてピリジルメタノール、ピ
リジルプロパノール等、カルボキシル基を有するものと
してニコチン酸、イソニコチン酸等を挙げることができ
る。
【0010】重合性単量体としては、共重合可能なビニ
ル基と、スペーサーと結合可能な官能基を併せ持つもの
であれば何でも使用できるが、例えばカルボキシル基を
有するものとして(メタ)アクリル酸、イタコン酸等、
水酸基を有するものとして2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、エ
リスリトールモノ(メタ)アクリレート、N−メチロー
ル(メタ)アクリレートあるいはこれらのカプロラクト
ン変成物等、アミド基を有するものとして(メタ)アク
リルアミド等、エポキシ基を有するものとしてグリシジ
ル(メタ)アクリレート等、アジリジル基を有するもの
としてイミノール(メタ)アクリレート等を挙げること
ができる。
【0011】スペーサーとしては、上記官能性ピリジン
誘導体と官能性単量体とを化学結合させうる官能基を2
個有し、且つピリジン環と重合性基を結合する主鎖の原
子数が6から15となる化合物が使用できる。スペーサ
ーは1種の化合物で連結基を構成してもよく、2種以上
の化合物が結合して上記の原子数となる連結基を構成し
てもよい。また2個の官能基は環を形成していてもよ
い。官能基としては、上記ピリジン誘導体および単量体
の有する官能基と化学結合、具体的にはエステル結合、
エーテル結合、チオエーテル結合、ウレタン結合等を形
成可能である官能基であれば何でも使用できるが、例え
ばカルボキシル基、水酸基、メルカプト基、イソシアネ
ート基、ハロゲン原子あるいはこれらの活性化体である
酸ハライド、酸無水物、アルコキシド等が挙げられる。
これらのスペーサーを例示すると、無水コハク酸、無水
グルタル酸、γ−カプロラクトン、ε−カプロラクト
ン、ペンタエリスリトール、ヘキサメチレンイソシアネ
ート、4−クロロブタノール、エチレンブロモヒドリン
等が挙げられる。
【0012】長鎖アルキルハロゲン化物は、CH3(CH
2)nXで表され、nは11から21の整数であり、Xは
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素である化合物である。nが
10より小さくても、22より大きくても抗菌性が低く
なるため、nはこの範囲であるのが好ましい。化合物を
具体的に例示すると、フッ化ドデシル、フッ化セチル、
フッ化ステアリル、塩化ドデシル、塩化セチル、塩化ス
テアリル、臭化ドデシル、臭化テトラデシル、臭化セチ
ル、臭化ステアリル、臭化エイコシル、ヨウ化ドデシ
ル、ヨウ化セチル、ヨウ化ステアリル等を挙げることが
できる。
【0013】上記官能性ピリジン誘導体、官能性単量
体、スペーサーおよび長鎖アルキルハロゲン化物の結合
は、通常有機合成に用いられる手法により形成すること
ができる。例えば、エステル結合の形成であれば、一方
に水酸基あるいはエポキシ基、他方にカルボキシル基あ
るいはその活性化体を用い、必要に応じ酸あるいは塩基
触媒存在下にエステル結合を形成させ、通常の後処理、
精製操作を経てエステル体を得ることができる。同様に
ウレタン結合では一方に水酸基、他方にイソシアネート
基を用い、塩基あるいはスズ化合物触媒存在下にウレタ
ン結合を形成させ、通常の後処理、精製操作を経てウレ
タン体を得ることができる。また、ピリジン誘導体とア
ルキルハロゲン化物との結合は、両化合物を加熱するこ
とにより生成し、通常の精製操作を経て4級ピリジニウ
ム構造を得ることができる。
【0014】このようにして得られた本発明の抗菌性単
量体として具体的には以下のものが挙げられる。
【0015】
【化3】
【0016】本発明の抗菌性単量体は、この単量体単独
あるいは他の共重合可能な単量体あるいは樹脂類と共
に、重合開始剤の使用の下に重合硬化させることによ
り、硬化物表面に強い非溶出型の抗菌性を付与すること
が可能である。共重合可能な単量体もしくは樹脂類とし
てはアクリル系単量体、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹
脂、シリコン系樹脂、塩化ビニルのように特殊な反応条
件によらずとも容易に重合するものであれば、何でも使
用できる。これら共重合可能な単量体あるいは樹脂類の
添加量は、本発明の抗菌性単量体の抗菌効果を十分に発
現するためには99.99重量%以下であるのが好まし
い。
【0017】使用する重合開始剤としては、通常のラジ
カル重合開始剤であれば何でも使用できるが、具体的に
はベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキ
サイドなどの有機過酸化物、トリブチルボラン、ベンゾ
イルパーオキサイド/芳香族第3級アミン系、芳香族ス
ルフィン酸(またはその塩)/芳香族第2級または第3
級アミン/アシルパーオキサイド系などの常温重合開始
剤が挙げられる。また、カンファーキノン、カンファー
キノン/p−ジメチルアミノ安息香酸エステル系、カン
ファーキノン/p−ジメチルアミノベンゾフェノン、カ
ンファーキノン/芳香族スルフィン酸塩系、カンファー
キノン/過酸化物、カンファーキノン/アルデヒド系、
カンファーキノン/メルカプタン系、アシルフォスフィ
ンオキサイドなどの光重合開始剤を挙げることができ
る。なお、紫外線照射による光重合を行う場合には、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、
ベンゾフェノン、2−エチルチオキサントン、ジアセチ
ル、ベンジル、アゾビスイソブチロニトリル、テトラメ
チルチウラムジスルフィドなどが好適である。さらに
は、常温重合開始剤と光重合開始剤の両方を同時に使用
することも可能である。また重合触媒は通常組成物全体
に対して0.1〜10重量%の範囲内で使用される。
【0018】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0019】(実施例1)還流冷却器および塩化カルシ
ウム管を備えた500ml容ナス型フラスコに、4−ピ
リジルメタノール22.4g、無水コハク酸20.5
g、ピリジン20mlおよびトルエン200mlを仕込
み、12時間加熱還流させた。反応混合物を室温まで放
冷後、析出した固体を濾取しトルエンで洗浄後、減圧乾
燥した。淡黄色微粉末としてコハク酸(4−ピリジルメ
チル)半エステル39.8g(93%収率)を得た。塩
化カルシウム管を備えた200ml容ナス型フラスコに
上記で得られたコハク酸半エステル19.4gおよび塩
化チオニル50mlを仕込み、80℃で5時間加熱撹拌
した。過剰の塩化チオニルを減圧留去し、残渣に乾燥塩
化メチレン80mlを加えた。ここへ2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート13.3gを乾燥塩化メチレン20
mlに溶解させたものを滴下し、その後室温で終夜撹拌
した。反応混合物を水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残渣を減圧乾燥することで、黄褐色油状物としてコハク
酸[2−(メタクリロイルオキシエチル)](4−ピリ
ジルメチル)エステル24.8g(83%収率)を得
た。
【0020】還流冷却器および塩化カルシウム管を備え
た20ml容ナス型フラスコに上記で得られたコハク酸
エステル2.18g、1−ブロモドデカン1.65ml
および4−メトキシフェノール0.03gを仕込み、1
20℃で1時間加熱撹拌した。放冷後、反応混合物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、淡赤褐
色固体2.25gを得た。これを酢酸エチルより再結晶
し、無色鱗状晶として臭化ドデシル[4−[3−(2−
メタクリロイルオキシ)エトキシカルボニル]プロパノ
イルオキシメチル]ピリジニウム(化合物1)2.03
g(52%収率)を得た。1 H-NMR(270MHz,CDCl3,ppm from TMS) 0.87(3H t), 1.24
(18H s), 1.93(3H s),2.0-2.1(2H m), 2.7-2.8(4H m),
4.34(4H s), 4.98(2H t), 5.43(2H s), 5.57 (1H s),
6.12(1H s), 8.03(2H d), 9.37(2H d)
【0021】(実施例2)還流冷却器及び塩化カルシウ
ム管を備えた20ml容ナス型フラスコに実施例1中で
得られたコハク酸[2−(メタクリロイルオキシエチ
ル)](4−ピリジルメチル)エステル2.92g、1
−ブロモヘキサデカン2.80gおよび4−メトキシフ
ェノール0.04gを仕込み。120℃で2時間加熱撹
拌した。反応混合物を冷却し、得られた赤褐色半固体を
酢酸エチルより再結晶し、淡黄色鱗状晶として臭化ヘキ
サデシル[4−[3−(2−メタクリロイルオキシ)エ
トキシカルボニル]プロパノイルオキシメチル]ピリジ
ニウム(化合物2)2.85g(50%収率)を得た。
【0022】1H-NMR(270MHz,CDCl3,ppm from TMS) 0.88
(3H t), 1.24(26H s), 1.95(3H s),2.0-2.1(2H m), 2.7
-2.8(4H m), 4.33(4H s), 4.98(2H t), 5.44(2H s), 5.
57 (1H s), 6.12(1H s), 8.05(2H d), 9.40(2H d)
【0023】(実施例3)還流冷却器および塩化カルシ
ウム管を備えた200ml容ナス型フラスコに,3−
(4−ピリジル)プロパノール13.7g、無水コハク
酸10.0g、ピリジン10mlおよびトルエン100
mlを仕込み。20時間加熱還流した。反応混合物を室
温まで冷却し、析出した淡黄色固体を濾取した。これを
トルエンで洗浄後、減圧乾燥することでコハク酸3−
(4−ピリジル)プロピル半エステルを淡黄色微粉末と
して22.8g(96%収率)得た。還流冷却器および
滴下ロートを備えた200ml容三頭フラスコに、上記
で得られた半エステル22.8gおよびジクロロエタン
100mlを仕込み、0℃2冷却した。ここへグリシジ
ルメタクリレート13.6gを50mlのジクロロエタ
ンに溶解したものを2時間かけて滴下し、その後8時間
加熱還流した。反応混合物を放冷後、水、飽和食塩水で
順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し、淡黄色油状物としてコハク酸[(2−ヒ
ドロキシ−3−メタクリロイルオキシ)プロピル][3
−(4−ピリジル)プロピル]を19.3g(53%収
率)得た。
【0024】還流冷却器および塩化カルシウム管を備え
た100ml容ナス型フラスコに、上記で得られたコハ
ク酸エステル19.3g、1−ブロモドデシル12.9
gおよび4−メトキシフェノール0.1gを仕込み、1
00℃で3時間加熱撹拌した。反応混合物を氷冷し、得
られた赤褐色の半固体を酢酸エチルから再結晶し、単黄
褐色固体として臭化ドデシル[4−[3−[3−[2−
(2−ヒドロキシ−3−メタクロイルオキシ)プロピル
オキシカルボニル]プロパノイルオキシ]プロピル]ピ
リジニウム](化合物3)12.1g(38%収率)を
得た。1 H-NMR(270MHz,CDCl3,ppm from TMS) 0.87(3H t), 1.24
(18H s), 1.2-1.3(2Hm), 1.95(3H s), 2.0-2.1(2H m),
2.7-2.8(4H m), 2.86(2H t), 3.7-3.8(4H m),4.10(1H
m), 4.32(4H s), 5.58(1H s), 6.13(1H s), 8.03(2H
d), 9.38(2H d)
【0025】(実施例4)還流冷却器を備えた200m
l容ナス型フラスコに3−(4−ピリジル)プロパノー
ル6.85g、δ−バレロラクトン5.00g、p−ト
ルエンスルホン酸0.5gおよびトルエン100mlを
仕込み、10時間加熱還流した。反応混合物を室温まで
冷却後、水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し、淡褐色油状物
として5−ヒドロキシ吉草酸3−(4−ピリジル)プロ
ピル5.33g(45%収率)で得た。窒素雰囲気下、
100ml容ナス型フラスコに、上記で得られた5−ヒ
ドロキシ吉草酸エステル5.33g、トリエチルアミン
3.75mlおよび乾燥塩化メチレン30mlを仕込
み、0℃に冷却した。ここへ塩化メタクリロイル2.6
4mlを滴下し、その後室温で終夜撹拌した。反応混合
物に70mlの塩化メチレンを加え、これを水、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去後、残渣を減圧乾燥することで淡赤褐色油状物として
5−メタクリロイルオキシ吉草酸3−(4−ピリジル)
プロピル5.84g(85%収率)で得た。
【0026】還流冷却器および塩化カルシウム管を備え
た50ml容ナス型フラスコに、上記で得られた5−メ
タクリロイルオキシ吉草酸エステル5.84g、1−ブ
ロモヘキサデカンおよび4−メトキシフェノール0.0
8gを仕込み、120℃で2時間加熱撹拌した。反応混
合物を氷冷し、析出した固体を酢酸エチルより再結晶
し、淡紅褐色微粉末として臭化ヘキサデシル[4−[3
−(5−メタクリロイルオキシ)バレロイルオキシ]プ
ロピル]ピリジニウム(化合物4)5.48g(47%
収率)を得た。1 H-NMR(270MHz,CDCl3,ppm from TMS) 0.86(3H t), 1.2-
1.3(32H s), 1.95(3Hs), 2.0-2.1(2H m), 2.31(2H t),
2.86(2H t), 4.21(2H t), 4.33(2H t), 4.96(2H t), 5.
58(1H s), 6.12(1H s), 8.03(2H d), 9.37(2H d)
【0027】(実施例5)水分凝縮器を備えた200m
l容丸底フラスコに,4−ピリジルメタノール3.27
g、12−アミノドデカン酸6.45g、濃硫酸5.8
8gおよびクロロホルム100mlを仕込み、流出する
水分を除きながら48時間加熱還流した。放冷後、反応
混合物に200mlの水を加え、苛性ソーダでpHを9
に調整し、分エキした水槽をクロロホルムで抽出した。合
わせた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し残渣を減圧乾燥する
ことで、暗褐色油状物として12−アミノドデカン酸
(4−ピリジル)メチル3,86g(42%収率)を得
た。窒素雰囲気下、100ml容ナス型フラスコに、上
記で得られた12−アミノドデカン酸エステル3.86
g、トリエチルアミン2.10mlおよび乾燥アセトニ
トリル50mlを仕込み、0℃に冷却した。ここへ塩化
メタクリロイル1.47mlを滴下し、その後室温で終
夜撹拌した。反応混合物から溶媒を留去し、残渣に塩化
メチレン50mlを加え溶解し、これを水、飽和食塩水
で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し、淡黄色油状物として12−メタクリロイルアミ
ノドデカン酸(4−ピリジル)メチル3.68g(78
%収率)で得た。
【0028】還流冷却器および塩化カルシウム管を備え
た20ml容ナス型フラスコに、上記で得られた12−
メタクリロイルアミノドデカン酸エステル3.66g、
1−クロロヘキサデカン2.55gおよび4−メトキシ
フェノール0.05gを仕込み、120℃で3時間加熱
撹拌した。反応混合物を室温まで放冷後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し、淡褐色固体として
塩化ヘキサデシル[4−(12−メタクリロイルアミ
ノ)ドデカノイルオキシメチル]ピリジニウム(化合物
5)1.43g(23%収率)を得た。1 H-NMR(270MHz,CDCl3,ppm from TMS) 0.87(3H t), 1.2-
1.3(44H s), 1.93(3Hs), 2.0-2.1(2H m), 2.33(2H t),
3.21(2H q-like), 4.98(2H t), 5.45(2H s),5.58(1H
s), 6.11(1H s), 6.7(1H br-s), 8.03(2H d), 9.38(2H
d)
【0029】(実施例6)窒素雰囲気下、温度計、還流
冷却器および滴下漏斗を備えた100ml容三頭フラス
コに、ヘキサメチレンジイソシアネート16.2mlを
仕込んだ。ここへ室温で4−ピリジルメタノール1.0
9g、ジブチルスズラウリレート一滴およびジクロロエ
タン20mlを滴下し、60℃で3時間加熱撹拌した。
反応混合物を室温まで放冷した後、ここへ2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート29.8gおよびジクロロエタ
ン20mlを滴下し、60℃で8時間加熱撹拌した。反
応混合物を水に注ぎ、これを酢酸エチルで抽出した。合
わせた有機層を水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し、黄色油状物として1,6−ヘキサンジカルバミン
酸(2−メタクリロキシエチル)(4−ピリジルメチ
ル)エステル2.56g(63%収率)を得た。
【0030】還流冷却器および塩化カルシウム管を備え
た20ml容ナス型フラスコに、上記で得られた1,6
−ヘキサンジカルバミン酸エステル2.56g、1−ブ
ロモヘキサデカン1.93gおよび4−メトキシフェノ
ール0.06gを仕込み、120℃で2時間加熱撹拌し
た。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて精製し 淡黄褐色微粉末として臭化ヘキサデシル
[4−[6−(2−メタクリロキシ)エトキシカルボニ
ルアミノ]ヘキシルアミロキシメチル]ピリジニウム
(化合物6)1.75g(39%収率)を得た。1 H-NMR(270MHz,CDCl3,ppm from TMS) 0.85(3H t), 1.23
(26H s), 1.5-1.7(8Hm), 1.94(3H s), 2.05(2H m), 3.2
3(4H q-like), 4.34(4H s), 4.98(2H t), 5.2(2H br-
s), 5.50(2H s), 5.57(1H s), 6.12(1H s), 8.05(2H
d), 9.38(2H d)
【0031】(試験片の調製方法)重合性単量体、抗菌
性基を有する単量体、光重合開始剤を含有する組成物
を、直径20mm、厚さ0.5mmの金型に填入、両面
を1分間ずつ光照射して重合硬化させ、円盤状の試験片
を作成した。得られた試験片をメタノールに1時間浸漬
し、表面の未重合モノマーを除去した後、エチレンオキ
サイドガス滅菌を行った。
【0032】(抗菌性試験方法)S.mutans(I
FO13955)を、BHI(ブレインハートインフー
ジョン)培地中で一夜培養した後、細菌濃度が5×10
3(CFU/ml)になるように生理食塩水で希釈し
た。この希釈液10μlを試験片の上にマイクロピペッ
ターを用いて滴下し、そのまま15分間静置した後、試
験片をさかさまにして、試験片上の液をBHI寒天培地
に押しつけて残存細菌を回収した。さらに、試験片をB
HI寒天培地の異なる部分に押しつけて、細菌を残らず
寒天培地に回収した。その後、37℃で48時間好気培
養を行った後、寒天培地に形成されるコロニー数を計測
した。各サンプルについて、形成コロニー数と、接種し
た全細菌数をもとに、下記の計算式に従って、細菌死滅
率を求めた。 (細菌死滅率)=(接種細菌数)−(形成コロニー数)
/(接種細菌数)×100(%)
【0033】同じようにして、細菌濃度が5×10
4(CFU/ml)、5×105(CFU/ml)になる
ように希釈した細菌希釈液を用いて、全く同じ試験を行
った。さらに、S.mutansの代わりに、枯草菌
(B.subtilis、IFO13721)、ブドウ
球菌(S.aureus、IFO12732)、大腸菌
(E.coli.、IFO12734)を用いて、上記
と全く同じ試験を行った。
【0034】上記の細菌死滅率が100%の場合には、
サンプル上に接種した細菌がすべて死滅したことを示
し、サンプル表面に非常に強い抗菌性が発現しているこ
とを示すものである。逆に細菌死滅率が0%の場合に
は、接種した細菌がすべて生存していることを示し、サ
ンプル表面には抗菌性がないことを示すものである。さ
らに、細菌死滅率が0%から100%の間の場合には、
細菌を完全に死滅させることはできないものの、ある程
度の抗菌性を有していることを示すものである。本発明
の目的からすれば、死滅率100%のものが好ましい
が、死滅率80%以上の場合には、十分目的を達しうる
ものと判断される。
【0035】(溶出試験方法)S.mutans(IF
O13955)を、BHI(ブレインハートインフージ
ョン)培地中で一夜培養した後、細菌濃度が1×106
(CFU/ml)になるように生理食塩水で希釈した。
この希釈液を、BHI寒天プレートに塗布した後乾燥し
た。その上に試験片を置き、37℃で48時間好気培養
を行った後、試験片の周辺に形成される阻止斑の有無を
観察し、以下の判定基準により判定した。 (+):サンプルの周囲に細菌の増殖が抑制された阻止
斑が形成された。 (−):サンプルの周囲に阻止斑が全く形成されなかっ
た。
【0036】さらに、S.mutansの代わりに、枯
草菌(B.subtilis、IFO13721)、ブ
ドウ球菌(S.aureus、IFO12732)、大
腸菌(E.coli.、IFO12734)を用いて、
上記と全く同じ試験を行った。
【0037】上記の判定の結果、(+)のものは、サン
プル表面から抗菌性物質が溶出されたことを示してお
り、本発明の目的のひとつである非溶出型抗菌性の発現
という要求を満たしていないことになる。前述の抗菌性
試験の結果、100%の死滅率を示したサンプルであっ
ても、この溶出試験で阻止斑が形成されたものは、本発
明の目的を達成することはできないと判断される。
【0038】(実施例7)実施例1で合成した化合物1
および、ビスフェノールAジ(2−ヒドロキシプロポキ
シ)ジメタクリレート(以下BisGMAと略称す
る)、トリエチレングリコールジメタクリレート(以下
3Gと略称する)、カンファーキノン(以下CQと略称
する)、ジメチルアミノエチルメタクリレート(以下D
MAEMAと略称する)を表1に記載した割合で配合し
たモノマー混合物を調製した。該組成物を用いて前述の
方法により試験片を作製し、前述の抗菌性試験方法に従
い、S.mutansに対する抗菌性を評価した。結果
を表2に示す。さらに、同じ方法で調製した試験片を用
いて、前述の溶出試験方法に従い、S.mutans、
に対する阻止斑形成の有無を観察した。さらに、S.m
utansの代わりに、枯草菌(B.subtili
s、IFO13721)、ブドウ球菌(S.aureu
s、IFO12732)、大腸菌(E.coli.、I
FO12734)を用いて、上記と全く同じ試験を行っ
た。結果を表2、3に示す。
【0039】(実施例8〜12)実施例2〜6で合成し
た化合物2〜6および、BisGMA、3G、CQ、D
MAEMAを表2に記載した割合で配合したモノマー混
合物を調製した。該組成物を用いて実施例1と同様の方
法により、S.mutans、B.subtilis、
S.aureus、E.coli.に対する抗菌性試験
および阻止斑形成試験を行った。結果を表2、3に示
す。
【0040】(比較例1)実施例1で用いた化合物1の
代わりに、塩化ジメチルセチル(4ーベンジル)アンモ
ニウム(化合物7)および、BisGMA、3G、C
Q、DMAEMAを表1に記載した割合で配合したモノ
マー組成物を調製した。該組成物を用いて実施例1と同
様の方法により、S.mutans、B.subtil
is、S.aureus、E.coli.に対する抗菌
性試験および阻止斑形成試験を行った。結果を表2、3
に示す。
【0041】(比較例2)実施例1で用いた化合物1の
代わりに、臭化メタクリロイルオキシドデシルピリジニ
ウム(化合物8)を用いて、BisGMA、3G、C
Q、DMAEMAを表1に記載した割合で配合したモノ
マー組成物を調製した。該組成物を用いて実施例1と同
様の方法により、S.mutans、B.subtil
is、S.aureus、E.coli.に対する抗菌
性試験および阻止斑形成試験を行った。結果を表2、3
に示す。
【0042】(比較例3)実施例1で用いた化合物1の
代わりに、塩化セチルピリジニウム(化合物9)を用い
て、BisGMA、3G、CQ、DMAEMAを表1に
記載した割合で配合したモノマー組成物を調製した。該
組成物を用いて実施例1と同様の方法により、S.mu
tans、B.subtilis、S.aureus、
E.coli.に対する抗菌性試験および阻止斑形成試
験を行った。結果を表2、3に示す。
【0043】表2から明らかなように、実施例1〜6で
合成した化合物1〜6を含む組成物の重合硬化後の表面
には、接触した4種の細菌を全て死滅させ得るだけの強
い抗菌性が発現している(実施例7〜12)。さらに、
表3から明らかなように、実施例1〜6で合成した化合
物1〜6を含む組成物の重合硬化後の表面からは、抗菌
性成分の溶出は見られない。従って、これらの組成物の
抗菌性は非溶出型の抗菌性であることは明らかである。
これに対して、表2から明らかなように、比較例1〜3
の組成物では、接触させた4種の細菌いずれの場合に
も、全て死滅させることはできなかった。また、比較例
3の化合物では、表2から明らかなように重合後の表面
に接触させた細菌は全て死滅したが、表3から明らかな
ように、この抗菌性は表面から溶出した抗菌性成分によ
る抗菌性である。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【発明の効果】抗菌性を有する重合性単量体を歯科用組
成物に配合することにより、重合後の組成物表面に非溶
出型の抗菌性を付与することは公知であるが、該技術に
よる歯科用組成物は、重合後の表面に抗菌性を有するも
のの、接触した細菌を速やかに死滅させることはできな
かった。これに対して、本発明では、抗菌性単量体とし
て重合可能なオレフィン性不飽和基と、抗菌活性発現部
位である長鎖アルキルピリジニウム基と、これらを結合
する原子数6から15の有機基からなる新規な共重合性
抗菌剤を配合することによりその重合硬化後の組成物の
表面に接触した細菌を速やかに死滅させることができる
強い抗菌性が発現することを見いだした。
【0048】上記の抗菌性は、重合後の組成物をアセト
ン、メタノールなどで洗浄することにより、未重合の重
合性単量体やリン酸化合物を洗浄除去した後にも確認さ
れたことから、これらの抗菌性成分の溶出による効果で
はなく、組成物表面に共有結合で固定化された非溶出型
の抗菌性であることが判った。従って、抗菌成分が溶出
することにより抗菌性が低下することはなく、その抗菌
性は半永久的に保持される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/60 C08F 220/60 //(C08F 220/26 220:30) (C08F 220/26 220:34)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される重合性直鎖
    アルキルピリジニウム化合物。 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を表し、XはO
    またはNHを表し、R2は−CO−,−CO2−,−OC
    O−,−O−,−S−,−OCONH−および−NHC
    2−から選ばれる一つ以上の基が−CR45−を介し
    て連結してなる有機基であって主鎖を構成する原子数が
    6から15となる有機残基を表し、R4、R5は水素原
    子、低級アルキル基、ヒドロキシル基またはアルコシキ
    基から選ばれる同一もしくは異なる基を表し、R3は炭
    素数12から22の直鎖アルキル基を表し、Zはハロゲ
    ン原子を表す)
  2. 【請求項2】 (a)重合性単量体、(b)請求項1に
    記載される重合性直鎖アルキルピリジニウム化合物およ
    び(c)重合開始剤を含むことを特徴とする重合性組成
    物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002047118A (ja) * 2000-05-22 2002-02-12 Kuraray Co Ltd 抗菌性組成物
EP1383745A1 (en) * 2001-05-03 2004-01-28 Applied NanoSystems B.V. Cationic amphiphiles as transfection vehicles
JP2010527402A (ja) * 2007-05-14 2010-08-12 タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ フラノンコポリマー

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EP1383745A1 (en) * 2001-05-03 2004-01-28 Applied NanoSystems B.V. Cationic amphiphiles as transfection vehicles
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