JPH09323849A - ペーパーロール製造装置における巻取シャフト処理装置 - Google Patents

ペーパーロール製造装置における巻取シャフト処理装置

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JPH09323849A
JPH09323849A JP14246096A JP14246096A JPH09323849A JP H09323849 A JPH09323849 A JP H09323849A JP 14246096 A JP14246096 A JP 14246096A JP 14246096 A JP14246096 A JP 14246096A JP H09323849 A JPH09323849 A JP H09323849A
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log
shaft
winding
take
winding shaft
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JP14246096A
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Fumio Oishi
文夫 大石
Kazuji Oishi
和司 大石
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TAISEI TEKKOSHO KK
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TAISEI TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 巻取シャフトをストックする必要がなく、巻
取位置への自動的供給が可能な生産性の高い巻取シャフ
ト処理装置。 【解決手段】 巻取装置により巻取シャフト付ログを搬
送するためのハンガーコンベア機構3と、巻取シャフト
を引き抜くための芯抜き機構と、引き抜いた巻取シャフ
トを巻取装置へ搬送する巻取シャフト搬送機構とを備
え、ハンガーコンベア機構3を、複数のハンガー34を
取り付けた無端状のチェーン33を対向させて構成す
る。ログ供給手段45をハンガーコンベア機構の入口側
に臨ませるとともにハンガーコンベア機構の出口側にロ
グ搬出手段を臨ませ、ハンガーコンベア機構の移動によ
り巻取シャフト付ログを入口側から出口側まで搬送し、
出口側においてログから巻取シャフトを引き抜き、巻取
装置の巻取位置へ供給するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ペーパーロール
製造装置における巻取シャフト処理装置に関し、特に無
芯のトイレットペーパーロールを製造するためのペーパ
ーロール製造装置において、巻取シャフトを巻取装置へ
自動的に、しかもタイミングよく供給するための巻取シ
ャフト処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無芯トイレットペーパーロールの
製造装置は、ウエブの巻取位置である一対の巻取ロール
上に巻取シャフトを臨ませ、ウエブの先端部をこの巻取
シャフトに巻き付けるとともに水等の接着剤を噴霧し、
巻き始めの部分を湿潤状態で巻き付けてウエブと巻取シ
ャフト及びウエブ同士を接着し、その後はウエブを規定
の長さだけ乾燥状態で巻き取るように構成してある。そ
して、ウエブを所定の長さを巻き終わったならば、ウエ
ブを幅方向に切断して巻き締めするとともに、端部を糊
付けして巻取シャフト付のログを形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来のペー
パーロール製造装置では、巻き始めの湿潤している部分
が乾燥するまで、巻取シャフトが装着されたままのログ
を巻き締め位置、その他の位置等において待機させてお
かなければならなかった。このため、巻き締め工程等を
停止させているので、生産性が向上しないのが現状であ
った。また、一般的に高速で、しかも連続的にウエブを
巻取ってペーパーロールを製造する場合、多数本の巻取
りシャフトを、速やかにしかもタイミングよく巻取り位
置に供給できるようにストックしておかなければならな
いが、従来の装置ではこの点においても達成することが
できない。本発明は前記に鑑み提案されたもので、巻取
り位置を占有することがないとともにログの自動的供給
が可能な生産性の高い巻取シャフト処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、巻取装置によってウエブを巻き付けた巻取シ
ャフトを処理するためのペーパーロール製造装置におけ
る巻取シャフト処理装置であって、巻取装置によりウエ
ブを巻取シャフトに所定長さ巻き取った巻取シャフト付
ログを搬送するためのハンガーコンベア機構と、巻取シ
ャフト付ログから巻取シャフトを引き抜くための芯抜き
機構と、引き抜いた巻取シャフトを巻取装置へ搬送する
巻取シャフト搬送機構とを備え、前記ハンガーコンベア
機構を、複数のハンガーを取り付けた無端状の搬送部材
を対向させて構成し、巻取シャフト付ログのログ供給手
段をハンガーコンベア機構の入口側に臨ませるとともに
ハンガーコンベア機構の出口側にログ搬出手段を臨ま
せ、ログ供給手段によって巻取シャフト付ログをハンガ
ーコンベア機構の各ハンガーに供給し、前記ハンガーコ
ンベア機構の移動により巻取シャフト付ログを入口側か
ら出口側まで搬送し、出口側においてログ搬出手段によ
り排出して芯抜き機構によりログから巻取シャフトを引
き抜き、ログから引き抜いた巻取シャフトを、前記巻取
装置の巻取位置へ供給することにより、巻取シャフトを
自動供給して循環使用するようにした構成である。また
本発明では、ハンガーコンベア機構の無端状の搬送部材
は無端状のチェーンで、前記チェーンには一定の間隔で
ハンガーを揺動可能に設けてある。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面の一実施の形
態について説明すると、図1は本発明に係る無芯のトイ
レットペーパーロールの製造装置1の概略を示す平面
図、図2は同上の側面図である。
【0006】ペーパーロール製造装置1は、図1に示す
ように、第1ブロック1Aと、前記第1ブロック1Aに
隣接状に設置されている第2ブロック1Bとを有する。
前記第1ブロック1Aには、巻取装置2と巻取シャフト
搬送機構5とを有し、第2ブロック1Bにはハンガーコ
ンベア機構3、ログ排出機構7、ログテーブル8等を有
する。そして、第1ブロック1Aと第2ブロック1Bと
は、ログの長さ方向及びログから抜き取る巻取シャフト
の長さ方向に沿って隣り合い、ログを長さ方向に搬送さ
せるログ搬送機構4及びログから巻取シャフトを長さ方
向に引き抜く芯抜き機構6が連結している。
【0007】図3は巻取装置2の概略図で、その構成と
作用とを以下に説明する。原紙ロールRから繰り出され
るウエブWは、ガイドロール11に案内されて下流側に
位置するミシン目刻設装置12を通過し、一定の間隔で
ミシン目が形成される。そして、前記ミシン目刻設装置
12の下流側には、幅広なウエブWを所定の幅、例えば
JIS規格である幅114mmの細い帯状のウエブWに
切断するスリッター回転刃13a及びスリッターロール
13bからなるスリッター装置13が配設してあるの
で、ミシン目が刻設されたウエブWは細幅になって、複
数が並列して繰り出される。しかし、スリッター装置1
3によりウエブWに切断することなく、幅広のウエブW
のまま後述する巻取機構14により巻取シャフト9に巻
き取り、その後、所定幅のロールに切断するようにして
もよい。
【0008】スリッター装置13で所定の幅に切断され
て横方向に並んだ状態の並列する細幅の各ウエブWは、
下流側に位置する巻取機構14へ向けて走行する。巻取
機構14には、一対の巻取ロール14a、14bと、両
巻取ロール14a、14bの上方に位置して上下動可能
な巻押えロール14cを有し、両巻取ロール14a、1
4bの対向する間隙の上方から巻取シャフト9が臨む。
前記一対の巻取ロール14a、14bの対向する上面に
は、巻取シャフト9が供給された状態でウエブWの端部
が巻き付いて巻押ロール14cが押さえ付けるので、ウ
エブの巻取位置となる。
【0009】前記一対の巻取ロール14a、14bに
は、斜め上方から折込レバー15aを有する端末折込装
置15が臨む。この端末折込装置15は、例えば油圧或
は空圧シリンダ機構等を駆動源として所定のタイミング
で下降可能であって、切断されたウエブWの先端を、下
端に設けた折込レバー15aによって、巻取シャフト9
に巻き付ける機能を有する。
【0010】前記ウエブWが走行する途中であって、前
記スリッター装置13と一対の巻取ロール14a、14
bとの巻取位置との間には、セパレータバー16を位置
させる。前記セパレータバー16は、ウエブWのほゞ全
幅に亙る弓形に形成された長尺な押圧片16aを備え
て、細幅に切断されたウエブWの側縁部が重なるのを防
止する。
【0011】前記巻取装置2の下流側には、巻取ロール
14bに近接して端末処理装置17を設ける。この端末
処理装置17は、所定の長さを巻き終えたウエブWを切
断して、切断端末の一方を巻取シャフト9に巻取ったロ
グLの外周に接着して巻き解けないように処理するとと
もに、他方の切断端末を、一対の巻取ロール14a、1
4bの巻取位置に供給される次の巻取シャフト9に巻き
付ける機能を有する。このため、端末処理装置17は、
昇降機構17aに切断刃17bと線状の接着機構17c
を備えるとともに、巻取ロール14bの後方側にエアー
パイプ17d及び噴霧器17eとを固定して設けてな
る。
【0012】前記端末処理装置17の昇降機構17a
は、巻取シャフト9がウエブWを所定の長さ分だけ巻取
って巻取シャフト付ログになり、繰り出されると下降し
て切断刃17bがウエブWを横幅方向に切断し、同時に
接着機構17CがログLに連なる切断端部の近傍を線状
に接着剤を付着させ、その後上昇する。
【0013】そして、前記端末処理装置17のエアーパ
イプ17dは、噴射させるエアーによってウエブWの他
端、即ち原紙ロールRに連なっている切断端末を、巻取
ロール14a、14bの巻取位置に臨む巻取シャフト9
の上側に反転状に折り返させる。この巻取シャフト9
は、本発明に係る巻取シャフト処理装置によって自動的
に供給されたものである。また、噴霧器17eは、エア
ーパイプ17dで切断端末を巻取シャフト9に巻き付か
せたウエブWの巻き始め部分に水を噴霧し、湿潤状態に
する。
【0014】前記端末処理装置17によってウエブの切
断端末が処理されたログLは、下流側に配置した一対の
巻締ロール41、41によって十分に巻き締められると
ともに、前記接着機構17cで線状に塗布された接着剤
で接着され、端部が解けることのないログLとなる。な
お、このログLは、未だ中心に巻取シャフト9を備えた
状態の巻取シャフト付きであるが、ウエブWがスリッタ
ー装置13で細幅な帯状に切断されていれば、幅が短い
巻取シャフト9に細幅ログが並列するログLである。
【0015】前記エアーパイプ17bから噴射されたエ
アーによって巻取シャフト9に向けて吹き上げられてい
る原紙ロールR側の切断端部は、前記端末折込装置15
を作動させることにより巻取シャフト9に巻き付くよう
に折り込まれる。そして、巻取ロール14a、14b及
び巻押ロール14cによって巻取シャフト9を強制回転
させると、巻取シャフト9にウエブWが次第に巻き付
く。
【0016】また、ウエブWの巻き始め部分において
は、噴霧器17eより霧状の水を巻取シャフト9に向け
て吹き付けるので湿潤状態となり、巻取シャフト9とウ
エブWの端部との摩擦抵抗を増加させ、当該ウエブWが
巻取シャフト9に巻き付き易くするとともに、巻き始め
部分を固めることになる。
【0017】したがって、一対の巻取ロール14a、1
4bの巻取位置に供給されている巻取シャフト9には、
ミシン目刻設装置12でミシン目が形成されてスリッタ
ー装置13で細幅に切断されたウエブWが巻取ロール1
4a、14bの回転で巻き付けられ、所定長さのウエブ
が巻き付けられてログになると、繰り出されて端末処理
装置17の作動によって切断刃17bで切断され、一方
の切断端部には接着機構17cで接着剤が付着されてロ
グに巻き付き、ログ搬送機構4にまで送り出される。ま
た、ウエブWの他方の切断端部は、エアーパイプ17d
によって巻取ロール14a、14b上に新たに供給され
る巻取シャフト9に巻き付かれるとともに、噴霧器17
eによって中心部分が湿潤状態になって、次第に巻き付
かれてログになる。
【0018】前記した各工程が連続的に繰り返されて、
巻取シャフト付ログLが連続的に製造されるものであ
る。
【0019】なお、前記巻取装置2の後方には、左右に
対向して巻取シャフトの左右端部を案内する左右のガイ
ドレール42と、前記左右のガイドレール42に案内さ
れて内部を上下動することができて、例えば電磁石の通
電状態によって巻取シャフト9を保持したり釈放すこと
ができるキャッチャー43とを有し、巻取シャフトのガ
イドレール42の下端には、巻取ロール14a、14b
の巻取位置にまで下り傾斜状に延在する巻取シャフトの
供給レール44を設けてある。したがって、キャッチャ
ー43が保持している巻取シャフト9は巻取シャフトの
ガイドレール42にガイドされて下降し、ガイドレール
42の下端において釈放されたら、巻取シャフトの供給
レール44の傾斜にしたがって転動して、前記巻取位置
に供給される。
【0020】前記のようなログの製造各工程を繰り返し
実行するには、適正なタイミングで巻取シャフト9を巻
取装置2の巻取位置に順次供給しなければならない。こ
のため、本発明は、ログLから抜き取った巻取シャフト
9を巻取位置へ自動的に供給するように構成するもので
ある。
【0021】このため、第2ブロック1Bの基本的構成
をなすハンガーコンベア機構3は、例えば図4から図7
に示すように、側面形状がほゞ正方形状の枠型のフレー
ム31を左右に対向して有し、前記左右のフレーム31
には、適宜位置にガイドローラ32を配置するとともに
無端状のチェーン33を掛け渡し、この左右のチェーン
33間に複数のハンガー34を架設状に設けて構成され
ている。
【0022】各ハンガー34は、前記左右のチェーン3
3の間隔の長さの横ロッド34aの両端部に縦ロッド3
4b、34bの下端部を固定し、前記各縦ロッド34b
の上端部を各チェーン33に揺動可能に枢着し、前記横
ロッド34aの左右に受皿部35を設けるとともに、各
縦ロッド34bの高さの途中にストッパ板36を設けた
構成である。したがって、各ハンガー34は、チェーン
33に対し自重により常に吊下した状態で、受皿部35
が常に上向きになる。
【0023】前記した第1ブロック1Aには、巻取シャ
フト付ログLを第2ブロック1Bのハンガーコンベア機
構3へ搬送するログ搬送機構4を設ける。また、第2ブ
ロック1Bには、ログLを各ハンガー34に載せるログ
供給手段45を設ける。図示の実施形態では、ログ搬送
機構4は巻取シャフト付ログLを長さ方向に搬送するコ
ンベアー機構で、ログ供給手段45は前記フレーム31
の内部に位置して、ログ搬送機構4からハンガーコンベ
ア機構3の入口部分Eへ向って緩く下り傾斜する傾斜テ
ーブルとして示してある。
【0024】したがって、巻取装置2によって巻取シャ
フト9にウエブWが所定長さだけ巻き取られた巻取シャ
フト付ログLは、巻締ロール41、41からログ搬送機
構4に移って搬送され、前記傾斜テーブルであるログ供
給手段45を転動して傾斜下端からハンガーコンベア機
構3の入口部分Eにおいて受皿部35上に載置されるこ
とになる。
【0025】前記ハンガーコンベア機構3において、前
記ログ供給手段45の傾斜下端が位置する入口部分Eと
は反対側に設置した出口部分Oには、ログ排出手段、芯
抜き機構6及びログテーブル8を臨ませる。前記ログ排
出手段は、ハンガーコンベア機構3の出口部分Oにおい
て、受皿部35から巻取シャフト付ログLを排出するも
のであり、前記芯抜き機構6は、巻取シャフト付ログL
から巻取シャフト9を抜き取るためのものであり、ログ
排出機構7及びログテーブル8は、巻取シャフト9を抜
き取った製品ロールL’を回収するためのものでる。
【0026】各ハンガー34上のシャフト付ログLを、
ハンガーコンベア機構3の出口部分Oから芯抜き機構6
に搬出するログ搬出手段は、例えば、前記出口部分Oに
位置する左右のフレーム31の対向内面に、左右位置を
僅かだけずらせて上下に設けた一対のスプロケット37
a、37bと、下側のスプロケット37bと同軸に設け
たカム部38とからなり、前記チェーン33がスプロケ
ット37a、37bに屈曲状に掛けられているし、ハン
ガー34の縦ロッド34bの下降位置が前記カム部38
に一致し、カム面を滑合する。
【0027】前記ハンガーコンベア機構3のチェーン3
3は、入口部分Eから出口部分Oに向って無端状に走行
するが、ハンガー34が出口部分Oにまで走行すると、
スプロケット37a、37bによりチェーン33が屈曲
するとともに、前記のとおり縦ロッド34bが前記カム
部38に滑合するために、ハンガー34が上端の枢着点
を支点として傾動し、巻取シャフト付ログLが受皿部3
5から落下して、巻取シャフト9の各端部がガイド溝3
9に嵌入して転動する。
【0028】そして、ログLは、ガイド溝39の端部に
設けた嵌入部39aに巻取シャフト9の端部が嵌入する
ことにより停止する。巻取シャフト9が嵌入部39aに
止まった状態で、芯抜き機構6を動作させて巻取シャフ
ト9をログLの中心部分から引き抜くと、輪切り状に並
列するロールがログテーブル8上に乗り移り、ログ排出
機構7等から次工程に供給される。しかし、テーブル上
に供給されるロールの内、両端に位置するものは、外端
面が不揃いであるとともに規格に満たない短尺であって
商品にならない場合がほとんどであるから、これを排除
する必要がある。
【0029】このため、図示の実施形態では、ログテー
ブル8の左右の端部に排出口81を開設するとともに縦
方向のシリンダ82による排除機構を設けて、ログから
巻取シャフト9を引き抜いた時に、シリンダ82を作動
させてプランジャ83を下方に突出させることにより、
端部の短尺なロールを排出口81へ押し出すように構成
している。
【0030】前記芯抜き機構6は、ログテーブル8の第
1ブロック1Aに近い一端部に設けた直立状のストッパ
機構61を有し、前記ガイド溝39の嵌入部39aに前
記巻取シャフト9の端部が嵌入すると、その先端部分が
ストッパ機構61の外部に突出するとともに、前記ログ
Lの側端部がストッパ機構61で受け止められる。そし
て、芯抜き機構6の一部を構成するクランプ機構(図示
せず)がストッパ機構61の外部に突出する巻取シャフ
ト9の端部を把持し、前記クランプ機構が走行チェー
ン、シリンダー等の移動機構(図示せず)に連結されて
移動すると、ストッパ機構61がログの側端部を受け止
めているので、巻取シャフト9がログから長さ方向に引
き抜かれて、第1ブロック1Aにまで移動する。したが
って、前記したように、輪切り状に並列する製品ロール
L’がログテーブル8上から、ログ排出機構7等に供給
され、箱詰めされたり梱包される。
【0031】前記芯抜き機構6によりログLから抜き取
った巻取シャフト9を、前記巻取装置2側へ還元するた
めの巻取シャフト搬送機構5は、前記第1ブロック1A
の端部において、巻取シャフト9が移動してくる芯抜き
機構6の位置と、巻取シャフトのガイドレール42との
間に位置する。
【0032】前記巻取シャフト搬送機構5には移動巻揚
装置51を有し、前記移動巻揚装置51は、第1ブロッ
ク1Aの上方に配置した一対のレール53上を自走する
ことができ、前記した芯抜き機構6と巻取シャフトのガ
イドレール42との間を往復走行するのである。
【0033】前記移動巻揚装置51には垂下する巻揚げ
ワイヤー52を有し、前記巻揚げワイヤー52の下端部
に前記巻取シャフトのキャッチャー43を設けてあり、
前記巻取シャフト9を保持したり釈放すことができる。
【0034】前記移動巻揚装置51がレール53の後方
に待機している状態で、前記したように芯抜き機構6が
作動してログから引き抜かれた巻取シャフト9が第2ブ
ロック1Bから第1ブロック1Aにまで移動すると、前
記キャッチャー43が巻取シャフト9を保持する(図
8)。そして、移動巻揚装置51が巻揚げワイヤー52
を巻き取って巻取シャフト9が最上昇状態にまで達する
と、移動巻揚装置51がレール53の前方側に走行し、
ガイドレール42の上端にまで前進すると停止してワイ
ヤー52を巻き戻し、キャッチャー43がガイドレール
42の内部を下降して供給レール44に供給される(図
9)。
【0035】その後、移動巻揚装置51がワイヤー52
を巻き取るとともにレール53上を後退し、芯抜き機構
6が巻取シャフト9を第1ブロック1Aにまで繰り出さ
せるのを待つ状態となる。
【0036】前記のような構成の第1ブロック1A側で
は、各装置が夫々定められた動作を行なうが、巻取シャ
フト9の移動方向に沿って説明すると、次のような態様
である。 芯抜き機構6により第2ブロック1Bに搬送される巻
取シャフト9は、待機していた移動巻揚装置51から降
りてきた巻取シャフトのキャッチャー43により保持さ
れて上昇する。 巻取シャフト9を巻き上げた移動巻揚装置51はレー
ル53上を巻取装置2側に走行し、巻取シャフトのガイ
ドレール42上で停止し、巻取シャフトのキャッチャー
43に装着されている巻取シャフト9を、ガイドレール
42から巻取シャフトの供給レール44の上端で待機さ
せる。 巻取装置2において巻取シャフト9にウエブWの巻取
工程が終了し、巻取ロール14a、14b上のログLが
取り出されると、巻取シャフトキャッチャー43は巻取
シャフト9を釈放し、この巻取シャフト9は巻取シャフ
ト供給レール44上を転動して、巻取ロール14a、1
4b上の巻取位置にセットされる。 移動巻揚装置51は、巻取装置2側にて、巻取シャフ
トキャッチャー43を巻き上げ、芯抜き機構6側に移動
し、次の巻取シャフト9を待機する。
【0037】そして、第2ブロック1Bにおいて、巻取
シャフト付ログLの移動方向に沿って説明すると、以下
のような態様である。 ログ搬送機構4によって巻取シャフト付ログLは長さ
方向に移動して、第1ブロック1Aから第2ブロック1
Bに移り、ログ供給手段45からハンガーコンベア機構
3の入口部分Eに送られる。 巻取シャフト付ログLは、入口部分Eにおいてハンガ
ー34上に供給され、受皿部35に載置する。 ハンガーコンベア機構3が入口部分Eから出口部分O
にまで移動し、出口部分Oではハンガー34がログ排出
手段によってログテーブル8上に排出される。このと
き、ログLの中心にある巻取シャフト9の一端が、スト
ッパ機構61に支持される。 芯抜き機構6が動作し、巻取シャフト9がログLから
長さ方向に引き抜かれて第1ブロック1Aにまで供給さ
れ、巻取シャフト搬送機構5に送られる。 巻取シャフト9が引き抜かれたログLは、ログテーブ
ル8上に供給されてログ排出機構7により次の工程に進
む。
【0038】前記のようにして無芯のトイレット用のペ
ーパーロールを製造するときは、巻取シャフト9を巻取
位置に対して自動的に供給可能であるので、生産効率が
著しく向上する。また、製造したトイレットペーパーロ
ールは、巻き始めにおける霧の噴霧がウエブW或はウエ
ブWに張力が加わっていない状態で行われるので、ウエ
ブW或はウエブWが延びるために発生する紙質の劣化が
ない。
【0039】以上本発明を図面の実施形態について説明
したが、本発明は前記した実施形態に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限
り適宜に実施できる。例えば、ログ供給手段やログ搬出
手段は、他の機構を採用することもできる。
【0040】
【発明の効果】以上要するに本発明は、巻取装置によっ
てウエブを巻き付けた巻取シャフトを処理するためのペ
ーパーロール製造装置における巻取シャフト処理装置で
あって、巻取装置によりウエブを巻取シャフトに所定長
さ巻き取った巻取シャフト付ログを搬送するためのハン
ガーコンベア機構と、巻取シャフト付ログから巻取シャ
フトを引き抜くための芯抜き機構と、引き抜いた巻取シ
ャフトを巻取装置へ搬送する巻取シャフト搬送機構とを
備え、前記ハンガーコンベア機構を、複数のハンガーを
取り付けた無端状の搬送部材を対向させて構成し、巻取
シャフト付ログのログ供給手段をハンガーコンベア機構
の入口側に臨ませるとともにハンガーコンベア機構の出
口側にログ搬出手段を臨ませ、ログ供給手段によって巻
取シャフト付ログをハンガーコンベア機構の各ハンガー
に供給し、前記ハンガーコンベア機構の移動により巻取
シャフト付ログを入口側から出口側まで搬送し、出口側
においてログ搬出手段により排出して芯抜き機構により
ログから巻取シャフトを引き抜き、ログから引き抜いた
巻取シャフトを、前記巻取装置の巻取位置へ供給するこ
とにより、巻取シャフトを自動供給して循環使用するよ
うにしたことを特徴とする。
【0041】したがって、巻取シャフトの移動が無理が
なくて円滑に移動することができ、特定の位置に待機し
ている必要がないので、ログの製造工程において装置を
一時停止させる必要がなく、連続的にしかもきわめて高
速でログを作成することができ、生産性が著しく向上す
る。また、一般的に高速で、しかも連続的にウエブを巻
取ってペーパーロールを製造する場合、多数本の巻取り
シャフトを、速やかにしかもタイミングよく巻取り位置
に供給できるようにストックしておかなければならない
が、本発明によればハンガーコンベア機構において巻取
シャフトを実質的にストックして連続的に自動供給する
ので、巻取位置への巻取シャフトの供給がきわめてタイ
ミングよく行うことができ、実用的価値の高いものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】トイレットペーパーロールの製造装置の概略平
面図である。
【図2】トイレットペーパーロールの製造装置の概略側
面図である。
【図3】第1ブロックにおける巻取装置の概略説明図で
ある。
【図4】第2ブロックにおけるハンガーコンベア機構の
概略側面図である。
【図5】ログ搬出手段の一例を示す一側の部分の側面図
である。
【図6】同上の斜視図である。
【図7】ログ搬出手段の他側の部分の斜視図である。
【図8】巻取シャフト搬送機構のキャッチャーが芯抜き
機構によって引き抜かれた巻取シャフトを保持する作動
説明図である。
【図9】巻取シャフト搬送機構のキャッチャーがガイド
レールの下端部で巻取シャフトを釈放する作動説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ペーパーロール製造装置 2 巻取装置 3 ハンガーコンベア機構 4 ログ搬送機構 5 巻取シャフト搬送機構 6 芯抜き機構 7 ログ排出機構 8 ログテーブル 9 巻取シャフト 31 フレーム 33 チェーン 34 ハンガー 35 受皿部 36 ストッパー板 37 スプロケット 38 カム部 42 巻取シャフトのガイドレール 43 巻取シャフトのキャッチャー 44 巻取シャフトの供給テーブル 45 ログ供給手段 51 移動巻揚装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取装置によってウエブを巻き付けた巻
    取シャフトを処理するためのペーパーロール製造装置に
    おける巻取シャフト処理装置であって、 巻取装置によりウエブを巻取シャフトに所定長さ巻き取
    った巻取シャフト付ログを搬送するためのハンガーコン
    ベア機構と、巻取シャフト付ログから巻取シャフトを引
    き抜くための芯抜き機構と、引き抜いた巻取シャフトを
    巻取装置へ搬送する巻取シャフト搬送機構とを備え、 前記ハンガーコンベア機構を、複数のハンガーを取り付
    けた無端状の搬送部材を対向させて構成し、 巻取シャフト付ログのログ供給手段をハンガーコンベア
    機構の入口側に臨ませるとともにハンガーコンベア機構
    の出口側にログ搬出手段を臨ませ、ログ供給手段によっ
    て巻取シャフト付ログをハンガーコンベア機構の各ハン
    ガーに供給し、前記ハンガーコンベア機構の移動により
    巻取シャフト付ログを入口側から出口側まで搬送し、出
    口側においてログ搬出手段により排出して芯抜き機構に
    よりログから巻取シャフトを引き抜き、ログから引き抜
    いた巻取シャフトを、前記巻取装置の巻取位置へ供給す
    ることにより、巻取シャフトを自動供給して循環使用す
    るようにしたことを特徴とするペーパーロール製造装置
    における巻取シャフト処理装置。
  2. 【請求項2】 ハンガーコンベア機構の無端状の搬送部
    材は無端状のチェーンで、前記チェーンには一定の間隔
    でハンガーを揺動可能に設けてある請求項1に記載のペ
    ーパーロール製造装置における巻取シャフト処理装置。
JP14246096A 1996-06-05 1996-06-05 ペーパーロール製造装置における巻取シャフト処理装置 Pending JPH09323849A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111674995A (zh) * 2020-06-24 2020-09-18 江南大学 一种过滤布压合生产线
CN111793926A (zh) * 2020-06-24 2020-10-20 江南大学 一种可变花型的压花装置

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CN111793926A (zh) * 2020-06-24 2020-10-20 江南大学 一种可变花型的压花装置
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