JPH09323430A - インクジェットプリンタ及びダンパ - Google Patents

インクジェットプリンタ及びダンパ

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JPH09323430A
JPH09323430A JP5786897A JP5786897A JPH09323430A JP H09323430 A JPH09323430 A JP H09323430A JP 5786897 A JP5786897 A JP 5786897A JP 5786897 A JP5786897 A JP 5786897A JP H09323430 A JPH09323430 A JP H09323430A
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典広 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク供給チューブを用いたインクジェット
プリンタにおいて、組み立て性に影響を及ぼす特殊な取
付部材を用いずに、キャリッジに対する負荷変動を抑え
て主走査動作を安定化させる。 【解決手段】 複数の印字ヘッド5と、各印字ヘッド5
と一体となって主走査方向の印字領域内を往復走行する
キャリッジ4と、インクカートリッジ6a〜6dに蓄え
られたインクを該当する印字ヘッドへ供給する2グルー
プのインク供給チューブ7a〜7dとを備える。一方及
び他方のグループのインク供給チューブは、それぞれイ
ンク供給端がキャリッジ4の走行方向に対して相対向す
る側から当該キャリッジ4内に侵入し、侵入方向から離
れた位置に存する印字ヘッドへインクを供給するように
取り付けられている。これによりキャリッジ走行時に当
該キャリッジに加わる負荷を均一化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリッジの往復
走行により主走査動作を行うインクジェットプリンタに
関し、特に、印字ヘッドに対してインク供給チューブを
用いてインクを供給する場合の主走査動作の安定化を図
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】キャリッジの往復走行による主走査動作
を行うインクジェットプリンタとして、例えば図7に示
すようなシリアルスキャン型のインクジェットプリンタ
が知られている。図7は、このインクジェットプリンタ
の構成例を示す要部斜視図であり、各部材の位置関係を
明らかにするものである。図示のインクジェットプリン
タ10は、フレーム2、ガイドレール3、キャリッジ
4、印字ヘッド5、インクカートリッジ6、及びインク
供給チューブ7を備え、印字媒体となる印字用紙Sを図
示しない搬送機構によって紙送りしつつ、印字を行う。
【0003】フレーム2は、2本のガイドレール3を主
走査方向に固定させるものであり、ガイドレール3は、
キャリッジ4を図示しない駆動機構によって主走査方向
(図7中、左右方向)に往復走行させる際に、キャリッ
ジ4を摺動自在に支持するものである。印字ヘッド5
は、キャリッジ4の下部に一体的に設けられ、複数のイ
ンクジェットノズルからインクを吐出させることによ
り、印字用紙Sに印字を行うものである。インクカート
リッジ6は、印字ヘッド5から吐出されるインクを蓄え
ておくためのインク貯留タンクである。インク供給チュ
ーブ7は、インクカートリッジ6内に蓄えられたインク
を印字ヘッド5に供給するためにキャリッジ4の一方端
に取り付けられたインク流路である。
【0004】なお、図示を省略してあるが、インク供給
チューブ7のインク供給端と印字ヘッド5との間にはダ
ンパが介在し、キャリッジ4の往復走行の際のインクの
揺れを吸収するようにしている。このダンパの構造は図
8(a),(b)に示すとおりである。すなわち、この
種のダンパ40は、箱状の筐体41の内部空間に、イン
クを貯留するためのフィルムパック42を封入して成
る。筐体41の両幅広面の一方にはインク供給口43が
形成され、筐体41の下側厚み面には、インク排出口4
4が形成されている。
【0005】インク供給チューブ7から供給されたイン
クはインク供給口43からフィルムパック42に導か
れ、ここで所定量に達するまで貯留される。フィルムパ
ック42の内部は空気が排除されており、インクの貯留
量が増えるにつれて外部から圧力がかかり、この圧力に
よって、貯留されたインクがインク排出口44から印字
ヘッド5に向けて排出されるようになっている。このよ
うな構造のダンパ40によって、キャリッジ4の往復走
行の際のインクの揺れを吸収することができ、印字ヘッ
ド5に所定量のインクを安定的に供給できるようにな
る。
【0006】上記構成のインクジェットプリンタ10に
おいて、外部から印刷要求コマンドやデータ(以下、印
字データ)が送られてくると、インクジェットプリンタ
10は、送られてきた印字データに基づいて、所定の文
字または画像を印字用紙Sに印字する。詳しくは、印字
用紙Sを主走査方向と直交する副走査方向に所定のピッ
チで紙送りしつつ、キャリッジ4を主走査方向に駆動し
て、当該キャリッジ4をガイドレール3上で往復走行さ
せる。そして、キャリッジ4が往復走行する際に、所定
のタイミングで印字ヘッド5から印字用紙Sに対してイ
ンクを吐出する。 このような制御動作を繰り返し行う
ことにより、インクジェットプリンタ10は印字を行っ
ていた。
【0007】ところで、インクカートリッジ6内に蓄え
られているインクは、その性質上、外気から完全に遮断
(ガスバリア)されている必要がある。ガスバリア性
は、インクの流路となるインク供給チューブ7に対して
も要求される条件となる。さらに、安定した流路を確保
するためには、インク供給チューブ7にある程度の”コ
シ”、つまり曲げ剛性が要求される。このため、一般に
インク供給チューブ7は、例えばナイロンとポリエステ
ルとの2層構造とする等によって一定以上のガスバリア
性を持たせ、かつ、製造時に硬度調節を行うことで所定
の曲げ剛性を有するものとしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェットプリンタ10には、下記のような問題点
があった。
【0009】第1の問題点は、キャリッジ4の一方端に
取り付けられたインク供給チューブ7が所定の曲げ剛性
を有するため、キャリッジ4のチューブ取付部位に集中
的に負荷がかかり、また、その負荷量がキャリッジ4の
走行位置に応じて大きく変動することである。
【0010】このキャリッジ4にかかる負荷及び負荷量
について詳細に説明する。図9は、キャリッジ位置に対
するインク供給チューブ7の形状変化例を示す図であ
る。図9中、4aはガイドレール3上の最右端に位置す
るキャリッジ、4bはガイドレール3上の中央に位置す
るキャリッジ、4cはガイドレール3上の最左端に位置
するキャリッジをそれぞれ示している。
【0011】インク供給チューブ7は所定の曲げ剛性を
有するため、その曲率半径によってキャリッジ4にかか
る負荷量が変わる。例えば図9中、最右端にキャリッジ
4(4a)が位置する場合は曲率半径が最大となるため
インク供給チューブ7の曲げ剛性は最小となり、キャリ
ッジ4への負荷量は最小となる。そしてキャリッジ4が
図9の左端方向に走行するにつれて、インク供給チュー
ブ7の曲率半径が順次小さくなり、これに伴って曲げ剛
性が大きくなるためキャリッジ4にかかる負荷量も大き
くなる。このような負荷量の変動が原因で、キャリッジ
4の主走査動作が不安定になり、最悪の場合には印字が
乱れてしまう。特に、カラーインクジェットプリンタで
は、複数のインクカートリッジとインク供給チューブが
必要となるため、上記問題点がより顕著になる。
【0012】このような問題点を改善するための機構
が、特開昭62−152885号公報(記録装置)に開
示されている。図10は、この従来の機構を示す模式図
であり、便宜上、図7と同一要素部分に同一符号を付し
てある。この従来の機構では、インク供給チューブ7の
端部の少なくとも一方を変位自在に支持する取付部材2
0を設けることで、キャリッジ4の移動に際するインク
供給チューブ7の曲率半径をほぼ一定に保つ。これによ
って、キャリッジ4に加わる負荷変動を少なくしてキャ
リッジ4の主走査動作を安定化させている。
【0013】しかし、図10に示す機構の場合、所要の
効果は期待できるものの、インク供給チューブ7の端部
の少なくとも一方を変位自在に支持するための取付部材
20が不可欠であり、さらに、この取付部材20をイン
ク供給チューブ7の端部の少なくとも一方側に固定する
必要があるため、組み立て性が悪いという新たな問題が
生じる。
【0014】第2の問題点は、キャリッジ4に設けられ
る従来のダンパ40をそのままカラーインクジェットプ
リンタに用いることができないことである。すなわち、
従来のダンパ40は、図8に示したように、インク供給
口43が幅広面側に形成されているため、インク供給チ
ューブの取り付け位置が限定されてしまい、カラーイン
ク用に複数のものを配置することが困難になる。また、
複数のものを配置するとキャリッジが大型化し、キャリ
ッジ駆動機構によるキャリッジの駆動精度が問題とな
る。そのため、カラーインクジェットプリンタの場合
は、モノクロのものとは別形状のダンパを用意する必要
があり、コストの低減化が図れなくなる。
【0015】そこで本発明の課題は、組み立て性に影響
を及ぼす特殊な取付部材を用いずに、キャリッジに対す
る負荷変動を抑えて主走査動作を安定化させる、改良さ
れたインクジェットプリンタを提供することにある。
【0016】本発明の他の課題は、インク供給チューブ
の取り付けが容易で、しかも複数配置した場合のキャリ
ッジサイズの肥大化を防止することができる、改良され
たダンパを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のインクジェットプリンタは、インクを吐出させる複
数の印字ヘッドと、前記複数の印字ヘッドが主走査方向
に配設され、各印字ヘッドと一体となって主走査方向の
印字領域内を往復走行するキャリッジと、所定のインク
カートリッジ内に蓄えられたインクを該当する印字ヘッ
ドへ供給する2グループのインク供給チューブと、を備
えて構成される。一方及び他方のグループのインク供給
チューブは、それぞれインク供給端が前記キャリッジの
走行方向に対して相対向する側から当該キャリッジ内に
侵入し、侵入方向から離れた位置に存する印字ヘッドへ
インクを供給するように取り付けられていることを特徴
とする。
【0018】前記各グループのインク供給チューブは、
それぞれインク供給端が前記キャリッジの重心点に対し
て対称となる位置から当該キャリッジ内に侵入するよう
に構成され、また、前記キャリッジが往路走行する際に
一方のグループのインク供給チューブにより当該キャリ
ッジに加わる負荷量と、当該キャリッジが復路走行する
際に他方のグループのインク供給チューブにより当該キ
ャリッジに加わる負荷量とが同一量となるように構成さ
れることが好ましい。
【0019】本発明の他のインクジェットプリンタは、
前記各インク供給チューブのインク供給端と該当する印
字ヘッドとの間にそれぞれ同一形状のダンパが介在する
ものである。各ダンパは、インクを貯留するためのフィ
ルムパックと、少なくとも上下厚み面を具備し前記フィ
ルムパックを封入する薄箱状の筐体とを有し、前記筐体
の上側厚み面には、前記インク供給端から供給されるイ
ンクを前記フィルムパックへ導くインク供給口が形成さ
れ、前記筐体の下側厚み面であって前記インク供給口の
形成部位に対して対角線上の部位には、前記フィルムパ
ックに貯留されたインクを前記印字ヘッドに導くインク
排出口が形成されていることを特徴とする。
【0020】また、上記他の課題を解決する本発明のダ
ンパは、近設される複数の印字ヘッドと各印字ヘッドに
インクを供給するインク供給チューブとを備えたインク
ジェットプリンタに於いて個々のインク供給チューブの
インク供給端と該当する印字ヘッドとの間にそれぞれ介
在させるもので、インクを貯留するためのフィルムパッ
クと、少なくとも上下厚み面を具備し前記フィルムパッ
クを封入する薄箱状の筐体とを有し、前記筐体の上側厚
み面には、前記インク供給端から供給されるインクを前
記フィルムパックへ導くインク供給口が形成され、前記
筐体の下側厚み面であって前記インク供給口の形成部位
に対して対角線上の部位には、前記フィルムパックに貯
留されたインクを前記印字ヘッドに導くインク排出口が
形成されていることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施形態となるカラー
インクジェットプリンタの要部構成を示す斜視図であ
る。なお、便宜上、図7に示した従来のインクジェット
プリンタと同一要素部分は同一符号を付してある。
【0023】本実施形態のインクジェットプリンタ1
は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のイ
ンクを用いてカラー印字を行うもので、フレーム2内
に、2本のガイドレール3を配するとともに、ガイドレ
ール3に支持されるキャリッジ4に4つの印字ヘッド5
a,5b,5c,5dを主走査方向に近設させ、各印字
ヘッド5にインクカートリッジ6a,6b,6c,6d
からインク供給チューブ7a,7b,7c,7dにより
該当する色のインクが供給されるようになっている。つ
まり、このカラーインクジェットプリンタ1は、複数の
インクカートリッジ6a〜6dを用いて一つのキャリッ
ジ4にインクを供給するものである。
【0024】各インクカートリッジ6a〜6dに取り付
けられるインク供給チューブ7a〜7dはそれぞれ同一
材質、すなわち同一の曲げ剛性を有するものであり、第
1グループのインク供給チューブ7a,7bと第2グル
ープのインク供給チューブ7c,7dとに分類される。
各グループのインク供給チューブ7a,7b,7c,7
d(以下、総称するときはインク供給チューブ7とす
る)は、それぞれのインク供給端がキャリッジ4の走行
方向に対して相対向する側から当該キャリッジ4内に侵
入し、侵入方向から離れた位置に存する印字ヘッドへダ
ンパを介してインクを供給するように取り付けられてい
る。
【0025】この場合のインク供給チューブの取付態様
の一例を示したのが図2である。図2(a)はインク供
給チューブ7が該当するダンパ8a,8b,8c,8d
(以下、総称するときはダンパ8とする)へ直接に取り
付けられる例、図2(b)はインク供給チューブ7がチ
ューブ緩衝具9を介してダンパ8へ取り付けられる例で
あり、いずれを採用してもよい。要は、第1グループの
インク供給チューブ7a,7b、及び第2グループのイ
ンク供給チューブ7c,7dのそれぞれのインク供給端
が、キャリッジ4の重心線に対して左右対称となる位置
に取り付けられるようにする。
【0026】図3(a)は上記ダンパ8の透視斜視図、
同(b)は透視正面図である。このダンパ8はすべて同
一形状、構造のものであり、上下厚み面と左右厚み面と
を具備する薄箱状の筐体81の内部空間に、インクを貯
留するためのフィルムパック82を封入して成る。筐体
81の上側厚み面にはインク供給口83が形成され、こ
のインク供給口83の形成部位に対して対角線上の部位
の下側厚み面には、インク排出口84が形成されてい
る。インク排出口84は、該当する印字ヘッド5a〜5
d(以下、総称するときは印字ヘッド5とする)に対し
て着脱自在のコネクタ式になっており、所定方向から印
字ヘッド5へ押し込むだけで装着できるようになってい
る。
【0027】インク供給チューブ7から供給されたイン
クは、ダンパ8のインク供給口83からフィルムパック
82に導かれ、ここで所定量に達するまで貯留される。
フィルムパック82の内部は空気が排除されており、イ
ンクの貯留量が増えるにつれて外部から圧力がかかり、
この圧力によって、貯留されたインクがインク排出口8
4から該当する印字ヘッド5に向けて排出されるように
なっている。
【0028】このような構造のダンパ8によって、キャ
リッジ4の往復走行の際のインクの揺れを吸収すること
ができ、印字ヘッド5に所定量のインクを安定的に供給
できるようになる。
【0029】また、本実施形態によるダンパ8は、イン
ク供給口83が筐体81の上側厚み面に形成され、イン
ク排出口84が下側厚み面の所定部位に形成されている
ので、インク供給チューブ7の取り付けが容易となり、
しかも各ダンパ8内のインクの流れがスムーズになる。
また、ダンパ8の全体的な厚みを従来のこの種のダンパ
に比べて薄くすることができ、しかも、図4に示すよう
に、複数のダンパ8の幅広面同士を接触させた状態でキ
ャリッジ4上に配設することができるので、キャリッジ
4全体をコンパクトにすることができる。なお、このダ
ンパ8は、カラーインクジェットプリンタのみならず、
モノクロインクジェットプリンタでも同一条件下で使用
することができることはいうまでもない。
【0030】次に、本実施形態のカラーインクジェット
プリンタ1の動作、特に、キャリッジ4の位置変化に対
するインク供給チューブの作用を図5を参照して説明す
る。なお、図5では、便宜上、4本のインクチューブ
を、第1グループのインク供給チューブ71と第2グル
ープのインク供給チューブ72の2本で表し、インクカ
ートリッジ6については図示を省略する。
【0031】図5(a)は、キャリッジ4がガイドレー
ル3の最右端に位置する場合のインク供給チューブ7
1,72の形状例、図5(b)は、キャリッジ4がガイ
ドレール3上の中央に位置する場合のインク供給チュー
ブ71,72の形状例、図5(c)はキャリッジ4がガ
イドレール3上の最左端に位置する場合のインク供給チ
ューブ71,72の形状例を示す。
【0032】各グループのインク供給チューブ71,7
2は、それぞれ所定の曲げ剛性を有するため、図5中、
右端位置から左端位置にキャリッジ4が走行するにつれ
て、インク供給チューブ71の描く曲率半径が小さくな
る。逆に、インク供給チューブ72は、曲率半径が大き
くなる。
【0033】図6は、キャリッジ4の走行位置と各位置
における負荷量(摺動負荷)との関係を示す図である。
図中、細破線は第1グループのインク供給チューブ71
による負荷量、細実線は第2グループのインク供給チュ
ーブによる負荷量、太実線は第1及び第2グループのイ
ンク供給チューブ71,72による負荷量である。な
お、参考のために、各インク供給チューブ71,72を
すべてキャリッジ4の一方端(印字領域のn桁側)に取
り付けた場合の例を太破線で示してある。
【0034】図6から明らかなように、印字領域の1桁
目からn桁目方向にキャリッジ4が走行するにつれて、
第1グループのインク供給チューブ71の曲げ剛性によ
りキャリッジ4にかかる負荷量が増大する。逆に、第2
グループのインク供給チューブ72の曲げ剛性により当
該キャリッジ4にかかる負荷量は、1桁目からn桁目方
向にキャリッジ4が走行するにつれて減少していく。キ
ャリッジ4には双方のインク供給チューブ71,72に
よる負荷量が加わるため、結局、キャリッジ4が1桁目
からn桁目方向に走行する際に、太実線で示すようにほ
ぼ均一の負荷量が当該キャリッジ4にかかることにな
る。この関係は、n桁目から1桁目にキャリッジ4が走
行する場合も同様となる。
【0035】すなわち、一方のグループのみのインク供
給チューブでは負荷変動が生じるが、第1及び第2グル
ープのインク供給チューブ71,72をそれぞれキャリ
ッジ4の重心線に対して対称となる位置に取り付けるこ
とで、負荷変動を抑えることができる。これによって、
キャリッジ4の主走査動作が不安定となる要因を取り除
くことができる。
【0036】このように、本実施形態によれば、従来の
機構のように特別な取付部材を必要とせずとも、キャリ
ッジ走行の際の負荷変動を少なくして主走査動作を安定
化させることができる。
【0037】なお、本実施形態では、第1及び第2グル
ープのインク供給チューブの本数をそれぞれ2本とした
場合の例を示したが、キャリッジ4にかかる負荷変動を
抑制できる構造であればよいので、各グループのインク
供給チューブの本数は必ずしも2本づつに限定されず、
任意の本数に設定することができる。つまり、1色のイ
ンクを複数本のインク供給チューブにより印字ヘッド5
へ供給するようにしてもよく、1本のインク供給チュー
ブと2本のインク供給チューブとでそれぞれ1グループ
を形成してもよい。
【0038】また、本実施形態では、同一の曲げ剛性を
有する4本のインク供給チューブを2グループに分け、
それぞれキャリッジ4の重心線に対して対称となる位置
に配することでキャリッジ4にかかる負荷量のバランス
をとっているが、曲げ剛性の異なるインク供給チューブ
が混在する場合は、曲げ剛性の総数を2分割するように
各インク供給チューブを振り分けて取り付けることによ
って負荷量のバランスをとってもよい。場合によって
は、ダミー用チューブをどちらかのグループに配しても
よい。また、印字用のインクを供給するためのインク供
給チューブだけではなく、例えば印字ヘッド5のクリー
ニング動作によって発生する排インクを排出するための
インク排出チューブをいずれかのグループに加えてもよ
い。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、インク供給チューブを用いてインクを供給す
るインクジェットプリンタにおいて、特別な部材を設け
なくともキャリッジ走行の際の負荷変動が抑制され、主
走査動作が安定する効果がある。
【0040】また、本発明のダンパによれば、インク供
給チューブの取り付け位置を統一することができ、しか
もこれを複数配置した場合のキャリッジサイズの肥大化
を防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットプリ
ンタの構成例を示す外観斜視図。
【図2】インク供給チューブの取付態様の一例を示した
図であり、(a)はインク供給チューブが該当するダン
パへ直接取り付けられる例、(b)はインク供給チュー
ブがチューブ緩衝具を介してダンパへ取り付けられる例
である。
【図3】(a)は上記ダンパの透視斜視図、(b)は透
視正面図。
【図4】複数のダンパをキャリッジ上に配設する状態を
示す説明図。
【図5】本実施形態によるキャリッジ位置に対するイン
ク供給チューブの形状変化過程を示す図。
【図6】インク供給チューブがキャリッジに与える負荷
の関係を示す説明図。
【図7】従来のインクジェットプリンタの構成例を示す
要部斜視図。
【図8】(a)は従来のダンパの透視斜視図、(b)は
透視正面図。
【図9】従来のこの種のプリンタにおいてキャリッジ位
置に対するインク供給チューブの形状変化過程を示す
図。
【図10】キャリッジに与える負荷変動を抑制する従来
の機構を示す模式図。
【符号の説明】
1,10 インクジェットプリンタ 2 フレーム 3 ガイドレール 4,4a,4b キャリッジ 5,5a〜5d 印字ヘッド 6,6a〜6d インクカートリッジ 7,7a〜7d インク供給チューブ 71 第1グループのインク供給チューブ 72 第2グループのインク供給チューブ 8,8a〜8d,40 ダンパ 9 チューブ緩衝具 20 チューブの取付部材 81,41 ダンパの筐体 82,42 フィルムパック 83,43 インク供給口 84,44 インク排出口 S 印字用紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出させる複数の印字ヘッド
    と、 前記複数の印字ヘッドが主走査方向に配設され、各印字
    ヘッドと一体となって主走査方向の印字領域内を往復走
    行するキャリッジと、 所定のインクカートリッジ内に蓄えられたインクを該当
    する印字ヘッドへ供給する2グループのインク供給チュ
    ーブと、を備え、 一方及び他方のグループのインク供給チューブは、それ
    ぞれインク供給端が前記キャリッジの走行方向に対して
    相対向する側から当該キャリッジ内に侵入し、侵入方向
    から離れた位置に存する印字ヘッドへインクを供給する
    ように取り付けられていることを特徴とするインクジェ
    ットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記各グループのインク供給チューブ
    は、それぞれインク供給端が前記キャリッジの重心点に
    対して対称となる位置から当該キャリッジ内に侵入する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    インクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジが往路走行する際に一方
    のグループのインク供給チューブにより当該キャリッジ
    に加わる負荷量と、当該キャリッジが復路走行する際に
    他方のグループのインク供給チューブにより当該キャリ
    ッジに加わる負荷量とが同一量になるように構成される
    ことを特徴とする請求項1または2記載のインクジェッ
    トプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記印字ヘッドのクリーニング動作によ
    って発生する排インクを排出するためのインク排出チュ
    ーブをいずれかのグループのインク供給チューブと共に
    前記キャリッジに取り付けて成る請求項1ないし3のい
    ずれかの項記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 各インク供給チューブのインク供給端と
    該当する印字ヘッドとの間にそれぞれ同一形状のダンパ
    が介在し、 各ダンパは、インクを貯留するためのフィルムパック
    と、少なくとも上下厚み面を具備し前記フィルムパック
    を封入する薄箱状の筐体とを有し、前記筐体の上側厚み
    面には、前記インク供給端から供給されるインクを前記
    フィルムパックへ導くインク供給口が形成され、前記筐
    体の下側厚み面であって前記インク供給口の形成部位に
    対して対角線上の部位には、前記フィルムパックに貯留
    されたインクを前記印字ヘッドに導くインク排出口が形
    成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかの項記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 近設される複数の印字ヘッドと各印字ヘ
    ッドにインクを供給するインク供給チューブとを備えた
    インクジェットプリンタに於いて個々のインク供給チュ
    ーブのインク供給端と該当する印字ヘッドとの間にそれ
    ぞれ介在させるダンパであって、 インクを貯留するためのフィルムパックと、少なくとも
    上下厚み面を具備し前記フィルムパックを封入する薄箱
    状の筐体とを有し、前記筐体の上側厚み面には、前記イ
    ンク供給端から供給されるインクを前記フィルムパック
    へ導くインク供給口が形成され、前記筐体の下側厚み面
    であって前記インク供給口の形成部位に対して対角線上
    の部位には、前記フィルムパックに貯留されたインクを
    前記印字ヘッドに導くインク排出口が形成されているこ
    とを特徴とするダンパ。
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