JPH09322A - 硬化純金製ろう付け装飾品 - Google Patents

硬化純金製ろう付け装飾品

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JPH09322A
JPH09322A JP17954295A JP17954295A JPH09322A JP H09322 A JPH09322 A JP H09322A JP 17954295 A JP17954295 A JP 17954295A JP 17954295 A JP17954295 A JP 17954295A JP H09322 A JPH09322 A JP H09322A
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JP
Japan
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pure gold
brazing
brazed
joint portion
hardened pure
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17954295A
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English (en)
Inventor
Masaki Morikawa
正樹 森川
Kiyoshi Furukawa
潔 古川
Shinji Otani
真二 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH09322A publication Critical patent/JPH09322A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】硬化純金をろう材を用いてろう付けすることに
より作製した硬化純金製ろう付け装飾品において、ろう
付け接合部分の色調が硬化純金の色調と区別が付かない
ほど近似したろう付け接合部分を有する硬化純金製ろう
付け装飾品を提供する。 【構成】 Au:99重量%以上の組成およびビッカー
ス硬さ:80以上を有する硬化純金を、Si:2.5〜
5重量%を含有し、残りがAuおよび不可避不純物から
なる組成のろう材またはSi:2.5〜5重量%、Bi
およびInの内の1種または2種:1〜10重量%を含
有し、残りがAuおよび不可避不純物からなる組成のろ
う材を用いてろう付けしたろう付け接合部分を有する硬
化純金製装飾品において、前記ろう付け接合部分の表面
に5〜5000オングストロームの酸化膜が形成されて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、Au:99重量%以
上の組成およびビッカース硬さ:80以上を有する硬化
純金をろう材を用いてろう付けすることにより作製した
硬化純金製ろう付け装飾品において、ろう付け接合部分
の色調が硬化純金の色調と区別が付かないほど近似した
ろう付け接合部分を有する硬化純金製ろう付け装飾品に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、純金装飾品と称して、Ca、B
e、Ge、およびBの内の1種または2種以上:200
〜2000ppmを含有し、さらに必要に応じて、M
g、Al、Si、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、P
d、Ag、In、Sn、Pd、PbおよびBiの内の1
種または2種以上:10〜500ppmおよび/または
Yを含む希土類元素の内の1種または2種以上:10〜
1000ppmを含有し、残りが99重量%以上のAu
からなる組成の硬化純金からなる装飾品が市販されてい
る。
【0003】この硬化純金は塑性加工して塑性加工組織
にすることによりビッカース硬さが80以上となり、純
金に近い成分組成を有するにもかかわらず、通常の指
輪、ネックレス、ブレスレット、ブローチなどの金装飾
品として必要な硬さを保持しており、この硬化純金を、
Si:3重量%を含有し、残りがAuおよび不可避不純
物からなる組成のSiろう材またはGe:12重量%を
含有し、残りがAuおよび不可避不純物からなる組成の
Geろう材を用いてろう付けすることにより指輪、ネッ
クレス、ブレスレット、ブローチなどの硬化純金製ろう
付け装飾品を作製することも知られている(例えば、特
開平7−70671号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のS
iろう材またはGeろう材を用いてろう付けして得られ
たろう付け接合部分の色調は、白色であるために硬化純
金の色調とは異なり、硬化純金製ろう付け装飾品のろう
付け接合部分が一見して分かり、そのために、従来はろ
う付け接合部分の表面に金メッキを施して硬化純金部分
とろう付け接合部分の区別が付かないようにしていた
が、ろう付け接合部分に金メッキを施すことはメッキ設
備、不要メッキ液の回収設備などの各種装置を必要と
し、コストの増加につながって好ましくない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
かかる観点から、ろう付け接合部分に金メッキを施すこ
となく硬化純金製ろう付け装飾品を得るべく研究を行っ
た結果、硬化純金を、(a)Si:2.5〜5重量%を
含有し、残りがAuおよび不可避不純物からなる組成の
ろう材、または(b)Si:2.5〜5重量%、Biお
よびInの内の1種または2種:1〜10重量%を含有
し、残りがAuおよび不可避不純物からなる組成のろう
材を用いてろう付けしたろう付け接合部分を酸化雰囲気
中で加熱すると、前記ろう付け接合部分の表面に5〜5
000オングストロームの酸化膜が形成され、この酸化
膜が形成されたろう付け接合部分の色調は硬化純金の色
調と同じになり、従来のようにろう付け接合部分に金メ
ッキを施す必要はなくなる、という知見を得たのであ
る。
【0006】この発明は、かかる知見にもとづいてなさ
れたものであって、(1)Au:99重量%以上の組成
およびビッカース硬さ:80以上を有する硬化純金を、
Si:2.5〜5重量%を含有し、残りがAuおよび不
可避不純物からなる組成のろう材を用いてろう付けした
ろう付け接合部分を有する硬化純金製装飾品において、
前記ろう付け接合部分の表面に5〜5000オングスト
ロームの酸化膜が形成されている硬化純金製ろう付け装
飾品、(2)Au:99重量%以上の組成およびビッカ
ース硬さ:80以上を有する硬化純金を、Si:2.5
〜5重量%、BiおよびInの内の1種または2種:1
〜10重量%を含有し、残りがAuおよび不可避不純物
からなる組成のろう材を用いてろう付けしたろう付け接
合部分を有する硬化純金製装飾品において、前記ろう付
け接合部分の表面に5〜5000オングストロームの酸
化膜が形成されている硬化純金製ろう付け装飾品、に特
徴を有するものである。
【0007】硬化純金製ろう付け装飾品におけるろう付
け接合部分の酸化膜の厚さが5オングストローム未満で
は従来のろう付け接合部分(従来のろう付け接合部分の
酸化膜の厚さは3オングストローム以下である)とほぼ
同じ白色となり、色調が硬化純金と異なってろう付け接
合部分が目に付きやすく好ましくない。一方、表面の酸
化膜の厚さが5000オングストロームを越えるとろう
付け接合部分は茶褐色となり、やはり硬化純金と異なる
色調となって好ましくない。したがって、この発明の硬
化純金製ろう付け装飾品におけるろう付け接合部分に形
成された酸化膜の厚さは5〜5000オングストローム
に限定した。
【0008】この発明の硬化純金製ろう付け装飾品にお
けるろう付け接合部分表面に形成された酸化膜の厚さは
5〜3000オングストロームの範囲内にあることがい
っそう好ましい。またBiおよびInの内の1種または
2種は濡れ性を考慮した場合、1〜6重量%を含有する
ことがいっそう好ましい。
【0009】この発明の硬化純金製ろう付け装飾品にお
けるろう付け接合部分を硬化純金と同じ色調のろう付け
接合部分に形成するには、Si:2.5〜5重量%を含
有し、残りがAuおよび不可避不純物からなる組成のろ
う材を用いてろう付けしたろう付け接合部分またはS
i:2.5〜5重量%、BiおよびInの内の1種また
は2種:1〜10重量%を含有し、残りがAuおよび不
可避不純物からなる組成のろう材を用いてろう付けした
ろう付け接合部分を、硬化純金の塑性加工組織が損なわ
れることのない範囲の高温の酸化雰囲気中で長時間加熱
することにより得られる。
【0010】
【実施例】表1〜2に示される成分組成を有するろう材
のインゴットを作製し、このろう材のインゴットを冷間
圧延して厚さ:20μmの冷間圧延箔を製造した。つい
でこの冷間圧延箔を2mm角に切断してろう材片を作製
した。
【0011】一方、Ca:404ppmを含有し、残り
が99.69重量%Auおよび不可避不純物からなる硬
化純金を溶解し円柱状インゴットに鋳造し、円柱状イン
ゴットを面削したのち伸線加工機に供給し、この伸線加
工機にて20パスの伸線加工を繰り返し施し、直径:2
mmの硬化純金ワイヤーに加工した。
【0012】この硬化純金ワイヤーをリング状に加工し
てワイヤー両端部を接触させ、接触端部をフッ素系フラ
ックスを用いて前記表1〜2に示される成分組成のろう
材片を用いてろう付けすることによりろう付け接合部分
を形成し、このろう付け接合部分を大気中、表1〜2に
示される温度にて表1〜2に示される時間加熱し、表1
〜2に示される厚さの酸化膜を形成することにより本発
明硬化純金製ろう付け装飾品(以下、本発明ろう付け装
飾品という)1〜16および比較硬化純金製ろう付け装
飾品(以下、比較ろう付け装飾品という)1〜2を作製
した。さらに硬化純金ワイヤーリングのろう付け接合部
分を加熱することなく従来硬化純金製ろう付け装飾品
(以下、従来ろう付け装飾品という)1〜2を作製し
た。
【0013】これら本発明ろう付け装飾品1〜16、比
較ろう付け装飾品1〜2および従来ろう付け装飾品1〜
2における硬化純金ワイヤーとろう付け接合部分の色調
を目視にて観察し、硬化純金ワイヤーとろう付け接合部
分の色調の差が極めて少なく、一見してろう付け接合部
分であることが分らない場合を○、硬化純金ワイヤーと
ろう付け接合部分の色調に差があり、一見してろう付け
接合部分であることが分る場合を×として評価し、それ
らの結果を表1〜2に示した。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】表1〜2に示される結果から、ろう付け
接合部分に酸化膜を形成した本発明ろう付け装飾品1〜
16は、硬化純金ワイヤーとろう付け接合部分の色調の
差が極めて少なく、一見してろう付け接合部分であるこ
とが分らないが、ろう付け接合部分の酸化膜が厚すぎる
比較ろう付け装飾品1〜2およびろう付け接合部分に酸
化膜を形成しない従来ろう付け装飾品1〜2は、いずれ
も一見してろう付け接合部分であることが分かるので好
ましくないことが分る。上述のように、この発明の硬化
純金製ろう付け装飾品は、ろう付け後のメッキを行うこ
となく装飾部品として提供することができ装飾産業の発
展におおいに貢献しうるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Au:99重量%以上の組成およびビッ
    カース硬さ:80以上を有する硬化純金を、Si:2.
    5〜5重量%を含有し、残りがAuおよび不可避不純物
    からなる組成のろう材を用いてろう付けしたろう付け接
    合部分を有する硬化純金製装飾品において、 前記ろう付け接合部分は、表面に5〜5000オングス
    トロームの酸化膜が形成されていることを特徴とする硬
    化純金製ろう付け装飾品。
  2. 【請求項2】 Au:99重量%以上の組成およびビッ
    カース硬さ:80以上を有する硬化純金を、Si:2.
    5〜5重量%、BiおよびInの内の1種または2種:
    1〜10重量%を含有し、残りがAuおよび不可避不純
    物からなる組成のろう材を用いてろう付けしたろう付け
    接合部分を有する硬化純金製装飾品において、 前記ろう付け接合部分は、表面に5〜5000オングス
    トロームの酸化膜が形成されていることを特徴とする硬
    化純金製ろう付け装飾品。
JP17954295A 1995-06-22 1995-06-22 硬化純金製ろう付け装飾品 Withdrawn JPH09322A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021145942A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 京セラ株式会社 環状装飾具およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20020903