JPH09322995A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH09322995A
JPH09322995A JP8168650A JP16865096A JPH09322995A JP H09322995 A JPH09322995 A JP H09322995A JP 8168650 A JP8168650 A JP 8168650A JP 16865096 A JP16865096 A JP 16865096A JP H09322995 A JPH09322995 A JP H09322995A
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JP
Japan
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water level
water
washing
time
motor
Prior art date
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Application number
JP8168650A
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English (en)
Inventor
Koji Araki
康志 荒木
Harumi Takeuchi
晴美 竹内
Suikou Murakami
穂幸 村上
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09322995A publication Critical patent/JPH09322995A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 注水すすぎ時の水溢れや水跳ねを防止する。 【解決手段】 回転翼を回転するモータの断続運転のサ
イクルの中で、モータをオフするように制御している期
間に(S17)、水位センサによる検知水位が危険水位
L5に到達しているか否かを判定する(S18)。そし
て、危険水位L5になっている場合には、給水電磁弁を
閉鎖して注水を一時的に停止する(S20)。水位を判
定する際には回転翼が停止しているため、外槽内の水位
と洗濯兼脱水槽内の水位との差が殆どなくなる。このた
め、外槽に設けた水位センサにより洗濯兼脱水槽内の水
位を正確に検出することができるので、溢水口からの排
水に不具合がある場合でも、水溢れや水跳ねを防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯機に関し、特に
洗濯兼脱水槽を内装する外槽から水を排出しつつ洗濯兼
脱水槽内に注水を行なうと共に、洗濯兼脱水槽の底部に
設けた回転翼を回転させて洗濯物のすすぎを実行する洗
濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】洗濯機におけるすすぎには、大別して、
いわゆる溜めすすぎ、注水すすぎ及び脱水すすぎ(シャ
ワーすすぎともいう)の3種類の方法がある。溜めすす
ぎは、洗濯兼脱水槽に所定量の注水を行なった後に注水
を停止し、洗濯兼脱水槽の底部に設けた回転翼を回転さ
せるすすぎの方法である。注水すすぎは、洗濯兼脱水槽
に所定量の水を注水した後も注水を継続し、洗濯兼脱水
槽内の水の一部を排出しながら回転翼を回転させるすす
ぎの方法である。また、脱水すすぎは、まず洗濯物全体
に水が染み込む程度に注水を行ない、注水を停止した後
に洗濯兼脱水槽を高速回転させて脱水を行なうことによ
り、洗濯物に浸透している洗剤水を水と共に飛ばして取
り除くすすぎの方法である。
【0003】図6は、一般的な全自動洗濯機の構成を示
す側面縦断面図である。機枠10の上面前方には操作キ
ーを備える入力部11が設けられている。機枠10の内
部には外槽12が4本の吊り棒(図示しない)により釣
支されており、外槽12の内部には周壁に多数の脱水孔
を有する洗濯兼脱水槽13がその底壁に設けられた回転
軸14を中心に回転自在に軸支されている。洗濯兼脱水
槽13底部には洗濯物を攪拌するための回転翼15が配
置され、モータ16の回転が、モータプーリ17、ベル
ト18、主プーリ19及び動力切換機構20を介して洗
濯兼脱水槽13及び回転翼15へ伝達される。動力切換
機構20は、洗い及びすすぎ(脱水すすぎを除く)時に
は回転翼15のみを回転させ、脱水時には洗濯兼脱水槽
13及び回転翼15を一体として回転させるべく機械的
な切換えを行なう。
【0004】外槽12の底部後方には排水口21が設け
られ、排水電磁弁22によって開閉される排水ホース2
3を通して外部へ排水がなされる。また、外槽12の底
部の一角にはエアトラップ24が設けられ、エアトラッ
プ24は圧力ホース25を介して水位センサ26に連結
されている。水位センサ26は、水位に応じた空気の圧
力を検出することにより外槽12内の水位を検知する。
【0005】機枠10の上部後方には、その途中に給水
電磁弁28が設けられた給水管27が配設され、給水管
27を通った水道水は洗剤容器を備える注水口29から
洗濯兼脱水槽13内へ注水される。また、外槽12の上
部後方には溢水口30が設けられ、溢水口30は外槽1
2背面に形成された排水管31を介して排水ホース23
に連結されている。更に、洗濯兼脱水槽13の内周壁の
適宜の箇所には、底壁から上部へ連なる循環水路32が
設けられている。
【0006】上記構成の洗濯機において、注水すすぎ時
の動作を概略的に説明する。まず、排水電磁弁22が閉
鎖される一方給水電磁弁28は開放され、洗濯兼脱水槽
13内へ注水口29から水道水が注水される。所定位置
にまで水位が到達するとモータ16が回転駆動され、こ
れにより回転翼15は回転し、洗濯兼脱水槽13内の洗
濯物は攪拌される。この回転翼15の回転中にも注水は
継続して行なわれ、更に水位が上昇し溢水口30の位置
にまで到達すると、外槽12内の水は溢水口30から溢
れ出て排水管31を介し外部に排出される。従って、き
れいな水道水が新たに注水される一方、洗濯兼脱水槽1
3内の汚れたすすぎ水の一部が溢水口30から排出され
るため、洗濯兼脱水槽13内の水は徐々に透明になる
(洗剤分を含まなくなる)。
【0007】しかしながら、例えば、排水ホース23の
接続先である外部排水口が詰まって排水能力が低下した
り、水道栓から給水管27への給水量が多過ぎて注水量
が排水量を上回るような場合、洗濯兼脱水槽13内の水
位は溢水口30の位置の溢水水位を越えて、水が洗濯兼
脱水槽13すなわち外槽12から外部に溢れ出てしまう
恐れがある。そこで、従来の洗濯機においては、溢水水
位よりも更に高い位置に予め危険水位を設定し、水位セ
ンサ26による検知水位がこの危険水位に到達した場合
には、強制的に給水電磁弁28を閉鎖し注水を停止する
ようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な洗濯機では、回転翼15が回転するとその裏面の裏羽
根のポンプ作用により、外槽12と洗濯兼脱水槽13と
の間隙に在る水は下方向へ吸引され、洗濯兼脱水槽13
底壁の開口から洗濯兼脱水槽13へ流入し、更に循環水
路32中を上昇してその上部開口から洗濯兼脱水槽13
内へ放出される。また、回転翼15の中心付近から洗濯
兼脱水槽13内へ水が噴出するような構成となっている
ものもある。いずれにしても、ポンプ作用により外槽1
2と洗濯兼脱水槽13と間隙の水位(以下、この水位を
「外槽12内の水位」と呼ぶ)は低下する一方、洗濯兼
脱水槽13内の水位は上昇し、両者の間には水位差が生
じる。
【0009】勿論、洗濯兼脱水槽13内の水は脱水孔を
介して外槽12へ循環するが、回転翼15によるポンプ
作用は強いため、水位差の発生は避けられず、回転翼1
5の回転速度が速いほどその水位差は拡大する。また、
通常、注水すすぎの前には脱水が行なわれるため、注水
すすぎ開始時には洗濯物が洗濯兼脱水槽13の内周壁面
に張り付き、脱水孔を塞ぐような状態になっている。こ
のため、特に洗濯物の量が多い場合には、洗濯兼脱水槽
13から外槽12への水の循環が滞り、水位差は一層大
きなものとなる。
【0010】このような水位差が生じた場合、水位セン
サ26は外槽12内の水位を検知しているため、洗濯兼
脱水槽13内の水位は危険水位以上に達しているにも拘
らず、水位センサ26の検知水位は危険水位よりも低い
と判断されることがある。この結果、洗濯兼脱水槽13
の上端から水が溢れ出したり、充満した水が回転翼15
にて攪拌されることにより洗濯機の周囲に飛び散る等の
問題点があった。
【0011】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的とするところは、注水すすぎ時
の水溢れや水跳ねを防止した洗濯機を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された第1の発明は、洗濯兼脱水槽を内装する外槽
から水を排出しつつ該洗濯兼脱水槽内に注水を行なうと
共に、該洗濯兼脱水槽の底部に設けた回転翼を回転させ
てすすぎを実行する洗濯機において、 a)前記外槽に設けた水位検知手段と、 b)前記回転翼を回転駆動するモータを断続運転するよう
に制御する回転制御手段と、 c)該回転制御手段の断続運転制御中のモータ停止期間に
前記水位検知手段の出力に基づき水位を判定する水位判
定手段と、 d)該水位判定手段において水位が第1の所定水位に到達
したとの結果を得たとき前記洗濯兼脱水槽への注水を停
止する注水制御手段と、を備えることを特徴としてい
る。
【0013】また、上記課題を解決するために成された
第2の発明は、洗濯兼脱水槽を内装する外槽から水を排
出しつつ該洗濯兼脱水槽内に注水を行なうと共に、該洗
濯兼脱水槽の底部に設けた回転翼を回転させてすすぎを
実行する洗濯機において、 a)前記外槽に設けた水位検知手段と、 b)前記回転翼を回転駆動するモータを断続運転するよう
に制御する回転制御手段と、 c)該回転制御手段の断続運転制御中のモータ停止期間の
最短時間よりも短い時間間隔毎に前記水位検知手段の出
力に基づき水位を判定する水位判定手段と、 d)該水位判定手段において水位が第1の所定水位に到達
したとの結果を得たとき前記洗濯兼脱水槽への注水を停
止する注水制御手段と、 を備えることを特徴としている。
【0014】また、上記第1又は第2の発明に係る洗濯
機において、前記回転制御手段は、注水開始から又は水
位が前記第1の所定水位よりも低い位置の第2の所定水
位に到達してから所定時間が経過したとき、モータ停止
期間の時間を長くするべく断続運転のサイクルを変更す
る構成とすることが好ましい。
【0015】更には、上記第1又は第2の発明に係る洗
濯機において、洗濯兼脱水槽内に注水される水の流量を
測定する流量測定手段を備え、前記回転制御手段は、注
水開始から又は水位が前記第1の所定水位よりも低い位
置の第2の所定水位に到達してから該流量測定手段によ
り求めた流量に応じた時間が経過したとき、モータ停止
期間の時間を長くするべく断続運転のサイクルを変更す
る構成とすると一層好ましい。
【0016】なお、上記のように前記回転制御手段が断
続運転のサイクルを変更する際、複数サイクル毎に1回
のみモータ停止期間の時間を長くする構成とすることも
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】第1の発明に係る洗濯機におい
て、回転制御手段は、モータを第1の所定時間の間回転
させた後第2の所定時間の間停止するような断続運転を
1サイクルとし、このサイクルを繰り返すようにモータ
を駆動制御する。モータの回転中は、回転翼のポンプ作
用により外槽内の水位が低下する一方洗濯兼脱水槽内の
水位は上昇する。モータが停止すると回転翼も停止し、
洗濯兼脱水槽内の水は脱水孔を通って外槽に流れ、時間
の経過に伴い水位差は減少する。水位判定手段は、モー
タ停止期間すなわち水位差が小さい期間に、水位検知手
段による検知水位が第1の所定水位に達したか否かを判
定する。この第1の所定水位は、外槽内の水を外部に排
出するためにその上部に設けられた溢水口よりも高い位
置に予め定められる危険水位である。水位判定手段にお
いて第1の所定水位に達したとの結果を得ると、注水制
御手段は給水弁を閉鎖することにより注水を停止する。
これにより、第1の所定水位を越える水位の上昇を防止
している。
【0018】なお、水位判定手段が検知水位を判定する
のは、モータ停止期間の間であれば何時でもよいが、回
転翼が停止してから時間が経過するほど水位差は小さく
なるから、モータ停止後にできる限り時間が経過した時
点において水位を判定するほうがより正確さが向上す
る。この理由により、モータが停止した状態から次に回
転を開始する直前に水位判定を行なうことが最も好まし
い。
【0019】第2の発明に係る洗濯機においては、回転
制御手段がモータを回転駆動する期間であるか又は停止
する期間であるかには無関係に、水位判定手段は常に略
一定の時間間隔毎に水位検知手段による検知水位を判定
する。この時間間隔はモータ停止期間の最短時間よりも
短くなるように設定されるため、水位判定手段は、1サ
イクルのモータ停止期間中に、少なくとも1回、検知水
位が第1の所定水位に達したか否かを判定する(モータ
の回転中にも同様の判定を行なう)。上述のようにモー
タ停止期間には水位差は小さくなるから、洗濯兼脱水槽
内の水位が第1の所定水位に到達した場合、モータ停止
期間中の水位判定によってこのことが迅速に検出され
る。
【0020】実際には、回転翼の回転が停止しても水位
差は急にはなくならず、徐々に小さくなる。このため、
より正確に水位判定を行なうには、モータ停止期間の時
間を長くし、モータ停止からできる限り時間が経過した
時点において水位の判定を行なうことが望ましい。しか
しながら、回転翼の停止時間を長くすることは、すすぎ
性能の観点からは好ましくない。
【0021】そこで、回転制御手段は、水位が第1の所
定水位の近傍に到達する迄の間はモータ停止時間が短い
断続運転のサイクルにてモータを駆動制御し、水位が第
1の所定水位の近傍に到達したならば、モータ停止時間
が長い断続運転のサイクルにてモータを駆動制御する。
これにより、すすぎ性能をあまり劣化させることなく第
1の所定水位に到達したか否かを正確に判定できる。
【0022】上記のような制御を行なうために、注水流
量の最大値を予め想定し、その流量で注水が行なわれた
場合に、注水開始から又は水位が第1の所定水位よりも
低い位置の第2の所定水位に到達してから第1の所定水
位に到達するまでの時間を算出し、この時間よりも適宜
短い所定時間を予め決めておく。そして、この所定時間
が経過する迄はモータ停止時間が短い断続運転のサイク
ルにてモータを駆動制御し、所定時間が経過した後はモ
ータ停止時間が長い断続運転のサイクルにてモータを駆
動制御する。
【0023】しかしながら、注水流量は水道栓の開放量
等に依存するから、水位が第1の所定水位の近傍に到達
する迄の時間をより正確に得るためには、注水開始後に
注水流量を実測し、この流量に基づいて断続運転のサイ
クルを変更する迄の時間を得る。これにより、モータ停
止時間が短い断続運転のサイクルにてモータを駆動制御
する時間を充分に確保することができ、すすぎ性能の劣
化が最小限に抑えられる。
【0024】また、モータ停止時間が長くなるように断
続運転のサイクルを変更することは水位判定の正確さを
向上することが目的であるから、必ずしも毎サイクル、
モータの停止時間を延ばす必要はない。複数サイクル毎
に1回のみモータ停止時間を長くすれば、すすぎ性能を
殆ど劣化させずに第1の所定水位に到達したか否かを正
確に判定できる。
【0025】
【発明の効果】第1及び第2の発明に係るいずれの洗濯
機においても、第1の所定水位すなわち危険水位に到達
したか否かの判定は、回転翼が停止し外槽内の水位と洗
濯兼脱水槽内の水位との差が縮小している間に行なわれ
る。このため、注水すすぎ時において、洗濯兼脱水槽内
の水位が危険水位に到達したことが確実に且つ迅速に検
出され注水が一時的に停止されるため、洗濯兼脱水槽か
ら水が溢れ出たり、水が飛び散って洗濯機の周囲が水浸
しになることを防止することができる。
【0026】また、回転翼が停止している間は洗濯兼脱
水槽や外槽に溜まった水の波立ちが静まり水位変動が小
さくなるから、水位検知の正確さが向上するという効果
も奏する。
【0027】更に、モータの断続運転のサイクルを注水
途中で変更する構成とすれば、高いすすぎ性能を保った
まま、洗濯兼脱水槽からの水溢れや水跳ねを確実に防止
することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5を参照
して説明する。
【0029】まず、本発明に係る洗濯機の電気系構成を
図1において説明する。制御部40は主としてマイクロ
コンピュータから構成されており、水位判定部41、回
転制御部42、開閉制御部43、中央処理部44を含ん
でいる。水位センサ26からの水位検知信号は水位判定
部41に入力され、その判定結果は中央処理部44へ与
えられる。また、回転制御部42及び開閉制御部43
は、中央処理部44からの指令を受けて、モータ16を
駆動するモータ駆動部52、及び、給水電磁弁28と排
水電磁弁22とを駆動する電磁弁駆動部53に対し、そ
れぞれ制御信号を出力する。中央処理部44には、入力
部11からキー入力信号が入力され、またそのキー入力
や運転状態のモニタのための表示制御信号を表示部51
へ出力する。中央処理部44は運転プログラムを格納し
たメモリを備えており、キー入力信号を受けて運転プロ
グラムを実行することにより洗濯の各動作処理を進め
る。
【0030】以下、図3〜図5を参照しつつ図2のフロ
ーチャートに沿って上記構成の洗濯機における注水すす
ぎ時の制御部40の処理動作を説明する。図3は洗濯兼
脱水槽13内に設定されている水位を示す模式図、図4
はモータ16の駆動制御のパターンの一例を示す波形
図、図5は注水すすぎの処理動作に用いる換算表の一例
である。
【0031】まず、排水電磁弁22を閉鎖すると共に給
水電磁弁28を開放することにより、洗濯兼脱水槽13
内への注水を開始する(ステップS10)。このとき、
モータ16は停止状態とする。注水開始後、水位センサ
26の出力に基づき水位を監視し、検知水位が水位L1
に到達したときに第1タイマ45による計時を開始する
(ステップS11)。次に、検知水位が水位L2に到達
したときに第1タイマ45の計時を停止し(ステップS
12)、このときの第1タイマ45の計時時間T1に基
づいて時間T2を決定する(ステップS13)。ここ
で、水位L1及び水位L2は後述する水位L3よりも低い
位置に予め定められる水位である(図3参照)。なお、
時間T1から時間T2を決定する方法については後述す
る。
【0032】検知水位が洗濯水位L3に到達すると、所
定のサイクルにてモータ16を断続運転するようにモー
タ駆動部52へ制御信号を出力する(ステップS1
4)。ここで、洗濯水位とは、使用者が入力キーを操作
することにより手動選択されるか、或いは、洗濯物の負
荷量を自動的に検知することにより自動選択される水位
であって、例えば、予め定められた「極少」、「少
量」、「低」、「中」及び「高」の5段階の水位の中か
ら選ばれる。
【0033】また、モータ16の断続運転のサイクルは
種々のものとすることができる。図4(a)は、この駆
動制御パターンの一例である。この例では、モータ16
をオン/オフ制御する1サイクルの時間を2秒/1秒と
し、1サイクル毎に回転方向を反転させる。すなわち、
回転方向が反転する際に1秒間モータが停止する。洗濯
兼脱水槽13内の水流の強さはこの断続運転のサイクル
に依存しており、1サイクルの時間が一定である場合に
はオン時間の割合を大きくするほど強い水流が発生す
る。従って、通常、洗濯物の繊維の種類(布傷みの生じ
易さ等)や洗濯物の量に応じて適当な駆動制御パターン
が選択される。
【0034】ステップS14にてモータ16の回転駆動
を開始すると共に、第1タイマ45を一旦リセット状態
にした後に計時を再び開始する(ステップS15)。モ
ータ16を回転駆動することにより回転翼15が回転し
洗濯兼脱水槽13内の洗濯物は攪拌されるが、その後も
注水は継続して行なわれ、水位が更に上昇して溢水水位
L4に迄達すると溢水口30から水の排出が始まる。
【0035】第1タイマ45の計時が先に決定した時間
T2に至ったとき、モータ16の断続運転のサイクルを
オフ時間を長くするように変更する(ステップS1
6)。例えば、それ以前のモータ16の断続運転のサイ
クルに対して、オン時間はそのままとしオフ時間を1秒
間延長する。この場合、図4(a)のように断続運転の
サイクルがそれまで2秒/1秒であると、変更後のサイ
クルは図4(b)に示すように2秒/2秒となる。従っ
て、モータ16すなわち回転翼15が停止している時間
がそれ以前よりも長くなるから、回転翼15が停止して
いる期間における外槽12内の水位と洗濯兼脱水槽13
内の水位との差はより小さくなる。
【0036】断続運転のサイクルの変更後、モータ16
がオフするように制御されている期間中に検知水位を判
定し(ステップS17)、検知水位が危険水位L5に到
達しているか否かを判断する(ステップS18)。危険
水位L5は、溢水水位L4よりも高い適宜の位置に予め定
められる。水位判定のタイミングは、例えば、断続運転
の各サイクル毎にオフ状態からオン状態に移行する時点
の0.5秒前とする。回転翼15が停止してから時間が
経過するほど外槽12内の水位と洗濯兼脱水槽13内の
水位との差は縮小するから、オン状態からオフ状態に移
行した後できる限り遅い時点で水位を判定するほうがよ
り正確さが増す。
【0037】ステップS18にて検知水位が危険水位L
5に達していない場合、ステップS19へ進み、第1タ
イマ45の計時を確認し、所定のすすぎ時間が経過した
か否かを判定する。所定のすすぎ時間、例えば3分を経
過していない場合には、ステップS17へ戻り、繰り返
し検知水位が危険水位L5に到達したか否かを判定す
る。ステップS19にて所定のすすぎ時間が経過してい
る場合には、給水電磁弁28を閉鎖すると共にモータ1
6の回転を停止し、注水すすぎを終了する。
【0038】一方、ステップS18にて検知水位が危険
水位L5に到達している場合には、ステップS20へ進
み、給水電磁弁28を閉鎖することにより注水を一時的
に停止する。そして、同時に第2タイマ46の計時を開
始する(ステップS21)。第2タイマ46の計時が3
0秒経過したときステップS22からS24へ進み、検
知水位が危険水位L5よりも20mm低い位置に設定さ
れた水位L6以下に低下しているか否かを判定する。検
知水位が水位L6以下になっていたならば、給水電磁弁
28を再び開放して注水を再開する(ステップS2
5)。検知水位が水位L6以下に下がる以前に第1タイ
マ45の計時が所定のすすぎ時間を経過した場合には、
ステップS24からS26へと進み、注水すすぎを終了
する。
【0039】ステップS25にて給水電磁弁28を開放
し注水を再開した後は、ステップS17へ戻り、再び水
位が危険水位L5を越えないように監視を行なう。
【0040】なお、ステップS22において第2タイマ
46の計時が30秒に至る前に第1タイマ45の計時が
所定のすすぎ時間を経過した場合には、ステップS22
からS23へと進み、モータ16の回転を停止し(給水
電磁弁28は閉鎖した状態にある)、注水すすぎを終了
する。
【0041】上記実施例において、時間T1に基づく時
間T2の決定は次のように行なう。いま一例として、洗
濯水位L3及び危険水位L5に相当する水量がそれぞれ5
0[L]及び70[L]であり、水位L1と水位L2との差に相
当する水量が5[L]であるものとする。時間T1は注水流
量に応じた値となり、例えば10[L/分]であるとすると
0.5分となる筈である。また、この注水水量にて注水
が行なわれ、全く溢水がなされないとすると、洗濯水位
L3から危険水位L5に迄達するには2分を要することに
なる。この時間は、時間T1に比例する。そこで、時間
T2がこの洗濯水位L3から危険水位L5に迄達するに要
する時間よりも短くなるように、時間T1から時間T2を
算出する換算表を予め作成し、これをROMに格納して
おく。図5は、この換算表の例を示したものである。
【0042】注水すすぎ実行時に、ステップS12にお
いて時間T1を得たならば、この表に照らして時間T2を
算出すれば良い。例えば、時間T1が0.5分であった
場合には時間T2は1.5分となる。なお、上述のよう
に洗濯水位L3が複数段階の中から選択される場合に
は、洗濯水位L3と危険水位L5との差に相当する水量は
それぞれ相違するので、その洗濯水位毎に図5のような
換算表を作成しておく。
【0043】また、第1、第2タイマとは異なるタイマ
により注水開始時を起点として計時を行ない、この計時
が所定時間を経過したときにモータ16の断続運転のサ
イクルを変更するような構成としても良い。この場合に
は、所定時間は洗濯水位の位置とは無関係であるので、
換算表はより簡単なもので済む。
【0044】ところで、上記実施例では、検知水位の判
定は、モータ16が停止するように制御されている期間
内に行なわれていたが、実質的に、モータ16が停止す
るように制御されている期間内に検知水位を判定するこ
とが保証されるような構成とすれば、水位を正確に判定
するという目的を達することができる。
【0045】このような構成とするには、水位判定部4
1がモータ16の断続時間のサイクルとは非同期の略一
定の時間間隔毎に検知水位を判定するようにし、この時
間間隔をモータ16のオフ時間よりも必ず短くなるよう
に定めれば良い。上述の如く適当な強さの水流を発生す
るために、オフ時間の相違する複数の断続運転のサイク
ルの中から適当な駆動制御パターンが選択される場合に
は、水位判定の時間間隔は最短のオフ時間よりも更に短
い時間となるように定める。
【0046】図4(a)及び(b)に示した駆動制御パ
ターンの場合、例えば、水位判定の時間間隔を0.6秒
とする。これによれば、図4(a)のオフ時間の延長前
には、1回のオフ期間内に少なくとも1回の判定がなさ
れ、図4(b)のオフ時間の延長後には、1回のオフ期
間内に少なくとも3回の判定がなされる。すなわち、サ
イクル毎に必ず水位判定が行なわれることが保証されて
おり、しかもオフ時間の延長後には1回のオフ期間内で
複数回判定が行なわれる。その複数回の判定の内の後半
の判定時には、より水位差が縮小しているため、正確な
水位判定が行なえる。
【0047】また、比較的短いサイクルでモータ16の
断続運転を行なう場合には、1回のサイクル期間内での
水位上昇はそれほど大きくはない。すなわち、或るサイ
クル期間において、検知水位が危険水位L5に到達して
いるにも拘らずそれを検出することができなかったとし
ても、次のサイクル期間においてそれを検出することが
できたならば、実用上問題は生じない。そこで、図2の
ステップS16において、全てのサイクルのオフ時間を
延長するのではなく、複数サイクル毎に1回のみ、オフ
時間を延長する構成とすれば、回転翼15が回転してい
る時間が相対的に長くなるため、すすぎ性能の劣化を少
なくすることができる。
【0048】なお、以上説明した実施例は一例であっ
て、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行なえるこ
とは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る洗濯機の電気系構成図。
【図2】 この洗濯機における注水すすぎの制御フロー
チャート。
【図3】 洗濯兼脱水槽内に設定されている水位を示す
模式図。
【図4】 モータ駆動制御パターンの一例を示す波形
図。
【図5】 注水すすぎの処理動作に用いる換算表の一例
を示す図。
【図6】 一般的な洗濯機の構成を示す側面縦断面図。
【符号の説明】
12…外槽 13…洗濯兼脱水槽 15…回転翼 16…モータ 24…エアトラップ 25…圧力ホース 26…水位センサ 28…給水電磁弁 29…注水口 30…溢水口 40…制御部 41…水位判定部 42…回転制御部 43…開閉制御部 44…中央処理部 52…モータ駆動部 53…電磁弁駆動部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯兼脱水槽を内装する外槽から水を排
    出しつつ該洗濯兼脱水槽内に注水を行なうと共に、該洗
    濯兼脱水槽の底部に設けた回転翼を回転させてすすぎを
    実行する洗濯機において、 a)前記外槽に設けた水位検知手段、 b)前記回転翼を回転駆動するモータを断続運転するよう
    に制御する回転制御手段と、 c)該回転制御手段の断続運転制御中のモータ停止期間に
    前記水位検知手段の出力に基づき水位を判定する水位判
    定手段、 d)該水位判定手段において水位が第1の所定水位に到達
    したとの結果を得たとき前記洗濯兼脱水槽への注水を停
    止する注水制御手段と、 を備えることを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯兼脱水槽を内装する外槽から水を排
    出しつつ該洗濯兼脱水槽内に注水を行なうと共に、該洗
    濯兼脱水槽の底部に設けた回転翼を回転させてすすぎを
    実行する洗濯機において、 a)前記外槽に設けた水位検知手段、 b)前記回転翼を回転駆動するモータを断続運転するよう
    に制御する回転制御手段と、 c)該回転制御手段の断続運転制御中のモータ停止期間の
    最短時間よりも短い時間間隔毎に前記水位検知手段の出
    力に基づき水位を判定する水位判定手段と、 d)該水位判定手段において水位が第1の所定水位に到達
    したとの結果を得たとき前記洗濯兼脱水槽への注水を停
    止する注水制御手段と、 を備えることを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記回転制御手段は、注水開始から又は
    水位が前記第1の所定水位よりも低い位置の第2の所定
    水位に到達してから所定時間が経過したとき、モータ停
    止期間の時間を長くするべく断続運転のサイクルを変更
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 洗濯兼脱水槽内に注水される水の流量を
    測定する流量測定手段を更に備え、前記回転制御手段
    は、注水開始から又は水位が前記第1の所定水位よりも
    低い位置の第2の所定水位に到達してから該流量測定手
    段により求めた流量に応じた時間が経過したとき、モー
    タ停止期間の時間を長くするべく断続運転のサイクルを
    変更するすることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    洗濯機。
  5. 【請求項5】 前記回転制御手段が断続運転のサイクル
    を変更する際、複数サイクル毎に1回のみモータ停止期
    間の時間を長くすることを特徴とする請求項3又は4に
    記載の洗濯機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107268232A (zh) * 2017-07-07 2017-10-20 青岛海尔洗衣机有限公司 一种洗衣机的溢水漂洗控制方法及洗衣机
CN108914488A (zh) * 2018-07-26 2018-11-30 青岛海尔洗衣机有限公司 洗衣机溢水漂洗控制方法和洗衣机

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CN107268232A (zh) * 2017-07-07 2017-10-20 青岛海尔洗衣机有限公司 一种洗衣机的溢水漂洗控制方法及洗衣机
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