JPH09322566A - 圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータ

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JPH09322566A
JPH09322566A JP8141754A JP14175496A JPH09322566A JP H09322566 A JPH09322566 A JP H09322566A JP 8141754 A JP8141754 A JP 8141754A JP 14175496 A JP14175496 A JP 14175496A JP H09322566 A JPH09322566 A JP H09322566A
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JP
Japan
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piezoelectric element
piezoelectric actuator
piezoelectric
moving body
electrode
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Application number
JP8141754A
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English (en)
Inventor
Hiroki Hibino
浩樹 日比野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、駆動したとき、その積層圧電素子の
発生する歪みまたは応力を検出し、例えば駆動ストロー
クの終端に達したことを確実に把握できる圧電アクチュ
エータを提供することにある。 【解決手段】本発明の圧電アクチュエータ33は、複数
の圧電体層を積層した積層圧電素子38と、この積層圧
電素子38の一部に設けられ前記積層圧電素子38の発
生する歪みまたは応力を検出するフィードバック電極3
8cとを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を利用し
て被駆動体を駆動する圧電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来、圧電素子の変形を利
用して被駆動体を駆動する圧電アクチュエータが一般に
知られている。例えば特開平6−315282号公報に
おいては圧電アクチュエータを用いて内視鏡装置の光学
系における調節機構部を駆動する例のものが提案されて
いる。
【0003】ところが、圧電アクチュエータで光学系の
調節機構部を駆動する場合、その駆動ストロークの両端
の位置検出がなされず、このため、駆動終端(移動限界
点)に突き当たっているにも拘らず、駆動電圧を印加し
続け圧電アクチュエータの駆動を継続してしまうことが
あり、これが発熱と騒音の発生原因となり、また不要に
電力を消費する。さらにそれだけでなく、圧電アクチュ
エータ駆動機構を故障させる原因にもなっていた。
【0004】特開平7−99788号公報にも圧電アク
チュエータを用いて内視鏡装置の光学系における調節機
構部を駆動する例が提案されている。この公報のもので
は積層圧電素子の側面にマイクロフォンを設け、その積
層圧電素子が破壊に至る過程で発するクラック音を検出
するようにしているものであるが、それは駆動終端に突
き当たっていることを検出するものではない。従って、
この従来例の場合にも、駆動終端に突き当たっているに
も拘らず、駆動電圧を印加し続けて圧電アクチュエータ
の駆動を継続してしまうことがあり、これが圧電アクチ
ュエータ駆動機構を故障させる原因になっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記課題に着
目してなされたものであり、その目的とするところは駆
動したとき、その積層圧電素子の発生する歪みまたは応
力を検出し、例えば駆動ストロークの終端に達したこと
を確実に把握できる圧電アクチュエータを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電アクチュエ
ータは、複数の圧電体層を積層した積層圧電素子と、こ
の積層圧電素子の一部に設けられ前記積層圧電素子の発
生する歪みまたは応力を検出する検出手段とを具備した
ことを特徴とする。検出手段により、圧電アクチュエー
タを駆動したとき、その積層圧電素子の発生する歪みま
たは応力を検出する。この検出信号により、例えば駆動
ストロークの終端に達したことを把握する。
【0007】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>図1ないし図4を参照して、本発明の
第1の実施形態を説明する。 (特徴)この第1実施形態での特徴的な事項は内視鏡に
おける被駆動体を駆動する圧電アクチュエータ装置にフ
ィードバック電極式の圧電アクチュエータ装置を用いる
ものであり、この圧電アクチュエータ装置には駆動スト
ロークの終端においての突当てを検出する手段を組み込
む。圧電アクチュエータ装置は駆動周波数自動調整手段
を採用したものである。
【0008】(構成)図1は、拡大式電子内視鏡(以下
は内視鏡と呼ぶ)1のシステムを概略的に示す。内視鏡
1は挿入部2、操作部3およびユニバーサルコード4を
備える。ユニバーサルコード4の延出先端には後述する
光源装置25に接続するためのコネクタ5が設けられて
いる。内視鏡1の挿入部2は先端側から順次配置される
先端部6、湾曲部7および可撓管部8から成る。
【0009】前記コネクタ5からはズームケーブル9が
延出し、そのズームケーブル9の先端にはズームコネク
タ10が設けられている。ズームコネクタ10には接続
コード11が接続される。接続コード11を接続してい
ないとき、ズームコネクタ10にはキャップ10aが装
着される。前記接続コード11はその一端に前記ズーム
コネクタ10に対して着脱自在に接続するコネクタ12
が取着され、その他端には別のコネクタ13が固定され
ている。コネクタ13は後述するズーム制御装置14に
対して着脱自在に接続されている。
【0010】ズーム制御装置14には速度調整つまみ1
5が設けられている。さらにズーム制御装置14にはフ
ットスイッチ16への接続コード17と、シーソー型の
ズーム用リモコンスイッチ18への接続コード19が着
脱自在に設けられている。
【0011】さらにユニバーサルコード4のコネクタ5
にはビデオケーブル20の一端に設けられたコネクタ2
1が着脱自在に接続されている。ビデオケーブル20の
他端にはコネクタ22が設けられ、このコネクタ22は
カメラコントロールユニット(以下、CCUと呼ぶ)2
3に対して着脱自在に接続される。CCU23の出力画
像は図2で示すモニタ24の画面に表示される。
【0012】ユニバーサルコード4のコネクタ5は光源
装置25に対して着脱自在に接続されるが、図2で示す
ように、光源装置25には内視鏡1内に内蔵されるライ
トガイドファイバ27に照明光を入射せしめるランプ2
6が内蔵され、さらに図示しないが、送気管路に空気を
供給する送気源と送水管路に水を供給する送水源等が内
蔵されている。
【0013】一方、内視鏡1の先端部6内には対物レン
ズ系28、及び撮像素子詳しくは固体撮像素子さらに好
ましくは電荷結合素子(以下CCD)29が内蔵され、
被写体を撮像するようになっている。
【0014】前記対物レンズ系28はその一部にズーム
レンズ30を有している。このズームレンズ30は一般
の、いわゆるズームレンズと異なり、変倍するとフォー
カス点も変化する形式のものである。すなわち、広角側
では、例えば被写界深度が5〜100mmで、拡大側では
被写界深度が2〜5mmである。
【0015】前記CCD29の撮像信号はプリアンプ3
1を介して前記CCU23内の信号処理回路32に入力
される。内視鏡1の先端部6内には、前記ズームレンズ
30を操作するアクチュエータ33が設けられている。
このアクチュエータ33はズーム制御装置14内に設け
られた駆動回路34から駆動信号を受けて駆動される。
【0016】前記アクチュエータ33は、詳しくは圧電
アクチュエータであり、この圧電アクチェエータ33に
より連結腕35を介して前記対物レンズ系28のズーム
レンズ30を光軸前後方向に移動させる。ズームレンズ
30の移動領域の終端位置を規制するため、その移動ス
トロークの各終端において例えば連結腕35が突き当た
るストッパが(図示せず)配置されている。
【0017】前記圧電アクチェエータ33は図3で示す
ように構成されている。すなわち前記ズームレンズ30
の連結腕35に連結部材36を介して連結される移動体
37と、この移動体37に一端が固定され、所定の波形
の駆動電圧をかけることで機械的な伸縮変形動作をし、
この伸縮変形動作によって移動体37に衝撃力を与える
衝撃力発生部としての圧電素子(電歪素子を含む)38
のみを備える。なお、この実施形態では圧電素子38の
他端側にいわゆる慣性体を別部材として設けないが、後
述する如く、圧電素子38自体が慣性体として作用する
ようになっている。
【0018】移動体37は先端部6の本体部材に固定的
に設けられたベース(静止部材)、詳しくは円管39の
内面に摩擦係合して保持されている。ここで、圧電素子
38は例えばチタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛
等のセラミックスの圧電素子部(圧電体層)を積層した
積層縦効果素子型の積層圧電素子を構成してなる。これ
には駆動電極38aと他の駆動電極を兼ねた共通電極3
8bを設けてある。なお、本来的な圧電素子38は電圧
逆効果により電界強度に比例した歪が生ずる素子であ
り、また、電歪素子は駆動電圧の2乗に比例した歪が生
じる素子であるが、ここではいずれも含めて圧電素子と
呼ぶ。
【0019】前記圧電素子38に形成される電極には前
記駆動電極38aと共通電極38bの他にフィードバッ
ク電極(検出電極)38cが設けられている。フィード
バック電極38cは移動体37に強固に接着された端面
38d側に位置した検出用圧電素子部分に接続されてい
る。
【0020】前記駆動回路34は駆動電極38aと共通
電極38bに駆動電力を供給することにより圧電素子3
8の各圧電体層に機械的な伸び変形を生じさせる。一
方、共通電極38bとフィードバック電極38cはその
間の圧電体層(圧電素子部分)に発生した歪みまたは応
力に応じた電圧を検出し、この検出信号を前記制御回路
43に入力する。つまり、フィードバック電極38cは
駆動電極とは独立した検出電極を構成し、移動体37の
移動ストローク終端での突当て状態等の動作状態を検出
する手段におけるセンサを構成する。
【0021】前記移動体37は前記円管39の内面に接
する円形板状の部分と、その部分の外周部位から後方側
へ向けて延出されると共に、外向きに弾性的に開拡する
複数の脚部(梁部)40が突設されている。これらの脚
部40は弾性部材を構成し、この脚部40の延出端には
それぞれ前記円管39の内面に押し当たる突部40aが
設けられている。この突部40aが円管39の内面に押
し当りその円管39に摩擦係合されている。
【0022】内視鏡1の操作部3にはアクチュエータ操
作用スイッチ、詳しくはシーソー型のズームスイッチ4
2が設けられている。このズームスイッチ42の出力信
号はズーム制御装置14内に設けられた制御回路43に
入力する。制御回路43は圧電アクチェエータ33の駆
動波形の形式と駆動電力等の種類を前記駆動回路34に
対して指示する。
【0023】図2で示すように、ズームスイッチ42は
シーソー型のものであり、その一方の山部からなる拡大
(T)スイッチ部42aと、他方の山部からなる広角
(W)スイッチ部42bを備える。そして、各スイッチ
部42a,42bを選択的に操作することにより、それ
に応じて圧電アクチェエータ33が前記ズームレンズ3
0を光軸方向の前方または後方に移動させ、対物レンズ
系28のズームがされる。ここで、圧電アクチェエータ
33の移動体37は対物レンズ系28のズームレンズ3
0と一体に対物レンズ系28の光軸方向の前後に移動す
る。
【0024】前記フットスイッチ16の出力信号はフォ
トカプラ44を介して前記制御回路43に入力する。こ
のため、前記フットスイッチ16側と前記制御回路43
側が電気的に絶縁された状態で制御回路43に入力させ
ることができる。また、前記フットスイッチ16は拡大
(T)スイッチ部16aと広角(W)スイッチ部16b
を備える。そして、各スイッチ部16a,16bを選択
的に操作することにより、圧電アクチェエータ33が駆
動され、前記対物レンズ系28におけるズームレンズ3
0を、その選択したスイッチ操作に応じて光軸方向の前
方または後方へ移動し、所定のズームがされる。
【0025】前記リモコンスイッチ18の出力信号も前
記制御回路43に入力する。リモコンスイッチ18もシ
ーソー型のものであり、その一方の山部からなる拡大
(T)スイッチ部18aと他方の山部からなる広角
(W)スイッチ部18bを備える。そして、各スイッチ
部18a,18bを選択的に操作することにより圧電ア
クチェエータ33が駆動され、前記対物レンズ系28に
おけるズームレンズ30をその選択したスイッチ操作に
応じて光軸方向の前方または後方へ移動し、所定のズー
ムがされる。
【0026】なお、このリモコンスイッチ18はL字状
の引っ掛け部46を備えており、この引っ掛け部46を
内視鏡1の可撓管部8に引っ掛けるとともに可撓管部8
の軸方向に摺動自在になっている。従って、術者はリモ
コンスイッチ18の装着位置の選択と共に、そのリモコ
ンスイッチ18と可撓管部8を同時に握ることができ
る。
【0027】以上の各スイッチ42,16,18でそれ
ぞれ構成されるスイッチ手段によりマニュアルズーム
(すなわち,マニュアルフォーカス)について説明し
た。次に、オートズーム(すなわち、オートフォーカ
ス)を行う機構について説明する。オートズーム(すな
わち、オートフォーカス)制御と前述したマニュアルズ
ーム(すなわち、マニュアルフォーカス)制御の選択は
図示しない選択スイッチにより行われる。
【0028】前記CCU23内にはフォーカス検出回路
45が内蔵され、これには前記ビデオ信号処理回路32
の画像信号が入力される。フォーカス検出回路45はそ
の入力された画像信号からコントラストのデータを算出
し、このデータを前記制御回路43に入力する。
【0029】オートフォーカス制御が選択された場合に
おいては前記制御回路43は例えばコントラスト法(山
登り法)により画像のコントラストが最大になるように
前記ズームレンズ30を移動させるごとく前記圧電アク
チェエータ33の駆動を制御する。すなわち、前記CC
D29の受光面にピントが常に合うようにズームレンズ
30を移動させる。しかして、モニタ24に表示される
画像は常にピントが合うようにズームされた状態にあ
る。
【0030】(作用)内視鏡1を図1で示す状態にセッ
トする。そして、ズーム制御装置14の電源スイッチ
(図示せず)をオンすると、制御回路43は次の様に制
御する初期設定動作を行う(第1の制御モード)。ま
ず、圧電アクチェエータ33の圧電素子38に所定の波
形の駆動電圧が印加される。圧電アクチェエータ33の
動作を一般的に述べれば次の通りである。圧電素子38
に急激な変形と逆向きのゆっくりした変形を行わせる駆
動波形を駆動回路34からその圧電素子38の駆動電極
38aと共通電極38bに印加する。すると、圧電素子
38の急激な変形による衝撃でそれ自身の慣性力に抗し
て移動体37を押し、円管39に対する移動体37の静
止摩擦係合が瞬間的に解除されて円管39内を滑り微動
する。圧電素子38は、それに続くゆっくりした変形に
より移動体37を円管39に摩擦係合させて移動させる
ことなく元の長さに復元する。このような動作を繰り返
すことにより円管39に沿って移動体37を移動させる
ことができる。
【0031】なお、急激な変形と逆向きのゆっくりした
変形の順序を逆にしてもよい。移動体37の移動方向は
急激な変形の向きによって定まり、それに応じた波形の
駆動電圧を印加する。駆動電圧の波形は種々のものがあ
り、例えば特開平6−31582号公報のもので示され
るようなものでもよい。また、駆動電圧の周波数を変え
ることにより移動速度を制御することができる。
【0032】ところで、圧電素子38に対し、ズ−ムレ
ンズ30が拡大方向に移動するように衝撃力を発生せし
める波形の駆動電圧を印加した場合、即ち、駆動電極3
8aと共通電極38bとの間に、所定の周波数、所定の
波形の電圧の駆動電力を供給すると、前記移動動作が行
われるが、駆動電極38aに対応する圧電素子部分の変
形動作の際、フィードバック電極38cに対応位置する
圧電素子部分を介して、移動体37に衝撃力を与え、移
動体37を移動し、連結腕35及び連結部材36を介し
てズ−ムレンズ30が拡大方向に微動する。そして、や
がて最大の拡大位置に達すると、図示しないストッパに
連結腕35が突き当たる。
【0033】移動体37が移動ストローク領域範囲内で
は圧電素子38に発生する衝撃力で移動体37は円管3
9の内面を摺動して移動可能である。そして、フィード
バック電極38cに対応する圧電素子部分には通常の圧
縮伸長力が加わるのみであるから、その圧電素子部分の
歪みまたは応力は、後述するようにストッパに突き当た
る場合に比較して小さい。
【0034】ところが、ストッパに突き当たった終端
(移動限界点)においてはその移動体37はそれ以上移
動しないため、フィードバック電極38cに対応する圧
電素子部分には通常以上の大きな力が加わり、歪みも大
きくなる。つまり、その突き当たり時には移動中のフィ
ードバック電極38cの出力電圧値より大きな電圧が発
生する。
【0035】この検出信号の電圧値は制御回路43に設
けられた図示しないコンパレータにより、基準電圧と比
較され、基準電圧より大きなフィードバック電圧値の場
合にはその制御回路43により突き当たったと判断さ
れ、基準電圧より小さなフィードバック電圧値の場合に
は突き当たっていないと判断される。この基準電圧値は
ストッパに突き当たったときのフィードバック電圧と、
ストッパに突き当たっていないときのフィードバック電
圧値の中間の電圧値に予め設定される。
【0036】制御回路43はその最大拡大時の突き当て
状態で、駆動回路34の駆動周波数をスイープし、拡大
方向に移動する向きに駆動をし、最もフィードバック電
圧値が大きくなる周波数を記憶する。
【0037】次に、制御回路43は広角側に圧電アクチ
ェエータ33を移動させる。最大広角でストッパに突き
当て状態に達すると、制御回路43は前記拡大側と同様
にして駆動回路34の駆動周波数をスイープし、広角方
向に駆動をし、最もフィードバック電圧が大きくなる周
波数を記憶する。
【0038】以後、内視鏡1を通常に使用する場合(第
2の制御モード)においては、ズ−ムスイッチ42,1
6,18が押されると、拡大/広角方向とも前記記憶さ
れた周波数で駆動される。従って、常にパワーの大きな
(衝撃力の大きな)移動スピードの速い駆動周波数で駆
動できる。
【0039】次に、ズ−ムスイッチ42が押された場合
について説明する。他のズームスイッチ16,18が押
されたときも同様であるので、それの場合については説
明を省略する。
【0040】ズ−ムスイッチ42の拡大スイッチ部42
aが押されると、駆動回路34は圧電素子38の駆動電
極38aと共通電極38bとの間に、ズ−ムレンズ30
を拡大方向に移動させるように、衝撃力を発生せしめる
駆動電力を供給する。しかして、駆動電極38aに対応
する圧電素子部分が、フィードバック電極38cに対応
する圧電素子部分を介して、移動体40に衝撃力を伝達
する。従って、ズ−ムレンズ30が拡大方向に移動す
る。そして、やがて最大拡大状態に達すると図示しない
ストッパに連結腕35が突き当たる。
【0041】移動体37が移動中は圧電素子38の衝撃
力に対して移動体37が移動するので、フィードバック
電極38cに対応する圧電素子38はストッパに突き当
たった場合に比較して小さい。一方、ストッパに突き当
たった移動限界点に達したときには移動体37はそれ以
上移動しないため、フィードバック電極38cに対応す
る圧電素子部分には大きな応力が働き、歪みも大きくな
る。すると、移動中のフィードバック電極38cの出力
電圧値より大きな電圧が発生する。この電圧値は制御回
路43に設けられて図示しないコンパレータにより、基
準電圧と比較され、基準電圧より大きなフィードバック
電圧値の場合は、制御回路43により突き当たったと判
断され、基準電圧より小さなフィードバック電圧値の場
合は、突き当たっていないと判断される。なお、基準電
圧値は突き当たった時のフィードバック電圧と突き当た
っていない時のフィードバック電圧値の中間の電圧にあ
らかじめ設定されている。
【0042】そして、制御回路43は、上述の突き当て
状態を検出すると、ズームスイッチ42の拡大スイッチ
部42aが押されていても、拡大方向への駆動電圧の供
給を停止する。なお、制御回路43は突き当て状態が検
出された時のズームスイッチ42の押されている方向に
より、どちらの突き当て状態、即ち拡大側なのか広角側
なのかの判断がされる。
【0043】一方、ズームスイッチ42の広角スイッチ
部42bが押されると、駆動回路34は圧電素子38に
対して、ズ−ムレンズ30が広角方向に移動するよう
に、衝撃力を発生せしめるが、ズ−ムレンズ30の移動
方向が逆となるだけなので、その説明は省略する。
【0044】なお、制御装置14から内視鏡1が取り外
された場合は、前述した記憶周波数は消去され、所定の
基準モード周波数に初期化される。しかし、再度、同じ
内視鏡1が制御装置14に接続されると、上述の駆動周
波数の自動設定がされる。
【0045】オートフォーカス(オートズ−ム)の場合
は、制御回路43はピントが常に合う様にズ−ムレンズ
30を移動するように制御する。最大拡大に達している
にも拘らず、拡大方向にさらに移動させようとしている
場合、最大広角に達しているにも拘らず広角方向にさら
に移動させようとしている場合はその駆動が停止され
る。また同時に警告音を発し、告知するようにしてもよ
い。
【0046】(効果)この実施形態では突き当て検出用
のセンサを内視鏡側、あるいは静止部材の円管39側に
設ける必要がないため、内視鏡あるいは円管の構造を簡
略化できる。
【0047】最大拡大または最大広角位置に達した後、
さらに拡大、広角方向に駆動されないため、圧電素子3
8に負荷が加わらず、その圧電素子38の劣化、発熱を
防止でき、さらに電力の節約ができる。また、圧電アク
チェエータの経時変化による最適駆動周波数の変化にも
自動的に対応できる。さらに内視鏡ごと、圧電アクチェ
エータごとの特性(駆動周波数)の違いにも自動的に対
応できる。
【0048】<第1実施形態の変形例>拡大側、広角側
の駆動周波数を同一として、拡大側、もしくは広角側の
みの突き当て状態で駆動周波数を設定しても良い。この
場合は駆動周波数の設定が簡略化できる。
【0049】最大拡大位置、最大広角位置に達したこと
を操作者に告知(例えば音の発生あるいはモニターの観
察画面にスーパーインポーズ表示)すれば、各終端位置
に達してそれ以上に動かないのか、故障で動かないのか
が分かり易い。
【0050】圧電アクチェエータの最適駆動周波数の変
化を検出することにより、圧電アクチェエータの劣化の
度合いを推定でき、圧電アクチェエータの交換時期を知
らせることもできる。
【0051】なお、被駆動体はズ−ムレンズ、フォーカ
スレンズの他、アイリス、鉗子起上台、視野変換プリズ
ム、立体内視鏡の輻輳角調整レンズでも良い。また、内
視鏡に限定されず、圧電アクチェエータ装置でも良い。
【0052】また、圧電素子38のフィードバック電極
38cはその圧電素子38の不活性層に設けても良い。
さらに圧電素子38のフィードバック電極38cはその
圧電素子38の駆動電極側素子部分とは別体でも良い。
【0053】<第2実施形態>図5を参照して、本発明
の第2実施形態を説明する。 (特徴)この第2実施形態は静止部材の円管側で移動部
材の突き当て状態を検出する形式とした圧電アクチュエ
ータ装置である。また、その検出信号を利用して駆動周
波数の自動調整を行う。そして、このような圧電アクチ
ュエータ装置を内視鏡の光学系の調整装置に採用したも
のである。
【0054】(構成)この第2実施形態は、第1実施形
態と同様の内視鏡1に係り、その対物レンズ系28にお
けるズームレンズ30を操作する圧電アクチェエータ3
3の構成が以下の点で相違する。
【0055】第1実施形態での圧電アクチェエータ33
はその圧電素子41にフィードバック電極を設けたが、
ここでの圧電アクチェエータ33では圧電素子41にフ
ィードバック電極を設けず、駆動用の電極のみを設けて
いる。
【0056】一方、静止部材の円管39の、腕35側端
には第1の検出手段としての検出素子、詳しくは第1圧
電素子47を固定的に設置する。腕35と移動体37は
連結部材43により連結されているが、その連結部材4
3は軸状の部材からなり、その軸状の部材は前記検出用
の第1圧電素子47の中央孔部分を貫通している。連結
部材43の貫通先端側に位置してその部材の中間部は太
径の鍔部48が形成されている。また、連結部材43の
先端側には第2の検出手段としての検出素子、詳しくは
第2圧電素子49が固定的に設置されている。
【0057】そして、移動体37が後退してズ−ムレン
ズ30が最大拡大位置に達したとき、この太径の鍔部4
8が第1圧電素子47に当たり圧接する。また、移動体
37が前進してズ−ムレンズ30が最大広角位置に達す
ると、連結部材43の先端46が第2圧電素子49に突
き当たり圧接するようになっている。
【0058】前記各検出用圧電素子47,49は図示し
ないリード線を介して制御回路43に接続され、その各
出力信号を突き当て信号として制御回路43に入力す
る。制御回路43は最大拡大位置と最大広角位置におけ
る突き当て状態である移動限界点に達したことの検出を
行うようになっている。
【0059】(作用)この第2実施形態でもズーム制御
装置14の電源スイッチ(図示せず)をオンするか、内
視鏡1が再接続されると、その駆動周波数の自動設定が
行われる。
【0060】移動体37が後退してズ−ムレンズ30が
最大拡大位置に達すると、鍔部48が第1圧電素子47
に当たり圧接する。第1圧電素子47はその突き当て力
に応じた電圧値を出力する。この出力信号により、制御
回路43は最大拡大位置での突き当て状態を検出する。
また、移動体37が前進してズ−ムレンズ30が最大広
角位置に達し、連結部材43の先端46が第2圧電素子
49に突き当たり圧接する。第2圧電素子49はその突
き当て力に応じた電圧値を出力する。この出力信号によ
り、制御回路43は最大広角位置での突き当て状態を検
出する。なお、検出用圧電素子47,49のいずれもが
太径の鍔部48や連結部材43の先端46が接しない、
つまり最大拡大位置にも最大広角位置にも達していない
中間位置では検出用圧電素子47,49の出力が共に0
Vであるのは言うまでもない。
【0061】そして、前記駆動周波数の自動設定は第1
実施形態のフィードバック電極の代わりに検出用圧電素
子47,49が用いられる。この周波数の自動設定時、
拡大方向への移動の場合は太径の鍔部48が第1圧電素
子47に接した状態で、駆動回路34の駆動周波数をス
イープし、拡大方向に駆動し、その圧電素子47からの
フィードバック電圧が最も大きくなる周波数を記憶す
る。また、広角方向の場合は連結部材43の先端46が
第2圧電素子49に接した状態で駆動回路34の駆動周
波数をスイープし、広角方向に駆動し、その圧電素子4
9からのフィードバック電圧が最も大きくなる周波数を
記憶する。
【0062】以後、通常の使用時、ズ−ムスイッチ4
2、16,18が押されると、拡大/広角方向とも前記
記憶された周波数で駆動される。従って、常にパワーの
大きな(衝撃力の大きな、移動スピードの速い)駆動周
波数で駆動できる。
【0063】(効果)この第2実施形態では圧電アクチ
ェエータ33の圧電素子41に検出用素子を設ける必要
がないため、その圧電素子41を簡略化でき、容易に製
作できる。
【0064】<第2実施形態の変形例>突き当て状態を
検出する検出素子としては、圧電素子の代わりに高分子
圧電体(PVDF)でもよいし、また感圧導電ゴムでも
よい。検出素子に設けるフィードバック電極はその検出
素子の不均一層や保護層に設けるとよい。被駆動体とし
ては、ズ−ムレンズの他、フォーカスレンズ、アイリ
ス、鉗子起上台、視野変換プリズム、立体内視鏡の輻輳
角調整レンズ等であってもよい。
【0065】<第3実施形態>図6及び図7を参照し
て、本発明の第3実施形態を説明する。 (構成)第2実施形態と異なる部分のみ説明する。この
第3実施形態では移動体37の脚部40(梁部)の内側
部分においてその梁部40の内側面が接する程度に圧電
素子38の表面にコーティング層51を形成したもので
ある。
【0066】具体的には移動体37との固着部52を除
き、圧電素子38はその外表面全体が柔軟で防湿性の優
れるウレタンコーティング材で覆い、コーティング層5
1を形成する。このコーティング層51は移動体37が
円管39内に挿入された状態で、移動体37の内側面に
接する程度にコーティングされている。
【0067】このウレタンコーティング処理は圧電素子
38が移動体37に接着される前に行われる。図7を参
照してコーティングの仕方を説明する。圧電素子38の
固着部52にマスク55を貼着し、この状態で圧電素子
38をウレタンコーティング材56の満たされた容器5
7内に浸漬する。所望の回数だけ浸漬を繰り返す。しか
して、所望のコーティング厚さ、即ち上述の、移動体3
7が円管39内に挿入された状態で、その移動体37の
内側面に接する程度の厚さにコーティングがなされる。
【0068】次に、マスク55を剥がし、その固着部5
2の部分に移動体37を接着固定する。 (作用・効果)圧電アクチェエータ33に衝撃が加わっ
た場合でも、圧電素子38と移動体37の間には柔軟な
ウレタンコーティング層51があるので、その衝撃が緩
衝され、圧電素子38が折れにくい。また、圧電素子3
8の固着部52に強い衝撃力が加わらず、移動体37か
ら圧電素子38が剥がれ難い。
【0069】<第4実施形態>図8を参照して、本発明
の第4実施形態を説明する。 (構成)この第4実施形態は圧電アクチェエータ33の
円管39内で移動体37の脚部40の内側に、ウレタン
コーテング材61が接する程度に圧電素子38にコーテ
ィングするものである。ウレタンコーティング材61は
圧電素子38が移動体37に接着された後にコーティン
グされる。また、移動体37の円管39に接する部分は
コーティング時にマスキングされる。
【0070】具体的なコーティング処理は以下の通りで
ある。前記第3実施形態と場合と異なる部分のみ説明す
る。まず、圧電素子38に移動体37を接着した後、そ
の移動体37の、連結部材36との固着部63をマスク
64でマスキングする。さらに移動体37の梁40の延
出先端部40aを覆うようにリング状のマスキング材6
5を貼着する。なお、このときの移動体37と圧電素子
38の間隔は移動体37が円管39内に挿入されたとき
の間隔に略保たれている。
【0071】この準備後、図8に示すようにウレタンコ
ーティング材中に浸漬し、移動体37と圧電素子38の
間にウレタンコーティング材が隙間なくコーティングさ
れる回数だけ繰り返し浸漬する。しかして、所望のコー
ティング厚さ即ち、移動体37が円管39内に挿入され
た状態で、圧電素子38と移動体37の内面に接する厚
さ程度にコーティングされる。
【0072】次に、マスク64,65が剥がされ、移動
体37の固着部63には連結部材36を接着して取着す
る。 (作用・効果)前記第3実施形態では移動体37と圧電
素子38との接着強度を下げないため、圧電素子38の
移動体37に接着する部分よりわずかに大きなマスクを
しなければならない。従って、移動体37と圧電素子3
8の接着部でコーティング材の隙間ができやすく、接着
剤を盛る等の追加の作業が必要になるが、本実施形態で
は、圧電素子と移動体を隙間無くコーティングでき、防
湿性が高い。
【0073】[付記] (付記項1)複数の圧電体層を積層した積層圧電素子
と、この積層圧電素子の一部に設けられ前記積層圧電素
子の発生する歪みまたは応力を検出する検出手段と、を
具備したことを特徴とする圧電アクチュエータ。
【0074】(付記項1−1)前記検出手段は、前記積
層圧電素子の圧電体層の一部と、この圧電体層の一部に
接続され、かつ歪み発生のための駆動電極とは独立した
検出電極とを備えて成ることを特徴とする付記項1記載
の圧電アクチュエータ。
【0075】(付記項1−2)前記圧電体層の一部は、
前記積層圧電素子の不活性層であることを特徴とする付
記項1−1記載の圧電アクチュエータ。
【0076】(付記項1−3)前記積層圧電素子上に固
定され、弾性部材を有する移動体と、前記移動体を内包
し、前記弾性部材と内壁が摩擦係合する筒状の静止部材
とを具備し、前記移動体が前記静止部材中を移動するよ
うに構成された付記項1記載の圧電アクチュエータ。
【0077】(付記項2)複数の圧電体層を積層した積
層圧電素子と、この積層圧電素子上に固定され、弾性部
材を有する移動体と、前記移動体を内包し、前記弾性部
材と内壁とが摩擦係合する筒状の静止部材とを具備し、
前記移動体が前記静止部材中を移動するように構成され
た圧電アクチュエータにおいて、前記筒状の静止部材側
に設けられ、前記移動体が移動限界点に達したことを検
出する検出手段を有することを特徴とする圧電アクチュ
エータ。
【0078】(付記項2−1)前記検出手段は、前記静
止部材側に設けられ、前記移動体が突き当たることによ
り検出信号を発生する突き当て検出手段であることを特
徴とする付記項2記載の圧電アクチュエータ。
【0079】(付記項2−2)前記突き当て検出手段
は、圧電体であることを特徴とする付記項2−1記載の
圧電アクチュエータ。 (付記項2−3)前記圧電体は、PVDFで成ることを
特徴とする付記項2−2記載の圧電アクチュエータ。
【0080】(付記項3)付記項1−3または2記載の
移動体は、前記積層圧電素子に固定される固定部と、こ
の固定部から延在し弾性変形する脚部とを有し、前記積
層圧電素子は、前記移動体を筒状の静止部材内に挿入さ
れたときに前記脚部の、前記積層圧電素子側の面が接す
る程度の厚さにてコートされてなることを特徴とする圧
電アクチュエータ。
【0081】(付記項3−1)前記積層圧電素子を覆う
コート層は、ウレタンコートであることを特徴とする付
記項3記載の圧電アクチュエータ。
【0082】(付記項4)付記項1−3または2記載の
移動体は、前記積層圧電素子に固定される固定部と、こ
の固定部から延在し弾性変形する脚部とを有し、前記積
層圧電素子は、コートされ、該コート層の厚さは、前記
移動体が前記筒状の静止部材内に挿入されたときに、前
記脚部の、前記積層圧電素子側の面が前記コート層を押
す程度とすることを特徴とする圧電アクチュエータ。
【0083】(付記項5)前記コート層は、前記積層圧
電素子が前記移動体に接着される前に施してなる付記項
3または4記載の圧電アクチュエータ。 (付記項5−1)前記コートを施す際に、前記脚部の前
記筒状部材に接する面にマスキングを施してなる付記項
5記載の圧電アクチュエータ。
【0084】(付記項6)前記コートは、前記弾性部材
が接着された後に施してなる付記項3または4記載の圧
電アクチュエータ。
【0085】(付記項7)付記項1または2記載の圧電
アクチュエータと、この圧電アクチュエータの検出手段
の検出信号と所定値とを比較する比較手段を有すること
を特徴とする圧電アクチュエータ装置。
【0086】(付記項8)付記項1記載の圧電アクチュ
エータと、この圧電アクチュエータに対して、周波数可
変にして高周波駆動電力を発生する駆動回路と、前記圧
電アクチュエータの検出手段の検出信号が入力され、前
記駆動回路の駆動周波数をスイープして前記検出信号の
最大値を与える最適駆動周波数を記憶する第1の制御モ
ードと、前記最適駆動周波数にて高周波駆動電力を発生
するよう前記駆動回路を制御する第2の制御モードとを
有する制御手段と、を有することを特徴とする圧電アク
チュエータ装置。
【0087】(付記項9)付記項2記載の圧電アクチュ
エータと、この圧電アクチュエータに対して、周波数可
変にして高周波駆動電力を発生する駆動回路と、前記圧
電アクチュエータを前記移動限界まで駆動する第1の制
御モードと、前記圧電アクチュエータの検出手段の検出
信号が入力され、前記駆動回路の駆動周波数をスイープ
して前記検出信号の最大値を与える最適駆動周波数を記
憶する第2の制御モードと、前記最適駆動周波数にて高
周波駆動電力を発生するよう前記駆動回路を制御する第
3の制御モードとを有する制御手段と、を有することを
特徴とする圧電アクチュエータ装置。
【0088】(付記項10)挿入部の先端にズームレン
ズを有する内視鏡と、付記項1ないし9記載の圧電アク
チュエータと、前記ズームレンズと前記圧電アクチュエ
ータの移動体とを連結する連結部材とを有することを特
徴とする内視鏡装置。
【0089】(付記項11)挿入部の先端にフォーカス
レンズを有する内視鏡と、付記項1ないし9記載の圧電
アクチュエータと、前記フォーカスレンズと前記圧電ア
クチュエータの移動体とを連結する連結部材とを有する
ことを特徴とする内視鏡装置。
【0090】(付記項12)挿入部の先端にアイリス調
整手段を有する内視鏡と、付記項1ないし9記載の圧電
アクチュエータと、前記アイリス調整手段と前記圧電ア
クチュエータの移動体とを連結する連結部材とを有する
ことを特徴とする内視鏡装置。
【0091】(付記項13)挿入部の先端に鉗子起上台
を有する内視鏡と、付記項1ないし9記載の圧電アクチ
ュエータと、前記鉗子起上台と前記圧電アクチュエータ
の移動体とを連結する連結部材とを有することを特徴と
する内視鏡装置。
【0092】(付記項14)挿入部の先端に視野変換プ
リズムを有する内視鏡と、付記項1ないし9記載の圧電
アクチュエータと、前記視野変換プリズムと前記圧電ア
クチュエータの移動体とを連結する連結部材とを有する
ことを特徴とする内視鏡装置。
【0093】(付記項15)挿入部の先端に輻輳角調整
レンズを有する内視鏡と、付記項1ないし9記載の圧電
アクチュエータと、前記輻輳角調整レンズと前記圧電ア
クチュエータの移動体とを連結する連結部材とを有する
ことを特徴とする内視鏡装置。
【0094】(付記項8、9に対する従来例)圧電アク
チュエータのスピード発生力等の性能は駆動周波数に左
右される。個々の圧電アクチュエータ毎に、その最適な
駆動周波数は異なるため、性能の良い周波数で駆動しよ
うとすると、例えば、個々の圧電アクチュエータごと
に、各周波数でのスピードをいちいち測定して駆動周波
数を決定しなくてはならず、非常に煩わしかった。
【0095】(付記項3−1、4、5、5−1、6に対
する従来例)特開平7−99788号公報の圧電アクチ
ュエータでは積層圧電素子と移動体の隙間にシリコンゴ
ムが設けてあるが、シリコンゴムでは完全な防湿性が得
られない欠点があった。また、圧電アクチュエータでは
積層圧電素子と移動体の隙間に熱電動性グリスを設ける
ことがあるが、グリスでは完全な防湿性、防ガス性(例
えばエチレンオキサイドガス等)が得られない欠点があ
った。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明は積層圧電素
子の発生する歪みまたは応力を検出する検出手段を設け
たから、その積層圧電素子の動作状況を把握できる。例
えば移動体が移動限界点に達した状況を知り、圧電アク
チュエータの不要な動作や発熱をなくし、圧電アクチュ
エータの故障を少なくできる。また、最適な駆動周波数
の検出や最適な駆動周波数がずれても自動的に補正でき
る等、種々の利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る拡大式電子内視鏡システム
を概略的に示す斜視図。
【図2】同じくその第1実施形態に係る内視鏡システム
の電気回路を概略的に示す説明図。
【図3】同じくその第1実施形態に係る内視鏡の対物光
学系を駆動する圧電アクチュエータ部分の断面図。
【図4】同じくその第1実施形態に係る圧電アクチュエ
ータの圧電素子部分の平面図。
【図5】第2実施形態に係る圧電アクチュエータの断面
図。
【図6】第3実施形態に係る圧電アクチュエータの要部
の断面図。
【図7】同じく第3実施形態に係る圧電アクチュエータ
のウレタンコーティング処理状況の説明図。
【図8】第4実施形態に係る圧電アクチュエータのウレ
タンコーティング処理状況の説明図。
【符号の説明】
1…内視鏡、14…ズーム制御装置、16…フットスイ
ッチ、28…対物レンズ系、30…ズームレンズ、33
…圧電アクチュエータ、34…駆動回路、35…連結
腕、37…移動体、38…圧電素子、39…円管、38
a…駆動電極、38b…共通電極、38c…フィードバ
ック電極(検出電極)、40…脚部、42…ズームスイ
ッチ、43…制御回路、45…フォーカス検出回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の圧電体層を積層した積層圧電素子
    と、 この積層圧電素子の一部に設けられ前記積層圧電素子の
    発生する歪みまたは応力を検出する検出手段と、を具備
    したことを特徴とする圧電アクチュエータ。
JP8141754A 1996-06-04 1996-06-04 圧電アクチュエータ Pending JPH09322566A (ja)

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