JPH0932247A - 複合仕上材及びその製造方法 - Google Patents

複合仕上材及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0932247A
JPH0932247A JP18895695A JP18895695A JPH0932247A JP H0932247 A JPH0932247 A JP H0932247A JP 18895695 A JP18895695 A JP 18895695A JP 18895695 A JP18895695 A JP 18895695A JP H0932247 A JPH0932247 A JP H0932247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber chip
chip mat
plate
mold
slurry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18895695A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeru Koike
長 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP18895695A priority Critical patent/JPH0932247A/ja
Publication of JPH0932247A publication Critical patent/JPH0932247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れにくく、いつまでも美観を確保でき、ク
ッション性もあり、施工性・安全性にも優れる複合仕上
材を得る。 【解決手段】 スラリ(フライアッシュを含む泥状の反
応性無機配合物)31aを型の中に投入し、ゴムチップ
マット21を被せ、加熱炉の中で、所定の温度で所定の
時間加熱硬化させて、含水成形体(無機ポリマ成形体)
31bを得る。得られた含水成形体31bは、スラリ3
1aが、ゴムチップマット21表面のチップ間隙間に浸
透して固化する効果(アンカー効果)によって、接着剤
の助けを借りなくても、ゴムチップマット21の上面に
強固に固着された状態となる。この後、ゴムチップマッ
ト21付きの含水成形体31b,31b,…を脱型し、
乾燥炉の中に置いて、水分を蒸発させ、ゴムチップマッ
ト21の上面に複数枚の踏板31が、一体的に固着され
た置敷式の複合床材11を完成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の内外装材
料としての複合仕上材及びその製造方法に係り、詳しく
は、床面や壁面を乾式工法により仕上げるための複合仕
上材(複合床材、複合壁材)及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】バルコニーやテラス等の床面にタイル等
の表面仕上材・化粧材を貼り付け施工する場合、モルタ
ルやセメントペースト等を用いる湿式工法では、専門の
職人が必要であり、誰にでも施工できるというものでは
ない。専門の職人に施工してもらうにしても、乾燥等に
要する時間は、熟練度とは無関係であり如何とも短縮し
難く、天候にも左右されるので、最近では、実開平3−
68254号公報、実開平3−74734同公報、実開
平6−14344号公報、及び実開昭61−26847
号公報等に記載されているように、モルタルやセメント
ペースト等を用いずに、置敷するだけで誰にでも施工で
きる乾式の複合床材が広く普及してきている。
【0003】この種の複合床材1は、例えば実開平3−
68254号公報に記載の例で説明すれば、図15乃至
図17に示すように、耐候性ポリエチレン等の樹脂マッ
ト(樹脂枠)2と、この樹脂マット2の上面に置敷され
る複数枚の無機材のタイル3,3,…とからなってい
て、樹脂マット2は、格子状に形成された正方形の基板
部4を有し、この基板部4の上面に、縦横に3枚ずつ計
9枚のタイル敷設部5,5,…が凹所として区画形成さ
れ、各タイル敷設部5の上面に正方形のタイル3が載置
されている。また、各タイル敷設部5を画成する区画壁
6には、それぞれ四隅に、弾性を有するタイル保持片
7,7,…が突設され、これらタイル保持片7,7,…
によって、タイル敷設部5に収容されたタイル3の四隅
を押さえることで、タイル3を樹脂マット2に固定して
いる。また、樹脂マット2の隣接2辺にはフック部8a
が設けられ、残る2辺にはフック部8aと係合する係合
部8bが設けられている。これらフック部8a及び係合
部8bは、複数枚の複合床材1を敷設したときに、隣接
する複合床材1の樹脂マット2同士をつなぐ機能を有し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の乾式の複合床材にあっては、タイル3をタイル敷設
部5にタイル保持片7で固定する作業は、タイル等の寸
法精度にばらつきがあるため、巧拙が生じ易く、タイル
等の寸法不良のため、タイル3の固定が不完全な場合に
は、靴等に踏みつけられると、タイル3がきしんで不快
感を与えるという不都合があった。また、無機材のタイ
ル3は硬いため、歩いたときの衝撃が強く、歩行感が良
くない(樹脂マット2が、歩く際の衝撃をある程度やわ
らげてくれるが、充分ではない)という問題もあった。
この問題を解決するために、硬い無機材のタイルに代え
て、実公平6−49740号公報に記載のゴムチップタ
イルを用いることも考えられるが、ゴムチップタイル
は、表面がゴムチップによる凹凸面となっている上、無
数のチップ間隙間があるため、汚れが付きやすいという
欠点がある。
【0005】一方、外壁や門塀等のタイル壁面を乾式工
法により施工するための一方式として、上記従来の複合
床材と同様に、タイル等の壁材を、複数枚、樹脂マット
に保持させて複合壁材とすることも考えられる。しかし
ながら、タイルに寸法不良があれば、タイルが樹脂マッ
トから外れて壁面から落下する虞がある。このことは、
壁材としては到底採用できない難点である。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、汚れにくく、いつまでも美観を確保でき、クッ
ション性(緩衝性)もあり、施工性・安全性にも優れる
複合仕上材(複合床材、複合壁材)を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、床面や壁面を乾式工法によ
り仕上げるための複合仕上材(複合床材、複合壁材)に
係り、ゴムチップを接着剤で固めてシート状にしたゴム
チップマットの上に無機材からなる複数の表面仕上材を
並べて固着してなることを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の複合仕上材に係り、上記複数の表面仕上材を上記ゴ
ムチップマットの縁の内側に配設してなると共に、該ゴ
ムチップマットは、他の任意の上記複合仕上材を構成す
るゴムチップマットの縁と嵌合又は噛合可能な形状の上
記縁を有していることを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の複合仕上材に係り、上記複数の表面仕上材の一部
が、上記ゴムチップマットから部分的にはみ出している
ことを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の発明は、床面や壁面
を乾式工法により仕上げるための複合仕上材に係り、ゴ
ムチップを接着剤で固めてシート状にしたゴムチップマ
ットを、いずれも無機材からなる単数又は複数の第1の
板状体と単数又は複数の第2の板状体とで挟着してなる
ことを特徴としている。
【0011】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の複合仕上材に係り、上記第1及び第2の板状体のう
ち、大板として成形され、上記ゴムチップマットよりも
広い面積を有する一方の板状体の縁端部が他方の板状体
の側に屈曲延在することにより、上記ゴムチップマット
の端部が見え隠れの状態とされていることを特徴として
いる。
【0012】また、請求項6記載の発明は、床面や壁面
を乾式工法により仕上げるための複合仕上材に係り、ゴ
ムチップを接着剤で固めてシート状にしたゴムチップマ
ットを、無機材からなる複数の板状体と樹脂からなる支
持体とで挟着してなると共に、上記支持体は、複数の脚
部と、これらの脚部間を連結する梁とを一体成形で備え
てなることを特徴としている。
【0013】また、請求項7記載の発明は、請求項1,
2,3,4,5又は6記載の複合仕上材に係り、上記表
面仕上材、上記第1の板状体、上記第2の板状体又は上
記板状体は、非晶質シリカ−アルミナ系粉体と珪酸アル
カリ水溶液とを主成分とするスラリ状の反応性無機配合
物を、型の中で、80〜100℃の温度で、2〜15時
間加熱硬化させて得られたものであることを特徴として
いる。
【0014】また、請求項8記載の発明は、請求項1,
2又は3記載の複合仕上材を製造するための製造方法に
係り、上記表面仕上材成形用の型の中にスラリ状の反応
性無機配合物を上記型が完全に満たされるまで投入し、
次に、上記型に上記ゴムチップマットを被せて上記スラ
リ状の反応性無機配合物に密接状態させ、さらに、該ゴ
ムチップマットの上から不透水性の蓋をした後、上記ス
ラリ状の反応性無機配合物を加熱硬化し、硬化により得
られた上記ゴムチップマット付きの含水成形体を脱型後
乾燥して、上記複合仕上材を製造することを特徴として
いる。
【0015】また、請求項9記載の発明は、請求項4又
は5記載の複合仕上材を製造するための製造方法に係
り、上記第1の板状体成形用の第1の型の中にスラリ状
の第1の反応性無機配合物を上記第1の型が完全に満た
されるまで投入し、次に、上記第1の型に上記ゴムチッ
プマットを被せて上記スラリ状の第1の反応性無機配合
物に密接させ、さらに、該ゴムチップマットの上から不
透水性の蓋をした後、上記スラリ状の第1の反応性無機
配合物を加熱硬化し、硬化により得られた上記ゴムチッ
プマット付きの第1の含水成形体を脱型後乾燥して、ゴ
ムチップマット付きの第1の板状体を得る第1の工程
と、上記第2の板状体成形用の第2の型の中にスラリ状
の第2の反応性無機配合物を上記第2の型が完全に満た
されるまで投入し、次に、上記第2の型にゴムチップマ
ット付きの第1の板状体を被せて該ゴムチップマット側
を第2のスラリ状の反応性無機配合物に密接させた後、
上記スラリ状の第2の反応性無機配合物を加熱硬化し、
硬化により得られた第1の板状体及びゴムチップマット
付きの第2の含水成形体を脱型後乾燥して、第1の板状
体及びゴムチップマット付きの第2の板状体を得る第2
の工程とから上記複合仕上材を製造することを特徴とし
ている。
【0016】さらにまた、請求項10記載の発明は、請
求項8又は9記載の複合仕上材の製造方法に係り、上記
表面仕上材、上記第1の板状体又は上記第2の板状体の
成形材料として、非晶質シリカ−アルミナ系粉体と珪酸
アルカリ水溶液とを主成分とするスラリ状の反応性無機
配合物が用いられると共に、上記型、上記第1の型又は
上記第2の型の中の上記反応性無機配合物を、80〜1
00℃の温度で、2〜15時間加熱硬化させることを特
徴としている。
【0017】
【作用】この発明の製造方法によれば、スラリ状の反応
性無機配合物(表面仕上材の成形材料)がゴムチップマ
ット表面のチップ間隙間に浸透し固化一体化して、表面
仕上材がゴムチップマットの表面に載置固着されるの
で、接着剤が入らず、施工性・経済性に優れる。また、
この発明の複合仕上材によれば、表面仕上材が高緻密性
を有する無機材からなるので、汚れにくく、いつまでも
美観を確保でき、また、裏面又は内部に設けられたゴム
チップマットの弾力により、クッション性(緩衝性)も
あるので、床仕上材として用いれば、歩行感がとても良
く、足を疲れさせない。また、スラリ状の反応性無機配
合物のアンカー効果(チップ間隙間への浸透固化)によ
り、表面仕上材がゴムチップマットに強固に接合される
ので、壁仕上材として用いても、安全である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施例について説明する。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である複合床材の構成を
示す側面図、図2は同平面図、また、図3は、同複合床
材の製造方法を説明するための工程説明図である。この
例の複合床材11は、テラスやベランダ等の床面やアプ
ローチ等を乾式工法により簡易に施工・舗装するための
置敷式の床仕上材に係り、図1及び図2に示すように、
ゴムチップを接着剤で固めてシート状にした正方形のゴ
ムチップマット21と、このゴムチップマット21の上
に縦横に3枚ずつ計9枚載置され固着された正方形のブ
ロック踏板(以下、単に踏板という)31,31,…と
からなっている。
【0019】上記ゴムチップマット21は、従来の樹脂
マット2(図16)に代わる厚さ略6〜10mmのシー
ト状のマットであり、耐候性、透水性(所定の空隙率)
及びクッション性を有し、この例では、ゴムチップと接
着剤とを所定の配合比率で混練の上、圧着ローラや圧着
板等で圧締することにより成形される。ここで、好適な
ゴムチップとしては、廃タイヤ等のスクラップゴムを、
形状に拘りなく、2〜10mmの大きさに粉砕したもの
や、ニトリルゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム
(SBR)、イソプレンゴム、ブチルゴム、シリコーン
ゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等を、形状に拘りな
く、2〜10mmの大きさの粒にしたものを挙げること
ができ、また、好適な接着剤としては、例えば、ウレタ
ン系、エポキシ系、アクリル系の接着剤を挙げることが
できる。
【0020】また、上記踏板31,31,…は、厚さ略
9mmの無機ポリマ系表面仕上板であり、フライアッシ
ュやメタカオリン等の非晶質シリカ−アルミナ系粉体
(無機反応性粉体)と珪酸アルカリ水溶液(硬化剤)と
を所定の配合比率で混練し、型の中で加熱硬化させるこ
とにより、曲げ強度に優れる正方形の無機ポリマ成形体
として得られる。なお、この種の無機ポリマ成形材料に
は、必要に応じて、充填材が添加されても良い。充填材
は、水に溶解せず、反応性無機配合物の硬化反応を阻害
しないものが好ましく、例えば珪砂、川砂等のセメント
モルタル用骨材、シリカフラワー、シリカフューム、ベ
ントンバイト、高炉スラグ等の混合セメント用混合材、
セピオライト、ウオラストナイト、マイカ等の天然鉱
物、炭酸カルシウム、珪藻土等が好適である。さらに、
軽量化を図る目的でパーライト、シリカバルーン、シラ
スバルーン、ガラスバルーン、発泡焼性粘土等の無機質
天然発泡体等を添加するようにしても良い。これらは単
独で添加されても良いし、2種類以上併用されても良
い。
【0021】次に、図3の工程説明図を参照して、上記
構成の複合床材11の製造方法について説明する。この
製造方法の実施に当たっては、予め、踏板成形用の型枠
9及びゴムチップマット21を用意して置く。用意すべ
き型枠9は、同図(a)に示すように、基板部91を有
し、この基板部91の上面に、縦横に3枚ずつ計9枚の
型92,92,…が、深さ略9mmの正方形の凹所とし
て区画形成されたものである。なお、型枠9は、ウレタ
ンゴムやシリコーンゴム製のものが、離型性に優れるの
で、好ましい。また、用意すべきゴムチップマット21
は、9個の型92,92,…を取り囲む最外側の区画壁
93,93,…がなす正方形と略同寸法の正方形のもの
で、9個の型92,92,…と、これらの型92,9
2,…を画成する区画壁93,93までをすっぽり覆い
隠すことのできる広さを有するものである。
【0022】(1)スラリ投入(注型) 準備が整うと、まず、粒径が10μm以下の粉末を60
重量%以上含有するフライアッシュ粉末100重量部、
水ガラス溶液(珪酸アルカリ水溶液(硬化剤))55〜6
50重量部をハンドミキサに投入し、略10分間混練し
て泥状の反応性無機配合物(以下、スラリという)31
aを得る。なお、必要に応じて、上述した充填材を添加
しても良い。ここで、フライアッシュとは、燃焼炉温度
1600〜1700℃の高温石炭火力発電所等の微粉炭
燃焼ボイラから集塵機で採取される灰の微粒子であり、
非晶質シリカ45〜55重量%、アルミナ25〜35重
量%を含有するガラス様無定形の灰(非晶質シリカ−ア
ルミナ系粉体(無機反応性粉体))である。次に、同図
(b)に示すように、ハンドミキサ内のスラリ31aを
9個の型92,92,…の中に順次投入(注型)する。
【0023】(2)ゴムチップマットの設置 各型92が、スラリ31aで完全に満たされると、同図
(c)に示すように、正方形のゴムチップマット21を
枠型9の上面に被せ、さらに、同図(d)に示すよう
に、ゴムチップマット21の上から不透水性の蓋94を
被せて、ゴムチップマット21と各型92の中のスラリ
31aとを密接状態にする。
【0024】(3)加熱硬化 次に、注型されたスラリ31a,31a…を、ゴムチッ
プマット21及び蓋94が被せられた型枠9ごと、80
〜100℃の加熱炉の中で、2〜15時間加熱して硬化
させて、水分を多量に含む含水成形体(無機ポリマ成形
体)31b,31b,…を得る。なお、同図(d)に示
すように、加熱時に、型92の上に蓋94を被せて置く
のは、スラリ31a中の水分が蒸発するのを防止するた
めで、もしも、加熱反応中のスラリ31aから水分が消
失すると、硬化反応が止まってしまうからである。した
がって、必要なら、蓋94の上にさらに重しを置くよう
にしても良い。このようにして得られた含水成形体31
b,31b,…は、スラリ31a,31a…が、ゴムチ
ップマット21表面のチップ間隙間に浸透して固化する
効果(いわゆるアンカー効果)によって、接着剤の助け
を借りなくても、ゴムチップマット21の上面に強固に
固着された状態となる。
【0025】(4)脱型加熱乾燥 この後、型中のゴムチップマット21付きの含水成形体
31b,31b,…を脱型し、85度の乾燥炉の中に5
時間置いて、水分を蒸発させ、同図(e)に示すよう
に、この例の複合床材11、すなわち、ゴムチップマッ
ト21の上面に9枚の踏板31,31,…が、一体的に
固着された置敷式の複合床材11を完成させる。
【0026】この例の複合床材(床仕上材)11の構成
によれば、無機材からなる踏板31,31,…の硬さが
ゴムチップマット21の弾力に吸収されるので、アプロ
ーチのモルタルの上に置敷しても、歩行感がとても良
く、足が疲れない。また、スラリ31a,31a,…の
有するアンカー効果により、接着剤や保持手段の助けを
借りずに、工場生産段階から、ゴムチップマット21の
上面に踏板31,31,…を一体的に載置固着できるの
で、工数を削減でき、また、踏板31,31,…の寸法
のばらつきも問題ではなくなり、それゆえ、一段と安価
に製造できる。また、踏板(表面仕上板)31,31,
…は、表面高緻密なので、汚れにくく、いつまでも美観
を保てる。一方、目地M,M,…(図1及び図2参照)
の部位には、透水性を有するゴムチップマット21が露
出しているので、水はけが良い。また、ゴムチップマッ
ト21は、弾力性がある上、摩擦抵抗が極めて高いの
で、下地面が不陸でも、不陸に追随でき、横ずれも生じ
ない。また、複数枚の複合床材11,11,…を敷設す
る際には、隣接する複合床材11,11のゴムチップマ
ット21,21同士は、互いの弾力を作用させて、密接
するので、隙間がなく美麗であり、また、両者の間で摩
擦抵抗が高いので、横ずれも生じない。それゆえ、従来
の複合床材のようなフック部や係合部は不要である。
【0027】なお、第1実施例(図2)の変形例とし
て、図4に示すように、各複合床材11Aのゴムチップ
マット21Aの隣接2辺と残る2辺とが、互いに嵌合又
は噛合し得るような縁形状、例えば歯形、波形等の異形
の縁210,210,…を有する構成とすれば、複数枚
の複合床材11A,11A,…を敷設したときに、隣接
する複合床材11A,11Aのゴムチップマット21
A,21A同士が、摩擦抵抗の助けも借りて強固につな
がるので、横ずれを一段と確実に防止できる。
【0028】◇第2実施例 図5は、この発明の第2実施例である複合床材の構成を
示す側面図、図6は同平面図、図7は、同複合床材が複
数枚敷設された状態を示す側面図である。この第2実施
例の複合床材11Bでは、複数枚の踏板31,31,…
の一部が、正方形のゴムチップマット21から部分的に
はみ出して構成されている点で、上述の第1実施例の構
成(図1及び図2)と相違している。すなわち、図6に
示すように、9枚の踏板31,31,…が、全体的に、
正方形のゴムチップマット21から斜め方向(図6中で
は右上方向)にシフトされた状態に載置され、この結
果、6枚の踏板31,31,…が、ゴムチップマット2
1から部分的にはみ出た状態で、固着されている。な
お、上記以外の点では、第1実施例と同様であるので、
図5乃至図7において、図2と同一の構成各部には、同
一の符号を付してその説明を省略する。また、製造方法
についても、スラリ31aで満たされた枠型9の上面に
ゴムチップマット21を被せる際に、斜めにずらして被
せれば、この例の複合床材11Bが得られる。
【0029】この第2実施例の構成によれば、第1実施
例において上述したと略同様の効果を得ることができ
る。加えて、踏板31,31の目地Mと、ゴムチップマ
ット21,21の目地m(図7参照)とが互いに異なる
ところに生じるので、踏板31,31の目地Mが不自然
にならず、美麗となる。また、ゴムチップマット21の
摩擦抵抗が大きい上、踏板31,31,…の積載荷重も
加わえらるため、接着や嵌着しなくても、複合床材11
B,11B同士の横ずれは生じない。それゆえ、複合床
材11B,11B同士を単に突き合わせて敷き込むだけ
で仕上げができるので、施工が簡単となる。
【0030】◇第3実施例 図8は、この発明の第3実施例である複合床材の構成を
示す側面図、図9及び図10は、同複合床材の製造方法
を説明するための工程説明図である。この例の複合床材
11Cは、第1実施例と同様、置敷式の床仕上材に係
り、図8に示すように、正方形のゴムチップマット21
と、このゴムチップマット21を縦横3枚ずつ計9枚の
化粧踏板41,41,…と、大板の支持板51とで挟着
して構成されている。各化粧踏板41は、第1実施例の
踏板31と同様に、スラリを型の中で加熱硬化して成形
され、表面Kには、所望の浮き彫り模様(例えば、スト
ライプ状、砂岩状、スタッコ調等)が施されている。ま
た、支持板51は、化粧踏板41,41,…9枚を縦横
に3枚ずつ並べたと同等の面積を有する正方形の大板で
あるが、化粧踏板41,41,…と同様に、スラリを型
の中で加熱硬化して成形され、裏面には、複合床材11
Cと、これを載置する床下地面との間に、雨水等を通す
空間を確保するために支持脚部52,52,…が設けら
れている。
【0031】次に、図9及び図10の工程説明図を参照
して、上記構成の複合床材11Cの製造方法について説
明する。この製造方法の実施に当たっては、予め、化粧
踏板成形用の化粧型枠9A、及び支持板成形用の型枠9
Bを用意して置く。ここで、用意すべき化粧型枠9A
は、図9(a)に示すように、基板部91Aを有し、こ
の基板部91Aの上面に、縦横に3個ずつ計9個の化粧
型92A,92A,…が、正方形の凹所として区画形成
されたもので、化粧型92Aの底面95に、所望の浮き
彫り模様(例えば、ストライプ状、砂岩状、スタッコ調
等)が施されているものである。また、用意すべき型枠
9Bは、図10(f)に示すように、化粧型枠9Aの基
板部91Aと縦横同寸法の基板部91Bを有し、この基
板部91Bの上面に、化粧型92A,92A…9個を縦
横に3個ずつ並べたと同等の面積を有する単一の型92
Bが、正方形の凹所として区画形成されたものである。
なお、型92Bの底面には、小円状の凹部920,92
0,…が格子状に多数設けられている。
【0032】(A)第1の工程 (1)スラリ投入(注型) 準備が整うと、第1の工程を開始する。まず、粒径が1
0μm以下の粉末を60重量%以上含有するフライアッ
シュ粉末100重量部、水ガラス溶液55〜650重量
部をハンドミキサに投入し、略10分間混練してスラリ
41aを得、図9(b)に示すように、9個の化粧型9
2A,92A,…の中に順次投入(注型)する。 (2)ゴムチップマットの設置 各化粧型92Aが、スラリ41aで完全に満たされる
と、同図(c)に示すように、正方形のゴムチップマッ
ト21を化粧枠型9Aの上面に被せ、さらに、同図
(d)に示すように、ゴムチップマット21の上から不
透水性の蓋94を被せて、ゴムチップマット21と各化
粧型92Aの中のスラリ41aとを密接状態にする。 (3)加熱硬化 次に、注型されたスラリ41a,41a…を、ゴムチッ
プマット21及び蓋94が被せられた化粧型枠9Aご
と、80〜100℃の加熱炉の中で、2〜15時間加熱
して硬化させて、水分を多量に含む含水成形体(無機ポ
リマ成形体)41b,41b,…を得る。このようにし
て得られた含水成形体41b,41b,…は、スラリ4
1a,41a…のアンカー効果によって、接着剤の助け
を借りなくても、ゴムチップマット21の上面に強固に
固着された状態となる。 (4)脱型加熱乾燥 この後、型中のゴムチップマット21付きの含水成形体
41b,41b,…を脱型し、85度の乾燥炉の中に5
時間置いて、水分を蒸発させ、同図(e)に示すよう
に、ゴムチップマット21付きの化粧踏板(表面Kに所
望の浮き彫り模様の付された化粧踏板)41,41,…
を完成させる。これをもって、第1の工程が終了する。
【0033】(B)第2の工程 (5)スラリ投入(注型) 次に、第2の工程を開始する。粒径が10μm以下の粉
末を60重量%以上含有するフライアッシュ粉末100
重量部、水ガラス溶液100〜600重量部をハンドミ
キサに投入し、略10分間混練してスラリ51aを得、
図10(g)に示すように、型92Bの中に投入(注
型)する。 (6)ゴムチップマットの設置 型92Bが、スラリ51aで完全に満たされると、同図
(h)に示すように、第1の工程で得られたゴムチップ
マット21付きの化粧踏板41,41,…をゴムチップ
21側を下向き(当接面側)にし、化粧踏板41,4
1,…を上向きにして、枠型9Bの上面に被せ、さら
に、同図(i)に示すように、化粧踏板41,41,…
の上から不透水性の蓋94を被せて、ゴムチップマット
21と型92Bの中のスラリ51aとを密接状態にす
る。 (7)加熱硬化 次に、注型されたスラリ51aを、ゴムチップマット2
1及び蓋94が被せられた型枠9Bごと、80〜100
℃の加熱炉の中で、2〜15時間加熱して硬化させて、
水分を多量に含む含水成形体(無機ポリマ成形体)51
bを得る。このようにして得られた含水成形体51b
は、スラリ51aのアンカー効果によって、接着剤の助
けを借りなくても、ゴムチップマット21の下面に強固
に固着された状態となる。 (8)脱型加熱乾燥 この後、型中のゴムチップマット21付きの含水成形体
51bを脱型し、85度の乾燥炉の中に5時間置いて、
水分を蒸発させ、同図(j)に示すように、この例の複
合床材11C、すなわち、ゴムチップマット21を縦横
3枚ずつ計9枚の化粧踏板41,41,…と、大板の支
持板51とで挟着してなる複合床材11Cを完成させ
る。これをもって、第2の工程も終了する。
【0034】この例の複合床材11Cの構成によれば、
上述の第1実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、支持板51が大板なので、施工性が良い。ま
た、この例の複合床材の製造方法によれば、スラリ41
a,51aが、ゴムチップマット21表面のチップ間隙
間に浸透して固化一体化するという、アンカー効果のた
め、接着剤の助けを借りなくても、ゴムチップマット2
1の両面に無機ポリマ成形体を固着することができる。
【0035】◇第4実施例 図11は、この発明の第4実施例である両面壁仕上材の
構成を示す側面図である。この例の両面壁仕上材11D
は、同図に示すように、第3実施例と同様、正方形のゴ
ムチップマット21と、このゴムチップマット21を一
対の壁面仕上板61,61で挟着することで両面仕上げ
の構成とされている。各壁面仕上板61は、無機ポリマ
成形体からなり、一方又は双方の壁面仕上板の表面Ka
には、必要に応じて、所望の浮き彫り模様(例えば、ス
トライプ状、砂岩状、スタッコ調等)が施されて化粧板
とされる。この例の両面壁仕上材11Dは、第3実施例
で述べたと略同様の方法(図9及び図10)により製造
される。
【0036】この例の両面壁仕上材11Dは、両面に壁
面仕上板や化粧板を配する構成なので、塀やバルコニー
の壁材として用いて好適である。また、ゴムチップの吸
音力により、遮音性も発揮できる。また、この例の両面
壁仕上材11Dの製造方法として、上記したように、第
3実施例の複合床材と略同様の製造方法が適用されるこ
とにより、ゴムチップマット21の表面にスラリが浸透
し硬化して強固に一体化するので、安全な壁面が得ら
れ、また、両面壁仕上材11Dを接着剤の助けを必要と
しないので、簡単に製造できる。また、両面が無機材の
ため、丈夫で耐候性が良い。
【0037】◇第5実施例 図12は、この発明の第5実施例である両面壁仕上材の
構成を示す側面図である。この例の両面壁仕上材11E
が、上述の第4実施例の構成と異なるところは、一方の
壁面仕上板62の縁端部62aが、他方の壁面仕上板6
3の側に屈曲延在する構成とされている点である。この
例の構成によれば、ゴムチップマット21の端部が見え
隠れの状態となるので、こぐちが美麗となる。
【0038】◇第6実施例 図13は、この発明の第6実施例である複合床材の構成
を示す側面図、また、図14は、同複合床材を構成する
支持板の裏面図である。この例の複合床材11Fが、上
述の第3実施例の複合床材11C(図8)と大きく異な
るところは、無機材からなる支持板51に代えて、樹脂
製の支持板71を用いるようにした点である。この樹脂
マット71は、複数の脚部72,72,…と、これらの
脚部72,72間を連結する梁73,73,…とからな
り、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン
系の樹脂組成物を射出一体成形して得られる。ここで、
ゴムチップマット21と化粧踏板41,41,…との接
合は、スラリのアンカー効果によりなされるが、樹脂製
の支持板71とゴムチップマット21とは、ウレタン
系、エポキシ系、アクリル系の接着剤を介して一体接合
される。なお、支持板71の好適な材質としては、ポリ
オレフィン系の他にも、例えば、ポリカーボネート、ポ
リアミド、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレー
ト、塩素化ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエステル
アミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエス
テル、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸エステル、ポ
リアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸メチル、フッ
素樹脂、サルホン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリビニル
ブチラール、ポリ弗化ビニリデン、スチレン−アクリル
共重合体等の熱可塑性プラスチック、ユリア樹脂、メリ
ア樹脂、メラミン・フェノール樹脂等の熱硬化性プラス
チック、金属含有プラスチック、ガラス繊維と複合化し
た強化プラスチック等、成形性に優れ、機械的強度のあ
るものを挙げることができる。
【0039】この第6実施例の構成によれば、無機材か
らなる化粧踏板41,41,…の硬さがゴムチップマッ
ト21の弾力に吸収されるので、バルコニーのモルタル
の上に置敷しても、歩行感がとても良く、足が疲れな
い。また、化粧踏板41,41…は、表面高緻密なの
で、汚れにくく、いつまでも美観を保てる。加えて、支
持板71が、脚部72,72,…と梁73,73,…と
からなるので、垂直方向にも水平方向にも透水性が大き
く排水性能に優れる。
【0040】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、ゴムチッ
プマットと無機材からなる踏板(化粧踏板を含む)との
接合は、必ずしも、スラリのアンカー効果に頼る必要は
なく、接着剤を用いても良い。また、踏板の材質として
は、反応性無機配合物に限らず、磁気タイル、テラゾー
等でも良い。1枚のゴムチップマット上に載置固着され
る踏板は、9枚に限定されず、適宜、増減できる。な
お、請求項の全ての発明は、発明の実施の形態の項にお
いて、床仕上材又は壁仕上材のいずれかに限定して説明
した場合でも、床仕上材及び壁仕上材のいずれにも適用
できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の複合仕
上材によれば、表面仕上材が高緻密性を有する無機材か
らなるので、汚れにくく、いつまでも美観を確保でき、
また、裏面又は内部に設けられたゴムチップマットの弾
力により、クッション性(緩衝性)もあるので、床仕上
材として用いれば、歩行感がとても良く、足を疲れさせ
ない。また、ゴムチップマットと表面仕上材とが、スラ
リのアンカー効果により強固に結合されるので、表面仕
上材の滑落が防止され、壁仕上材として用いても、安全
である。また、接着剤が入らないので、施工性・経済性
に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である複合床材の構成を
示す側面図である。
【図2】同複合床材の構成を示す側面図である。
【図3】同複合床材の製造方法を説明するための工程説
明図である。
【図4】同実施例の変形例である複合床材の構成を示す
側面図である。
【図5】この発明の第2実施例である複合床材の構成を
示す側面図である。
【図6】同複合床材の構成を示す側面図である。
【図7】同複合床材が複数枚敷設された状態を示す側面
図である。
【図8】この発明の第3実施例である複合床材の構成を
示す側面図である。
【図9】同複合床材の製造方法を説明するための工程説
明図である。
【図10】同複合床材の製造方法を説明するための工程
説明図である。
【図11】この発明の第4実施例である両面壁仕上材の
構成を示す側面図である。
【図12】この発明の第5実施例である両面壁仕上材の
構成を示す側面図である。
【図13】この発明の第6実施例である複合床材の構成
を示す側面図である。
【図14】同複合床材を構成する支持材の裏面図であ
る。
【図15】従来における乾式の複合床材の構成を示す平
面図である。
【図16】同複合床材を構成する樹脂マットを示す平面
図である。
【図17】同複合床材の構成を分解して示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
11,11A,11B,11C,11F 複合床材
(複合仕上材) 11D,11E 両面壁仕上材(複合仕上材) 21,21A ゴムチップマット 210 異形の縁 31 踏板(表面仕上材) 31a,41a,51a スラリ(スラリ状の反応
性無機配合物) 31b,41b,51b 含水成形体 41 化粧踏板(表面仕上材、第1の板状体、板状
体) 41a スラリ(スラリ状の反応性無機配合物) 41b 含水成形体 51 支持板(第2の板状体) 61,62,63 壁面仕上板(表面仕上げ材、第
1、第2の板状体) 71 支持板(支持体) 72 脚部 73 梁 9,9B 型枠 92,92B 型(表面仕上材成形用の型、第2の
型) 94 不透水性の蓋 9A 化粧型枠 92A 化粧型(第1の型)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムチップを接着剤で固めてシート状に
    したゴムチップマットの上に無機材からなる複数の表面
    仕上材を並べて固着してなることを特徴とする複合仕上
    材。
  2. 【請求項2】 前記複合仕上材は、前記複数の表面仕上
    材を前記ゴムチップマットの縁の内側に配設してなると
    共に、該ゴムチップマットは、他の任意の前記複合仕上
    材を構成するゴムチップマットの縁と嵌合又は噛合可能
    な形状の前記縁を有していることを特徴とする請求項1
    記載の複合仕上材。
  3. 【請求項3】 前記複数の表面仕上材の一部が、前記ゴ
    ムチップマットから部分的にはみ出していることを特徴
    とする請求項1記載の複合仕上材。
  4. 【請求項4】 ゴムチップを接着剤で固めてシート状に
    したゴムチップマットを、いずれも無機材からなる単数
    又は複数の第1の板状体と単数又は複数の第2の板状体
    とで挟着してなることを特徴とする複合仕上材。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の板状体のうち、大板
    として成形され、前記ゴムチップマットよりも広い面積
    を有する一方の板状体の縁端部が他方の板状体の側に屈
    曲延在することにより、前記ゴムチップマットの端部が
    見え隠れの状態とされていることを特徴とする請求項4
    記載の複合仕上材。
  6. 【請求項6】 ゴムチップを接着剤で固めてシート状に
    したゴムチップマットを、無機材からなる複数の板状体
    と樹脂からなる支持体とで挟着してなると共に、前記支
    持体は、複数の脚部と、これらの脚部間を連結する梁と
    を一体成形で備えてなることを特徴とする複合仕上材。
  7. 【請求項7】 前記表面仕上材、前記第1の板状体、前
    記第2の板状体又は前記板状体は、非晶質シリカ−アル
    ミナ系粉体と珪酸アルカリ水溶液とを主成分とするスラ
    リ状の反応性無機配合物を、型の中で、80〜100℃
    の温度で、2〜15時間加熱硬化させて得られたもので
    あることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6
    記載の複合仕上材。
  8. 【請求項8】 前記表面仕上材成形用の型の中にスラリ
    状の反応性無機配合物を前記型が完全に満たされるまで
    投入し、次に、前記型に前記ゴムチップマットを被せて
    前記スラリ状の反応性無機配合物に密接させ、さらに、
    該ゴムチップマットの上から不透水性の蓋をした後、前
    記スラリ状の反応性無機配合物を加熱硬化し、硬化によ
    り得られたゴムチップマット付きの含水成形体を脱型後
    乾燥して、請求項1,2又は3記載の複合仕上材を製造
    することを特徴とする複合仕上材の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の板状体成形用の第1の型の中
    にスラリ状の第1の反応性無機配合物を前記第1の型が
    完全に満たされるまで投入し、次に、前記第1の型に前
    記ゴムチップマットを被せて前記スラリ状の第1の反応
    性無機配合物に密接させ、さらに、該ゴムチップマット
    の上から不透水性の蓋をした後、前記スラリ状の第1の
    反応性無機配合物を加熱硬化し、硬化により得られた前
    記ゴムチップマット付きの第1の含水成形体を脱型後乾
    燥して、前記ゴムチップマット付きの第1の板状体を得
    る第1の工程と、 前記第2の板状体成形用の第2の型の中にスラリ状の第
    2の反応性無機配合物を前記第2の型が完全に満たされ
    るまで投入し、次に、前記第2の型に前記ゴムチップマ
    ット付きの第1の板状体を被せて該ゴムチップマット側
    を前記第2のスラリ状の反応性無機配合物に密接させた
    後、前記スラリ状の第2の反応性無機配合物を加熱硬化
    し、硬化により得られた前記第1の板状体及びゴムチッ
    プマット付きの第2の含水成形体を脱型後乾燥して、前
    記第1の板状体及びゴムチップマット付きの第2の板状
    体を得る第2の工程とから請求項4又は5記載の複合仕
    上材を製造することを特徴とする複合仕上材の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記表面仕上材、前記第1の板状体又
    は前記第2の板状体の成形材料として、非晶質シリカ−
    アルミナ系粉体と珪酸アルカリ水溶液とを主成分とする
    スラリ状の反応性無機配合物が用いられると共に、前記
    型、前記第1の型又は前記第2の型の中の前記反応性無
    機配合物を、80〜100℃の温度で、2〜15時間加
    熱硬化させることを特徴とする請求項8又は9記載の複
    合仕上材の製造方法。
JP18895695A 1995-07-25 1995-07-25 複合仕上材及びその製造方法 Pending JPH0932247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18895695A JPH0932247A (ja) 1995-07-25 1995-07-25 複合仕上材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18895695A JPH0932247A (ja) 1995-07-25 1995-07-25 複合仕上材及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0932247A true JPH0932247A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16232872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18895695A Pending JPH0932247A (ja) 1995-07-25 1995-07-25 複合仕上材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0932247A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000049246A1 (fr) * 1999-02-16 2000-08-24 Ibiden Co., Ltd. Materiau de construction composite et son procede de production, et materiau de plancher composite
US20110104434A1 (en) * 2009-10-30 2011-05-05 David F. MacNeil Floor tile
US8640403B2 (en) 2009-10-30 2014-02-04 Macneil Ip Llc Floor tile with elastomer jacketed bottom support members
US8973328B2 (en) 2013-07-12 2015-03-10 Macneil Ip Llc Floor tile expansion joint
US8993098B2 (en) 2011-08-25 2015-03-31 Macneil Ip Llc Two-shot injection molded floor tile with vent hole
US9181697B2 (en) 2009-10-30 2015-11-10 Macneil Ip Llc Floor tile having a latch and loop structure
US9180640B2 (en) 2009-10-30 2015-11-10 Macneil Ip Llc Method of making a floor tile with overmolded pads
US9339981B2 (en) 2009-10-30 2016-05-17 Macneil Ip Llc Method of making a floor tile with elastomer jacketed support members

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000049246A1 (fr) * 1999-02-16 2000-08-24 Ibiden Co., Ltd. Materiau de construction composite et son procede de production, et materiau de plancher composite
US20110104434A1 (en) * 2009-10-30 2011-05-05 David F. MacNeil Floor tile
US8535785B2 (en) * 2009-10-30 2013-09-17 Macneil Ip Llc Floor tile
US8640403B2 (en) 2009-10-30 2014-02-04 Macneil Ip Llc Floor tile with elastomer jacketed bottom support members
US9181697B2 (en) 2009-10-30 2015-11-10 Macneil Ip Llc Floor tile having a latch and loop structure
US9180640B2 (en) 2009-10-30 2015-11-10 Macneil Ip Llc Method of making a floor tile with overmolded pads
US9339981B2 (en) 2009-10-30 2016-05-17 Macneil Ip Llc Method of making a floor tile with elastomer jacketed support members
US9487923B2 (en) 2009-10-30 2016-11-08 Macneil Ip Llc Floor tile
US8993098B2 (en) 2011-08-25 2015-03-31 Macneil Ip Llc Two-shot injection molded floor tile with vent hole
US8973328B2 (en) 2013-07-12 2015-03-10 Macneil Ip Llc Floor tile expansion joint
US8997419B1 (en) 2013-07-12 2015-04-07 Macneil Ip Llc Modular floor tile system with expansion joint

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11668098B2 (en) Cladding panel
JPH0932247A (ja) 複合仕上材及びその製造方法
KR101030221B1 (ko) 천연 석재 층과 이 천연 석재 층의 이면에 시멘트 몰탈층이 일체로 부착되어 이루어진 복합석재블록 및 그제조방법
EP1395404A1 (en) Process for carrying out panels, tiles and the like using agglomerates of different minerals
KR20110065628A (ko) 석재 복합 패널 및 이를 이용한 건축용 내외장 구조체
KR100731787B1 (ko) 층간소음을 차단하는 황토 온돌바닥재 및 이의 제조방법
CN214696484U (zh) 一种屋面轻质复合保温隔热隔声砖
JPH0960267A (ja) 目地付き仕上材及びその製造方法
CN203066388U (zh) 一种装饰砖
CN208533945U (zh) 一种柔性装配地砖
KR100785830B1 (ko) 황토 보도 블록 및 그 제조 방법
JPH0522020B2 (ja)
KR20050093265A (ko) 폐타이어를 이용한 다층 건물의 층간진동 및 소음저감재
KR200271105Y1 (ko) 폐타이어 고무칩을 이용한 바닥재
RU2133193C1 (ru) Способ изготовления элемента строительной конструкции и облицовочная керамическая плитка, используемая в способе
CN220365241U (zh) 装配式地板单元
JPH0952221A (ja) 複合仕上板
KR101386210B1 (ko) 폭이 좁은 벽돌과 조립 연결구 및 그 시공방법
KR20160092838A (ko) 경량 블록을 이용한 건식 벽체의 구조
JPH07171928A (ja) エマルジョン樹脂系及びセメント系コテ塗化粧シート
JPS6028565Y2 (ja) 繊維入りセメント製品の成形用型枠
CN206917203U (zh) 一种橡塑隔音板楼地面隔音系统
JP2000265653A (ja) 置き敷き用パネル
JPS6038505B2 (ja) サニタリ−ル−ム用タイル貼り下部ユニツトの製造方法
CN112832468A (zh) 一种屋面轻质复合保温隔热隔声砖