JPH09321972A - 画像合成装置及び方法 - Google Patents

画像合成装置及び方法

Info

Publication number
JPH09321972A
JPH09321972A JP8133642A JP13364296A JPH09321972A JP H09321972 A JPH09321972 A JP H09321972A JP 8133642 A JP8133642 A JP 8133642A JP 13364296 A JP13364296 A JP 13364296A JP H09321972 A JPH09321972 A JP H09321972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
images
conversion
synthesizing
overlapping portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8133642A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsushi Katayama
達嗣 片山
Kotaro Yano
光太郎 矢野
Hideo Takiguchi
英夫 滝口
Kenji Hatori
健司 羽鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8133642A priority Critical patent/JPH09321972A/ja
Priority to US08/862,753 priority patent/US5982951A/en
Priority to DE69725505T priority patent/DE69725505T2/de
Priority to EP97303567A priority patent/EP0810776B1/en
Publication of JPH09321972A publication Critical patent/JPH09321972A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光量が異なりかつ一部を重複させて撮像し
た複数枚の画像をつなぎ合わせて1枚のパノラマ画像を
得る場合に、各画像のつなぎ目を目立たないようにす
る。 【解決手段】 対応点抽出部1は2つの入力画像a、b
の対応点を抽出し、パラメータ推定部2は抽出した対応
点の座標変換を行うためのパラメータを推定し、階調補
正係数決定部3は、推定したパラメータに基づいて画像
a、bを重み付けするための係数を求める。階調補正部
4、5は、画像a、bの少くとも一方の重複部分を補正
する。画像合成変換部6は補正された画像a、bの少く
とも一方を重み付けして元の画像と加算し、この加算画
像と他方の画像とを上記パラメータに基づいて合成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の一部が重複
する複数の画像を重ねて画角の広いパノラマ画像を合成
する場合に用いて好適な画像合成装置および方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像の一部が重複する複数の画像
から画角の広いパノラマ画像を合成する方法としては、
画像の重複する領域内の同一な点が一致するようにアフ
ィン変換等の幾何変換を施して2つの画像を平面上でつ
なぎ合わせる方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において、入力画像の撮像条件が被写体等の要因で
異なり、特に露光条件が異なった場合、精度良くつなが
った場合でも、同一被写体での入力画像の明るさの違い
により、継ぎ目が目立つという問題点があった。例え
ば、図16に示すような被写体を電子スチルカメラ等で
それぞれフレームf1、f2の枠内で撮像した場合を想
定する。フレームf1の被写体は全体が暗いので撮像時
の露光量は暗い所が明るくなるよう補正されて、図17
aのような画像が撮像される。また、フレームf2の被
写体は全体が明るいので撮像時の露光量は明るい所が暗
くなるよう補正されて、図17bのような画像が撮像さ
れる。従って、入力画像a、bが精度良くつながった場
合でも図18に示したような合成画像により,明るさの
違いによる継ぎ目が生じる。
【0004】従って、発明の目的は、上記問題点を解決
し、入力画像の露光条件が異なった場合でも、継ぎ目が
目立たないように画像を合成することのできる画像合成
装置および方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、第1
の画像とこの第1の画像と重複部分を有する第2の画像
との対応点を抽出する抽出手段と、上記抽出した対応点
の座標変換を行うためのパラメータを推定する推定手段
と、上記推定したパラメータに基づいて上記重複部分に
おける第1、第2の画像の少くとも一方を補正する補正
手段と、上記補正された第1、第2の画像の少くとも一
方を重み付けして元の画像と加算し、この加算画像と他
方の画像とを上記パラメータに基づいて合成する合成手
段とを設けている。
【0006】
【作用】本発明によれば、まず、第1、第2の画像の対
応点を抽出し、この対応点から互いの画像の座標を変換
するためのパラメータを推定する。次に上記パラメータ
に基づいて第1、第2の画像の重複部分の少くとも一方
の画像を補正し、この補正された画像を重み付けした
後、その元の画像と加算し、この加算された画像と他方
の画像とを上記パラメータに基づいてつなぎ合わせるこ
とにより1枚の合成画像が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1の実施の形態
による画像合成装置の構成を示す。a、bは入力画像で
あり、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等で画像の一部
が重複して撮像されたものである。これは例えば図17
a、bに示したような撮像時の露光条件の異なる画像で
ある。1は対応点抽出部であり、入力画像a、b間の画
像中の対応点を抽出する。2はパラメータ推定部であ
り、抽出された対応点ベクトルから画像変換を行うパラ
メータを推定する。
【0008】3は階調補正係数決定部であり、入力画像
a、bの重複する部分の画像データから階調補正を行う
際の係数を決定する。4、5は階調変換部であり、それ
ぞれ入力画像a、bに対して階調補正を行い、2つの画
像の重複する領域での明るさを等しくするように補正す
る。6は画像変換合成部であり、入力画像a、bの明る
さを補正した画像を変換パラメータで変換し、一つの画
像に合成する。7は画像合成装置全体の制御を行う制御
部である。
【0009】次に入力画像a、bから合成画像cを生成
するときの動作について説明する。ここでは、入力画像
a、bの画像データがそれぞれN階調の濃淡画像データ
である場合について説明する。まず、対応点抽出部1で
対応点抽出を行う。対応点抽出部1の処理アルゴリズム
を図2に示す。ステップS21でまず画像aからテンプ
レート切り出し領域の設定を行う。この時、あらかじめ
重複領域が分からないので所定の領域をテンプレート切
り出し領域とする。ここでは図17のように入力画像
a、bは左、右の順に並んでいるので、図3のように、
画像aの水平方向の右端から3割、垂直方向の1割から
9割を画像aにおけるテンプレート切り出し領域Tとす
る。そしてこの領域Tを分割したブロック単位で画像サ
イズの1割程度の大きさの小領域tを切り出す。この
時、例えば入力画像a、bが上、下の順に並んでいれ
ば、画像aの垂直方向の下端から3割、水平方向の1割
から9割を画像aにおけるテンプレート切り出し領域と
するとよい。次にステップS22で切り出した全テンプ
レートについて以下のステップS23〜S25の処理を
行う。
【0010】ステップS23では切り出したテンプレー
トに対応する点を探索する領域を画像bから設定する。
この時、あらかじめ重複領域が分からないので、所定の
領域を探索領域とする。ここでは、図4のように、画像
bの水平方向の左端からテンプレートの画像a中の位置
から±1割の位置を探索領域Sとする。この範囲設定は
入力画像a、bの重複領域が水平方向で5割以下で、垂
直方向では±1割以上はずれないという条件に基づく。
入力画像a、bの想定される重複条件が異なる場合は、
この対応点抽出の探索範囲の設定を変えれば良い。
【0011】図4においては、画像aの斜線で示した領
域tをテンプレートとした場合の探索領域Sを示してい
る。ステップS24ではこの探索領域S内でテンプレー
トを平行にずらしていき、画像aとbとの差分が計算さ
れる。そして、差の絶対値の総和が最小となる位置を対
応点位置とする。
【0012】ステップS25ではステップS24の結果
に対する信頼性の判定を行う。信頼性の判定は最小値と
なった差の絶対値の総和の最小値が第1の所定の閾値以
下、差の絶対値の総和の2番目に小さい値と最小値との
差が第2の所定の閾値以上あった時に対応点に信頼性が
あると判定し、対応点の画像a、b中の座標を対応点抽
出部1内のメモリに格納しておく。
【0013】尚、ここでは、差の絶対値の総和が最小と
なる位置を対応点位置としたが、例えば相関演算を行っ
て、相関値が最大となる位置を対応点位置としてもよ
い。また入力画像a、bの対応点を画像データから上記
処理により抽出したが、例えば、2つの画像a、bをデ
ィスプレイ上に表示し、画像中の同一な点をカーソル等
で指定して抽出してもよい。
【0014】パラメータ推定部2では抽出された対応点
位置から、座標変換のパラメータを推定する。この時、
アフィン変換が座標変換として行われる。画像aに対し
て画像bがθ回転、(dx,dy)平行移動、m倍の拡
大変換した関係にあるとすると、画像a中の点(xa,
ya)は以下の次式(1)の画像b中の点(xb,y
b)に対応する。 xb=(cosθ・xa+sinθ・ya−dx)×m =A・xa+B・ya+C yb=(−sinθ・xa+cosθ・ya−dy)×m =−B・xa+A・ya+D 但し、 A=m・cosθ、B=m・sinθ、C=−m・dx、D=−m・dy ………(1)
【0015】この時のパラメータA、B、C、Dを最小
自乗法によりパラメータ推定部2で推定する。但し、パ
ラメータを求めるには対応点の座標が最低2対必要であ
り、求まった対応点が1対の場合には1/2画像に対し
て求まった対応点ベクトルの平均値を平行移動パラメー
タとする。すなわち、対応点ベクトルの平均値を(a
x,ay)とするとき、次式(2)のようにパラメータ
を設定し、出力する。 A=1、B=0、C=−ax、D=−ay ………(2)
【0016】また、対応点が1対も求まらなかった場合
は以後の処理を行わないで、例えばCRTにメッセージ
を出力し、処理を終了する。推定されたパラメータは重
複部を予測する際に用いられる。
【0017】一方、階調変換部4、5ではそれぞれ入力
画像a、bに対して階調変換を行い、2つの画像の重複
する領域での明るさを等しくするように補正する。階調
補正係数決定部3はそのための補正係数を決定する。
【0018】階調補正係数決定部3および階調変換部
4、5の処理アルゴリズムを図5に示す。ステップS1
で、まず各入力画像での座標値が重複部にあるかどうか
をパラメータ推定部2の出力パラメータを用いて判定す
る。すなわち、入力画像aの各座標値を式(1)に従い
アフィン変換を行い、入力画像bの座標値に変換し、こ
の座標値が画像bの領域内かどうかを判定する。
【0019】次に、ステップS2において重複部内にあ
ると判定された画素値を入力画像a、bについてそれぞ
れPa1 及びPb2 とする。入力画像aの座標値に対し
て同様の処理を行い、対応する画素値をPak 及びPb
k (k=1〜N)とする。尚、画素値のサンプリングは
1画素毎でも良いし、任意の間隔でサンプリングを行っ
ても良い。また、サンプル値としてパラメータにより得
られる対応点の座標を基に近辺の画素値の平均値をサン
プルデータとすることも可能である。
【0020】次に上記ステップS2の処理により求まる
サンプルデータPak 及びPbk を基にステップS3に
より階調補正係数を求める。図6は階調補正係数算出の
概略を示したものである。図6において、横幅は画像b
のサンプルデータPbk の画素値であり、縦幅は画像a
のサンプルデータPak 画素値をあらわす。ステップS
3においては、上記サンプルデータを基に一方の画像の
画素値を他方の画素値と一致させるための変換関数(図
6の関数900)を生成する。
【0021】変換式として、ここでは画像bの画素値を
変換する以下の2次関数を生成する。 f(Pb)=Tb1 ×Pb2 +Tb2 ×Pb+Tb3 ………(3)
【0022】ステップS3において、式(3)のf(P
b)を生成するための係数Tb1 、Tb2 及びTb3
求める。方式としては、最小2乗法により次式のεを最
小にする係数Tb1 、Tb2 及びTb3 を算出する。 ε=Σ{Pak −(Tb1 ×Pbk 2 +Tb2 ×Pbk +Tb3 )} ………(4)
【0023】階調補正係数決定部3により算出される係
数は、階調変換部4、5に与えられる。尚、ここでは画
像bの画素値を画像aに一致させる係数を求めているの
で、画像aの階調補正係数 Ta1 、Ta2 及びTa3
についてはTa1 =0、Ta 2 =1及びTa3 =0とな
る。
【0024】次にステップS4において階調補正変換部
4、5により与えられた階調補正係数に従い各々の画像
a及びbの画素値を変換する。以下、階調補正変換部5
の動作について説明する。階調変換部5においては、階
調補正係数 Tb1 、Tb2及びTb3 を基に画像bの
諧調を変換するためのテーブルを作成する。画像のダイ
ナミックレンジを8ビットとすると、図7に示すように
画像bの画素値0〜255を式(3)の2次関数により
f(0)〜f(255)に変換するためのテーブル91
0を生成する。階調補正変換部4についても同様である
が、ここでは画像aの画素値は変換しないので、画素値
0〜255を0〜255に変換するテーブルとなる。
【0025】尚、階調変換についてはカラー画像の場合
RGB共通の変換関数を生成して実行しても良い。ま
た、変換関数としてここでは2次関数を用いたが、他の
関数形を用いることも可能であるし、非線形のテーブル
により階調変換を行うことが可能であることは言うまで
もない。
【0026】最後に画像変換合成部6において、階調変
換部4、5でそれぞれ階調補正された画像及び入力画像
を基に1つの合成画像が生成される。画像変換合成部6
では図8に示すアルゴリズムに従って合成画像cが生成
される。ステップS51でまず合成画像cの画像領域を
設定する。ここでは、画像領域の設定は入力画像aの座
標系を基準に行い、図9の破線で示した領域のように設
定する。すなわち、合成画像cの左端は画像aの左端座
標とし、右端は画像bの右上端、右下端の画素を画像a
の座標に変換して求めた座標のうち大きい方の座標とす
る。
【0027】画像bの座標を画像aの座標に変換するに
は次式(5)のアフィン変換の逆変換を用いる。逆変換
のパラメータをA′、B′、C′、D′とすると以下に
示す式(5)の変換を行うことになる。 xa=A′・xb+B′・yb+C′ ya=−B′・xb+A′・yb+D′ 但し、 A′=A/(A2+B2) B′=−B/(A2+B2) C′=(−AC+BD)/(A2+B2) D′=(−BC−AD)/(A2+B2) ………(5)
【0028】また、合成画像cの上端は画像aの上端座
標値および画像bの右上端、左上端の画素を画像aの座
標に変換して求めた座標のうち小さい方の座標値、下端
は画像aの下端座標値および画像bの右下端、左下端の
画素を画像aの座標に変換して求めた座標のうち大きい
方の座標値とする。
【0029】ステップS52では、継ぎ目の位置を重複
部の中心となるように図9の破線Lで示したように設定
する。すなわち、画像aの右端座標値と、画像bの左上
端、左下端の画素を画像aの座標に変換して求めた座標
のうち小さい方の座標値との平均値を継ぎ目の位置とす
る。ステップS53では、ステップS51で設定した合
成画像cの領域に対してそれぞれ画素値を求める。
【0030】ステップS54では、図10に示すように
つなぎ目Lを中心に所定幅の階調変換領域2Wを設定す
る。次に、画像aの領域内140aで、かつ階調変換領
域外にあるものに対してはオリジナルの画像aの画素値
をそのまま書き込む。また、画像aの領域内で、階調変
換領域内にあるものに対しては、階調変換部4の変換テ
ーブルを基に、書き込む座標位置に従い次式(6)によ
り画素値Pを決定する。 P={Pa×(dxa/W)}+f(Pa)・{1.0−(dxa/W)} ………(6) ここで、dxaは図10に示すように、つなぎ目Lから
書き込み座標位置までの距離である。
【0031】次に画像bの領域に関しても同様に書き込
みを実行する。図10の画像bの領域内140b内で、
かつ階調変換領域外にあるものに対してはオリジナルの
画像bの画素値をそのまま書き込む。また、画像bの領
域内で、階調変換領域内にあるものに対しては、階調変
換部5の変換テーブルを基に、書き込む座標位置に従い
次式により画素値Pを決定する。 P={Pb×(dxb/W)}+f(Pb)・{1.0−(dxb/W)} ………(7) ここで、dxbは図10に示すようにつなぎ目Lから書
き込み座標位置までの距離である。
【0032】このようにして求めた合成画像cの画像は
図11のようになる。図11で斜線で示した部分は画像
a、bどちらかからも画素の割当てがなされない領域で
ダミー画素(たとえば、白画素等)が入る。
【0033】図12は図11のラインHにおける画素値
の概略を示したものである。ここでは、画像aの画素値
はそのままであるので、つなぎ目Lの左側の画素値はオ
リジナルの画像aの画素値である。また、つなぎ目Lの
右側については階調変換領域W内にあるか否かで処理が
異なる。即ち、階調変換領域W内の画素値については画
像bのオリジナルの画素値131及び階調変換部5の補
正テーブルに従い変換された画素値132を式(7)に
従い変換した画素値133となっている。さらに、階調
変換領域W外の領域はオリジナルの画像bの画素値とな
る。
【0034】尚、上記の説明では、画像変換合成部6
は、つなぎ目を中心に画像aの領域及び画像bの領域に
分けて書き込みを行ったが、各々の画像の重複部につい
て領域を設定してその中で各々の画像の画素値を重み付
け加算して合成画像の画素値を生成してもよい。以上の
処理で合成された画像cはCRT、プリンタ等に出力さ
れる。
【0035】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。本実施の形態による画像合成装置の構成は図1
に示した第1の実施の形態の構成と同様のものであり、
階調変換係数決定部3及び画像変換合成部6の機能及び
動作のみ異なるので、以下、この部分の動作について説
明する。本実施の形態の階調変換係数決定部3において
は、階調変換領域2Wを入力画像a及びbの重複部の画
素値を基に設定する。第1の実施の形態と同様に、図1
3に示すように重複部の画像a及び画像bの画素値を基
にサンプルデータPak 及びPbk を生成するが、この
とき各々サンプルデータの平均値の差dPavg を同時に
求める。求めた平均値の差dPavg を画像変換合成部6
に与える。
【0036】画像変換合成部6においては、得られたd
avg を基に次式により階調変換領域2Wを設定する。 2W=Y×(dPavg /255) ………(8) 但し、Yは画像の横幅を示す。式(8)におけるdP
avg は重複部における各々の画像の諧調の差をあらわ
し、最大で255、最小で0となる。従って、レベル差
が大きい場合は、階調変換領域2Wは大きくなり。レベ
ル差が小さい場合は2Wも小さくなる。
【0037】以下、第1の実施の形態と同様に図11、
12に示すように画素値を書き込み合成画像を生成す
る。本実施の形態によれば、重複部のレベル差に応じて
階調変換領域が適応的に設定されるので画像に適した滑
らかな階調補正を行うことができる。
【0038】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。本実施の形態の構成は図1の構成とほぼ同様で
あり、階調補正の方法のみ異なるので、以下その階調補
正の方法についてのみ説明する。本実施の形態では、第
1の実施の形態と同様に画像a及び画像bの重複部の画
素値を基にサンプルデータを抽出し図6に示すように各
々のサンプルデータを関係づける。第1の実施の形態に
おいては、各々のサンプルデータを関係を基に最小2乗
法により画像bの諧調を画像aに一致させるための変換
関数を生成して階調変換を行っており、従って、画素値
の変換は画像bのみ実行するものである。
【0039】これに対して本実施の形態では、各々の画
像の画素値を変換して階調補正を実行するものである。
即ち図6に示す関係より変換関数を生成して、階調変換
部4、5に階調補正係数を与える。但し、変換関数は、
第1の実施の形態と同様に画像bの画素値を画像aに一
致させるものである。
【0040】階調変換部5は、画像bの画素値を基に変
換関数により階調を変換する。ここで、オリジナル画像
bの画素値をPb、変換関数により変換された画素値を
f(Pb)として以下の式9により変換を実行する。 Pb′={Pb+f(Pb)}/2 ………(9) 即ち、オリジナルの画素値Pbと変換関数により得られ
る画素値f(Pb)の平均値により階調変換を行う。
【0041】一方、階調変換部4においては、次式40
1により階調変換を行う。 Pa′=Pa−[{f(Pb)−Pb}/2] ………(10) 但し、Paは画像aのオリジナルの画素値である。
【0042】上記の階調変換の概略を図14に示す。図
14に示すように、変換関数f(Pb)とオリジナルの
画素値Pbとのオフセットf(Pb)−Pbの1/2分
を画像b及び画像aに対して加減算することにより階調
変換を行うものである。これにより、各々の画素値が互
いに歩み寄ることにより階調補正を行う。各階調変換部
4、5において生成される変換後の画素値は、第1の実
施の形態と同様に図7のようなテーブル形式で保持され
る。
【0043】以下、第1の実施の形態と同様に画像変換
合成部6において合成画像の書き込みが行われる。図1
5は本実施の形態により合成される画像について、図1
1のラインHの画素値の概略を示したものである。各々
の画像の画素値が歩み寄って階調補正されていることが
わかる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、6の発
明によれば、入力画像の重複部分の同一被写体が撮像さ
れている領域で階調補正を行うので、入力画像の露光条
件が異なった場合でも、継ぎ目が目立たないよう合成画
像を得ることができる。
【0045】また、請求項2の発明によれば、合成画像
のつなぎ目からの距離に応じて重み付けの係数を設定す
るので、滑らかに階調変換された合成画像を得ることが
できる。また、請求項3の発明によれば、所定の領域内
でのみ階調変換を行うので、処理に要する時間を低減す
ることができ、さらに変換前の画像に対して違和感の無
い合成画像を得ることができる。
【0046】また、請求項4の発明によれば、入力画像
の重複部分の画像を基に階調変換を行う領域を設定する
ので、画像に適した階調補正及び合成を行うことにな
り、高品質の合成画像を得ることができる。また、請求
項5の発明によれば、入力画像の重複部分の画像の平均
値の差を基に階調変換を行う領域を設定するので、画像
に適し、かつ滑らかに階調変換された合成画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜3実施の形態による画像合成装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】対応点抽出部の処理アルゴリズムを示すフロー
チャートである。
【図3】対応点抽出でのテンプレートの切り出し方法を
示す構成図である。
【図4】対応点抽出での探索領域の設定方法を示す構成
図である。
【図5】階調補正の処理アルゴリズムを示すフローチャ
ートである。
【図6】サンプルデータの関係を示す特性図である。
【図7】階調変換部の変化テーブルの構成図である。
【図8】画像変換合成部の処理アルゴリズムを示すフロ
ーチャートである。
【図9】画像合成方法を説明する構成図である。
【図10】画像合成方法を説明する構成図である。
【図11】合成画像の一例を示す構成図である。
【図12】合成画像の一例を示す特性図である。
【図13】第2の実施の形態によるサンプルデータの抽
出を説明する構成図である。
【図14】第3の実施の形態による階調変換を説明する
特性図である。
【図15】第3の実施の形態による画像合成を説明する
特性図である。
【図16】合成する画像の撮像状況を示す構成図であ
る。
【図17】入力画像の一例を示す構成図である。
【図18】従来の合成画像の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 対応点抽出部 2 パラメータ推定部 3 階調補正係数決定部 4、5 階調変換部 6 画像変換合成部 7 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽鳥 健司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の画像とこの第1の画像と重複部分
    を有する第2の画像との対応点を抽出する抽出手段と、 上記抽出した対応点の座標変換を行うためのパラメータ
    を推定する推定手段と、 上記推定したパラメータに基づいて上記重複部分におけ
    る第1、第2の画像の少くとも一方を補正する補正手段
    と、 上記補正された第1、第2の画像の少くとも一方を重み
    付けして元の画像と加算し、この加算画像と他方の画像
    とを上記パラメータに基づいて合成する合成手段とを備
    えた画像合成装置。
  2. 【請求項2】 上記合成手段は、上記重複部分からの距
    離に応じて上記重み付けを行うことを特徴とする請求項
    1記載の画像合成装置。
  3. 【請求項3】 上記合成手段は、所定の領域内において
    上記重み付け及び加算を行うことを特徴とする請求項1
    記載の画像合成装置。
  4. 【請求項4】 上記合成手段は、上記重複部分内の第
    1、第2の画像に基づいて上記所定の領域を設定するこ
    とを特徴とする請求項3記載の画像合成装置。
  5. 【請求項5】 上記合成手段は、上記重複部分内の第
    1、第2の画像の各平均値の差に基づいて上記所定の領
    域を設定することを特徴とする請求項3記載の画像合成
    装置。
  6. 【請求項6】 第1の画像とこの第1の画像と重複部分
    を有する第2の画像との対応点を抽出し、この抽出した
    対応点の座標変換を行うためのパラメータを推定し、推
    定したパラメータに基づいて上記重複部分におけるの第
    1、第2の画像の少くとも一方を補正し、補正された第
    1、第2の画像の少くとも一方を重み付けして元の画像
    と加算し、この加算画像と他方の画像とを上記パラメー
    タに基づいて合成するようにした画像合成方法。
JP8133642A 1996-05-28 1996-05-28 画像合成装置及び方法 Pending JPH09321972A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8133642A JPH09321972A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 画像合成装置及び方法
US08/862,753 US5982951A (en) 1996-05-28 1997-05-23 Apparatus and method for combining a plurality of images
DE69725505T DE69725505T2 (de) 1996-05-28 1997-05-27 Bildkombinationsgerät und -verfahren
EP97303567A EP0810776B1 (en) 1996-05-28 1997-05-27 Image combining apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8133642A JPH09321972A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 画像合成装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09321972A true JPH09321972A (ja) 1997-12-12

Family

ID=15109598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8133642A Pending JPH09321972A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 画像合成装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09321972A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003533797A (ja) * 2000-05-16 2003-11-11 アドビ システムズ, インコーポレイテッド パノラマ画像を形成するための画像のマージ
US7123291B2 (en) 2000-02-03 2006-10-17 Minolta Co., Ltd. Image processing device, image processing method and image processing program for joining a plurality of divided images
JP2007072750A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Alpine Electronics Inc 合成画像生成装置及び合成画像生成方法
JP2007243464A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Aisin Aw Co Ltd 駐車支援方法及び駐車支援装置
JP2007243463A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Aisin Aw Co Ltd 駐車支援方法及び駐車支援装置
JP2007324869A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Hitachi Kokusai Electric Inc 画像合成方法及び画像合成装置並びに画像合成プログラム
JP2008064686A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Dainippon Printing Co Ltd 検査画像取得方法
US7535499B2 (en) 2004-07-28 2009-05-19 Panasonic Corporation Panorama image synthesis method, object detection method, panorama image synthesis system, image shooting apparatus, and panorama image synthesis program
US7558438B1 (en) 1998-12-15 2009-07-07 Fujifilm Corporation System for synthesizing divisional images based on information indicating relationship between a series of divisional images
JP2011199425A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Fujifilm Corp パノラマ画像生成装置、パノラマ画像生成方法、パノラマ画像生成プログラム、撮像装置
WO2012056518A1 (ja) 2010-10-26 2012-05-03 株式会社モルフォ 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
KR101279576B1 (ko) * 2011-06-15 2013-06-27 삼성테크윈 주식회사 디지털 영상 처리 장치에서의 파노라마 영상 생성 방법
WO2015004866A1 (ja) * 2013-07-08 2015-01-15 株式会社デンソー 画像生成装置、画像生成方法及び、そのための非遷移のコンピュータ読み取り可能記憶媒体
JP2016091371A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システム、プログラム、及び記録媒体
JPWO2018092642A1 (ja) * 2016-11-15 2019-10-17 ソニー株式会社 送信装置、送信方法、受信装置および受信方法

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7558438B1 (en) 1998-12-15 2009-07-07 Fujifilm Corporation System for synthesizing divisional images based on information indicating relationship between a series of divisional images
US7123291B2 (en) 2000-02-03 2006-10-17 Minolta Co., Ltd. Image processing device, image processing method and image processing program for joining a plurality of divided images
JP2003533797A (ja) * 2000-05-16 2003-11-11 アドビ システムズ, インコーポレイテッド パノラマ画像を形成するための画像のマージ
US7535499B2 (en) 2004-07-28 2009-05-19 Panasonic Corporation Panorama image synthesis method, object detection method, panorama image synthesis system, image shooting apparatus, and panorama image synthesis program
JP2007072750A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Alpine Electronics Inc 合成画像生成装置及び合成画像生成方法
JP4632907B2 (ja) * 2005-09-07 2011-02-16 アルパイン株式会社 合成画像生成装置及び合成画像生成方法
JP2007243464A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Aisin Aw Co Ltd 駐車支援方法及び駐車支援装置
JP2007243463A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Aisin Aw Co Ltd 駐車支援方法及び駐車支援装置
JP4676385B2 (ja) * 2006-05-31 2011-04-27 株式会社日立国際電気 画像合成方法及び画像合成装置並びに画像合成プログラム
JP2007324869A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Hitachi Kokusai Electric Inc 画像合成方法及び画像合成装置並びに画像合成プログラム
JP2008064686A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Dainippon Printing Co Ltd 検査画像取得方法
JP2011199425A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Fujifilm Corp パノラマ画像生成装置、パノラマ画像生成方法、パノラマ画像生成プログラム、撮像装置
EP2613290A1 (en) * 2010-10-26 2013-07-10 Morpho, Inc. Image processing device, image processing method, and image processing program
JP4941950B1 (ja) * 2010-10-26 2012-05-30 株式会社モルフォ 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
WO2012056518A1 (ja) 2010-10-26 2012-05-03 株式会社モルフォ 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US8538192B2 (en) 2010-10-26 2013-09-17 Morpho, Inc. Image processing device, image processing method and storage medium
EP2613290A4 (en) * 2010-10-26 2013-10-09 Morpho Inc PICTURE PROCESSING DEVICE, PICTURE PROCESSING METHOD AND PICTURE PROCESSING PROGRAM
KR101279576B1 (ko) * 2011-06-15 2013-06-27 삼성테크윈 주식회사 디지털 영상 처리 장치에서의 파노라마 영상 생성 방법
WO2015004866A1 (ja) * 2013-07-08 2015-01-15 株式会社デンソー 画像生成装置、画像生成方法及び、そのための非遷移のコンピュータ読み取り可能記憶媒体
JP2015014997A (ja) * 2013-07-08 2015-01-22 株式会社デンソー 画像生成装置、画像生成方法及び画像生成プログラム
JP2016091371A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システム、プログラム、及び記録媒体
JPWO2018092642A1 (ja) * 2016-11-15 2019-10-17 ソニー株式会社 送信装置、送信方法、受信装置および受信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1091765A (ja) 画像合成装置及びその方法
JP4480760B2 (ja) 画像データ処理方法および画像処理装置
JP3530652B2 (ja) 画像合成方法及び画像合成装置
JPH09321972A (ja) 画像合成装置及び方法
US8724022B2 (en) Frame rate conversion using motion estimation and compensation
US7672538B2 (en) Generation of still image from a plurality of frame images
JP5413002B2 (ja) 撮像装置および方法、並びにプログラム
US20100123792A1 (en) Image processing device, image processing method and program
US7406213B2 (en) Image processing apparatus and method, and computer program
WO2013054607A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体
WO2018176925A1 (zh) Hdr图像的生成方法及装置
JPH10178564A (ja) パノラマ画像作成装置及び記録媒体
WO2020218024A1 (ja) パノラマ映像合成装置、パノラマ映像合成方法、及びパノラマ映像合成プログラム
JP2013020527A (ja) 画像処理装置および方法、並びにプログラム
JP5089783B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP5669599B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
WO2008102898A1 (ja) 画質改善処理装置、画質改善処理方法及び画質改善処理プログラム
JP7133979B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び、記憶媒体
JP4930304B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体
JP5733588B2 (ja) 画像処理装置および方法、並びにプログラム
JPH1083442A (ja) 画像合成方法
JP3724008B2 (ja) 画像情報変換装置および係数データ作成装置
JP7458281B2 (ja) 色調補正装置及びそのプログラム
WO2021192096A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP7137544B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法、プログラム