JPH09321436A - 多層プリント基板及びその製造方法 - Google Patents

多層プリント基板及びその製造方法

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JPH09321436A
JPH09321436A JP8137787A JP13778796A JPH09321436A JP H09321436 A JPH09321436 A JP H09321436A JP 8137787 A JP8137787 A JP 8137787A JP 13778796 A JP13778796 A JP 13778796A JP H09321436 A JPH09321436 A JP H09321436A
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JP
Japan
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layer
conductor pattern
multilayer printed
holes
printed circuit
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JP8137787A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawazoe
宏 河添
Masao Sugano
雅雄 菅野
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高密度・高多層の多層プリント基板において、
接続信頼性を低下させることなく導体パターンの幾何的
な精密さを向上させる。 【解決手段】本発明の多層プリント基板は、少なくとも
2種の孔、すなわち表面層1a,1dとそれらに隣接す
る内層1b,1cとを接続する表面孔2a,2cと、内
層1b,1c,3a〜3l間を貫通して接続する貫通孔
2bとを有する。これら表面孔2a〜2cの内壁を構成
する金属薄膜は、それぞれ別々に堆積させ、表面層1
a,1dと内層1b,1c間の層間距離が、いずれも5
0μm以上200μm以下であり、表面孔2aと表面孔
2cの導体化内壁4の厚さが、貫通孔2bの導体化内壁
6の厚さより小さく、貫通孔2bの導体化内壁6の厚さ
の60%以下で、5μm以上かつ20μm以下である。
また、貫通孔2bが、表面孔2a,2cの導体化底部5
に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント基板
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の近来のトレンドに伴い、多層
プリント基板(PCB)におけるSMD(Serface Moun
ting Device)実装密度が急上昇し、実装端子等に求めら
れる幾何的な精密さは増々高度なものとなっている。
【0003】ところで、多層プリント基板の接続端子や
回路等の導体パターンの形成法の一つに、エッチングを
用いたサブトラクト法がある。
【0004】この方法によると導体パターンの断面形状
は、(上面積)<(底面積)の台形状となる。
【0005】この傾向は、導体パターンの厚さが増す程
大きくなるので、高集積SMDの実装など上面の幾何的
精度が特に要求される場合は、その厚さを可能な限り薄
くしている。
【0006】また、他の導体パターンの形成方法として
は、アディティブ法がある。
【0007】これは、回路となる形状にレジストパター
ンを予め形成しておき、そこに金属薄膜を堆積させてい
く方法であり、導体パターンの断面は、ほぼ(上面積)
=(底面積)の理想形状となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のア
ディティブ法では、レジストのフォトリソグラフィーに
際しての分解能がその厚さに反比例する。導体パターン
の幾何的精度を求める場合、その厚さを薄くする必要が
あり、それに伴って金属薄膜の厚さも制限される。
【0009】また、スーパーコンピュータや半導体装置
の検査等の分野で使用される多層プリント基板は、層数
20層以上で、板厚5mm以上の高密度・高多層のもの
が主流となっている。これらの高密度・高多層の多層プ
リント基板では層間接続用孔(以下、「孔」という。)
の信頼性を確保するために孔の内壁導体を厚くしている
が、この内壁導体の厚さを大きくすると、導体パターン
のエッチング厚も増し、前述の端子形状の幾何的精度を
求めることが難しくなる。
【0010】以上のように、孔の高信頼性化と導体パタ
ーンの微細化とは、相反する関係にあるので、高密度・
高多層の多層プリント基板で導体パターンの微細化を図
ることが特に困難であった。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、高密度・高多層の多層プリント基板
においても、その接続信頼性を低下させることなく導体
パターンの幾何的精度を向上させることのできる多層プ
リント基板、及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る多層プリント基板では、図1または図
2に示すように、少なくとも一方の表面に配置した導体
パターン層からなる表面層1aと、この表面層1aに隣
接して配置した導体パターン層からなる内層1bと、他
方の表面に配置した導体パターン層からなる表面層1d
と、この表面層1dに隣接して配置した導体パターン層
からなる内層1cと、導体化した内壁と底部を有し表面
層1aと内層1bとを接続した表面孔2aと、導体化し
た内壁を有し内層1bと内層1cとの間を貫通した貫通
孔2bと、導体化した内壁と底部を有し内層1cと表面
層1dとを接続した表面孔2cと、それらを支持した電
気絶縁層からなる多層プリント基板であって、表面層1
aと内層1b間の層間距離、並びに内層1cと表面層1
d間の層間距離が、いずれも50μm以上200μm以
下であり、表面孔2aと表面孔2cの導体化した内壁の
厚さが、貫通孔2bの導体化した内壁の厚さより小さい
ことを特徴とする。
【0013】特に、表面孔2a,2cの内壁導体厚が、
貫通孔2bの内壁導体厚の60%以下で、5μm以上2
0μm以下であることが望ましい。また表面孔2a,2
cの導体化した底部が貫通孔2bと接続されていたり、
内層1bと内層1cとの間に1層以上の導体パターン層
を有し、該導体パターン層が貫通孔2bと接続されてい
ることが望ましい。
【0014】このため、本発明に係る多層プリント基板
によれば、表面層と内層との層間距離がいずれも50μ
m以上200μm以下なので、十分な絶縁性が確保でき
るとともに、表面孔の接続信頼性低下を防止できる。こ
の値が50μm以下では表面層と内層との絶縁信頼性が
低下し、また200μm以上では表面孔の接続信頼性が
低下する。
【0015】また、表面層とそれと隣接する内層とを接
続する表面孔2a,2cの導体化した内壁の厚さを、内
層間を接続する貫通孔2bの60%以下、更には5μm
以上20μm以下としているので、貫通孔2bの接続信
頼性を損なうことなく、表面パターンを微細化できる。
【0016】ライン形成に関してめっき厚低減の効果を
顕在させるには、めっき厚を元の厚さの60%程度にす
ることが望ましい。それ以上の厚さでは、めっき厚のば
らつき等の影響から、低減効果は現れ難い。但し、5μ
m以下では表面孔の接続信頼性が低下する。20μm以
上では表面層の導体パターンの幾何的精度を上げること
ができなくなる。
【0017】また。本発明に係る多層プリント基板によ
れば、貫通孔2bを表面孔2a,2cの導体化した底に
接続する。このため、孔内を充填するための樹脂を排し
た構造となるため、孔の接続信頼性低下を防ぐことがで
きる。孔内に樹脂充填した場合、基材、内壁銅、充填樹
脂、各々の熱膨脹係数、弾性係数の不整合が原因とな
り、孔の接続信頼性は低下する。
【0018】また、本発明に係る第1の多層プリント基
板の製造方法では、複数の導体パターン層と、該導体パ
ターン層間を電気的に接続した孔と、それらを支持した
電気絶縁層からなる多層プリント基板の製造方法におい
て、少なくとも以下の(イ)〜(ホ)、すなわち、 (イ)複数の導体パターン層と、該導体パターン層間を
電気的に接続した孔とを有する回路付き絶縁板を作製す
る工程 (ロ)片側に接着を担うB−ステージの樹脂層を有する
銅箔を用意し、所定の位置に孔開けする工程 (ハ)前記回路付き絶縁板と、孔開けした前記銅箔と
を、B−ステージの樹脂層と絶縁板が接するように配置
し、位置合わせを行い、積層構成体を構成し、加熱、加
圧して、成形一体化し、積層体とする工程 (ニ)積層体の表面に金属薄膜を少なくとも1層堆積さ
せる工程 (ホ)前記金属薄膜上に、必要な形状にレジストを形成
し、エッチングにより必要な形状の導体パターンを形成
し、レジストを除去する工程 を含むことを特徴とする。
【0019】つまり、この第1の多層プリント基板の製
造方法では、予め回路形成を行った回路付き絶縁板と、
予め孔開け加工を行った接着剤付き銅箔とを成形一体化
し、その表面に必要な金属薄膜を1層以上堆積させ、回
路形成を行うことを特徴とする。
【0020】また、本発明に係る第2の多層プリント基
板の製造方法では、複数の導体パターン層と、該導体パ
ターン層間を電気的に接続した孔と、それらを支持した
電気絶縁層からなる多層プリント基板の製造方法におい
て、少なくとも以下の(ヘ)〜(ル)、すなわち、 (ヘ)複数の導体パターン層と、該導体パターン層間を
電気的に接続した孔とを有する回路付き絶縁板を作製す
る工程 (ト)該回路付き絶縁板の孔内に樹脂を充填する工程 (チ)片側に接着を担うB−ステージの樹脂層を有する
銅箔を用意し、前記回路付き絶縁板と、この銅箔とを、
B−ステージの樹脂層と絶縁板が接するように配置し、
それを加熱加圧して、成形一体化して積層体とする工程 (リ)所定の位置の積層体表面銅層と該表面銅層を支持
した絶縁層とを除去し、該表面銅層と隣接した内層銅層
を露出させる工程 (ヌ)積層体の表面に金属薄膜を少なくとも1層堆積さ
せる工程 (ル)前記金属薄膜上に、必要な形状にレジストを形成
し、エッチングにより必要な形状の導体パターンを形成
し、レジストを除去する工程 を含むことを特徴とする。
【0021】つまり、この第2の多層プリント基板の製
造方法では、予め回路形成を行い、貫通孔を開けさらに
その貫通孔を樹脂封止した回路付き絶縁板と、接着剤付
き銅箔とを成形一体化し、表面層とその表面層に隣接す
る内層とを接続させるための表面孔を開け、その表面に
必要な金属薄膜を1層以上堆積させ、回路形成を行うこ
とを特徴とする。
【0022】そして、上記2つの本発明に係る多層プリ
ント基板の製造方法とも、表面層と内層とを接続する孔
と、内層間を貫通して接続する孔の2種の孔に対し別々
に金属薄膜の堆積を行っているので、目的に応じて膜厚
を設定できる。積層体表面に堆積させる金属薄膜の厚さ
を、回路付き絶縁板の孔の内壁導体厚より小さく、回路
付き絶縁板の孔の内壁導体厚の60%以下にすることが
望ましく、5μm以上20μm以下にすることがさらに
望ましい。
【0023】このため、上記2つの本発明に係る多層プ
リント基板の製造方法によれば、表面層とそれに隣接す
る内層とを接続する孔の導体化した内壁の厚さが、内層
間を接続する孔の導体化した内壁の厚さより小さくなる
ので、パターンを微細化できると共に、接続信頼性を向
上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る多層プリント
基板、およびその製造方法の実施形態、およびその実施
例を図面に基づいて説明する。
【0025】まずは、本発明に係る多層プリント基板、
およびその製造方法の実施形態を説明する。
【0026】本発明の多層プリント基板は、その素材や
寸法等は後述の実施例1で説明するが、図1または図2
に示すように、表面に配置した導体パターン層からなる
表面層1a,1dと、それら表面層1a,1dと隣接し
ている内層1b,1cと、表面層1a,1dと内層1
b,1cとを各々接続する表面孔2a,2cと、内層1
b,1c間を貫通した貫通孔2bとを備えており、表面
層1aと内層1b間および表面層1dと内層1c間の層
間距離が、いずれも50μm以上200μm以下であ
り、表面孔2aと表面孔2cの導体化した内壁の厚さ
が、貫通孔2bの導体化した内壁の厚さより小さいこと
を特徴としている。
【0027】そして、好ましくは、表面孔2a,2cの
導体化した内壁の厚さが、貫通孔2bの導体化した内壁
の厚さの60%以下で、5μm以上かつ20μm以下で
あり、さらに貫通孔2bが、表面孔2a,2cの導体化
した底部に接続されていることが望ましい。
【0028】また、本発明に係る第1の多層プリント基
板の製造方法は、その詳細な製造工程は実施例2で説明
するが、図3に示すように、予め回路の形成を行った回
路付き絶縁板と、予め孔開け加工を行った接着剤付き銅
箔とを成形一体化し、その表面に必要な金属薄膜を1層
以上堆積させて、回路形成を行う。
【0029】また、本発明に係る第2の多層プリント基
板の製造方法は、その詳細な製造工程は実施例3で説明
するが、図4に示すように、予め回路の形成を行い、更
に孔を樹脂封止した回路付き絶縁板と、接着剤付き銅箔
とを成形一体化し、表面層と該層と隣接する内層を接続
させるための孔を開け、その表面に必要な金属薄膜を1
層以上堆積させて、回路形成を行う。
【0030】その際に、堆積させる金属薄膜の厚さは、
回路付き絶縁板の孔の内壁導体厚より小さく、さらに回
路付き絶縁板の孔の内壁導体厚の60%以下で、また5
μm以上20μm以下であることが望ましい。また、第
1の方法では、接着剤付き銅箔は、接着剤と銅箔との間
にガラス繊維布を含んだC−ステージの樹脂層を有する
ことが望ましい。
【0031】次に、本発明に係る多層プリント基板およ
びその製造方法の実施例1〜3を、以下に説明する。
【0032】
【実施例】
実施例1 まず、本発明に係る多層プリント基板の実施例1を以下
に説明する。
【0033】この実施例1の多層プリント基板は、図1
または図2に示すように、層数が16層、板厚が5mm
であり、表面層1a,1dの最小導体幅(トップ)は4
0μm、最小導体間隙(ボトム)は60μm、導体厚は
24μmである。
【0034】表面層1a,1dに隣接する内層1b,1
cの導体厚は、52μmであり、内層3a,3d,3
i,3lは、直径0.1mmの絶縁被覆された銅ワイヤ
0HAW−1IMW(日立電線株式会社製,商品名)で
形成した。他の内層3b,3c,3e,3f,3g,3
h,3j,3kは、厚さ70μmの銅箔である。
【0035】表面孔2a,2cは、表面層1a,1dと
内層1b,1cとをそれぞれ接続し、直径は0.4m
m、孔内壁4の導体(メッキ銅)厚は12μmである。
【0036】また、貫通孔2bは、内層1b〜1cを貫
通しており、直径は0.3mm(キリ)、孔内壁6の導
体(メッキ銅)厚は52μmである。さらに、貫通孔2
bの両端は、表面孔2a,2cの底部5に接続してい
る。
【0037】表面層1aと内層1b間、および表面層1
dと内層1c間には、アルミナ粒子を内含し伝熱性に優
れたエポキシ樹脂の絶縁層があり、その厚さは80μm
である。
【0038】内層1bと内層1c間の各層に設けた絶縁
層は、ガラス繊維布を内含し機械的強度に優れたエポキ
シ樹脂からなる。内層1bと内層1c間の距離は、4.
8mmである。
【0039】また、内層1b,1cに対する表面孔2
a,2cの配置は、任意に行うことができ、図1に示す
ように表面孔2a,2cの底が貫通孔2bと直接接続す
る位置や、図2に示すように内層1b,1cのパッドと
接続する位置に配置することができる。
【0040】従って、この実施例1では、表面孔2a,
2cの内壁導体厚が12μmであり、貫通孔2bの内壁
導体厚(52μm)より小さく、また貫通孔2bの内壁
導体厚の60%以下で、さらには5μm以上かつ20μ
m以下となるので、表面回路の形成性を向上させること
ができると同時に、接続信頼性も向上させることができ
る。
【0041】また、この実施例1では、表面層1aと内
層1b間、および表面層1dと内層1c間のエポキシ樹
脂絶縁層の厚さが、50μm以上200μm以下の80
μmであるので、十分な絶縁性が確保できると同時に、
孔の接続信頼性低下を防止することもできる。
【0042】なお、以上のように構成された実施例1の
多層プリント基板は、多層プリント基板の層数、絶縁材
の種類、配線パターン等の仕様を特に規定するものでは
なく、任意の回路を実装できる。
【0043】また、この実施例1の構造は、特に多層数
で、かつ、3mm以上といった厚みの厚い多層プリント
基板に適しており、さらに、内層にアルミ、鉄、インバ
ー等の金属コアを有する多層プリント基板や、樹脂層に
石英繊維布、アラミド繊維布、アラミド不織布などを含
む多層プリント基板といった構成材料間の熱膨張係数差
の大きい多層プリント基板に適する。
【0044】また、表面層1a,1dや内層1b,1
c、表面孔2a,2cおよび貫通孔2b等に使用する導
体には、樹脂との密着処理が容易な銅が適しており、そ
の表面保護のため、露出する部分にはハンダ、ニッケ
ル、金等で被覆することもできる。
【0045】また、絶縁層に用いる絶縁材としては、多
層プリント基板用として一般に入手できる樹脂を使用す
ることができ、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂、BT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂、フェノー
ル樹脂、アクリル樹脂等が好適である。これらの絶縁材
は、誘電率や誘電正接等の電気的特性、熱伝導率、熱容
量等の熱的特性、あるいは曲げ特性や熱膨脹係数等の機
械的特性などの諸特性をコントロールする各種の添加剤
や強化材を含んでよい。また、絶縁材の種類、そこに内
含する添加剤や強化材の種類は、層毎で異なっていても
よい。
【0046】実施例2 次に、本発明に係る第1の多層プリント基板の製造方法
の実施例2を、図3を参照して説明する。
【0047】図3に、この実施例2の多層プリント基板
の製造方法の各製造工程を詳細に示す。
【0048】この実施例2の多層プリント基板の製造方
法は、以下に示す(イ)〜(ホ)の工程を有することを
特徴とする。
【0049】(イ)回路付き絶縁板7を次に示すディス
クリートワイヤ配線板の製造方法で作製する(図3
(a)〜(c)参照)。
【0050】つまり、まずは、厚さ0.3mm(銅箔厚
35μm)のガラス布エポキシ樹脂銅張積層板MCL−
E−67(日立化成工業株式会社,商品名)の表面にエ
ッチングレジストフィルムHK−450(日立化成工業
株式会社,商品名)をラミネートし、続いてフォトリソ
グラフィーにより内層回路パターンとなる形状にエッチ
ングレジストを形成し、さらに銅箔を選択的にエッチン
グ除去して、エッチングレジストを剥離除去する。
【0051】次に、その表面に、ガラス布エポキシ樹脂
プリプレグGEA−679Nを圧力2.94MPa(3
0kg/cm2)、温度175℃、60分の条件で積層
一体化し、ワイヤ接着シートAS−u01(日立化成工
業株式会社,商品名)をラミネートし、絶縁被覆極細銅
線0HAW−1IMW(日立電線株式会社,商品名)を
内層回路パターンとなる形状に数値制御布線機によって
固定する。
【0052】その上に、ガラス布エポキシ樹脂プリプレ
グGEA−67N(日立化成工業株式会社,商品名)
と、銅箔(18μm)とを重ね、圧力2.94MPa
(30kg/cm2)、温度175℃、65分の条件で
積層一体化し、所定の位置に回路パターン間接続用の孔
等を数値制御ドリリングマシンで加工する。
【0053】次に、無電解銅メッキを30μm、電解銅
メッキを20μmで行って、孔内壁と表面に必要な導体
を形成する。
【0054】そして、表面にエッチングレジストフィル
ムHK−450(日立化成工業株式会社,商品名)をラ
ミネートし、フォトリソグラフィーにより回路パターン
となる形状にエッチングレジストを形成して、銅を選択
的にエッチング除去し、エッチングレジストを剥離除去
し、導体パターン7bを形成し、回路付き絶縁板7を得
る。
【0055】(ロ)厚さ0.1mm(銅箔厚18μm)
のガラス布エポキシ樹脂銅張積層板MCL−E−67
(日立化成工業株式会社,商品名)の片側の銅箔をエッ
チング除去し、その面に厚さ100μmの接着フィルム
AS−3000/ローフロー(日立化成工業株式会社,
商品名)を圧着し、ガラス繊維布を含んだC−ステージ
の樹脂層8aを中間に配したB−ステージの樹脂層8b
付きの銅箔8を得る(図3(d)参照)。
【0056】そして、B−ステージ樹脂層8b付き銅箔
8の所定の位置に、数値制御ドリリングマシンで孔8c
を開ける(図3(e)参照)。
【0057】(ハ)以上により得られた回路付き絶縁板
7と、銅箔8とを、B−ステージの樹脂層8bと絶縁板
7が接触するように、かつ所定の位置関係に配置して積
層構成体を作製し、圧力4MPa(40kg/c
2 )、温度170℃、真空度6.7KPa(50mm
Hg)、45分の条件で成形一体化し、積層体9を得る
(図3(f)参照)。
【0058】(ニ)表面に必要な導体を形成するため、
積層体9表面に無電解銅メッキを行ない、12μmの金
属薄膜9aを形成する(図3(g)参照)。
【0059】(ホ)次に、メッキレジストフィルムHK
−650(日立化成工業株式会社,商品名)をラミネー
トして、フォトリソグラフィーにより表面回路パターン
となる形状にメッキレジスト9bを形成し(図3(h)
参照)、銅、ニッケル、金の順序で電気メッキ9cを施
す(図3(i)参照)。その後、メッキレジスト9bを
はく離除去し、露出した銅をエッチング除去し、導体パ
ターン1a,1dを形成した(図3(j)参照)。
【0060】そして最後に、数値制御ルータで外形加工
を施し、多層プリント基板を得る。
【0061】従って、この実施例2によれば、表面層1
a,1dと内層1b,1c間を接続する表面孔2a,2
cと、内層間を貫通する貫通孔2bとに対して別々に金
属被膜の堆積を行なうことができる。表面孔2a,2c
の内壁導体厚は、パターンを微細化するため薄くするこ
とができる一方、貫通孔2bの内壁導体厚は、接続信頼
性を確保するため厚くすることができる。
【0062】なお、この実施例2の製造方法は、回路付
き絶縁板の製法を特に規定するものではなく、任意の方
法を適用することができる。
【0063】また、この実施例2は、導体パターンをワ
イヤで布線するディスクリートワイヤ配線法であるが、
一般の多層プリント基板の製法を適用しても良い。
【0064】また、層数、板厚、導体パターン等の仕様
についても特に規定するものではなく、任意に設定でき
る。銅箔、プリプレグ、銅張り積層板等の構成材料は、
多層プリント基板用として一般に入手できる任意のもの
を使うことができる。表面に堆積させる金属薄膜の厚さ
は、層間の接続を担う孔の信頼性のみを考慮して設定し
て良い。
【0065】接着を担うB−ステージの樹脂層の樹脂の
種類は、特に問わず、多層プリント基板としての特性を
満たすものであれば、一般に入手できる樹脂を使用する
ことができる。しかし、本例のように、B−ステージの
樹脂層を有する銅箔8に予め孔を開け、その後に回路付
き絶縁板と成形一体化する場合、接着を担うB−ステー
ジの樹脂層には、加熱硬化時のフロー量の少ない樹脂を
選択しなければならない。
【0066】例えば、AS−3000/ローフロー(日
立化成工業株式会社、商品名)などが好適である。ま
た、このB−ステージの樹脂層を有する銅箔は、その樹
脂層と銅箔の間にガラス繊維布を含んだC−ステージの
樹脂を有しても良い。ガラス繊維布および樹脂は、多層
プリント基板用として一般に入手できる任意のものを使
うことができる。
【0067】B−ステージの樹脂層を有する銅箔の孔開
けには、銅と樹脂を一括して孔開け加工できる打ち抜き
加工やドリル加工が適当である。
【0068】表面層の形成方法は、特に規定せず、任意
の方法を適用することができる。
【0069】例えば、上記実施例2で示した方法の他
に、予め全面に金属薄膜を堆積させ、導体パターンとな
る形状にエッチングレジストを形成し、金属薄膜を選択
的にエッチングする方法などの一般的な方法を適用でき
る。何れの方法においても金属薄膜の堆積を行うが、表
面層の微細化のため、少なくとも回路付き絶縁板の金属
薄膜厚より小さく設定すべきであり、回路付き絶縁板の
貫通孔の導体化した内壁の厚さの60%以下、または5
μm以上、20μm以下の範囲での設定が好ましい。
【0070】金属薄膜の材種や層数は、特に規定せず、
目的に応じた材種、層数を設定することができる。例え
ば、銅のみの1層構造、第一層を銅、第二層をはんだと
した2層構造、第一層を銅、第二層をニッケル、第三層
を金とした3層構造など様々に設定できる。
【0071】金属薄膜の堆積方法については、特に規定
せず、メッキ等の湿式法や、蒸着やスパッタなどの乾式
法の何れの方法を用いても構わない。
【0072】実施例3 次に、本発明に係る第2の多層プリント基板の他の製造
方法を、図4を参照して説明する。
【0073】図4に、この実施例3の多層プリント基板
の製造方法の各製造工程を詳細に示す。
【0074】この実施例3の多層プリント基板の製造方
法は、以下に示す(ヘ)〜(ヌ)の工程を有することを
特徴とする。
【0075】(ヘ)回路付き絶縁板7を次に示すディス
クリートワイヤ配線板の製造方法で作製する(図4
(a)〜(d)参照)。
【0076】まず、厚さ0.2mm(銅箔厚35μm)
のガラス布エポキシ樹脂銅張積層板MCL−E−67
(日立化成工業株式会社、商品名)の表面にエッチング
レジストフィルムHK−450(日立化成工業株式会
社、商品名)をラミネートし、フォトリソグラフィーに
より内層回路パターンとなる形状にエッチングレジスト
を形成し、銅箔を選択的にエッチング除去し、エッチン
グレジストを剥離除去する。
【0077】その表面に、ガラス布エポキシ樹脂プリプ
レグGEA−679Nを圧力2.94MPa(30kg
/cm2)、温度175℃、60分の条件で積層一体化
し、ワイヤ接着シートAS−u01(日立化成工業株式
会社、商品名)をラミネートし、絶縁被覆極細銅線0H
AW−1IMW(日立電線株式会社、商品名)を内層回
路パターンとなる形状に数値制御布線機によって固定す
る。
【0078】その上に、ガラス布エポキシ樹脂プリプレ
グGEA−67N(日立化成工業株式会社,商品名)
と、銅箔(18μm)とを重ね、圧力2.94MPa
(30kg/cm2),温度175℃,65分の条件で
積層一体化し、所定の位置に回路パターン間接続用の孔
等を数値制御ドリリングマシンで加工した。次に、無電
解銅めっきを30μm,電解銅めっきを20μm行っ
て、孔内壁と表面に必要な導体を形成する(図4(a)
参照)。
【0079】その後、表面にエッチングレジストフィル
ムHK−450(日立化成工業株式会社,商品名)をラ
ミネートし、フォトリソグラフィーにより回路パターン
となる形状にエッチングレジストを形成して、銅を選択
的にエッチング除去し、エッチングレジストを剥離除去
し、導体パターン7bを形成する(図4(b),(c)
参照)。
【0080】そして、厚さ200μmの接着フィルムA
S−3000/ハイフロー(日立化成工業株式会社,商
品名)を両表面に配置して、圧力4MPa(40kg/
cm2 )、温度170℃,真空度6.7KPa(50m
mHg)、45分の条件で真空プレスを行い、孔埋め並
びに表面を平担化した回路付き絶縁板7を得た(図4
(d)参照)。
【0081】(ト)該回路付き絶縁板7と、片側に厚さ
50μmの接着フィルムAS−3000/ハイフロー
(日立化成工業株式会社,商品名)8bを配した銅箔8
(図4(e)参照)とを接着フィルムと絶縁板7が接触
するように配置して、積層構成体を作製し、圧力4MP
a(40kg/cm2 )、温度170℃、真空度6.7
KPa(50mmHg)、45分の条件で成形一体化
し、積層体9を得る(図4(f)参照)。
【0082】(チ)エッチングレジストフィルムHK−
450(日立化成工業株式会社,商品名)をラミネート
し、フォトリソグラフィーによりエッチングレジストを
形成し、表面孔2a,2cとなる位置の銅を選択的にエ
ッチング除去し、エッチングレジストを剥離除去する。
【0083】次いで、表面孔2a,2cの位置に、ガル
バノレーザーミラー走査式レーザー孔開け機によりレー
ザー光を照射し、その部分の樹脂を取り除き、内層1
b,1cを露出させる(図4(g)参照)。
【0084】(リ)表面に必要な導体を形成するため、
表面に無電解銅めっきを12μmを行う(図4(h)参
照)。
【0085】(ヌ)そして、エッチングレジストフィル
ムHK−450(日立化成工業株式会社,商品名)をラ
ミネートし、フォトリソグラフィーにより表面回路パタ
ーンとなる形状にエッチングレジストを形成し、銅を選
択的にエッチング除去しエッチングレジストを剥離除去
し、導体パターン1a,1dを形成する(図4(i)参
照)。
【0086】そして最後に、数値制御ルーターで外形加
工を施し、多層プリント基板を得る。
【0087】従って、この実施例3によれば、上記実施
例2と同様に、表面層1a,1dと内層1b,1c間を
接続する表面孔2a,2cと、内層間を貫通する貫通孔
2bとに対して別々に金属被膜の堆積を行なえることが
できる。表面孔2a,2cの内壁導体厚は、パターンを
微細化するため薄くすることができる一方、貫通孔2b
の内壁導体厚は、接続信頼性を確保するため厚くするこ
とができる。
【0088】なお、この実施例3では、B−ステージの
樹脂層を有した銅箔と、回路付き絶縁板とを成形一体化
し、その後に表面層とそれに隣接した内層との接続を担
う表面穴2a,2cを形成した例であり、回路付き絶縁
板7の貫通孔2b内を樹脂で充填する必要があるが、そ
の方法として、本例の他に、液状樹脂をスクリーン印刷
する方法などを適用することができる。
【0089】しかし、貫通孔2b内への樹脂充填性は、
孔径、板厚、配線間隙及び樹脂の粘度等に影響されるの
で、充填方法、条件などの設定の際にはそれらに対する
考慮が必要である。また、孔埋めの際には表面層の凹凸
を一括して埋めても良い。
【0090】穴埋め樹脂の硬化後の特性については、回
路付き絶縁板7の絶縁層を形成している樹脂と同様、多
層プリント基板としての特性を満たすものであれば、一
般に入手できる樹脂を使用することができ、その樹脂は
その機械的、熱的な特性を改善するためのガラスフィラ
ー等の充填剤を配合しても良い。
【0091】また、接着を担うB−ステージ樹脂層の樹
脂の種類は、特に問わず、多層プリント基板としての特
性を満たすものであれば、一般に入手できる樹脂を使用
することができる。また、実施例2の場合とは異なり、
加熱硬化時のフロー量についても特に規定するものでは
ない。
【0092】さらに、表面孔2a,2cの孔開けには、
ドリル加工、エッチング加工、あるいはエッチング加工
とレーザー加工の併用などの方法を適用することができ
る。但し、ドリル加工適用の際は、孔方向の加工精度に
細心の注意を払う必要がある。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る多層
プリント基板によれば、表面層と内層間の層間距離が5
0μm以上200μm以下にしたので、十分な絶縁性が
確保できると同時に、孔の接続信頼性低下を防止するこ
ともできると共に、表面孔の導体化した内壁の厚さが、
貫通孔の導体化した内壁の厚さより小さくしのたで、表
面回路の形成性を向上させることができると同時に、接
続信頼性も向上させることができる。
【0094】また、本発明に係る多層プリント基板の製
造方法によれば、表面層と内層間を接続する表面孔と、
内層間を貫通する貫通孔とに対して別々に金属被膜の堆
積を行なうようにしたので、表面孔の内壁導体厚はパタ
ーンを微細化するため薄くすることができる一方、貫通
孔の内壁導体厚は接続信頼性を確保するため厚くするこ
とができる。
【0095】このように、本発明の多層プリント基板及
びその製造方法は、高密度・高多層の要求と表面導体パ
ターンに対する幾何学的精度の要求を両立するものであ
り、その産業的価値は大となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層プリント基板の実施例1の構
造を示す断面図。
【図2】本発明に係る多層プリント基板の実施例1の他
の構造を示す断面図。
【図3】本発明に係る多層プリント基板の製造方法の実
施例2を示す製造工程図。
【図4】本発明に係る多層プリント基板の製造方法の実
施例3を示す製造工程図。
【符号の説明】
1a,1d.表面層 1b,1c.内層 2a,2c.表面孔 2b.貫通孔 3a〜3l.内層 4.表面孔2a,2cの導体化した内壁 5.表面孔2a,2cの導体化した底 6.貫通孔2bの導体化した内壁 7.回路付き絶縁板 7a.穴埋め樹脂 7b.導体パターン 8.B−ステージ樹脂層を有する銅箔 8a.C−ステージ樹脂層 8b.B−ステージの樹脂層 8c.孔 9.積層体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の表面に配置した導体パタ
    ーン層からなる表面層1aと、この表面層1aに隣接し
    て配置した導体パターン層からなる内層1bと、他方の
    表面に配置した導体パターン層からなる表面層1dと、
    この表面層1dに隣接して配置した導体パターン層から
    なる内層1cと、導体化した内壁と底部を有し表面層1
    aと内層1bとを接続した表面孔2aと、導体化した内
    壁を有し内層1bと内層1cとの間を貫通した貫通孔2
    bと、導体化した内壁と底部を有し内層1cと表面層1
    dとを接続した表面孔2cと、それらを支持した電気絶
    縁層からなる多層プリント基板であって、表面層1aと
    内層1b間の層間距離、並びに内層1cと表面層1d間
    の層間距離が、いずれも50μm以上200μm以下で
    あり、表面孔2aと表面孔2cの導体化した内壁の厚さ
    が、貫通孔2bの導体化した内壁の厚さより小さことを
    特徴とする多層プリント基板。
  2. 【請求項2】表面孔2a,2cの導体化した内壁の厚さ
    が、貫通孔2bの導体化した内壁の厚さの60%以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の多層プリント基
    板。
  3. 【請求項3】表面孔2a,2cの導体化した内壁の厚さ
    が、5μm以上かつ20μm以下であることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の多層プリント基板。
  4. 【請求項4】貫通孔2bが、表面孔2a,2cの導体化
    した底部に接続されていることを特徴とする請求項1〜
    請求項3のうち何れかに記載の多層プリント基板。
  5. 【請求項5】内層1bと内層1cとの間に1層以上の導
    体パターン層を有し、該導体パターン層が貫通孔2bと
    接続されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の
    うち何れかに記載の多層プリント基板。
  6. 【請求項6】複数の導体パターン層と、該導体パターン
    層間を電気的に接続した孔と、それらを支持した電気絶
    縁層からなる多層プリント基板の製造方法において、少
    なくとも以下の(イ)〜(ホ)の工程を含むことを特徴
    とする多層プリント基板の製造方法。 (イ)複数の導体パターン層と、該導体パターン層間を
    電気的に接続した孔とを有する回路付き絶縁板を作製す
    る工程 (ロ)片側に接着を担うB−ステージの樹脂層を有する
    銅箔を用意し、所定の位置に孔開けする工程 (ハ)前記回路付き絶縁板と、孔開けした前記銅箔と
    を、B−ステージの樹脂層と絶縁板が接するように配置
    し、位置合わせを行い、積層構成体を構成し、加熱、加
    圧して、成形一体化し、積層体とする工程 (ニ)積層体の表面に金属薄膜を少なくとも1層堆積さ
    せる工程 (ホ)前記金属薄膜上に、必要な形状にレジストを形成
    し、エッチングにより必要な形状の導体パターンを形成
    し、レジストを除去する工程
  7. 【請求項7】複数の導体パターン層と、該導体パターン
    層間を電気的に接続した孔と、それらを支持した電気絶
    縁層からなる多層プリント基板の製造方法において、少
    なくとも以下の(イ)〜(ホ)の工程を含むことを特徴
    とする多層プリント基板の製造方法。 (イ)複数の導体パターン層と、該導体パターン層間を
    電気的に接続した孔とを有する回路付き絶縁板を作製す
    る工程 (ロ)片側に接着を担うB−ステージの樹脂層を有する
    銅箔を用意し、所定の位置に孔開けする工程 (ハ)前記回路付き絶縁板と、孔開けした前記銅箔と
    を、B−ステージの樹脂層と絶縁板が接するように配置
    し、位置合わせを行い、積層構成体を構成し、積層構成
    体を加熱加圧して、成形一体化し、積層体とする工程 (ニ)積層体の表面に金属薄膜を少なくとも1層堆積さ
    せる工程 (ホ)前記金属薄膜上に、必要な形状にレジストを形成
    し、該形状に沿って金属薄膜を少なくとも1層堆積さ
    せ、レジストを除去し、エッチングにより必要な形状の
    導体パターンを形成する工程
  8. 【請求項8】片側に接着を狙うB−ステージの樹脂層を
    有する銅箔が、B−ステージの樹脂層と銅箔との間にガ
    ラス繊維布を含むC−ステージの樹脂層を配しているこ
    とを特徴とする請求項6または請求項7記載の多層プリ
    ント基板の製造方法。
  9. 【請求項9】複数の導体パターン層と、該導体パターン
    層間を電気的に接続した孔と、それらを支持した電気絶
    縁層からなる多層プリント基板の製造方法において、少
    なくとも以下の(ヘ)〜(ル)の工程を含むことを特徴
    とする多層プリント基板の製造方法。 (へ)複数の導体パターン層と、該導体パターン層間を
    電気的に接続した孔とを有する回路付き絶縁板を作製す
    る工程 (ト)前記回路付き絶縁板の孔内に樹脂を充填する工程 (チ)片側に接着を担うB−ステージの樹脂層を有する
    銅箔を用意し、前記回路付き絶縁板と、この銅箔とを、
    B−ステージの樹脂層と絶縁板が接するように配置し、
    それを加熱加圧して、成形一体化して積層体とする工程 (リ)所定の位置の積層体表面銅層と該表面銅層を支持
    した絶縁層とを除去し、該表面銅層と隣接した内層銅層
    を露出させる工程 (ヌ)積層体の表面に金属薄膜を少なくとも1層堆積さ
    せる工程 (ル)前記金属薄膜上に、必要な形状にレジストを形成
    し、エッチングにより必要な形状の導体パターンを形成
    し、レジストを除去する工程
  10. 【請求項10】複数の導体パターン層と、該導体パター
    ン層間を電気的に接続した孔と、それらを支持した電気
    絶縁層からなる多層プリント基板の製造方法において、
    少なくとも以下の(ヘ)〜(ル)の工程を含むことを特
    徴とする多層プリント基板の製造方法。 (ヘ)複数の導体パターン層と、該導体パターン層間を
    電気的に接続した孔とを有する回路付き絶縁板を作製す
    る工程 (ト)前記回路付き絶縁板の孔内に樹脂を充填する工程 (チ)片側に接着を担うB−ステージの樹脂層を有する
    銅箔を用意し、前記回路付き絶縁板と、この銅箔とを、
    B−ステージの樹脂層と絶縁板が接するように配置し、
    それを加熱加圧して、成形一体化して積層体とする工程 (リ)所定の位置の積層体表面銅層と該表面銅層を支持
    した絶縁層とを除去し、該表面銅層と隣接した内層銅層
    を露出させる工程 (ヌ)積層体の表面に金属薄膜を少なくとも1層堆積さ
    せる工程 (ル)前記金属薄膜上に、必要な形状にレジストを形成
    し、該形状に沿って金属薄膜を少なくとも1層堆積さ
    せ、レジストを除去し、エッチングにより必要な形状の
    導体パターンを形成する工程
  11. 【請求項11】前記積層体の表面に堆積される金属薄膜
    の厚さが、回路付き絶縁板の孔の内壁導体厚より小さい
    ことを特徴とする請求項6〜請求項10のうち何れかに
    記載の多層プリント基板の製造方法。
  12. 【請求項12】前記積層体の表面に堆積される金属薄膜
    の厚さが、回路付き絶縁板の孔の内壁導体厚の60%以
    下であることを特徴とする請求項6〜請求項11のうち
    何れかに記載の多層プリント基板の製造方法。
  13. 【請求項13】前記積層体の表面に堆積される金属薄膜
    の厚さが、5μm以上20μm以下であることを特徴と
    する請求項6〜請求項12のうち何れかに記載の多層プ
    リント基板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014082442A (ja) * 2012-03-30 2014-05-08 Hitachi Chemical Co Ltd 多層配線板
JP2016092229A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 Tss株式会社 多層基板及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014082442A (ja) * 2012-03-30 2014-05-08 Hitachi Chemical Co Ltd 多層配線板
JP2014082443A (ja) * 2012-03-30 2014-05-08 Hitachi Chemical Co Ltd 多層配線板
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