JPH09320922A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH09320922A
JPH09320922A JP13024796A JP13024796A JPH09320922A JP H09320922 A JPH09320922 A JP H09320922A JP 13024796 A JP13024796 A JP 13024796A JP 13024796 A JP13024796 A JP 13024796A JP H09320922 A JPH09320922 A JP H09320922A
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JP
Japan
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reticle
mask
mark
light
substrate
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Application number
JP13024796A
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English (en)
Inventor
Kazuya Ota
和哉 太田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH09320922A publication Critical patent/JPH09320922A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スリットスキャン露光方式で露光を行う際
に、レチクル(レチクル透過窓)の厚み、レチクル描画
誤差などの影響を除去し精度よい位置決めで露光を行う
ようにする。 【解決手段】 露光装置は、フィデューシャル板FMに
形成された位置合わせ用のマーク55と、照明領域4に
対して相対的にレチクルを所定の方向に走査するレチク
ルステージ30と、位置合わせ用のマーク55を位置検
出用の光で照明し、基板位置合わせ用のマーク55から
の基板位置検出用の光を検出するマーク検出系19〜2
6、28と、基板位置合わせ用のマークを固定したまま
でレチクル2を走査しながら、基板位置検出用の光を検
出させる主操作系32と、レチクル2が走査している時
に検出された基板位置検出用の光から、露光走査時の基
板用の位置補正データを作成する主操作系32を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるスリット
スキャン露光方式の投影露光装置において、レチクルと
ウエハとの位置合わせ(アライメント)を行う場合に適
用されるものである。特に、走査位置によってレチクル
自体の厚みの変化または汚れ等がある場合にその影響を
事前に検出し、その後の露光動作の位置合わせ時にオフ
セットとして補正するものである。
【0002】
【従来の技術】レチクル及び基板(ウエハ、または液晶
用ガラス基板など)を同期しながら走査して露光を行う
スリットスキャン型露光装置が提案されている。このよ
うなスリットスキャン型露光装置用のレチクル及び基板
のアライメントを行う場合の検出系として、2光束干渉
方式で且つヘテロダイン方式のLIA検出系、レーザー
ステップアライメント(LSA)系等が使用されてい
る。詳述すれば、LIA方式の回折格子に所定の交差角
で周波数がわずかに異なる2つのアライメント光(ヘテ
ロダインレーザービーム)を照射し、レチクル格子マー
クから平行に戻される2つの回折光の干渉光を光電変換
して得られたビート信号の位相から格子マークの位置を
求めている。 LSA系は、アライメント光(レーザビ
ーム)を回折格子に照射し、その回折・錯乱された光を
利用して格子マークの位置を求めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ウエハに向け
て照射されるアライメント光は、レチクルに形成された
レチクル透過窓(クロムで遮光されていない部分)を通
過するため、レチクルの厚みの変化やレチクル透過窓の
汚れなどの影響を受ける。このレチクルの厚みの変化等
は、レチクルが走査される範囲で変化するものである。
また、レチクルに向けて照射されるアライメント光も、
位置決めマークがレチクルの下側(投影光学系側)であ
るためレチクルの厚み、レチクルに形成された位置決め
マークの描画誤差などの影響を受ける。これもまたレチ
クルが走査される範囲で変化するものである。一方、露
光装置に要求される線幅は年々厳しくなり、それに伴い
位置決め精度はますます要求されている。
【0004】本発明はかかる点に鑑み、スリットスキャ
ン露光方式で露光を行う際に、レチクル(レチクル透過
窓)の厚み、レチクル描画誤差などの影響を除去し精度
よい位置決めで露光を行うようにする露光装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による露光装置
は、例えば図1に示すように、露光用の光ILで所定形
状の照明領域4をレチクル2上に形成し、照明領域4に
対して相対的にレチクル2及びレチクルのパターン3が
転写されるウエハ12を同期して走査することにより、
レチクル2のパターン3を逐次ウエハ上に露光する露光
装置である。そして露光装置は、フィデューシャル板F
M(ウエハ12)に形成された位置合わせ用のマーク5
5(ウエハ位置合わせ用のマーク15)と、照明領域4
に対して相対的にレチクルを所定の方向に走査するレチ
クルステージ30と、位置合わせ用のマーク55(1
5)を位置検出用の光で照明し、基板位置合わせ用のマ
ーク55(15)からの基板位置検出用の光を検出する
マーク検出系19〜26、28と、基板位置合わせ用の
マークを固定したままでレチクル2を走査しながら、基
板位置検出用の光を検出させる主操作系32と、レチク
ル2が走査している時に検出された基板位置検出用の光
から、露光走査時の基板用の位置補正データを作成する
主操作系32とを有する。
【0006】また本発明による露光方法は、例えば図4
に示すように、基準格子マーク55(ウエハ格子マーク
15)を所定位置で停止させる工程S105(S20
5)と、基準格子マーク55(15)を位置検出用の光
で照明しながら、レチクル2を所定の方向に走査して、
前記基板位置合わせ用のマークからの前記位置検出用の
光を検出する工程S107(S205)と、検出工程で
検出された結果から、露光走査時の基板用の位置補正デ
ータを作成する工程S110(S210)とを有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明による位置合わせ装
置の一実施例につき図面を参照して説明する。本実施例
は、スリットスキャン露光方式の投影露光装置のアライ
メント系に本発明を適用したものである。図1は本例の
投影露光装置の要部を示し、この図1において、照明光
学系1からの露光光ILにより、レチクル2の矩形のパ
ターン領域3上の矩形の照明領域4が均一な照度で照明
されている。露光光ILとしては、ArF、KrFエキ
シマレーザのパルスレーザ光又は水銀ランプのi線等が
使用される。レチクル2は、レチクルステージ30上に
載置され、レチクルステージ30は、露光時には主操作
系32により駆動装置31を介してY方向(又は−Y方
向)(図1の紙面に垂直な方向)に走査される。ウエハ
12はウエハホルダ33を介してウエハステージ34上
に保持される。また、基準マークが描かれたフィデュー
シャル板FMがウエハステージ34上に載置される。ウ
エハステージ34は、投影光学系9の光軸方向にウエハ
12を位置決めするZステージ及び光軸に垂直なX方
向、Y方向にウエハ12を位置決めするXYステージ等
により構成される。ウエハステージ34は、露光時には
主操作系32により駆動装置35を介して−Y方向(又
はY方向)に走査される。レチクル2のY方向の座標値
は刻々とレーザー干渉計37で計測される。また、ウエ
ハ12のX方向、Y方向の座標値はレーザー干渉計38
で計測される。なお、レチクルステージ30上に載置さ
れる移動鏡及びウエハステージ34に載置される移動鏡
は図示していない。
【0008】レチクル2のパターン領域3の走査方向
(Y方向)の一方の外側に走査方向に光透過部(レチク
ル2はガラス板で構成されクロム等により遮光されてい
ない部分、以下、「レチクル窓」という)5A,5B,
5C,…(図2を参照)が形成され(図1では5Cの
み)、これらレチクル窓の外側にそれぞれ2次元の回折
格子マークよりなるレチクル格子マーク6A,6B,6
C,…(図2を参照)が形成されている(図1では6C
のみ)。その外側には、レチクル格子マーク6との位置
関係が正確に規定されている十字状基準マーク51が形
成されている(図2を参照)。また、レチクル2のパタ
ーン領域3の他方の辺の外側にレチクル窓5A,5B,
5C,…に対向してレチクル窓7A,7B,7C,…が
形成され(図1では7Cのみ)、これらレチクル窓の外
側にそれぞれ2次元の回折格子マークよりなるレチクル
格子マーク8A,8B,8C,…が形成されている(図
1では8Cのみ)。その外側には、レチクル格子マーク
8との位置関係が正確に規定されている十字状基準マー
ク52が形成されている。なお、十字状基準マーク5
1、52はレチクルのY方向に一定間隔で配置されてい
る。
【0009】レチクル2の下方に投影光学系9が配置さ
れ、投影光学系9の瞳面(フーリエ変換面)に光透過性
の色収差制御板10が取り付けられ、色収差制御板10
の上にアライメント用の光(アライメント光)を偏向さ
せるための偏向手段としての位相型の回折格子11A,
11B,11Cが形成されている。投影光学系9は、露
光光に対して色収差が補正されており、露光光とは異な
る波長のアライメント光に対しては軸上色収差が発生す
るため、色収差制御板10上の回折格子(11A等)に
よりその軸上色収差を補正するようにしている。
【0010】レチクル2上の照明領域4内のパターンの
像が投影光学系9を介して例えば1/5又は1/4に縮
小されて、フォトレジストが塗布されたウエハ12上の
矩形の露光領域17内に結像投影される。ウエハ12上
のショット領域13には、それまでの工程によりそれぞ
れ所定の回路パターンが形成され、これら回路パターン
上に順次レチクル2のパターン領域3内の回路パターン
の像が投影される。スリットスキャン露光方式で露光を
行う際には、レチクル2を照明領域4に対して−Y方向
に速度Vで走査するものとすると、投影光学系9の投影
倍率をβとして、ウエハ12の各ショット領域13は露
光領域に対して速度βVでY方向に走査される。
【0011】この際のアライメント系と露光系の観察中
心と投影光学系9の露光フィールド内の基準点(例えば
露光中心)との間隔(ベースライン量)を求めたり、以
下説明する補正データを作成するため、フィデューシャ
ル板FMには、位置合わせ用の基準格子マーク55が形
成され、さらに基準格子マーク55との位置関係が正確
に規定されている十字状基準マーク56が形成されてい
る(図2を参照)。また、基準格子マーク55に対向し
てそれぞれ2次元の回折格子マークよりなる基準格子マ
ークが形成されている。また、十字状基準マーク56に
対向して十字状基準マークが形成されている。なお、十
字状基準マーク56はレチクルのY方向に一定間隔で配
置されている。
【0012】また、ウエハ12のアライメントを行うた
め、ウエハ12の各ショット領域13にはそれぞれ同じ
配列で位置合わせ用のウエハ格子マークが形成されてい
る。このショット領域13の走査方向に平行な一方の近
傍に2次元の回折格子マークよりなるウエハ格子マーク
15A,15B,15C,…が形成されている。さらに
ウエハ格子マーク15との位置関係が正確に規定されて
いる十字状基準マーク53が形成されている(図2を参
照)。また、ショット領域13の走査方向に平行な他方
の辺の近傍にウエハ格子マーク15A,15B,15
C,…に対向してそれぞれ2次元の回折格子マークより
なるウエハ格子マーク16A,16B,16C,…が形
成されている。また、十字状基準マーク53に対向して
十字状基準マーク54が形成されている。なお、十字状
基準マーク53、54はレチクルのY方向に一定間隔で
配置されている。
【0013】また、レチクル2の上方にはTTR(スル
ー・ザ・レチクル)方式のヘテロダインアライメント系
19〜26が配置されている。本例のヘテロダインアラ
イメント系は、2光束干渉方式で且つヘテロダイン方式
の検出系であり、主操作系32の指令により制御され
る。送光系19内のアライメント用のHe−Neレーザ
ビーム(アライメント光)はビームスプリッタで2光束
に分割され、音響光学変調素子(AOM)等で周波数の
わずかに異なる(例えば50kHz)レーザービームと
なる。そして、送光系19内の平行平板でレチクル用の
レーザービームRB1、RB2(破線で示す)とウエハ
用(又はフィデューシャル板用)のレーザービームWB
1、WB2とに分割されて射出される。また、送光系1
9からは基準信号を作成するために、周波数のわずかに
異なる(例えば50kHz)レーザービームLr1、L
r2が射出される。
【0014】送光系19から射出されたレーザービーム
RB1、RB2、WB1、WB2は、ビームスプリッタ
ー20を透過した後、ガルバノミラー21で反射されて
アライメント対物レンズ23に入射する。ガルバノミラ
ー21は、主操作系32の指令により制御される駆動部
22により所定の軸を中心として振動できるようになっ
ている。また、アライメント対物レンズ23はfθレン
ズであり、ガルバノミラー21はアライメント対物レン
ズ23のほぼ前側焦点面(瞳面)に位置する。
【0015】アライメント対物レンズ23で集束された
レーザービームRB1、RB2は、折り曲げミラー24
で反射されてレチクル2上のレチクル格子マーク6Cを
照明する。また、レーザービームWB1、WB2は、折
り曲げミラー24で反射されてレチクル2上の及びレチ
クル窓5Cを透過する。この際に、レチクル格子マーク
6C及びレチクル窓5CがY方向に走査されるのに追従
して、ガルバノミラー21を振動させることにより、常
にレーザービームはレチクル格子マーク6C及びレチク
ル窓5Cを追尾する。但し、レチクル格子マーク6C及
びレチクル窓5Cが走査方向に対して照明領域4の幅の
縁に達すると、ガルバノミラー21を大きく振ることに
より、レーザービームはその次のレチクル格子マーク及
びレチクル窓上に照射される。この際、fθレンズを使
用することによりレーザービームを振るための制御が容
易になる。
【0016】レチクル窓6Cを透過したレーザービーム
WB1、WB2は、投影光学系9に入射し、色収差制御
板10上の回折格子により偏向されて、ウエハ12のシ
ョット領域13上のウエハ格子マーク15C(又は基準
格子マーク55)を照明する。ウエハ格子マーク15C
(又は基準格子マーク55)から上方に戻される1次回
折光WB1(+1)、WB2(−1)は、投影光学系9
及び色収差制御板10の回折格子により再びレチクル窓
5Cに戻る。レチクル窓5Cに戻された1次回折光WB
1(+1)、WB2(−1)及びレチクル格子マーク6
Cから上方に戻される1次回折光RB1(+1)、RB
2(−1)は、折り曲げミラー24、アライメント対物
レンズ23、及びガルバノミラー21を経てビームスプ
リッター20に戻り、ビームスプリッター20で反射さ
れた1次回折光WB1(+1)、WB2(−1)及び1
次回折光RB1(+1)、RB2(−1)は、リレーレ
ンズ25を経て部分反射プリズム26に入射する。
【0017】レチクル格子マーク6Cからの1次回折光
RB1(+1)、RB2(−1)は部分反射プリズム2
6を透過して受光素子27に入射し、ウエハ格子マーク
15C(又は基準格子マーク55)からの1次回折光W
B1(+1)、WB2(−1)は部分反射プリズム26
で反射されて受光素子28に入射する。受光素子27か
らは、レチクル格子マーク6Cと照射される1次回折光
RB1(+1)、RB2(−1)との相対的な位置に対
応する位相を有するレチクル側ビート信号RBが出力さ
れる。受光素子28からは、ウエハ格子マーク15C
(又は基準格子マーク55)と照射される1次回折光W
B1(+1)、WB2(−1)との相対的な位置に対応
する位相を有するウエハ側ビート信号WBが出力され
る。
【0018】送光系19から射出されたレーザービーム
Lr1、Lr2は、集光レンズ41で集光されてそれぞ
れ参照格子42上で交差する。参照格子42上の格子
は、ビームLr1、Lr2の0次光に対して1次回折光
がビームLr2、Lr1の軸と同一になるように、所定
の格子ピッチで描かれている。参照格子42を経たビー
ムLr1の0次光とビームLr2の1次回折光との干渉
光、及びビームLr2の0次光とビームLr1の1次回
折光との干渉光は、受光素子43に入射する。それぞれ
の干渉光は周波数差(50kHz)で正弦波状に強度が
変化するため、受光素子43からビート信号が出力され
る。かかるビート信号が位相比較の基準ビート信号Re
fとなる。
【0019】これらレチクル側ビート信号RBと基準ビ
ート信号との位相差、ウエハ側ビート信号WBと基準ビ
ート信号との位相差から、レチクル格子マーク6とウエ
ハ格子マーク15(又は基準格子マーク55)との走査
方向及び非走査方向の相対的な位置ずれ量が求められ
る。なお、レチクル側ビート信号RBとウエハ側ビート
信号WBとの位相差によってもレチクル格子マーク6と
ウエハ格子マーク15(又は基準格子マーク55)との
走査方向及び非走査方向の相対的な位置ずれ量が求める
ことができる。
【0020】また、折り曲げミラー24に対向して折り
曲げミラー29が配置され、この折り曲げミラー29の
側方にもアライメント系(図示省略)が配置されてい
る。この折り曲げミラー29のアライメント系により、
レチクル2上のレチクル格子マーク8A,8B,8C,
…とウエハ12のショット領域13の近傍のウエハ格子
マーク16A,16B,16C,…との相対的な位置ず
れ量が求められる。
【0021】従って、レチクル2とウエハ12とは、常
時2点での位置ずれ量が検出されているため、これらの
位置ずれ量を主操作系32に入力する。主操作系32で
は、それぞれ所定の許容値以下に収めるようにレチクル
2及びウエハ12の走査を行うことにより、レチクル2
のパターンとウエハ12のショット領域13の回路パタ
ーンとの重ね合わせ精度は高精度に維持される。
【0022】さらに、レチクル2の上方には露光光によ
るTTR(スルー・ザ・レチクル)方式のビデオレチク
ル(VR)アライメント系44〜47が配置されてい
る。本例のVRライメント系のファイバー45は、露光
波長の照明光を射出し、照明光はビームスプリッタ46
を介して対物レンズ47に入射しミラーで垂直に折り曲
げられてレチクル2の十字状基準マーク51、ウエハ1
2上の十字状基準マーク53又はフィデューシャル板F
M上の十字状基準マーク56を照射する。そして戻って
いる反射光がミラー及び対物レンズ47を介してビーム
スプリッタ46に入射し、反射光はビームスプリッタ4
6で画像処理ユニット44側に反射される。画像処理ユ
ニット44では、十字状基準マーク51と、十字状基準
マーク53又は十字状基準マーク56とのずれ量が測定
されて、その測定結果が主操作系32に入力される。
【0023】次に、図2を参照して本実施例のレチクル
上のレチクル窓5,7、マーク6,8、ウエハ上のマー
ク15,16及びフィデューシャル板FM上のマークに
つき詳細に説明する。図2(a)はレチクル2上のレチ
クル格子マーク6A,6B,6C及びレチクル窓5A,
5B,5Cの近傍を示す。レチクル2上のレチクル窓
5、レチクル格子マーク6、及び十字状基準マーク51
は、パターン領域3(矩形の照明領域4)の外側近傍に
配置される。レチクル格子マーク6は、X方向及びY方
向に平行な格子(ピッチP)の内の斜線部を反射部とし
た市松格子パターンより構成されている。この場合、X
軸に反時計方向に45°で交差する方向にξ軸、ξ軸に
垂直な方向にη軸を取ると、レチクル格子マーク6C
は、ξ軸方向のピッチがPξ1でη軸方向のピッチがP
η1の2次元回折格子であるとみなすことができる。
【0024】図2(b)はウエハ12上のショット領域
13近傍のウエハ格子マーク15A,15B,15C、
十字状基準マーク53を示す。ウエハ格子マーク15は
X方向及びY方向に平行な格子の内の斜線部を反射部と
した市松格子パターンより構成されている。この場合、
X軸に反時計方向に45°で交差する方向にξ軸、ξ軸
に垂直な方向にη軸を取ると、ウエハ格子マーク15C
(又は基準格子マーク55)は、ξ軸方向のピッチがP
ξ2でη軸方向のピッチがPη2の2次元回折格子であ
るとみなすことができる。
【0025】図2(c)はフィデューシャル板FM上の
基準格子マーク55、十字状基準マーク56を示したも
のである。基準格子マーク55はウエハ格子マーク15
と同様に構成されている。図3はレチクル格子マーク6
C及びレチクル窓5Cの斜視図であり、この図3に示す
ように、レチクル側のレーザビームRB1,RB2は、
レチクル格子マーク6C上にξ軸に平行な面内でそれぞ
れ入射角−θR ,θR で照射される。このとき、レチ
クル格子マーク6Cのξ方向の格子ピッチPξ1は、次
式を満足するため、レーザビームRB1の+1次回折光
RB1(+1) とレーザビームRB2の−1次回折光RB2
(-1) とはそれぞれ真上に発生して図1のビームスプリ
ッター20に戻る。
【0026】sin(θR )=λ2 /Pξ1 (1) なお、図3ではレチクル格子マーク6Cにはξ方向に2
本のレーザビームRB1,RB2が入射しているのみで
あるが、実際にはη方向の位置検出用のレーザビームを
η方向に平行な面内でそのレチクル格子マーク6Cに照
射する。このη方向の2本のレーザビームの±1次回折
光も、±1次回折光RB1(+1),RB2(-1) に平行に発生
する。この場合、例えばξ方向の2本のレーザビームの
周波数差(ビート周波数)とη方向の2本のレーザビー
ムの周波数差とを異なる値に設定しておくことにより、
バンドパスフィルター回路等を用いて、ξ方向の±1次
回折光の干渉光のビート信号RB1(ξ)と、η方向の
±1次回折光の干渉光のビート信号RB1(η)とを容
易に分離することができる。
【0027】一方、レーザービームWB1、WB2は投
影光学系9中の色収差制御板10上の回折光氏11A及
び11Bに入射し、光路がそれぞれ所定角度だけ曲げら
れる。そしてレーザービームWB1、WB2は、ウエハ
12上のウエハ格子マーク15C(又は基準格子マーク
55)に対しそれぞれ入射角−θw,θwで照射される。
そのウエハ格子マーク15(又は基準格子マーク55)
のξ方向の格子ピッチPξ2は、次式を満足するため、
図1に示すように、レーザビームWB1の+1次回折光
WB1(+1) とレーザビームWB2の−1次回折光WB2
(-1) とはそれぞれ真上に発生して、所定のビート周波
数で強度が変化する干渉光となる。
【0028】sin(θW )=λ2 /Pξ2 (2) このウエハ格子マーク15C(又は基準格子マーク5
5)からの±1次回折光WB1(+1),WB2(-1) は色収差
制御板10の回折格子11Cにより偏向されて投影光学
系9から射出されて、レチクル窓5Cに戻る。また、レ
チクル2の場合と同様に、実際にはη方向の位置検出用
のレーザビームをη方向に平行な面内でそのウエハ格子
マーク15C(又は基準格子マーク55)に照射する。
このη方向の2本のレーザビームの±1次回折光も、±
1次回折光WB1(+1),WB2(-1) に平行に発生する。こ
の場合も例えば周波数弁別により、ξ方向の±1次回折
光の干渉光のビート信号WB1(ξ)と、η方向の±1
次回折光の干渉光のビート信号WB1(η)とを容易に
分離することができる。
【0029】図1に戻り、レチクル格子マーク6からの
±1次回折光RB1(+1),RB2(-1)及びウエハ格子マー
ク15からの±1次回折光RB1(+1),RB2(-1) は、折
り曲げミラー24、アライメント対物レンズ23、ガル
バノミラー21、ビームスプリッター20及びリレーレ
ンズ25を経て部分反射プリズム26に入射する。そし
て、レチクル格子マーク6Cからの±1次回折光RB1
(+1),RB2(-1) は受光素子27で光電変換され、ウエ
ハ格子マーク15C(又は基準格子マーク55)からの
±1次回折光RB1(+1),RB2(-1) は受光素子28で光
電変換され、受光素子27及び28の光電変換信号(ビ
ート信号)が信号処理回路36に供給される。
【0030】信号処理回路36では、参照ビート信号R
efと供給されたレチクル用の2つのビート信号RB1
(ξ)及びビート信号RB1(η)と、ウエハ用(又は
フィデューシャル板用)の2つのビート信号WB1
(ξ)及びビート信号WB1(η)とに基いて(折り曲
げミラー29側のアライメント系も含めるとレチクル用
の4つのビート信号、ウエハ用(又はフィデューシャル
板用)の4つのビート信号となる)、図2(a)のレチ
クル格子マーク6と図2(b)のウエハ格子マーク15
とのξ方向及びη方向の相対的な位置ずれ量を求め、こ
れら位置ずれ量の情報を主制御系32に供給する。
【0031】次に、本例でスリットスキャン露光方式で
露光を行う場合の動作を、図4を使って説明する。レチ
クルステージ30をステージ移動可能な一端である原点
位置(Y0)に移動させる。またXYステージ34を移
動させて、フィデューシャル板FM上の基準格子マーク
55がレチクル2上のレチクル窓5を介して基準格子マ
ーク55が観察できる位置に移動させる(S101)。
【0032】不図示のオフアクシスのラフアライメント
センサなどによって、基準格子マーク55の格子ピッチ
Pξ2のプラスマイナス1/2以下にYステージを位置
決めする(S102)。ヘテロダインアライメント系
は、2光束ヘテロダイン干渉により位相差を検出してい
るため、位相差が1周期以内でなくてはならないからで
ある。
【0033】ラフアライメント状態で、ヘテロダインア
ライメント系の受光素子28からは、フィデューシャル
板FMの基準格子マーク55の2つのビート信号WB1
(ξ)及びビート信号WB1(η)を検出する(S10
3)。これらのビート信号WB1(ξ)及びビート信号
WB1(η)と、受光素子43からの基準ビート信号R
efとを比較すると、基準格子マークの初期の位相差φ
wを求めることができる。本実施例では、検出した位相
差φwが、+0.1*πずれていたと仮定する。
【0034】また同時に、ヘテロダインアライメント系
の受光素子27からは、レチクル2のレチクル格子マー
ク6のビート信号RB1(ξ)及びビート信号RB1
(η)を検出する(S104)。これらのビート信号R
B1(ξ)及びビート信号RB1(η)と、受光素子43
からの基準ビート信号Refとを比較すると、基準格子
マークの初期の位相差φrを求めることができる。本実
施例では、検出した位相差φrが、−πずれていたと仮
定する。
【0035】次に、主操作系32は、露光光を照射せ
ず、XYステージ34を固定したままで駆動装置31を
介してレチクルステージ30を移動させる(S10
5)。つまり、フィデューシャル板FM及びウエハ12
を動かさないでレチクル2のみをY方向に一端から多端
までフルストローク移動させる。このレチクル2の移動
の際には、レーザー干渉計37からY方向の座標値が刻
々と主操作系32に送られる(S106)。なお、レチ
クルの移動速度は補正データを作成の際には厳密である
必要はない。また同時に、フィデューシャル板FMの基
準格子マーク55からの2つのビート信号WB1(ξ)
及びビート信号WB1(η)を検出する(折り曲げミラ
ー29側のアライメント系も含めると4つのビート信号
となる)(S107)。さらに、レチクル2からの2つ
のビート信号RB1(ξ)及びビート信号RB1(η)を
検出する(折り曲げミラー29側のアライメント系も含
めると4つのビート信号となる)(S108)。
【0036】レチクル2をY方向に一端から多端までフ
ルストローク移動させるのみで、XYステージ34は動
かないのであるから、参照ビート信号Refとフィデュ
ーシャル板からの2つのビート信号WB1(ξ)及びビ
ート信号WB1(η)との位相差は変化しないはずであ
る。しかし、レーザービームWB1、WB2は、レチク
ル2上の及びレチクル窓5を透過し、また、ウエハ格子
マーク15から上方に戻される1次回折光WB1(+
1)、WB2(−1)は、レチクル窓5に戻る。このた
め、レチクル窓5の厚み変化がレチクル2のY方向の位
置によって変動したり、またシミ等の汚れがレチクル窓
5の一部にあったりすると、わずかに位相差φwが変化
する。この状態を図5(a)を使って説明する。縦軸に
位相差φwをとり横軸にY方向の移動距離を表わし、P
は格子ピッチを表わす。基準格子マークの初期の位相差
φw(+0.1*π)は、 レチクル2をY方向に移動
させても実線で表わすように一定であるべきである。し
かし、レチクル窓5の厚み変化等によって点線に示すよ
うに変動する。座標位置(Y10)において仮に+0.0
98*πの位相差が検出されたとすると、初期の位相差
が+0.1*πであったのであるから座標位置Y10にお
いては−0.002πの位相誤差Δφwがあることにな
る。
【0037】また、レチクル2をY方向に移動させる
と、レチクル2からの2つのビート信号RB1(ξ)及
びビート信号RB1(η)は、初期の位相差φr(−
π)は、格子ピッチP毎に直線状に−πから+πに変化
するはずである。しかし、レチクル格子マーク6はレチ
クル2の下側(投影レンズ側)に描かれているためレチ
クル2の厚み変化がレチクル2のY方向の位置によって
変動したり、また、レチクル格子マーク6の描画誤差が
あったりすると位相差がφrが変化する。この状態を図
5(b)を使って説明する。縦軸に位相差φrをとり横
軸にY方向の移動距離を表わし、Pは格子ピッチを表わ
す。レチクル格子マーク6の初期の位相差φr(−π)
は、 格子ピッチP毎に直線状に−πから+πに実線で
表わすように変化であるべきである。しかし、レチクル
2の厚み変化、描画誤差等によって点線に示すように変
動する。座標位置(Y10)において仮に−0.055*
πの位相差が検出されたとすると、本来の位相差が−
0.050*πであるとすると座標位置Y10においては
−0.005πの位相誤差Δφrがあることになる。
【0038】図4の説明に戻る。主操作系32には、レ
チクル2のY方向の座標位置が刻々と入力されつづけ、
これと同時に基準格子マーク55に基く位相差φwとレ
チクル格子マーク6に基く位相差φrとが入力されてい
る。そこで、主操作系32は、レチクル2のY方向の座
標位置とウエハ用のアライメント系の位相差φwとの関
係を補正データD1(ξ)及び補正データD1(η)と
して記憶する(S109)。初期位相差との位相誤差Δ
φwとY方向の座標位置との関係を補正データD1とし
て記憶してもよい。また、主操作系32は、 レチクル
2のY方向の座標位置とレチクル用のアライメント系の
位相差φrとの関係を補正データD2(ξ)及び補正デ
ータD2(η)として記憶する(S110)。位相誤差
ΔφrとY方向の座標位置との関係を補正データD2と
して記憶してもよい。
【0039】次に主操作系32は、ビデオレチクル(V
R)アライメント系44〜47によりレチクル2の十字
状基準マーク51とフィデューシャル板FM上の十字状
基準マーク56とを観察できる位置にレチクルステージ
30、XYステージ34を移動させる。 VRアライメ
ント系によりレチクル2の十字状基準マーク51とフィ
デューシャル板FM上の十字状基準マーク56との位置
ずれ量を観察するとともに、ヘテロダインアライメント
系19〜28の位置ずれ量を観察する。そして、アライ
メント系と露光系の観察中心と投影光学系9の露光フィ
ールド内の基準点(例えば露光中心)との間隔(ベース
ライン量)を求める(S111)。より具体的内容は特
開平7−176448号等に記載されている。ベースラ
イン量の測定はステップS104の後に行ってもよい。
【0040】次に、露光を開始するため、ウエハ12
(ショット領域13)の走査開始位置にXYステージ3
4を移動させ、またレチクル2の走査開始位置にレチク
ルステージ30を移動させる。そして、レチクル2の−
Y方向への走査を開始するのと並行してウエハ12のシ
ョット領域13のY方向への走査を開始する。そして、
レチクル2の走査速度が一定の速度Vに達したときに、
ウエハ12の走査速度はβ・Vに達する。その後、照明
領域4がパターン領域3の縁にかかるときに、ガルバノ
ミラー21を振って受光素子27で得られるビート信号
の振幅が最大になる位置をサーチすることにより、レチ
クル格子マーク6上に複数のレーザビームよりなるアラ
イメント光が照射される。そこで、受光素子27、28
及び43から出力されるビート信号Ref、ビート信号
WB1、及びビート信号RB1に基いて位相差φw 及び
位相差φr(又は位相誤差Δφw 及び位相誤差Δφ
r)を算出し 、レチクル格子マーク6とウエハ格子マ
ーク15とのX方向及びY方向の相対的な位置ずれ量を
求める。露光開始位置にきたら露光光ILをレチクル2
に照射し、ウエハ12に像を投影していく(S11
3)。
【0041】このとき得られた位相差φw 及び位相差
φr(又は位相誤差Δφw 及び位相誤差Δφr)は、
レチクル2の厚み、レチクル窓5の厚み、描画誤差等の
影響を受けているため、ステップS109、S110で
求められた補正データD1、D2を差し引いてレチクル
格子マーク6とウエハ格子マーク15とのX方向及びY
方向の相対的な位置ずれ量を求める。また、ベースライ
ン量の影響も考慮にいれて補正する。
【0042】1つのショット領域13の露光が終了した
ら、 XYステージ34を移動させて次のショット領域
に移動させる(S115)。補正データD1、D2を求
めて記憶する動作(S101〜S110)は、レチクル
2を交換しないかぎり再度する必要はない。図4は、フ
ィデューシャル板FM上の基準格子マーク55を使って
補正データを作成した場合であるが、第2層目以降の走
査露光であれば、基準格子マーク55でなくウエハ格子
マーク15を使って補正データを作成してもよい。この
場合の工程を図6を使って説明する。なお、4図と同一
工程についてはカッコで図4の工程を記載し、以下の説
明では省略する。
【0043】ステップS202では、不図示のオフアク
シスのラフアライメントセンサによって、ウエハ格子マ
ーク15の格子ピッチPξ2のプラスマイナス1/2以
下にYステージを位置決めする。そしてステップS20
3では、ラフアライメント状態で、ヘテロダインアライ
メント系の受光素子28からウエハ12のウエハ格子マ
ーク15の2つのビート信号WB1(ξ)及びビート信
号WB1(η)を検出する。ステップS205では、露
光光を照射せず、XYステージ34を固定したままで駆
動装置31を介してレチクルステージ30を移動させ
る。ステップS207では、ウエハ12のウエハ格子マ
ーク15からの2つのビート信号WB1(ξ)及びビー
ト信号WB1(η)を検出する。図6では、ステップS
112の工程が不要となっている。
【0044】上述のように本例によれば、露光時に、レ
チクル2の厚みレチクル窓5の厚み描画誤差等の影響を
除去しているため、正確な重ね合わせで露光が行われ
る。上記実施例では、ガルバノミラー21を振動させて
位置決めするため、レチクル2のレチクル格子マーク6
A,6B,6C…及びレチクル窓5A,5B,5C…が
所定間隔で設けられている。しかし、ガルバノミラー2
1を有さないアライメント系であれば、レチクル格子マ
ーク6及びレチクル窓5が、レチクル2の走査方向全体
に設けられていればよい。
【0045】また、上記実施例では、ヘテロダイン方式
のアライメント検出系の場合について説明してきたが、
ホモダイン方式のアライメント検出系の場合であって
も、同様にオフセット量を検出するころができる。ま
た、レーザー光によるアライメント検出系ばかりでな
く、画像処理方式のアライメント検出系であっても、レ
チクル2を介してアライメントするTTRアライメント
系であれば、本発明は有効である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、スリットスキャン露光
方式で露光を行う際に、レチクル(レチクル透過窓)の
厚み等の影響を露光走査前に補正データとして作成する
ため、レチクル描画誤差などの影響を除去し精度よい位
置決めで露光を行うようにする露光装置を提供すること
を目的とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】スリットスキャン型の投影露光装置の2光束干
渉方式のアライメント系及び投影露光装置の制御系の構
成を示す側面図である。
【図2】(a)は、十字基準マーク、レチクル格子マー
ク及びレチクル窓を示す拡大平面図である。(b)は、
十字基準マーク、ウエハ格子マークを示す拡大平面図で
ある。(c)は、十字基準マーク、基準格子マークを示
す拡大平面図である。
【図3】2光束干渉方式でレチクル格子マークの位置検
出を行う場合の説明に供する拡大斜視図である。
【図4】レチクル描画誤差、レチクルの厚み、レチクル
窓の厚み等により影響を除去するための補正データを作
成し、その補正データを考慮して走査露光する工程を示
した図である。なお、フィデューシャル板FM上の基準
格子マーク55を使った場合の工程である。
【図5】(a)は、S107において、基準格子マーク
から得られる位相差変動を示した図である。(b)は、
S108において、レチクル格子マークから得られる
位相差変動を示した図である。
【図6】レチクル描画誤差、レチクルの厚み、レチクル
窓の厚み等により影響を除去するための補正データを作
成し、その補正データを考慮して走査露光する工程を示
した図である。なお、ウエハ12上のウエハ格子マーク
15を使った場合の工程である。
【符号の説明】
1 照明光学系 2 レチクル 5A,5B,5C レチクル透過窓 6A,6B,6C レチクル格子マーク 9 投影光学系 10 色収差制御板 12 ウエハ 15A,15B,15C,… ウエハ格子マーク 19 アライメント系の送光系 20 ビームス
プリッター 21 ガルバノミラー 23 アライメント対物
レンズ 25 リレーレンズ 27,28,43 受光素子 28 レーザー干渉計 51,53,56 十字マーク 55 基準格子マーク 7

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光用の光で所定形状の照明領域をマス
    ク上に形成し、前記照明領域に対して相対的に前記マス
    ク及び該マスクのパターンが転写される基板を同期して
    走査することにより、前記マスクのパターンを逐次前記
    基板上に露光する露光装置において、 前記基板に形成された基板位置合わせ用のマークと、 前記照明領域に対して相対的に前記マスクを所定の方向
    に走査するマスク走査手段と、 前記基板位置合わせ用のマークを位置検出用の光で照明
    し、前記基板位置合わせ用のマークからの前記基板位置
    検出用の光を検出するマーク検出系と、 前記基板位置合わせ用のマークを固定したままで前記マ
    スクを走査しながら、前記基板位置検出用の光を検出さ
    せる制御手段と、 前記制御手段により、前記マスクが走査している時に検
    出された基板位置検出用の光から、露光走査時の基板用
    の位置補正データを作成する位置補正データ作成手段と
    を有することを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の露光装置は、さらに、 前記マスクに形成されたマスク位置合わせ用のマーク
    と、 前記マスク位置合わせ用のマークを位置検出用の光で照
    明し、前記マスク位置合わせ用のマークからの前記マス
    ク位置検出用の光を検出するマーク検出系とを有し、 前記制御手段は、前記マスク位置検出用の光を検出さ
    せ、 位置補正データ作成手段は、前記マスクが走査している
    時に検出されたマスク位置検出用の光から、露光走査時
    のマスク用の位置補正データを作成する。
  3. 【請求項3】 露光用の光で所定形状の照明領域をマス
    ク上に形成し、前記照明領域に対して相対的に前記マス
    ク及び該マスクのパターンが転写される基板を同期して
    走査することにより、前記マスクのパターンを逐次前記
    基板上に露光する露光方法において、 前記基板に形成された基板位置合わせ用のマークを所定
    位置で停止させる工程、 前記基板位置合わせ用のマークを位置検出用の光で照明
    しながら、前記マスクを所定の方向に走査して、前記基
    板位置合わせ用のマークからの前記位置検出用の光を検
    出する工程、 前記検出工程で検出された結果から、露光走査時の基板
    用の位置補正データを作成する工程を有することを特徴
    とする露光方法。
  4. 【請求項4】 マスク位置合わせ用のマークを位置検出
    用の光で照明しながら、前記マスクを所定の方向に走査
    して、前記マスク位置合わせ用のマークからの前記位置
    検出用の光を検出する工程、 前記検出工程で検出された結果から、露光走査時のマス
    ク用の位置補正データを作成する工程を有することを特
    徴とする露光方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100183983A1 (en) * 2007-06-19 2010-07-22 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. Process for manufacturing electronic device
US9741564B2 (en) 2015-04-28 2017-08-22 Toshiba Memory Corporation Method of forming mark pattern, recording medium and method of generating mark data

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100183983A1 (en) * 2007-06-19 2010-07-22 Sumitomo Bakelite Co., Ltd. Process for manufacturing electronic device
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