JPH09320059A - 光学ピックアップ装置 - Google Patents

光学ピックアップ装置

Info

Publication number
JPH09320059A
JPH09320059A JP13184296A JP13184296A JPH09320059A JP H09320059 A JPH09320059 A JP H09320059A JP 13184296 A JP13184296 A JP 13184296A JP 13184296 A JP13184296 A JP 13184296A JP H09320059 A JPH09320059 A JP H09320059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
objective lens
optical
optical pickup
pickup device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP13184296A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyouji Iwaasa
祥士 岩浅
Motoharu Oami
元春 大網
Yuji Shinoda
勇治 信田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP13184296A priority Critical patent/JPH09320059A/ja
Publication of JPH09320059A publication Critical patent/JPH09320059A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータ17の振動により生ずるフレ
ーム15の共振を抑制し、情報信号の良好な書き込み及
び読み出しを可能とする。 【解決手段】 フレーム15において、特に共振による
振動の振幅が大きい箇所にバランスウェイト32を取付
け、この箇所のイナーシャを増大させることにより共振
を抑える。バランスウェイト32は、金属(タングステ
ン)と合成樹脂(ナイロン)との複合材料(比重9(g
/cm3)以上)により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスクの如き光学記録媒体に対して情報信号の書き
込み及び読み出しを行う光学ピックアップ装置に関する
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる光ディスクや光磁気ディ
スクの如き光学記録媒体が提案されており、また、これ
ら光学記録媒体に対する情報信号の書き込み及び読み出
しを行う光学ピックアップ装置が提案されている。この
光学記録媒体は、合成樹脂やガラスからなる透明基板
と、この透明基板の主面部上に被着形成された磁性材料
や金属材料からなる信号記録層とを有して構成されてい
る。そして、上記光学ピックアップ装置は、光源として
半導体レーザを有し、この半導体レーザより発せられる
光束を、対物レンズを介して、上記透明基板を透して上
記光学記録媒体の信号記録層上に集光させるように構成
されている。また、この光学ピックアップ装置は、上記
信号記録層上に集光された光束の該信号記録層による反
射光を検出する光検出器を有している。
【0003】上記光学記録媒体においては、上記信号記
録層に対して上記光束が集光して照射されることによ
り、あるいは、該光束の照射と外部磁界の印加との併用
により、該信号記録層に対する情報信号の書き込みが行
われる。また、この光学記録媒体においては、上記信号
記録層に照射された光束の反射光の光量、または、偏光
方向の変動を検出することにより、該信号記録層に書き
込まれている情報信号の読み出しを行うことができる。
【0004】この光学ピックアップ装置においては、上
記半導体レーザ及び上記光検出器は、同一のフレームに
よって位置決めされて保持されている。このフレーム
は、金属や合成樹脂材料の如き充分な剛性を有する材料
により形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な光学ピックアップ装置においては、上記光学記録媒体
において情報信号が書き込まれる位置に対して、常に、
上記対物レンズを透過した光束を集光させる必要があ
る。
【0006】例えば、上記光学記録媒体が光ディスクで
ある場合には、情報信号は、該光ディスクの信号記録層
上に略々同心円状をなして螺旋(スパイラル)状に形成
された記録トラックに沿って書き込まれる。そして、上
記光学ピックアップ装置は、中心部分を保持されて回転
操作される光ディスクに対向されてこの光ディスクの径
方向に移動操作されることによって、この光ディスクと
の相対的な位置としては上記記録トラックに沿って移動
されながら、該記録トラックに対して、情報信号の書き
込みまたは読み出しを行う。そして、この光学ピックア
ップ装置は、上記対物レンズによる上記光束の集光位置
を、上記光ディスクの面振れ及び偏心による上記記録ト
ラックの位置の変位に追従させなければならない。
【0007】そのため、上記光学ピックアップ装置は、
上記対物レンズをこの対物レンズの光軸方向(すなわ
ち、フォーカス方向)とこの光軸及び上記記録トラック
の接線に直交する方向(すなわち、トラッキング方向)
とに移動操作する対物レンズ駆動装置(2軸アクチュエ
ータ)を備えている。この対物レンズ駆動装置は、上記
対物レンズを上記フォーカス方向及びトラッキング方向
の2方向に移動可能に支持するとともに、該対物レンズ
を電磁力により該2方向に移動操作するように構成され
ている。この対物レンズ駆動装置は、上記フレーム上に
取付けられている。そして、この対物レンズ駆動装置
は、上記対物レンズによる上記光束の集光位置と上記記
録トラックとのずれ量を示すエラー信号(フォーカスエ
ラー信号及びトラッキングエラー信号)に基づいて、該
対物レンズを移動操作する。
【0008】したがって、上記対物レンズ駆動装置は、
上記光ディスクの回転周期に同期して、上記対物レンズ
について周期的な移動操作を行うこととなる。そのた
め、この対物レンズ駆動装置においては、上記光ディス
クの回転周期に同期した振動が発生する。このように上
記対物レンズ駆動装置において発生される振動は、上記
フレームの共振を発生させることとなる。そして、上記
フレームの共振が生ずると、上記対物レンズ駆動装置の
動作が不安定となり、上記光学記録媒体に対する情報信
号の良好な書き込み及び読み出しが阻害される。
【0009】上記フレームを大型化して、このフレーム
の重量を増すとともに剛性を高めれば、上述のような共
振を抑制することは可能であるが、該フレームの大型化
は、光学ピックアップ装置全体の装置構成の大型化や重
量増加を招来してしまう。また、上記フレームの底面部
等の全面に渡って真鍮板を貼り付けるという手段も採ら
れているが、この手段においても、光学ピックアップ装
置の装置構成の大型化や重量増加が招来される。
【0010】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、装置構成の大型化や重量増加が
招来されることなく、光源や光検出器を保持するフレー
ムの対物レンズ駆動装置における振動に起因する共振が
抑制され、光学記録媒体に対する情報信号の良好な書き
込み及び読み出しが行えるようになされた光学ピックア
ップ装置の提供という課題を解決しようとするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る光学ピックアップ装置は、光源より発
せられた光束を光学記録媒体上に集光させる対物レンズ
と、この対物レンズを該光学記録媒体の変位に追従させ
るために該対物レンズを移動操作する対物レンズ駆動装
置と、この対物レンズ駆動装置が取付けられるとともに
移動操作可能に支持されたフレームとを備え、上記フレ
ームは、バランスウェイトが取付けられることにより、
上記対物レンズ駆動装置において生ずる振動に起因する
共振を抑制されていることとなされたものである。
【0012】また、本発明は、上記光学ピックアップ装
置において、上記バランスウェイトは、上記フレームに
おいて、共振による振動量が他の部分に比較して大きい
部分に取付けることとしたものである。
【0013】さらに、本発明は、上記光学ピックアップ
装置において、上記バランスウェイトは、上記フレーム
に取付けられることにより、このバランスウェイト及び
該フレーム全体の重心位置を、該フレームの被支持位置
に対して均衡する位置としていることとしたものであ
る。
【0014】そして、本発明は、上記光学ピックアップ
装置において、上記バランスウェイトは、比重が9(g
/cm3)以上の材料により形成されていることとした
ものである。
【0015】さらに、本発明は、上記光学ピックアップ
装置において、上記バランスウェイトは、比重が11
(g/cm3)以上の金属材料と合成樹脂材料との複合
材料であって比重が9(g/cm3)以上の材料により
形成されていることとしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0017】この実施の形態は、本発明に係る光学ピッ
クアップ装置を、光学記録媒体である光ディスクに対す
る情報信号の書き込み及び読み出しを行う光学ピックア
ップ装置として構成した実施の形態である。
【0018】上記光ディスクとしては、情報信号の書き
込み及び読み出しが可能ないわゆる光磁気ディスク、ま
たは、情報信号の読み出しのみが可能なものが用いられ
る。上記光磁気ディスクは、図5及び図10に示すよう
に、ポリカーボネイト(PC)の如き合成樹脂やガラス
からなる円盤状の透明基板と、この透明基板の主面部上
に被着形成された磁性材料からなる信号記録層107と
を有して構成されている。この光磁気ディスクにおいて
は、上記信号記録層107に対してレーザ光束を集光し
て照射してこの信号記録層107を局所的にこの信号記
録層107をなす磁性材料のキュリー温度以上に加熱
し、この加熱部分に外部磁界を印加することにより、情
報信号の書き込みが行われる。そして、この光磁気ディ
スクにおいては、上記信号記録層107にレーザ光束を
照射し、このレーザ光束の該信号記録層107による反
射光の偏光方向の変動を検出することにより、該信号記
録層107に書き込まれている情報信号の読み出しを行
うことができる。
【0019】また、情報信号の読み出しのみが可能な光
ディスクは、ポリカーボネイト(PC)の如き合成樹脂
からなる円盤状の透明基板を有し、この透明基板の主面
部に形成されたピットにより情報信号が記録され、この
ピットが形成された透明基板の主面部上にアルミニウム
の如き金属材料からなる反射膜が被着形成されて構成さ
れている。この光ディスクにおいては、上記反射膜が信
号記録層107となる。この光ディスクにおいては、上
記信号記録層107にレーザ光束を照射し、このレーザ
光束の該信号記録層107による反射光の光量の変動を
検出することにより、該信号記録層107に書き込まれ
ている情報信号の読み出しを行うことができる。
【0020】これら光ディスクは、図10に示すよう
に、薄い筐体状のカートリッジ104内に回転可能に収
納されたまま使用される。このカートリッジ104に
は、上記光ディスク101の主面部の一部をこの光ディ
スク101の内外周に亘って外方側に露出させるための
開口部105が形成されている。この開口部105は、
上記カートリッジ104に対してスライド可能に取付け
られたシャッタ板106により開閉可能となされてい
る。
【0021】また、上記光ディスク101の中心部分に
は、この光ディスク101を位置決めして保持するため
のチャッキング孔103が設けられている。この光ディ
スク101には、上記チャッキング孔103を閉蓋する
ようにして、円盤状のチャッキングプレート102が取
付けられている。すなわち、上記チャッキングプレート
102は、周縁部分を上記チャッキング孔103の周囲
部に取付けられている。
【0022】上記光ディスク101は、この光ディスク
に対して情報信号の記録及び再生を行う記録再生装置に
装着されると、図4に示すように、この記録再生装置の
ディスクテーブル29上に位置決めされて保持される。
上記ディスクテーブル29は、円盤状に形成され、中心
部分を上記記録再生装置のスピンドルモータ31の駆動
軸に取付けられている。このディスクテーブル29の上
面中央部分には、略々円錐台形状を有するセンタリング
突起30が設けられている。そして、このセンタリング
突起30内には、マグネットが配設されている。上記光
ディスク101の中心部分が上記ディスクテーブル29
上に載置されると、上記センタリング突起30が上記チ
ャッキング孔102に嵌合して該光ディスク101をセ
ンタリング(調芯)するとともに、上記マグネットが上
記チャッキングプレート102を吸引して該光ディスク
101を該ディスクテーブル29上に保持する。
【0023】そして、上記ディスクテーブル29上に保
持された光ディスク101は、上記スピンドルモータ3
1によって回転操作される。なお、このように、上記光
ディスク101が上記ディスクテーブル29上に保持さ
れたとき、上記カートリッジの開口部105は、上記シ
ャッタ板106が上記カートリッジ104に対してスラ
イドされることにより、開蓋されている。
【0024】そして、本発明に係る光学ピックアップ装
置は、図1及び図2に示すように、フレーム15を有し
て構成されている。このフレーム15は、例えば、アル
ミダイカストや、ガラス繊維と合成樹脂との複合材料の
如き、充分な剛性を有する材料によって形成されてい
る。このフレーム15には、光源となる半導体レーザ1
が位置決めされて保持されている。この半導体レーザ1
は、図5及び図6に示すように、レーザ発光素子である
半導体レーザチップ2を保護缶内に収納して構成されて
いる。この保護缶の前面部には、第1の平行平面板とな
るカバーガラス3が填め込まれた開口部が形成されてい
る。上記半導体レーザチップ2より発せられるレーザ光
束は、上記カバーガラス3を透過して、上記半導体レー
ザ1の前方側に向けて射出される。すなわち、上記カバ
ーガラス3は、上記半導体レーザチップ2より発せられ
た光束の光路中に配置されている。この保護缶の後面部
には、上記半導体レーザチップ2に電源を供給するため
の端子が設けられている。
【0025】上記半導体レーザ1において半導体レーザ
チップ2より発せられたレーザ光束は、非点収差を含ん
でいる。すなわち、上記レーザ光束については、上記半
導体レーザチップ2において、すでに非点収差が生じて
いる。このような非点収差が所定量以上に大きいと、上
記光ディスク101より情報信号の読み取りを行う際
に、エラーレートが増大し、良好な読み取りを行うこと
ができない。このような非点収差は、上記半導体レーザ
チップ2が発した光束の光路中にこの光束の光軸に対し
て傾斜させて平行平面板を配置し、この光束を該平行平
面板を透過させることにより補正することができる。す
なわち、上記カバーガラス3は、図9に示すように、上
記半導体レーザチップ2より発せられるレーザ光束の光
軸に対して、図9中矢印θ1で示すように、所定の方向
に所定の角度だけ傾斜されて配置されている。このカバ
ーガラス3は、上記レーザ光束を透過させることによ
り、上記半導体レーザチップ2において生ずる非点収差
を補正する。
【0026】なお、この第1の平行平面板は、上記カバ
ーガラス3とは別個に設けることとしてもよい。このよ
うに、上記カバーガラス3と上記第1の平行平面板とを
互いに別個に設けることとした場合には、該カバーガラ
ス3は、上記レーザ光束に対して傾斜させる必要はな
い。
【0027】また、上記光ディスク101においては、
上記レーザ光束が上記透明基板を透過するときに、非点
収差が生ずる。このような、上記透明基板において生ず
る非点収差についても、所定量以上に大きいと、上記光
ディスク101よりの情報信号の良好な読み取りを行う
ことができない。この非点収差は、上記半導体レーザチ
ップ2が発した光束の光路中にこの光束の光軸に対して
傾斜させて平行平面板を配置し、この光束を該平行平面
板を透過させることにより補正することができる。した
がって、この光学ピックアップ装置は、上記半導体レー
ザチップ2より発せられ上記カバーガラス3を透過した
光束の光路中にこの光束の光軸に対して傾斜されて配置
された第2の平行平面板となる収差補正板4を有してい
る。この収差補正板4は、図9中矢印θ2で示すよう
に、例えば9°乃至17°程度の所定の角度だけ、上記
レーザ光束の光軸に対して傾斜されている。この収差補
正板4は、上記レーザ光束を透過させることにより、上
記光ディスク101の透明基板において生ずる非点収差
を予め補正する。
【0028】そして、上記カバーガラス3及び上記収差
補正板4は、上記レーザ光束の光軸に対する傾斜方向
が、互いに逆方向となされている。そのため、この光学
ピックアップ装置においては、上記カバーガラス3が傾
斜されていることにより生ずるコマ収差と上記収差補正
板4が傾斜されていることにより生ずるコマ収差とが互
いに相殺され、全体として、コマ収差の発生量が抑えら
れいてる。すなわち、この光学ピックアップ装置におい
ては、コマ収差の発生量を増大させることなく、上記半
導体レーザチップ2及び上記光ディスク101の透明基
板において発生する非点収差を良好に補正することがで
きる。
【0029】非点収差を補正することにより、上記光デ
ィスク101より情報信号を読み出す際のエラーレート
を抑制することができ、後述する対物レンズにおけるデ
フォーカス(焦点ずれ)に対するトレランスを確保でき
る。また、コマ収差を抑制できることは、視野特性の改
善につながり、すなわち、上記対物レンズがこの対物レ
ンズの光軸に直交する方向に移動されたときの光学特性
を改善することができる。
【0030】上記収差補正板4を透過したレーザ光束
は、グレーティング(回折格子)5を透過して、ビーム
スプリッタ7に至る。上記グレーティング5は、上記レ
ーザ光束を、0次光及び±1次光の3本のレーザ光束に
分割させて透過させる(±2次以上のレーザ光束も生じ
るが、この光学ピックアップ装置では、0次光及び±1
次光の3本のレーザ光束しか使用しない。±1次光は、
後述するトラッキングエラー信号の検出のために用い
る)。なお、上記収差補正板4と上記グレーティング5
とは、同一の支持枠6によって支持されている。
【0031】上記ビームスプリッタ7に入射されたレー
ザ光束は、このビームスプリッタ7を透過して、コリメ
ータレンズ8に至る。このコリメータレンズ8は、入射
されたレーザ光束を透過させることにより、平行光束と
する。このコリメータレンズ8によって平行光束となさ
れたレーザ光束は、偏向ミラー9により反射されて90
°偏向されて、対物レンズ10に入射される。
【0032】上記対物レンズ10は、入射されたレーザ
光束を、上記光ディスク101の信号記録層107上に
集光して照射する。この対物レンズ10の光軸は、上記
光ディスク101の信号記録層107に対して垂直、す
なわち、上記スピンドルモータ31の駆動軸に平行とな
されている。この対物レンズ10は、上記フレーム15
に取付けられた対物レンズ駆動装置である2軸アクチュ
エータ17によって支持されている。この2軸アクチュ
エータ17は、上記対物レンズ10を上記光ディスク1
01の変位に追従させるために該対物レンズ10を移動
操作する。すなわち、この光学ピックアップ装置におい
ては、上記光ディスク101の信号記録層107上の情
報信号が書き込まれる位置に対して、常に、上記対物レ
ンズ10を透過した光束を集光させる。
【0033】上記光ディスク101においては、情報信
号は、該光ディスク101の信号記録層107上に略々
同心円状をなして螺旋(スパイラル)状に形成された記
録トラックに沿って書き込まれる。そして、この光学ピ
ックアップ装置は、上記チャッキング孔103において
上記ディスクテーブル29上に保持されて上記スピンド
ルモータ31によって回転操作される光ディスク101
に対向され、後述するように、この光ディスク101の
径方向に移動操作されることによって、この光ディスク
101との相対的な位置としては上記記録トラックに沿
って移動されながら、該記録トラックに対して、情報信
号の書き込みまたは読み出しを行う。したがって、この
光学ピックアップ装置は、上記対物レンズ10による上
記レーザ光束の集光位置を、上記光ディスク101の面
振れ及び偏心による上記記録トラックの位置の変位に追
従させなければならない。
【0034】そのため、上記2軸アクチュエータ17
は、上記対物レンズ10をこの対物レンズ10の光軸方
向(すなわち、図4中矢印Fで示すフォーカス方向)と
この光軸及び上記記録トラックの接線に直交する方向
(すなわち、図1及び図4中矢印Tで示すトラッキング
方向)とに移動操作するように構成されている。この2
軸アクチュエータ17は、上記対物レンズ10を上記フ
ォーカス方向及びトラッキング方向の2方向に移動可能
に支持するとともに、該対物レンズ10を電磁力により
該2方向に移動操作するように構成されている。
【0035】すなわち、この2軸アクチュエータ17
は、上記フレーム15に対して固定された支持部21に
対して、複数本の板バネ20,20を介して支持された
レンズボビン18を有している。このレンズボビン18
には、上記対物レンズ10、フォーカスコイル及びトラ
ッキングコイルが取付けられている。そして、上記レン
ズボビン18の近傍には、ヨーク19が上記フレーム1
5に対して固定して配設されている。このヨーク19に
は、マグネットが取付けられている。この2軸アクチュ
エータ17においては、上記フォーカスコイルにフォー
カス駆動電流が供給されることにより、上記レンズボビ
ン18は、図4中矢印Fで示すように、上記フォーカス
方向に移動操作される。また、この2軸アクチュエータ
17においては、上記トラッキングコイルにトラッキン
グ駆動電流が供給されることにより、上記レンズボビン
18は、図1及び図4中矢印Tで示すように、上記トラ
ッキング方向に移動操作される。この2軸アクチュエー
タ17において、上記フォーカス駆動電流及び上記トラ
ッキング駆動電流は、上記対物レンズ10による上記レ
ーザ光束の集光位置と上記記録トラックとのずれ量を示
すエラー信号(フォーカスエラー信号及びトラッキング
エラー信号)に基づいて供給される。したがって、この
2軸アクチュエータ17は、上記光ディスク101の回
転周期に同期して、上記対物レンズ10について周期的
な移動操作を行うこととなる。
【0036】なお、上記フレーム15には、上記2軸ア
クチュエータ17の周囲を囲むようにして、上記対物レ
ンズ10を保護するための周壁部16が突設されてい
る。
【0037】上記信号記録層107上に集光された上記
レーザ光束は、この信号記録層107において、この信
号記録層107に書き込まれている情報信号に応じて反
射強度または偏光方向を変調されて、反射される。この
信号記録層107において反射された反射光束は、上記
対物レンズ10に戻り、この対物レンズ10によって平
行光束となされて、上記偏向ミラー9を経て上記コリメ
ータレンズ8に戻る。このコリメータレンズ8に戻った
反射光束は、このコリメータレンズ8によって収束光束
となされて、上記ビームスプリッタ7に戻る。このビー
ムスプリッタ7において、上記反射光束は、このビーム
スプリッタ7が有する反射面によって反射され、上記半
導体レーザチップ2に戻る光路に対して分岐される。
【0038】上記ビームスプリッタ7において反射面に
より反射された上記反射光束は、ウォラストンプリズム
11を透過して、マルチレンズ12に入射される。上記
ウォラストンプリズム11は、異方性を有する一対の結
晶体が互いの光学軸方向を直交させて接合されたプリズ
ムであり、透過する上記反射光束を、偏光方向成分に応
じて分割する。上記マルチレンズ12は、一方の面が凹
面となされ、他方の面がシリンドリカル(円筒)面とな
されたレンズである。このシリンドリカル面は、上記フ
ォーカスエラー信号を検出するための非点収差を上記反
射光束に与えるものである。このマルチレンズ12は、
略々円筒状のレンズホルダ13により保持されて、上記
フレーム15内に配置されている。
【0039】そして、上記マルチレンズ12を経た反射
光束は、光検出器14により受光される。この光検出器
14は、複数のフォトディテクタを有して構成されてお
り、上記グレーティング5における0次光の反射光束で
あって上記ウォラストンプリズム11により分割された
2本の反射光束、該グレーティング5により分割された
±1次光の反射光束をそれぞれ独立的に受光し、これら
反射光束の光量に応じた電圧の検出出力を出力する。ま
た、上記グレーティング5における0次光の反射光束に
ついては、上記マルチレンズ12のシリンドリカル面に
よって与えられた非点収差の方向及び量を検出するため
に、光軸を中心として放射状に配列された4個のフォト
ディテクタによって受光するようになっている。
【0040】すなわち、上記光検出器14において、上
記グレーティング5における0次光の反射光束であって
上記ウォラストンプリズム11により分割された2本の
反射光束の一方について出力a,b,c,d(光軸回り
に配列)が得られ、該グレーティング5における0次光
の反射光束であって該ウォラストンプリズム11により
分割された2本の反射光束の他方について出力e,f,
g,h(光軸回りに配列)が得られ、該グレーティング
5により分割された+1次光の反射光束について出力i
が得られ、該グレーティング5により分割された−1次
光の反射光束について出力jが得られるとすると、上記
光ディスク101が光磁気ディスクである場合の情報信
号の読み取り信号は、 (a+b+c+d)−(e+f+g+h) により得られ、該光ディスク101が読み出し専用の光
ディスクである場合の情報信号の読み取り信号は、 (a+b+c+d)+(e+f+g+h) により得られ、上記フォーカスエラー信号は、 (a+c)−(b+d)、または、(e+g)−(f+
h) により得られ、上記トラッキングエラー信号は、(i−
j)により得られる。
【0041】そして、上記フレーム15は、一端側に一
対のスラストベアリング23,24が取付けられてい
る。これらスラストベアリング23,24には、図1乃
至図4に示すように、上記記録再生装置において固定し
て配設された主支持シャフト26が挿通されている。ま
た、上記フレーム15の他端側には、略々コの字状の支
持爪部25が設けられている。この支持爪部25は、上
記記録再生装置において上記主支持シャフト26に平行
に固定して配設された副支持シャフト27に対してこの
副支持シャフト27を挟むようにして掛合している。こ
のフレーム15は、図1中矢印Sで示すように、上記主
支持シャフト26及び上記副支持シャフト27に沿って
移動可能に支持されている。また、このフレーム15
は、図示しない駆動機構によって、上記各支持シャフト
26,27に沿って移動操作される。このようにフレー
ム15が上記各支持シャフト26,27に沿って移動さ
れる場合の上記対物レンズ10の移動軌跡の延長線上に
は、上記スピンドルモータ31の駆動軸、すなわち、上
記ディスクテーブル29の中心が位置している。
【0042】上記フレーム15は、図7に示すように、
上記主支持シャフト26については、一方のスラストベ
アリング23に対応した第1の被支持点P1及び他方の
スラストベアリング24に対応した第2の被支持点P2
において支持され、上記副支持シャフト27について
は、上記支持爪部25に対応した第3の被支持点P3
おいて支持されている。
【0043】ところで、上記2軸アクチュエータ17に
おいては、上記光ディスク101の回転周期に同期した
振動が発生する。このように上記2軸アクチュエータ1
7において発生される振動は、上記フレーム15の共振
を発生させることとなる。そして、上記フレーム15の
共振が生ずると、上記2軸アクチュエータ17の動作が
不安定となり、上記光ディスク101に対する情報信号
の良好な書き込み及び読み出しが阻害される虞れがるあ
る。
【0044】この光学ピックアップ装置においては、上
記フレーム15は、図7及び図8に示すように、バラン
スウェイト32,35が取付けられることにより、上記
2軸アクチュエータ17において生ずる振動に起因する
共振を抑制されている。このバランスウェイト32,3
5は、上記フレーム15に対して、ネジ33によってネ
ジ止めされるとともに、接着剤によって接着されて固定
されている。上記バランスウェイト32,35の重さや
このバランスウェイト32,35の上記フレーム15に
対する取付ける位置は、上記フレーム15についての種
々の共振モード(捻れモードや曲げモード)を解析する
ことにより決定する。
【0045】例えば、上記バランスウェイト32は、図
7に示すように、上記フレーム15において共振による
振動量が他の部分に比較して大きい部分(図7中のMで
示す部分)に取付けることにより、該取付け部分におけ
るイナーシャを増大させることによって、該フレーム1
5の共振を抑制することができる。上記フレーム15に
おいて共振による振動量が他の部分に比較して大きい部
分は、例えば、上記各被支持点P1,P2,P3を結んだ
三角形P123より離間して突出された部分が相当す
る。
【0046】また、上記バランスウェイトは、図8に示
すように、上記フレーム15に取付けられることによ
り、このフレームの重心G0を移動させて、このバラン
スウェイト35及び該フレーム15全体の重心(総合重
心)G1の位置を上記各被支持点P1,P2,P3に対して
均衡する位置(例えば、上記三角形P123の重心)
とする部分に取付けられることによっても、該フレーム
15の共振を抑制することができる。
【0047】そして、上記バランスウェイト32,35
は、比重が9(g/cm3)以上の材料により形成され
ている。このように上記バランスウェイト32,35を
比重の大きい材料によって形成することにより、装置構
成の大型化を招来することなく、上記フレーム15の共
振を抑制することができる。
【0048】また、比重が9(g/cm3)以上の材料
としては、比重が11(g/cm3)以上の金属材料と
合成樹脂材料との複合材料を用いることができる。この
ような複合材料は、合成樹脂材料に対して微細金属粒子
が混合されたものであって、合成樹脂材料を用いた射出
成型手段と同様の手段により、すなわち、金型を用いて
所望の形状に成形することができる。比重が11(g/
cm3)以上の金属材料としては、タングステン(W)
(比重19.3(g/cm3))、金(Au)(比重1
9.32(g/cm3))や鉛(Pb)(比重11.3
6(g/cm3))が挙げられる。ただし、これらの金
属材料のうちで、鉛は、廃棄時に自然環境に悪影響を及
ぼすため、使用しないことが望ましい。これら金属材料
と複合される合成樹脂材料としては、例えば、ポリアミ
ド(Polyamide,PA)樹脂(いわゆるナイロン(Nylo
n))がある。例えば、「住友ベークライト」社製のタ
ングステンとポリアミド樹脂との複合材料は、比重が約
11(g/cm3)となっている。
【0049】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る光学ピック
アップ装置においては、対物レンズを光学記録媒体の変
位に追従させる対物レンズ駆動装置が取付けられるとと
もに移動操作可能に支持されたフレームは、バランスウ
ェイトが取付けられることにより、該対物レンズ駆動装
置において生ずる振動に起因する共振を抑制される。上
記バランスウェイトは、上記フレームにおいて、共振に
よる振動量が他の部分に比較して大きい部分に取付けら
れている。または、上記バランスウェイトは、上記フレ
ームに取付けられることにより、このバランスウェイト
及び該フレーム全体の重心位置を、該フレームの被支持
位置に対して均衡する位置としている。
【0050】すなわち、本発明は、装置構成の大型化や
重量増加が招来されることなく、光源や光検出器を保持
するフレームの対物レンズ駆動装置における振動に起因
する共振が抑制され、光学記録媒体に対する情報信号の
良好な書き込み及び読み出しが行えるようになされた光
学ピックアップ装置を提供することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学ピックアップ装置の構成を示
す平面図である。
【図2】上記光学ピックアップ装置の構成を示す底面図
である。
【図3】上記光学ピックアップ装置の構成を示す光ディ
スクの記録トラックの法線方向より臨んだ側面図であ
る。
【図4】上記光学ピックアップ装置の構成を示す上記記
録トラックの接線方向より臨んだ側面図である。
【図5】上記光学ピックアップ装置の光学系の構成を示
す側面図である。
【図6】上記光学ピックアップ装置の光学系の構成を示
す平面図である。
【図7】上記光学ピックアップ装置のフレームにおける
バランスウェイトの第1の取付け位置を示す平面図であ
る。
【図8】上記光学ピックアップ装置のフレームにおける
バランスウェイトの第2の取付け位置を示す平面図であ
る。
【図9】上記光学ピックアップ装置の光学系における収
差補正板の構成を示す要部平面図である。
【図10】上記光学ピックアップ装置を用いた記録再生
装置における情報信号の記録媒体となるディスクカート
リッジの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ、2 半導体レーザチップ、3 カバ
ーガラス、4 収差補正板、10 対物レンズ、15
フレーム、17 対物レンズ駆動装置、18レンズボビ
ン、26 主支持シャフト、27 副支持シャフト、3
2,35 バランスウェイト、101 光ディスク、G
0 フレーム重心、G1 総合重心、P1 第1の被支持
点、P2 第2の被支持点、P3 第3の被支持点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源より発せられた光束を光学記録媒体
    上に集光させる対物レンズと、 上記対物レンズを上記光学記録媒体の変位に追従させる
    ために該対物レンズを移動操作する対物レンズ駆動装置
    と、 上記対物レンズ駆動装置が取付けられるとともに、移動
    操作可能に支持されたフレームとを備え、 上記フレームは、バランスウェイトが取付けられること
    により、上記対物レンズ駆動装置において生ずる振動に
    起因する共振を抑制されていることとなされた光学ピッ
    クアップ装置。
  2. 【請求項2】 バランスウェイトは、フレームにおい
    て、共振による振動量が他の部分に比較して大きい部分
    に取付けられていることとなされた請求項1記載の光学
    ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 バランスウェイトは、フレームに取付け
    られることにより、このバランスウェイト及び該フレー
    ム全体の重心位置を、該フレームの被支持位置に対して
    均衡する位置としている請求項1記載の光学ピックアッ
    プ装置。
  4. 【請求項4】 バランスウェイトは、比重が9(g/c
    3)以上の材料により形成されていることとなされた
    請求項1記載の光学ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 バランスウェイトは、比重が11(g/
    cm3)以上の金属材料と合成樹脂材料との複合材料に
    より形成されていることとなされた請求項4記載の光学
    ピックアップ装置。
JP13184296A 1996-05-27 1996-05-27 光学ピックアップ装置 Withdrawn JPH09320059A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13184296A JPH09320059A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 光学ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13184296A JPH09320059A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 光学ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09320059A true JPH09320059A (ja) 1997-12-12

Family

ID=15067383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13184296A Withdrawn JPH09320059A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 光学ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09320059A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007280509A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007280509A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7813235B2 (en) Objective lens, optical pick-up device, and optical disk device
US8199616B2 (en) Assembly method of optical pickup and optical pickup apparatus
JPH11259906A (ja) 光学ヘッド、記録及び/又は再生装置、記録及び/又は再生方法、並びに厚み検出方法
JP3948028B2 (ja) 光学ピックアップ及びディスクプレーヤ
US5699340A (en) Method for correcting aberration due to optical disk tilt and apparatus therefor
JP4144763B2 (ja) 情報ピックアップ装置及び光ディスク装置
WO2006093305A1 (ja) 光ピックアップ装置
JP2001067700A (ja) 光学ヘッド及び光ディスクドライブ装置
US5825561A (en) Focusing lens system for an optical head assembly
JPH09320059A (ja) 光学ピックアップ装置
JPH09330532A (ja) 光学ピックアップ装置
JP2001250257A (ja) 光集積素子及びそれを用いた光ピックアップ装置
JP2001160239A (ja) 光ピックアップの製造方法
JPH09320097A (ja) 光学ピックアップ装置
JP2895190B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2000030290A (ja) 光学ヘッド装置及び光ディスクの記録再生装置
JPH11316963A (ja) 光ピックアップ
JPH0935319A (ja) 光情報記録装置及び光学装置、並びに収差調整方法
JPH10326427A (ja) 対物レンズ駆動装置及びこれを用いた光学ピックアップ装置
JPH056569A (ja) 光デイスク装置
JP2005122778A (ja) 光ピックアップ装置およびそれに備わる球面収差補正部の調整方法
JPH09231603A (ja) 光学ピックアップ
JPH103690A (ja) 光学ピックアップ
JPH1027364A (ja) 光ピックアップ装置、この光ピックアップ装置を備えた光学再生装置及び対物レンズ制御方法
JP2000315341A (ja) 光磁気ピックアップ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030805