JPH09319145A - 電子写真用トナー、その製造方法および画像形成方法 - Google Patents

電子写真用トナー、その製造方法および画像形成方法

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JPH09319145A
JPH09319145A JP13617796A JP13617796A JPH09319145A JP H09319145 A JPH09319145 A JP H09319145A JP 13617796 A JP13617796 A JP 13617796A JP 13617796 A JP13617796 A JP 13617796A JP H09319145 A JPH09319145 A JP H09319145A
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JP
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toner
kneading
electrophotographic toner
image
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JP13617796A
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Hiroyoshi Okuno
広良 奥野
Toyofumi Inoue
豊文 井上
Hiroe Okuyama
浩江 奥山
Kotaro Yoshihara
宏太郎 吉原
Masahiro Uchida
正博 内田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたり画像濃度の変動、低現像性、カ
ブリ等の問題を発生することがなく、優れた画質の画像
を長期にわたって得ることが可能な電子写真用トナーお
よびその製造方法、それを用いる画像形成方法の提供。 【解決手段】 電子写真用トナーの製造方法は、結着樹
脂と着色剤とを押出し混練機を用いて溶融混練する工程
を有するものであって、押出し混練機が、混練部全長L
に対し、原料入口側から0.5Lないし0.9Lの位置
に中間フィーダーおよびニーディングディスク部を有
し、帯電制御剤として下記式で示される化合物を中間フ
ィーダーにて添加し、溶融混練することを特徴とする。 【化1】 (式中、Mは亜鉛、鉄、ニッケルおよびコバルトから選
択された金属原子を表し、R1 およびR2 は、水素原子
または炭素数1〜6のアルキル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非磁性一成分電子
写真用トナー、その製造方法および画像形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、実用化されている種々の静電複写
方式における乾式現像法としては、トナーおよび鉄粉等
のキャリアを用いる二成分現像方式とキャリアを用いな
い一成分トナー現像方式が知られている。二成分現像方
式においては、トナー粒子がキャリア表面に付着するこ
とにより現像剤が劣化し、また、トナーのみが消費され
るため現像剤中のトナーの濃度割合が低下するので、キ
ャリアとの混合割合を一定に保たなければならず、その
ため、現像装置が大型化するという欠点があるが、一成
分現像方式では上記欠点がなく、装置が小型化できる等
の利点を有し、現像方式の主流になりつつある。一成分
トナー現像方式は、磁性トナーを用いる磁性一成分現像
方式と、非磁性トナーを用いる非磁性一成分現像方式と
に分類される。磁性一成分現像方式は、内部にマグネッ
ト等の磁界発生手段を設けた現像剤担持体を用いて磁性
トナーを保持し、現像するもので、近年小型プリンター
等で数多く実用化されている。しかしながら、用いられ
る磁性トナーはその内部にマグネタイト等の黒色の磁性
体を含むため、カラー化ができないという欠点がある。
【0003】一方、非磁性一成分現像方式は、トナーに
磁性体を用いないため、カラー化が可能で又、現像剤担
持体にマグネットを用いないため、より軽量および低コ
スト化が可能となり、近年小型フルカラープリンター等
で実用化され始めている。しかしながら、例えば二成分
現像方式ではキャリアという安定した帯電・搬送部材が
あり、磁性一成分現像方式ではマグネットロールの磁気
力という安定した搬送・層形成手段があるが、非磁性一
成分現像方式は、そのような安定した帯電・搬送手段或
いは搬送・層形成手段がなく、トナーを主に静電気力で
現像剤担持体上に保持する必要があるため、トナーに対
してはより高帯電で安定した帯電特性が要求される。
【0004】従来より、トナーの帯電を安定化させるた
めに、トナー内部への帯電制御剤の添加がなされてい
る。代表的な負帯電性帯電制御剤としては、含クロムア
ゾ染料をはじめとする含金属モノアゾ錯体、クロム、
鉄、亜鉛等の含金属サリチル酸化合物等があげられる。
これら帯電制御剤の中で、含金属アゾ染料は、比較的迅
速で高い帯電量が得られるものの、帯電維持性が劣るた
め、非磁性一成分現像用として用いた場合、長期使用に
よる帯電量低下に起因するカブリやダートの問題が生じ
やすい。一方、含金属サリチル酸化合物は、含金属アゾ
染料に比べ帯電維持性がよく、中でも含クロムサリチル
酸化合物が、帯電立ち上がりが早く、高帯電であるた
め、最も一般的に用いられている。しかしながら、非磁
性一成分現像用として用いた場合には、帯電分布が広
く、電荷交換性が悪いため、長期使用によりトナー劣化
が生じた場合、逆極性トナーの増加によるカブリや低画
像濃度の問題が生じやすいという欠点があった。一方ク
ロム以外の含金属サリチル酸化合物の数種類について、
含クロムサリチル酸化合物に比べ帯電分布がシャープで
あるものが確認されているが、これらは帯電維持性が必
ずしも十分とはいえず、特に5000枚以上の長期使用
におけるカブリや低画像濃度の問題には未だ課題が残さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実情
に鑑み、その問題点を解決することを目的としてなされ
たものである。即ち、本発明の目的は、長期にわたりト
ナー帯電、搬送を安定化し、カブリや濃度むらのない安
定した画像濃度が得られる非磁性一成分電子写真トナー
およびその製造方法を提供することにある。本発明の他
の目的は、上記の電子写真トナーを用いる画像形成方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
を解決すべく種々検討を重ねた結果、少なくとも結着樹
脂と着色剤および下記一般式で表される帯電制御剤から
なる非磁性一成分トナーを、押出し混練機にて溶融混練
する際、ある特定の混練方法を採用することによりトナ
ー中の帯電制御剤の性能を向上させることができ、長期
にわたりトナー帯電、搬送が安定化し、カブリや濃度む
らのない安定した画像濃度が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0007】本発明の電子写真用トナーの製造方法は、
結着樹脂と着色剤とを押出し混練機を用いて溶融混練す
る工程を有するものであって、押出し混練機が、混練部
全長Lに対し、原料入口側から0.5Lないし0.9L
の位置に中間フィーダーおよびニーディングディスク部
を有し、帯電制御剤として下記式で示される化合物を中
間フィーダーにて添加し、溶融混練することを特徴とす
る。
【0008】
【化3】 (式中、Mは亜鉛、鉄、ニッケルおよびコバルトから選
択された金属原子を表し、R1 およびR2 は、それぞれ
水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表す。) 本発明の電子写真用トナーは、上記の製造方法によって
製造されたものであることを特徴とする。
【0009】さらに本発明の画像形成方法は、現像剤担
持体上の現像剤層を用いて、潜像保持体上の静電潜像を
現像するものであって、現像剤として、上記の製造方法
によって得られた電子写真用トナーを使用することを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明の非磁性一成分電子写真用トナーの
製造方法は、結着樹脂と着色剤および上記一般式で表さ
れる帯電制御剤からなる非磁性一成分トナーを、押出し
混練機にて溶融混練するに際して、帯電制御剤を押出し
混練機の中間部から添加するのであるが、それによりト
ナー帯電維持性が向上し、カブリ、濃度むらのない高画
質が継続して得られる理由は未だ明確ではない。本発明
者等の検討によれば、上記帯電制御剤は、140〜20
0℃の比較的高温度領域にDSCによる吸熱ピークがみ
られ、一部溶融または分解が開始され、この熱履歴を受
けた帯電制御剤は、本来の帯電付与能力を失ってしまう
と考えられる。したがって、上記帯電制御剤の性能を十
分に発揮するためには、トナーを混練する際に帯電制御
剤が受ける熱履歴をできるだけ少なくすることが効果的
であり、押出し混練機の中間部から添加することによ
り、混練機内部でのトナー対流時間を調整し、トナー中
での帯電制御剤の適度な分散が得られると共に、帯電性
能も向上させることができるのである。
【0011】本発明において使用する押出し混練機は、
1軸式、2軸式等の押出し混練機が好ましく用いられ
る。帯電制御剤を中間添加する位置としては、押出し混
練機の混練部の全長をLとした時、原料入口側から0.
5L〜0.9Lであることが必要であり、好ましくは
0.6L〜0.8Lの位置に中間フィーダーを設定す
る。帯電制御剤を中間添加する位置が0.5Lより小さ
いと、帯電制御剤に溶融混練による熱が加えられ帯電性
能が低下してしまう。また0.9Lより大きいと押出し
混練機内での帯電制御剤の滞留時間が短いため分散不良
となりやすい。また帯電制御剤を中間添加する位置に
は、帯電制御剤の分散性の点から、ニーディングディス
ク部を有することが必要である。スクリュー部とニーデ
ィングディスク部から構成される押出し軸のニーディン
グディスク部は0.6L〜0.8Lの位置に1箇所以上
あれば何か所でもよいが、着色剤の分散性と押出し性能
の両立から、混練部全長Lに対して0.1L〜0.5L
の長さ、好ましくは0.1L〜0.3Lの長さに設定さ
れるのが好ましい。また、スクリューの直径をDとした
ときのL/Dは20ないし50の範囲で用いることがで
きる。特に30ないし45の範囲が好ましい。
【0012】混練機のスクリュー回転数は、スクリュー
周速で0.2〜1.0m/sの範囲が好ましく用いら
れ、バレル設定温度は着色剤等を十分分散させるため、
結着樹脂のガラス転移点Tg以上、軟化点Tm+50℃
以下の範囲が好ましい。バレル設定温度が結着樹脂のガ
ラス転移点Tgより低い場合には、着色剤等の分散を十
分に行うことができず、軟化点Tm+50℃よりも高い
場合には、混練温度が高くなり過ぎるため、帯電制御剤
を中間添加しても熱履歴による帯電性能低下がみられ、
好ましくない。
【0013】また、帯電制御剤を中間添加する効果をよ
り発揮するために、帯電制御剤を中間添加する位置より
原料入口側において、混練材料の1〜10重量%の範囲
の量の水を添加してもよい。
【0014】次に、本発明の電子写真用トナーの製造に
用いられるトナー成分について説明する。帯電制御剤と
しては、前記式で表される含金属サリチル酸化合物が用
いられ、そして、式中、Mは亜鉛、鉄、ニッケル、コバ
ルトの中のいずれかの金属原子を表すが、中でもMが亜
鉛を表す化合物が最も好ましい。またR1 およびR2
水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表すが、結
着樹脂への分散性および定着性から水素原子または炭素
数4以下のアルキル基がより好ましい。これら帯電制御
剤は、必要とする帯電量に応じて、0.1〜10重量%
の範囲で用いられるが、好ましくは1〜6重量%の範囲
に設定される。
【0015】本発明に用いる着色剤としては、カーボン
ブラック、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロム
イエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッ
ド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、銅フ
タロシアニン、マラカイトグリーンオキサレート、ラン
プブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レ
ッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、
C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメ
ント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー1
2、C.I.ピグメント・イエロー17、C.I.ピグ
メント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー
15:3等をあげることができる。これらの着色剤は、
押出し混練機において直接結着樹脂中に分散させてもよ
いが、樹脂中の分散を向上させ、発色性をよくするため
にマスターバッチ法やフラッシング法による色材を形成
して使用するのが好ましい。
【0016】また、結着樹脂としては、スチレン、クロ
ロスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、ブ
チレン、イソブチレン等のモノオレフィン類、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル
等のビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アク
リル酸ドデシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン
酸のエステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチル
エーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル
類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニ
ルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類等の単独重
合体および共重合体を例示することができ、特に代表的
な結着樹脂としてはポリスチレン、スチレン−アクリル
酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル
共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸
共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、さらに、ポ
リエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン
樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス等
をあげることができるが、中でも軟化点90〜120℃
のポリエステル樹脂が好ましい。ここでいう軟化点と
は、フローテスター(島津製作所製、ノズル1×1m
m、荷重10kg)において測定した溶融粘度104
a・s(105 poise)における温度をいう。軟化
点が90℃より低い場合には、定着時のホットオフセッ
トや、トナーブロッキング性が悪化するので好ましくな
い。また120℃より高い場合には、混練時の剪断発熱
が大きくなり、混練温度が上昇し帯電性能が低下するの
で好ましくない。
【0017】また、本発明においては、画像のグロス、
オフセット性を向上させる目的として、離型剤を添加し
てもよい。離型剤としては、炭素数8以上のパラフィ
ン、ポリオレフィン等が好ましく、例えばパラフィンワ
ックス、パラフィンラテックス、マイクロクリスタリン
ワックス等、またはポリプロピレン、ポリエチレン等が
あげられ、これらを単独または2種以上併用して用いる
ことができる。その添加量は0.3〜10重量%の範囲
が好ましい。
【0018】上記のようにして溶融混練された混練物
は、次いで、粉砕、分級されるが、それらは公知の如何
なる方法によって行ってもよい。たとえば粉砕機として
はジェットミル、KTMの如き機械式粉砕機、分級機と
してはターボクラシファイアのような気流式分級分級
機、エルボジェット分級機等が使用される。
【0019】本発明において、トナーの粒径は、体積平
均粒径で4〜12μmの範囲が好ましく、より好ましく
は6〜10μmの範囲である。体積平均粒径が4μmよ
りも小さい場合には、流動性が著しく悪化するため層形
成が良好に行われず、カブリやダートの原因となり易
い。また12μmよりも大きい場合には、解像度が低下
し高画質が得られなくなるばかりでなく、現像剤の単位
重量当たりの帯電量が低下するため、層形成維持性が悪
く、カブリやダートが発生し易くなる。
【0020】本発明においては、現像剤に適度な流動性
および帯電性を与える目的で、流動化剤微粒子を外添し
て用いられる。用いられる流動化剤微粒子としては、疎
水性シリカ、酸化チタン、アルミナ等の無機微粉末、脂
肪酸或いはその誘導体および金属塩等の有機微粉末、フ
ッ素系樹脂、アクリル系樹脂およびスチレン系樹脂等の
樹脂微粉末等があげられ、これらを単独または2種以上
併用して用いることができる。特に、平均粒径7〜10
0nmの疎水性シリカや酸化チタンが好ましく用いられ
る。これら微粉末はトナー100重量部に対して0.1
〜3重量部、好ましくは0.3〜1.5重量部の範囲で
用いられる。外添量が0.1重量部より少ないと、流動
化剤微粒子によるトナー表面被覆率が低いため、トナー
に十分な流動性を与えることができない。また、外添量
が3重量部より多いと、流動化剤微粒子が感光体に付着
してコメットやフィルミングを起こし易くなる。なお、
外添剤の混合は、公知の方法、例えばヘンシェルミキサ
ーの如き円筒型混合機等によって行うことができる。
【0021】本発明の上記した電子写真用トナーは、現
像剤担持体上の現像剤層を用いて、潜像保持体上の静電
潜像を現像する画像形成方法に使用されるが、具体的に
は、潜像保持体上に潜像を形成する潜像形成工程、現像
剤担持体上に薄層形成された現像剤を用いて該潜像保持
体上の潜像を現像する現像工程、潜像保持体上のトナー
画像を転写体に転写する転写工程、および転写体上のト
ナー画像を熱定着する定着工程を有する画像形成装置に
用いられ、特にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の4色トナーを用いるフルカラー現像装置に用いられ
る。図1は、その一例を示すものであって、潜像保持体
(感光体)1の周辺に、コロトロン帯電器2、レーザー
光学系3、イエロー、マゼンタ、シアンおよび黒色の各
トナーを導入した4つの現像器4(4a、4b、4c、
4d)、転写ロール5、およびクリーナー6を配置し、
さらに定着器7を設けた構造のものである。各現像器
は、現像剤担持体(現像ロール)8および現像剤供給ロ
ール9を備えており、そして4つの現像器において、現
像剤担持体8が、潜像保持体1と一定の間隙となるよう
に配置されている。
【0022】画像形成に際して、潜像保持体(感光体)
1をコロトロン帯電器2により一様帯電させた後、レー
ザー光で露光して潜像保持体1上に静電潜像を形成し、
現像剤担持体8と現像剤供給ロール9に交流電圧と直流
電圧を重畳して印加して現像を行う。この場合、現像剤
担持体での現像剤層形成は、ゴム製の層形成ブレードを
現像剤担持体に一定の線圧で当接させることにより行
う。4色のそれぞれについて、上記帯電、露光および現
像のサイクルを繰り返して、潜像保持体1上に4色トナ
ー像を重ね合わせて形成した後、転写ロール5を用いて
転写材、例えば、転写紙に一括して転写し、次いで定着
器7で定着して複写画像を形成する。なお、潜像保持体
上に残留するトナーは、クリーナー6、例えば、ブレー
ド式クリーナーによって除去される。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。な
お、「部」は「重量部」を意味する。 実施例1 結着樹脂:ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールA 84部 エチレンオキサイド付加物)(重量平均分子量Mw: 約12,000、Tm:100℃、Tg:65℃) 着色剤: 銅フタロシアニンブルー30重量%フラッシング色材 13部 (フラッシングポリマーは上記ポリエステル樹脂を使用) 帯電制御剤:3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸亜鉛 3部 (DSC測定からの吸熱ピーク:170℃) 上記材料のうち結着樹脂と着色剤を、あらかじめヘンシ
ェルミキサーにて予備混合した後、図2に示す構成の押
出し混練機の原料入口より供給速度97kg/hにて供
給した。また上記帯電制御剤は、中間フィーダーより供
給速度3kg/hにて供給した。なお、図2において、
11はスクリュー部、12はニーディングディスク部、
13は原料入口、14は排出口、15は排気孔(ベン
ト)、16は中間フィーダーである。この例の場合、ス
クリューの直径Dは50mmであり、混練部の全長Lは
2000mmであり、中間フィーダーが、原料入口側か
ら1400mmの位置(0.7L)のニーディングディ
スク部に帯電制御剤が導入されるように設けられてい
る。また、スクリュー回転数は300rpm、バレル設
定温度は140℃に設定した。このときの混練物排出温
度は145℃であった。
【0024】排出された混練物を圧延ロールで冷却圧延
した後、粗粉砕した後、ジェットミルにて微粉砕し、さ
らにこの粉砕物を風力分級機にて分級して体積平均粒径
D50が9.0μmのトナー粒子を得た。得られたトナー
粒子100部に平均粒径12nmのシリコーンオイル処
理シリカ0.5部および平均粒径15nmの酸化チタン
0.7部をヘンシェルミキサーにて混合した後、図1に
示す画像形成装置のシアントナー現像器に入れ、100
0枚毎に評価環境を28℃、85%RHの高温高湿環境
下および10℃、30%RHの低温低湿環境下に変え
て、全部で1万枚の複写を行った。なお、感光体の周速
は80mm/s、現像ロールの周速は120mm/sと
し、トナーの転写は転写ローラーを用い、感光体上に4
色トナー像を重ね合わせた後、一括で転写した。また、
クリーニングはブレード式クリーナーを用いた。その結
果、最後まで濃度むら、カブリのない高画質が継続して
得られた。その結果を表1に示す。
【0025】実施例2 実施例1と同様の材料について、結着樹脂と着色剤とを
あらかじめヘンシェルミキサーによって予備混合した
後、図3に示す構成の押出し混練機の原料入口より供給
速度97kg/hにて供給した。また帯電制御剤は、中
間フィーダーより供給速度3kg/hにて供給した。な
お、図3において、17は水添加ノズルであり、他の符
号は図2の場合と同一である。この例の場合、スクリュ
ーの直径Dは50mmであり、混練部全長Lは2000
mmであり、中間フィーダーが、原料入口側から140
0mmの位置(0.7L)のニーディングディスク部に
帯電制御剤が導入されるように設けられている。また、
スクリュー回転数は300rpm、バレル設定温度は1
40℃に設定し、図3の水添加ノズル17より5kg/
hの速度にて水を添加した。このときの混練物排出温度
は118℃であった。
【0026】排出された混練物を圧延ロールで冷却圧延
した後、実施例1と同様に粉砕、分級して体積平均粒径
D50が9.2μmのトナー粒子を得た。得られたトナー
粒子100部に平均粒径12nmのシリコーンオイル処
理シリカ0.5部および平均粒径15nmの酸化チタン
0.7部をヘンシェルミキサーにて混合した後、実施例
1と同様にして画質評価を実施したところ、最後まで濃
度むら、カブリのない高画質の画像が継続して得られ
た。その結果を表1に示す。
【0027】比較例1 実施例1と同様の材料について、結着樹脂、着色剤およ
び帯電制御剤をヘンシェルミキサーによって予備混合し
た後、図4に示す構成の押出し混練機の原料入口より供
給速度100kg/hにて供給した。なお、図4におけ
る各符号は図2と同一である。ここで、スクリュー回転
数は300rpm、バレル設定温度は140℃に設定し
た。このときの混練物排出温度は147℃であった。排
出された混練物を圧延ロールで冷却圧延した後、実施例
1と同様に粉砕、分級して体積平均粒径D50が9.3μ
mのトナー粒子を得た。得られたトナー粒子100部に
平均粒径12nmのシリコーンオイル処理シリカ0.5
部および平均粒径15nmの酸化チタン0.7部をヘン
シェルミキサーにて混合した後、実施例1と同様にして
画質評価を実施したところ、5000枚を越えた辺りか
ら帯電量の低下によるカブリが発生した。その結果を、
表1に示す。
【0028】比較例2 実施例1と同様の材料について、結着樹脂と着色剤をあ
らかじめヘンシェルミキサーにて予備混合した後、図5
に示す構成の押出し混練機の原料入口より供給速度97
kg/hにて供給した。また帯電制御剤は中間フィーダ
ーより供給速度3kg/hにて供給した。なお、図5に
おける各符号は図2の場合と同一である。この例の場
合、スクリューの直径Dは50mmであり、混練部全長
Lは2000mmであり、中間フィーダーが、原料入口
側から900mmの位置(0.45L)のニーディング
ディスク部に帯電制御剤が導入されるように設けられて
いる。また、スクリュー回転数は300rpm、バレル
設定温度は140℃に設定した。このときの混練物排出
温度は146℃であった。排出された混練物を圧延ロー
ルで冷却圧延した後、実施例1と同様に粉砕、分級して
体積平均粒径D50が9.2μmのトナー粒子を得た。得
られたトナー粒子100部に平均粒径12nmのシリコ
ーンオイル処理シリカ0.5部および平均粒径15nm
の酸化チタン0.7部をヘンシェルミキサーにて混合し
た後、実施例1と同様にして画質評価を実施したとこ
ろ、5000枚を越えた辺りから帯電量の低下によるカ
ブリが発生した。その結果を、表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明によって製造される電子写真用ト
ナーを画像形成のために用いると、連続使用によりトナ
ーが劣化しても、トナーの帯電分布がシャープで帯電量
の低下が少ないため、長期にわたり画像濃度の変動、低
現像性、カブリ等の問題を発生することがなく、優れた
画質の画像を長期にわたって得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子写真用トナーを使用するフルカ
ラー画像形成装置の概略の構成図である。
【図2】 実施例1で使用した押出し混練機の構成を示
す図である。
【図3】 実施例2で使用した押出し混練機の構成を示
す図である。
【図4】 比較例1で使用した押出し混練機の構成を示
す図である。
【図5】 比較例2で使用した押出し混練機の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1…潜像保持体(感光体)、2…コロトロン帯電器、3
…レーザー光学系、4…現像器、5…転写ロール、6…
クリーナー、7…定着器、8…現像剤担持体(現像ロー
ル)、9…現像剤供給ロール、11…スクリュー部、1
2…ニーディングディスク部、13…原料入口、14…
排出口、15…排気孔(ベント)、16…中間フィーダ
ー、17…水添加ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉原 宏太郎 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 内田 正博 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂と着色剤とを押出し混練機を用
    いて溶融混練する工程を有する電子写真用トナーの製造
    方法において、該押出し混練機が、混練部全長Lに対
    し、原料入口側から0.5Lないし0.9Lの位置に中
    間フィーダーおよびニーディングディスク部を有するも
    のであり、帯電制御剤として下記式で示される化合物を
    中間フィーダーにて添加し、溶融混練することを特徴と
    する電子写真用トナーの製造方法。 【化1】 (式中、Mは亜鉛、鉄、ニッケルおよびコバルトから選
    択された金属原子を表し、R1 およびR2 は、それぞれ
    水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】 混練部全長Lに対し、原料入口側から
    0.5Lないし0.9Lの位置に中間フィーダーおよび
    ニーディングディスク部を有する押出し混練機を用い、
    下記式で示される化合物を中間フィーダーにて添加し、
    結着樹脂および着色剤と溶融混練することによって得ら
    れたトナーであることを特徴とする結着樹脂、着色剤お
    よび帯電制御剤を含有する電子写真用トナー。 【化2】 (式中、Mは亜鉛、鉄、ニッケルおよびコバルトから選
    択された金属原子を表し、R1 およびR2 は、それぞれ
    水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表す。)
  3. 【請求項3】 現像剤担持体上の現像剤層を用いて、潜
    像保持体上の静電潜像を現像する画像形成方法におい
    て、現像剤として、請求項1に記載の製造方法によって
    得られた電子写真用トナーを使用することを特徴とする
    画像形成方法。
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