JPH09319138A - 静電荷像現像用磁性トナー、画像形成方法及びプロセスカートリッジ - Google Patents
静電荷像現像用磁性トナー、画像形成方法及びプロセスカートリッジInfo
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- JPH09319138A JPH09319138A JP6985297A JP6985297A JPH09319138A JP H09319138 A JPH09319138 A JP H09319138A JP 6985297 A JP6985297 A JP 6985297A JP 6985297 A JP6985297 A JP 6985297A JP H09319138 A JPH09319138 A JP H09319138A
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Abstract
が得られる静電荷像現像用トナーの提供にある。 【解決手段】 結着樹脂及び磁性酸化鉄粒子を少なくと
も含有する磁性トナー粒子を有する静電荷像現像用磁性
トナーにおいて、該磁性酸化鉄粒子は、炭素数の平均値
が12〜300の脂肪族アルコールで表面処理されてお
り、該磁性トナーは、重量平均粒径が13.5μm以下
であり、個数分布から求めた個数基準の粒径3.17μ
m以下の磁性トナー粒子を1個数%以上含有しているこ
とを特徴とする静電荷像現像用磁性トナーに関する。
Description
刷のごとき静電荷像を現像するための磁性トナー及び該
磁性トナーを使用した画像形成方法及びプロセスカート
リッジに関する。
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭42−4748号公報等に記載されて
いる如く多数の方法が知られているが、一般には光導電
性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的潜
像を形成し、次いで、該潜像をトナーで現像を行なって
可視像とし、必要に応じて紙などの転写材にトナー像を
転写した後、熱・圧力等により転写材上にトナー画像を
定着して複写物を得るものである。そして感光体上に転
写せず、残ったトナーは種々の方法でクリーニングさ
れ、上述の工程が繰り返される。
ーク化が進むにつれてコンピュータ及びコンピュータ周
辺機器の稼動に要する電力量が増えつつある。これを解
決する低消費電力の機器の開発が望まれている。
の複写機の3〜5倍のコピー量であり、同時に現像の高
耐久性及び高画質安定性も要求される。
れて来ており、それに伴い要求される性能はより高度に
なり、トナーを含めた画像形成方法及び電力消費量低減
方法の性能向上が達成できなければより優れた機械が成
り立たなくなって来ている。
トナーに要求される性能のうちの一つに現像性能があ
る。
成分系現像方式がある。いずれの現像方式においても、
トナーの現像性を向上させるには、スリーブやキャリア
の如き摩擦帯電部材とトナーの摩擦が充分に行なわれる
必要がある。そのためには、摩擦帯電部材や他の部材を
トナーが汚染せずに、トナーの帯電特性、流動性の改良
が必須である。
複写機に加えて、プリンターやファクシミリがあり、多
数になってきている。特にプリンターやファクシミリで
は、複写装置部分を小さくする必要があるため、一成分
系現像剤を用いた一成分系現像装置が使用されることが
多い。
ようにガラスビーズや鉄粉の如きキャリア粒子が不要な
ため、現像装置自体を小型化・軽量化できる。さらに
は、二成分系現像方式は二成分系現像剤中のトナー濃度
を一定に保つ必要があるため、トナー濃度を検知し必要
量のトナーを補給する装置が必要である。よって、ここ
でも現像装置が大きく重くなる。一成分系現像方式では
このような装置は必要とならないため、やはり小さく軽
くできるため好ましい。
る磁性一成分系現像剤を用いる方法が優れている。
は、所謂コロトロン、スコロトロンと呼ばれるコロナ放
電を利用した手段が用いられていたが、コロナ放電特に
負コロナを生成する際に多量のオゾンを発生することか
ら、電子写真装置にオゾン捕獲のためのフィルタを具備
する必要性があり、装置の大型化又はランニングコスト
がアップするなど問題点があった。このような問題点を
解決するための技術として、ローラー又はブレードの如
き帯電部材を感光体表面に接触させることにより感光体
を帯電する(以後「接触帯電」と呼ぶ)帯電方法が開発
されている。この接触帯電方法は、帯電部材と感光体と
の接触部分近傍に狭い空間を形成し所謂パッシェンの法
則で解釈できるような放電を形成することによりオゾン
発生を極力抑えた帯電方法である。この接触帯電方法
は、例えば、特開昭57−178257号公報、特開昭
56−104351号公報、特開昭58−40566号
公報、特開昭58−139156号公報、特開昭58−
150975号公報で公知技術となっている。
プリンターが最近の市場に主流になっており、技術の方
向としてより高解像度即ち、従来240、300dpi
であったものが400、600、1200dpiとなっ
て来ている。従って現像方式もこの高解像度にともなっ
て、より高精細な現像特性が要求されてきている。複写
機においても高機能化が進んでおり、そのためデジタル
化の方向に進みつつある。このデジタル画像形成方式
は、静電荷像をレーザーで形成する方法が主であるた
め、やはり高解像度の方向に進んでおり、プリンターと
同様に高解像及び高精細な現像特性が要求されてきてい
る。このため、特開平1−112253号公報及び特開
平2−284158号公報では粒径の小さいトナーが提
案されている。
って高解像及び高精細画像を出力することが可能になる
一方で、磁性トナーでは以下のような問題が生じやす
い。
化鉄が含有しており、この磁性酸化鉄は結着樹脂の如き
トナー原材料と例えば溶融混練することにより磁性トナ
ー粒子中に分散される。しかし、磁性酸化鉄のような無
機物と有機物である結着樹脂とを強固に密着させること
は難しい。
化鉄があり、磁性酸化鉄表面と結着樹脂との密着力が弱
いと磁性酸化鉄がトナー粒子表面から脱離し易く、遊離
状態の磁性酸化鉄が多くなる。遊離状態の磁性酸化鉄の
粒径は、トナーの粒径比比較して著しく小さく付着力が
強いため、転写工程において転写材に転写されずに感光
体上に残りやすく、感光体上に残った磁性酸化鉄は接触
帯電部材と感光体との接触部で接触帯電部材に付着して
汚染し、帯電不良などの原因となる場合がある。さら
に、トナー粒子の粒径を小さくした場合は、トナー粒子
の表面積が増えることから、遊離状態の磁性酸化鉄が、
より発生しやすくなる。
4−139544号公報、特開昭58−9153号公報
及び特開平3−247514号公報は、磁性粉に表面処
理を行なうことを提案しているが、接触帯電部材の汚染
防止に対してはさらなる改良が必要である。
像剤の流動性が悪くなり、「カブリ」と呼ばれる非画像
部へのトナーが付着する現象が起こりやすくなることが
知られている。
は、ケイ素化合物の分布に特徴のある磁性酸化鉄を使用
することで、磁性トナーの流動性を改善することが提案
されている。
画像のコピーにおいてトナーに要求される性能のうち最
も重要なものに、定着性能がある。
開発されているが、現在最も一般的な方法は熱ローラー
による圧着加熱方式である。
に対し離型性を有する材料で表面を形成した熱ローラー
の表面に被定着シート(記録材)のトナー像面を加圧下
で接触しながら通過せしめることにより定着を行なうも
のである。この方法は熱ローラーの表面と被定着シート
のトナー像とが加圧下で接触するため、トナー像を被定
着シート上に融着する際の熱効率が極めて良好であり、
迅速に定着を行なうことができ、高速度電子写真複写機
において非常に有効である。しかしながら、上記方法で
は、熱ローラー表面とトナー像とが溶融状態で加圧下で
接触するためにトナー像の一部が定着ローラー表面に付
着、転移し、次の被定着シートを汚すことがある(オフ
セット現象)。熱定着ローラー表面に対してトナーが付
着しないようにすることは熱ローラー定着方式の必須条
件の一つとされている。
圧接し、かつ、フィルムを介して記録材を該加熱体に密
着させる加圧部材とからなる定着装置が実用化されてお
り、熱効率的にも有利になっているが、トナー表面を溶
融するためオフセット現象はさらに生じやすくなり、こ
れを防止することがより必要となっている。
−3305号公報,特開昭57−52574号公報,特
開昭61−138259号公報,特開昭56−8705
1号公報,特開昭63−188158号公報及び特開昭
63−113558号公報は、トナー中にワックス類を
含有させる技術を開示している。
れにくく、遊離あるいは偏在したワックスが繰り返し使
用後に現像性等に悪影響を与え易い。さらに、ワックス
の可塑効果によりトナー弾性が低くなり、トナー強度が
低下し、感光体及び各現像部材をトナーで汚染する懸念
があり、特に、帯電手段として接触帯電を用いる現像系
ではトナー汚染が著しく、未だ改良の余地がある。
は、一般に荷電制御剤と呼ばれる染料や原料が使用され
る。
錯塩化合物の中で、バインダー樹脂に対して相溶性の良
いものは均質な負帯電性を示し、鮮明な複写画像を得る
ことはできるが、クリーニング不良による感光体へのト
ナーの拭き残りや、フィルミング現象が生じてしまうこ
とからバインダー樹脂に不溶なものが帯電性が良好で、
フィルミングに対しても良好であることを開示してい
る。
合物を用いたトナーは、結着樹脂に対して分散性が不十
分である。従って、このようなバインダー樹脂に不溶な
金属錯塩化合物を用いてトナーの微粒子化を行なうと、
低湿下では特に帯電過剰となり、カブリや濃度低下を生
じる。
分であり、多くの改良すべき点を有している。
の問題点を解決した静電荷像現像用磁性トナー、画像形
成方法及びプロセスカートリッジを提供することを目的
とする。
することのない静電荷像現像用磁性トナー、画像形成方
法及びプロセスカートリッジを提供することにある。
像濃度が高くカブリのない静電荷像現像用磁性トナーを
提供することにある。
画像の出力を可能とする静電荷像現像用磁性トナー、画
像形成方法及びプロセスカートリッジを提供することに
ある。
ット性について高い性能を示す静電荷像現像用磁性トナ
ー、画像形成方法及びプロセスカートリッジを提供する
ことにある。
磁性酸化鉄粒子を少なくとも含有する磁性トナー粒子を
有する静電荷像現像用磁性トナーにおいて、該磁性酸化
鉄粒子は、炭素数の平均値が12〜300の脂肪族アル
コールで表面処理されており、該磁性トナーは、重量平
均粒径が13.5μm以下であり、個数分布から求めた
個数基準の粒径3.17μm以下の磁性トナー粒子を1
個数%以上含有していることを特徴とする静電荷像現像
用磁性トナーに関する。
帯電部材を潜像保持体に接触させて該潜像保持体を帯電
する帯電工程;帯電された潜像保持体に静電荷潜像形成
手段により静電荷潜像を形成する静電荷潜像形成工程;
及び該潜像保持体の静電荷潜像を現像手段に保有されて
いる磁性トナーにより現像してトナー画像を形成する現
像工程;を有する画像形成方法において、該磁性トナー
は、結着樹脂及び磁性酸化鉄粒子を少なくとも含有する
磁性トナー粒子を有しており、該磁性酸化鉄粒子は、炭
素数の平均値が12〜300の脂肪族アルコールで表面
処理されており、該磁性トナーは、重量平均粒径が1
3.5μm以下であり、個数分布から求めた個数基準の
粒径3.17μm以下の磁性トナー粒子を1個数%以上
含有していることを特徴とする画像形成方法に関する。
し脱着可能に装置されるプロセスカートリッジであっ
て、該プロセスカートリッジは、静電荷潜像を保持する
ための潜像保持体;該潜像保持体に接触し、外部より電
圧を印加することにより該潜像保持体を帯電するための
帯電部材;及び該潜像保持体に保持されている静電荷潜
像を現像してトナー画像を形成するための磁性トナーを
保有している現像手段;を有しており、該磁性トナー
は、結着樹脂及び磁性酸化鉄粒子を少なくとも含有する
磁性トナー粒子を有しており、該磁性酸化鉄粒子は、炭
素数の平均値が12〜300の脂肪族アルコールで表面
処理されており、該磁性トナーは、重量平均粒径が1
3.5μm以下であり、個数分布から求めた個数基準の
粒径3.17μm以下の磁性トナー粒子を1個数%以上
含有していることを特徴とするプロセスカートリッジに
関する。
の表面を結着樹脂との親和性に優れる特定の脂肪族アル
コールで処理することで磁性酸化鉄粒子と結着樹脂との
密着性が高まり、トナー粒子表面から離脱して遊離する
磁性酸化鉄粒子が減少する。その結果、遊離状態の磁性
酸化鉄粒子による接触帯電部材の汚染を防止することが
できる。
よりも大きい場合や、個数分布から求めた個数基準での
3.17μm以下の粒径の磁性トナー粒子が1個数%よ
り少ない場合には、高解像及び高精細な画像形成が困難
であるが、トナー粒子の比表面積が小さいためにトナー
粒子表面から脱離する磁性酸化鉄粒子が少なく、従来よ
り一般的に使用されている磁性酸化鉄粒子を用いても接
触帯電部材を汚染することは少ない。つまり、本発明で
用いられる脂肪族アルコールによって表面処理された磁
性酸化鉄粒子は、磁性トナーの重量平均粒径が13.5
μm以下であり、個数分布から求めた個数基準の3.1
7μm以下の磁性トナー粒子が1個数%以上であるよう
な高解像及び高精細な画像形成が可能な磁性トナーに用
いる場合により効果を発揮する。
数の平均値が12〜300、より好ましくは12〜10
0、さらに好ましくは20〜100であることがよい。
炭素数の平均値が12より小さい脂肪族アルコールは沸
点が低いため溶融混練などの加熱時に蒸発しやすく、十
分な効果が得られにくい。炭素数が300より大きい脂
肪族アルコールは、結着樹脂との親和性が低くなり、結
着樹脂と磁性酸化鉄粒子との密着性を向上させる効果が
少なく、遊離状態の磁性酸化鉄粒子の減少に十分な効果
が得られない。
に使用される脂肪族アルコールは、表面処理の効果を損
なわなければ不純物や他の物質を含んでいても良く、不
飽和アルコールでも良く、多価アルコールであっても良
い。脂肪族アルコールの処理量は、磁性酸化鉄100重
量部に対し好ましくは、0.05乃至15重量部、より
好ましくは、0.5乃至10重量部であることが良い。
部未満の場合には、磁性酸化鉄と結着樹脂との密着性が
不充分であり、遊離する磁性酸化鉄粒子多く存在し、帯
電部材の汚染を起こしやすくなる15重量部を超える場
合には、脂肪族アルコール中に磁性酸化鉄が存在するよ
うな形になり、トナー中への磁性酸化鉄の分散が不充分
になる。
性酸化鉄粒子の表面処理とは、固体、液体の状態を問わ
ず脂肪族アルコールが磁性酸化鉄粒子表面に存在してい
る状態をさし、表面処理には一般的な方法を用いること
が可能である。例えばヘンシェルミキサーや、ミックス
マーラーに磁性酸化鉄粒子と必要量の脂肪族アルコール
を加えて混合すれば良い。この場合、必要に応じて加熱
を行なっても良い。
元素を含有することが好ましく、さらには磁性酸化鉄粒
子表面にケイ素元素が存在するものが好ましい。
は、ケイ素元素の全含有率Aが鉄元素を基準として0.
5〜4重量%であり、該磁性酸化鉄粒子の鉄元素溶融率
が20重量%までに存在するケイ素元素の含有量Bと、
該磁性酸化鉄粒子のケイ素元素の全含有量Aとの比(B
/A)×100が44〜84%であり、該磁性酸化鉄粒
子の表面に存在するケイ素の含有量Cと磁性酸化鉄粒子
のケイ素元素の全該含有量Aとの比(C/A)×100
が10〜55%であるものが、より好ましい。
さい場合には、現像剤の流動性改良効果が少なくカブリ
が増加するため好ましくなく、4重量%より多い場合に
は、磁性酸化鉄粒子の表面に必要以上にケイ素が残留し
て環境安定性に問題を生じやすく、画像濃度低下の原因
となる。
合、すなわち、ケイ素元素が中心部に多量に存在する場
合には、製造率が悪化しやすいことに加え、磁気特性が
不安定な磁性酸化鉄粒子となる場合がある。(B/A)
×100が84%を超える場合、すなわち、磁性酸化鉄
粒子の表層部分にケイ素元素が多く存在しすぎる場合に
は、ケイ素元素が磁性酸化鉄粒子表面に層状に多量に存
在し磁性酸化鉄粒子表面が機械的に衝撃に対してもろく
なり、磁性トナーに用いた場合に多くの弊害が発生しや
すい。
合には、磁性酸化鉄粒子表面のケイ素元素が少なく、良
好な流動性がえられにくい。(C/A)×100が55
%より大きい場合には、磁性酸化鉄粒子表面の凹凸が目
立ち、トナー製造工程で磁性酸化鉄粒子表面の凹凸が決
片となってトナー粒子中に分散し現像剤特性に悪影響を
及ぼしやすい。
は、上記したような磁性酸化鉄粒子中に存在するケイ素
元素の分布が内部から表面に向かって連続的または段階
的に増加していくことが好ましい。
鉄粒子は、例えば下記方法で製造される。
添加した後に、鉄成分に対して当量または当量以上の水
酸化ナトリウムの如きアルカリを加え、水酸化第一鉄を
含む水溶液を調製する。調製した水溶液のpHをpH7
以上(好ましくはpH8〜10)に維持しながら空気を
吹き込み、水溶液を70℃以上に加温しながら水酸化第
一鉄の酸化反応をおこない、磁性酸化鉄粒子の芯となる
種晶をまず生成する。
加えたアルカリの添加量を基準として約1当量の硫酸第
一鉄を含む水溶液を加える。液のpHを6〜10に維持
しながら空気を吹込みながら水酸化第一鉄の反応をすす
め種晶を芯にして磁性酸化鉄粒子を成長させる。酸化反
応がすすむにつれて液のpHは酸性側に移行していく
が、液のpHは6未満にしない方が好ましい。酸化反応
の終期に液のpHを調整することにより、磁性酸化鉄粒
子の表層および表面にケイ酸化合物を所定量偏在させる
ことが好ましい。
のケイ酸ソーダの如きケイ酸塩類、加水分解で生じるゾ
ル状ケイ酸の如きケイ酸が例示される。尚、本発明に悪
影響を与えない限り硫酸アルミ、アルミナの如きその他
添加剤を加えても良い。
製造に副生する硫酸鉄、鋼板の表面洗浄に伴って副生す
る硫酸鉄の利用が可能であり、更に塩化鉄が可能であ
る。
般に反応時の粘度の上昇を防ぐこと、及び、硫酸鉄の溶
解度から鉄濃度0.5〜2mol/lが用いられる。硫
酸鉄の濃度は一般に薄いほど製品の粒度が細かくなる傾
向を有する。また、反応に際しては、空気量が多いほ
ど、そして反応温度が低いほど微粒化しやすい。
る磁性酸化鉄粒子を生成し、その磁性酸化鉄粒子をトナ
ーに使用することが好ましい。
イ素元素の含有量Cは、次のような方法によって求める
ことができる。例えば、5リットルのビーカーに約3リ
ットルの脱イオン水を入れ液温が50〜60℃になるよ
うにウォーターバスで加温する。約400mlの脱イオ
ン水でスラリーとした磁性酸化鉄約25gを約300m
lの脱イオン水で水洗しながら、該脱イオン水とともに
5リットルビーカー中に加える。
約200rpmに保ちながら、特級水酸化ナトリウムを
加え約1規定の水酸化ナトリウム溶液として、この時磁
性酸化鉄濃度を約5g/lとする。磁性酸化鉄粒子表面
のケイ酸の如きケイ素化合物の溶解を開始する。溶解開
始から30分後に20mlサンプリングし、0.1μm
メンブランフィルターでろ過し、ろ液を採取する。ろ液
をプラズマ発光分光(ICP)によってケイ素元素の定
量を行う。
ム水溶液中の磁性酸化鉄の単位重量(磁性酸化鉄5g/
l)当りのケイ素元素濃度(mg/l)に相当する。
元素の含有率(鉄元素を基準とする)および鉄元素の溶
解率及びケイ素元素の含有量A及びBは、次のような方
法によって求めることができる。例えば、5リットルの
ビーカーに約3リットルの脱イオン水を入れ液温が45
〜50℃になるようにウォーターバスで加温する。約4
00mlの脱イオン水でスラリーとした磁性酸化鉄約2
5gを約300mlの脱イオン水で水洗しながら、該脱
イオン水とともに5リットルビーカー中に加える。
約200rpmに保ちながら、特級塩酸を加え、溶解を
開始する。このとき、磁性酸化鉄濃度は約5g/l、塩
酸水溶液は約3規定となっている。溶解開始から、すべ
て溶解して透明になるまでの間に数回約20mlサンプ
リングし、0.1μmメンブランフィルターでろ過し、
ろ液を採取する。ろ液をプラズマ発光分光(ICP)に
よって、鉄元素及びケイ素元素の定量を行う。
解率が計算される。
次式によって計算される。
全て溶解した後の磁性酸化鉄の単位重量(磁性酸化鉄5
g/l)当りのケイ素元素濃度(mg/l)に相当す
る。
性酸化鉄の溶解率が20%の場合に、検出される磁性酸
化鉄の単位重量(磁性酸化鉄5g/l)当りのケイ素元
素濃度(mg/l)に相当する。
は、 磁性酸化鉄の試料を2つに分けて、ケイ素元素の含有
率及び含有量A及びBを測定する一方で、含有量Cを別
途測定する方法と、 磁性酸化鉄の試料の含有量Cを測定し、測定後の試料
を使用して次いで含有量B′(含有量Bから含有量Cを
引いた量)及び含有量A′(含有量Aから含有量Cを引
いた量)を測定し、最終的に含有量A及びBを算出する
方法等が挙げられる。
平均粒径は、好ましくは、0.05乃至0.40μm、
より好ましくは、0.10乃至0.40μm、さらに好
ましくは、0.10乃至0.30μmであることが良
い。
5μm未満の場合には、磁性酸化鉄の凝集性が高くな
り、結着樹脂中への分散が不充分になる。0.40μm
を超える場合には、トナー粒子に対して磁性酸化鉄が大
きすぎ、トナー粒子中に均一に磁性酸化鉄が存在できな
くなる。
及び累積個数%は、走査型電子顕微鏡(SEM)及び透
過型走査電子顕微鏡(TEM)の観察で得られ粒径を統
計処理して求められる。
粒子中の磁性酸化鉄粒子の含有量は結着樹脂100重量
部に対して好ましくは20乃至200重量部、より好ま
しくは30乃至150重量部が良い。
量が20重量部未満の場合には、トナー粒子の帯電量が
上がりすぎてチャージアップ現象を起こし、画像濃度が
低下する。200重量部を超える場合には、トナー粒子
の帯電量が低下して飛び散りの多い画像になる。
度分布が、重量平均粒径(D4 )をX(μm)、個数分
布から求めた個数基準の3.17μm以下の磁性トナー
粒子の個数%をY(個数%)とした時、下記条件を満た
すことがより好ましい。
3.5≦X≦6.5
(μm)が6.5μmより大きいと、文字や細線などの
シャープ性に劣り好ましくなく、さらに、3.5μmよ
り小さいと磁性トナーがチャージアップし易くなり、画
像濃度の低下などの問題が起こり好ましくない。
個数%のYが−5X+35より小さい場合には1ドット
の再現性に劣り、解像度が低くなるため好ましくなく、
さらに、Yが−25X+180より大きい場合には非画
像部へのカブリが増加するため好ましくない。
体積平均粒径(Dv)が2.5μm乃至6.0μmであ
ることが好ましい。
5μm未満の場合は十分な画像濃度が得られにくい。
0μmより大きい場合はトナー全体の粒径が微粉を構成
する粒径から離れているために、トナー担持体上のトナ
ー微粉層の形成の抑制効果が得られず、「スリーブゴー
スト」が発生しやすい。
ルターカウンターTA−II型あるいはコールターマル
チサイザー(コールター社製)を用いる。電解液は1級
塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製す
る。たとえば、ISOTONR−II(コールターサイ
エンティフィックジャパン社製)が使用できる。測定法
としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散
剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスル
フォン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜
20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器
で約1〜3分間分散処理を行い前記コールターカウンタ
ーTA−II型によりアパーチャーとして100μmア
パーチャーを用いて、2μm以上のトナーの体積、個数
を測定して体積分布と個数分布とを算出した。それか
ら、本発明に係る体積分布から求めた重量基準の重量平
均粒径(D4)、体積平均粒径(Dv)(それぞれ各チ
ャンネルの中央値をチャンネル毎の代表値とする)、個
数分布から求めた個数基準の3.17μm以下の割合を
求めた。
リスチレン、ポリ−P−クロロスチレン、ポリビニルト
ルエンの如きスチレン及びその置換体の単重合体;スチ
レン−P−クロロスチレン共重合体、スチレン−ビニル
トルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合
体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン
−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロ
ルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニ
トリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重
合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチ
レン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル−インデン共重合体の如きスチレ
ン系共重合体;ポリ塩化ビニル;フェノール樹脂;天然
変性フェノール樹脂;天然樹脂変性マレイン酸樹脂;ア
クリル樹脂;メタクリル樹脂;ポリ酢酸ビニール;シリ
コーン樹脂;ポリエステル樹脂;ポリウレタン;ポリア
ミド樹脂;フラン樹脂;エポキシ樹脂;キシレン樹脂;
ポリビニルブチラール;テルペン樹脂;クマロンインデ
ン樹脂;石油系樹脂が使用できる。さらに、架橋された
スチレン系樹脂も好ましい結着樹脂である。
対するコモノマーとしては、ビニル単量体が単独又は2
種以上組合わせて用いられる。ビニル単量体としては、
例えば、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリ
ル酸オクチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アク
リル酸フェニル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸オクチル、アクリルアミドの如き二重結合を有するモ
ノカルボン酸もしくはその置換体;例えば、マレイン
酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メチル、マレイン酸
ジメチルの如き二重結合を有するジカルボン酸及びその
置換体;例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビ
ニルの如きビニルエステル類;例えば、エチレン、プロ
ピレン、ブチレンの如きエチレン系オレフィン類;例え
ば、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトンの如き
ビニルケトン類;例えば、ビニルメチルエーテル、ビニ
ルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビ
ニルエーテル類;が挙げられる。
の架橋剤としては、主として2個以上の重合可能な二重
結合を有する化合物が用いられる。この2個以上の重合
可能な二重結合を有する化合物としては、例えば、ジビ
ニルベンゼン、ジビニルナフタレンの如き芳香族ジビニ
ル化合物;例えば、エチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブ
タジオールジメタクリレートの如き二重結合を2個有す
るカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニルエ
ーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホンの如き
ジビニル化合物;及び3個以上のビニル基を有する化合
物;が挙げられ、これらは、単独もしくは混合物として
使用できる。
重合法としては、乳化重合法や懸濁重合法が挙げられ
る。
単量体(モノマー)を乳化剤で小さい粒子として水相中
に分散させ、水溶性の重合開始剤を用いて重合を行う方
法である。この方法では反応熱の調節が容易であり、重
合の行われる相(重合体と単量体からなる油相)と水相
とが別であるから停止反応速度が小さく、その結果重合
速度が大きく、高重合度のものが得られる。更に、重合
プロセスが比較的簡単であること、及び重合生成物が微
細粒子であるために、トナーの製造において、着色剤及
び荷電制御剤その他の添加物との混合が容易であること
等の理由から、トナー用バインダー樹脂の製造方法とし
て有利な点がある。
が不純になり易く、重合体を取り出すには塩析などの操
作が必要で、この不便を避けるためには懸濁重合が好都
合である。
部に対して、モノマーを好ましくは、100重量部以
下、より好ましくは10〜90重量部用いて行うのが良
い。使用可能な分散剤としては、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコール部分ケン化物、リン酸カルシ
ウムが挙げられる。この分散剤の使用量としては、水系
溶媒に対するモノマー量によって適当量が決まるが、一
般に水系溶媒100重量部に対して0.05〜1重量部
が好ましい。重合温度は50〜95℃が適当であるが、
使用する開始剤、目的とするポリマーによって適宜選択
すべきである。
合成法としては、公知の方法を用いることができる。し
かし、塊状重合法では、高温で重合させて停止反応速度
をはやめることで低分子量の重合体を得ることもできる
が、反応をコントロールしにくい問題点がある。その
点、溶融重合法では溶媒によるラジカルの連鎖移動の差
を利用して、或は、開始剤量や反応温度を調節すること
で低分子量重合体を温和な条件で容易に得ることがで
き、本発明で用いる樹脂組成物のなかで低分子量体を得
るときには好ましい。なかでも、酸成分や分子量を高度
に調節するために、例えば、分子量と組成の異なる重合
体を混合して低分子量重合体を得る方法や、組成の異な
るモノマー類を後添加する方法などを用いることができ
る。
ン、トルエン、クメン、酢酸セロソルブ、イソプロピル
アルコール、ベンゼンが挙げられる。スチレンモノマー
混合物の場合はキシレン、トルエン又はクメンが好まし
い。重合生成するポリマーによって適宜選択される。
にワックスを含有していることが好ましい。用いられる
ワックスとしては、例えば、パラフィンワックス及びそ
の誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその誘導
体、フィッシャートロプシュワックス及びその誘導体、
ポリオレフィンワックス及びその誘導体、カルナバワッ
クス及びその誘導体が挙げられる。誘導体は、酸化物、
ビニル系モノマーとのブロック共重合物、ビニル系モノ
マーとのグラフト変性物を含む。
下記一般式で表わされる。
シル基、アルキルエーテル基、エステル基、スルホニル
基を示す。
w)が3000以下である。)
し、20〜300、好ましくは、34〜149であ
る。) (B)CH3 (CH2 )n CH2 COOH(nは平均値
を示し、20〜300、好ましくは、35〜150であ
る。)
物の誘導体であり、主鎖は直鎖状の飽和炭化水素であ
る。化合物(A)から誘導される化合物であれば上記例
に示した以外のものでも使用できる。上記ワックスを用
いることにより、本発明のトナーは低温での定着性及び
高温での耐オフセット性を高度に満足することが可能と
なる。
0) で表わされる高分子アルコールを主成分として用いた場
合が好ましい。上記ワックスはすべり性がよく、特に耐
オフセットに優れている。本発明において、主成分と
は、全低分子量ワックスの重量基準で50重量%以上含
む場合をいう。
クスは、重量平均分子量(Mw)が3000以下である
ことが良く、好ましくは、数平均分子量(Mn)が20
0以上2000以下(好ましくは300以上1200以
下)、重量平均分子量(Mw)が400以上3000以
下(好ましくは800以上2500以下)であり、かつ
Mw/Mnが3以下であることが良い。
り、現像剤に好ましい帯電特性を持たせることができ
る。上記範囲より数平均分子量及び重量平均分子量が小
さくなると帯電的影響を過度に受けやすく、カブリ、飛
び散り等が発生しやすくなる。上記範囲より数平均分子
量及び重量平均分子量が大きくなると他の磁性トナー構
成材料との分散性が悪化する傾向にある。
は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー)によって次の条件で測定される。
添加) 流速 :1.0ml/min. 試料 :濃度0.15重量%の試料を0.4ml注入
あたっては単分散ポリスチレン標準試料により作成した
分子量校正曲線を使用する。更に、Mark−Houw
ink粘度式から導き出される換算式で換算することに
よって算出される。
樹脂100重量部に対し、好ましくは、0.5重量部乃
至20重量部、より好ましくは、2重量部乃至10重量
部磁性トナー粒子中に含有されていることが良い。磁性
トナー粒子中のワックスの含有量が0.5重量部未満の
場合には、定着工程での離型効果が不充分であり、オフ
セット現象が悪化する。20重量部を超える場合には、
トナー粒子表面に存在するワックス量が多くなり、トナ
ー粒子が十分な帯電量を得られなくなる。
御剤を添加して負荷電性磁性トナーとすることがより好
ましい。
1−20153号公報、同42−27596号公報、同
44−6397号公報、同45−26478号公報に記
載されているモノアゾ染料の金属錯体、さらには特開昭
50−133338号公報に記載されているニトロアミ
ン酸及びその塩或いはC.I.14645などの染顔
料、特公昭55−42752号公報、特公昭58−41
508号公報、特公昭58−7384号公報、特公昭5
9−7385号公報に記載されているサリチル酸、ナフ
トエ酸、ダイカルボン酸のZn,Al,Co,Cr又は
Feの如き金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン
顔料、ニトロ基、ハロゲンを導入したスチレンオリゴマ
ー、塩素化パラフィンを挙げることができる。特に分散
性に優れ、画像濃度の安定性やカブリの低減に効果のあ
る、一般式(1)で表わされるアゾ系金属錯体や一般式
(2)で表わされる塩基性有機酸金属錯体が好ましい。
Mn,Fe,Ti又はAlが挙げられる。Arは、フェ
ニル基,ナフチル基の如きアリール基又はニトロ基,ハ
ロゲン基,カルボキシ基,アニリド基及び炭素数1〜1
8のアルキル基及び炭素数1〜18のアルコシキ基から
なるグループから選択される置換基で置換されたアリー
ル基を示し、X,X′,Y,Y′は−O−,−CO−,
−NH−,−NR−(Rは炭素数1〜4のアルキル基)
を示し、
ウムイオンまたは脂肪族アンモニウムイオンを示す。)
アゾ系金属錯体がより好ましく、とりわけ、下記式
(3)で表されるアゾ系鉄錯体が最も好ましい。
級アルコキシ基,ニトロ基又はハロゲン原子を示し、m
及びm′は1〜3の整数を示し、Y1 及びY3は水素原
子,C1 〜C18のアルキル,C2 〜C18のアルケニル,
スルホンアミド,メシル,スルホン酸,カルボキシエス
テル,ヒドロキシ,C1 〜C18のアルコキシ,アセチル
アミノ,ベンゾイル,アミノ基又はハロゲン原子を示
し、n及びn′は1〜3の整数を示し、Y2 及びY4 は
水素原子又はニトロ基を示し、(上記のX1 とX2 ,m
とm′,Y1 とY3 ,nとn′,Y2 とY4 は同一でも
異なっていても良い。)
ン又はこれらの混合イオンを示す。) 式(3)で示すアゾ系鉄錯体の具体例を下記に示す。
効果的なものとして、下記一般式(4)
ン又はそれらの混合イオンを示す。B1 及びB2 は水素
又はアルキル基を示す。)で示されるナフトエ酸鉄錯体
も挙げることができる。
して正荷電正トナーとする場合には、正荷電制御剤とし
て、ニグロシン及びこの脂肪酸金属塩による変性物;ト
リブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−
ナフトスルフォン酸塩,テトラブチルアンモニウムテト
ラフルオロボレートの如き四級アンモニウム酸、及びこ
れらの類似体であるホスホニウム塩の如きオニウム塩及
びこれらのレーキ顔料;トリフェニルメタン染料及びこ
れらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、りんタングス
テン酸,りんモリブデン酸,りんタングステンモリブデ
ン酸,タンニン酸,ラウリン酸,没食子酸,フェリシア
ン化物,フェロシアン化物;高級脂肪酸の金属塩;ジブ
チルスズオキサイド,ジオクチルスズオキサイド,ジシ
クロヘキシルスズオキサイドの如きジオルガノスズオキ
サイド;ジブチルスズボレート,ジオクチルスズボレー
ト,ジシクロヘキシルスズボレートの如きジオルガノス
ズボレート類;グアニジン化合物;イミダゾール化合物
が挙げられる。これらは、単独で或いは2種類以上組合
せて用いることができる。これらの中でも、トリフェニ
ルメタン化合物、カウンターイオンがハロゲンでない四
級アンモニウム塩が好ましく用いられる。さらに、下記
一般式(5)
置換のアルキル基(好ましくは、C1 〜C4 )を示
す。)で示されるモノマーの単重合体:上記式(5)で
示されるモノマーと前述したスチレン,アクリル酸エス
テル,メタクリル酸エステルの如き重合性モノマーとの
共重合体を正荷電性制御剤として用いることができる。
この場合これらの荷電制御剤は、結着樹脂(の全部また
は一部)としての作用をも有する。
100重量部に対し好ましくは、0.1乃至5重量部、
より好ましくは0.2乃至3重量部が良い。荷電制御剤
の割合が過大の場合にはトナーの流動性が悪化し、カブ
リが生じやすく、過小のときには十分な帯電量が得られ
にくい。
ては、環境安定性,帯電安定性,現像性,流動性,保存
性向上のため、無機微粉体または疎水性無機微粉体を磁
性トナー粒子と混合することが好ましい。例えば、シリ
カ微粉末、酸化チタン微粉末又はそれらの疎水化物が挙
げられる。それらは、単独あるいは併用して用いること
が好ましい。
気相酸化により生成されたいわゆる乾式法またはヒュー
ムドシリカと称される乾式シリカ、及び水ガラスから製
造されるいわゆる湿式シリカの両方が使用可能である
が、表面及び内部にあるシラノール基が少なく、さらに
Na2 O及びSO3 2 - の如き製造残渣のない乾式シリ
カの方が好ましい。乾式シリカにおいては、製造工程に
おいて例えば、塩化アルミニウム,塩化チタンの如き他
の金属ハロゲン化合物を硅素ハロゲン化合物と共に用い
ることによって、シリカと他の金属酸化物の複合微粉体
を得ることも可能であり、これらも包含する。
るものが好ましい。疎水化処理するには、シリカ微粉体
と反応あるいは物理吸着する有機ケイ素化合物などで化
学的に処理することによって付与される。好ましい方法
としては、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生
成された乾式シリカ微粉体をシランカップリング剤で処
理した後、あるいはシランカップリング剤で処理すると
同時にシリコーンオイルの如き有機ケイ素化合物で処理
する方法が挙げられる。
グ剤としては、例えばヘキサメチルジシラザン、トリメ
チルシラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルエト
キシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリクロ
ルシラン、アリルジメチルクロルシラン、アリルフェニ
ルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブ
ロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルト
リクロルシラン、β−クロルエチルトリクロルシラン、
クロルメチルジメチルクロルシラン、トリオルガノシラ
ンメルカプタン、トリメチルシリルメルカプタン、トリ
オルガノシリルアクリレート、ビニルジメチルアセトキ
シシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘキサメチル
ジシロキサン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキ
サン、1,3−ジフェニルテトラメチルジシロキサン及
び1分子当たり2から12個のシロキサン単位を有し末
端に位置する単位にそれぞれ1個宛のケイ素原子に結合
した水酸基を含有したジメチルポリシロキサンが挙げら
れる。
イルが挙げられる。好ましいシリコーンオイルとして
は、25℃における粘度がおよそ30〜1,000セン
チストークスのものが用いられる。例えばジメチルシリ
コーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、α−
メチルスチレン変性シリコーンオイル、クロルフェニル
シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイルが好ま
しい。
ランカップリング剤で処理されたシリカ微粉体とシリコ
ーンオイルとをヘンシェルミキサーの如き混合機を用い
て直接混合しても良いし、ベースとなるシリカへシリコ
ーンオイルを噴射する方法によっても良い。あるいは適
当な溶剤にシリコーンオイルを溶解あるいは分散せしめ
た後、ベースのシリカ微粉体とを混合し、溶剤を除去し
て作製しても良い。
必要に応じてシリカ微粉体又は酸化チタン微粉体以外の
外部添加剤を添加してもよい。
付与剤、ケーキング防止剤、熱ロール定着時の離型剤、
滑剤、研磨剤の働きをする樹脂微粒子や無機微粒子であ
る。
弗化ビニリデンの如き滑剤、中でもポリ弗化ビニリデン
が好ましい。或いは酸化セリウム、炭化ケイ素、チタン
酸ストロンチウム等の研磨剤、中でもチタン酸ストロン
チウムが好ましい。或いは例えば酸化チタン、酸化アル
ミニウム等の流動性付与剤、中でも特に疎水性のものが
好ましい。ケーキング防止剤、或いは例えばカーボンブ
ラック、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸化スズ等の導電
性付与剤、また逆極性の白色微粒子及び黒色微粒子を現
像性向上剤として少量用いることもできる。
たは無機微粉体または疎水性無機微粉体等は、磁性トナ
ー粒子100重量部に対して0.1〜5重量部(好まし
くは、0.1〜3重量部)使用するのが良い。
を図2を参照しながら説明する。
接触帯電部材11でOPC感光ドラム3表面を負極性に
帯電し、レーザ光による露光5によりイメージスキャニ
ングによりデジタル潜像を形成し、カウンター方向に設
置されたウレタンゴム製の弾性ブレード8および磁石1
5を内包している現像スリーブ6を具備する現像手段と
しての現像装置1の負摩擦帯電性磁性トナー13で該潜
像を反転現像する。または、アモルファスシリコーン感
光体を使用し、感光体を正極性に帯電し、静電荷像を形
成し、負摩擦帯電性磁性トナーを用いて正規現像をおこ
なう。現像スリーブ6に、バイアス印加手段12により
交互バイアス、パルスバイアス及び/又は直流バイアス
が印加されている。転写紙Pが搬送されて、転写部にく
ると転写手段としての転写ローラーからなる接触転写部
材4により転写紙Pの背面(感光ドラム側と反対面)か
ら帯電をすることにより、感光ドラム表面上のトナー画
像が転写紙P上へ静電転写される。感光ドラム3から分
離された転写紙Pは、内部に加熱手段20を有する加熱
ローラー21と加圧ローラー22を有する加熱加圧定着
器により転写紙P上のトナー画像を定着するために定着
処理される。
トナーは、クリーニングブレード7を有するクリーニン
グ器14で除去される。クリーニング後の感光ドラム3
は、イレース露光10により除電され、再度、一次帯電
器11による帯電工程から始まる工程が繰り返される。
び導電性基体を有し、矢印方向に動く。現像剤担持体で
ある非磁性円筒の現像スリーブ6は、現像部において静
電荷像担持体表面と同方向に進むように回転する。非磁
性円筒の現像スリーブ6の内部には、磁界発生手段であ
る多極永久磁石15(マグネットロール)が回転しない
ように配されている。現像装置1内の磁性トナー13は
非磁性円筒面上に塗布され、かつ現像スリーブ6の表面
と磁性トナー粒子との摩擦によって、磁性トナー粒子は
マイナスのトリボ電荷が与えられる。さらに弾性ドクタ
ーブレード8を配置することにより、現像剤層の厚さを
薄く(30μm〜300μm)且つ均一に規制して、現
像部における感光ドラム3と現像スリーブ6の間隙より
も薄いトナー層を非接触となるように形成する。このス
リーブ6の回転速度を調整することにより、スリーブ表
面速度が静電荷像保持面の速度と実質的に等速、もしく
はそれに近い速度となるようにする。
スバイアスをバイアス手段12により印加しても良い。
この交流バイアスはfが200〜4,000Hz、Vp
pが500〜3,000Vであることが好ましい。
際し、静電荷像を保持する感光ドラム3の表面の静電的
力及び交流バイアスまたはパルスバイアスの作用によっ
て磁性トナー粒子は静電像側に転移する。
現像装置、クリーニング手段などの構成要素のうち、複
数のものを装置ユニットとして一体に結合してプロセス
カートリッジを構成し、このプロセスカートリッジを装
置本体に対して着脱可能に構成しても良い。例えば、帯
電手段及び現像装置を感光ドラムとともに一体に支持し
てプロセスカートリッジを形成し、装置本体に着脱自在
の単一ユニットとし、装置本体のレールなどの案内手段
を用いて着脱自在の構成にしても良い。このとき、上記
のプロセスカートリッジのほうにクリーニング手段を伴
って構成しても良い。
実施例を示している。本実施例では、現像装置1、ドラ
ム状の静電荷像担持体(感光体ドラム)3、クリーナ1
4、一次帯電器11を一体としたプロセスカートリッジ
18が例示される。
置1の磁性トナー13がなくなった時に新たなカートリ
ッジと交換される。
3を保有しており、現像時には、感光体ドラム3と現像
スリーブ6との間に所定の電界が形成され、現像工程が
好適に実施されるためには、感光ドラム3と現像スリー
ブ6との間の距離は非常に大切である。本実施例では例
えば300μm中心とし、誤差が±20μmとなるよう
に調整される。
て、現像装置1は磁性トナー13を収容するためのトナ
ー容器2と、トナー容器2内の磁性トナー13をトナー
容器2から静電荷像担持体3に対面した現像域へと担持
し搬送する現像スリーブ6と、現像スリーブ6にて担持
され、現像域へと搬送される磁性トナーを所定厚さに規
制し該現像スリーブ上にトナー薄層を形成するための弾
性ブレード8とを有する。
る。通常は、磁石15を内蔵した非磁性の現像スリーブ
6から構成される。現像スリーブ6は図示されるように
円筒状の回転体とすることもできる。循環移動するベル
ト状とすることも可能である。その材質としては通常、
アルミニウムやSUSが用いられることが好ましい。
リコーンゴム、NBRの如きゴム弾性体;リン青銅、ス
テンレス板の如き金属弾性体;ポリエチレンテレフタレ
ート、高密度ポリエチレン等の如き樹脂弾性体で形成さ
れた弾性板で構成される。弾性ブレード8は、その部材
自体のもつ弾性により現像スリーブ6に当接され、鉄の
如き剛体から成るブレード支持部材9にてトナー容器2
に固定される。弾性ブレード8は、線圧5〜80g/c
mで現像スリーブ6の回転方向に対してカウンター方向
に当接することが好ましい。
ーに代えてブレード形状の帯電ブレードを適用すること
も可能であり、本発明の磁性トナーは、この帯電ブレー
ドに対する汚染を抑制できる効果も有している。
リンターに適用する場合には、光像露光Lは受信データ
をプリントするための露光になる。図4はこの場合の1
例をブロック図で示したものである。
ンター29を制御する。コントローラ21の全体はCP
U27により制御されている。画像読取部からの読取デ
ータは、送信回路23を通して相手局に送信される。相
手局から受けたデータは受信回路22を通してプリンタ
ー29に送られる。画像メモリには所定の画像データが
記憶される。プリンタコントローラ28はプリンター2
9を制御している。24は電話である。
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路22で復調された後、CPU27は画像情報の複号処
理を行い順次画像メモリ26に格納される。そして、少
なくとも1ページの画像がメモリ26に格納されると、
そのページの画像記録を行う。CPU27は、メモリ2
6より1ページの画像情報を読み出しプリンタコントロ
ーラ28に複合化された1ページの画像情報を送出す
る。プリンタコントローラ28は、CPU27からの1
ページの画像情報を受け取るとそのページの画像情報記
録を行うべく、プリンタ29を制御する。
録中に、次のページの受信を行っている。
る。
べたが、以下実施例に基づいて具体的に本発明について
説明する。しかしながら、これによって本発明の実施の
態様がなんら限定されるものではない。実施例中の部数
は重量部である。
液中に、鉄元素に対しケイ素元素の含有率が1.5%と
なるようにケイ酸ソーダを添加した後、鉄イオンに対し
て1.0〜1.1当量の苛性ソーダ溶液を混合し、水酸
化第一鉄を含む水溶液を調製した。
9)に維持しながら空気を吹き込み、80〜90℃で酸
化反応を行い、種晶を生成させるスラリー液を調製し
た。
量(ケイ酸ソーダのナトリウム成分及び苛性ソーダのナ
トリウム成分)に対し0.9〜1.2当量となるよう硫
酸第一鉄水溶液を加えた後、スラリー液のpH6〜10
(例えばpH8)に維持して、空気を吹き込みながら酸
化反応をすすめ、酸化反応の終期にpHを調整し、磁性
酸化鉄粒子表面にケイ酸成分を偏在させた。生成した磁
性酸化鉄粒子を常法により洗浄、濾過、乾燥し、次いで
凝集している粒子を解砕処理し、表2に示すような特性
を有する磁性酸化鉄を得た。
を測定したデータを表1に示し、図1に磁性酸化鉄の鉄
元素とケイ素元素の溶解率の関係を示す。
酸化鉄粒子表面に存在するアルカリで溶出されるケイ酸
の如きケイ素化合物由来のケイ素元素の含有量Cは1
4.9mg/lであり、磁性酸化鉄粒子表層部に存在す
るケイ素化合物由来のケイ素元素の含有量Bは32.3
mg/lであり、含有量Aは49.8mg/lであっ
た。
素に対するケイ素元素の含有率を1.0%となるように
ケイ酸ソーダを添加したことを除いては、製造例1と同
様にして表2に示すような特性を有する磁性酸化鉄を得
た。
素に対するケイ素元素の含有率を2.8%となるように
ケイ酸ソーダを添加したことを除いては、製造例1と同
様にして表2に示すような特性を有する磁性酸化鉄を得
た。
素に対するケイ素元素の含有率を5.8%となるように
ケイ酸ソーダを添加したことを除いては、製造例1と同
様にして表2に示すような特性を有する磁性酸化鉄を得
た。
酸ソーダを添加しないことを除いては、製造例1と同様
にして表2に示すような特性を有する磁性酸化鉄を得
た。
以下の各実施例に示すような脂肪族アルコールで表面処
理して使用した。表面処理は磁性酸化鉄100部と各実
施例に示した所定量のアルコールをヘンシェルミキサー
に入れて混合して行った。
定した二軸混練押し出し機によって溶融混練を行った。
混練物を冷却後粗粉砕し、ジェット気流を用いて粉砕機
によって微粉砕し、さらに風力分級機械を用いて分級
し、重量平均粒径5.5μm、体積平均粒径5.0μ
m、3.17μm以下の個数%が20%のトナー粒子を
得た。このトナー粒子100部と負帯電性疎水性シリカ
微粉末1.0部をヘンシェルミキサーで混合し磁性トナ
ーを得た。
部に対して高級アルコール(炭素数平均値n=20)1
部で表面処理した磁性酸化鉄Bを101部用い、かつア
ゾ系鉄錯体化合物(1)のかわりにアゾ系クロム錯体化
合物を2部用いることを除いては実施例1と同様にし
て、重量平均粒径5.6μm、体積平均粒径5.1μ
m、3.17μm以下の個数%が17%のトナー粒子を
得た。このトナー粒子100部と負帯電性疎水性シリカ
微粉末1.0部をヘンシェルミキサーで混合し磁性トナ
ーを得た。
部に対して高級アルコール(炭素数平均値n=98)
0.5部で表面処理した磁性酸化鉄Cを100.5部用
い、かつ脂肪族アルコール系ワックスのかわりに、ポリ
プロピレンワックス(Mw5000)を4部用いること
を除いては実施例1と同様にして、重量平均粒径6.1
μm、体積平均粒径5.7μm、3.17μm以下の個
数%が13%のトナー粒子を得た。このトナー粒子10
0部と負帯電性疎水性シリカ微粉末1.0部をヘンシェ
ルミキサーで混合し磁性トナーを得た。
部に対して高級アルコール(炭素数平均値n=35)3
部で表面処理した磁性酸化鉄Dを103部用い、かつア
ゾ系鉄錯体化合物(1)のかわりに、アゾ系鉄錯体化合
物(2)を2部用いることを除いては実施例1と同様に
して、重量平均粒径4.9μm、体積平均粒径4.5μ
m、3.17μm以下の個数%が5%のトナー粒子を得
た。このトナー粒子100部と負帯電性疎水性シリカ微
粉末1.0部をヘンシェルミキサーで混合し磁性トナー
を得た。
部に対して高級アルコール(炭素数平均値n=50)
0.5部で表面処理した磁性酸化鉄Eを100.5部用
い、かつアゾ系鉄錯体化合物(1)のかわりに、アゾ系
鉄錯体化合物(3)を2部用いることを除いては実施例
1と同様にして、重量平均粒径5.2μm、体積平均粒
径4.7μm、3.17μm以下の個数%が25%のト
ナー粒子を得た。このトナー粒子100部と負帯電性疎
水性シリカ微粉末1.0部をヘンシェルミキサーで混合
し磁性トナーを得た。
部に対して高級アルコール(炭素数平均値n=15)2
部で表面処理した磁性酸化鉄Fを102部用い、かつア
ゾ系鉄錯体化合物(1)のかわりに、アゾ系鉄錯体化合
物(3)を2部用いることを除いては実施例1と同様に
して、重量平均粒径4.7μm、体積平均粒径4.1μ
m、3.17μm以下の個数%が30%のトナー粒子を
得た。このトナー粒子100部と負帯電性疎水性シリカ
微粉末1.0部をヘンシェルミキサーで混合し磁性トナ
ーを得た。
部に対して高級アルコール(炭素数平均値n=30)
0.8部で表面処理した磁性酸化鉄Gを100.8部用
い、かつアゾ系鉄錯体化合物(1)のかわりに、アゾ系
鉄錯体化合物(4)を2部用いることを除いては実施例
1と同様にして、重量平均粒径8.5μm、体積平均粒
径7.9μm、3.17μm以下の個数%が10%のト
ナー粒子を得た。このトナー粒子100部と負帯電性疎
水性シリカ微粉末1.0部をヘンシェルミキサーで混合
し磁性トナーを得た。
部に対してドデシルアルコール(炭素数平均値n=1
2)1部で表面処理した磁性酸化鉄Hを101部用い、
かつアゾ系鉄錯体化合物(1)のかわりに、アゾ系鉄錯
体化合物(5)を2部用いることを除いては実施例1と
同様にして、重量平均粒径6.3μm、体積平均粒径
5.8μm、3.17μm以下の個数%が17%のトナ
ー粒子を得た。このトナー粒子100部と負帯電性疎水
性シリカ微粉末1.0部をヘンシェルミキサーで混合し
磁性トナーを得た。
部に対して高級アルコール(炭素数平均値n=170)
5部で表面処理した磁性酸化鉄Iを105部用い、かつ
アゾ系鉄化合物(1)のかわりに、アゾ系鉄錯体化合物
(6)を2部用いることを除いては実施例1と同様にし
て、重量平均粒径3.1μm、体積平均粒径2.9μ
m、3.17μm以下の個数%が46%のトナー粒子を
得た。このトナー粒子100部と負帯電性疎水性シリカ
微粉末1.0部をヘンシェルミキサーで混合し磁性トナ
ーを得た。
部に対して高級アルコール(炭素数平均値n=280)
2部で表面処理した磁性酸化鉄Jを102部用い、かつ
アゾ系鉄錯体化合物(1)のかわりに、サリチル酸系亜
鉛錯体化合物を2部用い、かつ脂肪酸アルコール系ワッ
クスのかわりに、ポリエチレンワックス(Mw=120
0)を4部用いることを除いては実施例1と同様にし
て、重量平均粒径7.6μm、体積平均粒径7.0μ
m、3.17μm以下の個数%が11%のトナー粒子を
得た。このトナー粒子100部と負帯電性疎水性シリカ
微粉末1.0部をヘンシェルミキサーで混合し磁性トナ
ーを得た。
用いて、実施例1と同様にして重量平均粒径12.5μ
m、体積平均粒径10.8μm、3.17μm以下の個
数%が10%のトナー粒子を得た。このトナー粒子10
0部と負帯電性疎水性シリカ微粉末1.0部をヘンシェ
ルミキサーで混合し磁性トナーを得た。
してアルコールによる表面処理を行わずにそのまま磁性
酸化鉄Mとして100部用いることを除いて比較例1と
同様にして重量平均粒径6.5μm、体積平均粒径6.
0μm、3.17μm以下の個数%が35%のトナー粒
子を得た。このトナー粒子100部と負帯電性疎水性シ
リカ微粉末1.0部をヘンシェルミキサーで混合し磁性
トナーを得た。
部に対してシランカップリング剤(γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン)0.5部で表面処理した
磁性酸化鉄粒子Nを100.5部用い、かつ脂肪族アル
コール系ワックスのかわりにポリプロピレンワックス4
部(Mw=8000)を用いることを除いては実施例1
と同様にして、重量平均粒径5.5μm、体積平均粒径
5.0μm、3.17μm以下の個数%が17%のトナ
ー粒子を得た。このトナー粒子100部と負帯電性疎水
性シリカ微粉末1.0部をヘンシェルミキサーで混合し
磁性トナーを得た。
部に対して、ステアリン酸1部で表面処理した磁性酸化
鉄粒子Oを101部用い、かつ脂肪族アルコール系ワッ
クスポリプロピレンワックス4部(Mw=8000)を
用いることを除いては実施例1と同様にして、重量平均
粒径5.4μm、体積平均粒径4.9μm、3.17μ
m以下の個数%が22%のトナー粒子を得た。このトナ
ー粒子100部と負帯電性疎水性シリカ微粉末1.0部
をヘンシェルミキサーで混合し磁性トナーを得た。
部に対して、高級アルコール(炭素数平均値n=8)7
部で表面処理した磁性酸化鉄Pを100部用いることを
除いては、実施例1と同様にして重量平均粒径6.3μ
m、体積平均粒径5.8μm、3.17μm以下の個数
%が30%のトナー粒子を得た。このトナー粒子100
部と負帯電性疎水性シリカ微粉末1.0部をヘンシェル
ミキサーで混合し磁性トナーを得た。
部に対して、高級アルコール(炭素数平均値n=31
0)1部で表面処理した磁性酸化鉄Qを100部用いる
ことを除いては、実施例1と同様にして重量平均粒径
6.5μm、体積平均粒径6.0μm、3.17μm以
下の個数%が32%のトナー粒子を得た。このトナー粒
子100部と負帯電性疎水性シリカ微粉末1.0部をヘ
ンシェルミキサーで混合し磁性トナーを得た。
14.5μm、体積平均粒径12.5μm、3.17μ
m以下の個数%が10%のトナー粒子を得た。このトナ
ー粒子100部と負帯電性疎水性シリカ微粉末1.0部
をヘンシェルミキサーで混合し磁性トナーを得た。
製するために用いた材料をまとめて示す。
乃至7で調製した磁性トナーを以下に示す方法によって
評価した。
プリンターLBP−450(キヤノン製)を用いて、1
2枚(A4)/1分のプリント速度で、低温低湿(10
℃,15%RH)環境下で2万枚プリントアウト後、同
じカートリッジを高温高湿(32.5℃,90%RH)
環境下でさらに3万枚のプリントアウト試験を行った。
トナー切れに際しては、カートリッジ上部のトナー容器
部分に切り込みを設け、そこからトナーを補給すること
によってプリントアウト試験を続けた。得られた画像を
下記の項目について評価した。
ローラーの目視による観察で評価した。 ◎:帯電部材の直接目視で汚染が確認されない ○:帯電部材の直接目視では汚染が確認されるが画像上
には現れない △:帯電部材の汚染が画像上に現れるが軽微で実用上問
題ない ×:帯電部材の汚染が画像上に現れ、実用上許容できな
い
(75g/m2 )にプリントアウト時の画像濃度維持に
より評価した。なお、画像濃度は「マクベス反射濃度
計」(マクベス社製)を用いて、原稿濃度が0.00の
白地部分のプリントアウト画像に対する相対濃度を測定
した。
た転写紙の白色度と、低温低湿環境での2万枚プリント
アウト後のベタ白をプリント後の転写紙の白色度との比
較からカブリを算出した。
トし、顕微鏡観察によって文字周辺のトナー飛散など文
字のシャープ性のレベルを評価した。 ○:文字周辺のトナー飛散がほとんどなく、シャープで
ある △:トナー飛散がやや多い ×:トナー飛散が非常に多い
ンをプリントアウトし、1ドットの再現性を顕微鏡観察
によって評価した。 ○:ドットを忠実に再現している △:やや像に乱れがある ×:像に乱れが多く再現性が悪い
より定着画像を摺擦し、摺擦前後での画像濃度の低下率
(%)で評価した。 ○(良):0〜10% △(可):10〜20% ×(不可):20%以上
プリントアウトし、5000枚後の画像上の汚れの程度
により評価した。 ○:良好(ほとんど発生せず) △:実用可 ×:実用不可
ルにより磁性酸化鉄粒子の表面処理を行ったことから、
この表面処理された磁性酸化鉄粒子の結着樹脂に対する
密着性が高まり、磁性トナー粒子から酸性酸化鉄の離脱
が抑制されることから、帯電部材の汚染を抑制すること
ができる。
置の概略的説明図である。
である。
リンターに適用する場合のブロック図を示す。
Claims (39)
- 【請求項1】 結着樹脂及び磁性酸化鉄粒子を少なくと
も含有する磁性トナー粒子を有する静電荷像現像用磁性
トナーにおいて、 該磁性酸化鉄粒子は、炭素数の平均値が12〜300の
脂肪族アルコールで表面処理されており、 該磁性トナーは、重量平均粒径が13.5μm以下であ
り、個数分布から求めた個数基準の粒径3.17μm以
下の磁性トナー粒子を1個数%以上含有していることを
特徴とする静電荷像現像用磁性トナー。 - 【請求項2】 該脂肪族アルコールの炭素数の平均値が
12〜100である請求項1に記載の静電荷像現像用磁
性トナー。 - 【請求項3】 該脂肪族アルコールの炭素数の平均値が
20〜100である請求項1に記載の静電荷像現像用磁
性トナー。 - 【請求項4】 該磁性酸化鉄粒子がケイ素元素を含有す
る請求項1乃至3のいずれかに記載の静電荷像現像用磁
性トナー。 - 【請求項5】 該磁性酸化鉄粒子がケイ素元素を含有
し、ケイ素元素が磁性酸化鉄粒子表面に存在する請求項
1乃至3のいずれかに記載の静電荷像現像用磁性トナ
ー。 - 【請求項6】 該磁性酸化鉄粒子がケイ素元素を含有
し、ケイ素元素の含有率が鉄元素を基準として0.5〜
4重量%であり、該磁性酸化鉄粒子の鉄元素溶解率が2
0重量%までに存在するケイ素元素の含有量Bと、該磁
性酸化鉄粒子のケイ素元素の全含有量Aとの比(B/
A)×100が44〜84%であり、該磁性酸化鉄粒子
の表面に存在するケイ素元素の含有量Cと該含有量Aと
の比(C/A)×100が10〜55%である請求項1
乃至5のいずれかに記載の静電荷像現像用磁性トナー。 - 【請求項7】 磁性トナーは、粒度分布が、重量平均粒
径(D4 )をX(μm)、個数分布から求めた個数基準
の粒径3.17μm以下の磁性トナー粒子の個数%をY
(個数%)とした時、下記条件 −5X+35≦Y≦−25X+180 3.5≦X≦6.5 を満たす請求項1乃至6のいずれかに記載の静電荷像現
像用磁性トナー。 - 【請求項8】 該磁性トナーは、2.5乃至6.0μm
の体積平均粒径を有する請求項1乃至6のいずれかに記
載の静電荷像現像用磁性トナー。 - 【請求項9】 該磁性トナーは、低分子量ワックスを含
有しており、該低分子量ワックスが下記一般式 R−Y (Rは炭化水素基を示し、Yは水酸基、カルボキシル
基、アルキルエーテル基、エステル基、スルホニル基を
示す。)で表わせる化合物であり、該化合物は、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による重
量平均分子量(Mw)が3000以下であることを特徴
とする請求項1乃至8のいずれかに記載の静電荷像現像
用磁性トナー。 - 【請求項10】 該低分子量ワックスは、下記一般式 CH3 (CH2 )n OH(n=20〜300) で表わされる高分子量アルコールを主成分とすることを
特徴とする請求項9に記載の静電荷像現像用磁性トナ
ー。 - 【請求項11】 該磁性トナーは、荷電制御剤を含有し
ており、該荷電制御剤が、下記式(1)又は(2)で表
わされるものであることを特徴とする請求項1乃至10
のいずれかに記載の静電荷像現像用磁性トナー。 【外1】 〔式中、Mは配位中心金属を示し、Arはアリール基又
は、ニトロ基,ハロゲン基,ルボキシル基,アニリド基
及び炭素数1〜18のアルキル基及び炭素数1〜18の
アルコキシ基からなるグループから選択される置換基で
置換されたアリール基を示し、X,X′,Y,Y′は−
O−,−CO−,−NH−,−NR−(Rは炭素数1〜
4のアルキル基)を示し、 【外2】 は水素,ナトリウムイオン,カリウムイオン,アンモニ
ウムイオンまたは脂肪族アンモニウムイオンを示す。〕 【外3】 - 【請求項12】 該荷電制御剤が下記式(3)で表わさ
れるアゾ系鉄錯体であることを特徴とする請求項11に
記載の静電荷像現像用磁性トナー。 【外4】 〔式中、X1 ,及びX2 は、水素原子,低級アルキル
基,低級アルコキシ基,ニトロ基又はハロゲン原子を示
し、 m及びm′は1〜3の整数を示し、 Y1 及びY3 は水素原子,C1 〜C18のアルキル,C2
〜C18のアルケニル,スルホンアミド,メシル,スルホ
ン酸,カルボキシエステル,ヒドロキシ,C1〜C18の
アルコキシ,アセチルアミノ,ベンゾイル,アミノ基又
はハロゲン原子を示し、 n及びn′は1〜3の整数を示し、 Y2 及びY4 は水素原子又はニトロ基を示し、 (上記のX1 とX2 ,mとm′,Y1 とY3 ,nと
n′,Y2 とY4 は同一でも異なっていても良い。) 【外5】 はアンモニウムイオン,アルカリ金属イオン,水素イオ
ン又はそれらの混合イオンを示す。〕 - 【請求項13】 該磁性トナー粒子は、磁性酸化鉄粒子
を炭素数の平均値が12〜300の脂肪族アルコールで
あらかじめ表面処理した後に、結着樹脂と混合し、溶融
混練し、混練物を冷却後粉砕して生成されたものである
請求項1乃至12に記載の静電荷像現像用磁性トナー。 - 【請求項14】 外部より電圧を印加した帯電部材を潜
像保持体に接触させて該潜像保持体を帯電する帯電工
程;帯電された潜像保持体に静電荷潜像形成手段により
静電荷潜像を形成する静電荷潜像形成工程;及び該潜像
保持体の静電荷潜像を現像手段に保有されている磁性ト
ナーにより現像してトナー画像を形成する現像工程;を
有する画像形成方法において、 該磁性トナーは、結着樹脂及び磁性酸化鉄粒子を少なく
とも含有する磁性トナー粒子を有しており、 該磁性酸化鉄粒子は、炭素数の平均値が12〜300の
脂肪族アルコールで表面処理されており、 該磁性トナーは、重量平均粒径が13.5μm以下であ
り、個数分布から求めた個数基準の粒径3.17μm以
下の磁性トナー粒子を1個数%以上含有していることを
特徴とする画像形成方法。 - 【請求項15】 該脂肪族アルコールの炭素数の平均値
が12〜100である請求項14に記載の画像形成方
法。 - 【請求項16】 該脂肪族アルコールの炭素数の平均値
が20〜100である請求項14に記載の画像形成方
法。 - 【請求項17】 該磁性酸化鉄粒子がケイ素元素を含有
する請求項14乃至16のいずれかに記載の画像形成方
法。 - 【請求項18】 該磁性酸化鉄粒子がケイ素元素を含有
し、ケイ素元素が磁性酸化鉄粒子表面に存在する請求項
14乃至16のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項19】 該磁性酸化鉄粒子がケイ素元素を含有
し、ケイ素元素の含有率が鉄元素を基準として0.5〜
4重量%であり、該磁性酸化鉄粒子の鉄元素溶融率が2
0重量%までに存在するケイ素元素の含有量Bと、該磁
性酸化鉄粒子のケイ素元素の全含有量Aとの比(B/
A)×100が44〜84%であり、該磁性酸化鉄粒子
の表面に存在するケイ素元素の含有量Cと該含有量Aと
の比(C/A)×100が10〜55%である請求項1
4乃至18のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項20】 該磁性トナーの粒度分布が、重量平均
粒径(D4 )をX(μm)、個数分布から求めた個数基
準の粒径3.17μm以下の磁性トナー粒子の個数%を
Y(個数%)とした時、下記条件 −5X+35≦Y≦−25X+180 3.5≦X≦6.5 を満たす請求項14乃至19のいずれかに記載の画像形
成方法。 - 【請求項21】 該磁性トナーは、2.5乃至6.0μ
mの体積平均粒径を有する請求項14乃至19のいずれ
かに記載の電像形成方法。 - 【請求項22】 該磁性トナーは、低分子量ワックスを
含有しており、 該低分子量ワックスが下記一般式 R−Y (Rは炭化水素基を示し、 Yは水酸基、カルボキシル基、アルキルエーテル基、エ
ステル基、スルホニル基を示す。)で表わせる化合物で
あり、該化合物は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)による重量平均分子量(Mw)が30
00以下であることを特徴とする請求項14乃至21の
いずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項23】 該低分子量ワックスは、下記一般式 CH3 (CH2 )n OH(n=20〜300) で表わされる高分子量アルコールを主成分とすることを
特徴とする請求項22に記載の画像形成方法。 - 【請求項24】 該磁性トナーは、荷電制御剤を含有し
ており、該荷電制御剤が、下記式(1)又は(2)で表
わされるものであることを特徴とする請求項14乃至2
3のいずれかに記載の画像形成方法。 【外6】 〔式中、Mは配位中心金属を示し、Arはフェニル基,
ナフチル基の如きアリール基又は、ニロト基,ハロゲン
基,ルボキシル基,アニリド基及び炭素数1〜18のア
ルキル基及び炭素数1〜18のアルコキシ基からなるグ
ループから選択される置換基で置換されたアリール基を
示し、X,X′,Y,Y′,は−O−,−CO−,−N
H−,−NR−(Rは炭素数1〜4のアルキル基)を示
し、 【外7】 は水素,ナトリウムイオン,カリウムイオン,アンモニ
ウムイオンまたは脂肪族アンモニウムイオンを示す。〕 【外8】 - 【請求項25】 該荷電制御剤が下記式(3)で表わさ
れるアゾ系鉄錯体であることを特徴とする請求項24に
記載の画像形成方法。 【外9】 〔式中、X1 ,及びX2 は水素原子,低級アルキル基,
低級アルコキシ基,ニトロ基又はハロゲン原子を示し、 m及びm′は1〜3の整数を示し、 Y1 及びY3 は水素原子,C1 〜C18のアルキル,C2
〜C18のアルケニル,スルホンアミド,メシル,スルホ
ン酸,カルボキシエステル,ヒドロキシ,C1〜C18の
アルコキシ,アセチルアミノ,ベンゾイル,アミノ基又
はハロゲン原子を示し、 n及びn′は1〜3の整数を示し、 Y2 及びY4 は水素原子又はニトロ基を示し、 (上記のX1 とX2 ,mとm′,Y1 とY3 ,nと
n′,Y2 とY4 は同一でも異なっていても良い。) 【外10】 はアンモニウムイオン,アルカリ金属イオン,水素イオ
ン又はそれらの混合イオンを示す。〕 - 【請求項26】 該磁性トナー粒子は、磁性酸化鉄粒子
を炭素数の平均値が12〜300の脂肪族アルコールで
あらかじめ表面処理した後に、結着樹脂と混合し、溶融
混練し、混練物を冷却後粉砕して生成されたものである
請求項14乃至25に記載の画像形成方法。 - 【請求項27】 画像形成装置本体に対し脱着可能に装
置されるプロセスカートリッジであって、該プロセスカ
ートリッジは、 静電荷潜像を保持するための潜像保持体;該潜像保持体
に接触し、外部より電圧を印加することにより該潜像保
持体を帯電するための帯電部材;及び該潜像保持体に保
持されている静電荷潜像を現像してトナー画像を形成す
るための磁性トナーを保有している現像手段;を有して
おり、 該磁性トナーは、結着樹脂及び磁性酸化鉄粒子を少なく
とも含有する磁性トナー粒子を有しており、 該磁性酸化鉄粒子は、炭素数の平均値が12〜300の
脂肪族アルコールで表面処理されており、 該磁性トナーは、重量平均粒径が13.5μm以下であ
り、個数分布から求めた個数基準の粒径3.17μm以
下の磁性トナー粒子を1個数%以上含有していることを
特徴とするプロセスカートリッジ。 - 【請求項28】 該脂肪族アルコールの炭素数の平均値
が12〜100である請求項27に記載のプロセスカー
トリッジ。 - 【請求項29】 該脂肪族アルコールの炭素数の平均値
が20〜100である請求項27に記載のプロセスカー
トリッジ。 - 【請求項30】 該磁性酸化鉄粒子がケイ素元素を含有
する請求項27乃至29のいずれかに記載のプロセスカ
ートリッジ。 - 【請求項31】 該磁性酸化鉄粒子がケイ素元素を含有
し、ケイ素元素が磁性酸化鉄粒子表面に存在する請求項
27乃至29のいずれかに記載のプロセスカートリッ
ジ。 - 【請求項32】 該磁性酸化鉄粒子がケイ素元素を含有
し、ケイ素元素の含有率が鉄元素を基準として0.5〜
4重量%であり、該磁性酸化鉄粒子の鉄元素溶融率が2
0重量%までに存在するケイ素元素の含有量Bと、該磁
性酸化鉄粒子のケイ素元素の全含有量Aとの比(B/
A)×100が44〜84%であり、該磁性酸化鉄粒子
の表面に存在するケイ素元素の含有量Cと該含有量Aと
の比(C/A)×100が10〜55%である請求項2
7乃至31のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項33】 該磁性トナーの粒度分布が、重量平均
粒径(D4 )をX(μm)、個数分布から求めた個数基
準の粒径3.17μm以下の磁性トナー粒子の個数%を
Y(個数%)とした時、下記条件 −5X+35≦Y≦−25X+180 3.5≦X≦6.5 を満たす請求項27乃至32のいずれかに記載のプロセ
スカートリッジ。 - 【請求項34】 該磁性トナーは、2.5乃至6.0μ
mの体積平均粒径を有する請求項27乃至32のいずれ
かに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項35】 該磁性トナーは、低分子量ワックスを
含有しており、 該低分子量ワックスが下記一般式 R−Y (Rは炭化水素基を示し、 Yは水酸基、カルボキシル基、アルキルエーテル基、エ
ステル基、スルホニル基を示す。)で表わせる化合物で
あり、該化合物は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)による重量平均分子量(Mw)が30
00以下であることを特徴とする請求項27乃至34の
いずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項36】 該低分子量ワックスは、下記一般式 CH3 (CH2 )n OH(n=20〜300) で表わされる高分子量アルコールを主成分とすることを
特徴とする請求項35に記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項37】 該磁性トナーは、荷電制御剤を含有し
ており、該荷電制御剤が、下記式(1)又は(2)で表
わされるものであることを特徴とする請求項27乃至3
6のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。 【外11】 〔式中、Mは配位中心金属を示し、Arはフェニル基,
ナフチル基の如きアリール基又は、ニトロ基,ハロゲン
基,ルボキシル基,アニリド基及び炭素数1〜18のア
ルキル基及び炭素数1〜18のアルコキシ基からなるグ
ループから選択される置換基で置換されたアリール基を
示し、X,X′,Y,Y′は−O−,−CO−,−NH
−,−NR−(Rは炭素数1〜4のアルキル基)を示
し、 【外12】 は水素,ナトリウムイオン,カリウムイオン,アンモニ
ウムイオンまたは脂肪族アンモニウムイオンを示す。〕 【外13】 - 【請求項38】 該荷電制御剤が下記式(3)で表わさ
れるアゾ系鉄錯体であることを特徴とする請求項37に
記載のプロセスカートリッジ。 【外14】 〔式中、X1 ,及びX2 は水素原子,低級アルキル基,
低級アルコキシ基,ニトロ基又はハロゲン原子を示し、 m及びm′は1〜3の整数を示し、 Y1 及びY3 は水素原子,C1 〜C18のアルキル,C2
〜C18のアルケニル,スルホンアミド,メシル,スルホ
ン酸,カルボキシエステル,ヒドロキシ,C1〜C18の
アルコキシ,アセチルアミノ,ベンゾイル,アミノ基又
はハロゲン原子を示し、 n及びn′は1〜3の整数を示し、 Y2 及びY4 は水素原子又はニトロ基を示し、 (上記のX1 とX2 ,mとm′,Y1 とY3 ,nと
n′,Y2 とY4 は同一でも異なっていても良い。) 【外15】 はアンモニウムイオン,アルカリ金属イオン,水素イオ
ン又はそれらの混合イオンを示す。〕 - 【請求項39】 該磁性トナー粒子は磁性酸化鉄粒子を
炭素数の平均値が12〜300の脂肪族アルコールであ
らかじめ表面処理した後に、結着樹脂と混合し、溶融混
練し、混練物を冷却後粉砕して生成されたものである請
求項27乃至38に記載のプロセスカートリッジ。
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