JPH09318603A - レーザ超音波欠陥検出装置 - Google Patents

レーザ超音波欠陥検出装置

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JPH09318603A
JPH09318603A JP8151925A JP15192596A JPH09318603A JP H09318603 A JPH09318603 A JP H09318603A JP 8151925 A JP8151925 A JP 8151925A JP 15192596 A JP15192596 A JP 15192596A JP H09318603 A JPH09318603 A JP H09318603A
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laser
light
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signal
reflected
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Application number
JP8151925A
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English (en)
Inventor
Makoto Ochiai
誠 落合
Michio Sato
道雄 佐藤
Kazumi Watabe
和美 渡部
Akira Sudo
亮 須藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みの異なる被検査物1であっても超音波4
により形成された凹凸Pが検出できるようにする。 【解決手段】 超音波トランスジューサ3により超音波
を被検査物1に照射して該被検査物1の表面に当該被検
査物1の内部構造の情報を含む凹凸Pを形成する。そし
てレーザ源5から出射されたレーザ光6aを凹凸Pに照
射する。この際、被検査物1の厚みに依存して形成され
る凹凸Pの位置が変化するので、2軸ガルバノミラー1
7によりレーザ光6aの照射位置を調整する。その後、
当該凹凸Pにより回折等された反射光6bが光検出器9
で受光されるように、モータ41によりミラー40の位
置又は反射角を調整する。これにより厚みの異なる被検
査物1であっても当該被検査物1の内部に存在する欠陥
等を容易に検出することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管、機器、構造
物等に超音波及びレーザ光を照射して、これらの表面及
び内部に存在する欠陥を検出することが可能なレーザ超
音波欠陥検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラント等における配管、機器及
び構造物等の表面及び内部に存在する欠陥を検出するた
めにレーザ超音波欠陥検出装置が用いられている。かか
るレーザ超音波欠陥検出装置を図14に示すレーザ走査
型超音波顕微鏡(Scanning Laser Acoustic Microsc
opy:以後SLAMと略す)を一例として説明する。
【0003】SLAMは、被検査物1に音響的に結合し
た状態で固定された(以下、単に固定と称する)超音波
トランスジューサ3、レーザ光を出射するレーザ源5及
び被検査物1から反射したレーザ光を検出する光検出器
9等を有している。
【0004】そして、超音波トランスジューサ3により
被検査物1の内部に向けて超音波4が照射される。
【0005】この時、被検査物1の内部構造が一様な場
合は、超音波4は被検査物1内を散乱等されること無く
伝播して、図15(a)に示すように被検査物1の表面
Fに微細な凹凸Pが等間隔に形成された領域が発生す
る。
【0006】一方、被検査物1の内部に欠陥Dなどが存
在する場合は、超音波4はかかる欠陥Dによって反射,
散乱,回折等されるため、図15(b)に示すように被
検査物1の表面Fに欠陥Dによる影響を反映した凹凸P
が形成された領域が発生する。
【0007】このような凹凸Pが形成された被検査物1
の表面Fに、レーザ源5から出射したレーザ光6aを走
査用ミラー7aにより走査してレンズ8aにより集光し
て照射し、その反射光6bをレンズ8bにより集光し、
ミラー7bで反射して光検出器9で受光する。
【0008】なお、以下の説明においては、適宜被検査
物1に照射されるレーザ光を照射光6aと記載し、被検
査物1から反差去れたレーザ光を反射光6bと記載す
る。
【0009】これにより、光検出器9からの信号を処理
することにより、被検査物1の内部構造等を線又は面情
報として検出している。
【0010】なお、レーザ光6を用いて微細な凹凸Pを
検出する方法には、大きく分けてレーザの直進性を利用
する方法と干渉性を利用する方法が知られている(例え
ば溶接学会誌:第64巻(1995)第2号)。
【0011】しかしいずれの方法も、被検査物1の表面
Fに形成される凹凸Pの変位(高さ)が非常に小さいた
め、感度の良い信号検出ができないという欠点があっ
た。
【0012】また、被検査物1の表面Fには、超音波4
により凹凸Pが形成される以前にゴミや突起等が存在
し、これらにより照射光6aが散乱されて反射光6bの
光量や強度が減少してしまう共に、超音波4により形成
された凹凸Pとの識別が困難である問題があった。
【0013】かかる問題に対し、図16に示すような反
射光6bの光量等の減少を防止する方法が提案されてい
る。この方法は、凹凸Pが形成される位置に、光学ミラ
ー11をカプラント2bにより固定し、被検査物1の表
面Fに到達した超音波4をカプラント2bを介して光学
ミラー11に伝播させるものである。
【0014】なお、光学ミラー11は、光学鏡面の反射
材11aと当該反射材11aを支持する基材11bとか
らなり、反射材11aは、照射光6aが照射される側
に、即ち被検査物1と反対側に位置するように配設され
ている。
【0015】従って、被検査物1を伝播した超音波4は
内部構造の情報を反映した凹凸を反射材11aに形成す
るようになる。
【0016】依って、照射光6aは被検査物1の表面状
態によらずに光学鏡面である反射材11aで反射される
ので信号強度の減衰を防止することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のSLAMにおいては、厚さの異なる被検査物1を検
査する際に、以下の問題があった。即ち、凹凸Pが形成
されるには、超音波4が被検査物1中を粗密波として伝
播するため、少なくとも被検査物1の表面Fと波面とが
平行であってはならないので(平行であると表面が一様
に上下動するだけになる)、被検査物1の表面Fに対し
て斜めに入射する必要がある。
【0018】この時、たとえ超音波4の入射角度が一定
であっても、被検査物1の厚みに依存して凹凸Pが形成
される位置が変化し、照射光6aにより凹凸Pを検出し
ようとしてもその位置が判らなくなってしまう問題があ
った。
【0019】かかる問題は、図17に示すように超音波
4の伝播距離が長くなる場合に特に顕著となる。即ち、
凹凸Pを検出する面と超音波4の入射面とが同一面の場
合には、被検査物1の裏面で反射した超音波4が形成す
る凹凸Pに照射光6aを照射することになるので、超音
波4の伝播距離が長くなると凹凸Pの発生位置の同定誤
差が大きくなるためである。
【0020】図17においては、厚みH1の被検査物1
aと厚みH2の被検査物1bに対し、同一角度で超音波
を入射させたとき、凹凸は距離Lだけ離れて形成されて
いる。
【0021】また、上述した光学ミラー11を用いて凹
凸Pの検出精度を高める方法によれば、反射光6bの光
量又は強度の減衰を防止することが可能であるが、基材
11bで超音波4が減衰するばかりでなく、基材11b
と被検査物1との音速の違いから超音波4がその境界面
で屈折してしまうため、形成される凹凸の変位(高さ)
が小さくなると共に、検出すべき凹凸Pの位置の同定が
困難になる問題があった。
【0022】そこで本発明は、厚みの異なる被検査物で
あっても凹凸が形成される位置を容易に知ることが可能
になると共に、精度良く当該凹凸を検出することが可能
なレーザ超音波欠陥検出装置を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1にかかる発明は、超音波を被検査物に照射
して、当該被検査物の内部構造の情報を反映した凹凸を
該被検査物の表面に形成させる超音波照射手段と、被検
査物にレーザ源から出射されたレーザ光を照射するレー
ザ照射手段と、被検査物の表面で反射した反射光を受光
して電気信号に変換する反射光受光手段と、該反射光受
光手段からの信号に基づき、被検査物の内部構造の情報
を表示する信号処理手段とを有するレーザ超音波欠陥検
出装置において、前記レーザ照射手段が、レーザ光の光
路を変更して、前記凹凸が形成された被検査物の表面領
域に当該レーザ光を照射させる入射光路変更手段を有
し、前記反射光受光手段が、前記被検査物の表面で反射
された反射光の光路を変更して、当該反射光を前記反射
光受光手段に受光させる反射光路変更手段を有すること
を特徴とする。
【0024】即ち、超音波照射手段により超音波を被検
査物に照射して、当該内部構造に対応した凹凸を被検査
物の表面に形成させ、そして形成された凹凸を検出する
ために、レーザ照射手段によりレーザ源から出射された
レーザ光を被検査物に照射し、その反射光を反射光受光
手段により受光して電気信号に変換して、当該信号に基
づき信号処理手段により被検査物の内部構造の情報を表
示するレーザ超音波欠陥検出装置において、凹凸の形成
されている領域にレーザ光が照射されるように当該レー
ザ光の光路を変更する入射光路変更手段を前記レーザ照
射手段に設け、また反射されたレーザ光が前記反射光受
光手段に受光されるように光路を変更する反射光路変更
手段を反射光受光手段に設けて被検査物の厚みに依存す
ることなく被検査物の内部構造の情報を検出する。
【0025】請求項2にかかる発明は、前記信号処理手
段が、前記入射光路変更手段によりレーザ光の光路が変
更されると、その光路変更に対応して前記反射光路変更
手段を制御して被検査物からの光路を変更させて前記反
射光受光手段に受光させることを特徴とする。
【0026】即ち、被検査物の厚みが変化して凹凸が形
成される位置が変化するために、入射光路変更手段によ
り被検査物に入射するレーザ光の光路を変更すると、当
該光路変更に対応して自動又は手動により信号処理手段
が被検査物からのレーザ光を前記反射光受光手段に受光
させるように反射光路変更手段を制御する。
【0027】請求項3にかかる発明は、レーザ照射手段
が、被検査物に超音波を照射する際の照射角度を所定角
度に設定する照射角度設定手段を有することを特徴とす
る。
【0028】即ち、被検査物に超音波を照射する際の照
射角度を所定角度に設定する照射角度設定手段をレーザ
照射手段に設けて、被検査物表面の所定位置に凹凸を形
成させる。
【0029】請求項4にかかる発明は、前記被検査物の
厚みを検出して前記信号処理手段に出力する厚さ検出手
段を有し、前記信号処理手段が、前記厚さ検出手段から
の信号に基づき前記入射光路変更手段を制御して被検査
物に照射されるレーザ光の光路を変更させると共に、前
記反射光路変更手段を制御して被検査物からの反射光の
光路を変更させることを特徴とする。
【0030】即ち、被検査物の厚みを検出して信号処理
手段に出力する厚さ検出手段を設け、厚さ検出手段から
の信号に基づき、信号処理手段により入射光路変更手段
を制御して被検査物表面の所定位置にレーザ光を照射さ
せ、また信号処理手段により反射光路変更手段を制御し
て被検査物からの反射光が反射光受光手段に受光される
ようにする。
【0031】請求項5にかかる発明は、前記被検査物の
厚みを検出して前記信号処理手段に出力する厚さ検出手
段を有し、前記信号処理手段が、前記厚さ検出手段から
の信号に基づき前記照射角度設定手段を制御して超音波
を被検査物に照射する際の照射角度を設定してなること
を特徴とする。
【0032】即ち、被検査物の厚みを検出して前記信号
処理手段に出力する厚さ検出手段を設けて、厚さ検出手
段からの信号に基づき、信号処理手段により照射角度設
定手段を制御して超音波を被検査物に照射する際の照射
角度を設定する。
【0033】請求項6にかかる発明は、前記凹凸が形成
される被検査物の表面に、鏡面の反射材と当該反射材の
支持部材でレーザ光を透過する基材とからなる光学ミラ
ーを前記反射材が前記被検査物の表面側に位置するよう
に音響的に結合固定し、前記被検査物の表面に形成され
る凹凸と同一分布を持つ凹凸が前記反射材に形成される
ようにしたことを特徴とする。
【0034】即ち、凹凸が形成される被検査物の表面
に、入射したレーザ光を反射する鏡面の反射材を音響的
に結合して、被検査物の表面に形成される凹凸と同一分
布を持つ凹凸が形成されるようにし、これによりレーザ
光の反射率を高めて検出感度を向上させる。
【0035】請求項7にかかる発明は、前記反射光受光
手段が、前記被検査物の表面に形成された前記凹凸によ
り回折された反射光のうち、0次光と+1次光の干渉信
号を検出する第1検出器と、0次光と−1次光の干渉信
号を検出する第2検出器と、前記第1検出器及び前記第
2検出器からの信号を差動増幅させて、S/N比の高い
光電変換信号を出力する差動増幅器とを有することを特
徴とする。
【0036】即ち、レーザ光が凹凸により回折された際
に、当該回折光の0次回折光と+1次回折光の干渉信号
を第1検出器により検出し、また0次回折光と−1次回
折光の干渉信号を第2検出器により検出して、差動増幅
器により第1検出器及び第2検出器からの信号を差動増
幅させてS/N比の高い光電変換された信号を出力す
る。
【0037】請求項8にかかる発明は、前記信号処理手
段が、前記被検査物に照射されたレーザ光の照射位置を
検出する照射位置検出手段と、前記反射光受光手段から
の信号を受信して包絡線検波する包絡線検波器と、該包
絡線検波器の出力信号のうち、前記超音波照射手段から
出射される超音波に同期した信号レベルを検出する信号
レベル検出器と、該信号レベル検出器の出力信号をアナ
ログ−ディジタル変換するアナログ−ディジタル変換器
と、前記照射位置検出手段からの出力信号と前記アナロ
グ−ディジタル変換器の出力信号を対応させて記憶する
記憶装置と、前記照射位置検出手段の出力信号と前記ア
ナログ−ディジタル変換器の出力信号を対応させて表示
する表示装置とを有したことを特徴とする。
【0038】即ち、照射位置検出手段により被検査物に
照射したレーザ光の照射位置を検出し、また包絡線検波
器により反射光受光手段からの信号を受信して包絡線検
波し、信号レベル検出器により包絡線検波器から出力さ
れる信号のうち、超音波照射手段から出射される超音波
に同期した信号レベルを検出してアナログ−ディジタル
変換器により信号レベル検出器の出力信号をディジタル
信号に変換して、記憶装置により照射位置検出手段から
の出力信号とアナログ−ディジタル変換器の出力信号を
対応させて記憶すると共に、表示装置により表示させ
る。
【0039】請求項9にかかる発明は、前記レーザ照射
手段が、レーザ源から出射されたレーザ光を所定口径の
大きさまで拡大するビーム拡大手段を有し、前記反射光
受光手段が、反射光を結像させる結像レンズと、該結像
レンズの焦点位置に配設されて前記凹凸により回折され
た反射光の0次回折光を遮光する遮光手段と、前記超音
波照射手段から出射される超音波と同期して開閉するこ
とにより、前記遮光手段からの反射光を通過させるシャ
ッタと、該シャッタを通過した反射光のうち、所定波長
の反射光のみを通過させる光学フィルタと、該光学フィ
ルタを通過した反射光を受光するイメージセンサと、該
イメージセンサからの信号に基づき前記ビーム拡大手段
により拡大されたレーザ光が照射した被検査物の表面状
態を表示する表示装置とを有することを特徴とする。
【0040】即ち、ビーム拡大手段によりレーザ源から
出射されたレーザ光を所定口径の大きさまで拡大し、そ
の反射光を結像レンズにより結像させる共に該結像レン
ズの焦点位置に配設された遮光手段により反射光の0次
回折光を遮光し、また超音波照射手段から出射される超
音波と同期してシャッタを開閉することにより、遮光手
段からの反射光を通過させて所定波長の反射光のみを光
学フィルタに入射させてイメージセンサにより受光する
ことにより、拡大されたレーザ光が照射した被検査物の
表面状態を表示装置により表示する。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図に
基づき説明する。図1は本実施の形態にかかるレーザ超
音波欠陥検出装置の構成を示したものである。
【0042】レーザ超音波欠陥検出装置は、レーザ光6
aを発生して被検査物1に照射するレーザ光照射手段、
当該レーザ光6aを反射するレーザ光反射手段、反射さ
れたレーザ光6bを検出する反射光受光手段、被検査物
1の検出結果と検出位置との対応付け及び表示等を行う
信号処理手段、被検査物1に超音波を照射する超音波照
射手段から構成されている。
【0043】レーザ光照射手段は、レーザ光を出力する
レーザ源5、位置制動機構を有する水平2軸のガルバノ
ミラー17、該2軸のガルバノミラー17に設置されて
現在の照射光6aが照射されている被検査物1の表面F
位置を検出する2方向のエンコーダ27、水平2軸のガ
ルバノミラー17により反射された照射光6aを集光し
て被検査物1に照射させるレンズ系18を有している。
【0044】レーザ光反射手段は、照射光6aを反射す
る反射材19a、当該反射材19aの支持部材で透明部
材の基材19bとから構成される光学ミラー19を有
し、反射材19aが被検査物1側になるように当該光学
ミラー19が被検査物1にカラプトン2bにより音響的
に結合されている。
【0045】反射光受光手段は、被検査物1からの反射
光6bを反射して光路を変えるミラー40、当該ミラー
40の位置又は反射角を変えるモータ41、ミラー40
からの反射光6bを受光して電気信号に変換する光検出
器9を有している。
【0046】信号処理手段は、光検出器9から出力され
る信号の全波整流波形を求め、その包絡線を検出する包
絡線検波器24、当該包絡線検波器24からの信号のピ
ークを検出するピーク検出器25、ピーク検出器25か
らの信号をアナログ−ディジタル変換するアナログ−デ
ィジタル変換器(A/D変換器)26、2方向のエンコ
ーダ27及びA/D変換器26からの信号に基づき照射
光6aが現在の照射されている位置と、その時の検出し
た凹凸Pに関する信号との対応を演算する演算装置2
8、該演算装置28の演算結果を記憶するメモリ29及
び演算結果を表示する表示装置30を有している。
【0047】超音波照射手段は、被検査物1の表面Fに
カプラント2Aにより音響的に結合されて、被検査物1
に所定角度θで超音波を出射する超音波トランスジュー
サ3、当該超音波トランスジューサ3を、例えばトーン
バースト波形で発振させるための信号を生成出力する発
振器15、当該発振器15からの信号を増幅して超音波
トランスジューサ3に出力する電力増幅器16を有して
いる。
【0048】上記構成に基づき、レーザ源5から射出さ
れた所定の波長λの照射光6aは、水平2軸のガルバノ
ミラー17に反射され、レンズ18により集光されて被
検査物1に照射される。当該照射光6aの照射位置に
は、光学ミラー19が設置されている。なお、水平2軸
のガルバノミラー17は位置制動機構により、反射面を
スイングさせることが可能で、これにより照射光6a
は、表面F上を走査可能になっている。
【0049】従って、照射光6aは超音波4により反射
材19a上に形成された凹凸Pによって変調(又は回
折)されて、ミラー40により反射されて光検出器9で
検出される。
【0050】ミラー40には、被検査物1の厚さに応じ
て変化する反射光6bの光路を調整して、当該反射光6
bが光検出器9に入射するようにミラー40を移動又は
反射角を変えるモータ41が設けられている。
【0051】即ち、被検査物1の厚みにより反射光6b
の光路は変化し、図1において、被検査物1の厚みが厚
いときは、反射光6bの光路は左側にシフトして光検出
器9の下側に入射するようになり、また被検査物1の厚
みが薄いときは、反射光6bの光路は右側にシフトして
光検出器9の上側に入射するようになる。
【0052】そこで、被検査物1の厚みが厚いときは、
ミラー40を左側に移動させ(又は反時計回り回転さ
せ)ることによりミラー40により反射された反射光6
bが光検出器9に入射するようにしている。
【0053】また、被検査物1の厚みが薄いときは、ミ
ラー40を右側に移動させ(又は時計回り回転させ)る
ことによりミラー40により反射された反射光6bが光
検出器9に入射するようにしている。
【0054】なお、被検査物1の厚みが厚いか薄いかの
判断は本質的なものでなく、結果的にミラー40により
反射された照射光6aが光検出器9に入射するか否かが
重要であり、そのためにミラー40の移動(又は回転)
が可能に構成されている。
【0055】何故なら、光学ミラー19がレーザ源5か
ら射出された照射光6aと光検出器9とのなす仮想線に
対して傾いている場合には、たとえ被検査物1の厚みが
同じであってもミラー40により反射された反射光6b
が光検出器9に入射しない場合が生じ、係る場合にミラ
ー40の位置を調整する必要が生じるからである。
【0056】光検出器9からの出力信号は、増幅器2
1、全波整流器22、積分器23及びピーク検出器25
により構成された包絡線検波器24に入力する。
【0057】包絡線検波器24において信号は、増幅器
21により増幅された後、全波整流器22により整流さ
れる。その後、積分器23により積分されて、その包絡
線が検出されてピーク検出器25に出力される。ピーク
検出器25では、信号レベルが検出され、その出力がA
/D変換器26によりディジタル化されて演算装置28
に入力する。
【0058】当該演算装置28には、2軸のガルバノミ
ラー17に配設された2方向のエンコーダ27からの信
号も入力している。
【0059】これにより演算装置28は、A/D変換器
26からの信号により被検査物1の検査内容と2方向の
エンコーダ27からの信号により照射光6aが照射され
た被検査物1の表面Fの位置との対応付けが行われる。
【0060】このように、検査内容と検査位置との対応
付けが行われて、これらの情報がメモリ29に記憶され
る共に、表示装置30に表示される。
【0061】なお、メモリ29に記憶するのは、後の処
理、例えば欠陥の修復等を行う際に欠陥位置を印刷物等
に出力させたり、欠陥発生原因等の検討データに供した
りするために用いられる。
【0062】次ぎに図2を用いて、レーザ光照射位置、
被検査物1の厚み及び超音波照射位置等の関係について
説明し、これにより凹凸Pの発生位置の決定原理を説明
する。なお、図2は被検査物1の表面F側から超音波を
入射した場合の例である。
【0063】被検査物1の厚さをH、超音波の入射角度
をθ、超音波の入射位置Iから被検査物1の表面Fに形
成された微細な凹凸Pまでの距離をLとすると、これら
の間には、 L=2Htanθ …(1) の関係が成立する。
【0064】従って、入射角度θが固定で、厚さHが測
定できれば、照射光6aは、超音波の入射位置Iから式
1で定まる距離Lだけ離れた位置に照射すればよいこと
になる。
【0065】また逆に、照射光6aの照射位置Lが固定
の状態の場合で、厚さHか測定できる場合には、入射角
度θは、式1から θ=tan-1(L/2H) …(2) と表せるので、超音波を式2で表される入射角度θで入
射することにより照射光6aの照射位置に凹凸Pを発生
させることが可能になる。
【0066】次ぎに、光学ミラー19を用いることによ
り、光検出器9が照射光6aを検出する際の感度を向上
させる原理を図3を用いて説明する。
【0067】従来の方法に依れば、光学ミラー19にお
ける基材19bは、被検査物1側に位置して固定され
る。従って、上述したように基材19bで超音波4が減
衰するばかりでなく、基材19bと被検査物1の音速の
違いから超音波4がその境界面で屈折する。このため、
変位の大きな(明瞭な)凹凸Pが形成されなくなると共
に、当該凹凸の形成位置の同定が困難になる問題があっ
た。
【0068】そこで本実施の形態においては、反射材1
9aを被検査物1側に位置するように配置し、そしてカ
ラプトン2bにより音響的結合状態で光学ミラー19を
固定している。従って、照射光6aは基材19bを透過
して、反射材19aと基材19bとの境界面で反射され
ることになる。
【0069】この場合、検出される凹凸Pは超音波4が
反射材19a上に形成したもの、すなわち基材19b中
を伝播する前の超音波4か形成したものである。従っ
て、基材19b中を伝播することによる超音波4の減衰
がなく、かつ、被検査物1と基材19bとの音速の違い
による超音波4の屈折も発生しない。依って、より高感
度な検出を容易に行うことが可能になる。
【0070】次ぎに、反射材19aに形成された凹凸P
の検出原理を図4を用いて説明する。凹凸Pに照射光6
aが入射すると、当該照射光6aは凹凸Pにより回折さ
れる。
【0071】図4(a)において、被検査物1の表面F
に形成された微細な凹凸Pの間隔dは、小さく周期的で
あるので、光学的には回折格子とみなすことが可能であ
る。従って、この回折格子に入射角度φ0、周波数f0
波長λの照射光6aを照射すると、正反射光R0の両側
に回折光Rnが発生する。
【0072】この回折光Rnが発生する角度φnは、 φn=sin-1(sinφ0+nλ/d) …(3) で与えられる。ここでnは回折の次数で、 n=±1、±2、±3、・・・・ …(4) である。
【0073】回折光は格子振動の影響により、次数に応
じた周波数シフトを受けているので、回折光Rnの周波
数fnは超音波4の周波数をfSとすると fn=f0+nfS …(5) であらわされる。これらの回折光Rnは式3で示したよ
うに異なる角度で発生するため、各次数の回折光Rn
分離することが可能である。
【0074】図4(b)は、正反射光R0と±1次の回
折光R±1とが若干重なり合っている部分における、光
軸に垂直方向の光量分布を示したものである。ここで、
図中a領域に光検出器9を設置すると正反射光R0と回
折光R+1とが干渉した信号が得られ、b領域に光検出器
9を設置すると正反射光R0と回折光R-1とが干渉した
信号が得られる。
【0075】この時、周波数が若干異なる2つの反射光
(正反射光R0と回折光R+1、又は正反射光R0と回折光
-1)を干渉させると、周波数の差に対応する「うな
り」が発生する。従って、正反射光R0と回折光R±1
の干渉信号は、 (f0+fS)−f0=fS の周波数を持つことになる。
【0076】即ち、a領域で周波数fSの信号が検出で
きれば、照射光6aの位置に格子が存在する(欠陥が存
在しない)ことを探知できる。
【0077】一方、図中b領域ではR0とR-1との干渉
信号が得られ、その周波数は同様の計算から−fSとな
る。
【0078】依って、図中a及びb領域で検出できる干
渉信号は、各々同じ周波数を持ち、位相が180度異な
る(即ち、符号が逆)信号であることがわかる。
【0079】従って、図中a領域又はb領域のいづれか
の干渉信号を検出すれば凹凸Pを検出することが可能に
なる。
【0080】以上説明したように、被検査物1の厚みが
異なる場合でも式1等により凹凸Pが形成される位置を
知ることができ、また位置制動機構により2軸のガルバ
ノミラー17を移動又は回転等させるので、常に照射光
6aを凹凸Pが形成された位置に照射することが可能に
なる。
【0081】また、2軸のガルバノミラー17には、2
方向のエンコーダ27が設けられ、当該2方向のエンコ
ーダ27により、照射光6aの照射位置を知ることが可
能になる共に、モータ41でミラー40を駆動すること
により、反射光6bが光検出器9に入射するようにした
ので、被検査物1の厚みや反射材19a等の検査面の傾
きが存在する場合でも、これらに束縛されること無く被
検査物1を検査することが可能になる。
【0082】また、反射材19aを被検査物1側に配設
したので、超音波の減衰を防止できると共に、反射光6
bの光量の減少を防止することが可能になり、凹凸Pを
高感度で検出することが可能になる。
【0083】次ぎに、検査結果の画像化処理を説明す
る。図5(a)に示すような超音波を射出すると、出射
信号から所定時間の遅れた信号が図5(b)に示すよう
に検出される。この信号遅延は、被検査物1中を超音波
が伝播することにより生ずるもので、被検査物1の厚さ
が予めわかっていれば推定できる量である。検出される
信号のレベルは、被検査物1表面Fの凹凸Pのレベルに
対応している。
【0084】一方、現在照射光6aを被検査物1のどの
位置に照射しているかは、照射用光学系の情報から知る
ことができる。
【0085】そこで、2軸のガルバノミラーl7からの
信号及び包絡線検波器24、A/D変換器26等を介し
て光検出器9から出力された信号は演算装置28に入力
する。そして、2軸のガルバノミラーl7からの信号に
より照射位置は求められ、A/D変換器26からの信号
により検査結果が求められる。
【0086】このようにして得られた検査結果を、照射
位置に対応付けて表示することにより、被検査物1の面
情報としての画像出力することが可能になる。
【0087】なお、上記説明では、超音波を発生する手
段として超音波トランスジューサを用いたが、光学的に
超音波を発生する手段等を用いてもよい。
【0088】本発明の第2の実施の形態を図を参照して
説明する。なお第1の実施の形態と同ー構成に関して
は、同ー符号を用いて説明を省略する。
【0089】図6は本実施の形態にかかるレーザ超音波
欠陥検出装置の構成図である。第1の実施の形態におい
ては、被検査物1の厚みは、なんらかの方法により測定
されて既知であることを前提としていた。本実施の形態
では、これを測定する手段を有して、自動測定等を可能
にするものである。
【0090】このため、レーザ超音波欠陥検出装置は、
被検査物1にパルスエコーを出射してその伝播時間から
被検査物1の厚さを測定する厚さ検出手段である超音波
厚み計31を有し、当該超音波厚み計31は、検査する
部分の近傍にカプラント2cにより音響的に被検査物1
と結合されて、測定した被検査物1の厚みを演算装置2
8に出力している。
【0091】演算装置28は、超音波厚み計31からの
被検査物1の厚みに関する信号に基づき、式1等に従っ
て凹凸Pの形成位置を演算し、当該演算結果に基づき2
軸のガルバノミラー17の位置制動機構を制御して反射
角を変化させると共に、モー夕41を制御駆動してミラ
ー40を所定位置に移動又は回転させる。
【0092】これにより、被検査物1の厚さが異なる場
合であっても、凹凸Pが形成された位置に照射光6aを
照射することが可能になると共に、その反射光6bを光
検出器9により検出することができ、欠陥検出処理を自
動化することが可能になる。
【0093】本発明の第3の実施の形態を図を参照して
説明する。なお上述した実施の形態と同ー構成に関して
は、同ー符号を用いて説明を省略する。
【0094】これまで説明した実施の形態にかかるレー
ザ超音波欠陥検出装置は、ミラー40により反射された
反射光6bは1つの光検出素子等により構成される光検
出器9により検出した。本実施の形態においては、当該
反射光6bを2つの検出器により受光することにより検
出感度を向上させるものである。
【0095】図7は本実施の形態にかかるレーザ超音波
欠陥検出装置の構成図で、光検出器43は、第1検出器
43a、第2検出器43b、当該第1,2検出器43
a,43bからの出力を差動増幅する差動増幅器43c
とから構成されている。
【0096】図8は差動増幅器43cの回路構成を示し
たもので、当該差動増幅器43cは2個の抵抗R1,R2
とオペアンプAmpとから構成され、入力端子I1に第
1検出器43aからの信号が入力し、入力端子I2に第
2検出器43bからの信号が入力する。そして、これら
の信号の差をオペアンプAmpが増幅して出力端子I3
から増幅器21に出力されるようになっている。
【0097】第1の実施の形態において説明したよう
に、凹凸Pにより照射光6aは回折されて、正反射光R
0の両側に回折光Rnが発生した反射光6bとなって反射
される。
【0098】そして図4(b)のa領域における正反射
光R0と+1次回折光R+1とが干渉した信号及びb領域
における正反射光R0と−1次回折光R-1とが干渉した
信号には、各周波数の差に対応する「うなり」が発生
し、a領域における干渉信号の周波数とa領域における
干渉信号の周波数とは、同じ周波数fSを持ち、その位
相が180度ずれていた。即ち、符号が逆であった。
【0099】そこで、第1の実施の形態においては、a
領域又はb領域のいずれかの信号を検出していたが、本
実施の形態では、図中a及びb領域の干渉信号が同じ周
波数fSで、かつ、位相が180度ずれていることを利
用して凹凸Pの検出感度を向上させるものである。
【0100】即ち、第1検出器43aにより、a領域の
正反射光R0と+1次回折光R+1とが干渉した信号を検
出し、第2検出器43bにより、b領域の正反射光R0
と−1次回折光R-1とが干渉した信号を検出し、第1検
出器43a及び第2検出器43bからの信号を差動増幅
器43cにより差動増幅する。
【0101】これにより、各信号は足し合わされて、大
きな信号となると共に、位相が180度ずれていること
から各信号に混入しているノイズがキャンセルされる。
従って、S/N比の高い検出を行うことが可能となる。
【0102】本発明の第4の実施の形態を図を参照して
説明する。なお上述した実施の形態と同ー構成に関して
は、同ー符号を用いて説明を省略する。
【0103】図9は本実施の形態にかかるレーザ超音波
欠陥検出装置の構成図である。第1の実施の形態等にお
いては、光検出器9,43により検出された凹凸情報
は、信号処理手段により包絡線検波等が行われて画像情
報に変換され、これを表示装置30で表示していた。
【0104】本実施の形態にかかるレーザ超音波欠陥検
出装置は、かかる包絡線検波等を行わずに検査結果を画
像化するもので、レーザ照射手段、反射光検出手段及び
信号処理手段において上述した実施の形態と異なる特徴
を有している。
【0105】即ち、レーザ照射手段は、照射光6aを出
力するレーザ光源5、当該照射光6aを平行のまま拡大
して拡大照射光6cにするビームエキスパンダ33、拡
大照射光6cを反射するミラー45、当該ミラー45の
位置を変えるモータ46を有している。
【0106】反射光検出手段は、被検査物1からの拡大
反射光6dを反射して光路を変えるミラー40、当該ミ
ラー40に位置を変えるモータ41、ミラー40からの
拡大反射光6dを結像させるためのレンズ35、当該レ
ンズ35の焦点に配設されて拡大反射光6dの0次の回
折光が遮断されて、1次の回折光を通過させるナイフエ
ッジ36、そして拡大反射光6dを受光するイメージセ
ンサ37を有している。
【0107】信号処理手段は、イメージセンサ37から
の信号を記憶する画像メモリ38及びイメージセンサ3
7からの信号を表示する表示装置30を有している。
【0108】上記構成において、被検査物1の表面Fに
カプラント2aにより固定された超音波トランスジュー
サ3から超音波4が所定角度θで被検査物1中に入射さ
れる。このとき、超音波トランスジューサ3は、発振器
15と電力増幅器16によって、例えばトーンバースト
波形で駆動される。
【0109】一方、レーザ源5から出射された所定波長
λの照射光6aは、ビームエキスパンダ33により平行
のまま拡大された拡大照射光6cとなり、ミラー45に
より反射されて、被検査物1上の所定領域に照射され
る。
【0110】拡大照射光6cが照射される領域には、光
学ミラー19の反射材19aが被検査物1側に位置して
カプラント2bにより固定されている。
【0111】かかる拡大照射光6cは、例えば第1の実
施の形態における照射光6aが束になったものと考える
ことができる。このため凹凸Pに照射した際に生じる現
象は、局所的にみれば第1の実施の形態における現象と
同様である。
【0112】従って、照射された拡大照射光6cは、超
音波4が反射材19aに形成する凹凸Pによって第1の
実施の形態における場合と同様に回折されて回折光Rn
の拡大反射光6dとなって反射される。
【0113】この後、拡大反射光6dは、ミラー40に
より反射されて結像用のレンズ35に入射する。レンズ
35の焦点位置には、ナイフエッジ36が配設されてお
り、当該ナイフエッジ36により拡大反射光6dの0次
の回折光R0が遮断され、1次の回折光R1が通過してイ
メージセンサ37で検出される。
【0114】なお、被検査物1の厚さが異なるために拡
大照射光6cの照射位置を変える場合には、ミラー45
に設けられているモータ46を駆動制御し、また拡大反
射光6dが適切にレンズ35に入射するようにミラー4
0に設けられているモータ40を駆動制御する。
【0115】このようにして、拡大反射光6dがイメー
ジセンサ37により光電変換されて、画像信号として表
示装置30及び画像メモリ38に出力される。
【0116】イメージセンサ37は、情報を面情報とし
て受光するので、光電変換された信号も面情報となる。
従って、照射光6aの走査や包絡線検波、検出位置と検
出結果との対応づけ等が不要になり、イメージセンサ3
7から表示装置30に出力された情報をそのまま表示す
ることにより画情報を表示させることが可能になる。
【0117】本発明の第5の実施の形態を図を参照して
説明する。なお上述した実施の形態と同ー構成に関して
は、同ー符号を用いて説明を省略する。
【0118】図10は本実施の形態にかかるレーザ超音
波欠陥検出装置の構成図で、ナイフエッジ36とイメー
ジセンサ37との間にシャッタ49及び光学フィルタ5
0を配設し、発振器15からの信号に同期してシャッタ
49を動作させるべくシャッタコントローラ48が設け
られている。
【0119】上記構成において、拡大照射光6cはミラ
ー19により反射されて、拡大反射光6dとなってミラ
ー40により反射される。そして当該拡大反射光6d
は、レンズ35により結像され、ナイフエッジ36によ
り0次の回折光が遮光される。
【0120】この結果、拡大反射光6dのの1次の回折
光がシャッタ49に入射するようになる。この時、発振
器15は超音波トランスジューサ3を例えばトーンバー
スト波形で駆動しているので、シャッタ49はトーンバ
ースト波形に同期して開閉が行なわれる。
【0121】従って、超音波4がミラー19に到達して
凹凸が形成されている間のみ回折光Rnは、シャッタ4
9を通過して、光学フィルタ40を通過してイメージセ
ンサ37により受光される。
【0122】光学フィルタ40は、レーザ光源から出射
されるレーザ光の波長と同じ波長λの光のみを透過する
ように構成されているので、他の波長を持つ光はイメー
ジセンサ37に入射しないようになっている。このため
イメージセンサ37で受光される回折光RnのS/N比
が向上して高画質の情報を得ることが可能なる。
【0123】本発明の第6の実施の形態を図を参照して
説明する。なお上述した実施の形態と同ー構成に関して
は、同ー符号を用いて説明を省略する。
【0124】図11は本実施の形態にかかるレーザ超音
波欠陥検出装置の構成図である。これまでの実施の形態
においては、超音波トランスジューサ3から被検査物1
に入射する超音波の入射角度は一定であって。
【0125】しかしミラー19及び超音波トランスジュ
ーサ3の位置が固定されているような場合に被検査物1
の厚みが変化すると、超音波4の入射角度が一定である
ため、凹凸Pがミラー19の位置に形成されない場合が
生じる。
【0126】そこで本実施の形態においては、超音波ト
ランスジューサ3を回転させるモータ52を設けて、当
該モータ52を駆動制御することにより被検査物1への
超音波の入射角を可変にしたものある。
【0127】このことは第1の実施の形態において説明
したように、被検査物1の厚さをH、超音波の入射角度
をθ、超音波の入射位置Iから被検査物1の表面Fに形
成された微細な凹凸Pまでの距離をLとすると、これら
の間には式2の関係、即ち、 θ=tan-1(L/2H) …(2) が成り立つ。
【0128】従って、照射光6aの照射位置L及び被検
査物1の厚さHが既知であれば、式2の関係を満たすよ
うにモータ52を制御して、超音波の入射角を調整する
ことにより、凹凸Pをミラー19の位置に形成させるこ
とが可能になる。
【0129】なお、被検査物1の厚さHは、第2の実施
の形態において説明したような超音波厚み計31を用い
ることが可能であり、また当該超音波厚み計31により
計測された厚に基づき演算装置28によりモータ52を
制御することも可能である。
【0130】以上により、被検査物1の厚さが変化して
も、所定位置に配設されたミラー19に凹凸Pを形成す
ることが可能になる。
【0131】本発明の第7の実施の形態を図を参照して
説明する。なお上述した実施の形態と同ー構成に関して
は、同ー符号を用いて説明を省略する。
【0132】これまでの実施の形態においては、凹凸P
の検出は、レーザ光が当該凹凸Pにより回折される性質
を利用していた。本実施の形態においては凹凸Pの変位
(起伏)により反射されたレーザ光の光路長が事なるこ
とを利用して当該凹凸Pを検出するものである。
【0133】図12は本実施の形態にかかるレーザ超音
波欠陥検出装置の構成図で、レーザ源5と水平2軸のガ
ルバノミラー17との間に第1ビームスプリッタ54a
及びミラー54bを設け、またミラー40と光検出器9
との間に第2ビームスプリッタ55a及びミラー55b
を設けている。
【0134】そしてレーザ源5から出射されたレーザ光
は第1ビームスプリッタ54aにより基準レーザ光6e
と照射光6aとに分割されて、第1ビームスプリッタ5
4aから出射される。
【0135】第1ビームスプリッタ54aを透過した照
射光6aは、水平2軸のガルバノミラー17により反射
されてミラー19に入射し、当該ミラー19の反射材1
9aで凹凸Pの情報を含む反射光6bとなってミラー4
0に入射する。その後ミラー40で反射されて、第2ビ
ームスプリッタ55aに入射する。
【0136】一方、第1ビームスプリッタ54aにより
反射された基準レーザ光6eは、ミラー54b,55b
により反射されて、第2ビームスプリッタ55aに入射
する。
【0137】これにより、第2ビームスプリッタ55a
では、凹凸Pの情報を含む反射光6bと基準レーザ光6
eとが合成され、合成波6gが光検出器9に入射するよ
うになる。
【0138】このとき、ミラー19に凹凸Pが形成され
ない状態での反射光6b(例えば、超音波を照射してい
ない状態での反射光)と基準レーザ光6eの光路長とを
等しくなるように設定しておく。
【0139】凹凸Pに照射光6aが照射されると、当該
凹凸の起伏により反射光6bの光路長が変化して基準レ
ーザ光6eと干渉してドップラー効果を起こした合成波
6gとなる。当該干渉は、光路差に依存したドップラー
効果として光検出器9で検出される。
【0140】従って、光検出器9で合成波6gを検出し
て、ドップラー効果を検出することにより(周波数の変
化を検出)、凹凸Pの有無や分布等を検出することが可
能になる。
【0141】本発明の第8の実施の形態を図を参照して
説明する。なお上述した第7の実施の形態と同ー構成に
関しては、同ー符号を用いて説明を省略する。
【0142】図13は本実施の形態にかかるレーザ超音
波欠陥検出装置の構成図である。第7の実施の形態にお
いては、第1ビームスプリッタ54aで反射された基準
レーザ光6eを直接第2ビームスプリッタ55aに入射
させていた。
【0143】本実施の形態においては、ミラー54bと
ミラー55bとの間に音響光学変調素子42を設け、ま
た包絡線検波器24における増幅器21と全波整流器2
2との間にFM復調器43を設けて、ミラー19に形成
された凹凸Pの位置変化を検出可能にしている。
【0144】即ち、第1ビームスプリッタ54aで反射
された基準レーザ光6eは、音響光学変調素子42によ
り所定周波数fDだけ周波数シフトされて変調レーザ光
6fとなって第2ビームスプリッタ55aに入射する。
その後、当該第2ビームスプリッタ55aで反射光6b
と変調レーザ光6fとが合成されて合成波6gとなって
光検出器9で検出される。
【0145】そして、当該光検出器9から出力される合
成信号を増幅器21により増幅し、FM復調器43によ
り復調して凹凸Pの位置変化を検出する。
【0146】かかる凹凸Pの位置変化は、被検査物1の
表面に形成された凹凸Pが、超音波によるものか、また
は定常的に存在する突起等なのかを識別可能にしてい
る。
【0147】即ち、超音波4で形成された凹凸Pであれ
ば、当該超音波4は進行波なので時間と共に凹凸Pの位
置が変化する(図11参照)。しかるに、例えばゴミ等
による凹凸(超音波により形成された凹凸以外の凹凸)
であれば、これらの位置は変化しない。
【0148】そこで、変調周波数fDを変化させてドッ
プラー効果が生じないように調整すると、当該変調周波
数fDから凹凸Pの移動速度を検出することができる。
【0149】従って、欠陥による凹凸Pか又はゴミ等の
欠陥以外の要因による凹凸かを区別することが可能な
る。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明によれば、凹凸の形成されている領域にレーザ光が照
射されるように当該レーザ光の光路を変更する入射光路
変更手段及び反射されたレーザ光が前記反射光受光手段
に受光されるように光路を変更する反射光路変更手段を
設けたので、被検査物の厚みが変化しても形成される凹
凸位置を見失うことがなく、被検査物の内部構造の検査
が可能になった。
【0151】請求項2にかかる発明によれば、入射光路
変更手段に被検査物に入射するレーザ光の光路が変更さ
れると、当該光路変更に対応して信号処理手段が反射光
路変更手段を制御するようにしたので、被検査物の厚み
が変化しても自動又は手動により被検査物の内部構造の
検査が可能になった。
【0152】請求項3にかかる発明によれば、被検査物
に超音波を照射する際の照射角度を所定角度に設定する
照射角度設定手段をレーザ照射手段に設けて、被検査物
表面の所定位置に凹凸を形成させるようにしたので、被
検査物の厚みが変化しても形成される凹凸位置を見失う
ことがなく、被検査物の内部構造の検査が可能になっ
た。
【0153】請求項4にかかる発明によれば、被検査物
の厚みを検出して信号処理手段に出力する厚さ検出手段
を設け、厚さ検出手段からの信号に基づき、信号処理手
段により入射光路変更手段を制御して被検査物表面の所
定位置にレーザ光を照射させ、また信号処理手段により
反射光路変更手段を制御して被検査物からの反射光が反
射光受光手段に受光されるようにしたので、被検査物の
厚みが変化しても形成される凹凸位置を見失うことがな
く、自動又は手動により被検査物の内部構造の検査が可
能になった。
【0154】請求項5にかかる発明によれば、被検査物
の厚みを検出して前記信号処理手段に出力する厚さ検出
手段を設けて、厚さ検出手段からの信号に基づき、信号
処理手段により照射角度設定手段を制御して超音波を被
検査物に照射する際の照射角度を設定するようにしたの
で、被検査物の厚みが変化しても形成される凹凸位置を
見失うことがなく、自動又は手動により被検査物の内部
構造の検査が可能になった。
【0155】請求項6にかかる発明によれば、凹凸が形
成される被検査物の表面に、入射したレーザ光を反射す
る鏡面の反射材を音響的に結合して、被検査物の表面に
形成される凹凸と同一分布を持つ凹凸が形成されるよう
にしてレーザ光の反射率を高めるようにしたので、検出
感度を向上させる。
【0156】請求項7にかかる発明によれば、レーザ光
が凹凸により回折された際に、当該回折光の0次光と+
1次光の干渉信号を第1検出器により検出し、また0次
光と−1次光の干渉信号を第2検出器により検出して、
差動増幅器により第1検出器及び第2検出器からの信号
を差動増幅するようにしたのでS/N比の高い光電変換
信号が得られるようになった。
【0157】請求項8にかかる発明によれば、照射位置
検出手段により被検査物に照射したレーザ光の照射位置
を検出し、また包絡線検波器により反射光受光手段から
の信号を受信して包絡線検波し、信号レベル検出器によ
り包絡線検波器から出力される信号のうち、超音波照射
手段から出射される超音波に同期した信号レベルを検出
してアナログ−ディジタル変換器により信号レベル検出
器の出力信号をアナログ−ディジタル変換して、記憶装
置により照射位置検出手段からの出力信号とアナログ−
ディジタル変換器の出力信号を対応させて記憶すると共
に、表示装置により表示させるようにしたので、被検査
物の内部構造の状態を画像表示することが可能になっ
た。
【0158】請求項9にかかる発明によれば、ビーム拡
大手段によりレーザ源から出射されたレーザ光を所定口
径の大きさまで拡大し、その反射光を結像レンズにより
結像させる共に該結像レンズの焦点位置に配設された遮
光手段により反射光の0次回折光を遮光し、また超音波
照射手段から出射される超音波と同期してシャッタを開
閉することにより、遮光手段からの反射光を通過させて
所定波長の反射光のみを光学フィルタに入射させてイメ
ージセンサにより受光することにより、拡大されたレー
ザ光が照射した被検査物の表面状態を表示装置により表
示するようにしたので、簡単に被検査物の内部構造の状
態を画像表示することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の説明に適用される
レーザ超音波欠陥検出装置の構成図である。
【図2】超音波の入射角と凹凸の形成位置との関係を説
明するための図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の説明に適用される
レーザ超音波欠陥検出装置の構成図である。
【図4】本発明にかかる回折光を利用して凹凸の検出感
度を高める方位を説明する図である。
【図5】検出できる超音波の波形を示す図である。
【図6】本発明にかかる光学ミラーによる凹凸の検出感
度を高める方位を説明する図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の説明に適用される
レーザ超音波欠陥検出装置の構成図である。
【図8】差動増幅回路の一例を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態の説明に適用される
レーザ超音波欠陥検出装置の構成図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態の説明に適用され
るレーザ超音波欠陥検出装置の構成図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態の説明に適用され
るレーザ超音波欠陥検出装置の構成図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態の説明に適用され
るレーザ超音波欠陥検出装置の構成図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態の説明に適用され
るレーザ超音波欠陥検出装置の構成図である。
【図14】従来の技術の説明に適用されるレーザ超音波
欠陥検出装置の概念構成図である。
【図15】超音波により被検査物の内部構造が当該被検
査物の表面に形成される原理を説明する図である。
【図16】従来の技術の説明に適用される凹凸の検出感
度を高める方位を説明する図である。
【図17】被検査物の厚さによる凹凸の形成位置の変化
を説明する図である。
【符号の説明】
1 被検査物 3 超音波トランスジューサ 5 レーザ源 9 光検出器 17 2軸ガルバノミラー 19 光学ミラー 24 包絡線検波器 26 アナログ−ディジタル変換器 27 2方向エンコーダ 28 演算装置 29 メモリ 30 表示装置 31 超音波厚み計 33 ビームエキスパンダ 34 拡大ビーム 35 結像レンズ 36 ナイフエッジ 37 イメージセンサ 38 画像メモリ 40,45,54b,55b ミラー 41,46,52 モータ 42 音響光学変調素子 43 FM復調器 43a 第1検出器 43b 第2検出器 43c 差動増幅器 48 シャッタコントローラ 49 シャッタ 50 光学フィルタ 54a,55a ビームスプリッタ P 凹凸 D 欠陥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 亮 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を被検査物に照射して、当該被検
    査物の内部構造の情報を反映した凹凸を該被検査物の表
    面に形成させる超音波照射手段と、被検査物にレーザ源
    から出射されたレーザ光を照射するレーザ照射手段と、
    被検査物の表面で反射したレーザ光を受光して電気信号
    に変換する反射光受光手段と、該反射光受光手段からの
    信号に基づき、被検査物の内部構造の情報を表示する信
    号処理手段とを有するレーザ超音波欠陥検出装置におい
    て、 前記レーザ照射手段が、前記凹凸が形成された被検査物
    の表面領域にレーザ光を照射させるべく、前記レーザ源
    から出射されたレーザ光の光路を変更する入射光路変更
    手段を有し、 前記反射光受光手段が、前記被検査物の表面で反射され
    たレーザ光を前記反射光受光手段に受光させるべく、当
    該レーザ光の光路を変更する反射光路変更手段を有する
    ことを特徴とするレーザ超音波欠陥検出装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理手段が、前記入射光路変更
    手段により被検査物に照射されるレーザ光の光路が変更
    された際に、当該光路変更により被検査物から反射され
    るレーザ光の光路変化を修正して当該反射したレーザ光
    が前記反射光受光手段に受光されるように前記反射光路
    変更手段を制御することを特徴とする請求項1記載のレ
    ーザ超音波欠陥検出装置。
  3. 【請求項3】 レーザ照射手段が、被検査物に超音波を
    照射する際の照射角度を所定角度に設定する照射角度設
    定手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の
    レーザ超音波欠陥検出装置。
  4. 【請求項4】 前記被検査物の厚みを検出して前記信号
    処理手段に出力する厚さ検出手段を有し、 前記信号処理手段が、前記厚さ検出手段からの信号に基
    づき前記入射光路変更手段を制御して被検査物に照射さ
    れるレーザ光の光路を変更させると共に、前記反射光路
    変更手段を制御して被検査物から反射したレーザ光の光
    路を変更させることを特徴とする請求項1乃至3いずれ
    か1項記載のレーザ超音波欠陥検出装置。
  5. 【請求項5】 前記被検査物の厚みを検出して前記信号
    処理手段に出力する厚さ検出手段を有し、 前記信号処理手段が、前記厚さ検出手段からの信号に基
    づき前記照射角度設定手段を制御して超音波を被検査物
    に照射する際の照射角度を設定することを特徴とする請
    求項3記載のレーザ超音波欠陥検出装置。
  6. 【請求項6】 前記凹凸が形成される被検査物の表面
    に、鏡面の反射材と当該反射材の支持部材でレーザ光を
    透過する基材とからなる光学ミラーを、前記反射材が前
    記被検査物側に位置するように音響的に結合し、前記被
    検査物の表面に形成される凹凸と同一分布を持つ凹凸を
    前記反射材に形成させることを特徴とする請求項1乃至
    5いずれか1項記載のレーザ超音波欠陥検出装置。
  7. 【請求項7】 前記反射光受光手段が、前記被検査物の
    表面に形成された前記凹凸により回折されて反射したレ
    ーザ光のうち、0次回折光と+1次回折光との干渉信号
    を検出する第1検出器と、 0次回折光と−1次回折光の干渉信号を検出する第2検
    出器と、 前記第1検出器及び前記第2検出器からの信号を差動増
    幅させて、S/N比の高い光電変換信号を出力する差動
    増幅器とを有することを特徴とする請求項1乃至6いず
    れか1項記載のレーザ超音波欠陥検出装置。
  8. 【請求項8】 前記信号処理手段が、前記被検査物に照
    射されたレーザ光の照射位置を検出する照射位置検出手
    段と、 前記反射光受光手段からの信号を受信して包絡線検波す
    る包絡線検波器と、 該包絡線検波器の出力信号のうち、前記超音波照射手段
    から出射される超音波に同期した信号レベルを検出する
    信号レベル検出器と、 該信号レベル検出器の出力信号をディジタル信号に変換
    するアナログ−ディジタル変換器と、 前記照射位置検出手段からの出力信号と前記アナログ−
    ディジタル変換器からの出力信号とを対応させて記憶す
    る記憶装置と、前記照射位置検出手段の出力信号と前記
    アナログ−ディジタル変換器の出力信号を対応させて表
    示する表示装置とを有したことを特徴とする請求項1乃
    至7いずれか1項記載のレーザ超音波欠陥検出装置。
  9. 【請求項9】 前記レーザ照射手段が、レーザ源から出
    射されたレーザ光を所定口径の大きさまで拡大するビー
    ム拡大手段を有し、 前記反射光受光手段が、反射光を結像させる結像レンズ
    と、 該結像レンズの焦点位置に配設されて前記凹凸により回
    折・反射されたレーザ光の0次回折光を遮光する遮光手
    段と、 前記超音波照射手段から出射される超音波と同期して開
    閉することにより、前記遮光手段からのレーザ光を通過
    させるシャッタと、 該シャッタを通過したレーザ光のうち、所定波長のレー
    ザ光のみを通過させる光学フィルタと、 該光学フィルタを通過したレーザ光を受光するイメージ
    センサと、 該イメージセンサからの信号に基づき前記ビーム拡大手
    段により拡大されたレーザ光が照射した被検査物の表面
    状態を表示する表示装置とを有することを特徴とする請
    求項1又は2記載のレーザ超音波欠陥検出装置。
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