JPH09318326A - 包装品検査装置および検査方法 - Google Patents

包装品検査装置および検査方法

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JPH09318326A
JPH09318326A JP13001096A JP13001096A JPH09318326A JP H09318326 A JPH09318326 A JP H09318326A JP 13001096 A JP13001096 A JP 13001096A JP 13001096 A JP13001096 A JP 13001096A JP H09318326 A JPH09318326 A JP H09318326A
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JP13001096A
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Shigeru Uruno
茂 宇留野
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Mead Corp
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Mead Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装品における包装用容器への物品の包装状
態の良否の検出を効率よくしかも正確に行うこと。 【解決手段】 記憶手段38を備えた制御手段37と、
包装品20の特定部分を撮影するための撮影手段36
と、包装品が所定位置に到達したときに包装品を検知す
るセンサ35と、センサが包装品を検知したときに包装
品の特定部分の瞬間画像を二値画像化する第1画像処理
手段39と、第1画像処理手段から得られた瞬間画像の
画像情報を記憶手段に記憶された画像情報と比較して両
者の差異を検出する第2画像処理手段40とを有し、第
2画像処理手段からの画像情報があらかじめ制御手段に
記憶されていた特定部分の画像情報と比較して大きく変
化している場合には、包装状態が不完全であると検出す
るようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の缶などの
物品を包装用容器に包装してなる包装品の包装状態の良
否を判定する包装品検査装置および検査方法に係り、特
に、画像処理技術を応用して包装品の包装状態の良否を
確実に判定することができる包装品検査装置および検査
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前述した物品を包装する包装用容器には
種々の形式のものがあるが、ブランクの一種である厚紙
を効率よく使用するため、両端にそれぞれ端開口を形成
するようにして物品を包装するいわゆる両端開放容器が
従来から多用されている。
【0003】そして、このような両端開放容器において
は、両端開口からの物品の脱落を防止して物品を包装用
容器内に保持するための種々のストッパが用いられてき
ている。
【0004】図3および図4はこのような両端開放型の
包装用容器の一例を示すものであり、この包装用容器1
は、1枚の厚紙製のほぼ長方形状のブランク2から形成
されている。前記ブランク2の一端部には、ブランク2
の幅方向に間隔を隔てて複数の係合用舌片3,3…が各
一部の外周縁をブランク2から切断されるようにして形
成されている。一方、前記ブランク2の他端部には、ブ
ランク2の幅方向に間隔を隔てて前記係合用舌片3にそ
れぞれ対応する複数の係合用開口4,4…が前記ブラン
ク2を打ち抜いて形成されている。そして、前記各係合
用舌片3を対応する係合用開口4内に挿入することによ
り前記ブランク2の両端部が連結されて筒状の包装用容
器1が形成される。
【0005】前記包装用容器1は、前記係合用舌片3と
係合用開口4との係合により連結された部位を含む底壁
5と、この底壁5の両側縁に連設されている1対の側壁
6A,6Bと、各側壁6A,6Bの上側縁間に橋架され
ている上壁7とにより内側に3本ずつ2列で合計6本の
缶体Cを包装しうる内部空所8が形成されるように構成
されている。
【0006】前記底壁5と前記上壁7の両端間の長さは
前記各側壁6A,6Bの両端間の長さより長く形成さ
れ、前記底壁5と前記上壁7の各端縁は前記各側壁6
A,6Bの各端縁より外側に突出している。そして、図
4に詳示するように、前記包装用容器1の前記内部空所
8に連通する各端開口9,9に臨む底壁5の4箇所の隅
部のそれぞれには、前記缶体Cの下端部に圧接するほぼ
三角形状の下部圧接保持片10がそれぞれ折曲線11を
介して連設されており、各下部圧接保持片10は、前記
各側壁6A,6Bの端縁の外側に臨んでいる。一方、前
記包装用容器1の前記内部空所8に連通する各端開口
9,9に臨む上壁7の4箇所の隅部のそれぞれには、前
記缶体Cの上端部に圧接するほぼ三角形状の上部圧接保
持片12がそれぞれ折曲線13を介して連設されてお
り、各上部圧接保持片12も前記下部圧接保持片10と
同様、前記各側壁6A,6Bの端縁の外側に臨んでい
る。
【0007】前記各側壁6A,6Bの各端縁には、前記
下部圧接保持片10および上部圧接保持片12とそれぞ
れ折曲線14,15を介して連接されている圧接保証片
16がそれぞれ折曲線17を介して連設されている。各
圧接保証片16は、前記折曲線17に沿って180度転
回されるように折曲されることにより前記下部圧接保持
片10と上部圧接保持片12とを缶体Cの端部に圧接さ
せるものであるため、各圧接保証片16の折曲を容易に
行えるようにするため各圧接保証片16の上隅部と下隅
部にはそれぞれ開口18,19が形成されている。な
お、前記図4においては、特に、ひとつの端開口9にお
ける一側の両圧接保持片10,12と圧接保証片16
は、これらをわかりやすく示すために缶体Cを包装して
いない状態で示され、他側の両圧接保持片10,12と
圧接保証片16は、缶体Cを包装している状態で示され
ている。
【0008】そして、前記包装用容器1の内部空所8内
に収納した6本の缶体Cのうち各端開口9に臨む4本の
缶体Cのそれぞれが折曲線17に沿ってほぼ180度転
回された圧接保証片16を各側壁6A,6Bの内面にほ
ぼ接触させることにより、下部圧接保持片10および圧
接保証片16間の折曲線14と、上部圧接保持片12お
よび圧接保証片16間の折曲線15とがそれぞれ谷折り
されて各圧接保持片10,12の一端部を前記内部空所
8内に引き込むので、各圧接保持片10,12が各端開
口9に臨む缶体Cの下端部および上端部を保持すること
になる。したがって、これらの下部圧接保持片10およ
び上部圧接保持片12により各缶体Cの包装用容器1の
内部空所8からの脱落が防止され、各缶体Cは包装用容
器1内に安定的に包装され、包装品20が構成されるこ
とになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記包装用
容器1内に複数の缶体Cを安定的に包装して包装品20
となすためには、包装用容器1の底壁5を形成するため
に各係合用舌片3を各係合用開口4内に正確に挿入し、
包装用容器1の安定的な形状を確保するとともに、各圧
接保証片16を各側壁6A,6Bの内面にほぼ接触する
ように折曲線17に沿って安定的に折曲する必要があ
る。
【0010】このため従来から、各係合用舌片3の表面
に黒色などにより着色を施し、この係合用舌片3が係合
用開口4内に十分に挿入されると係合用舌片3の着色部
が外部に大きく露出されることに着目し、この外部に露
出している着色部の面積をスキャナにより読み取り、着
色部の面積の大小により係合用舌片3のロック不良を検
出するようにしていた。
【0011】しかしながら、前記包装用容器1の底壁5
に位置する係合用舌片3を着色することは体裁上問題な
いにしても、外部から容易に目視しうる前記圧接保持片
10,12に着色を施すことは体裁上問題があるためで
きなかった。
【0012】このため、圧接保持片10が缶体Cのよう
な物品を保持しているか否かの判断は人間の目視に頼ら
ざるをえず、包装品20の包装状態の良否の検出の効率
がきわめて悪かった。
【0013】本発明は、このような従来のものにおける
問題点を克服し、包装品における包装用容器への物品の
包装状態の良否の検出を効率よくしかも正確に行うこと
ができる包装品検査装置および検査方法を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明に係る包装品検査装置の特
徴は、正常な包装品の特定部分の画像情報を記憶する記
憶手段を備え各種制御を行う制御手段と、包装品を所定
経路に沿って連続的に搬送する搬送手段と、搬送中の包
装品の特定部分を撮影するために所定経路沿いに配設さ
れた撮影手段と、包装品が所定経路の所定位置に到達し
たときにこの包装品を検知するセンサと、センサが包装
品を検知したときに撮影手段が捉えた包装品の特定部分
の瞬間画像を二値画像化する第1画像処理手段と、第1
画像処理手段から得られた瞬間画像の画像情報を記憶手
段に記憶された画像情報と比較して両者の差異を検出す
る第2画像処理手段とを有する点にある。そして、この
ような構成を採用したことにより、撮影手段が撮影した
包装品の特定部分の瞬間画像を第1画像処理手段が二値
画像化して第2画像処理手段に出力し、この第2画像処
理手段が前記特定部分の瞬間映像の画像情報と制御手段
が記憶している特定部分の画像情報とを比較し、第2画
像処理手段からの画像情報があらかじめ制御手段に記憶
されていた特定部分の画像情報と比較して大きく変化し
ている場合には、包装状態が不完全であると検出するこ
とができる。
【0015】また、請求項2に記載の本発明に係る包装
品検査装置の特徴は、包装用容器が、1枚のブランクの
一端部に形成した係合用開口にブランクの他端部に形成
した係合用舌片を挿入させてなる筒状内部空所に物品を
収納して構成されており、包装品の特定部分を係合用舌
片とした点にある。そして、このような構成を採用した
ことにより、包装状態の良否に特に関連する係合用舌片
の状態を検出して包装状態の良否を検出することができ
る。
【0016】さらに、請求項3に記載の本発明に係る包
装品検査装置の特徴は、包装用容器が、筒状内部空所に
物品を収納し、内部空所に連通する両端開口の各上下両
隅部に物品の脱落を防止する圧接保持片をそれぞれ連設
して構成されており、包装品の特定部分を圧接保持片と
した点にある。そして、このような構成を採用したこと
により、包装状態の良否に特に関連する圧接保持片の状
態を検出して包装状態の良否を検出することができる。
【0017】さらにまた、請求項4に記載の本発明に係
る包装品検査装置の特徴は、包装用容器が、1枚のブラ
ンクの一端部に形成した係合用開口にブランクの他端部
に形成した係合用舌片を挿入させてなる筒状内部空所に
物品を収納し、内部空所に連通する両端開口の各上下両
隅部に物品の脱落を防止する圧接保持片をそれぞれ連設
して構成されており、包装品の特定部分を係合用舌片お
よび圧接保持片の少なくとも一方とした点にある。そし
て、このような構成を採用したことにより、包装状態の
良否に特に関連する係合用舌片および/または圧接保持
片の状態を検出して包装状態の良否を検出することがで
きる。
【0018】また、請求項5に記載の本発明に係る包装
品検査装置の特徴は、少なくとも1台の撮影手段が搬送
手段に沿って搬送されている包装品の係合用舌片を撮影
するために係合用舌片に対向しうるように配設されてい
る点にある。そして、このような構成を採用したことに
より、係合用舌片の状態を撮影してこの撮影画像から画
像情報を形成することにより包装状態の良否を確実に検
出することができる。
【0019】また、請求項6に記載の本発明に係る包装
品検査装置の特徴は、包装品の係合用舌片を撮影するた
めに係合用舌片に対向しうるように配設された撮影手段
が搬送手段による包装品の搬送方向に間隔を隔てた2台
とされている点にある。そして、このような構成を採用
したことにより、2台の撮影手段により通常複数設けら
れている各係合用舌片のすべての状態を確実に検出する
ことができる。
【0020】さらに、請求項7に記載の本発明に係る包
装品検査装置の特徴は、2台の撮影手段が搬送手段に沿
って搬送されている包装品の各端開口の上端部に臨む2
つの圧接保持片を撮影するために各端開口に対向しうる
ように配設されている点にある。そして、このような構
成を採用したことにより、各撮影手段が対応する端開口
に臨む2つの圧接保持片の状態を確実に撮影することが
できる。
【0021】さらにまた、請求項8に記載の本発明に係
る包装品検査装置の特徴は、包装状態が不良の包装品を
その他の包装品から分離する不良品排出手段をさらに有
し、この不良品排出手段は、所定経路の下流に配されて
搬送手段から包装品を受け取る複数の分岐経路と、これ
らの分岐経路に包装品を分配する搬送経路切換手段とか
らなり、制御手段は、第2画像処理手段の出力情報に応
じて不良品排出手段の搬送経路切換手段を制御するよう
に構成されている点にある。そして、このような構成を
採用したことにより、包装状態が不良の包装品が検出さ
れると、制御手段が搬送経路切換手段を制御して不良品
を不良品用の分岐経路に分配することができる。
【0022】また、請求項9に記載の本発明に係る包装
品検査装置の特徴は、センサは搬送手段による包装品の
搬送方向に間隔を隔てた2台とされており、搬送方向下
流側に位置するセンサが包装品の先端を検出してから設
定時間経過後に制御手段から搬送経路切換手段に搬送経
路切換用の信号を出力するように構成されている点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、長
さの異なる複数種の包装品の包装状態を検出しても、包
装品の長さにかかわらず包装不良の包装品を確実に分離
することができる。
【0023】さらにまた、請求項10に記載の本発明に
係る包装品検査方法の特徴は、包装品の特定部分を撮影
し、撮影された特定部分の画像を二値画像化し、二値画
像化により得られた画像情報を正常な包装品の特定部分
の画像情報と比較し、両者の間に差異が検出されたとき
に包装状態が不良とする点にある。そして、このような
構成を採用したことにより、撮影された特定部分の画像
情報を正常な包装品の特定部分の画像情報と確実に比較
して不良品を検出することができる。
【0024】また、請求項11に記載の本発明に係る包
装品検査方法の特徴は、正常な包装品の特定部分の画像
情報を、検査前に正常な包装品の特定部分の画像を撮影
して二値画像化することにより形成するようにした点に
ある。そして、このような構成を採用したことにより、
検査される包装品の最新のデータに基づいて包装状態の
検査を行うことができる。
【0025】さらに、請求項12に記載の本発明に係る
包装品検査方法の特徴は、包装用容器が、1枚のブラン
クの一端部に形成した係合用開口に前記ブランクの他端
部に形成した係合用舌片を挿入させてなる筒状内部空所
に物品を収納して構成されており、包装品の特定部分を
係合用舌片とした点にある。そして、このような構成を
採用したことにより、包装状態の良否に特に関連する係
合用舌片の状態を撮影してこの撮影画像から画像情報を
形成することにより包装状態の良否を確実に検出するこ
とができる。
【0026】さらにまた、請求項13に記載の本発明に
係る包装品検査方法の特徴は、包装用容器が、筒状内部
空所に物品を収納し、内部空所に連通する両端開口の各
上下両隅部に前記物品の脱落を防止する圧接保持片をそ
れぞれ連設して構成されており、特定部分を圧接保持片
とした点にある。そして、このような構成を採用したこ
とにより、包装状態の良否に特に関連する圧接保持片の
状態を撮影してこの撮影画像から画像情報を形成するこ
とにより包装状態の良否を確実に検出することができ
る。
【0027】また、請求項14に記載の本発明に係る包
装品検査方法の特徴は、包装用容器が、1枚のブランク
の一端部に形成した係合用開口に前記ブランクの他端部
に形成した係合用舌片を挿入させてなる筒状内部空所に
物品を収納し、前記内部空所に連通する両端開口の各上
下両隅部に前記物品の脱落を防止する圧接保持片をそれ
ぞれ連設して構成されており、特定部分を係合用舌片お
よび前記圧接保持片の少なくとも一方とした点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、包装状
態の良否に特に関連する係合用舌片および/または圧接
保持片の状態を検出して包装状態の良否を確実に検出す
ることができる。
【0028】さらに、請求項15に記載の本発明に係る
包装品検査方法の特徴は、係合用舌片と前記圧接保持片
の両者を撮影し、撮影された係合用舌片および圧接保持
片の画像を二値画像化し、二値画像化により得られた係
合用舌片の画像情報を正常な包装品の係合用舌片の画像
情報と比較するとともに、二値画像化により得られた圧
接保持片の画像情報を正常な包装品の圧接保持片の画像
情報と比較し、係合用舌片および圧接保持片の少なくと
も一方の二値画像化された画像情報とこれに対応する正
常な特定部分の画像情報との間に差異が検出されたとき
に包装状態が不良とする点にある。そして、このような
構成を採用したことにより、係合用舌片および圧接保持
片の一方でも正常でなければ不良品として排除するの
で、不良品の排除を確実に行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
包装品検査装置の実施の形態を示すものであり、図1に
おいて、包装品20は、同一のモータ31により駆動さ
れる搬送手段である3つのベルトコンベア30A,30
B,30Cに沿って左から右に定速で搬送されるように
なっている。この搬送状態にある包装品20は、その包
装用容器1の底壁5がベルトコンベア30Bのベルト3
0b上に載置され、また、両端開口9,9が搬送方向に
間隔を隔てるようになっている。そして、前記ベルトコ
ンベア30B上に位置する包装品20の包装状態の良否
が検出されるようになっている。また、前記ベルトコン
ベア30Cは、図2に詳示するように前記ベルトコンベ
ア30Bからの包装品20を受け渡される搬送方向最上
流側の端部を中心として側方すなわち平面的に回動可動
となっており、このベルトコンベア30Cは、不良品排
出手段32に設けられている流体圧シリンダなどのよう
な搬送系路切換手段33により例えば20度の範囲にわ
たって回動されるようになっている。そして、前記ベル
トコンベア30Cには、その回動範囲の両端部において
ベルトコンベア30Cの下流側から包装品20を受け取
る2つの分岐経路34A,34Bが連設されている。こ
のうち一方の分岐経路34Aは、良品の包装品20をベ
ルトコンベア30Cから受け取るためのものであり、ま
た、他方の分岐経路34Bは、不良品の包装品20をベ
ルトコンベア30Cから受け取るためのものである。こ
のため、前記ベルトコンベア30Cは、常時はその下流
端が前記分岐経路34Aに対向し、良品の包装品20を
この分岐経路34Aに受け渡すようになっており、不良
品の包装品20を搬送するときのみ、前記搬送系路切換
手段33により前記分岐経路34Bに対向し、不良品の
包装品20をこの分岐経路34Bに受け渡すようになっ
ている。
【0030】本発明の包装品検査装置は、前記ベルトコ
ンベア30Bの下方に包装品20の搬送方向に間隔を隔
てて配設された第1センサ35Aおよび第2センサ35
Bを有している。これらの各センサ35A,35Bは、
前記包装品20が設定位置に到達したことを検出するも
のであるが、その詳細は後述する。これらの各センサ3
5A,35Bの応答速度は、一例として50ミリセカン
ドとされている。なお、これらのセンサ35A,35B
による包装品20の検出を可能にするため、前記ベルト
コンベア30Bのベルト30bは、複数本のベルトを相
互に間隔を隔てて配設した構成とされている。
【0031】また、前記包装品検査装置は、それぞれ撮
影手段をなす第1CCDカメラ36A、第2CCDカメ
ラ36B、第3CCDカメラ36Cおよび第4CCDカ
メラ36Dを有している。このうち第1CCDカメラ3
6Aは、前記ベルトコンベア30B上を搬送されている
包装品20の後端を前記ベルトコンベア30Bの搬送方
向上流側に位置する前記第1センサ35Aが検出したと
きに前記包装品20の後端側の端開口9の上部に臨む2
つの上部圧接保持片12,12を撮影するために、上流
側のベルトコンベア30Aの上方に配設されている。ま
た、前記第2CCDカメラ36Bは、前記ベルトコンベ
ア30B上を搬送されている包装品20の前端を前記ベ
ルトコンベア30Bの搬送方向下流側に位置する前記第
2センサ35Bが検出したときに前記包装品20の前端
側の端開口9の上部に臨む2つの上部圧接保持片12,
12を撮影するために、下流側のベルトコンベア30C
の上方に配設されている。そして、これらの2台のCC
Dカメラ36A,36Bは、斜め上方から約45度の角
度をもって前記上部圧接保持片12を撮影しうるように
傾斜配置されている。
【0032】一方、前記第3CCDカメラ36Cと第4
CCDカメラ36Dは、前記ベルトコンベア30Bの下
方に包装品20の搬送方向に間隔を隔てて配設されてお
り、上記第4CCDカメラ36Dは、前記ベルトコンベ
ア30B上を搬送されている包装品20の前端を前記ベ
ルトコンベア30Bの搬送方向下流側に位置する前記第
2センサ35Bが検出したときに前記包装品20の底壁
5に設けられている複数の係合用舌片3を撮影するとと
もに、第3CCDカメラ36Cは、前記包装品20の後
端を搬送方向上流側に位置する第1センサ35Aが検出
したときに前記包装品20の複数の係合用舌片3を撮影
するようになっている。
【0033】前記包装品検査装置は、各種制御をつかさ
どる制御手段としての主コンピュータ37を有してい
る。したがって、この主コンピュータ37からの制御信
号により前記搬送系路切換手段33が制御されるような
っている。また、この主コンピュータ37には、正常な
包装品20の特定部分としての係合用舌片3および上部
圧接保持片12の画像情報を記憶する記憶手段38が設
けられている。さらに、この記憶手段38には、各種包
装品20を特定するためのデータ、すなわち、包装用容
器1内に包装される物品の数や整列状態、あるいは、包
装品20の高さなどがテーブルとして記憶されるように
なっている。これは、検査される包装品20の種類によ
って前記モータ31による包装品20の搬送速度などを
変化させる必要があるからである。さらにまた、この記
憶手段38は、検査に先立って正常な包装状態にある同
種の包装品20をベルトコンベア36Bに沿って搬送
し、この包装品20の特定部分としての係合用舌片3お
よび上部圧接保持片12を実際に撮影して画像処理した
うえで記憶するようになっている。したがって、最新の
データにより不良品の分離を行うことができる。
【0034】また、前記包装品検査装置は、前記センサ
35A,35Bが前記包装品20の前端や後端を検知し
たときに前記各CCDカメラ36A〜36Dが捉えてい
る前記包装品20の特定部分である係合用舌片3および
上部圧接保持片12の瞬間画像を取り込んで二値画像化
する第1画像処理手段としてのカメラマウント39を有
している。このため、このカメラマウント39は、前記
各センサ35A,35Bならびに各CCDカメラ36A
〜36Dと直接または間接的に接続されている。そし
て、このカメラマウント39は、前述したセンサ35A
またはセンサ35Bが包装品20の特定位置を検知した
とき、すなわち包装品20がベルトコンベア30B上の
設定位置に到達したときに前記係合用舌片3、上部圧接
保持片12のいずれかの濃淡のある瞬間画像を取り込ん
で白と黒の二値データからなる二値画像に変換するもの
であり、これにより、これらの係合用舌片3および上部
圧接保持片12を含む部位の鮮明な瞬間画像を得ること
が可能となる。また、前記カメラマウント39が取り込
んだ係合用舌片3と上部圧接保持片12の瞬間画像は、
これらの係合用舌片3と各上部圧接保持片12の外周に
位置する他の部分をも含んでいるが、後述する画像処理
用コンピュータ40により係合用舌片3および上部圧接
保持片12のみの画像情報に修正される。なお、前記カ
メラマウント39のシャッタスピードは一例として1ミ
リセカンドに設定されている。
【0035】さらに、前記包装品検査装置は、前記カメ
ラマウント39と電気的に接続されている第2画像処理
手段としての画像処理用コンピュータ40を有してお
り、この画像処理用コンピュータ40には、前記カメラ
マウント39が取り込んだ係合用舌片3または上部圧接
保持片12の瞬間画像の画像情報が二値データ信号とし
て入力されるようになっている。そして、この画像処理
用コンピュータ40は、前記カメラマウント39から入
力された係合用舌片3、上部圧接保持片12とそれぞれ
の外周側の他の部位を含む瞬間画像の画像情報としての
二値データからなる二値画像を解析して前記係合用舌片
3および上部圧接保持片12の輪郭を確定し、この輪郭
内の所定方向の長さあるいは輪郭内の全体の面積を演算
して係合用舌片3および上部圧接保持片12の1次元あ
るいは2次元の画像情報を形成する。さらに、この画像
処理用コンピュータ40にはディスプレイ41が接続さ
れており、このディスプレイ41により前記係合用舌片
3および上部圧接保持片12の瞬間画像などを目視しう
るようになっている。
【0036】また、前記画像処理用コンピュータ40に
は、検査に先立って検査対象の包装品と同様にベルトコ
ンベア30Bに沿って搬送され、その係合用舌片3およ
び上部圧接保持片12を瞬間画像として撮影され、その
データが二値画像化されて前記主コンピュータ37の記
憶手段38に記憶されている正常な包装品20の係合用
舌片3および上部圧接保持片12の画像情報が検査対象
の包装品20の画像情報との比較のため、主コンピュー
タ37から入力されるようになっている。さらに、この
画像処理用コンピュータ37において、検査対象の包装
品20の良否を決定するために閾値が決められており、
正常な包装品20の画像情報に対し検査対象の包装品2
0の画像情報が例えば±30%の範囲内であればこの包
装品20は良品であると判定するようになっている。こ
の画像処理用コンピュータ40の判定に要する処理速度
は、1つのCCDカメラ36あたり一例として50ミリ
セカンドとされている。そして、この画像処理用コンピ
ュータ40において決定された包装品20の包装状態の
良否についての判定信号は前記主コンピュータ37に出
力されるようになっている。
【0037】なお、前記主コンピュータ37は、前記各
センサ35A,35B、各CCDカメラ36A〜36
D、カメラマウント39および画像処理用コンピュータ
40とそれぞれ接続されており、これらの各種機器の制
御をつかさどるようになっている。この主コンピュータ
37の処理速度は1回の処理あたり一例として20ミリ
セカンドとされている。
【0038】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の包装品検査装置による包装品検査方法について説明
する。
【0039】まず、包装品検査装置の電源をONする
と、主コンピュータ37の記憶手段38にテーブルとし
て記憶されている各種包装品20を特定するためのデー
タが主コンピュータ37内の所定の記憶エリアに使用の
ために格納される。
【0040】ついで、操作員が検査対象となる包装品2
0についてのデータを入力すると、この検査対象の包装
品20が特定され、この検査対象の包装品20に対応す
るようにこの包装品検査装置の運転パターンが選択され
る。
【0041】そして、外乱を防止するため周囲を暗くし
ておくものであるが、必要であれば、少なくとも包装品
20および各CCDカメラ36A〜36D部分を外部か
らの光を遮断するように覆い、包装品20に対して常に
一定の光が照射されるように定位置に光源を配置するよ
うにすれば、常に安定した検査を行なうことが可能とな
る。
【0042】この状態で、まず、検査対象の包装品20
と同種でしかも正常な包装状態である包装品20をその
一方の端開口9が先頭となるようにしてベルトコンベア
30Bに沿って流し、搬送方向下流側に位置する第2セ
ンサ35Bがこの包装品20の先端を検出したときに、
この第2センサ35Bからカメラマウント39に制御信
号が出力される。すると、このカメラマウント39が、
下流側のベルトコンベア30C上に配設されている第2
CCDカメラ36Bが捉えている包装品20の前端側の
端開口9の上部に臨む2つの上部圧接保持片12,12
の瞬間画像を取り込み、この取り込まれた上部圧接保持
片12,12の瞬間画像を二値画像化し二値データとし
て画像処理用コンピュータ40に出力する。すると、こ
の画像処理用コンピュータ40により各上部圧接保持片
12のある方向の長さあるいは面積がそれぞれ演算され
瞬間画像の画像情報が形成される。そして、この各上部
圧接保持片12の瞬間画像の画像情報は主コンピュータ
37の記憶手段38に記憶される。このように第2セン
サ35Bが包装品20の先端を検出したときに第2CC
Dカメラ36Bが捉えている2つの上部圧接保持片12
の瞬間画像をカメラマウント39が取り込むのは、この
タイミングにより一番鮮明な上部圧接保持片12の瞬間
画像を得ることができるからである。
【0043】また、この包装品20の前端側の端開口9
の上部に臨む2つの上部圧接保持片12,12の瞬間画
像を取り込むタイミングと同じタイミング、すなわち、
搬送方向下流側に位置する第2センサ35Bがこの包装
品20の先端を検出したときに第4CCDカメラ36D
が捉えている包装品20の前部側の複数の係合用舌片3
の瞬間画像をカメラマウント39が取り込み、この取り
込まれた係合用舌片3の瞬間画像を二値画像化し二値デ
ータとして画像処理用コンピュータ40に出力する。す
ると、この画像処理用コンピュータ40により各係合用
舌片3のある方向の長さあるいは面積がそれぞれ演算さ
れ瞬間画像の画像情報が形成される。そして、この各係
合用舌片3の瞬間画像の画像情報は主コンピュータ37
の記憶手段38に記憶される。
【0044】一方、搬送方向上流側に位置する第1セン
サ35Aがこの包装品20の後端を検出したときに、こ
の第1センサ35Aからカメラマウント39に検出信号
が出力される。すると、このカメラマウント39が、上
流側のベルトコンベア30A上に配設されている第1C
CDカメラ36Aが捉えている包装品20の後端側の端
開口9の上部に臨む2つの上部圧接保持片12,12の
瞬間画像を取り込み、この取り込まれた上部圧接保持片
12,12の瞬間画像を二値画像化して二値データとし
て画像処理用コンピュータ40に出力する。すると、こ
の画像処理用コンピュータ40により各上部圧接保持片
12のある方向の長さあるいは面積がそれぞれ演算され
瞬間画像の画像情報が形成される。そして、この各上部
圧接保持片12の瞬間画像の画像情報は主コンピュータ
37の記憶手段38に記憶される。
【0045】また、この包装品20の前端側の端開口9
の上部に臨む2つの上部圧接保持片12,12の瞬間画
像を取り込むタイミングと同じタイミング、すなわち、
搬送方向上流側に位置する第1センサ35Aがこの包装
品20の後端を検出したときに第3CCDカメラ36C
が捉えている包装品20の後部側の複数の係合用舌片3
の瞬間画像をカメラマウント39が取り込み、この取り
込まれた係合用舌片3の瞬間画像は二値画像化して二値
データとして画像処理用コンピュータ40に出力され
る。すると、この画像処理用コンピュータ40により各
係合用舌片3のある方向の長さあるいは面積がそれぞれ
演算され瞬間画像の画像情報が形成される。そして、こ
の各係合用舌片3の瞬間画像の画像情報は主コンピュー
タ37の記憶手段38に記憶される。
【0046】前述したようにして、正常な包装状態にあ
る包装品20を搬送してその搬送品20の各係合用舌片
3と各上部圧接保持片12の瞬間画像の画像情報が形成
されたら、つぎに検査対象の複数の包装品20をベルト
コンベア30Aからベルトコンベア30Bに向けて順次
搬送する。すると、ベルトコンベア30Bに沿って搬送
されている包装品20の前端を第2センサ35Bが検出
することによりこの第2センサ35Bがカメラマウント
39に検出信号を出力し、このカメラマウント39によ
り、第2CCDカメラ36Bが捉えている包装品20の
前端側に開口している端開口9に臨む2つの上部圧接保
持片12と、第4CCDカメラ36Dが捉えている同じ
く包装品20の前端側の一部の係合用舌片3との瞬間画
像がそれぞれ取り込まれる。そして、これらの各上部圧
接保持片12と各係合用舌片3の瞬間画像は二値データ
として画像処理用コンピュータ40に入力され、この画
像処理用コンピュータ40により各上部圧接保持片12
と各係合用舌片3の前述した正常な包装品の画像情報と
同方向の長さあるいは面積が演算され瞬間画像の画像情
報が形成される。
【0047】また、搬送されている包装品20の後端を
第1センサ35Aが検出することによりこの第1センサ
35Aがカメラマウント39に検出信号を出力し、この
カメラマウント39により、第1CCDカメラ36Aが
捉えている包装品20の後端側に開口している端開口9
に臨む2つの上部圧接保持片12と、第3CCDカメラ
36Cが捉えている同じく包装品20の後端側の一部の
係合用舌片3との瞬間画像がそれぞれ取り込まれる。そ
して、これらの各上部圧接保持片12と各係合用舌片3
の瞬間画像は二値データとして画像処理用コンピュータ
40に入力され、この画像処理用コンピュータ40より
各上部圧接保持片12と各係合用舌片3の前述した正常
な包装品の画像情報と同方向の長さあるいは面積が演算
され瞬間画像の画像情報が形成される。
【0048】なお、前記第1センサ35Aによる包装品
20の後端の検出と、前記第2センサ35Bによる包装
品20の前端の検出の検出とは、包装品20の長さによ
りいずれかが早くなったり、あるいは同時になることも
あるが、どのように検出しても瞬間画像の取り込みは正
常に行われる。
【0049】つぎに、前記カメラマウント39により取
り込まれ、画像処理用コンピュータ40により演算され
てなる各上部圧接保持片12および各係合用舌片3の瞬
間画像の画像情報である長さあるいは面積と、あらかじ
め画像情報とされている正常な包装状態にある包装品2
0における各係合用舌片3と各上部圧接保持片12の長
さあるいは面積との比較が前記画像処理用コンピュータ
40において行われ、例えば、検査対象の包装品20に
おけるいずれかひとつの上部圧接保持片12または係合
用舌片3の所定方向の長さあるいは面積が正常な包装品
20における上部圧接保持片12または係合用舌片3の
所定方向の長さあるいは面積と比較して本実施の形態に
おいては30%を越える差がある場合には、正常な包装
品20でないと判断する。
【0050】そして、前記画像処理用コンピュータ40
による判定信号は主コンピュータ37に出力され、この
主コンピュータ37は、画像処理用コンピュータ40の
判定信号に基づいて、不良品排出手段32の搬送系路切
換手段33に検査対象の包装品20の良否を示す制御信
号を出力する。もし、主コンピュータ37から検査対象
の包装品20が良品である旨の制御信号を出力した場
合、ベルトコンベア30Cの下流側端が良品用の分岐経
路34Aに対向していれば、搬送系路切換手段33は特
に駆動せず、また、ベルトコンベア30Cの下流側端が
不良品用の分岐経路34Bに対向していれば、搬送系路
切換手段33は駆動してベルトコンベア30Cの下流側
端を良品用の分岐経路34Aに対向させ、良品の包装品
20を分岐経路34Aに導入する。一方、主コンピュー
タ37から検査対象の包装品20が不良品である旨の制
御信号を出力した場合、ベルトコンベア30Cの下流側
端が不良品用の分岐経路34Bに対向していれば、搬送
系路切換手段33は特に駆動せず、また、ベルトコンベ
ア30Cの下流側端が良品用の分岐経路34Aに対向し
ていれば、搬送系路切換手段33は駆動してベルトコン
ベア30Cの下流側端を不良品用の分岐経路34Bに対
向させ、不良品の包装品20を分岐経路34Bに導入す
る。
【0051】なお、前記主コンピュータ37から搬送系
路切換手段33への制御信号の出力は、第2センサ35
Bが検査対象の包装品20の先端を検出してから240
ミリセカンド経過後に行われる。これは、検査対象の包
装品20を確実に対応する分岐経路34Aまたは分岐経
路34Bに導入させるためである。
【0052】このように本実施の形態の包装品検査装置
および包装品検査方法によれば、包装品における包装用
容器への物品の包装状態の良否の検出を効率よくしかも
正確に行うことができる。
【0053】しかも、複数の係合用舌片3と複数の上部
圧接保持片12のうちひとつでも正常のものと大きく長
さあるいは面積が異なるものがあると不良品と判断する
ので、少しでも不良品であるという可能性がある包装品
は確実に排除される。
【0054】なお、良否判断のための閾値を変えたり、
長さあるいは面積が正常品と大きく異なる係合用舌片3
または上部圧接保持片12の数の設定を変えて良否の判
断を行うことにより、良否の判断基準を任意に設定する
ことができる。
【0055】さらに、正常な包装状態の包装品20の係
合用舌片3と上部圧接保持片12の画像情報を検査前に
作成したうえで、検査対象の包装品20の検査を行うの
で、最新のデータにより包装品の良否を判定することが
できる。
【0056】さらにまた、包装状態の良否に特に関連し
ている係合用舌片3と上部圧接保持片12の形状から包
装状態の良否を判断するようになっているので、包装状
態の良否を確実に判断することができる。
【0057】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。たとえば、制御手段と画像処理手段とは一体で
あってもよい。また、本発明の包装品検査装置により検
査すべき包装品の部位は、前述した実施の形態における
係合用舌片や圧接保持片のみに限定されるものではな
く、各種包装用容器を用いた各種包装品における包装に
関連する種々の特定部分が検査の対象になることはもち
ろんである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る包装品
検査装置および包装品検査方法によれば、包装品におけ
る包装用容器への物品の包装状態の良否の検出を効率よ
くしかも正確に行うことができる。
【0059】また、係合用舌片および/または上部圧接
保持片を包装用容器が有する包装品においては、包装状
態に特に関連の強い係合用舌片および/または上部圧接
保持片の瞬間画像を撮影手段により撮影してこれから画
像情報を形成することにより、包装状態の良否の判断を
確実に行うことができる。ここにおいて、複数の係合用
舌片を撮影する2台の撮影手段を設けることにより、複
数の係合用舌片の瞬間画像を確実に形成することができ
る。
【0060】さらに、包装状態が不良の包装品をその他
の包装品から分離する不良品排出手段をさらに有し、こ
の不良品排出手段は、前記所定経路の下流に配されて前
記搬送手段から包装品を受け取る複数の分岐経路と、こ
れらの分岐経路に包装品を分配する搬送経路切換手段と
からなり、制御手段が、前記第2画像処理手段の出力情
報に応じて不良品排出手段の搬送経路切換手段を制御す
るように構成することにより、包装状態が不良の包装品
が検出されると、制御手段が搬送経路切換手段を制御し
て不良品を不良品用の分岐経路に分配することができる
ので、不良品を確実に選別することができる。
【0061】さらにまた、包装品を検出するセンサを搬
送手段による包装品の搬送方向に間隔を隔てた2台と
し、搬送方向下流側に位置するセンサが包装品の先端を
検出してから設定時間経過後に制御手段から搬送経路切
換手段に搬送経路切換用の信号を出力するように構成す
ることにより、長さの異なる複数種の包装品の包装状態
を検出しても、包装品の長さにかかわらず包装不良の包
装品を確実に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る包装品検査装置の実施の形態を
示す正面図
【図2】 図1の包装品検査装置の要部の平面図
【図3】 一般的な両端開放型の包装用容器の一例を示
す底面図
【図4】 図3の一部を開放した斜視図
【符号の説明】
1 包装用容器 2 ブランク 3 係合用舌片 4 係合用開口 5 底壁 6A,6B 側壁 7 上壁 8 内部空所 9 端開口 10 下部圧接保持片 12 上部圧接保持片 16 圧接保証片 20 包装品 30A,30B,30C ベルトコンベア 31 モータ 32 不良品排出手段 33 搬送系路切換手段 34A,34B 分岐経路 35A,35B センサ 36A,36B,36C,36D CCDカメラ(撮影
手段) 37 主コンピュータ(制御手段) 38 記憶手段 39 カメラマウント(第1画像処理手段) 40 画像処理用コンピュータ(第2画像処理手段)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装用容器内に物品を包装してなる包装
    品の包装状態の良否を判定する包装品検査装置におい
    て、 正常な前記包装品の特定部分の画像情報を記憶する記憶
    手段を備え各種制御を行う制御手段と、 前記包装品を所定経路に沿って連続的に搬送する搬送手
    段と、 搬送中の前記包装品の前記特定部分を撮影するために前
    記所定経路沿いに配設された撮影手段と、 前記包装品が前記所定経路の所定位置に到達したときに
    この包装品を検知するセンサと、 前記センサが前記包装品を検知したときに前記撮影手段
    が捉えた前記包装品の特定部分の瞬間画像を二値画像化
    する第1画像処理手段と、 前記第1画像処理手段から得られた前記瞬間画像の画像
    情報を前記記憶手段に記憶された画像情報と比較して両
    者の差異を検出する第2画像処理手段とを有する包装品
    検査装置。
  2. 【請求項2】 前記包装用容器が、1枚のブランクの一
    端部に形成した係合用開口に前記ブランクの他端部に形
    成した係合用舌片を挿入させてなる筒状内部空所に物品
    を収納して構成されており、前記包装品の特定部分が前
    記係合用舌片であることを特徴とする請求項1に記載の
    包装品検査装置。
  3. 【請求項3】 前記包装用容器が、筒状内部空所に物品
    を収納し、前記内部空所に連通する両端開口の各上下両
    隅部に前記物品の脱落を防止する圧接保持片をそれぞれ
    連設して構成されており、前記包装品の特定部分が前記
    圧接保持片であることを特徴とする請求項1に記載の包
    装品検査装置。
  4. 【請求項4】 前記包装用容器が、1枚のブランクの一
    端部に形成した係合用開口に前記ブランクの他端部に形
    成した係合用舌片を挿入させてなる筒状内部空所に物品
    を収納し、前記内部空所に連通する両端開口の各上下両
    隅部に前記物品の脱落を防止する圧接保持片をそれぞれ
    連設して構成されており、前記包装品の特定部分が前記
    係合用舌片および圧接保持片の少なくとも一方であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の包装品検査装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも1台の前記撮影手段が前記搬
    送手段に沿って搬送されている前記包装品の係合用舌片
    を撮影するために前記係合用舌片に対向しうるように配
    設されている請求項2または請求項3に記載の包装品検
    査装置。
  6. 【請求項6】 前記包装品の前記係合用舌片を撮影する
    ために前記係合用舌片に対向しうるように配設された前
    記撮影手段は前記搬送手段による包装品の搬送方向に間
    隔を隔てた2台とされている請求項5に記載の包装品検
    査装置。
  7. 【請求項7】 2台の前記撮影手段が前記搬送手段に沿
    って搬送されている前記包装品の前記各端開口の上端部
    に臨む2つの前記圧接保持片を撮影するために前記各端
    開口に対向しうるように配設されている請求項3または
    請求項4に記載の包装品検査装置。
  8. 【請求項8】 包装状態が不良の包装品をその他の包装
    品から分離する不良品排出手段をさらに有し、この不良
    品排出手段は、前記所定経路の下流に配されて前記搬送
    手段から包装品を受け取る複数の分岐経路と、これらの
    分岐経路に包装品を分配する搬送経路切換手段とからな
    り、前記制御手段は、前記第2画像処理手段の出力情報
    に応じて前記不良品排出手段の搬送経路切換手段を制御
    するように構成されている請求項1ないし請求項7のい
    ずれか1項に記載の包装品検査装置。
  9. 【請求項9】 前記センサは前記搬送手段による包装品
    の搬送方向に間隔を隔てた2台とされており、前記搬送
    方向下流側に位置する前記センサが前記包装品の先端を
    検出してから設定時間経過後に前記制御手段から前記搬
    送経路切換手段に搬送経路切換用の信号を出力するよう
    に構成されている請求項8に記載の包装品検査装置。
  10. 【請求項10】 包装用容器内に物品を包装してなる包
    装品の包装状態の良否を判定する包装品検査方法におい
    て、包装品の特定部分を撮影し、撮影された特定部分の
    画像を二値画像化し、二値画像化により得られた画像情
    報を正常な包装品の特定部分の画像情報と比較し、両者
    の間に差異が検出されたときに包装状態が不良とするこ
    とを特徴とする包装品検査方法。
  11. 【請求項11】 前記正常な包装品の特定部分の画像情
    報を、検査前に正常な包装品の特定部分の画像を撮影し
    て二値画像化することにより形成するようにしたことを
    特徴とする請求項10に記載の包装品検査方法。
  12. 【請求項12】 前記包装用容器が、1枚のブランクの
    一端部に形成した係合用開口に前記ブランクの他端部に
    形成した係合用舌片を挿入させてなる筒状内部空所に物
    品を収納して構成されており、前記包装品の特定部分が
    前記係合用舌片である請求項10または請求項11に記
    載の包装品検査方法。
  13. 【請求項13】 前記包装用容器が、筒状内部空所に物
    品を収納し、前記内部空所に連通する両端開口の各上下
    両隅部に前記物品の脱落を防止する圧接保持片をそれぞ
    れ連設して構成されており、前記特定部分が前記圧接保
    持片である請求項10または請求項11に記載の包装品
    検査方法。
  14. 【請求項14】 前記包装用容器が、1枚のブランクの
    一端部に形成した係合用開口に前記ブランクの他端部に
    形成した係合用舌片を挿入させてなる筒状内部空所に物
    品を収納し、前記内部空所に連通する両端開口の各上下
    両隅部に前記物品の脱落を防止する圧接保持片をそれぞ
    れ連設して構成されており、前記特定部分が前記係合用
    舌片および前記圧接保持片の少なくとも一方である請求
    項10または請求項11に記載の包装品検査方法。
  15. 【請求項15】 前記係合用舌片と前記圧接保持片の両
    者を撮影し、撮影された係合用舌片および圧接保持片の
    画像を二値画像化し、二値画像化により得られた係合用
    舌片の画像情報を正常な包装品の係合用舌片の画像情報
    と比較するとともに、二値画像化により得られた圧接保
    持片の画像情報を正常な包装品の圧接保持片の画像情報
    と比較し、前記係合用舌片および圧接保持片の少なくと
    も一方の二値画像化された画像情報とこれに対応する正
    常な特定部分の画像情報との間に差異が検出されたとき
    に包装状態が不良とする請求項14に記載の包装品検査
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017178395A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 レンゴー・リバーウッド・パッケージング株式会社 マルチパック包装体の缶固定検査方法

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JP2017178395A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 レンゴー・リバーウッド・パッケージング株式会社 マルチパック包装体の缶固定検査方法

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