JPH09317881A - 変速装置 - Google Patents

変速装置

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Publication number
JPH09317881A
JPH09317881A JP13689996A JP13689996A JPH09317881A JP H09317881 A JPH09317881 A JP H09317881A JP 13689996 A JP13689996 A JP 13689996A JP 13689996 A JP13689996 A JP 13689996A JP H09317881 A JPH09317881 A JP H09317881A
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JP
Japan
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shift
speed
cam
gear
drum
Prior art date
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Pending
Application number
JP13689996A
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English (en)
Inventor
Noboru Ashikawa
昇 芦川
Kazunari Kawasaki
一成 川崎
Toshihiko Kasai
敏彦 笠井
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Yanagawa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Yanagawa Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速操作を確実に行なうことができ、しか
も、簡単な構造で、設置場所の自由度を高めること。 【解決手段】 トランスミッション3の近傍に外周面に
チェンジ用カム溝14が形成された回転ドラム13を回
転動作自在に配設するとともに、この回転ドラム13が
所定角度回転動作されたときに前記回転ドラム13のチ
ェンジ用カム溝14に追随して動作され前記トランスミ
ッション3のシンクロメッシュ変速機構を動作させる変
速シャフト57,58,59を配設し、シフト操作レバ
ー6による直線的なシフト操作により、前記回転ドラム
13を所定角度ずつ回転動作させて変速を行なうように
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変速装置に係り、特
に、自動車等の車両において変速を行なうための変速装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両においては、エ
ンジン等の駆動機関の回転数に対してタイヤ等の車輪側
の回転数を適正に設定して駆動機関の駆動力を伝達する
ための変速装置が用いられている。
【0003】このような従来の変速装置においては、駆
動機関により回転駆動されるメインシャフトおよびこの
メインシャフトと平行に配置されるカウンターシャフト
外周に複数の変速段のギアを配設するとともに、各変速
段のギア部分にシンクロメッシュ変速機構を配設して構
成されている。
【0004】そして、シフト操作レバーを操作すること
により変速フォークを動作させることにより、前記シン
クロメッシュ変速機構を動作させ、所望の変速段のギア
を噛合させて所望の変速を行なうようになっている。
【0005】前記シフト操作レバーは、一般には、車両
の運転席と助手席との間に位置するフロア型シフト操作
レバーとして配設されるものであり、このフロア型シフ
ト操作レバーをH型に操作することにより、リンク機構
を介して所望の変速フォークを動作させるようになされ
ている。
【0006】また、近年、ウォークスルーと呼ばれる運
転席あるいは助手席から後部座席に歩いて容易に移動す
ることができるようにした車両が開発されてきており、
このような車両においては、前述のようなフロア型シフ
ト操作レバーが存在していてはウォークスルーが不可能
となるため、通常、ハンドルのコラムに配設されたコラ
ム型シフト操作レバーにより変速操作を行なうようにし
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の変
速装置においては、コラム型シフト操作レバーを操作す
ることにより変速を行なうものであり、この場合に、変
速装置がオートマチックトランスミッションの場合であ
れば、あまり問題はないが、マニュアルトランスミッシ
ョンの場合には、コラム型シフト操作レバーをH型に操
作するものであるため、変速ミスが生じるおそれがある
という問題を有している。特に、変速段が増加すれば、
コラム型シフト操作レバーの変速操作が複雑となるた
め、変速ミスが生じる可能性が高くなってしまうという
問題を有している。また、コラム型シフト操作レバーに
よりリンク機構を介して変速フォークを動作させる構造
であるため、前記コラム部分の構造が極めて複雑となっ
てしまい、しかも、コラム型シフト操作レバーの設置場
所が制約されてしまうとともに、上記コラム型シフト操
作レバーを操作するための空間を確保する必要があるこ
とから、インストルメントパネルの設計の自由度が制約
されてしまうという問題点を有している。
【0008】本発明は前記した点に鑑みてなされたもの
で、変速操作を確実に行なうことができ、しかも、簡単
な構造で、設置場所の自由度を高めることのできる変速
装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係る変速装置は、ケーシングの内部に駆動機関
により回転駆動されるメインシャフトおよびこのメイン
シャフトと平行に配置されるカウンターシャフトを回転
自在に配設し、これら各シャフトの外周に複数の変速段
のギアを配設し、シンクロメッシュ変速機構により前記
各ギアを噛合させることにより変速動作を行なうトラン
スミッションを有する変速装置において、前記トランス
ミッションの近傍に外周面にチェンジ用カム溝が形成さ
れた回転ドラムを回転動作自在に配設するとともに、こ
の回転ドラムが所定角度回転動作されたときに前記回転
ドラムのチェンジ用カム溝に追随して動作され前記トラ
ンスミッションのシンクロメッシュ変速機構を動作させ
る変速シャフトを配設し、シフト操作レバーによる直線
的なシフト操作により、前記回転ドラムを所定角度ずつ
回転動作させて変速を行なうようにしたことを特徴とす
るものである。
【0010】この請求項1の発明によれば、シフト操作
レバーによる直線的なシフト操作により、前記回転ドラ
ムを所定角度ずつ回転動作させて変速を行なうようにし
ているので、簡単な構造で確実なシフト操作を行なうこ
とができ、しかも、シフト操作レバーを直線的に操作す
ればよいので、変速操作を容易に行なうことができ、シ
フト操作レバーの操作ミスをなくすことができるもので
ある。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記回転ドラムを所定角度ずつ回転動作させること
により、R、1速、N、2速、3速、4速、5速の順序
で順次変速が行なわれるようにしたことを特徴とするも
のである。
【0012】この請求項2の発明によれば、シフト操作
レバーによるシフト操作を1回行なう毎にR、1速、
N、2速、3速、4速、5速の順序で順次変速を行なう
ことができるものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記回転ドラムを所定角度ずつ回転動作させること
により、R、N、1速、2速、3速、4速、5速の順序
で順次変速が行なわれるようにしたことを特徴とするも
のである。
【0014】この請求項3の発明によれば、シフト操作
レバーによるシフト操作を1回行なう毎にR、N、1
速、2速、3速、4速、5速の順序で順次変速を行なう
ことができるものである。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
から請求項3において、前記シフト操作レバーのシフト
操作により引き出しまたは押込み動作されるシフトケー
ブルにより、前記回転ドラムを所定角度ずつ回転動作さ
せるようにしたことを特徴とするものである。
【0016】この請求項4の発明によれば、シフト操作
レバーのシフト操作によりシフトケーブルを動作させる
ことにより、回転ドラムを回転動作させて所定の変速動
作を行なうようにしているので、回転ドラムの動作機構
が簡単となり、しかも、シフトケーブルが柔軟性を有す
るため、シフト操作レバーの設置場所を自由に設定する
ことができるものである。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
から請求項4において、前記回転ドラムに、この回転ド
ラムを所定角度ずつ回転動作させる前記シフト操作レバ
ーのシフト操作毎に所定の節度を付与する節度用カムを
配設したことを特徴とするものである。
【0018】この請求項5の発明によれば、節度用カム
によりシフト操作レバーのシフト操作毎に所定の節度を
付与するようにしているので、シフト操作を行なう際に
確実に変速が行なわれたことを感覚的に認識することが
できるものである。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項5におい
て、前記節度用カムのカム形状の一部を異なるように形
成し、前記回転ドラムを特定の変速位置に回転動作させ
る前記シフト操作レバーのシフト操作時に、異なる節度
を付与させるようにしたことを特徴とするものである。
【0020】この請求項6の発明によれば、前記節度用
カムのカム形状の一部を異なるように形成し、シフト操
作レバーのシフト操作時に、通常のシフト操作の場合と
異なる節度を付与させるようにしているので、シフト操
作レバーを操作して特定の変速操作を行なう際に、特定
の変速位置にシフトされたことを感覚的に認識させるこ
とができるものである。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項1から請
求項4において、前記シフト操作レバーを車両運転用の
ハンドルのコラムの側部に配設したことを特徴とするも
のである。
【0022】この請求項7の発明によれば、ハンドルの
コラムにシフト操作レバーを配設するようにしているの
で、例えば、ウォークスルー方式の車両に適用すること
ができ、しかも、シフト操作レバーを操作してもこのシ
フト操作レバーが常に1ヵ所に位置することになるの
で、シフト操作レバーを操作するための空間が少なくて
済み、インストルメントパネルの設計の自由度を増大さ
せることができるものである。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項7におい
て、前記シフト操作レバーを前後に揺動させることによ
りシフト操作を行なうようにしたことを特徴とするもの
である。
【0024】この請求項8の発明によれば、シフト操作
レバーを前後に揺動させることによりシフト操作を行な
うようにしているので、ハンドルから手を離さずにシフ
ト操作を行なうことができ、シフト操作性を高めること
ができるものである。
【0025】請求項9に記載の発明は、請求項1から請
求項5において、前記回転ドラムの他端部に、外周に前
記回転ドラムの各変速位置に対応して高さを変化させて
なるカム面が形成されたシフトポジションカムを前記回
転ドラムと同軸状に配設し、前記シフトポジションカム
の外周側近傍に、前記シフトポジションカムの前記カム
面に追随してこのカム面の高さに応じて現在の変速位置
を検出するシフトポジションセンサを配設したことを特
徴とするものである。
【0026】この請求項9の発明によれば、回転ドラム
の回転に同期してシフトポジションカムが回転動作さ
れ、このシフトポジションカムのカム面にシフトポジシ
ョンセンサが追随することにより、シフトポジションカ
ムのカム面の高さに応じてシフトポジションセンサによ
り現在の変速位置を検出することができるものである。
【0027】請求項10に記載の発明は、請求項9にお
いて、前記シフトポジションカムの前記カム面の高さを
隣接する変速位置で異なるように組合わせて形成し、前
記シフト操作レバーによるシフト操作がシフトアップ操
作であるかシフトダウン操作であるかを検出する検出回
路を設けるとともに、このアップダウン操作の検出情報
に基づいて次のシフトポジションを予測し、この予測さ
れたシフトポジションと、シフトポジションセンサによ
り検出されるシフトポジションとを比較して各シフトポ
ジションが同一であるか否か確認する演算回路を配設し
たことを特徴とするものである。
【0028】この請求項10の発明によれば、演算回路
により、検出回路により検出されるシフト操作レバーの
シフト操作によるアップダウン操作情報と、シフトポジ
ションセンサにより検出されたシフトポジションとを比
較して各シフトポジションが同一であるか否か確認する
ようにしているので、シフトポジションカムのカム面の
カム高さを隣接するシフト位置で異なるように組合わせ
ることにより、シフトポジションカムのカム面の高さを
それぞれのシフト位置で異ならせることなく、シフトポ
ジションの数より少ない種類の高さ位置で各シフトポジ
ションを認識することができるものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1から図22を参照して説明する。
【0030】図1および図2は本発明に係る変速装置の
実施の一形態を示したもので、本実施形態の変速装置
は、ケーシング1の内部に収容された回転式のドラムチ
ェンジ機構2とトランスミッション3とから構成されて
おり、前記ケーシング1は、クラッチ側ケーシング1a
とトランスミッション側ケーシング1bとに分割可能に
構成されている。
【0031】前記ドラムチェンジ機構2は、車両のハン
ドル4を支持するコラム5に設けられたシフト操作レバ
ー6により動作されるようになされており、本実施形態
においては、このシフト操作レバー6を、例えば、上方
に揺動させることによりシフトアップ動作が行なわれる
とともに、下方に揺動させることによりシフトダウン動
作が行なわれるようになっている。そのシフトパターン
としては、R(リバース)、1速、N(ニュートラ
ル)、2速、3速、4速、5速の順序に設定されてい
る。この場合に、本実施形態における1速は、例えば、
ギア比が大きく設定されたいわゆるスーパーローのよう
な前進ギアとされており、通常の走行においては、2速
から発進することができるものである。
【0032】前記コラム5の内部には、ハンドル軸7の
外周側に位置する支持板8が配設されており、この支持
板8の下方縁一側には、ほぼL字状を有する駆動レバー
9がその中央部を中心として回動自在に配設されてい
る。この駆動レバー9の一端部には、先端部が前記コラ
ム5の側方に延在するシフト操作レバー6の基端部が連
結されており、前記駆動レバー9の他端部には、ワイヤ
連結部10が配設されている。また、前記支持板8の上
方縁には、内部に駆動ワイヤ11が収容されたシフトケ
ーブル12の一端部が固定されており、前記駆動ワイヤ
11の一端部は、前記駆動レバー9のワイヤ連結部10
に接続されている。そして、前記シフト操作レバー6を
上方あるいは下方に揺動操作することにより、前記駆動
レバー9が回動され、これにより、駆動ワイヤ11を引
出し、あるいは、押込み動作させるようになされてい
る。
【0033】なお、前記シフト操作レバー6は、図3お
よび図4に示すように、前後に揺動させることにより、
シフトケーブル12の駆動ワイヤ11を引出し、あるい
は、押込み動作させるようにしてもよい。このように構
成すれば、ハンドル4から手を離すことなく、シフト操
作を行なうことができ、シフト操作性を向上させること
ができる。
【0034】前記ドラムチェンジ機構2は、図1に示す
ように、円筒状の回転ドラム13を有しており、この回
転ドラム13の周面には、本実施形態においては、それ
ぞれ所定形状を有するように周方向に延在する4本のチ
ェンジ用カム溝14が形成されている。これら各チェン
ジ用カム溝は、1−2速チェンジ用カム溝14a、3−
4速チェンジ用カム溝14b、5速チェンジ用カム溝1
4c、リバースチェンジ用カム溝14dの4つのチェン
ジ用カム溝14により構成されており、これら各チェン
ジ用カム溝14は、図1において、左からリバースチェ
ンジ用カム溝14d、1−2速チェンジ用カム溝14
a、3−4速チェンジ用カム溝14b、5速チェンジ用
カム溝14cの順序で形成されている。
【0035】前記回転ドラム13は、前記シフト操作レ
バー6の操作により所定角度ずつ回転駆動されるように
なされており、前記回転ドラム13が所定角度回転した
位置が、それぞれR、1速、N、2速、3速、4速、5
速の変速位置となるようになされている。そして、図5
に詳細を示すように、前記回転ドラム13の1−2速チ
ェンジ用カム溝14aには、N位置(N)を中心として
回転ドラム13を正逆方向に所定角度回転させた場合に
対応する位置に、前記1−2速チェンジ用カム溝14a
を図5において左側にほぼく字状に曲成してなる1速位
置(1)および図5において右側にほぼく字状に曲成し
てなる2速位置(2)がそれぞれ形成されており、前記
回転ドラム13の3−4速チェンジ用カム溝14bに
は、前記2速位置(2)から回転ドラム13を正方向に
所定角度ずつ回転させた場合に対応する位置に、前記3
−4速チェンジ用カム溝14bを図5において左側にほ
ぼく字状に曲成してなる3速位置(3)および図5にお
いて右側にほぼく字状に曲成してなる4速位置(4)が
それぞれ形成されている。また、前記回転ドラム13の
5速チェンジ用カム溝14cには、前記4速位置(4)
から回転ドラム13を正方向に所定角度回転させた場合
に対応する位置に、前記5速チェンジ用カム溝14cを
図5において左側に傾斜するように曲成してなる5速位
置(5)が形成されており、前記回転ドラム13のリバ
ースチェンジ用カム溝14dには、前記1速位置から回
転ドラム13を逆方向に所定角度回転させた場合に対応
する位置に、前記リバースチェンジ用カム溝14dを図
5において右側に傾斜するように曲成してなるR位置
(R)が形成されている。さらに、本実施形態において
は、前記回転ドラム13の1−2速チェンジ用カム溝1
4aの1速位置(1)とR位置(R)との間には、図5
において、わずかに右側に曲成されたブレーキ位置
(B)が形成されている。これら各チェンジ用カム溝1
4a,14b,14c,14dは、本実施形態において
は、互いに周方向に位相をずらして形成されている。
【0036】また、図6および図15に示すように、前
記回転ドラム13の一端面には、軸方向にわずかに突出
された回転支持部15が形成されており、この回転支持
部15の中心部には、ねじ穴16が形成されるととも
に、前記回転支持部15の端面には、2つの嵌合孔17
が直径方向に対称となるように形成されている。
【0037】図6から図11に示すように、前記回転ド
ラム13の一端面には、ドラムセンター18が前記回転
ドラム13と同軸状に配設されており、このドラムセン
ター18の外周には、前記回転ドラム13側に位置する
ストッパ用カム19と、節度用カム20とがそれぞれ一
体に形成されている。また、前記ドラムセンター18の
前記回転ドラム13側端面には、前記回転ドラム13の
回転支持部15と同径とされた装着部21が一体に突出
形成されており、前記装着部21には、半径方向に延在
する切欠き溝22が直径方向に対称となるように形成さ
れている。さらに、前記ドラムセンター18の中心部に
は、貫通孔23が穿設されており、前記ストッパ用カム
19の内側には、前記貫通孔23より大径とされた内径
を有する締付け部24が形成されている。前記節度用カ
ム20の内側には、シフタ収容部25が形成されてお
り、このシフタ収容部25の内周面には、台形状を有す
る複数(本実施形態においてはシフトパターンの数であ
る7つ)のラチェット用係合溝26,26…が周方向に
所定間隔を有するように形成されている。
【0038】そして、ドラムセンター18の切欠き溝2
2の内部に軸方向に突出するストッパピン27を配設
し、このストッパピン27が前記回転ドラム13の嵌合
孔17に嵌合されるように前記ドラムセンター18を回
転ドラム13の一端面に位置させた状態で、先端部に雄
ねじが形成されるとともに中途部にボルトが一体に形成
された回転支持軸28を、前記ドラムセンター18の貫
通孔23を貫通させて前記回転ドラム13のねじ穴16
に螺合させて締め付けることにより、前記ドラムセンタ
ー18を回転ドラム13の一端部に一体に固定するよう
になされている。さらに、前記回転ドラム13の回転支
持部15およびドラムセンター18の装着部21の外周
部分には、前記回転ドラム13およびドラムセンター1
8を支持する軸受29が配設されており、この軸受29
により、前記回転ドラム13およびドラムセンター18
は、前記回転支持軸28を中心として一体に回転駆動さ
れるようになされている。
【0039】また、このドラムセンター18の前記スト
ッパ用カム19の外周面には、変速段の数(本実施形態
においてはシフトパターンの数である7つ)に応じた弧
状のストッパ用凹部30が周方向に所定間隔を有するよ
うに形成されており、これら各ストッパ用凹部30の間
は、中央部が最も突出するように屋根型に形成されてい
る。このストッパ用カム19の各ストッパ用凹部30
は、前記回転ドラム13の各チェンジ用カム溝14のR
位置、1速位置、N位置、2速位置、3速位置、4速位
置および5速位置にそれぞれ対応するように配置されて
いる。
【0040】前記ドラムセンター18の近傍には、スト
ッパ用支持軸31が前記回転支持軸28と平行に配設さ
れており、このストッパ用支持軸31には、先端部が前
記ストッパ用カム19の外周部分に延在するドラムスト
ッパアーム32がその基端部を中心として回動自在に取
付けられている。また、前記ドラムストッパアーム32
の先端部には、前記ストッパ用カム19のストッパ用凹
部30に係合されるように前記ストッパ用凹部30の弧
に合致した直径を有する圧接ローラ33が回転自在に取
付けられており、前記ドラムストッパアーム32の基端
部には、前記ストッパ用支持軸31に取付けられたスト
ッパ用ばね34の一端が係合されている。そして、前記
ストッパ用ばね34の付勢力により、前記ドラムストッ
パアーム32の圧接ローラ33を前記ストッパ用カム1
9の外周面に圧接させるようになっており、前記ドラム
ストッパアーム32の圧接ローラ33が前記ストッパ用
カム19のストッパ用凹部30に係合することにより、
前記ストッパ用カム19の回転を阻止して一定の回転位
置に保持するようになされている。
【0041】また、前記ドラムセンター18の前記節度
用カム20の外周面には、変速段の数(本実施形態にお
いては7つ)に応じた弧状の節度用凹部35が周方向に
所定間隔を有するように形成されており、この節度用カ
ム20の各節度用凹部35は、前記回転ドラム13の各
チェンジ用カム溝14のR位置、1速位置、N位置、2
速位置、3速位置、4速位置および5速位置にそれぞれ
対応するように配置されている。そして、本実施形態に
おいては、前記各節度用凹部35の両端部には、その角
部を落とした傾斜面36が形成されるとともに、前記N
位置および1速位置に対応する節度用凹部35のそれぞ
れ1速位置側端部およびR位置側端部は、その角部を残
した負荷部37が形成されており、R位置に対応する節
度用凹部35は、その深さ寸法が小さくなるように形成
されている。
【0042】前記ドラムセンター18の近傍には、節度
用支持軸38が前記回転支持軸28と平行に配設されて
おり、この節度用支持軸38には、先端部が前記節度用
カム20の外周部分に延在する節度用アーム39がその
基端部を中心として回動自在に取付けられている。ま
た、前記節度用アーム39の先端部には、前記節度用カ
ム20の節度用凹部35に係合されるように前記節度用
凹部35の弧に合致した直径を有する圧接ローラ40が
回転自在に取付けられており、前記節度用アーム39の
基端部には、前記節度用支持軸38に取付けられた節度
用ばね41の一端が係合されている。そして、前記節度
用ばね41の付勢力により、前記節度用アーム39の圧
接ローラ40を前記節度用カム20の外周面に圧接させ
るようになっており、前記節度用カム20が回転してこ
の節度用凹部35に前記節度用アーム39の圧接ローラ
40が係合することにより、前記シフト操作レバー6の
揺動動作に一定の節度を付与するようになされている。
【0043】また、前記回転支持軸28の端部には、ド
ラムシフタ42がこの回転支持軸28に対して回転自在
に遊嵌されており、このドラムシフタ42の前記回転支
持軸28の端部側の外周面には、シフト駆動ギア43が
形成されている。
【0044】図12から図14に示すように、前記ドラ
ムシフタ42の他端側は、前記ドラムセンター18のシ
フタ収容部25の内側に位置するようになされており、
このドラムシフタ42の他端側には、外周面をほぼC字
状に切り欠いてなるピン収容部44,44がドラムシフ
タ42の中心に対して左右対称に形成されている。前記
ドラムシフタ42の前記シフト駆動ギア43とピン収容
部44との間には、ドラムシフタ42の直径を小径とし
てなる小径部45が形成されており、前記ピン収容部4
4は、この小径部45に連通するようになされている。
また、前記各ピン収容部44の内部一側には、前記ピン
収容部44の内側に開口するプランジャ用孔46,46
がそれぞれ左右対称に穿設されており、このプランジャ
用孔46の内部には、プランジャ用孔46から突出する
方向に付勢されたプランジャ47が進退自在に収容され
ている。さらに、前記ピン収容部44には、ラチェット
ピン48がその基端部が前記ピン収容部44の内側に保
持されるとともに、その先端部の側部に前記プランジャ
47の先端部が当接するように配設されており、前記各
ラチェットピン48は、前記基端部を中心として揺動可
能とされるとともに、前記プランジャ47の付勢力によ
り前記ドラムシフタ42の外周から突出して前記ドラム
センター18のシフタ収容部25のラチェット用係合溝
26に係合されるようになされている。
【0045】また、図15および図16に示すように、
前記ドラムシフタ42の前記小径部45の外周側には、
ケーシング1に保持されたガイド板49が配設されてお
り、このガイド板49のほぼ中央には、前記小径部45
が位置するガイド孔50が穿設されている。このガイド
孔50の下方弧部分は、前記ラチェットピン48の前記
ドラムセンター18のラチェット用係合溝26への係合
を阻止しないように前記ラチェット用係合溝26の底部
より大きい径を有するように形成されるとともに、ガイ
ド孔50の上方弧部分は、前記ドラムシフタ42の回転
動作によりラチェットピン48が上方弧部分に当接した
場合に、このラチェットピン48をプランジャ47の付
勢力に抗してドラムシフタ42のピン収容部44に収容
させるように前記ドラムシフタ42の径とほぼ同様の径
を有するように形成されている。さらに、前記ガイド板
49には、ケーシング1の端縁に当接してこのガイド板
49の回動を阻止する回り止め突起51が形成されてい
る。
【0046】前記ドラムシフタ42の一側には、前記回
転支持軸28に対して直交する方向に延在する駆動アー
ム52が前記ドラムシフタ42から最も離隔した位置に
ある基端部を中心として揺動自在に配設されており、こ
の駆動アーム52の先端部には、前記ドラムシフタ42
のシフト駆動ギア43に噛合される駆動用ギア53が形
成されている。また、前記駆動アーム52の基端部に
は、復帰ばね54が取付けられており、前記駆動アーム
52が揺動した場合に、この駆動アーム52を常に所定
の基準位置に復帰させるようになされている。さらに、
前記駆動アーム52の基端部には、前記ケーシング1の
外部に位置するシフトレバー55が連結されており、こ
のシフトレバー55の先端部には、前記シフトケーブル
12の駆動ワイヤ11の他端部が連結器56を介して接
続されている。そして、前記シフト操作レバー6を操作
して前記駆動レバー9を介して駆動ワイヤ11を引出
し、あるいは、押込み動作させることにより、前記シフ
トレバー55が揺動駆動され、これにより、前記駆動ア
ーム52を揺動駆動してこの駆動アーム52の駆動用ギ
ア53に噛合されたシフト駆動ギア43によりドラムシ
フタ42を回転駆動させることができるようになされて
いる。
【0047】図1および図17に示すように、前記ケー
シング1の内部の前記回転ドラム13の近傍には、1−
2変速シャフト57、3−4変速シャフト58および5
−R変速シャフト59がそれぞれ回転ドラム13の回転
軸と平行に配設されており、これら1−2変速シャフト
57、3−4変速シャフト58および5−R変速シャフ
ト59は、それぞれ軸方向に移動自在に支持されてい
る。
【0048】また、図17および図18に示すように、
前記1−2変速シャフト57の外周には、前記回転ドラ
ム13の1−2速チェンジ用カム溝14aに係合される
1−2速カムピン60が突出形成されており、前記1−
2変速シャフト57には、先端部がほぼC字状に形成さ
れた1−2変速フォーク61が一体に固着されている。
そして、前記回転ドラム13が回転駆動された場合に、
1−2速チェンジ用カム溝14aに沿って1−2速カム
ピン60が追随し、前記1−2速チェンジ用カム溝14
aの形状に応じて前記1−2変速シャフト57が軸方向
に移動され、これに伴って、1−2変速フォーク61も
移動されるようになっている。
【0049】同様に、前記3−4変速シャフト58の外
周には、前記回転ドラム13の3−4速チェンジ用カム
溝14bに係合される3−4速カムピン62が突出形成
されており、前記3−4変速シャフト58には、先端部
がほぼC字状に形成された3−4変速フォーク63が一
体に固着されている。そして、回転ドラム13の回転に
より、3−4速チェンジ用カム溝14bに沿って3−4
速カムピン62が追随し、前記3−4速チェンジ用カム
溝14bの形状に応じて3−4変速シャフト58および
3−4変速フォーク63が軸方向に移動されるようにな
されている。
【0050】また、前記5−R変速シャフト59の外周
には、前記回転ドラム13の5速チェンジ用カム溝14
cに係合される5速カムピン64が突出形成されてお
り、前記5−R変速シャフト59には、先端部がほぼC
字状に形成された5変速フォーク65が一体に固着され
ている。そして、回転ドラム13の回転により、5速チ
ェンジ用カム溝14cに沿って5速カムピン64が追随
し、前記5速チェンジ用カム溝14cの形状に応じて5
−R変速シャフト59および5変速フォーク65が軸方
向に移動されるようになっている。
【0051】さらに、前記5−R変速シャフト59に
は、リバース変速ブッシュ66が5−R変速シャフト5
9の軸方向に沿って移動自在に遊嵌されており、このリ
バース変速ブッシュ66には、前記回転ドラム13のリ
バースチェンジ用カム溝14dに係合されるリバースカ
ムピン67が突出形成されている。そして、回転ドラム
13の回転により、リバースチェンジ用カム溝14dに
沿ってリバースカムピン67が追随し、前記リバースチ
ェンジ用カム溝14dの形状に応じてリバース変速ブッ
シュ66が前記5−R変速シャフト59に沿って移動さ
れるようになっている。
【0052】また、図19および図20に示すように、
前記回転ドラム13の他端部には、シフトポジションカ
ム68が回転ドラム13と同軸状に取付けられており、
このシフトポジションカム68の外周には、前記回転ド
ラム13の各チェンジ用カム溝14のR位置、1速位
置、N位置、2速位置、3速位置、4速位置および5速
位置にそれぞれ対応する位置の高さを変化させて現在の
シフトポジションを認識するカム面69が形成されてい
る。すなわち、本実施形態においては、前記カム面69
のカム高さは、最高位置、高位置、標準位置、低位置の
4種類の高さ位置に設定されており、R位置が最高位
置、1速位置が低位置、N位置が標準位置、2速位置が
高位置、3速位置が最高位置、4速位置が低位置および
5速位置が高位置となるように隣接するシフト位置が異
なる高さを有するように形成されている。さらに、前記
R位置、1速位置、N位置、2速位置、3速位置、4速
位置および5速位置の間は、すべてN位置すなわち標準
位置の高さを有するように形成されている。
【0053】また、前記シフトポジションカム68の外
周側近傍には、シフトポジションセンサ70が配設され
ており、このシフトポジションセンサ70の先端部に
は、前記シフトポジションカム68の前記カム面69に
当接するセンサプランジャ71が前記シフトポジション
カム68の半径方向に進退自在に配設されている。
【0054】そして、前記シフトポジションセンサ70
においては、前記シフトポジションセンサ70のセンサ
プランジャ71の進退位置により現在のシフトポジショ
ンを認識するようになされている。しかも、本実施形態
においては、前記シフト操作レバー6の揺動操作が、シ
フトアップ操作であるかシフトダウン操作であるかを検
出する図示しない検出回路を配設するようになされてお
り、このアップダウン操作の検出情報に基づいて次のシ
フトポジションを予測し、この予測されたシフトポジシ
ョンと、シフトポジションセンサ70のセンサプランジ
ャ71の進退位置により検出されるシフトポジションと
を比較して各シフトポジションが同一であるか否か確認
する演算回路を配設するようにしている。この演算回路
は、例えば、車両にあらかじめ搭載されているコンピュ
ータを流用するようにしてもよいし、別個に設けるよう
にしてもよい。
【0055】そして、例えば、現在のシフトポジション
がN位置である場合に、この状態からシフトアップ操作
すれば2速となるため、このシフトアップ操作による回
転ドラム13の回転によりシフトポジションカム68の
カム面69が高位置となり、シフトダウンすれば1速と
なるため、シフトポジションカム68のカム面69が低
位置となる。そのため、シフト操作レバー6のアップダ
ウン操作の検出情報がシフトアップ操作であることを認
識した場合には、前記シフトポジションセンサ70のセ
ンサプランジャ71がシフトポジションカム68の低位
置のカム面69による進退位置に保持されるはずであ
り、シフトポジションセンサ70のセンサプランジャ7
1の進退位置により検出されるシフトポジションと、ア
ップダウン操作の検出情報によるシフトポジションとが
一致すれば、シフトポジションが同一であることが確認
できるものである。
【0056】このようにシフトポジションセンサ70に
より検出されたシフトポジションと、シフト操作レバー
6のシフト操作によるアップダウン操作情報とを比較し
て現在のシフトポジションを認識するように構成するよ
うにしているので、シフトポジションカム68のカム面
69のカム高さを隣接するシフト位置で異なるように組
合わせることにより、シフトポジションカム68のカム
面69の高さをそれぞれのシフト位置で異ならせること
なく、4種類の高さ位置で各シフトポジションを認識す
ることが可能となる。
【0057】次に、本実施形態のトランスミッション3
について図1を参照して説明する。
【0058】まず、ケーシング1の内部には、図示しな
いエンジン等の駆動機関に接続されるメインシャフト7
2が軸受29により回転自在に配設されており、このメ
インシャフト72の近傍には、カウンターシャフト73
が軸受29により回転自在に、かつ、前記メインシャフ
ト72と平行に配設されている。さらに、図22に示す
ように、このメインシャフト72およびカウンターシャ
フト73と平行にリバースシャフト74が配設されてい
る。
【0059】前記メインシャフト72の外周には、1速
メインギア75、リバースメインギア76、2速メイン
ギア77がそれぞれ所定の歯数をもって一体に固着され
ており、さらに、前記メインシャフト72の外周には、
3速メインギア78、4速メインギア79、5速メイン
ギア80およびコーンリング81がそれぞれベアリング
を介してメインシャフト72に対して自由に回転自在に
配設されている。
【0060】また、前記メインシャフト72の外周であ
って前記3速メインギア78と4速メインギア79との
間には、外周面にギアが形成された3−4速用ハブ82
が固着されており、この3−4速用ハブ82の外周に
は、内周面にギアが形成されるとともに外周にフォーク
係止溝83が周設された3−4速用スリーブ84がメイ
ンシャフト72の軸方向に移動自在に配設されており、
前記フォーク係止溝83には、前記3−4変速フォーク
63が係合されている。そして、前記3−4変速フォー
ク63の移動により3−4速用スリーブ84がメインシ
ャフト72の軸方向に移動されるものである。
【0061】また、前記3速メインギア78の外周面で
あって前記3−4速用ハブ82の近傍には、テーパ状の
傾斜面が形成されており、この傾斜面の外周側には、外
周にギアが形成された3速用シンクロナイザーリング8
5が配設されている。また、前記4速メインギア79の
外周面であって前記3−4速用ハブ82の近傍には、テ
ーパ状の傾斜面が形成されており、この傾斜面の外周側
には、外周にギアが形成された4速用シンクロナイザー
リング86が配設されている。このような構成により、
3−4速のシンクロメッシュ機構が形成される。
【0062】そして、前記3−4速のシンクロメッシュ
機構においては、前記3−4速用スリーブ84を3速メ
インギア78側に移動させることにより、3−4速用ス
リーブ84のギアと3速用シンクロナイザーリング85
のギアとが接触して3−4速用スリーブ84の回転の同
期作用が行なわれる。同期作用が完了すると、3−4速
用スリーブ84と3速メインギア78との回転差はなく
なり、3−4速用スリーブ84のギアが3速メインギア
78に噛合され、シンクロ作動が完了し、3速メインギ
ア78のギア比により駆動力が伝達されることになる。
【0063】また、前記3−4速用スリーブ84を4速
メインギア79側に移動させると、3−4速用スリーブ
84のギアが4速メインギア79に噛合され、4速メイ
ンギア79のギア比により駆動力が伝達されることにな
る。
【0064】さらに、前記メインシャフト72の外周で
あって前記5速メインギア80とコーンリング81との
間には、外周面にギアが形成された5速用ハブ87が固
着されており、この5速用ハブ87の外周には、内周面
にギアが形成されるとともに外周にフォーク係止溝88
が周設された5速用スリーブ89がメインシャフト72
の軸方向に移動自在に配設されており、前記フォーク係
止溝88には、前記5変速フォーク65が係合されてい
る。そして、前記5変速フォーク65の移動により5速
用スリーブ89が前記メインシャフト72の軸方向に移
動されるものである。
【0065】また、前記5速メインギア80の外周面で
あって前記5速用ハブ87の近傍には、テーパ状の傾斜
面が形成されており、この傾斜面の外周側には、外周に
ギアが形成された5速用シンクロナイザーリング90が
配設されている。また、前記コーンリング81の外周面
であって前記5速用ハブ87の近傍には、テーパ状の傾
斜面が形成されており、この傾斜面の外周側には、外周
にギアが形成されたコーンリング用シンクロナイザーリ
ング91が配設されている。このような構成により、5
速のシンクロメッシュ機構が形成される。
【0066】そして、前記5速のシンクロメッシュ機構
においても、前記5速用スリーブ89を5速メインギア
80側に移動させることにより、5速用スリーブ89と
5速メインギア80との回転の同期作用が行なわれて5
速用スリーブ89のギアが5速メインギア80に噛合さ
れ、5速メインギア80のギア比により駆動力が伝達さ
れることになる。
【0067】また、前記カウンターシャフト73の外周
には、出力ギア92が一体に固着されており、前記カウ
ンターシャフト73の外周には、前記1速メインギア7
5に常時噛合される1速カウンターギア93および前記
2速メインギア77に常時噛合される2速カウンターギ
ア94がそれぞれベアリングを介して前記カウンターシ
ャフト73に対して自由に回転自在に配設されている。
さらに、前記カウンターシャフト73の外周には、前記
3速メインギア78に常時噛合される3速カウンターギ
ア95、前記4速メインギア79に常時噛合される4速
カウンターギア96および前記5速メインギア80に常
時噛合される5速カウンターギア97がそれぞれ所定の
歯数をもって一体に固着されている。
【0068】また、前記カウンターシャフト73の外周
であって前記1速カウンターギア93と2速カウンター
ギア94との間には、外周面にギアが形成された1−2
速用ハブ98が固着されており、この1−2速用ハブ9
8の外周には、内周面にギアが形成されるとともに外周
にフォーク係止溝99が周設された1−2速用スリーブ
100がカウンターシャフト73の軸方向に移動自在に
配設されており、前記フォーク係止溝99には、前記1
−2変速フォーク61が係合されている。そして、前記
1−2変速フォーク61の移動により1−2速用スリー
ブ100がカウンターシャフト73の軸方向に移動され
るものである。
【0069】さらに、前記1速カウンターギア93の外
周面であって前記1−2速用ハブ98の近傍には、テー
パ状の傾斜面が形成されており、この傾斜面の外周側に
は、外周にギアが形成された1速用シンクロナイザーリ
ング101が配設されている。また、前記2速カウンタ
ーギア94の外周面であって前記1−2速用ハブ98の
近傍には、テーパ状の傾斜面が形成されており、この傾
斜面の外周側には、外周にギアが形成された2速用シン
クロナイザーリング102が配設されている。このよう
な構成により、1−2速のシンクロメッシュ機構が形成
される。
【0070】そして、前記1−2速のシンクロメッシュ
機構においても、前記1−2速用スリーブ100を1速
カウンターギア93あるいは2速カウンターギア94側
に移動させることにより、回転の同期作用が行なわれて
1−2速用スリーブ100のギアが1速カウンターギア
93あるいは2速カウンターギア94に噛合され、1速
カウンターギア93あるいは2速カウンターギア94の
ギア比により駆動力が伝達されることになる。
【0071】さらに、本実施形態においては、前記1−
2速用スリーブ100の外周面には、リバースカウンタ
ーギア103が形成されており、前記リバースシャフト
74には、リバースアイドルギア104が遊嵌されてい
る。このリバースアイドルギア104は、前記リバース
変速ブッシュ66の移動によりリバースシャフト74の
軸方向に移動されるようになされており、このリバース
アイドルギア104の移動により、リバースアイドルギ
ア104が前記メインシャフト72のリバースメインギ
ア76およびカウンターシャフト73のリバースカウン
ターギア103にそれぞれ噛合されるようになされてい
る。
【0072】また、前記カウンターシャフト73の出力
ギア92には、デファレンシャルギア機構105の入力
ギア106が噛合されており、このデファレンシャルギ
ア機構105の出力軸107は、図示しない車輪等の駆
動部に接続されるようになされている。
【0073】また、前記回転式のドラムチェンジ機構2
およびトランスミッション3は、各部材を組み付けた状
態で、トランスミッション側ケーシング1bの内部に収
容され、その後、トランスミッション側ケーシング1b
に対してクラッチ側ケーシング1aを取付けることによ
り、ケーシング1の内部に収容されるようになってい
る。この場合に、本実施形態においては、前記トランス
ミッション3のメインシャフト72およびカウンターシ
ャフト73と、回転ドラム13の回転軸がすべて平行に
配設されているので、ケーシング1の内部に容易に収容
させることができ、組立性を著しく高めることができる
ものである。
【0074】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0075】まず、ニュートラルの状態では、前記ドラ
ムセンター18の前記ストッパ用カム19のN位置に対
応するストッパ用凹部30に、ドラムストッパアーム3
2の圧接ローラ33が係合されており、回転ドラム13
がN位置に保持されている。この状態で、前記回転ドラ
ム13の1−2速チェンジ用カム溝14aにおける1−
2速カムピン60、3−4速チェンジ用カム溝14bに
おける3−4速カムピン62、5速チェンジ用カム溝1
4cにおける5速カムピン64およびリバースチェンジ
用カム溝14dにおけるリバースカムピン67がそれぞ
れN位置に位置されており、1−2変速フォーク61、
3−4変速フォーク63、5変速フォーク65が移動さ
れておらず、1−2速用スリーブ100、3−4速用ス
リーブ84、5速用スリーブ89が中間に位置されてい
る。
【0076】そのため、メインシャフト72に回転力が
伝達された場合でも、3速メインギア78、4速メイン
ギア79および5速メインギア80がメインシャフト7
2に対して自由に回転できるとともに、1速メインギア
75および2速メインギア77がカウンターシャフト7
3に対して自由に回転できるので、前記メインシャフト
72の回転がカウンターシャフト73に伝達されず、カ
ウンターシャフト73は回転しない状態に保持されてい
る。
【0077】この場合に、前記シフトポジションセンサ
70のセンサプランジャ71がシフトポジションカム6
8のN位置に対応するカム面69に当接しており、現在
のシフトポジションがN位置、すなわち、ニュートラル
であることを示している。
【0078】この状態から、2速にシフトアップする場
合は、前記シフト操作レバー6を上方に揺動操作するこ
とにより、前記駆動レバー9が図2において時計方向に
回動され、シフトケーブル12の駆動ワイヤ11が引出
し動作され、この駆動ワイヤ11の引出し動作により前
記シフトレバー55が揺動駆動される。このシフトレバ
ー55の揺動により前記駆動アーム52が揺動され、こ
の駆動アーム52の駆動用ギア53に噛合されたシフト
駆動ギア43によりドラムシフタ42が、図12におい
て時計方向に回転駆動される。
【0079】このようにドラムシフタ42が回転される
と、図12に示すように、ドラムシフタ42の回転方向
に先端部を有するラチェットピン48がプランジャ47
の付勢力によりドラムシフタ42のピン収容部44から
外方に突出しているので、このラチェットピン48が前
記ドラムセンター18のシフタ収容部25のラチェット
用係合溝26に係合され、ドラムセンター18および回
転ドラム13がドラムシフタ42とともに回転される。
このようにドラムシフタ42が回転していくと、図13
に示すように、反回転方向に先端部を有するラチェット
ピン48が前記ガイド板49の上方弧部分に当接してプ
ランジャ47の付勢力に抗してドラムシフタ42のピン
収容部44に収容された状態となる。
【0080】一方、前記ドラムセンター18の回転動作
により、ドラムストッパアーム32の圧接ローラ33
が、ストッパ用ばね34の付勢力に抗してストッパ用カ
ム19のストッパ用凹部30から離脱し、ストッパ用カ
ム19の2速位置に対応するストッパ用凹部30に係合
され、回転ドラム13が2速位置に保持される。この場
合に、節度用アーム39の圧接ローラ40が、節度用ば
ね41の付勢力に抗して節度用カム20の節度用凹部3
5から離脱し、隣接する節度用凹部35に係合すること
により、前記シフト操作レバー6の揺動動作に一定の節
度が付与される。その結果、シフト操作を行なう際に確
実に変速が行なわれたことを感覚的に認識することがで
きるものである。
【0081】そして、前記変速動作が完了してシフト操
作レバー6を離すと、前記駆動アーム52の復帰ばね5
4により駆動アーム52がもとの位置に復帰するように
付勢力が加わり、この付勢ばねの付勢力により、ドラム
シフタ42に対して前記変速動作と反対の方向に回転さ
せる力が加わる。
【0082】このとき、ドラムストッパアーム32の圧
接ローラ33がストッパ用カム19のストッパ用凹部3
0に係合しているので、この圧接ローラ33の付勢力に
よりドラムセンター18および回転ドラム13はそのま
まの位置に保持される。一方、前記ドラムシフタ42に
加わる回転力により、図14に示すように、前記ドラム
センター18のラチェット用係合溝26に係合されてい
るラチェットピン48が、前記ラチェット用係合溝26
の高さに従って、プランジャ47の付勢力に抗してドラ
ムシフタ42の中心方向に揺動されてピン収容部44に
収容され、しかも、他方のラチェットピン48は、ガイ
ド板49の上方弧部分によりピン収容部44に収容され
ていることから、ドラムシフタ42は、各ラチェットピ
ン48の係合による抵抗を受けずにドラムセンター18
に対して独立して回転され、前記各ラチェットピン48
が隣接するラチェット用係合溝26に係合してドラムシ
フタ42の回転が停止される。その結果、前記駆動アー
ム52がもとの位置に復帰し、シフトレバー55および
駆動ワイヤ11を介してシフト操作レバー6ももとの位
置に戻される。
【0083】また、前記回転ドラム13が2速位置に回
転保持されることにより、前記回転ドラム13の他端部
に取付けられたシフトポジションカム68も回転され、
シフトポジションセンサ70のセンサプランジャ71の
進退位置により2速位置であることを検出し、所定のシ
フトポジションの表示を行なう。
【0084】そして、前記回転ドラム13の回転によ
り、1−2速チェンジ用カム溝14aに沿って1−2速
カムピン60が追随し、前記1−2速チェンジ用カム溝
14aの形状に応じて前記1−2変速シャフト57が図
17において右方向に移動される。これに伴って、1−
2変速フォーク61が移動して、1−2速のシンクロメ
ッシュ機構の1−2速用スリーブ100が2速カウンタ
ーギア94側に移動され、これにより、回転の同期作用
が行なわれて1−2速用スリーブ100のギアが2速カ
ウンターギア94に噛合される。その結果、メインシャ
フト72の回転力が2速メインギア77および2速カウ
ンターギア94を介してカウンターシャフト73に伝達
され、出力ギア92および入力ギア106を介してデフ
ァレンシャルギア機構105の出力軸107を所定のギ
ア比で回転させるものである。
【0085】続いて、この2速状態から、3速にシフト
アップする場合は、前記操作と同様に、前記シフト操作
レバー6を上方に揺動操作することにより、前記駆動レ
バー9が回動してシフトケーブル12の駆動ワイヤ11
が引出し動作され、この駆動ワイヤ11の引出し動作に
より前記シフトレバー55を介して駆動アーム52が揺
動され、ドラムシフタ42が回転駆動される。
【0086】そして、このドラムシフタ42が回転する
と、ラチェットピン48の前記ドラムセンター18のラ
チェット用係合溝26への係合により、ドラムセンター
18および回転ドラム13がドラムシフタ42とともに
回転され、前記ドラムセンター18の回転により、ドラ
ムストッパアーム32の圧接ローラ33がストッパ用カ
ム19の3速位置に対応するストッパ用凹部30に係合
され、回転ドラム13が3速位置に保持されるととも
に、節度用アーム39の圧接ローラ40が隣接する節度
用凹部35に係合してシフト操作レバー6の揺動動作に
一定の節度が付与される。
【0087】そして、前記シフト操作レバー6を離す
と、前記駆動アーム52の復帰ばね54により駆動アー
ム52がもとの位置に復帰するように付勢力が加わり、
この付勢ばねの付勢力により、ドラムシフタ42のラチ
ェット動作により、ドラムセンター18および回転ドラ
ム13はそのままの位置に保持された状態で、ドラムシ
フタ42のみがもとの位置に戻るように回転され、前記
駆動アーム52がもとの位置に復帰し、シフトレバー5
5および駆動ワイヤ11を介してシフト操作レバー6も
もとの位置に戻される。
【0088】そして、前記回転ドラム13の回転によ
り、1−2速チェンジ用カム溝14aに沿って1−2速
カムピン60が追随し、前記1−2変速シャフト57が
図17において左方向に移動されてニュートラル位置に
移動され、これに伴って、1−2変速フォーク61によ
り1−2速用スリーブ100が2速カウンターギア94
から離脱するように移動され、1−2速用スリーブ10
0のギアと2速カウンターギア94との噛合が解除され
る。
【0089】一方、3−4速チェンジ用カム溝14bに
沿って3−4速カムピン62が追随し、前記3−4速チ
ェンジ用カム溝14bの形状に応じて前記3−4変速シ
ャフト58が図17において左方向に移動される。これ
に伴って、3−4変速フォーク63が移動して、3−4
速のシンクロメッシュ機構の3−4速用スリーブ84が
3速メインギア78側に移動され、これにより、回転の
同期作用が行なわれて3−4速用スリーブ84のギアが
3速メインギア78に噛合される。その結果、メインシ
ャフト72の回転力が3速メインギア78および3速カ
ウンターギア95を介してカウンターシャフト73に伝
達され、出力ギア92および入力ギア106を介してデ
ファレンシャルギア機構105の出力軸107を回転さ
せるものである。
【0090】また、この3速状態から、4速にシフトア
ップする場合は、前記操作と同様に、前記シフト操作レ
バー6を上方に揺動操作することにより、駆動ワイヤ1
1およびシフトレバー55を介して駆動アーム52が揺
動され、ドラムシフタ42が回転駆動されるとともに、
ドラムセンター18および回転ドラム13がそれぞれ回
転される。そして、前記ドラムセンター18の回転によ
り、ドラムストッパアーム32の圧接ローラ33の4速
位置に対応するストッパ用凹部30への係合により回転
ドラム13が4速位置に保持されるとともに、節度用ア
ーム39の圧接ローラ40の隣接する節度用凹部35へ
の係合によりシフト操作レバー6の揺動動作に一定の節
度が付与される。その後、前記シフト操作レバー6を離
すと、前記駆動アーム52の復帰ばね54の付勢力によ
り、ドラムシフタ42のラチェット動作により、ドラム
シフタ42のみがもとの位置に戻るように回転され、前
記駆動アーム52がもとの位置に復帰し、シフトレバー
55および駆動ワイヤ11を介してシフト操作レバー6
ももとの位置に戻される。
【0091】そして、前記回転ドラム13の回転によ
り、3−4速チェンジ用カム溝14bに沿って3−4速
カムピン62が追随し、前記3−4変速シャフト58が
図17において右方向に移動され、これに伴って、3−
4変速フォーク63により3−4速用スリーブ84が3
速メインギア78から離脱して4速メインギア79側に
移動され、3−4速用スリーブ84のギアは、3速メイ
ンギア78との噛合が解除されるとともに、4速メイン
ギア79と噛合される。その結果、メインシャフト72
の回転力が4速メインギア79および4速カウンターギ
ア96を介してカウンターシャフト73に伝達され、出
力ギア92および入力ギア106を介してデファレンシ
ャルギア機構105の出力軸107を回転させる。
【0092】さらに、4速状態から、5速にシフトアッ
プする場合も、前記操作と同様に、前記シフト操作レバ
ー6を上方に揺動操作することにより、駆動ワイヤ1
1、シフトレバー55および駆動アーム52を介してド
ラムシフタ42が回転駆動されるとともに、ドラムセン
ター18および回転ドラム13がそれぞれ回転される。
そして、前記ドラムセンター18の回転により、節度用
アーム39の圧接ローラ40の節度用凹部35への係合
によりシフト操作レバー6の揺動動作に一定の節度が付
与されながら、ドラムストッパアーム32の圧接ローラ
33の5速位置に対応するストッパ用凹部30への係合
により回転ドラム13が5速位置に保持される。その
後、前記シフト操作レバー6を離すと、前記駆動アーム
52の復帰ばね54の付勢力により、ドラムシフタ42
のラチェット動作により、前記駆動アーム52がもとの
位置に復帰し、シフトレバー55および駆動ワイヤ11
を介してシフト操作レバー6ももとの位置に戻される。
【0093】そして、前記回転ドラム13の回転によ
り、3−4速チェンジ用カム溝14bに沿って3−4速
カムピン62が追随し、前記3−4変速シャフト58が
図17において左方向に移動され、これに伴って、3−
4変速フォーク63により3−4速用スリーブ84のギ
アと4速メインギア79との噛合が解除される。一方、
前記回転ドラム13の回転により、5速チェンジ用カム
溝14cに沿って5速カムピン64が追随し、前記5−
R変速シャフト59が図17において左方向に移動さ
れ、これに伴って、5変速フォーク65により5速用ス
リーブ89が5速メインギア80側に移動され、5速用
スリーブ89のギアは、5速メインギア80と噛合され
る。その結果、メインシャフト72の回転力が5速メイ
ンギア80および5速カウンターギア97を介してカウ
ンターシャフト73に伝達され、出力ギア92および入
力ギア106を介してデファレンシャルギア機構105
の出力軸107を回転させる。
【0094】このように前記シフト操作レバー6を上方
に1回揺動操作させることにより、1速ずつシフトアッ
プを行なうことができることになる。
【0095】次に、シフトダウンする操作について説明
する。
【0096】例えば、前述の5速状態から、4速にシフ
トダウンする場合は、前記シフト操作レバー6を下方に
揺動操作することにより、前記駆動レバー9が図2にお
いて反時計方向に回動され、シフトケーブル12の駆動
ワイヤ11が押込み動作され、この駆動ワイヤ11の押
込み動作により前記シフトレバー55が揺動駆動され
る。このシフトレバー55の揺動により前記駆動アーム
52が揺動され、この駆動アーム52の駆動用ギア53
に噛合されたシフト駆動ギア43によりドラムシフタ4
2が、図12において反時計方向に回転駆動される。
【0097】このようにドラムシフタ42が回転される
と、前記シフトアップ操作時の場合と逆側のラチェット
ピン48がプランジャ47の付勢力により前記ドラムセ
ンター18のシフタ収容部25のラチェット用係合溝2
6に係合され、ドラムセンター18および回転ドラム1
3がドラムシフタ42とともにシフトアップ時と逆方向
に回転される。
【0098】この場合に、前記ドラムセンター18の回
転により、節度用カム20によりシフト操作レバー6の
揺動動作に一定の節度が付与されながら、ストッパ用カ
ム19により回転ドラム13が4速位置に保持される。
その後、前記シフト操作レバー6を離すと、前記駆動ア
ーム52の復帰ばね54の付勢力により、ドラムシフタ
42のラチェット動作により、前記駆動アーム52がも
との位置に復帰し、シフトレバー55および駆動ワイヤ
11を介してシフト操作レバー6ももとの位置に戻され
る。
【0099】そして、前記回転ドラム13の回転によ
り、5速チェンジ用カム溝14cに沿って5速カムピン
64が追随し、前記5−R変速シャフト59が図17に
おいて右方向に移動され、これに伴って、5変速フォー
ク65により5速用スリーブ89が5速メインギア80
から離脱し、5速用スリーブ89のギアは、5速メイン
ギア80との噛合が解除される。一方、3−4速チェン
ジ用カム溝14bに沿って3−4速カムピン62が追随
し、前記3−4変速シャフト58による3−4変速フォ
ーク63の移動により3−4速用スリーブ84のギアが
4速メインギア79に噛合される。これにより、上記メ
インシャフト72の回転力が4速メインギア79による
ギア比でデファレンシャルギア機構105の出力軸10
7に伝達される。
【0100】このようにシフトダウン操作を行なう場合
には、前記シフトアップ操作の場合とは逆に、前記シフ
ト操作レバー6を下方に揺動操作させることにより、1
速ずつシフトダウンを行なうことができるものである。
【0101】次に、1速およびリバースへの変速を行な
う場合について説明する。
【0102】まず、ニュートラル状態から1速にシフト
する場合は、シフト操作レバー6を下方に揺動操作する
ことにより、前記シフトダウンの場合と同様に、シフト
ケーブル12の駆動ワイヤ11が押込み動作され、これ
により、前記シフトレバー55および駆動アーム52を
介してドラムシフタ42が回転駆動されるとともに、ド
ラムセンター18および回転ドラム13がそれぞれ回転
される。そして、前記ドラムセンター18の回転によ
り、節度用アーム39の圧接ローラ40の節度用凹部3
5への係合によりシフト操作レバー6の揺動動作に一定
の節度が付与されながら、ドラムストッパアーム32の
圧接ローラ33の1速位置に対応するストッパ用凹部3
0への係合により回転ドラム13が1速位置に保持され
る。
【0103】この場合に、本実施形態においては、節度
用カム20のN位置に対応する節度用凹部35の1速位
置側端部に負荷部37を形成しており、節度用カム20
が回転した場合に、節度用アーム39の圧接ローラ40
が、節度用ばね41の付勢力に抗して節度用カム20の
N位置に対応する節度用凹部35から離脱し、1速位置
に対応する節度用凹部35に係合する際に、前記負荷部
37を乗り越えることになるため、シフト操作の際に負
荷がかかり、通常のシフトダウンの場合と異なる節度が
付与されることになる。そのため、シフト操作レバー6
を揺動操作してニュートラル状態から1速にシフトする
場合に、通常のシフトダウンの場合と異なる節度を付与
して1速にシフトしていることを感覚的に認識させるこ
とができるようになっている。
【0104】その後、前記シフト操作レバー6を離す
と、前記駆動アーム52の復帰ばね54の付勢力によ
り、ドラムシフタ42のラチェット動作により、前記駆
動アーム52がもとの位置に復帰し、シフトレバー55
および駆動ワイヤ11を介してシフト操作レバー6もも
との位置に戻される。
【0105】そして、前記回転ドラム13の回転によ
り、1−2速チェンジ用カム溝14aに沿って1−2速
カムピン60が追随し、前記1−2速チェンジ用カム溝
14aの形状に応じて前記1−2変速シャフト57が図
17において左方向に移動され、これに伴って、1−2
変速フォーク61を介して1−2速用スリーブ100が
1速カウンターギア93側に移動され、1−2速用スリ
ーブ100のギアが1速カウンターギア93に噛合され
る。これにより、メインシャフト72の回転力が1速メ
インギア75および1速カウンターギア93を介してカ
ウンターシャフト73に伝達され、出力ギア92および
入力ギア106を介してデファレンシャルギア機構10
5の出力軸107を所定のギア比で回転させるものであ
る。
【0106】続いて、リバースにシフトする場合は、前
述の1速にシフトする場合と同様に、シフト操作レバー
6を下方に揺動操作することにより、駆動ワイヤ11、
シフトレバー55および駆動アーム52を介してドラム
シフタ42が回転駆動されるとともに、ドラムセンター
18および回転ドラム13がそれぞれ回転される。そし
て、前記ドラムセンター18の回転により、節度用アー
ム39の圧接ローラ40の節度用凹部35への係合によ
りシフト操作レバー6の揺動動作に一定の節度が付与さ
れながら、ドラムストッパアーム32の圧接ローラ33
の1速位置に対応するストッパ用凹部30への係合によ
り上記回転ドラム13が1速位置に保持される。
【0107】この場合も前記1速にシフトする場合と同
様に、ドラムセンター18の回転により節度用カム20
が回転した場合に、節度用アーム39の圧接ローラ40
が、R位置に対応する節度用凹部35に係合する際に、
負荷部37を乗り越えることになるため、シフト操作の
際に負荷がかかり、通常のシフトダウンの場合と異なる
節度が付与されることになる。そのため、シフト操作レ
バー6を揺動操作して1速状態からリバースにシフトす
る場合に、リバースにシフトしていることを感覚的に認
識させることができるようになっている。
【0108】その後、前記シフト操作レバー6を離す
と、前記駆動アーム52の復帰ばね54の付勢力によ
り、前記駆動アーム52がもとの位置に復帰し、シフト
レバー55および駆動ワイヤ11を介してシフト操作レ
バー6ももとの位置に戻される。
【0109】そして、図21および図22に示すよう
に、前記回転ドラム13の回転により、リバースチェン
ジ用カム溝14dに沿ってリバースカムピン67が追随
し、前記リバースチェンジ用カム溝14dの形状に応じ
てリバース変速ブッシュ66が5−R変速シャフト59
に沿って図17において右方向に移動され、これに伴っ
て、リバースアイドルギア104がリバースシャフト7
4の軸方向に移動され、このリバースアイドルギア10
4が前記メインシャフト72のリバースメインギア76
およびカウンターシャフト73のリバースカウンターギ
ア103にそれぞれ噛合される。
【0110】この場合に、本実施形態においては、前記
回転ドラム13の1−2速チェンジ用カム溝14aの1
速位置とR位置との間にブレーキ位置を形成しているの
で、回転ドラム13の回転により、リバースに変速する
場合に、1−2速チェンジ用カム溝14aのブレーキ位
置に1−2速カムピン60が追随することにより、前記
1−2変速シャフト57が図においてわずかに右方向に
移動される。これに伴って、1−2変速フォーク61に
より1−2速用スリーブ100が2速カウンターギア9
4側にわずかに移動され、これにより、回転の同期作用
が行なわれてメインシャフト72にブレーキがかかるこ
とになる。そのため、メインシャフト72の回転が停止
した状態で、リバースに変速することができることにな
り、リバースアイドルギア104が前記メインシャフト
72のリバースメインギア76およびカウンターシャフ
ト73のリバースカウンターギア103にそれぞれ噛合
される場合に、ギアの噛み込み異音が発生することがな
い。
【0111】そして、この状態で、メインシャフト72
の回転力がリバースメインギア76、リバースアイドル
ギア104およびリバースカウンターギア103をそれ
ぞれ介してカウンターシャフト73に伝達され、出力ギ
ア92および入力ギア106を介してデファレンシャル
ギア機構105の出力軸107を所定のギア比で逆方向
に回転させるものである。
【0112】したがって、本実施形態においては、ハン
ドル4のコラム5に配設されたシフト操作レバー6を直
線的に揺動操作することにより、前記回転ドラム13を
所定角度ずつ回転動作させてR、1速、N、2速、3
速、4速、5速の順序で順次変速を行なうようにしてい
るので、簡単な構造で確実なシフト操作を行なうことが
でき、しかも、シフト操作レバー6を直線的に操作すれ
ばよいので、変速操作を容易に行なうことができ、シフ
ト操作レバー6の操作ミスをなくすことができる。ま
た、前記シフト操作レバー6のシフト操作によりシフト
ケーブル12を介して回転ドラム13を回転動作させて
所定の変速動作を行なうようにしているので、回転ドラ
ム13の動作機構が簡単となり、しかも、シフトケーブ
ル12が柔軟性を有するため、シフト操作レバー6の設
置場所を自由に設定することができ、さらに、例えば、
ウォークスルー方式の車両にも適用することができる。
【0113】なお、前記実施形態においては、シフト操
作レバー6をシフト操作することにより、R、1速、
N、2速、3速、4速、5速の順序のシフトパターンで
順次変速を行なうようにしたが、シフト操作レバー6の
シフト操作により、R、N、1速、2速、3速、4速、
5速の順序のシフトパターンで順次変速が行なわれるよ
うに形成してもよい。
【0114】また、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
【0115】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明に係る
変速装置は、シフト操作レバーによる直線的なシフト操
作により変速を行なうようにしたので、簡単な構造で確
実なシフト操作を行なうことができ、しかも、シフト操
作レバーを直線的に操作すればよいので、変速操作を容
易に行なうことができ、シフト操作レバーの操作ミスを
なくすことができるものである。
【0116】また、請求項2の発明は、シフト操作レバ
ーによるシフト操作を1回行なう毎にR、1速、N、2
速、3速、4速、5速の順序で順次変速を行なうことが
できる。
【0117】さらに、請求項3の発明は、シフト操作レ
バーによるシフト操作を1回行なう毎にR、N、1速、
2速、3速、4速、5速の順序で順次変速を行なうこと
ができる。
【0118】また、請求項4の発明は、シフト操作レバ
ーのシフト操作によりシフトケーブルを動作させて所定
の変速動作を行なうようにしたので、回転ドラムの動作
機構が簡単となり、しかも、シフトケーブルが柔軟性を
有するため、シフト操作レバーの設置場所を自由に設定
することができる。
【0119】また、請求項5の発明は、節度用カムによ
りシフト操作レバーのシフト操作毎に所定の節度を付与
するようにしたので、シフト操作を行なう際に確実に変
速が行なわれたことを感覚的に認識することができる。
【0120】さらに、請求項6の発明は、節度用カムの
カム形状の一部を異なるように形成したので、シフト操
作レバーを操作して特定の変速操作を行なう際に、特定
の変速位置にシフトされたことを感覚的に認識させるこ
とができる。
【0121】また、請求項7の発明は、ハンドルのコラ
ムにシフト操作レバーを配設するようにしたので、例え
ば、ウォークスルー方式の車両に適用することができ
る。しかも、シフト操作レバーを操作してもこのシフト
操作レバーが常に1ヵ所に位置することになるので、シ
フト操作レバーを操作するための空間が少なくて済み、
インストルメントパネルの設計の自由度を増大させるこ
とができる。
【0122】さらに、請求項8の発明は、シフト操作レ
バーを前後に揺動させることによりシフト操作を行なう
ようにしたので、ハンドルから手を離さずにシフト操作
を行なうことができ、シフト操作性を高めることができ
る。
【0123】また、請求項9の発明は、回転ドラムの回
転に同期して回転されるシフトポジションカムのカム面
にシフトポジションセンサが追随することにより、シフ
トポジションカムのカム面の高さに応じて現在の変速位
置を検出することができる。
【0124】さらに、請求項10の発明は、演算回路に
より、検出回路により検出されるシフト操作レバーのシ
フト操作によるアップダウン操作情報と、シフトポジシ
ョンセンサにより検出されたシフトポジションとを比較
して各シフトポジションが同一であるか否か確認するよ
うにしたので、シフトポジションカムのカム面のカム高
さを隣接するシフト位置で異なるように組合わせること
により、シフトポジションカムのカム面の高さをそれぞ
れのシフト位置で異ならせることなく、シフトポジショ
ンの数より少ない種類の高さ位置で各シフトポジション
を認識することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る変速装置の実施の一形態を示す
縦断面図
【図2】 本発明の回転式のドラムチェンジ機構とシフ
ト操作レバーの実施形態を示す構成図
【図3】 本発明のシフト操作レバーの他の実施形態を
示す正面図
【図4】 図3の側面図
【図5】 本発明の回転ドラムのチェンジ用カム溝を示
す展開図
【図6】 本発明のドラムセンターおよびドラムシフタ
部分を示す縦断面図
【図7】 本発明のドラムセンターを示す縦断面図
【図8】 本発明のドラムセンターを示す節度用カム側
の斜視図
【図9】 本発明のドラムセンターを示すストッパ用カ
ム側の斜視図
【図10】 本発明のドラムセンターのストッパ用カム
とドラムストッパアームとの係合状態を示す説明図
【図11】 本発明のドラムセンターの節度用カムと節
度用アームとの係合状態を示す説明図
【図12】 本発明のドラムシフタ部分の静止状態を示
す正面図
【図13】 本発明のドラムシフタの回転動作状態を示
す説明図
【図14】 本発明のドラムシフタの回転戻り状態を示
す説明図
【図15】 本発明のドラムセンターおよびドラムシフ
タ部分を示す縦断面図
【図16】 本発明のガイド板部分の正面図
【図17】 本発明の変速シャフトおよび変速フォーク
を示す平面図
【図18】 図17の側面図
【図19】 本発明のシフトポジションカム部分を示す
縦断面図
【図20】 本発明のシフトポジションカム部分を示す
正面図
【図21】 本発明のチェンジ用カム溝による変速シャ
フトの動作状態を示す説明図
【図22】 図22(a)、(b)、(c)、(d)
は、それぞれ図21の各状態におけるギアの噛合状態を
示す説明図
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ドラムチェンジ機構 3 トランスミッション 4 ハンドル 6 シフト操作レバー 11 駆動ワイヤ 12 シフトケーブル 13 回転ドラム 14 チェンジ用カム溝 18 ドラムセンター 19 ストッパ用カム 20 節度用カム 26 ラチェット用係合溝 30 ストッパ用凹部 32 ドラムストッパアーム 35 節度用凹部 37 負荷部 39 節度用アーム 42 ドラムシフタ 48 ラチェットピン 49 ガイド板 52 駆動アーム 57 1−2変速シャフト 58 3−4変速シャフト 59 5−R変速シャフト 61 1−2変速フォーク 63 3−4変速フォーク 65 5変速フォーク 68 シフトポジションカム 70 シフトポジションセンサ 71 センサプランジャ 72 メインシャフト 73 カウンターシャフト 74 リバースシャフト 75 1速メインギア 76 リバースメインギア 77 2速メインギア 78 3速メインギア 79 4速メインギア 80 5速メインギア 92 出力ギア 93 1速カウンターギア 94 2速カウンターギア 95 3速カウンターギア 96 4速カウンターギア 97 5速カウンターギア 103 リバースカウンターギア 105 デファレンシャルギア機構

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの内部に駆動機関により回転
    駆動されるメインシャフトおよびこのメインシャフトと
    平行に配置されるカウンターシャフトを回転自在に配設
    し、これら各シャフトの外周に複数の変速段のギアを配
    設し、シンクロメッシュ変速機構により前記各ギアを噛
    合させることにより変速動作を行なうトランスミッショ
    ンを有する変速装置において、前記トランスミッション
    の近傍に外周面にチェンジ用カム溝が形成された回転ド
    ラムを回転動作自在に配設するとともに、この回転ドラ
    ムが所定角度回転動作されたときに前記回転ドラムのチ
    ェンジ用カム溝に追随して動作され前記トランスミッシ
    ョンのシンクロメッシュ変速機構を動作させる変速シャ
    フトを配設し、シフト操作レバーによる直線的なシフト
    操作により、前記回転ドラムを所定角度ずつ回転動作さ
    せて変速を行なうようにしたことを特徴とする変速装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転ドラムを所定角度ずつ回転動作
    させることにより、R、1速、N、2速、3速、4速、
    5速の順序で順次変速が行なわれるようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の変速装置。
  3. 【請求項3】 前記回転ドラムを所定角度ずつ回転動作
    させることにより、R、N、1速、2速、3速、4速、
    5速の順序で順次変速が行なわれるようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の変速装置。
  4. 【請求項4】 前記シフト操作レバーのシフト操作によ
    り引き出しまたは押込み動作されるシフトケーブルによ
    り、前記回転ドラムを所定角度ずつ回転動作させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれ
    か1項に記載の変速装置。
  5. 【請求項5】 前記回転ドラムに、この回転ドラムを所
    定角度ずつ回転動作させる前記シフト操作レバーのシフ
    ト操作毎に所定の節度を付与する節度用カムを配設した
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項
    に記載の変速装置。
  6. 【請求項6】 前記節度用カムのカム形状の一部を異な
    るように形成し、前記回転ドラムを特定の変速位置に回
    転動作させる前記シフト操作レバーのシフト操作時に、
    異なる節度を付与させるようにしたことを特徴とする請
    求項5に記載の変速装置。
  7. 【請求項7】 前記シフト操作レバーを車両運転用のハ
    ンドルのコラムの側部に配設したことを特徴とする請求
    項1から請求項4のいずれか1項に記載の変速装置。
  8. 【請求項8】 前記シフト操作レバーを前後に揺動させ
    ることによりシフト操作を行なうようにしたことを特徴
    とする請求項7に記載の変速装置。
  9. 【請求項9】 前記回転ドラムの他端部に、外周に前記
    回転ドラムの各変速位置に対応して高さを変化させてな
    るカム面が形成されたシフトポジションカムを前記回転
    ドラムと同軸状に配設し、前記シフトポジションカムの
    外周側近傍に、前記シフトポジションカムの前記カム面
    に追随してこのカム面の高さに応じて現在の変速位置を
    検出するシフトポジションセンサを配設したことを特徴
    とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の変
    速装置。
  10. 【請求項10】 前記シフトポジションカムの前記カム
    面の高さを隣接する変速位置で異なるように組合わせて
    形成し、前記シフト操作レバーによるシフト操作がシフ
    トアップ操作であるかシフトダウン操作であるかを検出
    する検出回路を設けるとともに、このアップダウン操作
    の検出情報に基づいて次のシフトポジションを予測し、
    この予測されたシフトポジションと、シフトポジション
    センサにより検出されるシフトポジションとを比較して
    各シフトポジションが同一であるか否か確認する演算回
    路を配設したことを特徴とする請求項9に記載の変速装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1906065A1 (en) * 2006-09-29 2008-04-02 HONDA MOTOR CO., Ltd. Transmission for vehicle
US7926373B2 (en) 2006-09-29 2011-04-19 Honda Motor Co., Ltd. Vehicular transmission
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KR20150002106A (ko) * 2013-06-28 2015-01-07 현대자동차주식회사 회전 타입 전자식 변속 레버

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