JPH09317285A - 戸先錠 - Google Patents

戸先錠

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JPH09317285A
JPH09317285A JP13708396A JP13708396A JPH09317285A JP H09317285 A JPH09317285 A JP H09317285A JP 13708396 A JP13708396 A JP 13708396A JP 13708396 A JP13708396 A JP 13708396A JP H09317285 A JPH09317285 A JP H09317285A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の戸先錠は、閉扉センサを押して鎌金を
突出させた状態で閉扉すると、鎌金や戸先錠内部が破壊
される虞があった。 【解決手段】 フロント21から出没可能な閉扉センサ
24と、錠ケース20に枢着され一端に駆動ピン29が
設けられ、他端に閉扉センサ24の当接面を設けたカム
プレート28と、一端に設けられた鎌ピン35が錠ケー
ス20の円弧状孔36に挿入され、他端に鉤部37を有
し、駆動ピン29が挿入されるカム孔38を有する鎌金
34と、カムプレート28の回動により昇降し、長孔4
4を有するジョイントプレート43と、錠ケース20に
枢着され一端には、ハンドル52,53に押動される被
押動面59を有し、長孔44挿入されるリンクピン60
を他端に有するリンクプレート58を設けて戸先錠を構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き戸の先端に設
けられ、閉扉したときに戸枠のストライクに係合する鎌
金を有する戸先錠に関する。
【0002】
【従来の技術】閉扉によって錠ケースから鎌金が回動し
ながら突出し、鎌金の先端に設けられた鉤部が戸枠のス
トライクに係合し、引き戸を閉扉状態に仮施錠する戸先
錠については、実公昭58−9950号公報,実公平6
−11328号公報などに記載された技術がある。この
ような自動仮施錠型の戸先錠の構造を簡単に説明する
と、図9に示すように、引き戸Dの端面に埋設された錠
ケース1の前壁であるフロント2に、鎌金用孔3とセン
サ用孔4が設けられ、センサ用孔4に閉扉センサ5の先
端が挿入される。
【0003】錠ケース1に設けられた軸6にレバー7の
中間部が枢着され、レバー7の下端部が閉扉センサ5に
係合し、上端部にレバーピン8が設けられ、軸6に巻回
されたスプリング9によりレバー7が図9において時計
方向に付勢されるので、閉扉センサ5の先端はフロント
2から突出する方向に付勢される。錠ケース1に設けら
れた軸10に上端部を枢着された鎌金11は、下端部か
ら屈曲して前方に突出する鉤部12を有し、中間部に設
けられたカム孔13にレバーピン8が挿入され、スプリ
ング14により鉤部12が鎌金用孔3から突出する方向
に付勢されている。
【0004】引き戸Dを閉めると、戸枠Aに当たった閉
扉センサ5が、スプリング9の付勢力に抗して没入し、
閉扉センサ5に係合するレバー7が軸6を支点として反
時計方向に回動し、レバー7のレバーピン8に係合する
鎌金11が軸10を支点として反時計方向に回動し、鎌
金用孔3から突出した鉤部12がストライクSに設けら
れた係合孔15に係入した後に、ストライクSの裏面に
係合する(図10参照)。従って、引き戸Dは閉扉と同
時に仮施錠され、図示しないハンドルを操作すると、仮
施錠が解除され、図10に示すストッパ16を操作する
と本施錠され、ハンドルを操作しても引き戸Dは開扉不
能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】閉扉センサ5の先端を
押すと、鎌金11の鉤部12が突出するので、鉤部12
が突出した状態でうっかり引き戸Dを閉めると、ストラ
イクSに衝突した鎌金11や、鎌金の衝撃を受けた戸先
錠の内部が破壊されてしまう問題があった。又、プライ
ベートを重視する必要のある室内の引き戸や、玄関の引
き戸は、引き戸の内外から容易に本施錠操作ができる戸
先錠が必要になる。本発明はかかる課題を解決すること
を目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の戸先錠は、引き戸の端面に埋設され、フロ
ントに鎌金用孔とセンサ用孔が設けられる錠ケースと、
先端部が上記センサ用孔に出没可能に挿入される閉扉セ
ンサと、錠ケースに枢着され、一端に駆動ピンが設けら
れ、他端には上記閉扉センサの後端部が当接する当接面
が形成されるカムプレートと、一端部に設けられた鎌ピ
ンが上記錠ケースに設けられた円弧状孔に挿入され、他
端部には戸枠のストライクに係脱する鉤部が設けられ、
上記駆動ピンが挿入されるカム孔を有する鎌金と、上記
鎌ピンを上記鎌金用孔の方向に押動する鎌スプリング
と、上記錠ケース内に昇降可能に設けられ下端部が上記
カムプレートに枢着され、上端部にガイド孔が形成され
るジョイントプレートと、上記錠ケースに接続するケー
スに端部を枢着され、引き戸の開閉方向に回動可能なハ
ンドルと、上記ケースに枢着され、上記ガイド孔に挿入
されるリンクピンが設けられ、開扉方向に回動するハン
ドルに押されたときに、上記リンクピンが上記ジョイン
トプレートを下方に押動するリンクプレートとを備え、
上記フロントに鎌金用孔から突出状態の上記鎌金の鉤部
が上記ストライクに衝突したときに、上記鎌ピンが上記
円弧状孔に沿って付勢反対方向に移動することを特徴と
するものである。
【0007】上記ケースの室外側の側壁に取り付けたシ
リンダ錠のロータに、施錠方向に回動したときに上記リ
ンクピンを下方に押動するシリンダカムを固着し、上記
ケースの室外側の側壁にサムターンを回動可能に装着
し、該サムターンに固着したサムターンカムに上記シリ
ンダカムに係合するカムピンを設け、上記ケース内に移
動可能に設けられ、上記カムピンに係合するハンドルロ
ックプレートに、上記シリンダ錠或いはサムターンが施
錠方向に回動したときに上記ハンドルの回動を阻止する
ストッパを設けた本施錠機構を設けることができる。上
記カムプレートを、上記鎌金を突出させる施錠角度と上
記鎌金を没入させる解錠角度とに付勢するカムスプリン
グを設けるとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明すると、図1は引き戸が開扉状態で戸先
錠が解錠状態を説明する要部側面図、図5は本施錠機構
の解錠状態を説明する要部側面図である。図1に示すよ
うに、引き戸Dの先端に埋設される錠ケース20は、前
壁であるフロント21が引き戸Dの先端面近くにあり、
フロント21には鎌金用孔22とセンサ用孔23が設け
られる。
【0009】センサ用孔23に閉扉センサ24の先端部
が挿入され、閉扉センサ24を貫通して固着されるセン
サピン25は、錠ケース20に設けられた案内用長孔2
6に挿入される。従って、閉扉センサ24は、センサ用
孔23から出没する方向に移動可能である。
【0010】錠ケース20の内面に立設された軸27に
枢着されるカムプレート28は、上端部に駆動ピン29
が設けられ、下端部には、閉扉センサ24の後端に当接
する当接面30が形成される。カムプレート28の左側
にばね支持突起31が設けられ、フロント21の裏面に
設けられたばね支持ピン32とばね支持突起31との間
にカムスプリング33の両端が挿入される。従って、カ
ムプレート28は、図1に示す解錠角度及び図2に示す
施錠角度に付勢される。
【0011】鎌金34は、上端部に設けられた鎌ピン3
5が、錠ケース20に設けられた円弧状孔36に挿入さ
れ、下端部には屈曲して鎌金用孔22に向けて突出する
鉤部37が形成され、中間部には、「へ」の字形に屈曲
したカム孔38が形成され、カム孔38内にカムプレー
ト28の駆動ピン29が挿入される。
【0012】錠ケース20の内面に固着されたばね支持
部材39に鎌スプリング40が支持され、鎌スプリング
40の一端40aが錠ケース20の上壁に圧接し、他端
40bが鎌ピン35に圧接する。従って、鎌ピン35
は、下方にある鎌金用孔22の方向に押圧され、円弧状
孔36の下端部に当接する。
【0013】カムプレート28には、右側に向けて突出
する突起41が設けられ、突起41に設けられた軸42
にジョイントプレート43の下端部が枢着され、ジョイ
ントプレート43の上端部には、横方向に長いガイド孔
としての長孔44が設けられる。ジョイントプレート4
3は、錠ケース20の内面から起立する2つの案内壁4
5の間に挿入され、案内壁45に沿って昇降可能であ
る。
【0014】図7に示すように、錠ケース20に接続す
るケース20′は室外側の側壁20aと室内側の側壁2
0bとを有し、室外側の側壁20aに設けられた孔にシ
リンダ錠46が挿入,固着され、シリンダ錠46のケー
ス内に挿入されるロータ47の後端部は非円形の軸に形
成され、この非円形の軸にシリンダカム48が装着さ
れ、シリンダカム48には、外周面から突出する2つの
扇形状突起49(図5参照)が設けられる。室外側か
ら、シリンダ錠46の鍵孔にキーを挿入して回動操作す
ると、シリンダカム48がロータ47と一体となって回
動する。
【0015】ケース20′の下端部には、室外側の側壁
20aの孔に嵌着されるハンドル軸50と、室内側の側
壁20bの孔に嵌着されるハンドル軸51が設けられ、
ハンドル軸50,51にはそれぞれ室外側ハンドル5
2,室内側ハンドル53の下端部が枢着され、ハンドル
軸51に巻回されたハンドル復帰スプリング54により
室外側ハンドル52は起立状態(図5の実線位置)に付
勢される(図6,図7参照)。室内側ハンドル53にも
同様のハンドル復帰スプリングが設けられ、起立状態に
付勢される。
【0016】両ハンドル52,53の上端部には、ケー
ス20′に設けられた案内軸55が挿入される案内長孔
56が設けられ、両ハンドル52,53が案内軸55に
案内されると共に、回動量が制限される(図6参照)。
図5に示すように、室外側ハンドル52の上端部近くの
ケース20′に支軸57が設けられ、支軸57に室外側
リンクプレート58の中間部が枢着される。室内側ハン
ドル53の上端部近くにも、支軸57′に枢着される室
内側リンクプレート58′が設けられる(図5,図7参
照)。
【0017】室内側リンクプレート58′の構造は、室
外側リンクプレート58と同様であるので、室外側リン
クプレート58の構造について説明すると、室外側リン
クプレート58の一端に、鎖線位置に回動する室外側ハ
ンドル52に押動される被押動面59が形成され、室外
側リンクプレート58の他端に設けられるリンクピン6
0が、ジョイントプレート43の長孔44に挿入され
る。従って、室外側ハンドル52が実線位置から鎖線位
置に回動すると、リンクプレート58が支軸57を支点
として反時計方向に回動し、リンクピン60が下方に移
動するので、ジョイントプレート43が下降する。以上
で、引き戸を仮施錠並びに解錠する仮施錠装置が構成さ
れる。
【0018】ケース20′の室内側の側壁20bに設け
られた孔にサムターン61が回動可能に挿入され、ケー
ス20′内に突出するサムターン61の先端部に円板状
のサムターンカム62が固着され、サムターンカム62
には室外側に向けて突出するカムピン63が設けられ
る。カムピン63は、シリンダカム48の2つの扇形状
突起49の間を通過する長さを有するので、シリンダカ
ム48が施錠方向に回動したときに扇形状突起49によ
って回動方向に押動される。
【0019】サムターン61には、図8に示すように、
外周面の4箇所を切欠した角形状部61aが形成され
る。コの字形状に形成され中央部を室内側の側壁20b
に固定されたサムターンスプリング64で、角形状部6
1aを挟持する。サムターン61が施錠角度にあるとき
には、サムターンスプリング64が図8の実線で示す形
状になっているが、施錠角度からサムターン61を回動
すると、サムターンスプリング64が鎖線で示すように
弾性変形し、90度回動した解錠角度で再び実線の状態
に戻る。従って、サムターン61は施錠角度と解錠角度
に付勢される。
【0020】ケース20′内に設けられたロックプレー
ト案内部材65とケース20′の間に案内溝66が形成
され(図5参照)、案内溝55には室外側ハンドルロッ
クプレート67が昇降可能に挿入される。シリンダ錠4
6のケースの外面に取り付けられたセットプレート68
とケース20′の室外側の側壁20aによって室外側ハ
ンドルロックプレート67が昇降案内される(図7参
照)。
【0021】ロックプレート案内部材65と室外側ハン
ドルロックプレート67との間にロックプレートスプリ
ング69が挿入され、室外側ハンドルロックプレート6
7は上昇方向に付勢される(図5参照)。同様に、ケー
ス20′内の室内側に、室内側の側壁20bの内面に沿
って昇降可能な室内側ハンドルロックプレート70が設
けられる(図7参照)。
【0022】両ハンドルロックプレート67,70に
は、カムピン63が係入する係入溝71が設けられてい
るので(図5参照)、カムピン63の回動によって両ハ
ンドルロックプレート67,70が昇降する。両ハンド
ルロックプレート67,70の下端部には、二股状のス
トッパ72が形成される。
【0023】両ハンドル52,53の上端部に、両ハン
ドルロックプレート67,70の方向に突出する突起部
73が設けられ(図7参照)、突起部73には、二股状
のストッパ72の真下に位置する回動阻止片73aが設
けられる。両ハンドル52,53が起立状態にあり、且
つ両ハンドルロックプレート67,70が下降したとき
には、二股状のストッパ72の間に突起部73が挿入さ
れるので、両ハンドル52,53が回動不能に拘束され
る。以上により、仮施錠機構を拘束する本施錠機構が構
成される。
【0024】以上のように構成された戸先錠の作用を、
開扉状態,閉扉による自動仮施錠,鎌金を突出した状態
での閉扉、ハンドル操作、本施錠機構の施錠及び解錠動
作の順に、図1〜図6を参照しながら説明する。引き戸
Dが開かれ、仮施錠機構が解錠されているときには、閉
扉センサ24がフロント21より突出し、カムプレート
28は軸27を支点として時計方向に回動した位置にあ
る(図1参照)。
【0025】ジョイントプレート43は下降位置にあ
り、両リンクプレート58,58′は図5に示す実線位
置にある。鎌ピン35は円弧錠孔36の下端部に当接
し、鎌金34は錠ケース20内に没入している。両ハン
ドル52,53は起立状態である(図1,図5参照)。
【0026】引き戸Dを閉めると、閉扉センサ24が戸
枠A側のストライクSに当たって錠ケース20内に没入
し、閉扉センサ24に当接面30を押されたカムプレー
ト28が軸27を支点として反時計方向に回動し、カム
プレート28の駆動ピン29が鎌金34を押動するの
で、鎌金34が鎌ピン35を支点として時計方向に回動
しながら鉤部37がストライクSの係合孔74に係入し
てストライクSの裏面に近接する(図2参照)。従っ
て、戸先錠は閉扉により自動的に仮施錠され、引き戸D
が閉扉状態に保持される。
【0027】引き戸Dが開かれ、仮施錠機構が解錠され
ているときに、手や他の物が閉扉センサ24の先端に当
たって閉扉センサ24が没入し、鎌金34が突出した状
態のまま、うっかり引き戸Dを閉めていくと、鎌金34
がストライクSに当って後方(図3において右方向)に
押されるので、鎌ピン35が鎌スプリング40に抗して
円弧状孔36内を上昇し、上昇端に移動した鎌ピン35
を回動中心として鎌金34が没入方向に回動する(図4
参照)ので、鎌金34には衝撃が加わらない。
【0028】鎌金34が没入方向に回動すると、鎌金3
4に押されたカムプレート28がカムスプリング33に
抗して時計方向に回動し、鎌金34の鉤部37がストラ
イクSの係合孔74に重なったときに、鉤部37が係合
孔74に挿入し、図2に示す仮施錠状態になる。従っ
て、鎌金34を突出させて閉扉しても、鎌金34に衝撃
が加わることなく自動的に仮施錠される。
【0029】室外側ハンドル52の動作と室内側ハンド
ル53の動作は同様なので、室外側ハンドル52につい
て説明する。室外側ハンドル52を開扉方向に向かって
回動すると、鎖線位置に回動した室外側ハンドル52の
上端部が、室外側リンクプレート58の被押動面59を
押すので、室外側リンクプレート58が支軸57を支点
として図5の実線位置に回動する。
【0030】下方に移動するリンクピン60が、上昇し
ているジョイントプレート43(図2参照)を下方に押
動し、ジョイントプレート43が下降するので、カムプ
レート28が軸27を支点として時計方向に回動し、図
1の状態に復帰する。カムプレート28の時計方向回動
により、鎌金34が状ケース内に没入し、仮施錠が解錠
される。
【0031】仮施錠された戸先錠を本施錠は、室外側か
らシリンダ錠46の操作、或いは室内側からのサムター
ン61の操作によって行われる。シリンダ錠46の鍵孔
に挿入したキーを施錠方向に回動すると、ロータ47と
共にシリンダカム48がほぼ90度回動し、図5の位置
にあった扇形状突起49が図6に示す位置に移動するの
で、扇形状突起49に押されて下降するカムピン63が
室外側及び室内側ハンドルロックプレート67,79を
下方に押動する。
【0032】室外側ハンドルロックプレート67が下降
すると、二股状突起72が突起部73の回動阻止片73
を抱持するので、室外側ハンドル52が回動不能にな
る。室内側ハンドルロックプレート70が下降すると、
同様にして室内側ハンドル53が回動不能になり、本施
錠される。サムターン61を回動操作すると、カムピン
63が室外側及び室内側ハンドルロックプレート67,
79を下方に押動するので、シリンダ錠46操作と同様
に室外側及び室内側ハンドル52及び53が回動不能に
なり、本施錠される。
【0033】サムターン61で施錠操作するときには、
シリンダ錠46は回動しない。室外側ハンドル52或い
は室内側ハンドル53を開扉方向に回動したまま、うっ
かりシリンダ錠46或いはサムターン61により本施錠
しようとすると、回動阻止片73aが二股状突起72の
下降を妨げる位置にあるので、本施錠をしようとする誤
操作が防止される。
【0034】本施錠の解錠は、本施錠操作の反対動作で
あり、シリンダ錠46のキー或いはサムターン61を施
錠と反対方向に回動操作すればよい。
【0035】シリンダ錠46とサムターン61は対象の
位置にあり、取り外して相互の位置を反対にすることが
できるので、勝手違いの引き戸に兼用可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 本発明の戸先錠は、鎌金を突出したまま引き戸を閉
めても、鎌金が衝撃を受けることなく錠ケースに没入し
ながら回動し、鎌金の鉤部がストライクの係合孔に重な
ったときに再び突出してストライクに係合するので、鎌
金や戸先錠が破損する問題は生じない。 (2) 本発明の戸先錠は、仮施錠機構に本施錠機構を付加
することができるので、プライベートを重視する必要の
ある室内の引き戸や、玄関の引き戸に取り付けることが
できる。 (3) 本発明の戸先錠は、部品の位置を取り替えるだけ
で、勝手反対の引き戸に兼用して使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】引き戸が開扉状態で戸先錠が解錠状態を説明す
る要部側面図である。
【図2】閉扉により戸先錠が自動的に仮施錠された状態
を説明する要部側面図である。
【図3】鎌金を突出して閉扉する場合の状態を説明する
戸先錠の要部側面図である。
【図4】戸枠に当たった鎌金が没入する状態を説明する
戸先錠の要部側面図である。
【図5】戸先錠の本施錠機構の解錠状態を説明する要部
側面図である。
【図6】戸先錠の本施錠機構の施錠状態を説明する要部
側面図である。
【図7】図6の縦断面図である。
【図8】サムターンの断面図である。
【図9】従来の戸先錠の解錠状態を示す要部側面図であ
る。
【図10】図9の戸先錠が自動的に仮施錠された状態を
示す要部側面図である。
【符号の説明】
D 引き戸 S ストライク 20 錠ケース 20′ ケース 21 フロント 22 鎌金用孔 23 センサ用孔 24 閉扉センサ 28 カムプレート 29 駆動ピン 30 当接面 34 鎌金 35 鎌ピン 36 円弧状孔 37 鉤部 38 カム孔 43 ジョイントプレート 44 長孔 46 シリンダ錠 47 ロータ 48 シリンダカム 49 扇形状突起 52,53 ハンドル 58,58′ リンクプレート 60 リンクピン 61 サムターン 63 カムピン 67,70 ハンドルロックプレート 72 二股状ストッパ 73 突起部 73a 回動阻止片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引き戸の端面に埋設され、フロントに鎌
    金用孔とセンサ用孔が設けられる錠ケースと、先端部が
    上記センサ用孔に出没可能に挿入される閉扉センサと、
    錠ケースに枢着され、一端に駆動ピンが設けられ、他端
    には上記閉扉センサの後端部が当接する当接面が形成さ
    れるカムプレートと、一端部に設けられた鎌ピンが上記
    錠ケースに設けられた円弧状孔に挿入され、他端部には
    戸枠のストライクに係脱する鉤部が設けられ、上記駆動
    ピンが挿入されるカム孔を有する鎌金と、上記鎌ピンを
    上記鎌金用孔の方向に押動する鎌スプリングと、上記錠
    ケース内に昇降可能に設けられ下端部が上記カムプレー
    トに枢着され、上端部にガイド孔が形成されるジョイン
    トプレートと、上記錠ケースに接続するケースに設けら
    れ、引き戸の開閉方向に移動可能なハンドルと、上記ケ
    ースに枢着され、上記ガイド孔に挿入されるリンクピン
    が設けられ、開扉方向に移動するハンドルに押されたと
    きに、上記リンクピンが上記ジョイントプレートを下方
    に押動するリンクプレートとを備え、 上記フロントの鎌金用孔から突出状態の上記鎌金の鉤部
    が上記ストライクに衝突したときに、上記鎌ピンが上記
    円弧状孔に沿って付勢反対方向に移動することを特徴と
    する戸先錠。
  2. 【請求項2】 上記ケースの室外側の側壁に取り付けた
    シリンダ錠のロータにシリンダカムを固着し、上記ケー
    スの室外側の側壁にサムターンを回動可能に装着し、該
    サムターンに固着したサムターンカムに上記シリンダカ
    ムに係合するカムピンを設け、上記ケース内に移動可能
    に設けられ、上記カムピンに係合するハンドルロックプ
    レートに、上記シリンダ錠或いはサムターンが施錠方向
    に回動したときに上記ハンドルの回動を阻止するストッ
    パを設けたことを特徴とする請求項1記載の戸先錠。
  3. 【請求項3】 上記カムプレートを、上記鎌金を突出さ
    せる施錠角度と上記鎌金を没入させる解錠角度とに付勢
    するカムスプリングを設けたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の戸先錠。
JP13708396A 1996-05-30 1996-05-30 戸先錠 Expired - Fee Related JP3313279B2 (ja)

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