JPH09317127A - 可動フレーム式壁パネル - Google Patents

可動フレーム式壁パネル

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Publication number
JPH09317127A
JPH09317127A JP13529596A JP13529596A JPH09317127A JP H09317127 A JPH09317127 A JP H09317127A JP 13529596 A JP13529596 A JP 13529596A JP 13529596 A JP13529596 A JP 13529596A JP H09317127 A JPH09317127 A JP H09317127A
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JP
Japan
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wall panel
movable frame
linear guide
attached
floor
Prior art date
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Pending
Application number
JP13529596A
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English (en)
Inventor
Shinji Ikenotani
真司 池ノ谷
Atsushi Makiguchi
篤 巻口
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレ壁パネル材を用いた壁パネル取り付け施工
において、既に構築されている建物の柱間、間仕切り
部、壁面部などにおける床(床桟、敷居)側及び天井
(鴨居、鴨居桟、梁)側の躯体(既設固定部分)に対し
て、既製の壁パネルを取り付ける仕様による可動フレー
ム式壁パネルであって、床、天井などを大きく破壊する
ことなく、壁パネルを容易に移動調整し位置決めして取
付施工する。 【解決手段】建物の躯体Aである柱部1の上下部あるい
は天井部2と床部3の上下部にそれぞれ互いに平行に設
けた上部リニアガイド20及び下部リニアガイド30
と、該上部リニアガイド20と下部リニアガイド30に
沿って摺動移動可能な1個乃至2個以上複数個の可動フ
レーム40と、該可動フレーム40に取り付けられた壁
パネル50とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡潔にフリーサイ
ズにて施工できる可動フレーム式壁パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物壁面に対する内装用壁パネル
などの取り付け施工や内装用壁パネルの取り付け仕上げ
施工に関しては、建物本体のコンクリート製あるいは木
製の軸組部(梁部、柱部など枠組部、壁面部など)の躯
体に対し、構造体施工、表面仕上げなどを行う場合に、
それぞれ専門的技術を持った職人が必要であり、工程の
調整などを含めて工期も、それなりの日時が掛かってい
る。
【0003】例えば、内装用の合板や石膏ボードなどを
主体とする化粧ボードなど化粧壁パネルを上記躯体であ
る各柱部の各々間隔や各壁面部に取り付ける際におい
て、化粧壁パネルの初期幅(裁断以前の幅)が、躯体の
各々幅に対して狭かったり広かったりした場合には、該
化粧壁パネルが柱間や壁面に対して良好に支持されて取
り付けられるべく柱部の高さや間隔、あるいは壁面部の
高さや幅サイズなどを計測した上で、前記化粧壁パネル
を所定の幅に採寸し裁断して、その躯体に化粧壁パネル
の端部をオーバーラップさせて支持させ、釘付けしたり
螺子付けしたりして取り付け固定している。
【0004】そして上記化粧壁パネルを躯体に取り付け
る際において、取り付けるべき上記化粧壁パネルの初期
幅が、躯体である各柱部の各々間隔や各壁面部の各々幅
に対して狭い場合には、複数枚の化粧壁パネルを横方向
に継ぎ足し配列して取り付けるものであるが、化粧壁パ
ネルを外観上体裁良く配列して取り付けるためには、例
えば複数枚の化粧壁パネルを全て等幅に裁断して配列す
るか、あるいは複数枚の化粧壁パネルを一定広幅と一定
狭幅とに裁断して広いものと狭いものとを交互に繰り返
し配列するなど、等幅若しくは各種幅の化粧壁パネルを
規則的に配列して取り付けることが望ましい。
【0005】しかしながら、このように躯体である各柱
部間や各壁面部に複数枚の化粧壁パネルを規則的に配列
して取り付ける際に、配列される各化粧壁パネル端部と
オーバーラップする部分に相当する各柱部間や各壁面部
の部分には、丁度、その端部を取り付け支持可能なよう
な支持部分が存在しない場合があり、取り付けた化粧壁
パネルの端部の取り付けが不十分となったり、取り付け
強度が十分に得られなかったりする場合がある。
【0006】そこで、従来は各柱部間や各壁面部に支持
部分が存在しない場合には、その部分に化粧壁パネルの
端部を取り付け固定するための板材などの補強用躯体
を、躯体である各柱部間や各壁面部における上部(天井
部)側と下部(床面)とに亘って取り付け固定し、その
補強用躯体に化粧壁パネルの端部をオーバーラップさせ
て釘付けしたり螺子付けしたりして取り付け固定してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そのため、従来は、上
記補強用躯体を取り付け固定する際に、裁断された上記
化粧壁パネルの幅に対応してそのパネル端部に対応する
補強用躯体の取り付け位置を計測し位置決めしたり、そ
の位置決めした位置に正確に補強用躯体を取り付け固定
するなどの手間や調整作業などにおける熟練が必要であ
った。
【0008】また、従来は、石膏ボードフラッシュパ
ネルによる壁下地(パネル支持面)施工、木質のラン
ナー、間柱による間仕切り壁構造体の作成工法、間柱
への化粧壁引っかけ方式などの各種工法の開発はあった
が、いずれも何らかの問題があり、簡易施工適性や可変
調整適性については解決されているとは言えない。
【0009】即ち、上記については、重く、取り扱い
がし難い、仕上げが別工程であり、床や天井に対して壁
面下地が可動し難いなどの問題がある。
【0010】また、上記については、在来工法の躯体
の簡略化にとどまり作業工程としては変わらない、仕上
げが別工程であり、床、天井に対して壁面下地が可動し
難いなどの問題がある。
【0011】また、上記については、間柱寸法、壁面
の垂直などの精度が出し難い問題があった。
【0012】本発明は、プレ壁パネル材(予め作成され
た既製の壁パネル、化粧壁パネル)を用いた壁パネル取
り付け施工において、既に構築されている建物の柱間、
間仕切り部、壁面部などにおける床(床桟、敷居)側及
び天井(鴨居、鴨居桟、梁)側の躯体(既設固定部分)
に対して、既製の壁パネルを取り付ける仕様による可動
フレーム式壁パネルであって、柱部、床部、あるいは壁
部、天井部などの仕上げ後に施工ができ、床、天井など
を大きく破壊することなく、化粧壁パネルなど壁パネル
を容易に移動調整し、位置決めして取り付け施工できる
ようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、建物の躯体A
である柱部1の上下部あるいは天井部2と床部3の上下
部にそれぞれ互いに平行に設けた上部リニアガイド20
及び下部リニアガイド30と、該上部リニアガイド20
と下部リニアガイド30に沿って摺動移動可能な1個乃
至2個以上複数個の可動フレーム40と、該可動フレー
ム40に取り付けられた壁パネル50とを備えたことを
特徴とする可動フレーム式壁パネルである。
【0014】また本発明は、上記可動フレーム式壁パネ
ルにおいて、前記壁パネル50が、石膏ボード若しくは
石膏ボードを主体とする壁パネルである可動フレーム式
壁パネルである。
【0015】また本発明は、上記可動フレーム式壁パネ
ルにおいて、前記壁パネル50が、合板ボード若しくは
合板ボードを主体とする壁パネルである可動フレーム式
壁パネルである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の可動フレーム式壁パネル
を、実施の形態に従って以下に詳細に説明する。
【0017】本発明の可動フレーム式壁パネルは、図1
に示すように、上方に上部リニアガイド20と、該上部
リニアガイド20に平行に、下方に下部リニアガイド3
0を備える。
【0018】図1に示すように、上部リニアガイド20
の下面側には、直線状の上部リニアガイド溝21を備
え、下部リニアガイド30の上面側には、直線状の下部
リニアガイド溝31を備える。
【0019】また前記上部リニアガイド20と下部リニ
アガイド30に沿って摺動移動可能な1個乃至2個以上
複数個の可動フレーム40は、図1に示すように、水平
な上部横桟23と、該上部横桟23に平行な下部横桟3
3と、上部横桟23と下部横桟33に垂直な互いに対向
する一対の縦桟41、41により構成され、それぞれを
矩形枠状に接続したものであり、本発明においては、こ
の可動フレーム40の1個乃至2個以上複数個が使用さ
れる。
【0020】前記可動フレーム40の上部横桟23は、
上部リニアガイド20の下面側に設けた上部リニアガイ
ド溝21内に、該上部横桟23の上部に必要に応じて突
出するガイドフォロア24を介して、嵌合して摺動移動
可能であり、また、下部横桟33は、下部リニアガイド
30の下面側に設けた前記下部リニアガイド溝31内
に、下部横桟33の下部に必要に応じて突出するガイド
フォロア24を介して、嵌合して摺動移動可能である。
【0021】前記上部リニアガイド20の下面側に設け
た上部リニアガイド溝21内に上部横桟23の上部にガ
イドフォロア24を突出して設ける場合は、上部横桟2
3の長手方向の一端部、又は図示するように両端部2個
所、又はその中央部1個所などに突起状に設けるか、あ
るいは上部横桟23の長手方向に沿って直線状に設ける
ことができる。なお、ガイドフォロア24、34の形状
は特に限定されず、その上面が水平面であってもよい
し、図示するように円形状であってもよいし、あるいは
回転体(滑車)であってもよい。
【0022】前記上部横桟23の上部にガイドフォロア
24、下部横桟33の下部にガイドフォロア34をそれ
ぞれ設けた場合は、図1に示すように上部リニアガイド
20の上部リニアガイド溝21の前面(正面)側に、前
記ガイドフォロア24に対応してその上部リニアガイド
溝21の正面側から挿入可能な切欠部22を設けること
は可能である。
【0023】なお、可動フレーム40を構成する各横桟
23、33、縦桟41、41の材質は、アルミニウムな
どの金属材、木材、パーチクル材、集成材など木質材、
プラスチック材、あるいはそれら複合材が使用できる。
【0024】図2は、本発明において使用する壁パネル
50の斜視図であり、公知の石膏ボード若しくは石膏ボ
ードを主体とする、あるいは合板ボード若しくは合板ボ
ードを主体とするそれぞれ壁パネルや、化粧シートを用
いたそれぞれ化粧壁パネルが使用できるが、本発明にお
いて使用する壁パネル50としては、間仕切り部や壁面
部として利用できるパネル材であれば、特にその材質や
厚さやサイズなどは限定されるものではない。
【0025】1枚乃至2枚以上複数枚の上記壁パネル5
0は、初期幅(裁断以前の既製幅)の状態若しくは所定
の幅で等幅若しくは所定の規則的な幅(広幅と狭幅)に
て裁断されて、その幅サイズに対応して作成された1個
乃至2個以上複数個の前記可動フレーム40の前面に取
り付けられるものである。なお、可動フレーム40に取
り付けた後のそれぞれ壁パネル50は、その可動フレー
ム40の隣接する各縦桟41、41、あるいは壁パネル
50の側端部が互いに密に突き合わされる。
【0026】そして、それら壁パネル50のうち両外側
のパネル50のそれぞれ外側端部を固定することによっ
て、壁パネル50を取り付けた可動フレーム40は、上
部、下部リニアガイド20、30に対して固定状態とす
ることができる。
【0027】取り付け方式は、前記可動フレーム40の
材質が金属材である場合は、螺子付けなどにより取り付
けられ、また木材や木質材である場合は、釘の打ち付け
や螺子付け、接着剤、あるいは面ファスナー(一方に取
り付けた面状フック体と、他方に取り付けた面状リング
体との重ね合わせによる接合)などにより取り付けら
れ、またプラスチック材である場合は、螺子付け又は接
着剤などにより取り付けられる。
【0028】また、本発明において可動フレーム40に
壁パネル50を取り付ける場合は、躯体に取り付けた上
部、下部リニアガイド20、30に可動フレーム40を
摺動移動可能に嵌合する以前、以後のいずれにおいて取
り付けてもよい。
【0029】なお、可動フレーム40の縦方向の長さ
は、躯体に対して互いに平行に取り付けた上部、下部リ
ニアガイド20、30の離間距離によって決定される可
動フレーム40の縦方向の長さ(高さ)に応じて設定さ
れる。
【0030】また、本発明においては、図2に示すよう
に、アルミニウムなどの金属材、木材、パーチクル材、
集成材など木質材、プラスチック材、あるいはそれら複
合材などにより作成された廻り縁60を設けてもよく、
可動フレーム40の正面に壁パネル50を取り付けた後
に、上部リニアガイド20正面から取り付けられた壁パ
ネル50の上端部正面に亘って、前記廻り縁60を被覆
するように、螺子付けしたり、釘にて打ち付けたり、接
着剤、あるいは面ファスナーを介して取り付け固定して
もよい。
【0031】また、本発明においては、図2に示すよう
に、アルミニウムなどの金属材、木材、パーチクル材、
集成材など木質材、プラスチック材、あるいはそれら複
合材などにより作成された幅木70を設けてもよく、可
動フレーム40の正面に壁パネル50を取り付けた後
に、下部リニアガイド30正面から取り付けられた壁パ
ネル50の下端部正面に亘って、前記廻り縁60を被覆
するように、螺子付けしたり、釘にて打ち付けたり、接
着剤、あるいは面ファスナーを介して取り付け固定して
もよい。
【0032】また、本発明においては、図1に示すよう
に、可動フレーム40の対向する縦桟41、41の両外
側面に、その長手方向に沿って嵌合溝41aを設け、そ
れぞれ互いに隣接する嵌合溝41a、41a内に、別の
細い板42(ライナー材)を嵌合すること(雇いさねは
ぎ工法)により、互いに隣接する可動フレーム40を接
続させるようにしてもよい。
【0033】図3は、躯体Aに支持されて互いに平行に
取り付け固定された上部リニアガイド20と、下部リニ
アガイド30とに沿って、摺動移動可能に設けた複数個
の可動フレーム40前面に、それぞれ等幅の壁パネル5
0を取り付け固定した本発明の可動フレーム式壁パネル
の正面立面図である。
【0034】図3に示すように、躯体Aは、例えば支
柱、間柱などの柱部1、又は天井下廻り縁などの天井部
2(若しくは梁、鴨居など)、敷居部、敷居廻り縁、床
廻り縁などの床部3などである。なお、本発明において
は、天井部2とは、必ずしも天井板など天井面そのもの
だけを意味するものではなく、建物の上部に既設の例え
ば天井廻り、天井裏、天井近傍、天井周辺にある固定構
築状態の支持体や構造体を示し、また、床部3とは、必
ずしも床板など床面そのものだけを意味するものではな
く、建物の下部に既設の床廻り、床裏、床近傍、床周辺
などにある固定構築状態の支持体や構造体を示すもので
ある。
【0035】柱部1である躯体Aの柱間の上部と下部と
に、又は天井下廻り縁2(若しくは梁、鴨居など)であ
る躯体Aと敷居廻り縁3である躯体Aとに、互いに平行
に上部リニアガイド20と下部リニアガイド30がそれ
ぞれ取り付けられている。
【0036】そして、該上部リニアガイド20と下部リ
ニアガイド30とに沿って摺動移動可能に、前述の可動
フレーム40(矩形枠状体)の複数個が取り付けられ、
それぞれ該可動フレーム40の前面に、それら可動フレ
ーム40のサイズと同一サイズに裁断されたそれぞれ壁
パネル50が、螺子付け又は釘による打ち付け又は接着
剤、あるいは面ファスナーを介して取り付けられてい
る。
【0037】図4は、図3のH−H平面断面図であり、
互いに隣接する可動フレーム40、40のそれぞれ縦桟
41、41に、壁パネル50が螺子などにより取り付け
られて、それぞれ隣接する縦桟41、41の嵌合溝41
a、41a内には、細い板42(ライナー材)を嵌合す
ることにより、互いに隣接する可動フレーム40、40
を接続している。なお、図4は、柱部1の間に躯体Aと
しての壁面部4が存在する場合を示しているが、本発明
においては必ずしも壁面部4が存在している必要はな
い。
【0038】図5は、図3のH−H平面断面図であり、
躯体Aに角部Rが存在する場合、その角部Rに対して可
動フレームを用いて壁パネル50を取り付け施工する場
合の実施の形態を示す。
【0039】同図5に示すように、例えば一方の可動フ
レーム40aは、図5において左右(矢印X)方向に図
示しないリニアガイドに沿って摺動移動可能であり、ま
た、それと直交する方向の他の可動フレーム40bは、
図5において上下(矢印Y)方向に図示しないリニアガ
イドに沿って摺動移動可能となっている。
【0040】まず、前記他方の可動フレーム40bをY
方向に移動させ、その縦桟41の端部を躯体Aの角部R
に当接させた後、前記一方の可動フレーム40aをX方
向に移動させ、その縦桟41の端部を前記可動フレーム
40bに当接する方向に移動させる。
【0041】そして、その可動フレーム40a、40b
のいずれか一方の縦桟41に、壁パネル50を、他方の
縦桟41にそのパネル50の端部を当接させて、螺子、
釘、接着剤などにて取り付け固定した後、他方の縦桟4
1に、壁パネル50を、先に取り付けられた壁パネル5
0にその端部を当接させて、螺子、釘、接着剤、あるい
は面ファスナーを介して取り付け固定するものである。
【0042】図6は、図3のV−V側断面図であり、図
6(a)は躯体Aの上部における取り付け構造を示す側
断面図、図6(b)はその下部における取り付け構造を
示す側断面図である。
【0043】図6(a)に示すように、上部リニアガイ
ド20は、天井下廻り縁2など躯体Aの上部に取り付け
固定され、該ガイト20下部のガイド溝21内に沿っ
て、可動フレーム40の上部横桟23上部に突出するガ
イドフォロア24が摺動移動可能に嵌合している。
【0044】他方、図6(b)に示すように、下部リニ
アガイド30は、敷居廻り縁3など躯体Aの下部に、前
記上部リニアガイド20に対して平行に取り付け固定さ
れ、該ガイト30上部のガイド溝31内に沿って、可動
フレーム40の下部横桟33下部に突出するガイドフォ
ロア34が摺動移動可能に嵌合している。
【0045】そして、可動フレーム40のそれぞれ上部
下部横桟23、33と、縦桟41、41とに、壁パネル
50が螺子などにより取り付けられている。なお、図6
は、柱部1の間に躯体Aとしての壁面部4が存在する場
合を示しているが、本発明においては必ずしも壁面部4
が存在している必要はない。
【0046】図7は、前述した本発明における可動フレ
ーム40において、その上部横桟23のガイドフォロア
24に、上下長さ(高さ)を調整可能なアジャスター2
5を設けたものである。
【0047】例えば、アジャスター25は、前記上部横
桟23の上部に垂直に螺着する螺子シャフト部26と、
該螺子シャフト部26をそれと一体的に工具などにて回
転させるナット部27とを備え、ガイドフォロア24が
該螺子シャフト部26の上部先端部に水平回転可能に取
り付け支持されて構成されているものである。
【0048】螺子シャフト部26を正転方向又は逆転方
向に回転させることにより、該シャフト26に取り付け
られたガイドフォロア24の高さを調整して、上部リニ
アガイド20及び下部リニアガイド30に対するそれぞ
れ上部横桟23のガイドフォロア24、及び下部横桟3
3のガイドフォロア33aの嵌合状態を良好な状態に調
整する。なお螺子シャフト26は、該シャフト26に螺
着している締め付けナット28を上部横桟23の上面に
締め付けることにより、その回転を止めて固定すること
ができる。
【0049】図8は、上記図7に示したアジャスター付
きの可動フレーム40を用いて壁パネル50を躯体Aに
取り付けた状態を示すV−V側断面図であり、図8
(a)は躯体Aの上部における取り付け構造を示す側断
面図、図8(b)はその下部における取り付け構造を示
す側断面図である。
【0050】図8(a)に示すように、上部リニアガイ
ド20は、天井下廻り縁2など躯体Aの上部に取り付け
固定され、該ガイト20下部のガイド溝21内に沿っ
て、可動フレーム40の上部横桟23上部に突出するガ
イドフォロア24が摺動移動可能に嵌合している。
【0051】他方、図8(b)に示すように、下部リニ
アガイド30は、敷居廻り縁3など躯体Aの下部に、前
記上部リニアガイド20に対して平行に取り付け固定さ
れ、該ガイト30に沿って、可動フレーム40の下部横
桟33下部に設けたガイドフォロア33aが摺動移動可
能に嵌合している。
【0052】そして、可動フレーム40のそれぞれ上部
下部横桟23、33と、縦桟41、41とに、壁パネル
50が螺子などにより取り付けられている。なお、図8
は、柱部1の間に躯体Aとしての壁面部4が存在する場
合を示しているが、本発明においては必ずしも壁面部4
が存在している必要はない。
【0053】
【発明の効果】本発明の可動フレーム式壁パネルは、壁
パネル本体を躯体に取り付け支持するための取り付け構
造体のフレーム化が実現でき、このフレーム化による取
り扱い材料の寸法安定化と構造強化、及びフレームの組
立のプレ工法化(壁パネル取り付け施工時前のフレーム
組立)が実現でき、取り付け作業の安定化と、作業能率
の向上を図ることができる。
【0054】また、本発明の可動フレーム式壁パネル
は、上下リニアガイドを用いた摺動移動可能な可動フレ
ームのスライド方式(又はリニアガイドへのアジャスト
方式)による施工の簡便化を図ることができる。
【0055】また、本発明の可動フレーム式壁パネル
は、既設状態の床部、天井部を改修したり損傷したりせ
ずに、可動フレームを介して壁パネルを躯体に対して取
り付け固定でき、また、リニアガイドへの可動フレーム
の固定による床部本体、天井部本体への負荷を軽減でき
る。
【0056】また、本発明の可動フレーム式壁パネル
は、アジャスターにより、既設状態の床部、天井部を改
修したり損傷したりせずに、可動フレームを介して壁パ
ネルを躯体に対して安定して取り付け固定でき、また、
アジャスター付きのガイドフォロア(アジャスター付き
ランナー)を用いることにより、従来のような床面や天
井面への突張りタイプの直接取り付け方式による点状の
取り付け荷重を、ガイドフォロアとリニアガイドとの組
み合わせによる面状若しくは線状の取り付け荷重へと荷
重を分散させることができ、固定での床部本体、天井部
本体への負荷を軽減できる。
【0057】また、本発明の可動フレーム式壁パネル
は、壁パネル本体の裏面などに裏打ち構造体としての構
造フレームを伴う場合は、まず、その壁パネル本体から
分離した構造フレーム部分を可動フレームに取り付け、
その後に、壁パネル本体を構造フレームに取り付けるな
どの施工処理ができ、施工時の取り扱い材料の軽量化や
壁パネル取り付けに伴う配線作業など付帯作業の簡易化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可動フレーム式壁パネルにおける可動
フレームの一実施例における構造を示す組立斜視図。
【図2】本発明の可動フレーム式壁パネルにおける可動
フレームに取り付けられる壁パネルの構造を示す組立斜
視図。
【図3】本発明の可動フレーム式壁パネルの全体正面立
面図。
【図4】本発明の可動フレーム式壁パネルのH−H平面
断面図。
【図5】本発明の可動フレーム式壁パネルの角部におけ
るH−H平面断面図。
【図6】(a)〜(b)は本発明の可動フレーム式壁パ
ネルのV−V側断面図。
【図7】本発明の可動フレーム式壁パネルにおける可動
フレームの他の実施例における構造を示す組立斜視図。
【図8】(a)〜(b)は本発明の可動フレーム式壁パ
ネルにおける可動フレームの他の実施例における構造を
示す側断面図。
【符号の説明】
A…躯体 1…柱部 2…天井下廻り縁部 3…敷居部 4…壁面
部 20…リニアガイド 21…ガイド溝 22…切欠部
23…上部横桟 24…ガイドフォロア 25…アジャスター 26…螺
子シャフト 27…ナット部 28…締め付けナット 30…リニアガイド 31…ガイド溝 33…下部横桟
33a…ガイド溝 34…ガイドフォロア 40…可動フレーム 41…縦桟 41a…嵌合溝 4
2…細い板材 50…壁パネル 60…天井廻り縁 70…幅木

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の躯体Aである柱部1の上下部あるい
    は天井部2と床部3の上下部にそれぞれ互いに平行に設
    けた上部リニアガイド20及び下部リニアガイド30
    と、該上部リニアガイド20と下部リニアガイド30に
    沿って摺動移動可能な1個乃至2個以上複数個の可動フ
    レーム40と、該可動フレーム40に取り付けられた壁
    パネル50とを備えたことを特徴とする可動フレーム式
    壁パネル。
  2. 【請求項2】前記壁パネル50が、石膏ボード若しくは
    石膏ボードを主体とする壁パネルである請求項1記載の
    可動フレーム式壁パネル。
  3. 【請求項3】前記壁パネル50が、合板ボード若しくは
    合板ボードを主体とする壁パネルである請求項1記載の
    可動フレーム式壁パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109025138A (zh) * 2018-07-24 2018-12-18 艾丽娜 一种建筑装饰板块安装结构
CN114427279A (zh) * 2021-11-29 2022-05-03 华信咨询设计研究院有限公司 一种可调节数据中心墙板结构及其施工方法

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