JPH09317074A - 建造物における平坦部の変形吸収構造 - Google Patents

建造物における平坦部の変形吸収構造

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JPH09317074A
JPH09317074A JP8135291A JP13529196A JPH09317074A JP H09317074 A JPH09317074 A JP H09317074A JP 8135291 A JP8135291 A JP 8135291A JP 13529196 A JP13529196 A JP 13529196A JP H09317074 A JPH09317074 A JP H09317074A
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JP
Japan
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deformed
wall
deformation
flat portion
tube
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Pending
Application number
JP8135291A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Sakuta
幸弘 作田
Yoji Hosokawa
洋治 細川
Masatoshi Fujiyoshi
雅利 藤吉
Keiju Kobayashi
桂樹 小林
Yuzo Ichijo
祐三 一條
Shinji Kato
慎司 加藤
Yuji Hirota
祐史 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地震発生時に壁や床などの平坦部と、この平坦
部を支持する柱や梁などの支持部材が変形したり破損し
たりするのを簡単な構成で防止することが可能な建造物
における平坦部の変形吸収構造を提供する。 【解決手段】建造物の平坦部である壁13と前記壁13
を支持する支持部材である柱11及び梁12との間に、
前記壁13が変形する力より小さな力で変形する変形吸
収手段である鋼製で円形又は角形の管16を介装した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建造物における平坦
部の変形吸収構造に関し、更に詳細には地震発生時に壁
や床などの平坦部と、この平坦部を支持する柱や梁など
の支持部材が変形及び破損するのを防止することが可能
な建造物における平坦部の変形吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば鉄筋コンクリート造又は鉄
骨鉄筋コンクリート造の建造物における平坦部である壁
や床は、柱及び梁に直接接合するのが普通であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の建造物
では地震が発生したときに柱や梁が傾斜すると、その傾
斜量に比例した力が壁や床に作用して、壁や床が変形し
たり破損したりするという問題があった。これを防止す
るためには、柱及び梁を太くして傾斜量を小さくする
か、或いは壁や床の強度を上げることが考えられるが、
何れの場合もコストアップになるという問題があった。
【0004】本発明の目的は、このような問題点を解決
することにあり、地震発生時に壁や床等の平坦部及びこ
の平坦部を支持する柱や梁などの支持部材が、変形した
り破損したりするのを簡単な構成で防止することが可能
な建造物における平坦部の変形吸収構造を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は建造物における
平坦部の変形吸収構造であり、前述の技術的課題を解決
するために以下のように構成されている。すなわち、本
発明の建造物における平坦部の変形吸収構造は、建造物
における平坦部と前記平坦部を支持する支持部材との間
に、前記平坦部が変形する力より小さな力で変形する変
形吸収手段を介装したことを特徴とする。
【0006】本発明の建造物における平坦部の変形吸収
構造は、前述した必須の構成要素からなるが、これらの
構成要素に加えて以下の構成要素を加える場合にも成立
する。その構成要素とは、前記平坦部は壁又は床である
こと、前記変形吸収手段は円形又は角形の管状構造であ
ること、前記変形吸収手段は変形した後、前記平坦部が
変形するより小さな力で破損すること、又は前記建造物
が壁又は床のある鉄筋コンクリート造若しくは鉄骨鉄筋
コンクリート造の建物であることである。
【0007】本発明の建造物における平坦部の変形吸収
構造においては、例えば地震などが発生して建造物にお
ける平坦部を支持する支持部材が傾斜したとき、この支
持部材と平坦部との間にある変形吸収手段が変形して負
荷が吸収されるので、平坦部及び支持部材にかかる力が
小さくなるため、平坦部及び支持部材の変形及び破損を
防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建造物におけ
る平坦部の変形吸収構造を図示の実施の形態について詳
細に説明する。
【0009】図1は、本発明に係る建造物における平坦
部の変形吸収構造(以下、変形吸収構造という。)1を
示す。この変形吸収構造1は、例えば集合住宅などの建
造物の支持部材である柱11と梁12とで形成される矩
形のスペースに、平坦部である矩形の壁13が配置され
ている。壁13は、鉄筋コンクリートでプレキャスト化
されている。柱11及び梁12と壁13との間には、壁
13の全周に亘って複数の変形吸収部14が所定の間隔
で介装されている。
【0010】変形吸収部14は、図2に示すように柱1
1又は梁12(梁12のみ図示)と壁13とに固定され
る一対の固定板15、15と、両方の固定板15、15
の間に溶接固着された変形吸収手段である鋼製で円形又
は角形の管16とを備えている。なお、管16は、図3
に示すように一対の固定板15、15に一体成形するこ
ともできる。
【0011】管16の直径D、肉厚T及び長さLは、壁
13が変形する力より小さな力で管16が変形すると共
に、管16が限界まで変形した後は壁13が変形する力
より小さな力で管16が破損するように設定されてい
る。固定板15、15には、ボルト孔17が設けられて
いる。
【0012】この変形吸収部14は、固定板15、15
のボルト孔17にボルト18を挿入して柱11又は梁1
2及び壁13に螺入することにより固定する。このと
き、管16は柱11又は梁12が傾斜したときに管16
が最も変形し易くなる向きに配置される。本例では、管
16の中心軸線が壁13の板面と直角になるように配置
される。なお、符号19は座金である。
【0013】この変形吸収構造1においては、図4に示
すように例えば地震発生時に柱11が傾斜すると、壁1
3が変形する前に変形吸収部14の管16が変形する。
すなわち、本例のように柱11が図中の右側に傾斜する
と、壁13の左上側と右下側にある管16には圧縮加重
が作用して縦長の扁平状に変形し、左下と右上の管16
には横方向の引張加重が作用して横長の扁平状に変形す
る。
【0014】また、壁13の左右の中央にある管16に
は、その中心より上側に圧縮加重が作用し、下側に引張
加重が作用して3角形状に変形する。更に、壁13の上
側及び下側にある管16には、横方向の剪断力が作用し
て右側に傾斜した扁平状に変形する。
【0015】このように、管16が変形することによっ
て柱11又は梁12から壁13に作用する負荷が吸収さ
れる。したがって、壁13に作用する力は非常に小さく
なるので、壁13が変形するのを防止することができ
る。また、壁13から柱11又は梁12に作用する反力
も小さくなるので、柱11又は梁12が変形するのを防
止することができると共に、柱11又は梁12の強度を
従来より低くすることができるので、柱11又は梁12
を細くして重量及びコストを低減することができる。
【0016】更に、地震の震度が大きい場合には、壁1
3が変形する前に変形吸収部14の管16が破損するの
で、柱11、梁12及び壁13を保護することができ
る。管16が破損した場合には、変形吸収部14を交換
するだけで建造物の機能を簡単に回復することができ
る。
【0017】なお、上述の実施形態では平坦部として壁
13について説明したが、床の場合も同様である。但
し、床の場合には床とこれを支持する梁との間に変形吸
収手段が介装される。また、上述の実施形態では変形吸
収手段として鋼製で円形の管16を使用した場合につい
て説明したが、変形吸収手段としてはこれ以外に樹脂製
で円形の管など適宜な材質の管を使用することができ
る。更に、変形吸収手段を平坦部の4方に入れるのでは
なく、部分的に入れることもできる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の建造物に
おける平坦部の変形吸収構造によれば、壁又は床などの
平坦部と、これを支持する柱や梁などの支持部材との間
に平坦部が変形する力より小さな力で変形する変形吸収
手段を介装したので、例えば地震などが発生して支持部
材が傾斜したとき、変形吸収手段が変形して負荷が吸収
される。したがって、平坦部にかかる力が小さくなるた
め、平坦部の変形を防止することができる。
【0019】また、平坦部から支持部材に作用する反力
も小さくなるので、支持部材の変形を防止できると共
に、支持部材を細くして重量及びコストの低減が可能に
なる。更に、地震の震度が大きい場合には、変形吸収手
段が変形した後、平坦部が変形する力より小さな力で変
形吸収手段が破損するので、平坦部及び支持部材を保護
することができると共に、変形吸収手段を交換するだけ
で建造物の機能を簡単に回復することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建造物における平坦部の変形吸収
構造を示す図である。
【図2】変形吸収部を示す斜視図である。
【図3】変形吸収部の別の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図4】変形吸収部の変形状態を示す図である。
【符号の説明】
1 建造物における平坦部の変形吸収構造 11 柱(支持部材) 12 梁(支持部材) 13 壁(平坦部) 14 変形吸収部 16 管(変形吸収手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 622 E04B 2/56 622J 622W 622M 632 632B 632C 632J 632W 632M 643 643A (72)発明者 小林 桂樹 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 一條 祐三 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 加藤 慎司 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 廣田 祐史 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物における平坦部と前記平坦部を支
    持する支持部材との間に、前記平坦部が変形する力より
    小さな力で変形する変形吸収手段を介装したことを特徴
    とする建造物における平坦部の変形吸収構造。
  2. 【請求項2】 前記平坦部は壁又は床であることを特徴
    とする請求項1に記載の建造物における平坦部の変形吸
    収構造。
  3. 【請求項3】 前記変形吸収手段は円形又は角形の管状
    構造であることを特徴とする請求項1又は2に記載の建
    造物における平坦部の変形吸収構造。
  4. 【請求項4】 前記変形吸収手段は変形した後、前記平
    坦部が変形する力より小さな力で破損することを特徴と
    する請求項1、2又は3のいずれかに記載の建造物にお
    ける平坦部の変形吸収構造。
  5. 【請求項5】 前記建造物は壁又は床のある鉄筋コンク
    リート造若しくは鉄骨鉄筋コンクリート造の建物である
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4のいずれかに
    記載の建造物における平坦部の変形吸収構造。
JP8135291A 1996-05-29 1996-05-29 建造物における平坦部の変形吸収構造 Pending JPH09317074A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101468167B1 (ko) * 2013-10-29 2014-12-05 인천대학교 산학협력단 내진성능이 강화된 프레임 구조물 조립체
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