JP4758683B2 - ユニット建物の補強構造 - Google Patents

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本発明は、下階建物ユニットの上に、該下階建物ユニットより妻又は桁方向の短い上階建物ユニットをセットバック状態で載せたユニット建物の補強構造に関する。
ユニット建物において、特許文献1に記載の如く、下階建物ユニットの天井梁の中間部の上にセットバック配置された上階建物ユニットの前面の柱脚を搭載してなるものがある。
下階建物ユニットの上にセットバック配置された上階建物ユニットを上述の如くに搭載するユニット建物では、下階建物ユニットの天井梁の中間部に上階鉛直荷重が集中して入力するため、天井梁の補強のために、天井梁の中間部に中柱を設ける必要がある。特許文献1では、中柱を設けることによる建物プラン上の制約を解消するため、セットバック配置された上階建物ユニットの床フレームを下階建物ユニットの天井フレームと同一の大きさに拡張している。
特開平10-37308
特許文献1のユニット建物では、セットバック配置された上階建物ユニットがその居室の前面より前方に大きく張り出る床フレームを備えるため、セットバック配置された上階建物ユニットが異形状になり、製造上、保管上、輸送上の困難を伴なう。
尚、セットバック配置された上階建物ユニットが搭載される下階建物ユニットの天井梁の補強のために、前述の中柱を用いたり、異形状のセットバック配置された上階建物ユニットを用いない手法として、天井梁自体の剛性、強度を向上させることが考えられる。このとき、天井梁の全体に渡って剛性を上げ、柱と梁の接合部強度を上げない場合には、大地震時に建物ユニットに要求される変形能力を確保できず、柱−梁接合部で破断し、建物が倒壊するおそれがある。他方、天井梁の全体に渡って剛性を上げ、柱−梁接合部の強度も上げる場合には、建物ユニットの水平方向の剛性、強度を不必要に向上させることになるし、建物全体としては隣接する他の建物ユニットとの構造上のバランスが悪くなる。
本発明の課題は、セットバック配置された上階建物ユニットが搭載される下階建物ユニットの天井梁を補強するに際し、建物ユニットの水平方向の剛性、強度を不必要に向上させず、建物全体に渡る構造上の影響を最小限にし、大地震時に建物ユニットに要求される変形能力を確保することにある。
請求項1の発明は、下階建物ユニットの天井梁の中間部の上にセットバック配置された上階建物ユニットの前面の柱脚を搭載してなるユニット建物の補強構造において、下階建物ユニットの上記天井梁に補強梁を添設し、該補強梁を該下階建物ユニットの柱−梁接合部から離隔し、該天井梁において該補強梁が該柱−梁接合部から離隔する範囲を塑性ヒンジ形成部とし、該塑性ヒンジ形成部は該下階建物ユニットへの水平荷重入力時に、該柱−梁接合部の破断が生じる前に塑性化して該柱−梁接合部の破断を回避するようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記塑性ヒンジ形成部が、下階建物ユニットの天井梁のうち、上階建物ユニットが搭載されていない部分に形成されるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明において更に、前記塑性ヒンジ形成部が、下階建物ユニットの天井梁の両端側の2カ所に形成されるようにしたものである。
請求項の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記下階建物ユニットの天井梁が上下のフランジをもつC形鋼からなるとき、補強梁にも上下のフランジを設け、天井梁の上下のフランジ間に補強梁の上下のフランジを挿着してなるようにしたものである。
請求項の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記下階建物ユニットに隣接する他の下階建物ユニットを有するとき、前記下階建物ユニットの天井梁と隣接する他の下階建物ユニットの天井梁との間に、平板状の補強梁を挟着してなるようにしたものである。
(請求項1〜3
(a)下階建物ユニットの天井梁に添設される補強梁を、該下階建物ユニットの柱−梁接合部から離隔させた。従って、柱−梁接合部は標準仕様のままとし、天井梁の剛性、強度だけを向上させる。これにより、建物ユニットの水平方向の剛性、強度を不必要に向上させず、隣接する他の建物ユニットとの構造上のバランスを悪くせず、建物全体に渡る構造上の影響を最小限にできる。また、大地震時に建物ユニットに要求される変形能力を離隔部分により確保でき、柱−梁接合部での破断を防止し、建物の倒壊を防止できる。
(請求項
(b)下階建物ユニットのC形鋼からなる天井梁の上下のフランジ間に補強梁の上下のフランジを挿着する。これにより、天井梁に所定の剛性、強度を確保できる。
(請求項
(c)下階建物ユニットの天井梁と隣接する他の下階建物ユニットの天井梁との間に、平板状の補強梁を挟着する。これにより、天井梁に所定の剛性、強度を確保できる。
図1は実施例1のユニット建物を示す斜視図、図2は下階建物ユニットによるセットバック配置された上階建物ユニットの鉛直荷重支持状態を示し、(A)は側面図、(B)は補強有の場合の鉛直荷重の支持状態を示す模式図、(C)は補強無の場合の鉛直荷重の支持状態を示す模式図、図3は下階建物ユニットを示し、(A)は斜視図、(B)は(A)のB−B線に沿う矢視図、図4は補強梁の取付構造を示し、(A)は側面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図、図5は下階建物ユニットの水平荷重支持状態を示し、(A)は水平荷重がない場合の模式図、(B)は通常時の地震力や風力に基づく水平荷重の支持状態を示す模式図、(C)は大地震時の水平荷重の支持状態を示す模式図、図6は実施例2のユニット建物を示す斜視図、図7は下階建物ユニットの補強構造を示す斜視図、図8は下階建物ユニットによるセットバック配置された上階建物ユニットの鉛直荷重支持状態を示し、(A)は補強有の場合の鉛直荷重の支持状態を示す模式図、(B)は補強無の場合の鉛直荷重支持状態を示す模式図、図9は補強梁の取付構造を示す断面図である。
(実施例1)(図1〜図5)
図1のユニット建物100は、複数の標準建物ユニット10と複数のセットバック配置された建物ユニット20を左右上下に隣接して構築されたものである。
標準建物ユニット10は、図2〜図4に示す如く、各4本の床梁11、柱12、天井梁13を直方体状に接合した骨組構造体であり、柱12の柱脚に接続ピース12Aを介して床梁11を接合し、柱12の柱頭に接続ピース12Bを介して天井梁13を接合している。
セットバック配置された建物ユニット20は、図2に示す如く、各4本の床梁21、柱22、天井梁23を直方体状に接合した骨組構造体であり、柱22の柱脚に接続ピース22Aを介して床梁21を接合し、柱22の柱頭に接続ピース22Bを介して天井梁23を接合している。
標準建物ユニット10とセットバック配置された建物ユニット20は、それらの桁方向長さ(長辺側の床梁11と天井梁13の長さ、床梁21と天井梁23の長さ)を同じにし、セットバック配置された建物ユニット20の妻方向長さ(短辺側の床梁21と天井梁23の長さ)を標準建物ユニット10の妻方向長さ(短辺側の床梁11と天井梁13の長さ)より小さくしている。
ユニット建物100は、下階建物ユニット10Aの妻側天井梁13(短辺側の天井梁13)の中間部の上に、セットバック配置された上階建物ユニット20Aの桁側前面(長辺側の床梁21と天井梁23を含む前面)の柱脚を搭載している。これにより、セットバック配置された上階建物ユニット20Aの前面は下階建物ユニット10Aの前面に対しそれらの妻方向長さの差分だけ後退配置される。図1のユニット建物100は、1階建物ユニット10Aの上に2階と3階のセットバック配置された上階建物ユニット20Aを搭載したものであるが、本発明では、2階建物ユニット10Aの上に3階のセットバック配置された上階建物ユニット20Aを搭載するもの、又は1階建物ユニット10Aの上に2階のセットバック配置された上階建物ユニット20Aを搭載するものであっても良い。
ユニット建物100は、セットバック配置された上階建物ユニット20Aが搭載された下階建物ユニット10Aの天井梁13を、中柱等によることなく補強するため、下記(1)、(2)の補強構造を有する。
(1)下階建物ユニット10Aの上記妻側天井梁13(セットバック配置された上階建物ユニット20Aの桁側前面の柱脚直下の天井梁13)に補強梁30(板厚tを例えば6.0mmとする)を添設する(図3、図4)。
このとき、下階建物ユニット10Aの天井梁13は上下のフランジ13A、13BをもつC形鋼からなり、補強梁30も上下フランジ31A、31BをもつC形鋼からなるものとする。そして、天井梁13の上下のフランジ13A、13Bの間に、補強梁30の上下のフランジ31A、31Bを隙間なく挿着し、天井梁13に鉛直荷重に対する所定の剛性、強度を確保する。但し、補強梁30は水平荷重に対する補強効果はない。補強梁30は、天井梁13に溶接により一体化しても良いが、載荷時に破断しない接合強度で溶接されていれば良い。
(2)補強梁30を下階建物ユニット10Aの柱−梁接合部(接続ピース12B)から離隔させる(図3、図4)。天井梁13上で補強梁30が接続ピース12Bから離隔した部分は塑性ヒンジ形成部32となり(塑性ヒンジ形成部32の長さLを例えば50mmとする)、建築基準法で大地震に対する安全性を確認するための二次設計で必要になる建物ユニット10Aの変形能力を確保可能にする。即ち、大地震時の水平荷重入力時に、建物ユニット10Aの柱−梁接合部(接続ピース12B)の破断が生じる前に、塑性ヒンジ形成部32を塑性化(破断)し、建物ユニット10Aの柱―梁接合部の破断を回避する。
従って、ユニット建物100において、セットバック配置された上階建物ユニット20Aが搭載された下階建物ユニット10Aの荷重支持状態は以下の如くになる。
(A)鉛直荷重
セットバック配置された上階建物ユニット20Aの前面の柱22から下階建物ユニット10Aの天井梁13の中間部に作用する鉛直荷重は、図2(A)、(B)に示す如く、天井梁13及び補強梁30に分散して下階建物ユニット10Aの柱12に伝えられる。天井梁13の変形量は小さい。
天井梁13に補強梁30が設けられていない場合には、図2(C)に示す如く、セットバック配置された上階建物ユニット20Aの前面の柱22から下階建物ユニット10Aの天井梁13の中間部に作用する鉛直荷重により、下階建物ユニット10Aの天井梁13が大きく変形(変形量a)し、天井梁13は徐々に破壊に至る。
(B)水平荷重
通常の地震力や風力に基づく水平荷重が下階建物ユニット10Aの桁側前面に作用するとき(建築基準法上の一次設計)、下階建物ユニット10Aの妻フレームは弾性変形(変形量b)し(図5(B))、荷重がなくなれば元に戻る(図5(A))。
大地震に基づく水平荷重が下階建物ユニット10Aの桁側前面に作用するとき(建築基準法上の二次設計)、天井梁13における補強梁30と接続ピース12Bの間の塑性ヒンジ形成部32が塑性ヒンジを形成し(図5(C))、下階建物ユニット10Aの妻フレームの変形能力を確保する。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)下階建物ユニット10Aの天井梁13に添設される補強梁30を、該下階建物ユニット10Aの柱−梁接合部から離隔させた。従って、柱−梁接合部は標準仕様のままとし、天井梁13の剛性、強度だけを向上させる。これにより、建物ユニット10Aの水平方向の剛性、強度を不必要に向上させず、隣接する他の建物ユニット10Aとの構造上のバランスを悪くせず、建物100全体に渡る構造上の影響を最小限にできる。また、大地震時に建物ユニット10Aに要求される変形能力を離隔部分により確保でき、柱−梁接合部での破断を防止し、建物100の倒壊を防止できる。
(b)下階建物ユニット10AのC形鋼からなる天井梁13の上下のフランジ13A、13B間に補強梁30の上下のフランジ31A、31Bを挿着する。これにより、天井梁13に所定の剛性、強度を確保できる。
(実施例2)(図6〜図9)
図6のユニット建物200も、図1のユニット建物100と同様に、複数の標準建物ユニット10と複数のセットバック配置された建物ユニット20を左右上下に隣接して構築されたものである。
ユニット建物200を構成する標準建物ユニット10とセットバック配置された建物ユニット20は、それらの妻方向長さ(短辺側の床梁11と天井梁13の長さ、床梁21と天井梁23の長さ)を同じにし、セットバック配置された建物ユニット20の桁方向長さ(長辺側の床梁21と天井梁23の長さ)を標準建物ユニット10の桁方向長さ(長辺側の床梁11と天井梁13の長さ)より小さくしている。
ユニット建物200は、下階建物ユニット10Aの桁側天井梁13(長辺側の天井梁13)の中間部の上に、セットバック配置された上階建物ユニット20Aの妻側前面(短辺側の床梁21と天井梁23を含む面)の柱脚を搭載している。これにより、セットバック配置された上階建物ユニット20Aの前面は下階建物ユニット10Aの前面に対しそれらの桁方向長さの差分だけ後退配置される。左右2個の下階建物ユニット10Aの上に、左右2個のセットバック配置された上階建物ユニット20Aを並べて搭載している。図6のユニット建物200は、1階建物ユニット10Aの上に2階と3階のセットバック配置された上階建物ユニット20Aを搭載したものであるが、本発明では、2階建物ユニット10Aの上に3階のセットバック配置された上階建物ユニット20Aを搭載するもの、または1階建物ユニット10Aの上に2階のセットバック配置された上階建物ユニット20Aを搭載するものであっても良い。
ユニット建物200は、セットバック配置された上階建物ユニット20Aが搭載された下階建物ユニット10Aの天井梁13を、中柱等によることなく補強するため、下記(1)、(2)の補強構造を有する。
(1)下階建物ユニット10Aの上記桁側天井梁13(セットバック配置された上階建物ユニット20Aの妻側前面の柱脚直下の天井梁13)に補強梁40(板厚tを例えば9.0mmとする)を添設する(図7、図9)。尚、補強梁30の板厚tが9.0mm以下ではプレメッキ処理できるが、9.0mmを超えるとドブ漬け処理や電着塗装処理が必要になる。
このとき、ユニット建物200は左側建物ユニット10Aに隣接する右側建物ユニット10Aを有しており、左右の下階建物ユニット10Aの相並ぶ天井梁13の間に、平板状の補強梁40を挟着する。補強梁40は、左右の天井梁13の間で、必要によりスペーサ41を伴ない、両天井梁13のウエブに挿通されるボルト42により締結される。補強梁40は、左右の天井梁13の間から、左右のセットバック配置された上階建物ユニット20Aの相並ぶ床梁21の間隙内にまで延出することができ(図9)、これによってその断面性能を拡大強化できる。補強梁40は、天井梁13に鉛直荷重に対する所定の剛性、強度を確保する。但し、補強梁40は水平荷重に対する補強効果はない。
(2)補強梁40を下階建物ユニット10Aの柱−梁接合部(接続ピース12B)から離隔させる。天井梁13上で補強梁40が接続ピース12Bから離隔した部分は塑性ヒンジ形成部43となり(塑性ヒンジ形成部43の長さLを例えば50mmとする)、建築基準法で大地震に対する安全性を確認するための二次設計で必要になる建物ユニット10Aの変形能力を確保可能にする。即ち、大地震時の水平荷重入力時に、建物ユニット10Aの柱−梁接合部(接続ピース12B)の破断が生じる前に、塑性ヒンジ形成部43を塑性化(破断)し、建物ユニット10Aの柱―梁接合部の破断を回避する。
従って、ユニット建物200において、セットバック配置された上階建物ユニット20Aが搭載された下階建物ユニット10Aの荷重支持状態は以下の如くになる。
(A)鉛直荷重
セットバック配置された上階建物ユニット20Aの前面の柱22から下階建物ユニット10Aの天井梁13の中間部に作用する鉛直荷重は、図8(A)に示す如く、天井梁13及び補強梁40に分散して下階建物ユニット10Aの柱12に伝えられる。天井梁13の変形量は小さい。
天井梁13に補強梁40が設けられていない場合には、図8(B)に示す如く、セットバック配置された上階建物ユニット20Aの前面の柱22から下階建物ユニット10Aの天井梁13の中間部に作用する鉛直荷重により、下階建物ユニット10Aの天井梁13が大きく変形(変形量a)し、天井梁13は徐々に破壊に至る。
(B)水平荷重
通常の地震力や風力に基づく水平荷重が下階建物ユニット10Aの妻側前面に作用するとき(建築基準法上の一次設計)、下階建物ユニット10Aの桁フレームは弾性変形し、荷重がなくなれば元に戻る。
大地震に基づく水平荷重が下階建物ユニット10Aの妻側前面に作用するとき(建築基準法上の二次設計)、天井梁13における補強梁40と接続ピース12Bの間の塑性ヒンジ形成部43が塑性ヒンジを形成し、建物ユニット10Aの桁フレームの変形能力を確保する。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)下階建物ユニット10Aの天井梁13に添設される補強梁40を、該下階建物ユニット10Aの柱−梁接合部から離隔させた。従って、柱−梁接合部は標準仕様のままとし、天井梁13の剛性、強度だけを向上させる。これにより、建物ユニット10Aの水平方向の剛性、強度を不必要に向上させず、隣接する他の建物ユニット10Aとの構造上のバランスを悪くせず、建物200全体に渡る構造上の影響を最小限にできる。また、大地震時に建物ユニット10Aに要求される変形能力を離隔部分により確保でき、柱−梁接合部での破断を防止し、建物200の倒壊を防止できる。
(b)下階建物ユニット10Aの天井梁13と隣接する他の下階建物ユニット10Aの天井梁13との間に、平板状の補強梁40を挟着する。これにより、天井梁13に所定の剛性、強度を確保できる。
以上、本発明の実施例を図面により記述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は実施例1のユニット建物を示す斜視図である。 図2は下階建物ユニットによるセットバック配置された上階建物ユニットの鉛直荷重支持状態を示し、(A)は側面図、(B)は補強有の場合の鉛直荷重の支持状態を示す模式図、(C)は補強無の場合の鉛直荷重の支持状態を示す模式図である。 図3は下階建物ユニットを示し、(A)は斜視図、(B)は(A)のB−B線に沿う矢視図である。 図4は補強梁の取付構造を示し、(A)は側面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。 図5は下階建物ユニットの水平荷重支持状態を示し、(A)は水平荷重がない場合の模式図、(B)は通常時の地震力や風力に基づく水平荷重の支持状態を示す模式図、(C)は大地震時の水平荷重の支持状態を示す模式図である。 図6は実施例2のユニット建物を示す斜視図である。 図7は下階建物ユニットの補強構造を示す斜視図である。 図8は下階建物ユニットによるセットバック配置された上階建物ユニットの鉛直荷重支持状態を示し、(A)は補強有の場合の鉛直荷重の支持状態を示す模式図、(B)は補強無の場合の鉛直荷重支持状態を示す模式図である。 図9は補強梁の取付構造を示す断面図である。
符号の説明
100、200 ユニット建物
10A 下階建物ユニット
12B 接続ピース(柱−梁接合部)
13 天井梁
13A、13B フランジ
20A セットバック配置された上階建物ユニット
30、40 補強梁
32、43 塑性ヒンジ形成部
31A、31B フランジ

Claims (5)

  1. 下階建物ユニットの天井梁の中間部の上にセットバック配置された上階建物ユニットの前面の柱脚を搭載してなるユニット建物の補強構造において、
    下階建物ユニットの上記天井梁に補強梁を添設し、該補強梁を該下階建物ユニットの柱−梁接合部から離隔し、
    該天井梁において該補強梁が該柱−梁接合部から離隔する範囲を塑性ヒンジ形成部とし、該塑性ヒンジ形成部は該下階建物ユニットへの水平荷重入力時に、該柱−梁接合部の破断が生じる前に塑性化して該柱−梁接合部の破断を回避することを特徴とするユニット建物の補強構造。
  2. 前記塑性ヒンジ形成部が、下階建物ユニットの天井梁のうち、上階建物ユニットが搭載されていない部分に形成される請求項1に記載のユニット建物の補強構造。
  3. 前記塑性ヒンジ形成部が、下階建物ユニットの天井梁の両端側の2カ所に形成される請求項1に記載のユニット建物の補強構造。
  4. 前記下階建物ユニットの天井梁が上下のフランジをもつC形鋼からなるとき、補強梁にも上下のフランジを設け、天井梁の上下のフランジ間に補強梁の上下のフランジを挿着してなる請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物の補強構造。
  5. 前記下階建物ユニットに隣接する他の下階建物ユニットを有するとき、前記下階建物ユニットの天井梁と隣接する他の下階建物ユニットの天井梁との間に、平板状の補強梁を挟着してなる請求項1〜3のいずれかに記載のユニット建物の補強構造。
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