JPH09316428A - 機能性材料のパターン化方法およびパターン化された機能性材料 - Google Patents

機能性材料のパターン化方法およびパターン化された機能性材料

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JPH09316428A
JPH09316428A JP15612296A JP15612296A JPH09316428A JP H09316428 A JPH09316428 A JP H09316428A JP 15612296 A JP15612296 A JP 15612296A JP 15612296 A JP15612296 A JP 15612296A JP H09316428 A JPH09316428 A JP H09316428A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パターン化された生物学的および化学的材料を
提供する。 【解決手段】基体上に(1)非カルボキシル基形成性の重
合体成分と(2)(メタ)アクリル酸−tert−ブチルエス
テル重合体成分あるいはこれらの共重合体を有する被覆
膜を形成し、該被覆膜に光または電子ビームを照射して
基体表面にパターンを形成し、該パターン上にアミノ基
を有する機能性材料を縮合剤の存在下に適用し、アミド
結合を介して機能性材料を該パターンに沿って整列させ
る、機能性材料の基体上への固定化方法、及び固定化さ
れた機能性材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能性材料の固定
化に関する。
【0002】
【従来の技術】生物学的分子の構造を表面でコントロー
ルする技術は、バイオセンシング、細胞誘導、コンビナ
トリアルケミストリー及び分子的電子工学に広い範囲の
利用可能性がある。表面上で生物学的活性分子と細胞を
それらの構造物中に垂直に組み込むよう固定化した分子
構造を構築する技術の進歩は、これらの構造を側方に整
列化、即ちパターン化することにますます興味が向けら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、複数
の機能性材料をパターン化する技術を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の項1〜
項7を提供するものである。
【0005】項1. 基体上に(1)非カルボキシル基形
成性の重合体成分と(2)(メタ)アクリル酸−tert−ブ
チルエステル重合体成分を有する被覆膜を形成し、該被
覆膜に光または電子ビーム照射して基体表面にパターン
を形成し、該パターン上にアミノ基を有する機能性材料
を縮合剤の存在下に適用し、アミド結合を介して機能性
材料を該パターンに沿って整列させる、機能性材料の基
体上への固定化方法。
【0006】項2. (1)非カルボキシル基形成性の重
合体成分が、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、
ポリエチルメタクリレート(PEMA)、ポリプロピル
メタクリレート(PPMA)、ポリメチルアクリレート
(PMA)、ポリエチルアクリレート(PEA)、ポリ
プロピルアクリレート(PPA)、ポリメタクリルアミ
ド、ポリアクリルアミドあるいはこれらモノマーの共重
合体からなる群から選ばれる少なくとも1種からなり;
及び(2)(メタ)アクリル酸−tert−ブチルエステル重
合体成分が、P(tBu)MA(ポリ−tert−ブチルメ
タクリレート)、P(tBu)A(ポリ−tert−ブチル
アクリレート)および(tBu)MA(tert−ブチルメ
タクリレート)と(tBu)A(tert−ブチルアクリレ
ート)の共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1
種であることを特徴とする項1記載の機能性材料の基体
上への固定化方法。
【0007】項3. 基体上に(1)非カルボキシル基形
成性のモノマーと(2)アクリル酸−tert−ブチルエステ
ル及びメタクリル酸−tert−ブチルエステルからなる群
から選ばれる少なくとも1種のモノマーとの共重合体を
有する被覆膜を形成し、該被覆膜に光または電子ビーム
照射して基体表面にパターンを形成し、該パターン上に
アミノ基を有する機能性材料を縮合剤の存在下に適用
し、アミド結合を介して機能性材料を該パターンに沿っ
て整列させる、機能性材料の基体上への固定化方法。
【0008】項4. 機能性材料が蛋白質、酵素、多
糖、核酸、細菌、ウイルス、培養細胞からなる群から選
ばれる少なくとも1種である項1〜3のいずれかに記載
の方法。
【0009】項5. 機能性材料が神経細胞である項1
〜3のいずれかに記載の方法。
【0010】項6. 項1〜3のいずれかの方法により
得ることができる基体上にパターン化状態で固定化され
た機能性材料。
【0011】項7. 2種以上の機能性材料が、別々の
パターンに従い基体上に固定化された項6に記載の機能
性材料。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、アクリル酸また
はメタクリル酸のtert−ブチルエステルの重合体又は共
重合体を被覆膜の成分として配合することで、該被覆膜
に光または電子ビームを照射したときにtert−ブチルエ
ステルのtert−ブチル基が切断されてカルボキシル基が
生成し、該カルボキシル基と機能性材料のアミノ基が、
縮合剤の作用によりアミド結合を介して連結され、結果
として、光または電子ビームを照射した部分にのみ機能
性材料が整列されることになることを特徴としている。
【0013】本発明において、「非カルボキシル基形成
性」とは、カルボキシル基を含有せず、光または電子ビ
ームを照射したときにカルボキシル基を生成しないこと
を意味する。
【0014】「非カルボキシル基形成性重合体成分」と
しては、光または電子ビームを照射した後にカルボキシ
ル基(−COOH)を有しない重合体であれば特に限定
されず、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリエチルメタクリレート(PEMA)、ポリプ
ロピルメタクリレート(PPMA)、ポリメチルアクリ
レート(PMA)、ポリエチルアクリレート(PE
A)、ポリプロピルアクリレート(PPA)、ポリメタ
クリルアミド、ポリアクリルアミドあるいはこれらモノ
マーの共重合体、好ましくはPMMAが挙げられる。
【0015】「非カルボキシル基形成性のモノマー」
は、共重合体形成後に光または電子ビームを照射したと
きにカルボキシル基を形成しないモノマーであれば特に
限定されず、例えばメチルメタクリレート(MMA)、
エチルメタクリレート(EMA)、プロピルメタクリレ
ート(PMA)、メチルアクリレート(MA)、エチル
アクリレート(EA)、プロピルアクリレート(P
A)、メタクリルアミド、アクリルアミドからなる群か
ら選ばれる1種または2種以上のモノマーが挙げられ、
好ましくはMMAが挙げられる。
【0016】本発明において、(メタ)アクリル酸−te
rt−ブチルエステル重合体成分とは、P(tBu)MA
(ポリ−tert−ブチルメタクリレート)、P(tBu)
A(ポリ−tert−ブチルアクリレート)、および(t
u)MA(tert−ブチルメタクリレート)と(tBu)
A(tert−ブチルアクリレート)の共重合体が挙げら
れ、好ましくはP(tBu)MAが挙げられる。(メ
タ)アクリル酸−tert−ブチルエステル重合体成分は、
上記の重合体および共重合体を単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。
【0017】本発明の光または電子ビーム感受性の被覆
膜は、(1)非カルボキシル基形成性のモノマーと(2)アク
リル酸−tert−ブチルエステル及びメタクリル酸−tert
−ブチルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1
種のモノマーとの共重合体から構成されていてもよい。
好ましい共重合体としては、メチルメタクリレート(M
MA)とtert−ブチルメタクリレート((tBu)M
A)との共重合体が挙げられる。
【0018】被覆膜中の(1)非カルボキシル基形成性の
重合体成分(第1重合体成分)と(2)(メタ)アクリル
酸−tert−ブチルエステル重合体成分(第2重合体成
分)の比率は、光または電子ビーム照射によりパターン
を形成できる限り特に限定されず、例えば第1重合体成
分/第2重合体成分=20〜50/80〜50重量%、
好ましくは約50重量%/約50重量%が好適な比率と
して例示される。
【0019】被覆膜を構成する共重合体の(1)非カルボ
キシル基形成性のモノマー(第1モノマー)と(2)アク
リル酸−tert−ブチルエステル及びメタクリル酸−tert
−ブチルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1
種のモノマー(第2モノマー)の比率は、光または電子
ビーム照射によりパターンを形成できる限り特に限定さ
れず、例えば第1モノマー/第2モノマー=20〜50
/80〜50重量%、好ましくは約50重量%/約50
重量%が好適な比率として例示される。
【0020】本発明において、光または電子ビーム照射
により形成されたカルボキシル基と機能性材料のアミノ
基をアミド結合により連結させるものであればよく、特
に限定されないが、好ましくはEDC(1−エチル−3
−{3−ジメチルアミノプロピル}−カルボジイミド塩
酸塩)が挙げられる。
【0021】本発明において、アミノ基を有する機能性
材料は、基体表面に形成したパターンに沿って固定化さ
れる。「整列させる」とは、光または電子ビーム照射部
位に機能性材料を固定化することを意味する。
【0022】機能性材料としては、アミノ基を有する高
分子ないし巨大分子であれば特に制限されないが、例え
ば蛋白質、酵素、多糖、核酸、細菌、ウイルス、培養細
胞等が挙げられ、好ましくは、神経細胞等の培養細胞お
よび蛋白質が挙げられる。上記の蛋白質、酵素等以外の
機能性材料は、多糖(アミノ糖含有多糖)を除き、表面
に存在する蛋白質由来のアミノ基(−NH2)を介して
結合する。
【0023】蛋白質としては、特に限定されないが、例
えば、視床下部ホルモン(TRH、LHRH等)、下垂
体ホルモン(バゾプレッシン、オキシトシン、LSH、
TSH等)、消化管ホルモン(セクレチン、インスリ
ン、グルカゴン)等のペプチドホルモン、インターフェ
ロン(α、β、γ)、インターロイキン(IL−1〜I
L−6等)、アビジン、アルブミン、アクチン、ミオシ
ン、フィブリン、ヘモグロビン等の生物由来の各種蛋白
質が挙げられ、これらは、糖蛋白質も含む。
【0024】酵素としては、酸化還元酵素(各種デヒド
ロゲナーゼ、オキシダーゼ、レダクターゼ、オキシゲナ
ーゼ、ヒドロペルオキシダーゼ)、加水分解酵素(プロ
テアーゼ、エステラーゼ、グリコシダーゼ)、転移酵素
(メチルトランスフェラーゼ、カルボキシトランスフェ
ラーゼ、アシルトランスフェラーゼ、アミノトランスフ
ェラーゼ、グリコシルトランスフェラーゼ)、リアーゼ
(アルドラーゼ、デカルボキシラーゼ、デヒドラター
ゼ、カルボキシキナーゼ)、異性化酵素(ラセマーゼ、
エピメラーゼ、シス−トランスイソメラーゼ、糖イソメ
ラーゼ、トートメラーゼ、Δ−イソメラーゼ、ムター
ゼ、シクロイソメラーゼ)、合成酵素(DNAリガー
ゼ、クエン酸シンターゼ、リンゴ酸シンターゼ、アント
ラニル酸シンターゼ等)が挙げられる。
【0025】多糖としては、グルコサミン、マンノサミ
ン、ガラクトサミン等のアミノ糖を繰り返し単位とする
多糖が挙げられる。
【0026】核酸としては、DNA、RNAが挙げられ
る。
【0027】細菌としては、大腸菌、酵母、枯草菌等が
挙げられる。
【0028】ウイルスとしては、インフルエンザウイル
ス、ヘルペスウイルス、アデノウイルス、エイズウイル
ス、肝炎ウイルス(A,B、C型)が挙げられる。
【0029】培養細胞としては、神経細胞、腫瘍細胞、
各種臓器、器官、組織、リンパ球、等の正常細胞が挙げ
られる。
【0030】好ましい機能性材料としては、アビジン等
の蛋白質及び神経細胞が挙げられる。
【0031】パターンを表面に形成する基体の材質は、
特に限定されないが、例えばガラス、シリコン、金属、
セラミック、プラスチック、天然又は合成樹脂等が挙げ
られる。基体の形状は特に限定されないが、平板状であ
るのが好ましい。
【0032】ポジティブトーンのパターン化 以下、基体表面上のパターン形成を、第1重合性成分と
してPMMAを、第2重合性成分としてP(tBu)M
Aを用いた場合を例にとり、説明する。PMMA/P(
tBu)MAに代えて、第1モノマー(例えばPMM
A)と第2モノマー(例えばP(tBu)MA)の共重
合体を用いても、同様にパターン化を行うことができ
る。
【0033】光または電子ビーム感受性の被覆膜は、基
体上にPMMA/P(tBu)MAから構成される感受
性樹脂組成物を溶媒(例えばメチルエチルケトン、クロ
ロホルム、トルエン等)に溶かした溶液を用いてスピン
コート、塗布、スプレー、浸漬等により被覆、乾燥し、
該感受性樹脂に光(例えば、紫外線(200nmあるいはそれ
より短波長))または電子ビーム(〜20kV)を照射
し、パターンを形成する。
【0034】感受性樹脂層中のPMMAとP(tBu)
MAの比率は、パターンを形成できる限り特に限定され
ず、例えばPMMA/P(tBu)MA=20〜50/
80〜50重量%;好ましくは約50重量%/約50重
量%が好適な比率として例示される。この樹脂組成物
は、上記2種の市販ポリマー(PMMAとP(tBu)
MA)の混合物として用いることも可能であり、また、
2種のモノマーであるMMAと(tBu)MAを混合の
後、酸性条件で100℃〜105℃で還流して得られた
混合物(共重合体)を用いることもできる。
【0035】PMMAとP(tBu)MAの分子量は、
特に限定されないが、好適な分子量は約50000〜7
5000である。これらは、市販品として、容易に入手
できる。
【0036】パターンの形成方法を、以下のスキームに
示す。
【0037】
【化1】
【0038】〔式中、R3は、機能性材料の任意のアミ
ノ基を除いた部分を示す。mは2以上の任意の整数を示
す。〕 mの好ましい値は、450〜650程度である。
【0039】基板上に機能性材料(R3NH2)を含む培
養液ないし水等の溶媒を加えておく。この状態で基板上
の被覆層に光(例えばエキシマレーザー)または電子ビ
ームを照射して、被覆層中のP(tBu)MA(1)を
ポリメタクリル酸(2)に変換し、酸の存在下にEDC
と培養液ないし水等の溶媒中に存在する機能性材料のア
ミノ基と反応して、機能性材料をパターンに沿って整列
(固定化)させることができる。
【0040】EDCは、機能性材料に対し等モルまたは
過剰量用いる。
【0041】機能性材料は、細胞の場合、基板1cm2
たり10〜107個程度、蛋白質の場合基板1cm2当たり
10〜1012個程度固定化される。
【0042】以下に、具体的操作手順を示す。スキーム
1およびスキーム2は単なる例示であるので、当業者で
あれば、各種条件を適宜変更して実施することができ
る。
【0043】スキーム1(基板の作成) (I-i)出発物質 固形分=約5%(PMMA(約50%)+P(tBu)
MA(約50%)) 溶媒の比率=約95%、メチルエチルケトン (I-ii)コーティング 基体:シリコン、厚み=1mm スピンコートによる前記PMMA/P(tBu)MA溶
液のコーティングは、500rpmで30秒間、次いで
3000rpmで1分間の条件で行う。
【0044】上記条件で得たレジストフィルムの厚み
は、約0.60μmである。
【0045】(I-iii)乾燥工程(ベーキング) 装置:熱対流炉(convection oven) 加熱条件:90℃で30分間スキーム2(機能性材料のパターン化) (II-i)パターン化 エネルギー:20kVの電子ビーム照射機で照射 印刷方法:ビームの走査でパターン形成(マスクも使用
可能) (II-ii)パターン化された基体上への機能性材料の整列
・固定化 第1工程:機能性材料溶液をパターン化されたレジスト
フィルム上に加える 第2工程:EDC溶液を加える 第3工程:室温で2時間待つ。
【0046】(II-iii)機能性材料溶液の除去 第1工程:基体を培養皿のウエルの底に置く 第2工程:レジスト表面を繰り返し洗浄する。
【0047】第2工程後に、工程(II-i)〜工程(II-iii)
の第2工程を繰り返し行えば、2種以上の機能性材料が
基体上に各々整列・固定化された材料が得られる。
【0048】
【発明の効果】本発明の方法によれば、基体上に形成さ
れたパターンに沿って、アミノ基を有する任意の機能性
材料を固定化することができる。
【0049】光または電子ビーム照射によるパタ−ン形
成を複数回に分けて行い、各々のパターンに沿って異な
る種類の機能性材料を固定化することができる。例えば
一次構造の類似した複数の酵素を連続して固定化し、酵
素とアミノ酸配列との関係を調べたり、複数の神経細胞
をパターンに沿って固定化し、ネットワーク状の構造を
形成して、神経細胞の働きのメカニズムを研究したり、
筋肉、血液凝固系、電子伝達系等の相互に関係する複数
のアミノ基含有機能性材料を一定の位置関係に配置し、
各構成要素の関係を調べたりすることができる。
【0050】また、基体上にトランジスタを形成し、さ
らに神経細胞を固定化することで、神経細胞の電位変化
を感知するセンサーないし電子デバイスとしての応用に
も有用である。
【0051】また、基体上に格子状のパターンを形成
し、各枠毎に異なる配列のペプチドを格子状パターンの
各マスに固定化するか、または各マス上でアミノ酸を異
なる配列になるように順番に結合させて、ペプチドライ
ブラリーを1つの基体上に作ることができ、ある分子が
どのペプチドに親和性を有するかを試験する簡便な方法
を提供することができる。これは、コンビナトリアルケ
ミストリーのスクリーニング技術としての応用にも有用
であることを示している。
【0052】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0053】実施例1 (1)基板作製 PMMAとP(tBu)MA(約50:約50重量%)
からなる樹脂をメチルエチルケトンに溶解して約5%の
固体含量を有する溶液を調製した。該溶液を、方形シリ
コン板(10mm×10mm、厚さ1.0mm)上に、
(i)500rpm、30秒及び(ii)3000rpm、1
分間の散布周期でスピンコートし、0.60μmの厚さ
の均一なレジストフィルムを形成し、熱対流炉(convect
ion oven)中90℃、30分間乾燥させて基板を作成し
た。
【0054】基板上に電子ビーム照射装置を用いて、パ
ターンを形成した。
【0055】シャーレ状の形状の容器に入れた基体上に
EDC(4mg)を水1mlに溶かした水溶液0.5ml
を加え、直ちに該溶液に蛍光分子ローダミンを結合した
アビジン(1mg)を水1mlに溶かした溶液を0.02
ml加え、23℃で2時間処理して、アビジンを基体上
に結合させた。次いで、該基体を洗浄して、過剰のアビ
ジンを除去した。得られた基体に500nmの光を照射
し、蛍光を観察すると、パターン上にアビジン分子が整
列していることが確認された。
【0056】同じ視野の蛍光試験の結果を参考写真1、
2に示す。参考写真1は、ローダミンに適したフィルタ
ーで観察した場合のもので、参考写真2は不適当なフィ
ルターで観察した場合のものである。これより、パター
ンに蛍光性アビジンが結合していることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 133/26 PFW C09D 133/26 PFW C12N 11/00 C12N 11/00 C12Q 1/00 7823−4B C12Q 1/00 C G03F 7/039 501 G03F 7/039 501 7/38 512 7/38 512

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に(1)非カルボキシル基形成性の重
    合体成分と(2)(メタ)アクリル酸−tert−ブチルエス
    テル重合体成分を有する被覆膜を形成し、該被覆膜に光
    または電子ビーム照射して基体表面にパターンを形成
    し、該パターン上にアミノ基を有する機能性材料を縮合
    剤の存在下に適用し、アミド結合を介して機能性材料を
    該パターンに沿って整列させる、機能性材料の基体上へ
    の固定化方法。
  2. 【請求項2】(1)非カルボキシル基形成性の重合体成分
    が、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチ
    ルメタクリレート(PEMA)、ポリプロピルメタクリ
    レート(PPMA)、PMA(ポリメチルアクリレー
    ト)、ポリエチルアクリレート(PEA)、ポリプロピ
    ルアクリレート(PPA)、ポリメタクリルアミド、ポ
    リアクリルアミドあるいはこれらモノマーの共重合体か
    らなる群から選ばれる少なくとも1種からなり;及び
    (2)(メタ)アクリル酸−tert−ブチルエステル重合体
    成分が、P(tBu)MA(ポリ−tert−ブチルメタク
    リレート)、P(tBu)A(ポリ−tert−ブチルアク
    リレート)および(tBu)MA(tert−ブチルメタク
    リレート)と(tBu)A(tert−ブチルアクリレー
    ト)の共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種
    である請求項1記載の機能性材料の基体上への固定化方
    法。
  3. 【請求項3】基体上に(1)非カルボキシル基形成性のモ
    ノマーと(2)アクリル酸−tert−ブチルエステル及びメ
    タクリル酸−tert−ブチルエステルからなる群から選ば
    れる少なくとも1種のモノマーとの共重合体を有する被
    覆膜を形成し、該被覆膜に光または電子ビーム照射して
    基体表面にパターンを形成し、該パターン上にアミノ基
    を有する機能性材料を縮合剤の存在下に適用し、アミド
    結合を介して機能性材料を該パターンに沿って整列させ
    る、機能性材料の基体上への固定化方法。
  4. 【請求項4】機能性材料が蛋白質、酵素、多糖、核酸、
    細菌、ウイルス、培養細胞からなる群から選ばれる少な
    くとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の方
    法。
  5. 【請求項5】機能性材料が神経細胞である請求項1〜3
    のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜3のいずれかの方法により得る
    ことができる基体上にパターン化状態で固定化された機
    能性材料。
  7. 【請求項7】2種以上の機能性材料が、別々のパターン
    に従い基体上に固定化された請求項6に記載の機能性材
    料。
JP15612296A 1996-05-27 1996-05-27 機能性材料のパターン化方法およびパターン化された機能性材料 Expired - Lifetime JP2816428B2 (ja)

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KR100429910B1 (ko) * 2001-09-12 2004-05-03 학교법인 포항공과대학교 저에너지 전자빔을 이용하는 고정밀 패턴 형성 방법
JP2008138162A (ja) * 2006-10-10 2008-06-19 Ricoh Co Ltd 表面機能性部材の製造方法、表面機能性部材及び電気泳動素子

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