JPH09315161A - 自動車用グラスラン - Google Patents

自動車用グラスラン

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JPH09315161A
JPH09315161A JP8132146A JP13214696A JPH09315161A JP H09315161 A JPH09315161 A JP H09315161A JP 8132146 A JP8132146 A JP 8132146A JP 13214696 A JP13214696 A JP 13214696A JP H09315161 A JPH09315161 A JP H09315161A
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glass run
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウィンドガラスとの間のシール性向上と、サ
ッシュ部との間のシール性や外観性の向上との両立を図
りつつ、特にコーナ部の設計の容易化を図る。 【解決手段】 押出し成形したストレート部1aと、モ
ールド成形したコーナ部1bとを一体にしてグラスラン
1を形成する。横断面形状を基底部11及び両側壁部1
2,13でコ字状にし、両側壁部の各先端からウィンド
ガラスに圧接するシールリップ部14,15及びサッシ
ュ部の開口部外縁に密着するカバーリップ部16,17
を延ばす。特にコーナ部の基底部に蛇腹状波部10a,
10a,…により車内外方向に伸縮可能な伸縮部10を
形成し、コーナ部の成形時にはサッシュ部のコーナ部位
と同じコーナ角度βにかつ伸縮部が延びて両側壁が外側
に平行移動した状態にし、サッシュ部への取付け時には
両側壁部を平行移動させて各波部が密着するよう伸縮部
を収縮させた状態で内嵌させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドア等の
サッシュ部に取付けられてウィンドガラスの端縁をシー
ルする自動車用グラスランに関し、特にサッシュ部のコ
ーナ部位に取付けられるものものとして好適に用いられ
る自動車用グラスランに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の自動車用グラスラン
として、実開平2−30725号公報,実開平2−90
134号公報により提案されたものが知られている。こ
のものは、図7に示すように、グラスランを、押出し成
形により形成したストレート部と、隣接するストレート
部の各一端部をインサートしてモールド成形により形成
したコーナ部とで一体に形成したものである。以下、こ
のようなグラスランについて、例えば図9に示すグラス
ラン100を例にして詳細に説明する。
【0003】上記の図9に示すグラスラン100は、ド
アDのサッシュ部2内に内嵌された基底部110と、一
対の側壁部12,13とから横断面形状が略コ字状に形
成され、各側壁部12,13の先端側がサッシュ部2の
車内外方向の両開口縁部に係合されて抜け止め状態で保
持されている。そして、上記両側壁部12,13の各先
端から基底部110側に向けて延びる一対のシールリッ
プ部14,15でウィンドガラス3を挟み込むことによ
りウィンドガラス3との間のシール性を確保する一方、
上記各シールリップ部14,15とは逆の側に延びるカ
バーリップ部16,17がサッシュ部2の各開口部外縁
に密着することによりサッシュ部2の開口縁部との間の
シール性を確保するようにされる。
【0004】ここで、上記グラスラン100は、ドアピ
ラー側のコーナ部位2aに内嵌されるコーナ部100b
について図10及び図11に示すように、ストレート部
100aを上記両側壁部12,13が基底部110の付
根から角度を変えて外方に開かれた状態(図11に実線
で示す断面形状参照)で押出し成形により形成し、サッ
シュ部2に対し上記両側壁部12,13を基底部110
側の付根位置近傍で互いに閉じる側に曲げて嵌入させる
ことにより、その弾性復元力をサッシュ部2の両溝壁2
2,23に対し作用させてサッシュ部2に対する保持機
能を発揮させるとともに、両シールリップ部14,15
を所定のラップ代LR 分だけ圧接させてウィンドガラス
3とのシール性を確保するようになっている。そして、
上記のストレート部100a,100aの各一端部を型
内にインサートした状態でモールド成形される上記コー
ナ部100bは、そのモールド成形の特性上、及び、上
記ストレート部100aの押出し成形時の形状からシー
ルリップ部14,15が互いに開いた形状に成形され、
このコーナ部100bも上記のストレート部100aと
同様に両側壁部12,13を互いに閉じる側に曲げてサ
ッシュ部2のコーナ部位2aに嵌入されるようになって
いる。
【0005】ここにおいて、このコーナ部100bは、
サッシュ部2への嵌入に際し両側壁部12,13を閉じ
る側に曲げると、そのコーナ角度が拡大することになる
ため、拡大した状態でサッシュ部2のコーナ部位2aの
角度β(図7参照)と合致するように、上記コーナ角度
をサッシュ部2のコーナ部位2aの角度βよりも上記拡
大分だけ小さい角度β′(図11参照)にしてモールド
成形される。加えて、上記両側壁部12,13を閉じる
側に曲げてサッシュ部2に嵌入させると、その両側壁部
12,13の先端であるカバーリップ部16,17の位
置が高さH1 だけ変位することになるため、その高さH
1 に応じてコーナ部100bのカバーリップ部16も逃
がし量H2 を設定し、これにより、サッシュ部2のコー
ナ部位2aに嵌入させた状態でコーナ部100bのカバ
ーリップ部16がそのコーナ部位2aに沿って鋭角とな
ってコーナ部位2aにおけるサッシュ部2の開口部外縁
に密着するようにしてシール性の確保を図るようにして
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如く
コーナ角度βや逃がし量H2 を設定してコーナ部100
bを成形しても、そのコーナ部100bをサッシュ部2
のコーナ部位2aに嵌め込むと、コーナ部100bの各
部位が均一に変形せずに複雑に変形するため、コーナ部
100bにおいて、特にシールリップ部14,15の一
部が奥方に倒れたり、それに引張られてカバーリップ部
16,17が上記コーナ部位2aの開口部外縁から浮き
上がったりする場合がある。こうなると、そのコーナ部
100bのシールリップ部14,15とウィンドガラス
3との間のシール性の低下を招いたり、カバーリップ部
16,17とサッシュ部2との間のシール性の低下及び
外部からの見栄え(外観性)の低下を招くことになる。
このため、再度、上記コーナ部100bの成形形状の設
計をやり直すことになる。
【0007】つまり、上記のコーナ部100bの設計に
おいては、サッシュ部2のコーナ部位2aへの嵌入に際
する変形は両側壁部12,13の基底部110に対する
開き角度、上記コーナ角度β′及びカバーリップ部16
の逃がし量H2 (逃がし形状)等の種々の要素が相互に
影響するため最適な成形形状を計算等により決定するこ
とは極めて困難となる。このため、長年の経験により上
記両側壁部12,13の開き角度に対するコーナ角度
β′や逃がし量H2 等の寸法仕様を定めてモールド(金
型)を形成し、成形したコーナ部100bを実際にサッ
シュ部2のコーナ部位2aに取付けて収まり具合を検証
し、不都合あれば、上記の寸法仕様を変更して上記モー
ルドの修正を行うという試行錯誤を行っているのが現状
である。
【0008】しかるに、上記コーナ部100bにおい
て、シールリップ部14,15によるウィンドガラス3
とのシール性を重視すると、サッシュ部2に対するカバ
ーリップ部16,17の密着性が損なわれてサッシュ部
2との間のシール性の低下を招き易く、逆に上記サッシ
ュ部2に対するカバーリップ部16,17の密着性を重
視すると、ウィンドガラス3に対するシールリップ部1
4,15の密着性が損なわれてウィンドガラス3との間
のシール性の低下を招き易くなるこのため、両シール性
を両立させるのは困難となる上、上記のコーナ部100
bの変形性状の複雑さから、コーナ部100bではシー
ルリップ部14,15のラップ代がストレート部100
aのそれから変化してしまいストレート部100aと同
じラップ代を確保することは困難となる。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、ウィンドガラ
スとの間のシール性の向上と、サッシュ部との間のシー
ル性や外観性の向上との両立を図りつつ、特にコーナ部
の設計の容易化を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、横断面形状が凹溝型のサッ
シュ部内に内嵌されるものであって、上記サッシュ部の
溝底に沿って配置される基底部と、この基底部の車内側
及び車外側の両端から横断面形状が略コ字状になるよう
に上記サッシュ部の開口側に延びる一対の側壁部と、こ
の一対の側壁部の各先端から上記基底部の側に向けて延
びる一対のシールリップ部とを一体のものとして備えた
自動車用グラスランを前提とする。このものにおいて、
上記基底部に、蛇腹状にされて車内外方向に伸縮可能な
伸縮部を形成する。そして、上記伸縮部として、サッシ
ュ部に取付け前の状態では伸びた状態になり、上記サッ
シュ部に内嵌された状態では弾性変形により収縮した状
態になるように形成する構成とするものである。
【0011】上記の構成の場合、基底部に伸縮部が形成
され、この伸縮部がサッシュ部に取付け前の状態では伸
びた状態にされているため、押出し成形及びモールド成
形のいずれの成形法によりグラスランを製造するにして
も、基底部に対する両側壁部の形状をグラスランがサッ
シュ部に内嵌された状態における形状のままで両側壁部
が上記伸縮部の伸びに対応した寸法だけ両側に平行移動
した状態のものにすることが可能になる。このため、サ
ッシュ部のコーナ部位に配設するコーナ部であっても、
そのサッシュ部のコーナ部位の形状のままで製造すれば
よく、両側壁部の開き角度に基づくコーナ角度の拡大や
カバーリップ部の逃がし量等を一切考慮することなく容
易に設計することが可能になる。そして、サッシュ部へ
の取付け作業も上記伸縮部を収縮させて両側壁部を平行
移動させるだけでグラスランをサッシュ部に容易に内嵌
させることが可能となり、ストレート部及びコーナ部の
別を問わず、シールリップ部のウィンドガラスに対する
関係及びカバーリップ部のサッシュ部に対する関係を確
実に同じ状態にしてサッシュ部に対し取付けることが可
能になる。このため、コーナ部であっても、シールリッ
プ部のラップ代をいかにするかは、上記の如く伸縮部の
収縮量、すなわち、両側壁部の平行移動量だけ考慮すれ
ばよいだけであるため、コーナ部におけるシールリップ
部のラップ代をストレート部と同じ量だけ確保すること
が容易に可能になる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明における伸縮部を、特に、サッシュ部のコーナ
部位に配設されるコーナ部の基底部に対し適用するもの
である。
【0013】上記の構成の場合、伸縮部が特にコーナ部
の基底部に形成されているため、サッシュ部のコーナ部
位に内嵌させても、コーナ部の全域でシールリップ部の
ラップ代を均一に確保してウィンドガラスとの間のシー
ル性を良好に確保することが可能になる上、カバーリッ
プ部が設けられている場合においても、そのカバーリッ
プ部とサッシュ部とを密着させた状態にしてサッシュ部
との間のシール性を良好に確保することが可能になる。
加えて、請求項1記載の発明の場合において説明した如
く、コーナ部の設計が従来の両側壁部の開き角度を考慮
する必要がある場合と比べ、それを考慮する必要がなく
極めて容易になる。
【0014】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
記載の発明における伸縮部として、車内外方向に相対向
する蛇腹状波部を備えるものとし、サッシュ部に内嵌さ
れた状態では相対向する蛇腹状波部が互いに密着するよ
うに収縮させた構成とするものである。
【0015】上記の構成の場合、サッシュ部に内嵌され
た状態では伸縮部の相対向する蛇腹状波部が互いに密着
した状態に収縮されているため、基底部がそれ以上車内
外方向に縮むことがなく、従って、両側壁部が車内外方
向内側に移動することが確実に阻止される。加えて、上
記伸縮部の収縮に伴う弾性復元力が両側壁部をサッシュ
部の各溝壁側に押し付ける側に比較的大きく作用する。
このため、サッシュ部に対するグラスランの保持状態の
維持が確実に行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0017】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態に係るグラスラン1がサッシュ部2に内嵌されて
取付けされた状態を示している。
【0018】上記サッシュ部2は、溝底21と、この溝
底21に対しそれぞれ略直角に交差する両溝壁22,2
3とから全体として凹溝形状に形成されたものであり、
車外側(図1の右側)の溝壁22の深さが相対的に浅
く、車内側(図1の左側)の溝壁23の深さが相対的に
深くなるように形成されている。上記車外側の溝壁22
の外方端側(図1の下方端側)には開口縁部が車内側に
わずかに湾曲して係合部22aが形成され、車内側の溝
壁23の開口縁部には車外側に突出する係合凸部23a
が形成されている。そして、このサッシュ部2に対しウ
ィンドガラス3が、サッシュ部2の車内外方向(図1の
左右方向)の中心位置よりもできるだけ車外側にオフセ
ットされた位置に嵌入するように配設されている。
【0019】また、上記グラスラン1は、中間部に伸縮
部10が形成された基底部11と、この基底部の車内外
方向(図1の左右方向)の両端から横断面形状が略コ字
状になるように外方(図1の下方)に延びる一対の側壁
部12,13と、この一対の側壁部12,13の各先端
から上記基底部11の側に湾曲して延びて上記ウィンド
ガラス3に圧接される一対のシールリップ部14,15
と、これらとは逆に延びてサッシュ部2の開口縁部に密
着するカバーリップ部16,17とを備え、これらがゴ
ムや合成樹脂等により一体に成形されたものである。
【0020】上記伸縮部10はグラスラン1の長手方向
に延びる複数の波部10a,10a,…により蛇腹状に
形成されて上記車内外方向に伸縮可能に構成されたもの
である。上記伸縮部10は、サッシュ部2に内嵌された
状態では隣接する波部10a,10aの壁が互いに密着
した状態になるよう収縮され、これにより、長さがサッ
シュ部2の溝底21の幅より所定寸法短くされた基底部
11の一端が車外側の溝壁22に、他端側が支持片11
aを介して車内側の溝壁23にそれぞれ圧接状態で支持
されている。
【0021】上記車外側の側壁部12は上記基底部11
の車外側端部から溝壁22に沿って延び、その外方端の
外面側には上記係合部22aの周囲に密着して抜け止め
機能を果たす係止部12aが形成されている。上記車内
側の側壁部13には、車内側の溝壁23の側に突出する
厚肉で塊状の係止凸部13aが形成され、この係止凸部
13aが上記サッシュ部2の係合凸部23aの内側に係
合することにより抜け止めされ、これら係止部12aと
係止凸部13aとによりグラスラン1がサッシュ部2内
に保持された状態に保たれている。
【0022】上記一対のシールリップ部14,15の両
先端は、上記両側壁部12,13がサッシュ部2に取付
けられた状態で、所定のラップ代LR を有して互いに圧
接するようにされている。なお、図1では、上記ラップ
代LR を明確にするために両シールリップ部14,15
の各先端が重なり合った状態に図示しているが、実際に
は両先端は互いに当接して両シールリップ部14,15
が上記ラップ代LR に相当する分だけ撓んで弾性変形し
た状態になる。
【0023】また、上記車外側のカバーリップ部16の
外表面は溝壁22の開口縁から連続してウィンドガラス
3の側にかけて滑らかに湾曲するように形成され、さら
に、上記車外側のカバーリップ部16、車内側のシール
リップ部14、及び、車内側のカバーリップ部17の各
外表面の形状が全体として車外側から車内側にかけて滑
らかに湾曲するように形成されており、これにより、サ
ッシュ部2からウィンドガラス3にかけての外面が滑ら
かに連続されてフラッシュサーフェス化されている上、
ウィンドガラス3が開状態の場合においても、グラスラ
ン1の外部に露出する部分のフラッシュサーフェス化が
図られている。
【0024】このようなグラスラン1は、ストレート部
1a,1a,…(図7参照)と、これらを連結するコー
ナ部1b,1bとから形成されており、各ストレート部
1a及び各コーナ部1bはウィンドガラス3の周端に沿
った略コ字形のサッシュ部2に内嵌された状態では共に
図1に示す上記のグラスラン1と同じ横断面形状になっ
ている。そして、上記グラスラン1は、押出し成形によ
り形成したストレート部1a,1aの各一端部をモール
ド内にインサートした状態でコーナ部1bをモールド成
形することにより、上記各ストレート部1aと各コーナ
部1bとが一体になった状態で形成される。この成形さ
れた状態、すなわち、サッシュ部2に内嵌される前の状
態においては、上記各ストレート部1a及び各コーナ部
1bは共に図2に示す横断面形状(図4に実線で示す形
状も併せて参照)とされ、互いに同じ横断面形状とされ
ている。この内嵌される前の状態では、上記伸縮部10
の隣接する波部10a,10a間が互いに開いて上記伸
縮部10が車内外方向に延びた状態にされ、その延びた
寸法だけ両側壁部12,13が上記車内外方向に平行移
動して両シールリップ部14,15間が開いた状態にさ
れている。
【0025】加えて、上記コーナ部1bは、図3及び図
4に示すように、サッシュ部2のコーナ部位2aの角度
β(図7参照)と同じコーナ角度βを有するように成形
され、かつ、上記コーナ部位2aの角部に沿って車内外
方向両側のカバーリップ部16,17が鋭角な角部を有
するように形成されている。
【0026】そして、上記各ストレート部1aとコーナ
部1bとは、共に、両側壁部12,13を車内外方向に
平行移動するように閉じることにより伸縮部10を収縮
させ(図4に一点鎖線で示す形状参照)、この状態でサ
ッシュ部2内に嵌め込むことにより係止部12aをサッ
シュ部2の係合部22aに、係止凸部13aを係合凸部
23aの内側にそれぞれ係止させて取付けられる(図1
参照)。これにより、上記両側壁部12,13が上記伸
縮部10の弾性復元力を受けてサッシュ部2の両溝壁2
2,23に押し付けられ、グラスラン1はサッシュ部2
に保持された状態に維持される。この際、上記伸縮部1
0の各波部10aが互いに密着状態に収縮されるため、
サッシュ部2の両溝壁22,23に対するグラスラン1
の両側壁部12,13の押付け状態が良好に保持され、
グラスラン1のサッシュ部2に対する保持状態の維持を
良好に行うことができる。加えて、コーナ部1bであっ
ても、両側壁部12,13が平行移動するだけであるた
め、両シールリップ部14,15がストレート部1aと
同じラップ代LR (図1参照)を有して互いに圧接する
とともに、両カバーリップ部16,17がストレート部
1aと同様に上記コーナ部位2aの各開口部外縁に密着
し、ウィンドガラス3との間のシール性と、サッシュ部
2との間のシール性とを共に良好に実現させた状態で両
立させることができる上、サッシュ部とグラスランとの
境界部分の見栄えを向上させて外観性の向上を図ること
ができる。
【0027】<第2実施形態>図5及び図6は本発明の
第2実施形態に係るグラスラン1′を示し、このグラス
ラン1′は従来のグラスラン100の場合と同じストレ
ート部100aと、第1実施形態のグラスラン1の場合
と同じコーナ部1bとを組み合わせたものである。つま
り、本第2実施形態はコーナ部1bにのみ伸縮部10を
設けた場合のグラスラン1′を示すものである。
【0028】この場合には、コーナ部1bを挟んだ両側
のストレート部100a,100a(図7参照)の各一
端部の基底部110をV溝状に切欠いてV溝開口部11
1を形成し(図5参照)、このV溝開口部111と共に
上記両ストレート部100aの一端部をコーナ部形成用
モールド内にそれぞれインサートし、コーナ部1bのモ
ールド成形を行う。上記V溝開口部111は、基底部1
10において少なくとも上記コーナ部1bの伸縮部10
の幅と同じか大きい開口幅に形成される。そして、上記
モールド成形により、コーナ部1b側の伸縮部10の波
部10a,10a,…が上記V溝開口部111に連続
し、かつ、そのV溝開口部111の奥方に進むに従い各
波部10aの間隔が狭まって上記V溝開口部111の奥
端で合致した状態で両ストレート部100a,100a
とコーナ部1bとが一体に形成される。
【0029】なお、上記グラスラン1′のその他の構成
は第1実施形態のものと同様であるために、同一部材に
は同一符号を付して、その説明は省略する。
【0030】そして、上記第2実施形態の場合、コーナ
部位2a以外のサッシュ部2には上記ストレート部10
0aの両側壁12,13を基底部110に対し内側に曲
げながら内嵌させることにより、係止部22a(図9参
照)及び係合凸部23aによる係止と上記両側壁部1
2,13の曲げに伴う弾性復元力とにより上記ストレー
ト部100aを比較的強固に保持させることができる。
一方、上記コーナ部位2aに対しては、両側壁部12,
13を互いに平行に内側に移動させてコーナ部1bの伸
縮部10を収縮させながら上記コーナ部位2aに内嵌さ
せることにより、不規則な変形を生じることなく、ウィ
ンドガラス3に対してはシールリップ部14,15を所
定のラップ代を有して圧接させることができ、カバーリ
ップ部16,17を上記コーナ部位2aの外面に密着さ
せることができる。従って、この場合においても、スト
レート部100a及びコーナ部1bの双方をサッシュ部
2に対し確実に保持状態に取付けてその状態を維持させ
ることができる上、コーナ部位2aであっても、ウィン
ドガラス3との間のシール性とサッシュ部2との間のシ
ール性とを共に向上させた状態で両立させることができ
る。
【0031】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種
々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第
1及び第2実施形態では、サッシュ部2に内嵌させて取
付けた状態では伸縮部10の各波部10aが互いに密着
するように収縮されたものを示したが、これに限らず、
上記の取付けた状態では伸縮部10の各波部10aが必
ずしも互いに密着した状態にする必要はなく、多少の隙
間を開けた状態で収縮されていてもよい。この場合で
も、上記伸縮部10の収縮に伴う弾性復元力を両側壁部
12,13に作用させることができる。また、上記伸縮
部10を構成する波部10aの数はグラスラン1,1′
の形状、サイズ等に応じて定めればよく、その波部10
aの肉厚や形状も基底部11の支持剛性等との関係で定
めればよい。さらに、コーナ部1bのモールド成形材料
をストレート部1aの押出し成形材料よりも硬め(低弾
性係数)のものを用い、これにより、サッシュ部2のコ
ーナ部位2aに対するコーナ部1bの支持剛性がより高
くなるようにしてもよい。
【0032】上記第1実施形態では、ストレート部1a
の押出し成形を図2に示す形状で成形するように説明し
たが、これに限らず、例えば図8に示すように、両側壁
部12,13が基底部11に対し所定の開き角度で開い
た形状で上記押出し成形を行ってもよい。ただし、この
場合においても、コーナ部1bのモールド成形は図2に
示すように両側壁部12,13を互いに平行にした形状
で行う。このようにした場合、ストレート部1aをサッ
シュ部2に内嵌させた時のサッシュ部2に対する保持状
態の維持を、伸縮部10の弾性復元力と、両側壁部1
2,13の曲げに伴う弾性復元力との両者により行なわ
せることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における自動車用グラスランによれば、サッシュ部の
コーナ部位に配設するグラスランのコーナ部であって
も、そのサッシュ部のコーナ部位の形状のままで製造す
ればよく、従来必要としていた両側壁部の開き角度に基
づくコーナ角度の拡大やカバーリップ部の逃がし量等に
ついての考慮を一切することなく容易に設計することが
できる。加えて、サッシュ部への取付け作業も上記伸縮
部を収縮させて両側壁部を平行移動させるだけで、スト
レート部及びコーナ部の別を問わず、シールリップ部の
ウィンドガラスに対する関係及びカバーリップ部が設け
られている場合にはカバーリップ部のサッシュ部に対す
る関係を確実に同じ状態にして、グラスランをサッシュ
部に対し容易に取付けることができる。このため、コー
ナ部であっても、コーナ部におけるシールリップ部のラ
ップ代をストレート部と同じ量だけ容易に確保すること
ができ、ウィンドガラスとの間のシール性と、サッシュ
部に対するシール性とを共に向上させた状態で両立させ
ることができる。
【0034】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明による効果に加えて、伸縮部が特にグラ
スランのコーナ部の基底部に形成されているため、その
コーナ部をサッシュ部のコーナ部位に内嵌させても、コ
ーナ部の全域でシールリップ部のラップ代を均一に確保
してウィンドガラスとの間のシール性を良好に確保する
ことができる上、カバーリップ部が設けられている場合
においても、そのカバーリップ部とサッシュ部とを密着
させた状態にしてサッシュ部との間のシール性を良好に
確保することができる。加えて、請求項1記載の発明の
場合において説明した如く、コーナ部の設計が従来の両
側壁部の開き角度を考慮する必要がある場合と比べ、そ
れを考慮する必要がなくコーナ部の設計を極めて容易に
行うことができる。
【0035】さらに、請求項3記載の発明によれば、請
求項1記載の発明による効果に加えて、両側壁部が車内
外方向内側に移動することを確実に阻止し、上記伸縮部
の収縮に伴う比較的大きい弾性復元力によりサッシュ部
に対するグラスランの保持状態の維持を確実に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のグラスランをサッシュ
部に取付け状態における図7のA−A線端面図である。
【図2】図1のグラスランの成形時の形状を示す端面図
である。
【図3】コーナ部を含む部分のグラスランの斜視図であ
る。
【図4】図3のものの側面図及び断面図である。
【図5】第2実施形態におけるストレート部の一端部の
斜視図である。
【図6】第2実施形態のコーナ部とストレート部との接
合部分を示す平面図及び断面図である。
【図7】グラスランをサッシュ部に取付けた状態のドア
の正面図である。
【図8】他の成形形状を示す図2相当図である。
【図9】従来のグラスランの例を示す図1対応図であ
る。
【図10】図9のものの図3対応図である。
【図11】図9のものの図4対応図である。
【符号の説明】
1,1′ グラスラン 1b グラスランのコーナ部 2 サッシュ部 2a サッシュ部のコーナ部位 3 ウィンドガラス 10 伸縮部 10a 蛇腹状波部 11 基底部 12,13 側壁部 14,15 シールリップ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面形状が凹溝型のサッシュ部内に内
    嵌されるものであって、上記サッシュ部の溝底に沿って
    配置される基底部と、この基底部の車内側及び車外側の
    両端から横断面形状が略コ字状になるように上記サッシ
    ュ部の開口側に延びる一対の側壁部と、この一対の側壁
    部の各先端から上記基底部の側に向けて延びる一対のシ
    ールリップ部とを一体のものとして備えた自動車用グラ
    スランにおいて、 上記基底部には蛇腹状にされて車内外方向に伸縮可能な
    伸縮部が形成されており、 上記伸縮部は、サッシュ部に取付け前の状態では伸びた
    状態にされ、上記サッシュ部に内嵌された状態では弾性
    変形により収縮した状態になるように形成されているこ
    とを特徴とする自動車用グラスラン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 サッシュ部のコーナ部位に配設されるコーナ部の基底部
    に、伸縮部が形成されていることを特徴とする自動車用
    グラスラン。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 伸縮部は、車内外方向に相対向する蛇腹状波部を備え、
    サッシュ部に内嵌された状態では相対向する蛇腹状波部
    が互いに密着するように収縮されていることを特徴とす
    る自動車用グラスラン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7513079B2 (en) 2004-03-29 2009-04-07 Toyoda Gosei Co., Ltd. Glass run and method for manufacturing the same
JP2010195333A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Toyoda Gosei Co Ltd ガラスラン
JP2010215147A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Toyoda Gosei Co Ltd ガラスラン

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