JPH09314723A - 印刷付き包装材料の製造方法 - Google Patents

印刷付き包装材料の製造方法

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JPH09314723A
JPH09314723A JP8133658A JP13365896A JPH09314723A JP H09314723 A JPH09314723 A JP H09314723A JP 8133658 A JP8133658 A JP 8133658A JP 13365896 A JP13365896 A JP 13365896A JP H09314723 A JPH09314723 A JP H09314723A
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JP
Japan
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ink
layer
solid printing
polyol
adhesive
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JP8133658A
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English (en)
Inventor
Yuji Komiya
優治 小宮
Moritoshi Kokuni
盛稔 小国
Akira Sasaki
昭 佐々木
Kenji Hashimoto
堅治 橋本
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Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷付き包装材料のベタ印刷用インキのポット
ライフが短いことに起因する種々の問題点を解消する。 【構成】フィルム1の片面にインキ2で印刷して文字や
模様を施し、該印刷面にインキでベタ印刷層3を形成さ
せ、該ベタ印刷層の上に接着剤層4を介してシーラント
層5を設ける印刷付き包装材料の製造方法において、上
記のベタ印刷層3形成用のインキとして顔料及びポリオ
ールからなるインキを用い、上記の接着剤層4形成用の
接着剤として主剤のポリオールと硬化剤のポリイソシア
ネートとからなり、且つ硬化剤のポリイソシアネートを
過剰に含む二液型ポリウレタンを用いる印刷付き包装材
料の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、包装袋の製造に用
いる包装材料、詳しくは印刷を施した包装袋用のフィル
ムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の商品を封入して販売する包装袋に
は種々の文字や模様が印刷されている。このような包装
袋は、印刷されたフィルムなどの包装材料から作られ
る。この印刷が施された包装材料は、一般に図1の断面
図に示すごとき構造である。図1において、1は合成樹
脂フィルムであり、2は文字や模様を印刷した印刷イン
キである。3はベタ印刷層、4は接着剤層、5はシーラ
ント層である。ベタ印刷層3は印刷した文字や模様を浮
き立たせ明確に見えるようにするために設ける。そし
て、この包装材料を適当な大きさに切断し、シーラント
層5同士が内側になるよに重ね合わせ、その周辺を熱シ
ールして包装袋を作成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の包装材料は、先
ず合成樹脂フィルム1の片面に印刷インキ2を用いて所
望の文字や模様の印刷を施す。その後印刷したフィルム
の印刷面の全面に、例えば酸化チタンを含む白色インキ
を用いて、いわゆるベタ印刷層3を形成させる。次いで
ベタ印刷層3の上に接着剤を塗布して接着剤層4を施
し、この接着剤層4の上にポリエチレンなどの熱接着性
樹脂フィルムを貼着してシーラント層5を形成させる。
【0004】そして、従来上記の文字や模様を印刷する
インキのバインダーには、環化ゴム、ポリウレタン、ポ
リアミドなどの高分子物が用いられている。またベタ印
刷用インキ及び接着剤にはポリウレタンが用いられてい
る。そして、このポリウレタンとしては、耐久性、耐候
性などの性能向上のために、主剤のポリオールと硬化剤
のポリイソシアネートを使用時に混合して用いる、いわ
ゆる二液型ポリウレタンが使用されている。しかして、
二液型ポリウレタンは、主剤のポリオールと硬化剤のポ
リイソシアネートを使用時に混合して適用するが、この
混合したものは粘度上昇し、硬化する。そして、この硬
化するまでの時間、すなわちポットライフには限りがあ
る。そのため、両者を混合した後に塗装操作を途中で中
止したりしたときには、インキが無駄になるなど印刷操
作上に難点があった。本発明は、上記の事情に鑑みなさ
れたもので、ベタ印刷用インキの使用について、ポット
ライフが短いことに起因する種々の問題点を解消する方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、フィ
ルムの片面にインキで印刷して文字や模様を施し、該印
刷面にインキでベタ印刷層を形成させ、該ベタ印刷層の
上に接着剤層を介してシーラント層を設ける印刷付き包
装材料の製造方法において、上記のベタ印刷層形成用の
インキとして顔料及びポリオールからなるインキを用
い、上記の接着剤層形成用の接着剤として主剤であるポ
リオールと硬化剤であるポリイソシアネートとからな
り、且つ硬化剤を過剰に含む二液型ポリウレタンを用い
ることを特徴とする印刷付き包装材料の製造方法であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、素材のフィルム
としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロン
6、ナイロン66などのポリアミドフィルム、ポリプロ
ピレンなどのポリオレフィンフィルム等の合成樹脂フィ
ルム、セルロースフィルムなどが用いられる。このフィ
ルムは機械的性質、ガス透過性などを考慮して二種以上
のフィルム或いはアルミニウム箔などと積層した積層物
でもよい。また、印刷を施す面には、印刷特性をよくす
るため、コロナ放電処理やプライマー処理を施してもよ
い。
【0007】このフィルムに文字や模様を印刷するには
通常の方法でグラビヤ印刷方式などで行う。このとき使
用するインキは、基本的には顔料又は染料、固体バイン
ダー、揮発性有機溶剤からなり、必要に応じて体質顔
料、可塑剤、分散剤などを添加したものである。固体バ
インダーにはポリアミド、ポリウレタン、環化ゴム、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル系重合体など
が用いられる。
【0008】上記の印刷した文字や模様を浮き立たせて
明確に見えるようにするために、文字や模様を印刷した
全面又は一部にインキでベタ印刷層を形成させる。本発
明では、このベタ印刷層形成用のインキとしてポリウレ
タン系インキを用いるが、このベタ印刷層形成時のイン
キには、顔料とポリウレタンの主剤のポリオールとを配
合したもので、硬化剤は配合しないものを用いる。この
インキには硬化剤が配合されていないので、そのままで
は硬化しないか、或いはポットライフが長い。
【0009】上記のポリオールとしてはフタル酸、アジ
ピン酸などの二塩基酸とトリメチロールプロパン、エチ
レングリコール、ヘキサンジオールなどのアルコール類
とを反応させたポリエステルポリオール;プロピレンオ
キシド、エチレンオキシドを重合させたポリエーテルポ
リオール;アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリル酸など
を共重合させたアクリル系ポリオールなどが用いられ
る。これらは必要に応じ揮発性有機溶剤に溶解して用い
る。顔料としては酸化チタン、カーボンブラックなど所
望の色に応じて選択使用される。また、可塑剤、分散
剤、安定剤などの添加剤を配合してもよい。ベタ印刷
は、常法、例えばグラビヤロールコーティング、マイヤ
ーバーコーティング、リバースロールコーティング、エ
アーナイフコーティングなどで行う。
【0010】次いで、ベタ印刷層の上にフィルム全面に
わたって接着剤を塗布して接着剤層を形成する。この際
に使用する接着剤はポリウレタンで、主剤のポリオール
と硬化剤のポリイソシアネートとを混合して適用する二
液型ポリウレタンを用いる。このポリオールとポリイソ
シアネートとを混合し、塗布すると、両者は反応してポ
リウレタンを形成する。ポリオールとしては前述したの
如きポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、アクリル系ポリオールなどが用いられる。ポリイソ
シアネートとしてはトリレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニ
ルポリイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネートなどが用いられ
る。
【0011】本発明においては、主剤のポリオールと硬
化剤のポリイソシアネートとを混合して接着剤に用いる
際に、主剤のポリオールと硬化剤のポリイソシアネート
とを反応等量で配合するのではなく、硬化剤のポリイソ
シアネートを過剰に配合する。ベタ印刷層の上にこの接
着剤を塗布すると、上記の過剰のポリイソシアネートが
ベタ印刷層のインキ中に移行し、その中の主剤のポリオ
ールと反応してポリウレタンを形成し、耐久性あるベタ
印刷層を形成する。接着剤層を形成したのち、最後にそ
の上にシーラント層を設ける。シーラント層の形成は無
延伸ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−
醋酸ビニル共重合体などのフィルムを貼着して行う。斯
くして本発明の目的とする印刷付き包装材料が得られ
る。
【0012】また、上記のベタ印刷層用インキとして、
顔料とポリウレタンの主剤のポリオールとの配合物を用
いる代わりに、顔料とポリウレタンプレポリマーとの配
合物を用いてもよい。このインキはそのままでは硬化し
ないか、或いはポットライフが長い。ポリウレタンプレ
ポリマーとしては、TDI−TMPアダクトなどのアダ
クト体、ビウレット体、イソシアヌレート体、多官能性
長鎖ポリオールや多官能性短鎖アルコールとイソシアネ
ートとを反応させた末端がNCO基の反応体が用いられ
る。この場合には、その上に塗布する接着剤として、主
剤のポリオールと硬化剤のポリイソシアネートからな
り、主剤のポリオールを過剰に配合した接着剤を用い
る。この過剰のポリオールがベタ印刷層のインキ中のポ
リウレタンプレポリマーと反応してポリウレタンとな
り、耐久性あるベタ印刷層を形成する。
【0013】
【作用】本発明において、ベタ印刷層形成用のインキと
して、顔料とポリウレタンの主剤のポリオールとを配合
し、硬化剤を配合しないものを用いるので、このインキ
はそのままでは硬化しない。そのため、ベタ印刷操作が
容易になる。そして、このベタ印刷層の上に塗布する接
着剤の中の過剰な硬化剤のポリイソシアネートが、ベタ
印刷層のインキの中に移行し、該インキ中のポリオール
と反応してベタ印刷層にポリウレタンを形成すので、堅
固で耐久性のよいベタ印刷層が形成される。また、ベタ
印刷層形成用のインキとして、顔料とポリウレタンプレ
ポリマーとを配合したものを用いた場合にも同様にベタ
印刷操作が容易になり、堅固で耐久性のよいベタ印刷層
が形成される。すなわち、接着剤中の過剰の主剤がベタ
印刷層のポリウレタンプレポリマーと反応して堅固で耐
久性のよいベタ印刷層を形成する。
【0014】
【実施例】
実施例1 厚さ12μmのポリエステルフィルムの片面に赤色イン
キで文字及び模様を印刷した。この印刷面に、酸化チタ
ン5重量%を含み、フタル酸とトリメチロールプロパン
とを反応させて得たポリエステル系ポリオールをベヒク
ルに用いたインキで厚さ1.5μmのベタ印刷層を形成
した。このベタ印刷層の上に、タケネートA310(ポ
リエステル系ポリオール:武田薬品工業株式会社製)1
0Kgに対し、タケネートA3(トリレンジイソシアネ
ート系硬化剤:武田薬品工業株式会社製)1.5Kgを
加えてよく混合したポリウレタン接着剤を4.8g/m
2の割合で塗布した。その塗布面に厚さ50μmの無延
伸ポリエチレンフィルムを貼着しシーラント層を形成し
た。斯くして得られた包装用印刷フィルムの印刷は堅固
で、良好な耐久性を有していた。上記のベタ印刷用のイ
ンキは、ポットライフが長く、印刷操作が円滑に行え
た。またタケネートA310とタケネートA3との反応
当量は、計算上はタケネートA310の10Kgに対し
タケネートA3は1.0Kgである。この実施例ではタ
ケネートA3を1.5Kgと過剰に用いたが、この過剰
分はベタ印刷層のポリオールに作用し、これと反応して
ポリウレタンを形成し該ベタ印刷層を堅固にする。
【0015】
【発明の効果】従来、図1に示すごとき印刷付き包装材
料の製造においては、フィルム1に印刷インキ2で文
字、模様を施し、その上にベタ印刷層3及び接着剤層4
の形成には、主剤のポリオールと硬化剤のポリイソシア
ネートとを使用時に混合して適用する二液型ポリウレタ
ンを用いていたが、これらは混合てから硬化するまでの
時間、いわゆるポットライフが短く、両者を混合した後
にベタ印刷操作を途中で中止したりしたときには、イン
キや接着剤が無駄になるなど操作上に難点があった。本
発明では、ベタ印刷層形成用のインキに、主剤のポリオ
ールと顔料との配合物を用い、硬化剤を配合しないの
で、そそのままでは硬化しないか、或いはポットライフ
が長い。そのため、ベタ印刷層形成操作が容易になり、
従来のような支障をきたすことがない。そして、ベタ印
刷層形成用のインキは、その上に塗布される接着剤の中
に過剰に含まれる主剤のポリオール又は硬化剤のポリイ
ソシアネートと反応してポリウレタンを形成するので、
その耐久性等の性能は維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷付き包装材料の断面図
【符号の説明】
1 フィルム、2 印刷インキ、3 ベタ印刷層、4
接着剤、5 シーラント層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 堅治 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムの片面にインキで印刷して文字や
    模様を施し、該印刷面にインキでベタ印刷層を形成さ
    せ、該ベタ印刷層の上に接着剤層を介してシーラント層
    を設ける印刷付き包装材料の製造方法において、上記の
    ベタ印刷層形成用のインキとして顔料及びポリオールか
    らなるインキを用い、上記の接着剤層形成用の接着剤と
    して主剤であるポリオールと硬化剤であるポリイソシア
    ネートとからなり、且つ硬化剤を過剰に含む二液型ポリ
    ウレタンを用いることを特徴とする印刷付き包装材料の
    製造方法。
JP8133658A 1996-05-28 1996-05-28 印刷付き包装材料の製造方法 Pending JPH09314723A (ja)

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