JPH09314411A - クランクシャフトの加工方法 - Google Patents

クランクシャフトの加工方法

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JPH09314411A
JPH09314411A JP8136168A JP13616896A JPH09314411A JP H09314411 A JPH09314411 A JP H09314411A JP 8136168 A JP8136168 A JP 8136168A JP 13616896 A JP13616896 A JP 13616896A JP H09314411 A JPH09314411 A JP H09314411A
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博一 吉田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23B5/00Turning-machines or devices specially adapted for particular work; Accessories specially adapted therefor
    • B23B5/18Turning-machines or devices specially adapted for particular work; Accessories specially adapted therefor for turning crankshafts, eccentrics, or cams, e.g. crankpin lathes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23B2215/20Crankshafts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の加工方法では工程数が多くて生産性が
悪い。 【解決手段】 2基のカッタユニット4に設けられたカ
ッタ6によりワーク2の全ジャーナルを複数工程で加工
するクランクシャフトの加工方法において、上記カッタ
ユニット4の一方に1個のカッタ6を、また他方のカッ
タユニット4に2個のカッタ6を設け、かつ予め前加工
された中央のジャーナルのレスト用溝2bをレスト手段
7により支持して、中央のジャーナルの両側に位置する
3個所のジャーナルを上記カッタ6により同時に切削加
工し、次にレスト手段7を中央のジャーナルに隣接する
加工済ジャーナルに移動して、残りのジャーナルを上記
カッタ6により同時に切削加工することにより、2工程
で全ジャーナルを加工することができるため、生産性の
向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンなどに使
用するクランクシャフトの加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来自動車などに搭載するエンジンのク
ランクシャフトは、クランクシャフトミラーなどの工作
機械を使用して、ピンPやジャーナルJを加工してい
る。
【0003】また例えば4気筒エンジンのクランクシャ
フトでは、図1に示すように5個所にジャーナルJ1
5 を有していて、従来ではこれらジャーナルJ1 〜J
5 を1工程ないし3工程に分けて加工しているが、加工
時切削反力によりワークが撓むと加工精度が著しく低下
するため、加工するジャーナルJ1 〜J5 に隣接するジ
ャーナルをレストにより支持して、加工中ワークが撓ま
ないようにしている。特にワークのほぼ中央に位置する
第3ジャーナルJ3 を加工する場合、ワークの撓みが大
きくなるため、必ず第3ジャーナルJ3 に隣接する第2
ジャーナルJ2 や、第4ジャーナルJ4 をレストにより
支持する必要がある。
【0004】一方従来では4気筒エンジンに使用するク
ランクシャフトのジャーナルJ1 〜J5 を加工する場
合、図2に示すように2基のカッタユニットaにそれぞ
れ1個づつカッタbを設けて、3工程でワークcの第1
ジャーナルJ1 から第5ジャーナルJ5 まで加工する方
法や、図3に示すように、2基のカッタヘッドaの一方
に2個のカッタbを、そして他方に3個のカッタbを設
けて、1工程または2工程で第1ジャーナルJ1 から第
5ジャーナルJ5 まで加工している。何れの加工方法
も、第3ジャーナルJ3 やその近傍のカウンタウエイト
dをレストeにより支持して各ジャーナルJ1 〜J5
加工することができるため、加工中ワークeが撓むこと
なく精度の高い加工が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者の2ヘッ
ド、2カッタにより3工程で各ジャーナルを加工する方
法では、3工程で全ジャーナルを加工するため、生産性
を上げるためには切削速度を大幅に上げ必要がある。し
かし切削速度を上げると工具寿命が早期に低下するた
め、工具交換回数が多くなって機械の稼働率が低下し、
生産性が悪化すると共に、工具費が増大するなどの不具
合が生じる。
【0006】また後者の2ヘッド、5カッタにより1工
程または2工程で全ジャーナルを加工する方法では、前
者の方法に比べて工程数が少ない分生産性は向上する
が、次のような不具合が発生する。
【0007】すなわち鍛造や鋳造などにより製作された
ワークは、クランクシャフトミラーによりピンやジャー
ナルを加工する際チャックで把持する両端部を、施盤な
どの工作機械により前加工するが、このとき前者方法の
ように第3ジャーナルJ3 を支持して加工する方法で
は、第3ジャーナルJ3 にレスト用の溝入れ加工を同時
に行っている。これによって第3ジャーナルJ3 を精度
よく支持することができるが、後者方法のように2ヘッ
ド、5カッタで全ジャーナルを同時に加工する方法で
は、第3ジャーナルJ3 をレストeにより支持して加工
することができない。
【0008】このため従来では第3ジャーナルJ3 の両
側に位置するカウンタウエイトdにレスト用の基準座f
を加工して、この基準座fをレストeにより支持するこ
とにより、全ジャーナルを1工程または2工程で加工で
きるようにしている。しかしカウンタウエイトdの基準
座fは、施盤によりワーク両端部を前加工する工程では
加工することができない。このため従来では基準座fを
加工するための機械を設置して、別工程でこの基準座f
を加工しているため、工程数が増えて生産性低下の原因
となっていると共に、基準座fを加工するための機械を
必要として、設備費が嵩むなどの不具合がある。
【0009】この発明はかかる不具合を改善するために
なされたもので、基準座を加工するための設備を必要と
せず、かつ少ない工程数でクランクシャフトの加工を可
能にしたクランクシャフトの加工方法を提供して、生産
性の向上を図ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するため請求項1記載の発明は、2基のカッタユニ
ットに設けられたカッタによりワークの全ジャーナルを
複数工程で加工するクランクシャフトの加工方法におい
て、上記カッタユニットの一方に1個のカッタを、また
他方のカッタユニットに2個のカッタを設け、かつ予め
前加工された中央のジャーナルのレスト用溝をレスト手
段により支持して、中央のジャーナルの両側に位置する
3個所のジャーナルを上記カッタにより同時に切削加工
し、次にレスト手段を中央のジャーナルに隣接する加工
済ジャーナルに移動して、残りのジャーナルを上記カッ
タにより同時に切削加工するようにしたものである。
【0011】上記方法により、ワークの全てのジャーナ
ルを2工程で加工することができるため、従来の2ヘッ
ド、2カッタにより3工程で全ジャーナルを加工してい
た場合に比べて工程数が1工程少なくなるため、生産性
の大幅な向上が図れる。
【0012】また切削速度を上げずに生産性が向上でき
るため、工具寿命が早期に低下することがなく、これに
よって工具交換回数が少なくできるため、機械の稼働率
が上ると共に、工具費の節減も図れるようになる。
【0013】さらに2ヘッド、5カッタにより1工程ま
たは2工程で全てのジャーナルを加工する場合のよう
に、予め第3ジャーナル両側のカウンタウエイトにレス
ト用の基準座を専用の機械を使用して別工程で加工する
必要がないため、工程数が増えて生産性を低下させるこ
とがないと共に、専用の機械を新たに設置する必要もな
いため設備費が嵩むなどの不具合を生じることもない。
【0014】一方請求項2記載の発明は、ワークの第3
ジャーナルをレスト手段により支持して、各カッタによ
り第2・第4・第5ジャーナルを同時に加工し、その後
レスト手段により第2ジャーナルを支持して、各カッタ
により第1・第3ジャーナルを加工するようにしたもの
である。
【0015】また請求項3記載の発明は、ワークの第3
ジャーナルをレスト手段により支持して、各カッタによ
り第1・第2・第4ジャーナルを同時に加工し、その後
レスト手段により第4ジャーナルを支持して、各カッタ
により第3・第5ジャーナルJを同時に加工するように
したものである。
【0016】上記方法により、もっとも変形しやすい第
3ジャーナルをレスト手段により支持した状態で第3ジ
ャーナルに隣接する第2・第4ジャーナルを加工し、続
いて第3ジャーナルに隣接する第2または第4ジャーナ
ルをレスト手段により支持した状態で第3ジャーナルを
加工することができるため、加工中ワークが撓むことが
なく、これによって精度の高い加工が可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図4以下
に示す図面を参照して詳述する。図4はこの発明の加工
方法を実施するクランクシャフトミラーのチャック付近
の一部切欠正面図で、1は図示しないベッド上に接離方
向に移動自在に設けられた2基のワークヘッドを示す。
これらワークヘッド1の対向面には、ピンPまたはジャ
ーナルJを加工するワーク2の両端を固定するチャック
3が設けられている。上記チャック3はワーク2の両端
面に予め前加工されたセンタ孔2aを支持するセンタ3
aと、ワーク2の両端を把持する3本の爪体3bを有し
ていて、これらチャック3によりワーク2の両端を固定
するようになっている。
【0018】また図4中4は、各チャック3の間に把持
されたワーク2の長手方向へ移動自在な2基のカッタユ
ニット4(以下説明の都合上左側のカッタユニットを第
1カッタユニット41 、右側のカッタユニットを第2カ
ッタユニット42 という)で、これらカッタユニット4
に、図示しないカッタモータにより回転されるカッタド
ラム5が設けられている。
【0019】そしてこれらカッタドラム5の対向面に、
カッタ6が固着具10により着脱自在に取付けられてい
る。上記カッタ6のうち、第1カッタユニット41
は、内周面に多数のチップ6bが設けられたリング状の
カッタ本体6aを1個所取付けた1カッタ構造、そして
第2カッタユニット42 には、同様なカッタ本体6aを
2個所取付けた2カッタ構造となっていて、2カッタ側
のカッタ本体6aの間隔は、隣接する2個所のジャーナ
ルJが同時に加工できる距離に設定されている。
【0020】一方上記各カッタユニット4の間には、レ
スト手段7がカッタユニット4の移動方向へ移動自在に
設けられている。上記レスト手段7は、図5に示すよう
にクランプシリンダ8によりピン7fを中心に上下方向
へ開閉自在な一対のレストアーム7aの対向面に半円形
状の切欠部7bを有していて、これら切欠部7bに、ワ
ーク4のジャーナルJを4方より支持する複数のパッド
7cがアダプタ7dを介して着脱自在に取付けられてい
る。なお図5中7eは各レストアーム7aを閉合状態に
ロックするロック部材で、ロックシリンダ9により水平
方向に進退自在となっている。
【0021】次に上記構成されたクランクシャフトミラ
ーを使用してワーク(クランクシャフト)2を加工する
方法を図6を参照して詳述する。ワーク2は予め前加工
で両端部の外周及びセンタ孔2aと、第3ジャーナルJ
3 のレスト用の溝2bが加工された状態でクランクシャ
フトミラーに搬入され、各チャック3に設けられたセン
タ3aにより両端のセンタ孔2aが支持された状態で、
図示しない位相爪により位相位置決めが行われた後、チ
ャック3の各爪体3bにより両端が把持されて固定され
る。
【0022】次にこの状態で第1カッタユニット41
ワーク2の第2ジャーナルJ2 へ、第2カッタユニット
2 を第4・第5ジャーナルJ4 、J5 へ移動し、レス
ト手段7は第3ジャーナルJ3 へ移動して各レストアー
ム7aを閉合することにより、各レストアーム7aに設
けられたパッド7cで第3ジャーナルJ3 に予め前加工
された溝2bを4方より支持する。次にこの状態で第1
・第2カッタユニット41 ,42 のカッタドラム5を回
転させて、第1カッタユニット41 のカッタドラム5に
取付けられた1個所のカッタ6により第2ジャーナルJ
2 を、そして第2カッタユニット42 のカッタドラム5
に取付けられた2個所のカッタ6により第4・第5ジャ
ーナルJ4 ,J5 を同時に加工する。
【0023】このときレスト手段7により第3ジャーナ
ルJ3 が支持されているため、第3ジャーナルJ3 に隣
接する第2・第4ジャーナルJ2 ,J4 を同時に加工し
ても、切削反力によりワーク2が撓むことがなく、これ
によって精度の高い加工が可能になる。上記のようにし
て第1工程の加工を完了したら、次に第1カッタユニッ
ト41を第1ジャーナルJ1 へ、第2カッタユニット4
2 を第3・第4ジャーナルJ3,J4 へ、そしてレスト
手段7をすでに加工の完了している第2ジャーナルJ2
へ移動して、レスト手段7により第2ジャーナルJ2
支持する。
【0024】次にこの状態で第1・第2カッタユニット
1 ,42 のカッタドラム5を回転させて、第1カッタ
ユニット41 のカッタドラム5に取付けられたカッタ6
により第1ジャーナルJ1 を、そして第2カッタユニッ
ト42 のカッタドラム5に取付けられたカッタ6により
第3・第4ジャーナルJ3 ,J4 を加工するが、第4ジ
ャーナルJ4 は第1工程ですでに加工が完了されている
ため、実際にカッタ6により加工されることはない。
【0025】またこのときレスト手段7により第1・第
3ジャーナルJ1 ,J3 に隣接する第2ジャーナルJ2
が支持されているため、第1・第3ジャーナルJ1 ,J
3 を同時に加工しても、切削反力によりワーク2が撓む
ことがなく、これによって精度の高い加工が可能にな
る。
【0026】なお上記実施の形態では、第1カッタユニ
ット41 側に1カッタを、そして第2カッタユニット4
2 側に2カッタを設けた場合について説明したが、第1
カッタユニット41 側に2カッタを、そして第2カッタ
ユニット42 側に1カッタを設けてもよい。この場合、
第1工程及び第2工程は図7に示すようになる。
【0027】また上記実施の形態では、ワーク2の固定
した状態で加工する場合を説明したが、ワーク2を回転
させながら加工する方式のクランクシャフトミラーや、
カッタの外周に多数のチップが設けられた外刃カッタを
用いるクランクシャフトミラーなどにも適用できること
が勿論である。
【0028】さらに上記実施の形態では、4気筒エンジ
ンのクランクシャフトを加工する場合について説明した
が、同様な配列のジャーナルを有するクランクシャフト
全般に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】4気筒エンジンに使用されるクランクシャフト
の説明図である。
【図2】従来の2ヘッド、2カッタ方式でクランクシャ
フトを加工する状態を示す説明図である。
【図3】従来の2ヘッド、5カッタ方式でクランクシャ
フトを加工する状態を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態になるクランクシャフト
の加工方法を示す説明図である。
【図5】図4のA方向からの矢視図である。
【図6】この発明の実施の形態になるクランクシャフト
の加工方法を示す工程図である。
【図7】この発明の他の実施の形態になるクランクシャ
フトの加工方法を示す工程図である。
【符号の説明】
2…ワーク、2b…レスト用溝、4…カッタユニット、
6…カッタ、7…レスト手段、J1 …第1ジャーナル、
2 …第2ジャーナル、J3 …第3ジャーナル、J4
第4ジャーナル、J5 …第5ジャーナル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2基のカッタユニット4に設けられたカ
    ッタ6によりワーク2の全ジャーナルを複数工程で加工
    するクランクシャフトの加工方法において、上記カッタ
    ユニット4の一方に1個のカッタ6を、また他方のカッ
    タユニット4に2個のカッタ6を設け、かつ予め前加工
    された中央のジャーナルのレスト用溝2bをレスト手段
    7により支持して、中央のジャーナルの両側に位置する
    3個所のジャーナルを上記カッタ6により同時に切削加
    工し、次にレスト手段7を中央のジャーナルに隣接する
    加工済ジャーナルに移動して、残りのジャーナルを上記
    カッタ6により同時に切削加工することを特徴とするク
    ランクシャフトの加工方法。
  2. 【請求項2】 ワーク2の第3ジャーナルJ3 をレスト
    手段7により支持して、各カッタ6により第2・第4・
    第5ジャーナルJ2 ,J4 ,J5 を同時に加工し、その
    後レスト手段7により第2ジャーナルJ2 を支持して、
    各カッタ6により第1・第3ジャーナルJ1 ,J3 を加
    工することを特徴とする請求項1記載のクランクシャフ
    トの加工方法。
  3. 【請求項3】 ワーク2の第3ジャーナルJ3 をレスト
    手段7により支持して、各カッタ6により第1・第2・
    第4ジャーナルJ1 ,J2 ,J4 を同時に加工し、その
    後レスト手段7により第4ジャーナルJ4 を支持して、
    各カッタ6により第3・第5ジャーナルJ3 ,J5 を同
    時に加工することを特徴とする請求項1記載のクランク
    シャフトの加工方法。
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WO2012049976A1 (ja) * 2010-10-12 2012-04-19 コマツNtc株式会社 クランクシャフトミラー

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