JPH09314221A - アルミニウム押出形材の後面処理設備及び後面処理方法 - Google Patents

アルミニウム押出形材の後面処理設備及び後面処理方法

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JPH09314221A
JPH09314221A JP13620296A JP13620296A JPH09314221A JP H09314221 A JPH09314221 A JP H09314221A JP 13620296 A JP13620296 A JP 13620296A JP 13620296 A JP13620296 A JP 13620296A JP H09314221 A JPH09314221 A JP H09314221A
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saw
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charge table
conveyor
saw charge
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JP13620296A
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Hidekazu Noda
秀和 野田
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Fujisash Co Ltd
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Fujisash Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他品種少量生産されるアルミニウム形材押出
の後面処理能力を高める。 【解決手段】 押出機(1)に付設されたランナウトテ
ーブル(3)、ランナウトテーブルに並列して設けられ
た、クーリングテーブル(4、5)、ストレージテーブ
ル(9)、形材切断機12を付設した「第1ソーチャー
ジテーブル(11)及び第1ソーゲージテーブル(1
4)を含むアルミニウム形材押出の後面設備において、
第1ソーチャージテーブル(11)及び第1ソーゲージ
テーブル(14)のそれぞれに並列して、別の形材切断
機(12)を付設した第2ソーチャージテーブル(2
1)及び第2ソーゲージテーブル(24)を1基以上併
設し、ストレージテーブルと(9)と第2ソーチャージ
テーブル(21)の間にて押出形材を第1ソーチャージ
テーブル(11)の上方を通過させる移載コンベア(7
0)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム押出
形材生産設備における後面処理に関するものであり、よ
り詳しく述べるならば切断方式を改良した後面処理方法
及び後面処理設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム押出形材(以下「形材」と
言う)の後面処理は本出願人が特開平5−7929号公
報で説明しているように、押出された形材をランナウト
テーブル上へ引出し、クーリングテーブルで冷却し、ス
トレッチングし、定尺切断し、切断された形材を検査す
るなどの一連の精製処理である。
【0003】図2はクーリングテーブルを2基有する従
来の後面処理設備の一例を示し、図中、1は押出機、2
は本出願人の特開平5−7929号公報に示されるプラ
ー、3はランナウトテーブル、4は第1クーリングテー
ブル、5は第2クーリングテーブル、6はストレッチャ
ーヘッドストック、7はテールストック、8は第1移載
テーブル、9はストレージテーブル、10は第2移載テ
ーブル、11はソーチャージテーブル、12は切断機、
14はソーゲージテーブル、15は第3移載テーブル、
16は検査テーブルである。なお、プラー2は2基設置
して、1基が形材牽引中には他の1基は押出機側に戻る
ダブルプラー式としてもよい。このような後面処理で
は、1ダイス当たり3本以上、平均では5〜6本のビレ
ットを押出すことを想定として設計されている。
【0004】第2クーリングテーブル5は、テーブルを
構成する軌条の間から形材に冷却空気を吹きつける下部
冷却ファン及び上部冷却ファンにより形材を強制冷却す
るとともに、コンベアー装置により形材を横送りするも
のである。クーリングストレッチャーはストレッチャー
ヘッドストック6及びテールストック7を有し、その細
部構造は特開平2−7929号公報の図2に示されると
おりのものである。ストレッチ中の形材は(図示されな
い)上部及び/又は下部ファンにより冷却される。
【0005】クーリングストレッチャーで70℃以下ま
で冷却されまたクーリングストレッチされた形材にはス
トレッチャーによるストレッチを施す必要はないが、そ
の他の形材はクーリンリテーブルで十分冷却した後スト
レッチャーで矯正する。なお、第1移載テーブル8はベ
ルトコンベアーであり、ストレッチャーのテールストッ
クが形材の長さに応じて移動するときはクーリングテー
ブル側に引き込まれる延長部を有している。ストレージ
テーブル9は形材を一旦溜め置くのに適したベルトコン
ベアーからなる。なお、第2クーリングテーブル5から
第1移載テーブル8を経て第1ストレージテーブル9ま
での横方向搬送のために第1移載テーブルのコンベアー
と第1ストレージテーブル9のコンベアーを同時に運転
することができる。ストレージテーブル9から第2移載
テーブル10を経て第1ソーチャージテーブル11まで
形材を横送りする。第1ソーチャージテーブル11に移
載された形材はフリーローラーの間にある駆動付きベル
トコンベアーにより縦方向に送られ、定尺切断される。
【0006】図3は、ソーチャージテーブル11は図示
を省略しているが、切断ラインの詳細を示す。切断ライ
ンは、基本的には、ストレージテーブルから送られる形
材の先端を一旦受取るとともに切断時には後端を支持す
るローラーよりなるソーチャージテーブル55と、切断
タイミングに合わせて形材を長さ方向に前進させるコン
ベア56と、ソーゲージテーブル14とから構成され
る。次にコンベア56はモーター57によりベルト58
を駆動させるように構成され、ソーチャージテーブル5
5から送られる形材を形材定寸ストッパー59bに当接
するまで前進させる。
【0007】形材定寸ストッパー59a、bはこれらの
間隔及び後端側59aと切断機12の間隔が定尺長さに
調節され、そして長尺の形材の先端を形材定寸ストッパ
ー59aに当接させて切断機12にて切断を行い、次に
ソーゲージテーブル14のローラーを駆動させて定尺形
材及び残りの形材を前進させる。定尺形材が形材定寸ス
トッパー59bに当接したときにソーゲージテーブル1
4のローラーの駆動を停止し、次に定尺形材を第3移載
テーブル15へ搬送する。続いて、残りの長尺形材は先
端が形材定寸ストッパー59aの近傍にあるのでその位
置を微調整して2回目の切断を行う。
【0008】形材切断後の処理に関連する設備を図4に
示す。図中、66はスペーサー65を供給するコンベア
ー、67は形材70を積載する装置、69は形材コンテ
ナー、71は形材搬送コンベアー、72は第3移載テー
ブルで昇降機構付きコンベアーである。形材定寸ストッ
パー59をエアシリンダー64により下向きに旋回・下
降させ形材70を定寸し切断した後、再び形材定寸スト
ッパー59を図示のように上昇させる。続いて、コンベ
アーベルト、駆動軸及び従動軸より構成される第3移載
テーブル72上の形材をソーゲージテーブル14外へ搬
出する。このためには第3移載テーブル72の上面72
a,72bを、図示のように、ソーゲージテーブル14
より上方に押上げることが必要であり、油圧シリンダー
75によりピボット76の周りで駆動されるリンク機構
80がそのために設けられている。ベルトコンベアーを
担持する第3移載テーブル72が油圧により上昇せしめ
られると、ベルト駆動軸77により駆動されるベルトの
上面が第3移載テーブルのコンベアーベルトを下側から
押し上げつつ回転する。よって、図示の状態では両ベル
トの摩擦状態で形材70が搬送される。なお74はベル
ト駆動軸77を回転可能に保持するテーブルである。
【0009】第3移載テーブル72の一部72aは検査
テーブル16となっており、不良形材はマーキングされ
処分される。スペーサー供給コンベアー66は棒もしく
は平角棒状の部材であるスペーサー65を紙面の直交方
向で搬送し、かつ付属するリフター機構によりスペーサ
ー65を形材70の下面まで押し上げる。この状態で形
材積載装置67はスペーサー65とともに形材70を把
持して引揚げ、次に横方向に形材コンテナ69の上方ま
で移動して停止する。その後形材70は形材コンテナ6
9内に多段積みされ、そして搬送される。
【0010】最近は、1ダイス当たりの押出ビレット本
数が少なくなってきたので、本出願人は特開平3−29
1114号公報において、ビレットの1本押出しが数回
継続される多品種少量生産の場合は切断時間サイクルが
押出時間サイクルより長くなって押出機停止が招かれる
という問題があり、これに対処するために1基のソーテ
ーブルに切断機を2基以上配置した後面処理を提案し
た。この後面処理によると、同一のソーテーブル上で切
断機の基数だけ同時に切断を行うことが可能になり、切
断時間サイクルの短縮を図ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】近年は多品種少量生産
がさらに進行し、1ダイス当たりの押出ビレット本数が
1本の割合が生産全体の30〜50%近くに達してい
る。一方、ビレットの改良などによる高速押出や押出機
の性能向上などにより押出機のアイドルタイムは従来の
約23秒から約15秒に短縮された。また、ダイスの交
換時間もダイス加熱システムの導入やダイチェンジャー
の附設により大幅に短縮された。
【0012】図5は上述の状況において実際の生産設備
で起こる押出機の停止を説明するタイムチャートであ
り、押出条件としては、平均形材押出速度は50m/分
であり;押出形材50mの両端1mはプラーチャッキン
グのつぶれをスクラップ処理し;残りの良品48mから
6mの定尺形材を8本取りする条件を設定している。1
本の押出に要する時間はダイス交換から起算しての95
秒であり、一方1回の切断に22秒を要するために8回
の切断にはTc1 =22×8=176秒を必要とし、そ
の他の切断準備時間48秒を含めて224秒が必要とな
る。この結果、切断待ちのために129秒間押出機が停
止する。
【0013】本出願人が提案した特開平3−29111
4号公報による2基以上の切断機を同一ソーチャージテ
ーブルに設けた後面処理の実施例では6mの定尺形材を
8本取りをする切断時間はTc2 =189秒であり、ビ
レット1本の押出時間は300秒である。したがって同
公報の切断では300秒の押出に対しては切断待ちを避
けることができるが、もし同方法を図5のタイムチャー
トに応用すると94秒の切断待ち時間(押出機停止時
間)が発生する。
【0014】したがって、前掲公報出願当時の平成2年
よりは現在は押出速度が速くなり、またダイチェンジャ
ーの使用などにより押出時間サイクルが著しく短縮され
たために、前掲公報の切断方法を採用しても依然として
切断が押出に間に合わない状況となっていると言える。
【0015】本発明者らは、前掲公報の切断方法では固
定切断機と可動切断機を併用して同時に駆動しているた
めに、また定尺切断長の3m〜6.5mの変化に応じて
位置が変化する可動切断機の追加増設が構造上不可能で
あるために、切断時間が長く現在の高能率押出に対応で
きなくなっていることを解明し、この方法とは根本的に
異なる切断方法であって切断法変更に伴い既存の後面処
理設備の大幅改造を伴わない方法を考案した。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアルミニウ
ム形材押出後面処理は、押出機に付設されたランナウト
テーブルと、ランナウトテーブルに並列して設けられた
クーリングテーブルと、該クーリングテーブルに並列し
て設けられた形材切断機を付設したソーチャージテーブ
ル(以下「第1ソーチャージテーブル」と言う)と、第
1ソーチャージテーブルの搬送方向に設けられたソーゲ
ージテーブル(以下「第1ソーゲージテーブル」と言
う)とを含んでなるアルミニウム押出形材の後面処理設
備において、第1ソーチャージテーブル及び第1ソーゲ
ージテーブルのそれぞれに並列して、別の形材切断機を
付設した第2ソーチャージテーブル及び第2ソーゲージ
テーブルを併設したことを特徴とするものである。さら
に多品種・少量生産が進行した場合は、第2ソーチャー
ジテーブル及び第2ソーゲージテーブルのそれぞれに並
列して、さらに別の形材切断機を付設した第3ソーチャ
ージテーブル及び第3ソーゲージテーブルを設けるとと
もに、前記バイパスコンベアーをさらに第3ソーチャー
ジテーブルまで延長させることが好ましい。
【0017】また、本発明に係る後面処理方法は、1ダ
イスで1〜2本のビレットの押出を2回以上継続して行
う場合に切断待ちによる押出機の停止を招かないように
改良した方法であって、押出された形材をクーリングス
トレッチングしまたクーリングテーブル上で常温まで冷
却し、ストレッチングし、その後のソーチャージテーブ
ルへの移載、ソーゲージテーブルでのストレッチ代の切
断、定尺切断及び切断形材の送出しを含んでなる作業を
約100〜250秒で行う切断サイクルを実施するアル
ミニウム形材押出の後面処理方法において、形材切断機
を付設した第1ソーチャージテーブルに第1の押出形材
を移載し、第1ソーチャージテーブルに並列して付設し
た、別の形材切断機を付設した第2ソーチャージテーブ
ルに第1の押出形材とは別品種の第2の押出形材を第1
ソーチャージテーブルの上方を通過させるバイパスコン
ベアーで移載することを特徴とする。さらに多品種・少
量生産が進行した場合は、第2ソーチャージテーブルに
並列して付設した、別の形材切断機を付設した第3ソー
チャージテーブルに第2の形材とは別品種の第3の押出
形材を、第1及び第2ソーチャージテーブルの上方を通
過するバイパスコンベアーで搬送して、切断を行うこと
が好ましい。
【0018】
【作用】本出願人が提案したソーチャージテーブルへの
2基切断機設置で想定した以上に最近押出機の高速化が
進んだために後面処理の能率を高める必要が生じた。そ
こで後面処理における能率向上の対象として切断機を選
定しその能力を高めた。第1ソーチャージ・ゲージテー
ブルと第2ソーチャージ・ゲージテーブルを設けると、
切断能力はその基数に比例するはずであるが、後者への
形材移載による時間ロスをできるだけ少なくするため
に、形材を第1ソーチャージテーブルの上方をバイパス
コンベアーで搬送して、搬送後直ちに切断が開始できる
ようにした。具体的には、搬送時間は20秒以下が望ま
しい。さらに、並列配置によりソーチャージテーブルに
検査及びパレット積載を同じ場所か多少離れるにせよ従
来と同じ作業員数で担当できる範囲とすることができ
る。またコンベアーは支柱により地上から直接支えるこ
とができるために、建屋上部から移載装置を吊すよりも
建屋や設備の変更が小規模で済む利点がある。
【0019】本発明に係る方法は多品種少量生産で高速
押出の場合本発明に係る後面処理の好ましい操業方法に
関するものである。すなわち、ダイス交換、プラーチャ
ッキング及び形材押出を含む作業を、50mの形材押出
の例で約199秒以下で行う押出サイクルは高速押出ビ
レットの使用、駆動式ランナウトテーブルの使用などに
より押出時間が顕著に短縮された押出操業で実施できる
が、このような設備で1ダイス当たり1〜2本のビレッ
トの押出が2回以上継続すると、切断待ちによる押出機
停止時間は長くなり、設備の稼働率低下が深刻になる。
なお、押出以降の精製作業に含まれるストレッチング、
クーリングテーブル上での冷却は一般に1分〜10分を
要する。これらの作業ならびにソーチャージテーブルへ
の移載、ストレッチ代の切断、定尺切断及び切断形材の
送出しは、本出願人の前掲特開平5−7929号公報な
どによる改良により短縮はされているが、約100〜2
50秒である。
【0020】このような後面処理方法において、本発明
による改良点は、形材切断機を付設した第1ソーチャー
ジテーブルに形材をストレージテーブルから移載し、第
1ソーチャージテーブルに並列して付設した、別の形材
切断機を付設した第2ソーチャージテーブルに押出形材
を第1ソーチャージテーブルの上方を通過させるバイパ
スコンベアーで搬送して、第1及び第2ソーチャージ・
ソーゲージテーブルの両方で前記切断サイクルを実施す
るところにある。この方法によると、第1、第2ソーチ
ャージテーブルでの切断は相互に関係なく実施すること
ができるので、押出ダイスが異なる別品種の形材の切断
は別のソーチャージテーブルで分担させることができ
る。また移載の方法としては移載距離が短い横方向への
移載を行うバイパスコンベアーを採用して移載時間を短
くすることができる。
【0021】1ビレット1ダイス押出の割合が非常に大
きいときには、第2ソーチャージテーブル及びソーゲー
ジテーブルと並列に第3ソーチャージテーブル及びソー
ゲージテーブルを設けることもできる。この場合コンベ
アーを第3ソーチャージテーブルまで延長させる(請求
項3、7)。また、第3コンベアーを増設する場合は、
各ソーチャージテーブルへ形材を必要な時に必要な本数
搬送できるように、モーターなどの駆動手段は各コンベ
アーに独立に設けることが好ましい(請求項4)。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を、図1、6〜1
0を参照として説明する。図1において2、3、4、
5、6、7、9、11は図2に示されたものと同じ公知
の装置である。18はストレッチャー、19、22はフ
ァンであってやはり公知の装置である。8は、駆動軸、
従動軸及びコンベアーより構成されるコンベヤーなどの
移載装置であり、形材をストレッチャー18の領域まで
搬送し、形材をヘッドストック及びテールストックに引
き渡す際に一旦停止し、その後第1ソーチャージテーブ
ル11の直前まで搬送する。この移載装置8の第1ソー
チャージテーブル側はストレージテーブルの機能を兼ね
ており、したがって必要により形材を待機させる。
【0023】本発明においては第1ソーチャージテーブ
ル11と並列に別の第2ソーチャージテーブル21及び
第3ソーチャージテーブル41を併設している。各ソー
チャージテーブル11、21、41は同一の構造を有し
ており、コンベアーベルト38(図7参照)を巻き付け
た駆動軸35及び従動軸36とコンベアーベルト38の
ガイドホイール37(図8参照)が主たる部材である。
31(図1参照)はソーチャージテーブル11、21、
41のローラーである。さらに、本発明においては第1
バイパスコンベアー50及び第2バイパスコンベアー6
0をそれぞれ第1ソーチャージテーブル11及び第2ソ
ーチャージテーブル21の上方に設けている。
【0024】さらに、図6の概念的平面図に示すよう
に、それぞれのソーチャージテーブル11、21、41
には専用の切断機12、23、32を付設し、さらにソ
ーゲージテーブル14、24、34も付設している。
【0025】図7は第1及び第2ソーチャージテーブル
の細部を示す平面図である。ソーチャージテーブル1
1、21は5〜6本のローラ−31を1組とする形材の
支持搬送機構を多数並べており、その間にはフェルト製
のベルトコンベア38を間挟配置したものである。また
ソーチャージテーブル11、12には10〜15mの間
隔で図3の56と同じ構造のコンベアが設けられてい
る。ソーチャージテーブルのローラー31はフリーロー
ラーであり、形材を数本好ましくは3本以上並べること
ができる程度の幅をもっている。第1ソーチャージテー
ブル11への形材の移動は図2に示す第1ストレージテ
ーブル9により行うことができるが、本発明では切断機
時間が短くなるため図2に示すような幅広のストレージ
テーブル9は必要がなく、31のローラー幅と同じでも
よく、好ましくは若干広ければよい。
【0026】図1において、ソーチャージテーブル1
1、21、41は、通常のコンベアー機能をもっている
が、押出機側には以下詳しく説明するように11a,2
1a,41aは揚動機構も付加したものである。
【0027】図8に示すように押出機からの搬入側のコ
ンベアー11aは一対の軸26に巻付けられたベルトコ
ンベアー25を摺動可能に担持するテーブル27は、ベ
ルトコンベアー25と摩擦して駆動するベルト駆動軸2
8を回転可能に担持しており、かつ駆動軸28はその昇
降によりベルトコンベアー25のレベルを調節する。テ
ーブル27は、これに一端がスラスト回動可能に固定さ
れたジャッキボルト29と作動的に連結されたジャッキ
駆動軸30により行われる。
【0028】搬出側の第一ソーチャージテーブル11は
小径の従動軸36に巻き懸けられたフェルト製ベルト3
8を主たる構成要素としている(図1、8)。図8にお
いて、実線で示された搬入側ソーチャージテーブル11
aは、ベルトコンベアー25のレベルが搬出側ベルトコ
ンベアー38と同じレベルに調整されているために、こ
れらのコンベアー25、38の作動により形材は第一ソ
ーチャージテーブル11内で移動させる。
【0029】再び図1に戻って、第1バイパスコンベア
50は第1ソーチャージテーブル11の搬入側11aか
ら受渡される形材を搬送し、(イ)第2ソーチャージテ
ーブル21の搬入側21aにより形材を第2ソーチャー
ジテーブル21へ搬出するか、あるいは(ロ)第2バイ
パスコンベア60と第3ソーチャージテーブル41の搬
入側41aにより第3ソーチャージテーブル41まで搬
出する。
【0030】図8を参照して第1バイパスコンベアー5
0の構造を説明する。第1バイパスコンベア50は、ベ
ルト駆動軸40を支柱42に回転可能に担持し、その周
り及びその他の従動軸43a,b,44,45の周りに
ベルト46を巻き懸けてなるものである。従動軸44、
45は両端支持板47に回転可能に取付け、これに固着
されたブラケット49を支柱42に固定することにより
全体40〜49を所定位置に保持している。ベルトコン
ベアー25、38及び46は、図8の正面図に示すよう
に、互い違いに配列して形材の移載をスムースにしてい
る。
【0031】それぞれのソーチャージテーブルには、図
2に示すように、ソーゲージテーブル14、第3移載ゲ
ーブル15及び検査テーブル16を順次接続する。
【0032】2基又は3基のソーゲージテーブルのそれ
ぞれには図4に示す装置66、67を併設することがで
きる。設備全体をよりコンパクトにするためには、図9
及び図10に示す設備を採用することができる。図9は
図4と同一参照符号を付した図面である。
【0033】図10を参照して、第1ソーゲージテーブ
ル14からこれに併設されたスペーサー供給装置65a
までの形材の移載及び第2ソーゲージテーブル24から
これに併設されたスペーサー供給装置65bまでの形材
の移載を説明する。図4を参照して説明した第3移載テ
ーブル72は、2種のコンベアー72a、72bの組合
わせとして構成されている。コンベアー72aと72b
で第1ソーゲージテーブル(図示せず)から形材をスペ
ーサー供給装置65aの上方まで移載する。コンベアー
72aはその上面が図9(B)に示すように常時はロー
ラー33の面RL より下方に位置している。形材を第1
ソーゲージテーブル14から併設のスペーサー供給装置
65aに移載する時にはコンベアーの上面をローラー3
3の面RL より上方に押し上げるべく、昇降用エアシリ
ンダー75を従動軸76のすべり軸受と連結するととも
に、ベルトの駆動軸77を担持する枠体72bにリンク
機構80を連結している。したがって、昇降用エアシリ
ンダー75を駆動するとベルトコンベアーの上面がBL
(図9の(B)参照)に変位して、形材を下から支えて
スペーサー供給装置65aに移載可能となる。
【0034】上記した後面処理によりダイス交換後2本
のビレットを押出して終了し、更にダイス交換後2本の
ビレットを押出す:これを繰り返す条件で押出を連続す
る場合のタイムチャートを図11に示す。このチャート
では切断設備1基当たりの切断時間は224秒であり、
押出時間は170秒であるから、2基の切断機により押
出機停止時間を短くすることができる。理想的にはソー
チャージテーブルと切断機を3基にすれば、ダイス交換
後1本のビレットを押出し、再びダイスを交換して1本
のビレットを押出す1本押出を繰り返しても押出サイク
ル95秒に対して、切断サイクルは224秒/3基=7
5秒となるため、押出機の切断待ちをなくすることがで
きる。
【0035】上記した後面処理は、1ダイス当たり多
数、例えば3本以上のビレットの押出が続く場合は第1
切断設備にのみ切断を行っても押出機停止時間はない。
【0036】また、近年の操業で、1ダイスビレット1
本の押出本数が非常に多くなっている状況では、形材の
切断を2基の切断機で行い、第1、第2ソーチャージテ
ーブルで振り分けて行うことにより、第3ソーチャージ
テーブルを設けなくとも、従来法と比較して切断待機時
間を減少することができる。切断待ちをなくするには第
3ソーチャージテーブルまで設けるのが好ましい。
【0037】以上説明したように、本発明によるとアル
ミニウム形材押出の後面処理が近年における他品種少量
生産に適合できるようになった。又、生産計画により同
一品種量産に品種構成が変わっても対応は容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る後面処理の側面図(押出機側から
見た設備図)である。
【図2】従来の後面処理設備例を示す説明図である。
【図3】ソーゲージテーブルの図である。
【図4】切断形材処理設備の図である。
【図5】従来の押出設備におけるタイムチャートであ
る。
【図6】本発明における後面処理の一部の配列を示す平
面図である。
【図7】本発明におけるソーチャージテーブル及びバイ
パスコンベアーの細部を示す平面図である。
【図8】本発明におけるソーチャージテーブル及びバイ
パスコンベアの細部を示す正面図である。
【図9】本発明における第1、第2ソーゲージテーブル
及び検査台などの切断以降の精製・検査を示す平面図で
ある。
【図10】ソーゲージテーブル及びスペーサー供給装置
の拡大平面図である。
【図11】本発明実施例で1ダイス当たり2本の形材を
押出すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 押出機 2 プラー 3 ランナウトテーブル 4 第1クーリングテーブル 5 第2クーリングテーブル 6 ストレッチャーヘッドストック 7 テールストック 8 第1移載テーブル 9 第1ストレージテーブル 10 第2移載テーブル 11 第1ソーチャージテーブル 12 切断機 14 第1ソーゲージテーブル 15 No.3移載テーブル 16 検査テーブル 18 ストレッチャー 19 ファン 21 第2ソーチャージテーブル 22 ファン 23 切断機 24 第2ソーゲージテーブル 25 ベルトコンベアー 26 ホイール回転軸 27 テーブル 28 駆動軸 29 ジャッキボルト 30 駆動軸 31 ローラー 32 切断機 33 ローラー 34 第3ソーゲージテーブル 35 駆動軸 36 従動軸 37 ガイドホイール 40 ベルト駆動軸 41 第3ソーチャージテーブル 42 支柱 43、44、45 従動軸 46 ベルト 49 ブラケット 50 第1バイパスコンベアー 55 テーブル 56 コンベアー 57 モーター 58 ベルト 59 形材定寸ストッパー 60 第2バイパスコンベアー 64 エアシリンダー 65 スペーサー 66 スペーサー供給装置 67 形材積載装置 68 モーター 69 形材搬送コンテナ 70 形材 71 形材搬送コンベアー 72 第3移載テーブル 73 昇降機構 74 テーブルフレーム 75 昇降用エアシリンダー 76 昇降装置駆動軸 77 ベルト駆動軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機に付設されたランナウトテーブル
    と、ランナウトテーブルに並列して設けられたクーリン
    グテーブルと、該クーリングテーブルに並列して設けら
    れ、形材切断機を付設したソーチャージテーブル(以下
    「第1ソーチャージテーブル」と言う)と、第1ソーチ
    ャージテーブルの搬送方向に設けられたソーゲージテー
    ブル(以下「第1ソーゲージテーブル」と言う)とを含
    んでなるアルミニウム押出形材の後面処理設備におい
    て、 第1ソーチャージテーブル及び第1ソーゲージテーブル
    のそれぞれに並列して、別の形材切断機を付設した第2
    ソーチャージテーブル及び第2ソーゲージテーブルを併
    設し、第1ソーチャージテーブルの上方を形材を通過さ
    せるバイパスコンベアーを設けたことを特徴とするアル
    ミニウム押出形材の後面処理設備。
  2. 【請求項2】 第1ソーチャージテーブルの搬入側及び
    バイパスコンベアーの搬入側を昇降可能なコンベアーと
    して共用したことを特徴とする請求項1記載のアルミニ
    ウム押出形材の後面処理設備。
  3. 【請求項3】 第2ソーチャージテーブル及び第2ソー
    ゲージテーブルのそれぞれに並列して、さらに別の形材
    切断機を付設した第3ソーチャージテーブル及び第3ソ
    ーゲージテーブルを設けるとともに、前記バイパスコン
    ベアーをさらに第3ソーチャージテーブルまで延長させ
    たことを特徴とする請求項1又は2記載のアルミニウム
    押出形材の後面処理設備。
  4. 【請求項4】 前記バイパスコンベアーは第1ソーチャ
    ージテーブルから第2ソーチャージテーブルの搬入側ま
    での第1区間と、残余の第3ソーチャージテーブルの搬
    出側までの第2区間に分割され、それぞれの区間が独立
    の駆動手段を備えていることを特徴とする請求項3記載
    のアルミニウム押出形材の後面処理設備。
  5. 【請求項5】 第1ソーチャージテーブルの搬入側及び
    バイパスコンベアーの前記第1区間の搬入側を昇降可能
    な第1コンベアーとして共用するとともに、第2ソーチ
    ャージテーブルの搬入側及びバイパスコンベアーの前記
    第2区間の搬入側を昇降可能な第2コンベアーとして共
    用したことを特徴とする請求項4記載のアルミニウム押
    出形材の後面処理設備。
  6. 【請求項6】 ダイス交換、プラーチャッキング及び形
    材押出を含む作業を約199秒以下で行う押出サイクル
    にて1ダイス当り1〜2本のビレットの押出を2回以上
    継続して行い、押出された形材をストレッチングしまた
    クーリングテーブル上で冷却し、その後のソーチャージ
    テーブルへの移載、ソーゲージテーブルでのストレッチ
    代の切断と定尺切断及び切断形材の送出しを含んでなる
    作業を約100〜250秒で行う切断サイクルを実施す
    るアルミニウム押出形材の後面処理方法において、 形材切断機を付設した第1ソーチャージテーブルにて押
    出形材を切断し、第1ソーチャージテーブルに並列して
    付設した、別の形材切断機を付設した第2ソーチャージ
    テーブルに第1の形材とは別品種の第2の押出形材を第
    1ソーチャージテーブルの上方を通過するバイパスコン
    ベアーで搬送することを特徴とするアルミニウム押出形
    材の後面処理方法。
  7. 【請求項7】 第2ソーチャージテーブルに並列して付
    設した、別の形材切断機を付設した第3ソーチャージテ
    ーブルに第1及び2の形材とは別品種の第3の押出形材
    を、第1及び第2ソーチャージテーブルの上方を通過す
    るバイパスコンベアーで搬送して、切断を行うことを特
    徴とする請求項6記載のアルミニウム押出形材の後面処
    理方法。
JP13620296A 1996-05-30 1996-05-30 アルミニウム押出形材の後面処理設備及び後面処理方法 Pending JPH09314221A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012152803A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Showa Denko Kk キズ防止用治具
CN109014390A (zh) * 2018-10-06 2018-12-18 东台市飞凌电气设备有限公司 母线槽型材切割机送料装置

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