JPH09313866A - 排ガス浄化方法および装置 - Google Patents

排ガス浄化方法および装置

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JPH09313866A
JPH09313866A JP8135392A JP13539296A JPH09313866A JP H09313866 A JPH09313866 A JP H09313866A JP 8135392 A JP8135392 A JP 8135392A JP 13539296 A JP13539296 A JP 13539296A JP H09313866 A JPH09313866 A JP H09313866A
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JP
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region
gas
rotor
exhaust gas
adsorption layer
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Tomohiko Sadakata
知彦 貞方
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 維持費や運転費が低く、高性能の排ガス浄化
方法および装置を提供する。 【解決手段】 回転するロータ1内に吸着層を充填し、
有害物質を含む被処理ガス10を浄化領域2の吸着層と
接触させて有害物質を吸着し、吸着操作により吸着能力
が低下した吸着層をロータの回転により予熱領域3に移
動させ、予熱ガス15によって予熱した後、ロータの回
転により再生領域4に移動させ、ここで脱着ガス17に
よって加熱して吸着層から有害物質を脱着させ、再生さ
れた吸着層をロータの回転により冷却領域5に移動さ
せ、冷却ガス21により冷却した後、ロータの回転によ
り浄化領域2に移動させ、これによって排ガスを浄化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業施設などから
発生する有害物質を含有する排ガスの処理方法および装
置に係り、特に、装置内吸着層の再生能力を高めた排ガ
ス浄化方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業施設などから発生する有害物質を含
む排ガスを浄化する場合、排ガス量が多く有害物質の濃
度が低い条件では一工程で浄化処理を行なうよりも、排
ガスから有害物質を分離、濃縮し、少流量の高濃度ガス
にしてから処理する方が装置の小型化、運転費・維持費
の軽減などの点から有利なことが多い。例えば図5およ
び図6に示すような吸着材ハニカムからなる回転するロ
ータ1の吸脱着を利用し、排ガス中の有害物質の分離、
濃縮を連続的に行なう装置がよく利用される。
【0003】図5および6に示した例ではロータ1の両
端面の仕切板7によりロータ1を浄化領域2、再生領域
4および冷却領域5に区分し、浄化領域2において有害
物質を含む室温の排ガス10とロータ1を接触させて有
害物質をロータ1に吸着させる。有害物質の吸着量が多
くなるとロータ1の吸着能が低下するのでロータ1を再
生領域4に移動し高温の脱着ガス17で加熱し有害物質
を脱着する。有害物質の脱着が終了したロータ1は高温
であり、吸着能が低いので冷却領域5に移動させ冷却ガ
ス21で冷却して吸着能を回復する。このようにして再
生されたロータ1は浄化領域2に戻り排ガス10の浄化
処理を行なう。通常、冷却に用いた冷却ガス21を脱着
ガス17と兼用にして脱着作業の熱効率を向上させる。
ロータ1は回転により上記の各領域2、4、5を循環移
動することにより排ガス10を連続的に浄化する。ロー
タ1から有害物質を脱着するときに脱着ガス17の流量
を排ガス10の流量より少なくすると脱着ガス17中の
有害物質の濃度は排ガス10より高くなり、例えば脱着
ガス17の流量を排ガス10の1/10にすれば排ガス
10より有害物質の濃度が10倍高いガス18が得られ
る。
【0004】ところでこの形式の装置の負荷能力はロー
タ1の吸着容量と回転数で基本的に決定される。したが
って装置の負荷能力を高めるためにはロータ1の吸着容
量を拡大するか、ロータ1の回転数を高める必要があ
る。しかしロータ1の吸着容量を拡大するにはロータ1
の形状を大きくするか高価な高吸着性を有する吸着剤を
使用することになり装置形状の拡大やロータ1の製造費
の増加を生じる。このためロータ1の回転数を高くし再
生頻度を高めることで負荷能力を拡大することが望まし
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の形式の
装置はロータ1の回転数を増加すると再生領域4での脱
着時間が短縮されるのでロータ1の再生不足を生じる。
そこで再生領域4の容積を拡大すると他の領域の容積が
減少して装置の浄化性能が低下する。再生領域4のロー
タ1の再生能力を高め短時間でロータ1の再生が行なう
ことができれば、ロータ1の回転数を高くし多量の排ガ
ス10を小型の装置で処理することができる。
【0006】再生領域4の再生能力を高めるには、脱
着ガス17の温度を高くする、脱着ガス17の流量を
大きくする、再生領域4での脱着効率を高める、など
の方法がある。しかし、ガス漏れ防止のシール材の耐熱
温度から、通常脱着ガス17の温度は最大180℃であ
る。また脱着ガス17の流量を大きくすれば有害物質の
濃縮能力が低下し装置の利点が失われる。そのため装置
の負荷能力を拡大するには限られた容積の再生領域4で
ロータ1の脱着効率を高める必要がある。
【0007】本発明の目的は、産業施設などから発生す
る排ガス中の有害物質を除去する維持費や運転費が低
く、高性能の排ガス浄化方法および装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願で特許請求する発明は以下のとおりである。 (1)有害物質を含む被処理排ガスを吸着層と接触させ
有害物質を吸着層に吸着して被処理排ガスを浄化する浄
化領域と、上記浄化動作により吸着能力の低下した吸着
層に加熱された脱着ガスを接触させて吸着層を再生する
再生領域とを有し、上記浄化領域と再生領域の間を吸着
層が移動する手段を設けて被処理排ガス中の有害成分を
吸着して除去する排ガス浄化装置において、浄化領域と
再生領域の間に、浄化領域から移動してきた吸着能力の
低下した吸着層を予熱ガスにより予熱する予熱領域を設
けたことを特徴とする排ガス浄化装置。
【0009】(2)有害物質を含む被処理排ガスを吸着
層と接触させて有害物質を吸着させて被処理ガスを浄化
する浄化領域と、上記浄化動作により吸着能力の低下し
た吸着層に加熱された脱着ガスを接触させて有害物質を
脱着させて吸着層を再生する再生領域と、再生された吸
着層を冷却ガスと接触させて冷却する冷却領域とを備
え、浄化領域、再生領域、冷却領域、再び浄化領域の順
に吸着層を循環移動させて被処理排ガス中の有害物質を
吸着除去する排ガス浄化装置において、上記浄化領域と
再生領域の間に吸着層を予熱ガスと接触させて予熱する
予熱領域を設けたことを特徴とする排ガス浄化装置。
【0010】(3)(1)または(2)において、再生
領域で吸着層と接触する脱着ガスが予熱領域を出た予熱
ガスを加熱したものであることを特徴とする排ガス処理
装置。 (4)回転するロータ内に吸着層を充填し、有害物質を
含む被処理排ガスをロータ内の浄化領域内吸着層と接触
させて有害物質を吸着させ、浄化領域内での上記吸着操
作により吸着能力の低下した吸着層をロータの回転によ
り再生領域に移動させて脱着ガスにより加熱しつつ有害
物質を吸着層より脱着して再生させ、再生された吸着層
をロータの回転により冷却領域に移動させて冷却ガスに
より冷却し、冷却された吸着層をロータの回転により再
度前記浄化領域に移動させる排ガス浄化方法において、
上記浄化領域での浄化操作により吸着能力の低下した吸
着層をロータの回転により予熱領域に移動させて予熱ガ
スにより予熱し、予熱された吸着層を前記再生領域に移
動させることを特徴とする排ガス浄化方法。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施例によりさら
に詳細に説明する。 実施例1〜3 図1、図2および図3に本発明の実施例(それぞれ実施
例1、実施例2および実施例3とする)である排ガス浄
化装置の構成の概略を示した。また図4に吸着ロータ1
およびチェンバー6aと6bの構造を示した。ロータ1
は、例えば直径500mmおよび長さ400mmの円筒形状
であり、円筒の中は linch2 当たり約200個のセルを
有するハニカム構造となっている。ハニカムには見かけ
容積1 litter 当たり約100gのペンタシル型ゼオラ
イトが吸着剤として担持してある。ロータ1の両端面に
チェンバー6aと6bがあり、チェンバー6a、6b内
の仕切板7によりロータ1に流出入するガス流を浄化領
域2、予熱領域3、再生領域4および冷却領域5に分配
する。仕切板7は各領域間の気密を保持するため、ロー
タ1端面と接触する部分にテフロン製シール材がついて
いる。チェンバー6aと6bは、例えばロータ1の容積
の60%を浄化領域2、10%を予熱領域3、10%を
再生領域4および20%を冷却領域5に分割する。ロー
タ1は外周のベルト8とモータ9で駆動され、ロータ1
は浄化領域2、予熱領域3、再生領域4、冷却領域5、
再び浄化領域2の順に毎時10回転の速度で回転移動す
る。
【0012】有害物質を含む排ガス10はフィルタ11
を通過した後、チェンバー6aからロータ1の浄化領域
2に送られる。浄化領域2において排ガス10と接触し
たロータ1は排ガス10中の有害物質を吸着する。ロー
タ1により浄化された排ガス12はチェンバー6bを経
て排気ファン13に吸引され大気へ排出される。浄化領
域2で有害物質を吸着し吸着能が低下したロータ1は回
転により予熱領域3に移動する。
【0013】予熱ガス加熱器14で、例えば180℃ま
で加熱された予熱ガス15はチェンバー6aまたは6b
から予熱領域3に送られロータ1の予熱ガス15入口側
の端面は180℃まで加熱される。ロータ1と熱交換し
温度が低下した予熱ガス15は脱着した有害成分の一部
とともにロータ1の反対側の端面から出ていき、チェン
バー6aまたは6bを経て脱着ガス加熱器16へ送られ
る。ここで180℃まで再加熱された予熱ガス15は脱
着ガス17として再生領域4に送られる。予熱領域3で
予熱されたロータ1は再生領域4へ回転移動し上記の脱
着ガス17と接触する。脱着ガス17は入口側の端面を
180℃近くまで加熱した後、反対側の端面から有害物
質を多量に含むガス18としてロータ1を出て、チェン
バー6aまたは6bを経て燃焼処理装置19に送られ
る。燃焼処理装置19で有害成分を焼却除去した脱着ガ
ス18は排気ファン23に吸引され大気へ放出される。
【0014】再生領域4で再生が完了したロータ1は次
の冷却領域5に回転移動する。フィルタ20を通過した
室温の大気を冷却ガス21として使用し、再生領域4で
高温になったロータ1を室温まで冷却して吸着能を回復
させる。ロータ1を冷却した冷却ガス22は温度が上昇
するので予熱ガス加熱器14に送って180℃まで加熱
し、予熱ガスとして使用する。吸着能を回復したロータ
1は再び浄化領域2に戻って排ガス10の浄化処理を行
なう。
【0015】実施例1、2および3ではそれぞれ排ガス
10、予熱ガス15および脱着ガス17の流れる方向の
組み合わせが異なり、実施例1は図1に示したように排
ガス10と予熱ガス15の流れる方向が順行しており、
排ガス10と脱着ガス17の流れる方向が逆行してい
る。実施例2は図2に示したように排ガス10と予熱ガ
ス15の流れる方向が逆行しており、排ガス10と脱着
ガス17の流れる方向が順行している。実施例3は図3
に示したように排ガス10の流れる方向に対し予熱ガス
15と脱着ガス17の流れる方向が逆行している。
【0016】ただし、本発明はロータ1の寸法および形
状、ロータ1の駆動方法、吸着剤の種類および担持量、
ロータ1内の構造、ハニカムのセル密度、吸着ロータ内
の各領域の容積割合、各領域を通過するガスの種類と温
度条件などを上記の条件に限るものではなく、これらの
条件は装置の使用条件によって最適なもの選定すべきも
のである。
【0017】比較例1および2 図5および図7に比較例1および比較例2となる従来型
の排ガス浄化装置の構成の概略を示した。また図6に比
較例の装置に用いたロータ1およびチェンバー6aと6
bの構造を示した。比較例においては、実施例の装置と
チェンバー6aと6bの構造が異なり、ロータ1に流出
入するガス流を浄化領域2、再生領域4および冷却領域
5の三領域に分配している。他の条件は実施例1と同等
である。ロータ1の容積の75%を浄化領域2、25%
を再生領域4および25%を冷却領域5に割り当てた従
来構造の装置である。
【0018】比較例1および2はそれぞれ排ガス10に
対する脱着ガス17の流れる方向が異なり、比較例1は
図5に示したように排ガス10と脱着ガス17の流れる
方向が逆行している。比較例2は図7に示したように排
ガス10と脱着ガス17の流れる方向が順行している。
実施例と比較例の各排ガス浄化装置にそれぞれトルエン
を100ppm を含む20℃の試験ガス10を1,800
m3/hの流量で流して運転した。この時、浄化領域2にお
ける空間速度(SV)はいずれの装置も約30,000
/hである。20℃の大気を冷却ガス21として180m3
/hの流量で流し、定常状態に達したところで各装置の浄
化された排ガス12と再生領域4から排出された脱着ガ
ス18の中に含まれるトルエンの濃度を測定した。また
この試験条件下の各排ガス浄化装置におけるロータ1上
のトルエン吸着量の分布と温度分布について調べた。
【0019】図8に実施例1の装置におけるロータ1上
のトルエン吸着量の分布を示す。ロータ1上の位置は排
ガス入口側端面を基準としたガス流れ方向の長さで示
し、吸着量は吸着剤の飽和吸着量に対する割合で示し
た。ロータ1が浄化領域2から予熱領域3へ移動する直
前の状態であり、排ガス10入口側の端面付近は浄化領
域2にある間トルエン濃度が100ppm の試験ガスと接
触し続けるので飽和吸着量に達する吸着量がある。これ
に対し排ガス12出口側の端面は上流側でトルエンが吸
着されたガスと接触しているのでほとんど吸着量はな
い。他の実施例や比較例の装置においても同様の傾向が
認められる。
【0020】図9に比較例の装置における再生領域4で
のロータ1の温度分布を示した。実線で比較例1の結果
を示し、点線で比較例2の結果を示す。比較例1の装置
は排ガス10と脱着ガス17の流れが逆行しているので
180℃の脱着ガス17が流入する排ガス12出口側の
端面付近の温度は180℃である。しかしロータ1と脱
着ガス17の間で熱交換が行なわれ脱着ガス17の温度
は下がるので下流の排ガス10入口側の端面付近では温
度が60℃まで低下する。比較例2の装置は排ガス10
と脱着ガス17の流れが順行しているので、比較例1と
逆に排ガス10入口側の端面付近の温度が180℃にな
り、排ガス12出口側の端面付近は60℃である。
【0021】図10に比較例の装置におけるロータ1上
のトルエン吸着量の分布を示した。ロータ1が再生領域
4から冷却領域5へ移動する直前の状態であり、実線で
比較例1の結果を示し、点線で比較例2の結果を示す。
比較例1の場合、図8と図9で示したようにトルエン吸
着量が最も多い排ガス10入口側の端面付近でロータ1
の脱着温度が最も低い60℃なのでこの部分に吸着した
トルエンが残っている。
【0022】比較例2は排ガス10入口側の端面付近の
脱着温度が180℃と高温になるので吸着したトルエン
の残留はなくなるが、脱着ガス18の出口である排ガス
12出口側の端面付近の温度が60℃と低いため上流で
脱着したトルエンの一部が再吸着し吸着トルエンの残留
量が多い。この部分は浄化領域2に入ると装置の出口へ
直結するので装置の浄化率は低くなる。このように比較
例の装置では再生領域4でロータ1が完全に再生されな
いまま浄化領域2へ戻るので装置の浄化能力が低くな
る。
【0023】図11に実施例の装置における予熱領域3
でのロータ1の温度分布を示した。実線は実施例2と実
施例3、点線は実施例1の温度分布を示す。実施例1の
装置は排ガス10と予熱ガス15の流れが順行している
ので排ガス10入口側の端面付近の温度が180℃まで
上がり、実施例2および実施例3の装置は排ガス10と
予熱ガス15の流れが逆行しているので排ガス12出口
側の端面付近の温度が180℃まで上がる。予熱ガス1
5がロータから出ていく端面付近のロータ温度はいずれ
の実施例の装置でも40℃であり、ガス線速度が比較例
の2倍なので比較例の装置の再生領域4における脱着ガ
ス18出口側の端面の温度より低くなる。
【0024】図12に実施例の装置における再生領域4
でのロータ1の温度分布を示した。実線は実施例1と実
施例3の温度分布を、点線は実施例2の温度分布を示
す。各実施例では排ガス10、予熱ガス15および脱着
ガス17の流れる方向の組み合わせが異なるが、いずれ
も脱着ガス17が流入してくる端面付近のロータ1温度
は180℃近くまで上がり、反対側の流出していく側の
端面付近の温度は約120℃となる。このように予熱領
域3でロータ1が予熱されているので比較例の装置の温
度分布である図9と比較して温度分布の差が小さくな
り、ロータ1の最低温度は60℃から120℃へ上昇し
ている。
【0025】図13に実施例の装置におけるロータ1上
のトルエン吸着量の分布を示した。ロータ1が再生領域
4から冷却領域5へ移動する直前の状態を示している。
この試験条件では吸着物質のトルエンが吸着剤のゼオラ
イトから脱着する温度は120℃前後であり、また再生
領域4にあるロータ1は120℃以上であるので吸着ト
ルエンの残留や脱着したトルエンの再吸着が防止されて
いる。図10の比較例の装置の結果と比べロータ1上に
ほとんどトルエンは残留しておらず、ロータ1の再生が
完全に行なわれていることを示している。
【0026】表1に実施例および比較例の装置で上記の
試験運転を行なったときの運転結果を示した。装置から
出た排ガス12と装置に送り込んだ試験ガス19中のト
ルエン濃度の比から浄化率を求め、脱着ガス18中のト
ルエン量と排ガス10から吸着されたトルエン量の比か
ら濃縮倍率を求めた。実施例の装置は排ガス10中のト
ルエンを100%近く除去しており、それに応じて比較
例の装置に比べトルエンの濃縮も高くなり同規模の比較
例よりトルエン除去性能が高くなっている。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明の排ガス浄化方法および装置によ
れば、同じ種類の吸着材を同じ量使用して、従来型のも
のより吸着性能を高めることができるので同じ性能の装
置であれば従来型より吸着層を小型にでき、装置の小型
化、装置価格の軽減、吸着層の交換費用の軽減が計れ
る。さらにロータへの排ガス分配機構を変更するだけで
従来から使用されている吸着ロータをそのまま使用でき
るので、在来機種の性能向上にも容易に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の排ガス浄化装置の概要を示
した図。
【図2】本発明の実施例2の排ガス浄化装置の概要を示
した図。
【図3】本発明の実施例3の排ガス浄化装置の概要を示
した図。
【図4】本発明の実施例に用いた吸着ロータ1とガスチ
ェンバーの形状を示した図。
【図5】従来技術からなる比較例1の排ガス浄化装置の
概要を示した図。
【図6】従来技術からなる比較例に用いた吸着ロータ1
とガスチェンバーの形状を示した図。
【図7】従来技術からなる比較例2の排ガス浄化装置の
概要を示した図。
【図8】実施例1の装置の浄化領域2における吸着ロー
タ1上のトルエン吸着量の分布を示した図。
【図9】比較例の装置の再生領域4における吸着ロータ
1の温度分布を示した図。
【図10】比較例の装置の再生装置4における吸着ロー
タ1上のトルエン吸着量の分布を示した図。
【図11】実施例の装置の予熱領域3における吸着ロー
タ1の温度分布を示した図。
【図12】実施例の装置の再生領域4における吸着ロー
タ1の温度分布を示した図。
【図13】実施例の装置の再生領域4における吸着ロー
タ1上のトルエン吸着量の分布を示した図。
【符号の説明】
1…ロータ、2…浄化領域、3…予熱領域、4…再生領
域、5…冷却領域、6a、6b…チェンバー、7…仕切
板、8…ベルト、9…モータ、10…排ガス、11…フ
ィルタ、12…浄化された排ガス、13…排気ファン、
14…予熱ガス加熱器、15…予熱ガス、16…脱着ガ
ス加熱器、17…脱着ガス、18…脱着出口ガス、19
…燃焼処理装置、20…フィルタ、21…冷却ガス、2
2…冷却出口ガス、23…排気ファン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有害物質を含む被処理排ガスを吸着層と
    接触させ有害物質を吸着層に吸着して被処理排ガスを浄
    化する浄化領域と、上記浄化動作により吸着能力の低下
    した吸着層に加熱された脱着ガスを接触させて吸着層を
    再生する再生領域とを有し、上記浄化領域と再生領域の
    間を吸着層が移動する手段を設けて被処理排ガス中の有
    害成分を吸着して除去する排ガス浄化装置において、浄
    化領域と再生領域の間に、浄化領域から移動してきた吸
    着能力の低下した吸着層を予熱ガスにより予熱する予熱
    領域を設けたことを特徴とする排ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 有害物質を含む被処理排ガスを吸着層と
    接触させて有害物質を吸着させて被処理ガスを浄化する
    浄化領域と、上記浄化動作により吸着能力の低下した吸
    着層に加熱された脱着ガスを接触させて有害物質を脱着
    させて吸着層を再生する再生領域と、再生された吸着層
    を冷却ガスと接触させて冷却する冷却領域とを備え、浄
    化領域、再生領域、冷却領域、再び浄化領域の順に吸着
    層を循環移動させて被処理排ガス中の有害物質を吸着除
    去する排ガス浄化装置において、上記浄化領域と再生領
    域の間に吸着層を予熱ガスと接触させて予熱する予熱領
    域を設けたことを特徴とする排ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、再生領域で
    吸着層と接触する脱着ガスが予熱領域を出た予熱ガスを
    加熱したものであることを特徴とする排ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 回転するロータ内に吸着層を充填し、有
    害物質を含む被処理排ガスをロータ内の浄化領域内吸着
    層と接触させて有害物質を吸着させ、浄化領域内での上
    記吸着操作により吸着能力の低下した吸着層をロータの
    回転により再生領域に移動させて脱着ガスにより加熱し
    つつ有害物質を吸着層より脱着して再生させ、再生され
    た吸着層をロータの回転により冷却領域に移動させて冷
    却ガスにより冷却し、冷却された吸着層をロータの回転
    により再度前記浄化領域に移動させる排ガス浄化方法に
    おいて、上記浄化領域での浄化操作により吸着能力の低
    下した吸着層をロータの回転により予熱領域に移動させ
    て予熱ガスにより予熱し、予熱された吸着層を前記再生
    領域に移動させることを特徴とする排ガス浄化方法。
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EP0920900A1 (en) * 1997-11-05 1999-06-09 Nichias Corporation Gas treating apparatus
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