JPH09313650A - テニスラケット - Google Patents

テニスラケット

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Publication number
JPH09313650A
JPH09313650A JP8132022A JP13202296A JPH09313650A JP H09313650 A JPH09313650 A JP H09313650A JP 8132022 A JP8132022 A JP 8132022A JP 13202296 A JP13202296 A JP 13202296A JP H09313650 A JPH09313650 A JP H09313650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
frame
tennis racket
layer
thermoplastic synthetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP8132022A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Iida
克己 飯田
Toyotake Matsuoka
豊武 松岡
Yasuhiko Takahashi
恭彦 高橋
Tadatoshi Yamada
忠利 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Sports Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Sports Co Ltd
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Publication date
Application filed by Bridgestone Sports Co Ltd filed Critical Bridgestone Sports Co Ltd
Priority to JP8132022A priority Critical patent/JPH09313650A/ja
Publication of JPH09313650A publication Critical patent/JPH09313650A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易であると共に、耐久性に優れ、し
かも振動吸収性に優れた熱可塑性合成樹脂と繊維強化熱
硬化性合成樹脂とを複合させたテニスラケットを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 テニスラケット1は、フェースフレーム
2、シャフトフレーム3及びグリップ部4よりなる。フ
ェースサイド2s以外の部分は、繊維強化熱硬化性合成
樹脂にて構成されている。フェースサイド2s部分だけ
は、繊維強化熱硬化性合成樹脂よりなる外層5及び内層
7と、熱可塑性合成樹脂よりなる中間層6との3層構造
となっている。このフェースサイド2s部分は、繊維強
化熱硬化性合成樹脂プリプレグ8a,8aの間に熱可塑
性合成樹脂フィルム8bを介在させた複層プリプレグ8
を用いることにより形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維強化合成樹脂製
のテニスラケットに係り、特に熱可塑性合成樹脂と繊維
強化熱硬化性合成樹脂とを複合させた振動吸収性の良い
テニスラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の合成樹脂製テニスラケットは、繊
維強化熱硬化性合成樹脂製とされることが多かった。な
お、全体が繊維強化熱可塑性合成樹脂製のテニスラケッ
トは、成形装置が高価でありコスト高であると共に、強
度が低い。
【0003】そこで、繊維強化熱硬化性合成樹脂製テニ
スラケットの衝撃吸収性等を向上させるために、繊維強
化熱硬化性合成樹脂のフレームの外表面に熱可塑性合成
樹脂層を設けたテニスラケットが提案された(特開平3
−280974号公報)。同号公報では、この熱可塑性
合成樹脂層は好ましくは熱可塑性ウレタンエラストマー
のフィルムを用いて構成される。
【0004】具体的には、エポキシ等の繊維強化プリプ
レグを中心材の回りに巻き付けて外殻成形材を形成す
る。
【0005】これとは別に、繊維強化熱硬化性樹脂プリ
プレグの上に熱可塑性樹脂フィルムを設けた複層プリプ
レグを作成しておき、この複層プリブレグを上記外殻成
形材の回りに巻き付け、この際、熱可塑性樹脂フィルム
が最外表面に位置するように巻き付けを行う。
【0006】その後、このプリプレグ積層体の外周に押
さえテープを巻回し、この押さえテープによってプリプ
レグ層の変形を防止しながらプリプレグ積層体を加熱硬
化させてラケットフレームを得る。
【0007】硬化後、ラケットフレーム表面から押さえ
テープを取り除いた後、押さえテープで押さえられてい
たことにより生じた硬化体表面のシワを除去して平滑に
する。このシワを除去するには、ラケットフレーム表面
を加熱して熱可塑性樹脂フィルム層を軟化させた上でこ
れを押圧し、シワを伸ばすようにしてラケットフレーム
表面を平滑にする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平3−280
974号公報のように最外層に熱可塑性合成樹脂層を設
けたテニスラケットは、成形後に表面からシワを取り除
く作業が必要であり、製造に手間がかかる。
【0009】また、最外層の熱可塑性合成樹脂層がその
下の熱硬化性合成樹脂から剥れ易い。
【0010】さらに、熱可塑性合成樹脂層が熱硬化性合
成樹脂に比べて傷付き易く、テニスラケットの耐久性が
低いものとなる。
【0011】本発明は、このような問題点を解決し、製
造が容易であると共に、耐久性に優れ、しかも振動吸収
性に優れた熱可塑性合成樹脂と繊維強化熱硬化性合成樹
脂とを複合させたテニスラケットを提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のテニスラケット
は、ガットが張られるフェースフレームと、該フェース
フレームに連なるシャフトフレームと、該シャフトフレ
ームに連なるグリップ部とを有するテニスラケットにお
いて、該フェースフレーム及びシャフトフレームよりな
るフレームのうち少なくとも一方のフレームが、繊維強
化熱硬化性合成樹脂製の本体部と、該本体部の内部に設
けられた熱可塑性合成樹脂層とで構成されていることを
特徴とするものである。
【0013】この熱可塑性合成樹脂層は、前記フレーム
の長手方向と垂直な断面において該フレームを周回して
いることが好ましい。
【0014】また、このフレームは中空殻体形状であ
り、該フレームの長手方向と垂直な断面において外面部
と内面部が繊維強化熱硬化性合成樹脂にて構成され、こ
れら外面部と内面部との間に熱可塑性合成樹脂層が設け
られていることが好ましい。
【0015】かかる本発明のテニスラケットは、熱可塑
性合成樹脂層が設けられており、全体が熱硬化性合成樹
脂よりなるテニスラケットに比べ衝撃吸収性に優れ、ソ
フトな打球感が得られる。
【0016】また、この熱可塑性合成樹脂層がフレーム
の内部に配置されているから、熱可塑性合成樹脂層が剥
れたりすることもない。また、外表面が熱硬化性合成樹
脂となるため、傷付きにくく耐久性も良いものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1(a)は実施の形態に係るテ
ニスラケットの正面図、同(b)は同(a)のB−B線
に沿う断面図、図(c)はプリプレグの斜視図である。
【0018】このテニスラケット1は、フェースフレー
ム2、シャフトフレーム3及びグリップ部4よりなる。
フェースサイド2s以外の部分は、繊維強化熱硬化性合
成樹脂にて構成されている。フェースサイド2s部分だ
けは、繊維強化熱硬化性合成樹脂よりなる外層5及び内
層7と、熱可塑性合成樹脂よりなる中間層6との3層構
造となっている。
【0019】このフェースサイド2s部分は、図1
(c)に示すように繊維強化熱硬化性合成樹脂プリプレ
グ8a,8aの間に熱可塑性合成樹脂フィルム8bを介
在させた複層プリプレグ8を用いることにより形成され
ている。
【0020】フェースサイド2s部分以外については繊
維強化熱硬化性合成樹脂プリプレグのみを用いて形成さ
れている。
【0021】このように構成されたテニスラケット1に
おいては、フェースサイド2s部分に熱可塑性合成樹脂
層(中間層6)が設けられているため、全体が熱硬化性
合成樹脂のみにて構成されたテニスラケットに比べ衝撃
吸収性、振動吸収性が良い。また、全体が熱可塑性合成
樹脂のみにて構成されたテニスラケットに比べ、強度及
び剛性が高い。
【0022】この中間層6は熱硬化性合成樹脂よりなる
本体部の中に埋設された構成となっているため、熱可塑
性合成樹脂層が傷ついたり剥れたりすることもない。
【0023】なお、本発明においては、熱可塑性合成樹
脂層を設けた部分における熱硬化性合成樹脂層の厚みは
その他の部分における熱硬化性合成樹脂層の厚みとほぼ
等しくするようにしても良い。このようにすると、熱可
塑性合成樹脂層を設けた部分(図1(a)ではフェース
サイド部2s)の単位長さ重量(フェースフレーム等の
フレームの長手方向における単位長さ当りの重量)が該
熱可塑性合成樹脂層(中間層6)を設けなかった場合に
比べ中間層6の分だけ増加する。フェースサイド部分の
単位長さ重量を増大させることにより、テニスラケット
の軸回りの慣性モーメントが増加し、面安定性及びスピ
ン付与性能が向上する。
【0024】この場合、フェーストップ2tにのみ上記
中間層6を配置してフェーストップ2tの単位長さ重量
を大きくすれば、ストローク時やサービス時等の慣性モ
ーメントが増大し、ボール速度を増大させることができ
る。また、シャフト部3に中間層6を配置した場合に
は、バランスがトップライトとなり、テニスラケットの
操作性が向上する。
【0025】本発明のテニスラケットを構成する、繊維
強化熱硬化性合成樹脂の補強繊維としては、カーボン繊
維、ボロン繊維、アルミナ繊維、超極細鉄線、Ti−S
i−C−O系繊維(商品名チラノ繊維)、芳香族ポリア
ミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチ
レン繊維などを用い得るが、引張弾性率が15ton/
mm2 以上とりわけ20〜40ton/mm2 のものが
好ましく、強度及び弾性さらにはコストの面からはHM
グラファイトと称される高強度・高弾性タイプのカーボ
ン繊維がより好ましい。
【0026】熱硬化性合成樹脂としては、強度、耐久性
及び価格の点でエポキシ樹脂が好適である。中間層を構
成する熱可塑性合成樹脂としてはナイロン、ポリウレタ
ンが好適である。この熱可塑性合成樹脂は、熱硬化性合
成樹脂に対する相溶性が良いものが好ましい。
【0027】本発明のラケットフレームを製造するに
は、プリプレグシートを芯材の回りに積層し、これを金
型のフレーム形状としたキャビティ内に配置し加熱する
という繊維強化合成樹脂製ラケットフレームの通常の製
造法によれば良い。この場合、プリプレグシートにおけ
る繊維の量及び配向方向を変えることにより、繊維強化
合成樹脂の弾性率を変えることができる。
【0028】中間層6は、図1(b)のようにフレーム
長手方向と垂直な断面においてフレーム全体を周回する
ように設けられるのが好ましいが、図2(a),(b)
のように周方向の一部にのみ配置されても良い。
【0029】中間層6を図1(b)のように周回させて
設ける場合、該中間層6の厚みは外層5、中間層6及び
内層7の全体の厚みの2〜20%とりわけ5〜15%と
するのが好ましい。外層5の該全体厚みに対する比率は
20〜80%とりわけ35〜65%とするのが好まし
い。
【0030】
【発明の効果】以上の通り、本発明のテニスラケット
は、熱可塑性合成樹脂層を有しており、衝撃吸収性、振
動吸収性に優れる。また、熱可塑性合成樹脂層がフレー
ム内部に配置されているため、製造が容易であると共
に、耐久性も良い。
【0031】本発明のテニスラケットにあっては、熱硬
化性合成樹脂層を利用して部分的に重量を増加させ、所
望の特性(例えば、面安定性、スピン付与性能、操作性
など)を高めることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は実施の形態に係るテニスラケット
の正面図、同(b)は同(a)のB−B線に沿う断面
図、図(c)はプリプレグの斜視図である。
【図2】別の実施の形態に係るテニスラケットの断面図
である。
【符号の説明】
1 テニスラケット 2 フェースフレーム 3 シャフトフレーム 4 グリップ部 5 外層 6 中間層 7 内層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 忠利 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガットが張られるフェースフレームと、
    該フェースフレームに連なるシャフトフレームと、該シ
    ャフトフレームに連なるグリップ部とを有するテニスラ
    ケットにおいて、 該フェースフレーム及びシャフトフレームよりなるフレ
    ームのうち少なくとも一方のフレームが、繊維強化熱硬
    化性合成樹脂製の本体部と、該本体部の内部に設けられ
    た熱可塑性合成樹脂層とで構成されていることを特徴と
    するテニスラケット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記熱可塑性合成樹
    脂層は、前記フレームの長手方向と垂直な断面において
    該フレームを周回していることを特徴とするテニスラケ
    ット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記フレーム
    は中空殻体形状であり、該フレームの長手方向と垂直な
    断面において外面部と内面部が繊維強化熱硬化性合成樹
    脂にて構成され、これら外面部と内面部との間に熱可塑
    性合成樹脂層が設けられていることを特徴とするテニス
    ラケット。
JP8132022A 1996-05-27 1996-05-27 テニスラケット Pending JPH09313650A (ja)

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JP8132022A JPH09313650A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 テニスラケット

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JP8132022A JPH09313650A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 テニスラケット

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JP8132022A Pending JPH09313650A (ja) 1996-05-27 1996-05-27 テニスラケット

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010513057A (ja) * 2006-12-13 2010-04-30 ヘンケル コーポレイション プリプレグ積層体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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