JP2001062014A - ゴルフシャフト - Google Patents

ゴルフシャフト

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JP2001062014A
JP2001062014A JP23816599A JP23816599A JP2001062014A JP 2001062014 A JP2001062014 A JP 2001062014A JP 23816599 A JP23816599 A JP 23816599A JP 23816599 A JP23816599 A JP 23816599A JP 2001062014 A JP2001062014 A JP 2001062014A
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JP
Japan
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prepreg sheet
golf shaft
gpa
fibers
fiber
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JP23816599A
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English (en)
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Ryoji Higuchi
良司 樋口
Yoshichika Mizuno
吉近 水野
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Mizuno Corp
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Mizuno Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、曲げ剛性の増加を極力抑えつつ、曲
げ強度や衝撃強度を向上させたゴルフシャフトを提供し
ようとするものである。 【解決手段】 FRP製ゴルフシャフトの先端部側の最
外層に、引張り弾性率150GPa以下の炭素繊維51
としてピッチ系炭素繊維(日本グラファイトファイバー
(株)製):引張り弾性率50GPa、破断時伸び率2%
のものと有機繊維52としてパラ系アラミド繊維(東レ
・デュポン(株)製商品名:ケブラー29):引張り弾性率
50GPa、破断時伸び率4%のものを、体積比が9
0:10となるように、略均等間隔に混在させて引き揃
えてプリプレグシートを形成し、その外側にガラス繊維
からなるクロスまたは引き揃えの保護プリプレグシート
10を貼り合わせた複合プリプレグシート50を配置さ
せて形成されたゴルフシャフト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフシャフトに
関するものであり、さらに詳しくは、複数のFRP層を
積層して形成されるゴルフシャフトにおいて、該ゴルフ
シャフトの意匠性を向上させ、かつ曲げ剛性の増加を少
なくして、曲げ強度および衝撃強度を向上させたゴルフ
シャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴルフシャフトとしては、強
化繊維を一方向に引き揃えて、成形用樹脂を含浸させ
た、いわゆるプリプレグシートを、シャフト成形用マン
ドレルに巻回して形成されたFRP層を複数層積層して
なる構成のものが公知である。前記ゴルフシャフトを構
成している強化繊維は、弾性率が200GPa〜600
GPa程度の炭素繊維が用いられるのが一般的であった
が、最近では、前記ゴルフシャフトを軽量化するため
に、前記範囲以上の弾性率を有する強化繊維が用いられ
るようになってきている。
【0003】然しながら高弾性率の強化繊維を用いてシ
ャフトの軽量化を実現させる場合には、特にゴルフシャ
フトのヘッドを取り付ける側の強度不足を伴うので、こ
れを補うために、ヘッドを取り付ける側に、部分的に前
記プリプレグシートを多く巻回積層して補強を行ってい
た。前記補強を行うことにより補強部分であるヘッド取
り付け側の曲げ強度を向上させることが出来たが、同時
に前記部分の曲げ剛性も大きくなってしまい、シャフト
全体としてみてみると、曲げ剛性の分布が滑らかである
とは言えず、従って、ゴルフシャフトのしなりも滑らか
であるとは言い難いといった問題があった。
【0004】そこで、前記補強を行うことによる、ゴル
フシャフトの曲げ剛性の増加を抑え、ゴルフシャフトと
して滑らかなしなりを実現するために、たとえば、特開
平3−168168号公報に開示されているように、有
機重合体からなるテープ状フィルムをシャフトのヘッド
取り付け側に巻回積層し、打球時の衝撃強度を向上させ
たものが公知である。
【0005】その他、特開平9−141754号公報に
開示されているように、従来よりも低弾性率の炭素繊
維、たとえば、曲げ弾性率が5GPa〜150GPa程
度の炭素繊維からなるプリプレグシートを用いて補強を
行うことにより、ゴルフシャフトの前記補強部分の曲げ
剛性の増加を抑えて、強度を向上させたものも見られ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記有機重合体からな
るテープ状フィルムをシャフトのヘッド取り付け側に巻
回積層して補強を行ったシャフトは、衝撃強度を向上さ
せることができた。しかし、前記有機重合体(ここでは
アラミドフィルムを使用しているが)はフィルム状であ
ることなどにより、他の強化繊維から成るプリプレグシ
ートとの密着性が良好とはいえないことや、最外層に使
用した場合には、仕上げの研磨をするのに、例えば炭素
繊維強化樹脂層に比べて研磨され難いといった問題点が
あった。
【0007】また、曲げ弾性率が5GPa〜150GP
a程度の炭素繊維からなるプリプレグシートを用いたシ
ャフトは、前記部分が、シャフトの曲げ剛性に影響を及
ぼすことは比較的少なくすることが出来たが、前記炭素
繊維は、破断伸び率が2%程度であるため、強度を充分
に補強しようとすれば、前記プリプレグシートの積層量
を多くしなければならず、その分、重量が増加し、本来
の軽量化の妨げとなっていた。また、上記のような特徴
的な素材をシャフトの最外層に使用しても特に炭素繊維
の場合、基本的に黒の色調である為、視覚に分かりずら
く、ユーザーに使用素材の訴求がしにくかった
【0008】そこで本発明は、これら従来の課題を解決
し、軽量で、曲げ剛性の増加を極力抑えつつ、曲げ強度
や衝撃強度を向上させ、かつ意匠性に優れたゴルフシャ
フトを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、強化繊維を引き揃えたプリプレ
グシートを巻回してなるFRP層を積層して形成された
ゴルフシャフトにおいて、前記FRP層を構成するプリ
プレグシートの一部に有機繊維と引張り弾性率が150
GPa以下の炭素繊維からなる複合プリプレグシートを
用いたゴルフシャフトである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1のゴルフシャ
フトにおいて、前記複合プリプレグシートは、ゴルフシ
ャフト本体の最外層のFRP層に部分的に用いたゴルフ
シャフトである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2のゴ
ルフシャフトにおいて、前記複合プリプレグシートは、
ゴルフシャフト本体の先端側であって、該先端から後端
側へ100mm以上500mm以下の範囲に用いたゴル
フシャフトである。
【0012】請求項4の発明は、請求項1、2または3
のゴルフシャフトにおいて、前記複合プリプレグシート
は、引張り弾性率が60GPa以下の炭素繊維と染色さ
れたパラ系アラミド繊維を略均等間隔に混在させて引き
揃えたプリプレグシートの外側にガラス繊維のプリプレ
グシートを貼り合わせた構成を有するゴルフシャフトで
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して具体的に説明する。図1は、ゴルフシ
ャフトの全体構成例を示す図である。図1において、ゴ
ルフシャフト1は、シャフトの軸方向に沿って細径の先
端部3から、太径の後端部4にいたる緩やかな概略テー
パー形状を有している。図3は、ゴルフシャフト成形用
のマンドレル9に巻回されるプリプレグシートの一配置
構成例を示す図である。
【0014】ゴルフシャフトは、通常、バイアス層とス
トレート層からなるFRP層を積層することによって構
成されている。本発明のゴルフシャフト1の積層構造と
しては、図3に示すように、まず、ゴルフシャフト全体
を構成するバイアス層6となるバイアスプリプレグ61
とストレート層7となるストレートプリプレグ71が巻
回され、場合によっては、前記した各層の外側の必要な
個所に補強FRP層8となるプリプレグシート81が巻
回積層されてゴルフシャフト本体2が形成される。そし
て、前記プリプレグシートの一部には、150Gpa以
下の炭素繊維と有機繊維からなる複合プリプレグシート
50が用いられて複合FRP層5が形成されているもの
である。
【0015】前記ゴルフシャフト本体2に用いられるプ
リプレグシートの強化繊維としては、従来より公知の、
FRP成形品に用いられるものが使用でき、たとえば、
炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維、炭
化珪素繊維などが例示できるが、好ましくは、軽量で比
強度、比弾性率に優れた炭素繊維が用いられる。また、
ゴルフシャフト本体2のマトリックス樹脂としては、従
来から公知のもの、例えば、エポキシ樹脂、ポリエステ
ル樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱硬化
性樹脂や、ABS樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、PEEK樹脂などの熱可塑性樹脂が用いられる
が、好ましくは、エポキシ樹脂がよい。
【0016】前記ゴルフシャフト本体2のシャフト全体
を構成するFRP層の構成としては、軸方向に対して斜
向した方向に前記強化繊維を引揃えることで構成された
バイアスプリプレグ61によるバイアス層6および軸方
向に前記強化繊維を引揃えることで構成されたストレー
トプリプレグ71によるストレート層7から形成されて
いる。前記バイアスプリプレグ61は、例えば、弾性率
240〜400GPa の炭素繊維を軸方向に対して斜
向して引揃えたバイアスプリプレグ61a,61bを、
各炭素繊維の引揃方向が交差するように(好ましくは軸
方向に対して±30°〜±60°となるように)重ね合
わせて構成され、巻回されている。前記ストレートプリ
プレグ71は、弾性率240〜400GPa の炭素繊
維を軸方向に引揃えたものである。
【0017】また、前記のようにシャフト全体を構成す
るFRP層上には、たとえば、先端領域において補強F
RP層8となるプリプレグシート81が巻回される。こ
のプリプレグシート81は補強と共に外径調整用に用い
られるものであり、弾性率240〜400GPa の炭
素繊維を軸方向に引揃えて構成されている。
【0018】そして、前記したように構成されたプリプ
レグシートの一部には、150Gpa以下の炭素繊維と
有機繊維からなる複合プリプレグシート50が用いら
れ、巻回されている。この複合プリプレグシート50の
大きさ、並びに巻回される位置はゴルフシャフト1の特
性の設計によって任意に選択され、たとえば、先端部3
側、後端部4側、キックポイント部などがある。また、
積層位置についても、前記した最外層が好ましいが、そ
の外側にガラス繊維プリプレグ等を巻回して、後工程の
研磨作業の効率を向上させることもできる。
【0019】ここで複合プリプレグシート50の一構成
例を図2を参照して説明する。複合プリプレグシート5
0は、引張り弾性率が150Gpa以下の炭素繊維51
と有機繊維52を混在させて、前記繊維に成形用樹脂を
含浸させてなるものであり、150Gpa以下の炭素繊
維51としては、引張り弾性率が5〜150Gpaで引
張り強度1〜5Gpaのものが好ましく用いられ、前記
特性を有するものであれば、ポリアクリルニトリル系炭
素繊維、ピッチ系炭素繊維のいずれでも良く、要求され
るゴルフシャフトの特性に応じて選ばれる。また、有機
繊維52としては、たとえば、アラミド繊維、ポリイミ
ド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、全芳香族ポ
リエステル繊維等が用いられ、前記引張り弾性率が5〜
150Gpa以下の炭素繊維の内の、用いられる炭素繊
維の曲げ弾性率にあわせて選ばれ、前記炭素繊維の曲げ
弾性率±30GPa程度のものがよく、衝撃に対して大
きな強度を有し、染色性が良好であることから、アラミ
ド繊維が好ましい。このように、FRP製のゴルフシャ
フト1の一部に前記複合FRP層5を配置することによ
り、ゴルフシャフトの曲げ剛性を増加させる事なく、打
撃時の衝撃強度を向上させることができる。また、前記
した、通常のFRP層を形成するプリプレグシートのみ
の場合に比して、前記通常のFRP層を形成するプリプ
レグシートの使用量を少なくして衝撃強度を向上させる
ことができるので、ゴルフシャフト本体の重量の増加を
抑えることができる。
【0020】前記複合プリプレグシート50の構成とし
ては、有機繊維52と150Gpa以下の炭素繊維51
の体積比が、5:95〜30:70程度と成るように混
在させるのが好ましい。前記有機繊維52の混在量は、
5%以下であると曲げ強度を補強する効果が現れない
し、30%以上であると、有機繊維の影響が大きくな
り、圧縮側でざくつ破壊をおこし、曲げ強度が低下する
ため好ましくない。
【0021】前記両繊維51、52は、両繊維を均等間
隔となるように混在させて、一方向に引き揃えた状態で
プリプレグシートとするほか、引き揃えた前記炭素繊維
51のプリプレグシートの上に、引き揃えた有機繊維5
2のプリプレグシートを均等間隔をおいて重ねて複合プ
リプレグシート50とすれば、該複合プリプレグシート
50の成形工程が効率化出来るので好ましい。
【0022】また、前記複合プリプレグシート50とし
ては、前記した一方向引き揃えて形成したプリプレグシ
ートを使用することが出来るが、クロスプリプレグシー
トであっても良く、有機繊維52と150Gpa以下の
炭素繊維51が均等間隔に混在出来ていて、前記複合プ
リプレグシート50の曲げ強度や曲げ弾性率が、前記複
合プリプレグシート50全体で偏倚していなければ良
い。
【0023】
【実施例】次に、図3及び図4を参照して、複合プリプ
レグシート50をゴルフシャフト本体2の先端部3から
後端部4へ100mm以上500mm以下の範囲に配置
した実施例について説明する。前記した複合プリプレグ
シート50の構成としては、150Gpa以下の炭素繊
維51としてピッチ系炭素繊維(日本グラファイトファ
イバー(株)製):引張り弾性率50GPa、破断時伸び
率2%のものを用い、有機繊維52としてパラ系アラミ
ド繊維(東レ・デュポン(株)製商品名:ケブラー29):
引張り弾性率50GPa、破断時伸び率4%のものを用
いて、前記繊維の体積比が90:10となるように、交
互に均等間隔で引き揃えてプリプレグシートを形成し、
その外側に保護プリプレグシート10としてガラス繊維
からなるクロスまたは引き揃えプリプレグシートを貼り
合わせたものを形成して用いた。なお、図4はゴルフシ
ャフト1の先端部3近傍における断面を拡大し、巻回さ
れた各プリプレグシートの積層構造を示す図であり、最
外層に硬化後透明となる繊維からなる保護プリプレグシ
ート10に保護された複合プリプレグシート50が巻回
積層された状態が示されている。
【0024】前記ゴルフシャフト本体2の積層構成は、
まず、マンドレル9に炭素繊維を軸方向に対して斜向し
て引揃えたバイアスプリプレグ61a,61bを、前記
繊維の配向角度が交互になるように夫々2プライ巻回積
層している。そして、このバイアスプリプレグ61a、
61bの外側には、炭素繊維を軸方向に引揃えたストレ
ートプリプレグ71が2プライ巻回積層している。前記
ストレートプリプレグ71を巻回した後、先端部3側の
ストレートプリプレグ71上には、プリプレグシート8
1が巻回してあり、本実施例では、前記プリプレグシー
ト81を、前記構成の複合プリプレグシート50により
形成している。
【0025】本実施例のゴルフシャフト1では、前記し
たように、先端部3側の補強FRP層8を構成するプリ
プレグシート81に複合プリプレグシート50を配置さ
せて形成されたものであり、そのような構成とすること
により、先端部3の曲げ剛性の増加をまねくことなく打
撃時の衝撃強度を確保できるので、ゴルフシャフトの先
端部3から中央部に向かって滑らかな曲げ剛性を発現す
るゴルフシャフトとすることができる。
【0026】前記複合プリプレグシート50が配置され
る範囲は、先端部3側の好ましくは、該先端部3から後
端部4へ100mm以上500mm以下の範囲である。
前記複合プリプレグシート50の配置される範囲が前記
範囲より小さい場合は、補強FRP層8を配置した効果
が発現できないため好ましくない。また、前記範囲を超
えると、補強を必要としない部分にも配置することにな
るためシャフト全体の重量の増加をまねくことになるた
め好ましくない。
【0027】比較例として、前記補強FRP層8を、前
記複合プリプレグシート50に代えて、引張り弾性率5
0GPaのピッチ系炭素繊維(日本グラファイトファイ
バー(株)製):引張り弾性率50GPa、破断時伸び率
2%のプリプレグシートにより形成した他は、前記実施
例と同様としてゴルフシャフトを形成した。
【0028】前記実施例と比較例のゴルフシャフトにつ
いて、シャルピー衝撃物性について測定し比較した。そ
の結果、実施例のゴルフシャフトの衝撃曲げ弾性率36
GPa、衝撃曲げ強度928MPaで衝撃曲げ破断たわ
み11.2mmであった。これに対し、比較例のゴルフ
シャフトの衝撃曲げ弾性率38GPa、衝撃曲げ強度8
87MPaで衝撃曲げ破断たわみ8.5mmであった。
以上のことから、シャフト先端部の補強部分の剛性を増
加させることなく、衝撃強度を向上させることが出来た
ので、ゴルフシャフトのヘッド取付け部の折損を防止で
きる。
【0029】
【発明の効果】前記したように、ゴルフシャフトのFR
P層を形成するプリプレグシートの一部に、150Gp
a以下の炭素繊維と有機繊維からなる複合プリプレグシ
ートを用いたことにより、前記部分の曲げ剛性の増加を
少なくして、曲げ強度、衝撃強度を向上させることがで
きる。複合プリプレグシートは、引張り弾性率が5〜1
50Gpa以下の炭素繊維と有機繊維を組み合わせて成
ることから、両繊維の曲げ剛性も近似して、かつ、炭素
繊維の衝撃強度が弱い部分を有機繊維が補い、かつ、前
記両繊維を交互に均等間隔に配置してプリプレグシート
としたから、たとえば、先端部の補強として衝撃強度に
優れたアラミド繊維を用いた場合のように、積層する他
の層のプリプレグシートとの接着性があまり良好でなく
ても、本発明のように、炭素繊維を混在させることによ
り、炭素繊維の部分が他の層との接着性を向上させ、し
たがって、層間剥離等の恐れもなく、衝撃強度に優れた
有機繊維の特性を発現したゴルフシャフトとすることが
できる。また、染色されたアラミド繊維を用いることに
より、外観にも優れたゴルフシャフトが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフシャフトの一実施例例を示す
図。
【図2】複合FRP層を構成する複合プリプレグシート
の構成例を示す図。
【図3】本発明の一実施例に示したゴルフシャフトの巻
回された各プリプレグシートの一配置構成例を説明する
図。
【図4】本発明の一実施例のゴルフシャフトの先端部近
傍における拡大断面を示す図。
【符号の説明】
1 ゴルフシャフト 2 ゴルフシャフト本体 3 先端部 4 後端部 5 複合FRP層 6 バイアス層 7 ストレート層 8 補強FRP層 9 マンドレル 10 保護プリプレグシート 50 複合プリプレグシート 51 炭素繊維 52 有機繊維 61 バイアスプリプレグ 61a バイアスプリプレグ 61b バイアスプリプレグ 71 ストレートプリプレグ 81 プリプレグシート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維を引き揃えたプリプレグシート
    を巻回してなるFRP層を積層して形成されたゴルフシ
    ャフトにおいて、前記FRP層を構成するプリプレグシ
    ートの一部に有機繊維と引張り弾性率が150GPa以
    下の炭素繊維からなる複合プリプレグシートを用いたこ
    とを特徴とするゴルフシャフト。
  2. 【請求項2】 前記複合プリプレグシートは、ゴルフシ
    ャフト本体の最外層のFRP層に部分的に用いたことを
    特徴とする請求項1記載のゴルフシャフト。
  3. 【請求項3】 前記複合プリプレグシートは、ゴルフシ
    ャフト本体の先端側であって、該先端から後端側へ10
    0mm以上500mm以下の範囲に用いたことを特徴と
    する請求項1または2記載のゴルフシャフト。
  4. 【請求項4】 前記複合プリプレグシートは、引張り弾
    性率が60GPa以下の炭素繊維と染色されたパラ系ア
    ラミド繊維を略均等間隔に混在させて引き揃えたプリプ
    レグシートの外側にガラス繊維のプリプレグシートを貼
    り合わせた構成を有することを特徴とする請求項1、2
    または3記載のゴルフシャフト。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004081230A (ja) * 2002-08-22 2004-03-18 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴルフクラブシャフト
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WO2012108081A1 (ja) * 2011-02-09 2012-08-16 株式会社Kosuge 杖及び筒体
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