JPH09313517A - 再位置決め可能なポーチを備えた目立たないオストミー装置及びその形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に再位置決めすることができるポーチを
備えたオストミー装置を提供する。 【解決手段】 本発明の装置は、接着固定可能なポーチ
１２と、人体側取付ウエハ１４とを備えている。ポーチ
のフェイスプレート５０に、再封可能なフォームテープ
６０を備えるとともに、取付ウエハには、フォームテー
プで支持した剥離可能なフィルムを備えている。フォー
ムテープを備えることによって、ポーチを取付ウエハか
ら取り外す際に、フェイスプレートと取付ウエハとの接
合面に、皺や寄れが形成されることがない。フェイスプ
レートから延在するタブ５４は、ポーチを取付ウエハに
固定した後でも把持することができ、これにより、ポー
チを取付ウエハから取り外して再位置決めする際に、フ
ェイスプレートを取付ウエハから容易に剥離することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、目立たないオスト
ミー装置及びその形成方法に関する。特に、本発明は、
オストミーポーチを取り外したり小孔の周囲に再位置決
めしたりする間に、カップリング部材の接着接合面に実
質的に皺が形成されることがなく、また、ポーチ容器を
伸縮させずにポーチを取り外すことが可能な、新規な接
着固定式オストミー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ヨーロッパ特許出願公開第０６１１１２
２号明細書に示されたタイプの接着固定可能なオストミ
ーポーチを、人体の小孔（ストウマ）の周囲に設けた取
付ウエハ上に支持するとき、ポーチのフェイスプレート
と人体側取付ウエハとの間の接着接続は、通常、調節不
可能である。フェイスプレートが小孔と十分に一致して
いない場合、ポーチを人体側取付ウエハに接着固定した
後に、ポーチの位置を再調節できることが望ましいこと
が多い。

【０００３】しかし、接着固定式ポーチを人体側取付ウ
エハから取り外すと、特に、接着剤が強い接着力を有し
ている場合には、フェイスプレート及び／又は人体側取
付ウエハに皺が形成される可能性がある。人体側取付ウ
エハ又はポーチのフェイスプレートの皺や寄れは、ポー
チとウエハとの間のシールの一体性に不都合を生じる。
どのような皺や寄れであっても、ポーチのフェイスプレ
ートを人体側取付ウエハに再度取り付けるときに、蒸気
や物質が漏出する通路を形成することになり、これは好
ましくない。

【０００４】その上、人体側取付ウエハからポーチを取
り外す際、ポーチ容器によって、ポーチを調節する必要
がある場合が多い。接着固定式ポーチを調節するために
取り外す際、ポーチの容器に圧力すなわちひずみが加わ
ると、どのような圧力であっても、容器の材料を弱める
かあるいは破損する可能性があり、漏出経路をさらに形
成しかねない。

【０００５】接着固定式ポーチ容器の調節が困難である
ことが知られていて、かつ、ポーチに損傷を与えるかあ
るいは欠陥を生じる危険性があることが分かっているの
であれば、使用者が不快に感じていても、ポーチの調節
を断念する可能性が大いにある。そのようなポーチは、
普通は受け入れられるものではない。

【０００６】したがって、ポーチ容器、ポーチのフェイ
スプレート、又は取付ウエハに損傷を与えることなく、
かつ、再位置決め中に、漏出が生じないようにしたポー
チの固定に問題を生じることなく、ポーチを容易に取り
外したり位置決めしたりすることができる、接着固定式
ポーチを備えたオストミー装置を提供することが望まれ
ている。また、ポーチを取り付けたり取り外したりする
際に、比較的容易に操作することができる、目立ちにく
い接着固定式オストミー装置を提供するのが望ましい。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、以下のごとき新規なオストミー装置及び方法を提供
することを目的としている。本発明は、接着固定式オス
トミーポーチを備えた目立たないオストミー装置を提供
する。また、本発明は、ポーチと人体側取付ウエハとの
間の漏出防止シールに問題を生じることなく再位置決め
することができる、接着固定式オストミーポーチを備え
た、目立たないオストミー装置を提供する。また、本発
明は、ポーチのフェイスプレートを人体側取付ウエハに
対して操作し、フェイスプレートと人体側取付ウエハと
を実質的に同心に整列させることが可能な、目立たない
接着固定式オストミー装置を提供する。さらに、本発明
は、オストミーポーチを人体側取付ウエハに対して、皺
を形成せずに固定、取り外し、及び再固定する方法を提
供する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、以下の構成の接着固定式オストミ
ーポーチを備えた目立たないオストミー装置が提供され
る。

【０００９】本発明に係るオストミー装置は、接着固定
可能なフェイスプレートを有したポーチを備え、人体側
取付ウエハに取り付けている。ポーチは、端部を密封し
ているか又は排出可能に形成し、必要に応じて、人体側
取付ウエハから取り外して再位置決めすることができ
る。

【００１０】ポーチを人体側取付ウエハに接着して固定
した後に、ポーチを再位置決めしたり取り外したりする
のを容易にするために、ポーチのフェイスプレートにタ
ブを設けている。ポーチを人体側取付ウエハに固定した
後に、タブに手でアクセスすることができる。タブを把
持することによって、フェイスプレートを人体側取付ウ
エハから容易に剥離することができるとともに、フェイ
スプレートを人体側取付ウエハに対して、操作、位置決
め、及び再位置決めするのが容易になる。また、剥離力
は、ポーチのフェイスプレートを介して伝わるので、ポ
ーチの取り外し及び再位置決め中に、ポーチ容器が伸縮
することは、（たとえあったとしても、）ほとんどな
い。

【００１１】オストミー装置の接着カップリング手段
は、再封可能なテープと剥離可能なフィルムとを有して
いて、いずれか一方をポーチに備えるとともに、他方を
人体側取付ウエハに備えている。

【００１２】本発明の好ましい実施形態においては、再
封可能なテープをポーチに備えるとともに、剥離可能な
フィルムを人体側取付ウエハに備えている。ポーチの再
封可能なテープは、フォームテープの形態を有してい
る。また、人体側取付ウエハの剥離可能なフィルムは、
フォームテープによって支持している。人体側取付ウエ
ハとフェイスプレートとにフォームテープを備えること
によって、フェイスプレートを人体側取付ウエハに対し
て取り外したり再固定したりする間に、フェイスプレー
ト又は人体側取付ウエハのいずれかに、皺や寄れが生じ
ないようにしている。

【００１３】フォームテープを備えることによって、フ
ェイスプレート及び人体側取付ウエハに、皺が形成され
ないようにしているため、人体側取付ウエハに対してポ
ーチを数回位置合わせした場合でさえ、フェイスプレー
トと取付ウエハとの接合面が、漏出を生じないように互
いに接着固定される。

【００１４】人体側取付ウエハは、腹部と接する接着剤
を有していて、取付ウエハを腹面に固定するようにして
いる。腹面用接着剤の周縁部は、腹面用接着剤の縁部を
被覆した環状テープによって覆っている。環状の被覆テ
ープは、充分な寸法を有した剥離可能なフィルムの接触
領域を露出することができるような大きさの内径を有し
ていて、これにより、ポーチのフェイスプレートの再封
可能なテープを受け入れる。

【００１５】人体側取付ウエハを腹面に位置決めする
際、環状の被覆テープの両側に操作部を設けることによ
って、取付ウエハを容易に腹面に配置することができ
る。

【００１６】このように、本発明のオストミー装置は、
目立たない接着固定構成を有するとともに、かさばら
ず、柔軟性を有し、かつ薄型であって、ポーチのカップ
リング面に、皺や寄れが確実に形成されないようにして
いる。したがって、人体側取付ウエハに対するオストミ
ーポーチの固定、取り外し及び再固定は、実質的に皺を
形成することなく行われるので、接合可能な接着固定式
ポーチのカップリング面の皺から生じ得る漏出の可能性
はない。

【００１７】本発明は、また、オストミーポーチと人体
側取付ウエハとの接着カップリング部材を、皺を形成し
ないで固定、取り外し、及び再固定することができる方
法を提供している。この方法は、人体側取付ウエハのた
めの剥離可能なフィルムで形成した接触面を設けるステ
ップと、フォームテープの層を取付ウエハ内に設けて、
剥離可能なフィルムを支持するようにしたステップと、
再封可能な接着カップリングを、オストミーポーチのフ
ェイスプレートに備え、人体側取付ウエハの剥離可能な
フィルムを接するようにしたステップと、再封可能な接
着剤をフォーム層によって支持するとともに、ポーチカ
ップリングの再封可能な接着剤を、取付ウエハの剥離可
能なフィルムと接合させ、これにより、取付ウエハに対
してポーチを分離可能に取り付けることができるステッ
プとを備えている。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図１
〜１０に従って詳細に説明する。本発明の１実施形態に
係るオストミー装置の全体を、図１に参照符号１０で示
している。

【００１９】オストミー装置１０は、ポーチ１２と、人
体側取付ウエハ１４とを備えている。これらは、図１に
分離した状態で示している。人体側取付ウエハ１４は、
腹面１００の小孔１２０の周囲に接着固定している。

【００２０】膨張可能なオストミーポーチ１２は、オス
トミーポーチ構造の分野における公知技術に従って、柔
軟な熱可塑性材料からなる公知の容器１６で形成してい
る。ポーチ材料は、気体及び液体に対して不浸透性を有
している。

【００２１】ポーチ容器１６は、腹面１００から離れる
方向を向く前壁部２０（図２参照）と、腹面１００に対
向する後壁部２２（図１参照）とを有している。

【００２２】図６を参照すると、後壁部２２は、前壁部
２０と同一材料で形成した内層２４と、多孔性ポリエチ
レンでフロック加工した外層２６とを有していて、層２
６と腹面１００との間が快適に面接触するようにしてい
る。図６に示すように、両層２４，２６は、それぞれ、
整列した排泄物用入口開口３０，３２を備えている。ポ
ーチ１２の前壁部２０及び後壁部２２は、周縁部に設け
た熱溶着部３４によって、互いにシールされている（図
１参照）。排泄物用入口開口３０，３２の整列した周縁
部は、熱溶着等の適切な公知の方法であれば、どのよう
な方法によって互いに密着させてもよい。

【００２３】ポーチ容器１６は、さらに、曲線状コーナ
部を備えた上部３６と、実質的に平行な両側部３８，４
０と、両側部３８，４０に合流する曲線状の底部４２と
を有している。これにより、ポーチ容器１６は、排泄物
回収用チャンバ４６を構成している（図８参照）。チャ
ンバ４６は、後壁部２２の入口開口３０，３２からアク
セスすることができる。

【００２４】単純化するために、以下、参照符号３２を
使用して、ポーチ容器１６の排泄物用入口開口を示して
いる。

【００２５】排泄物用入口開口３２は、約１〜３／４イ
ンチの直径を有していて、ポーチ容器の底部４２より上
部３６に近接した位置に設けている。

【００２６】ポーチ１２は、さらに、略環状の接着フェ
イスプレート５０を備えている。フェイスプレート５０
は、排泄物用入口開口３２を縁取っているとともに、環
状の熱溶着部によって、後壁部２２に取り付けている。
フェイスプレート５０は、フェイスプレート５０の円形
周縁部５６から、垂直線より約５０°〜６０°の角度を
形成して延在したタブ５４を有している。

【００２７】フェイスプレート５０は、再封可能なフォ
ームテープ６０で形成するのが好ましい。例えば、アメ
リカ合衆国ミネソタ州ミネアポリスに住所を有するスリ
ーエム・カンパニーが製造している製品番号第９７７６
番のフォーム・メディカル・テープ・オン・ライナー
（Foam Medical Tape On Liner）のようなタイプのもの
が挙げられる。再封可能なフォームテープ６０は、低ア
レルゲン性アクリル酸感圧接着剤６２と、シリコン剥離
紙６４とを備えた厚さ約０．０８mmの独立気泡ポリエチ
レンフォームの支持体を有している。フェイスプレート
５０は、約１〜３／４インチの内径を有しているが、こ
れは、排泄物用入口開口３２の内径と実質的に同一であ
る。また、フェイスプレート５０は、約３〜３／８イン
チの外径を有している。

【００２８】フェイスプレート５０のタブ部５４は、タ
ブ５４のアクリル酸接着剤６２にラミネート加工したフ
ィルム層６６（図８参照）を有している。好ましくは、
フィルム層６６は、厚さ０．０１０〜０．０８０インチ
の柔軟性を有した塑性ポリ塩化ビニルシート材料であっ
て、さらに、その外側面が非接着性を有していることに
より、タブ部５４を手で把持することができる。このよ
うに、フィルム層６６は、タブ５４を補強すると同時
に、接着剤を巻き込むことなくタブ５４を操作できるよ
うにしている。

【００２９】図８〜図１０に最も分かりやすく示してい
るように、ポーチ１２の後壁部２２に対向するタブ部表
面は、非接着性を有していて、後壁部２２に接合してい
ないが、これにより、さらに確実に、タブ部５４を手で
把持したり操作したりしやすくなっている。

【００３０】フェイスプレート５０のフォームテープ６
０によって、フェイスプレート５０は、実質的に皺を形
成せずに曲げることができる。したがって、ポーチ１２
を取付ウエハ１４から取り外す場合に、フェイスプレー
ト５０の接着取付部を取付ウエハ１４から剥離する際、
フェイスプレート５０の接着接合面６２には、皺や寄れ
が残ることがない。タブ部５４のフィルム層６６は、タ
ブを補強するとともに、フェイスプレート５０を人体側
取付ウエハ１４から剥離する間に、タブ５４が伸縮しな
いようにしている。フェイスプレート５０を取付ウエハ
１４から取り外す際に、タブ５４を操作、すなわち引く
と、剥離力は、ポーチの壁部２０，２２ではなくフェイ
スプレート５０を通じて伝わる。

【００３１】タブ５４にフィルム層６６を使用する代わ
りに、タブ５４に十分な伸長性を備えることによって、
シリコン剥離紙６４を分離した後に、タブ自体を覆って
折り重ねることができるように、タブ５４を形成するこ
とも可能である。タブ５４を折り重ねることによって、
タブを補強すると同時に、タブ表面のアクリル酸接着剤
６２を覆うことができる。

【００３２】他の実施形態においては、フェイスプレー
ト５０は、ポーチ壁部２２に対して、熱溶着するのでは
なく接着することが可能である。すなわち、フェイスプ
レート５０のポーチ側側面に、感圧接着剤を塗布するこ
とによって、フェイスプレート５０と後壁部２２との間
の接着固定が可能になる。次に、２つのフィルム層６６
をタブ５４の両側に設け、タブ５４の両側の接着剤層を
覆うようにし、これにより、タブを確実に手で把持でき
るようにする。

【００３３】人体側取付ウエハ１４は、約３／４インチ
の中央開口８０を備えた略円形構成を有し、その外径は
約４インチである。したがって、人体側取付ウエハ１４
は、図９に最も分かりやすく示しているように、環状フ
ェイスプレート５０の周縁部から突出するように寸法構
成されている。

【００３４】図３を参照すると、人体側取付ウエハ１４
は、環状の腹側接着剤層７０を備えている。腹側接着剤
層７０の両側は、取り外し可能なシリコン剥離紙の層７
２，７４を有していて、この層は、層７０を腹面１００
に取り付けたときに取り外す。層７２，７４は、層７０
の内径及び外径と実質的に同一の内径及び外径を有して
いる。腹側接着剤層７０は、厚さ約０．０３０〜０．０
８０インチの親水コロイド接着剤で形成するのが好まし
い。例えば、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨー
クに住所を有するブリストル−マイヤーズ・スクイブ・
カンパニーがストーマヘーシブ（Stomahesive）又はデ
ュラヘーシブ（Durahesive）という商標名で販売してい
るようなタイプのものが挙げられる。

【００３５】合成材料７６は、また、腹側接着剤層７０
の内径及び外径と実質的に同一の内径及び外径とを有し
ている。合成材料７６は、アメリカ合衆国ミネソタ州ミ
ネアポリスに住所を有するスリーエム・カンパニーが、
スリーエム・クローズド・セル・フォーム第１７７３番
（3M Closed Cell Foam 1773）という製品名で製造して
いるタイプの再封可能なフォームテープの形態を有して
いる。テープ７６は、厚さ約０．８mmの独立気泡ポリエ
チレンフォームの支持体７８を有している。支持体７８
には、層７２，７４に類似するシリコン剥離紙の層で覆
った、低アレルゲン性アクリル酸感圧接着剤の層７９が
備わっている。層７４等のシリコン剥離紙の層は、取付
ウエハ１４を組み立てる前に取り外す。

【００３６】ポリエチレン剥離フィルム層８４は、好ま
しくは、アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリスに住所
を有するスリーエム・カンパニーが、スリーエム・エム
エスエックス−１１９８番クリアー・ピーイー・リリー
ス・フィルム（3M MSX-1198Clear PE Release Film）と
いう製品名で製造しているタイプのもので形成する。こ
のポリエチレン剥離フィルム層８４は、環状フェイスプ
レート５０の再封可能な接着剤６２のための取り外し可
能な面接触領域を構成している。

【００３７】人体側取付ウエハ１４は、さらに、ファッ
ソン材料（Fasson material）で形成したカラー９０を
備えている。カラー９０は、接着剤コーティング９２
と、柔軟な多孔性非接着剤の支持体９４とを有してい
る。接着剤コーティング９２のためのシリコン剥離カラ
ー９６（図３参照）は、予め形成された切断線１０２，
１０４（図４参照）を有していて、これにより、両側の
操作部１０６，１０８と中央部１１０とを構成してい
る。単純化するために、参照符号１０６，１０８，１１
０は、また、対応する下層のカラー９０の接着部及び中
央部を示すのに使用する。

【００３８】図１０に最も分かりやすく示しているよう
に、カラー９０は、取付ウエハ部材７０，７６，８４の
外径より小さい内径を有するように寸法構成している。
例えば、ファッソン型カラー９０の外径は約５〜１／４
インチであるとともに、内径は約３〜１／２インチであ
って、ファッソン型カラー９０は、取付ウエハ部材７
０，７６，８４の周縁部を覆うが、ポーチ１２の環状フ
ェイスプレート５０との接着接合のための剥離フィルム
接触領域８６の所定部分を露出させるようにしている。

【００３９】図５に最も分かりやすく示しているよう
に、腹面１００に固定するのに組み立てた取付ウエハ１
４は、取り外し可能なシリコン剥離層７２で覆うととも
にフォームテープ７６によって支持した接着剤層７０を
備えている。これは、さらに、剥離フィルム層８４で支
持している。組み立てた人体側取付ウエハ１４は、ま
た、図５に最も分かりやすく示しているように、剥離フ
ィルム層８４の周縁部に固定したファッソン型カラー９
０を有している。ファッソン型カラー８２の接着面９２
は、取付ウエハ部材７０，７６，８４から径方向に突出
し、かつ、シリコン剥離紙９６で覆っている。

【００４０】オストミー装置１０を使用する際には、ま
ず、人体側取付ウエハ１４を腹面１００に取り付ける。
人体側取付ウエハ１４を腹面１００に固定する前に、シ
リコン剥離紙７２を腹側接着剤層７０から剥がすととも
に、剥離紙９６の中央部１１０をファッソン型カラー９
０から剥がす。剥離紙９６は、ファッソン型カラー９０
の両操作縁部１０６，１０８には残存している。次に、
取付ウエハ１４を操作部１０６，１０８によって操作
し、そうすることによって、人体側取付ウエハの開口８
０を、小孔１２０と一致させるように配置することがで
きる。

【００４１】人体側取付ウエハ１４は、腹側接着剤層７
０とファッソン型カラー９０の中央部１１０とによっ
て、腹面１００に取り付ける。シリコン剥離紙９６は、
依然として、ファッソン型カラー９０の操作部１０６，
１０８を覆っている。腹側接着剤層７０とファッソン型
カラー９０の中央部１１０とによって、取付ウエハ１４
を小孔１２０の周囲にいったん固定した状態にすると、
残りの剥離紙９６を操作部１０６，１０８から剥離して
よい。そうすると、取付ウエハ部材７０，７６，８４の
周縁部から突出しているファッソン型カラー９０の環状
接着剤層９２全体が、腹面に付着し、これにより、そう
でない場合には露出している腹側接着剤層７０の縁部を
覆う。

【００４２】次に、人体側取付ウエハ１４を、満足のい
くように腹面１００に固定した状態で、ポーチ１２を人
体側取付ウエハ１４に取り付けることができる。次い
で、ポーチ１２の環状フェイスプレート５０を覆ってい
るシリコン剥離紙６４を剥がし、フェイスプレートの接
着面６２を露出させるようにする。フェイスプレート５
０は、タブ部５４のところで把持することができ、これ
により、人体側取付ウエハ１４の剥離フィルム接触領域
８６に対して、フェイスプレート５０を容易に操作する
ことができる。タブ部５４は、ポーチ１２の排泄物用入
口開口３２の位置を知る助けとなり、また、その結果、
排泄物用入口開口３２を、取付ウエハ１４と小孔１２０
と容易に一致させることができる。

【００４３】ポーチ１２は、フェイスプレート５０を介
して取付ウエハ１４に固定した後に、取付ウエハ１４に
対してポーチ１２を調節したり再位置決めしたりするの
が望ましい場合がある。図１０に示すように、フェイス
プレート５０のタブ部５４は手で把持することができ、
これにより、人体側取付ウエハ１４の剥離フィルム８４
から、環状フェイスプレート５０を剥離することが可能
である。フィルム８４は、剥離可能な特性を有している
ため、フェイスプレート５０を取付ウエハ１４から容易
に取り外すことができる。次に、環状フェイスプレート
５０は、上記した方法と同様の方法で、人体側取付ウエ
ハ１４の剥離フィルム８４に再度固定することができ
る。接着面６２は再封可能な特性を有しているため、フ
ェイスプレート５０を取付ウエハ１４に容易に固定し直
すことができる。

【００４４】環状フェイスプレート５０のフォームテー
プ６０と、人体側取付ウエハ１４のフォームテープ７６
とによって、剥離フィルム８４を含むそれぞれの係合面
に、寄れや皺を形成することなく、環状フェイスプレー
ト５０を、人体側取付ウエハ１４から確実に剥離するこ
とが容易になる。したがって、フェイスプレート５０
は、皺や寄れを残さずに面と面とを平滑に接合した状態
で、取付ウエハ１４に再固定することができる。このよ
うな構成においては、ポーチ１２を再位置決めしたとき
でさえ、取付ウエハ１４と環状フェイスプレート５０と
の間の接着カップリングによって、実質的に漏出を生じ
ないように接着接合することが可能である。

【００４５】上記説明より明らかな本発明の利点のいく
つかを挙げると、本発明のオストミーポーチは、目立た
ず、再位置決めすることができ、また、容易に操作する
ことができる。さらに他の利点として、フェイスプレー
トにタブ部を設けることによって、フェイスプレートの
人体側取付ウエハへの取り付けを容易に操作できるだけ
でなく、フェイスプレートと人体側取付ウエハとが一致
しているのを大まかに示すインディケータとして機能す
る。人体側取付ウエハと環状フェイスプレートとの構成
材料として、フォーム層を使用することによって、ポー
チと取付ウエハとの間のカップリング構成の目立たない
という特性を保持する一方で、フェイスプレートと人体
側取付ウエハとに、皺防止特性が備わることになる。本
発明のオストミー装置は、ポーチを取付ウエハに対して
調節し直すのが望ましい場合に、フェイスプレートを取
付ウエハに再度取り付けたときでさえ、漏出が生じない
ようにポーチを確実に固定することができる。

【００４６】以上の記載より、本発明の様々な目的が達
成されるとともに、他の好都合な成果が得られることが
分かるだろう。

【００４７】本発明の範囲内で上記構成や方法に種々の
変更を加えることが可能である。上記説明及び添付の図
面は、単なる実施形態であって、本発明を限定するもの
ではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 オストミーポーチを人体側取付ウエハへ接着
して取り付ける前の、本発明の１実施形態に係るオスト
ミー装置の概略斜視図である。

【図２】 オストミーポーチを人体側取付ウエハへ接着
して固定した後の、本発明の１実施形態に係るオストミ
ー装置の概略斜視図である。

【図３】 人体側取付ウエハの分解斜視図である。

【図４】 組み立てた状態の人体側取付ウエハの平面図
である。

【図５】 図４の５−５線切断断面図である。

【図６】 オストミーポーチの概略分解斜視図である。

【図７】 組み立てた状態の図６のオストミーポーチの
構成部材の平面図である。

【図８】 図７の８−８線切断断面図である。

【図９】 小孔に一致させて腹壁に取り付けたオストミ
ー装置の断面図である。

【図１０】 図９に類似した断面図である。ポーチをウ
エハに対して再位置決めする前に、オストミーポーチの
一部が、人体側取付ウエハから離れている状態を示して
いる。

【符号の説明】

１０ オストミー装置 １２ ポーチ １４ 取付ウエハ １６ 容器 ２０ 前壁部 ２２ 後壁部 ２４ 内層 ２６ 外層 ３０，３２ 入口開口 ３４ 熱溶着部 ３６ 上部 ３８，４０ 側部 ４２ 底部 ４６ 排泄物回収用チャンバ ５０ フェイスプレート ５２ 熱溶着部 ５４ タブ ５６ 周縁部 ６０ フォームテープ ６２ アクリル酸感圧接着剤、接着面 ６４ シリコン剥離紙 ６６ フィルム層 ７０ 接着剤層 ７２，７４ 層、シリコン剥離紙 ７６ 合成材料、テープ ７８ 支持体 ７９ アクリル酸接着剤層 ８０ 中央開口 ８４ ポリエチレン剥離フィルム層 ８６ 反対側面、フィルム接触領域 ９０ ファッソン型カラー ９２ 接着剤コーティング ９４ 非接着性支持体 ９６ シリコン剥離剤カラー １００ 腹面 １０２，１０４ 切断線 １０６，１０８ 操作部、縁部 １１０ 中央部 １２０ 小孔

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成９年５月２３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図９

【補正方法】変更

【補正内容】

【図９】 小孔に一致させて腹壁に取り付けたオストミ
ー装置の図２の９−９線切断断面図である。

Claims (23)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 オストミーポーチ（１２）と、 略環状の人体側取付ウエハ（１４）とを備え、 上記オストミーポーチ（１２）は、ポーチ容器（１６）
   と、該容器（１６）に形成した排泄物用入口開口（３
   ０，３２）と、該入口開口（３０，３２）に設けた柔軟
   性を有する環状の接着カップリング手段（５０）と、該
   ポーチのカップリング手段（５０）の略円形状の周縁部
   （５６）から延在する操作タブ（５４）とを備え、 上記ポーチ容器（１６）は、柔軟性を有したプラスチッ
   ク材料で形成し、人体の小孔（１２０）を通過する排泄
   物を収容するための排泄物回収用チャンバ（４６）を構
   成し、 上記入口開口（３０，３２）は、小孔（１２０）の周囲
   に配置することによって、排泄物が小孔（１２０）から
   回収用チャンバ（４６）へ通じるようにし、 上記ポーチのカップリング手段（５０）は、再封可能な
   カップリング接着剤（６２）を有し、 上記操作タブ（５４）を操作することによって、ポーチ
   のカップリング手段（５０）を小孔（１２０）の周囲に
   配置したり再位置決めしたりし、 上記人体側取付ウエハ（１４）は、小孔（１２０）のた
   めの開口（８０）を有し、かつ、一方の側面に医療用接
   着剤層（７０）を備え、これにより、小孔（１２０）周
   囲の人体表面（１００）に固定することができるととも
   に、他方の側面には剥離フィルム（８４）を備え、ポー
   チのカップリング手段（５０）の再封可能なカップリン
   グ接着剤（６２）と接合するようにし、その結果、ポー
   チのカップリング手段（５０）の再封可能なカップリン
   グ接着剤（６２）が、取付ウエハ（１４）の剥離可能な
   フィルム（８４）に接するとき、ポーチ（１２）を取付
   ウエハ（１４）に固定することができ、 剥離可能なフィルム（８４）と再封可能なカップリング
   接着剤（６２）との間の接着は、ポーチカップリング手
   段（５０）を取付ウエハ（１４）から繰り返し取り外す
   ことができるようにし、 上記タブ（５４）は、取付ウエハ（１４）に対するポー
   チカップリング手段（５０）の操作、取り外し、及び再
   固定を容易にし、 上記人体側取付ウエハ（１４）は、剥離可能なフィルム
   （８４）のための支持手段（７６）を備え、これによ
   り、剥離可能なフィルム（８４）が曲がったり、あるい
   は、ポーチカップリング手段（５０）とのカップリング
   接着から離れたりするときに、剥離可能なフィルム（８
   ４）に皺が形成されないようにしていることを特徴とす
   るオストミー装置。
2. 【請求項２】 上記剥離可能なフィルム（８４）は、円
   形状の外周縁部と、円形状の内周縁部と、外周縁部と内
   周縁部との間に構成された、上記ポーチカップリング手
   段（５０）の再封可能なカップリング接着剤（６２）の
   ための接触面（８６）とを有し、 上記再封可能なカップリング接着剤（６２）は、円形状
   の外周縁部と円形状の内周縁部とを有するとともに、サ
   ブストレート上に備え、剥離可能なフィルム（８４）の
   外周縁部及び内周縁部内に配置できるような寸法を有し
   ていることにより、再封可能なカップリング接着剤（６
   ２）を、剥離可能なフィルム（８４）の接触面（８６）
   に接合させることができることを特徴とする請求項１記
   載のオストミー装置。
3. 【請求項３】 上記剥離可能なフィルム（８４）は、上
   記再封可能なカップリング接着剤（６２）の周囲から突
   出していることを特徴とする請求項１記載のオストミー
   装置。
4. 【請求項４】 上記支持手段（７６）は、所定の厚さを
   有した独立気泡ポリエチレンフォームの層（７８）であ
   ることを特徴とする請求項１記載のオストミー装置。
5. 【請求項５】 上記ポリエチレンフォーム層（７８）
   は、上記取付ウエハ（１４）の上記医療用接着剤層（７
   ０）と上記剥離可能なフィルム（８４）との間に設けて
   いることを特徴とする請求項４記載のオストミー装置。
6. 【請求項６】 上記医療用接着剤層（７０）と、上記剥
   離可能なフィルム（８４）と、上記ポリエチレンフォー
   ム層（７８）とは、実質的に同一の寸法を有しているこ
   とを特徴とする請求項５記載のオストミー装置。
7. 【請求項７】 上記ポーチカップリング手段（５０）
   は、上記ポーチ容器（１６）の外側面に取り付け、上記
   排泄物用入口開口（３０，３２）を取り囲むようにした
   ことを特徴とする請求項１記載のオストミー装置。
8. 【請求項８】 上記環状のポーチカップリング手段（５
   ０）は、上記再封可能なカップリング接着剤（６２）の
   ための支持手段を備え、これにより、ポーチカップリン
   グ手段（５０）が曲がったり、あるいは、上記人体側取
   付ウエハ（１４）とのカップリング接着から離れたりす
   るときに、再封可能なカップリング接着剤（６２）に皺
   が形成されないようにし、 上記支持手段は、独立気泡ポリエチレンフォーム層を有
   していることを特徴とする請求項１記載のオストミー装
   置。
9. 【請求項９】 上記独立気泡ポリエチレンフォーム層
   は、上記再封可能なカップリング接着剤（６２）のため
   のサブストレートを形成していることを特徴とする請求
   項８記載のオストミー装置。
10. 【請求項１０】 上記タブ（５４）は、上記独立気泡ポ
    リエチレンフォーム層と一体的に形成するとともに、独
    立気泡ポリエチレンフォーム層の延長部であることを特
    徴とする請求項９記載のオストミー装置。
11. 【請求項１１】 上記独立気泡ポリエチレンフォーム層
    の一方の側面は、上記ポーチ容器（１６）の外側面（２
    ２）に接着し、 上記タブ（５４）は、独立気泡ポリエチレンフォーム層
    の一方の側面に対応する第１対応面を有し、タブ（５
    ４）の第１対応面は、ポーチ容器（１６）の外側面（２
    ２）に対して移動することができるように、接着剤を備
    えていないことを特徴とする請求項１０記載のオストミ
    ー装置。
12. 【請求項１２】 上記独立気泡ポリエチレンフォーム層
    の他方の側面は、上記再封可能なカップリング接着剤
    （６２）でコーティングし、 上記タブ（５４）は、独立気泡ポリエチレンフォーム層
    の他方の側面に対応する第２対応面を有し、タブ（５
    ４）の第２対応面は、非接着特性を備えるようにし、こ
    れにより、上記ポーチカップリング手段（５０）の再封
    可能なカップリング接着剤（６２）が、上記取付ウエハ
    （１４）の剥離可能なフィルム（８４）と接合したとき
    に、タブ（５４）が、自由に移動することができるとと
    もに、手でアクセスできることを特徴とする請求項１１
    記載のオストミー装置。
13. 【請求項１３】 上記タブ（５４）の第２対応面は、非
    接着特性を備えた外側面を有するフィルムで覆い、上記
    ポーチカップリング手段（５０）を、上記人体側取付ウ
    エハ（１４）に接着して取り付けたとき、上記外側面
    は、人体側取付ウエハ（１４）に対向していることを特
    徴とする請求項１２記載のオストミー装置。
14. 【請求項１４】 上記医療用接着剤層（７０）は周縁エ
    ッジを有し、 上記人体側取付ウエハ（１４）は、さらに、上記剥離可
    能なフィルム（８４）の周縁部に取り付けた環状のボー
    ダーテープ（９０）を備え、医療用接着剤層（７０）の
    周縁エッジを被覆するようにし、これにより、医療用接
    着剤層（７０）の周縁エッジを覆っていることを特徴と
    する請求項１記載のオストミー装置。
15. 【請求項１５】 上記環状のボーダーテープ（９０）
    は、上記剥離フィルム（８４）に対応した非接着面と、
    上記医療用接着剤層に対応した接着面（９２）とを有
    し、環状のボーダーテープの接着面（９２）には、分離
    可能な保護紙（９６）を備え、 該保護紙（９６）は、保護紙の３つの領域を構成する少
    なくとも２つの切断線（１０２，１０４）を有し、該切
    断線（１０２，１０４）によって、分離可能な保護紙
    （９６）の各領域を、それぞれ、他の２つの領域から独
    立して分離することができ、分離可能な保護紙（９６）
    の３つの領域の１つ（１１０）を、上記人体側取付ウエ
    ハ（１４）から取り外すと、保護紙で覆っている環状の
    ボーダーテープ（９０）の他の２つの領域（１０６，１
    ０８）を把持して、人体側取付ウエハ（１４）を人体表
    面の取付位置に対して操作できるようにしたことを特徴
    とする請求項１４記載のオストミー装置。
16. 【請求項１６】 上記分離可能な保護紙（９６）の他の
    ２つの領域（１０６，１０８）は、上記環状ボーダーテ
    ープ（９０）の両側縁部に設け、かつ、分離可能な保護
    紙（９６）の１つの領域（１１０）は、他の２つの領域
    （１０６，１０８）の間に設け、１つの領域（１１０）
    のボーダーテープを人体表面に固定した後に、保護紙を
    他の２つの領域（１０６，１０８）から分離できるよう
    にしたことを特徴とする請求項１５記載のオストミー装
    置。
17. 【請求項１７】 ａ） ポーチ容器（１６）と、 ｂ） 該容器（１６）に形成した排泄物用入口開口（３
    ０，３２）と、 ｃ） 該入口開口（３０，３２）に設けた柔軟性を有す
    るポーチの環状の接着カップリング手段（５０）とを備
    え、 上記ポーチ容器（１６）は、柔軟性を有したプラスチッ
    ク材料で形成し、人体の小孔（１２０）を通過する排泄
    物を収容するための排泄物回収用チャンバ（４６）を構
    成し、 上記入口開口（３０，３２）は、小孔（１２０）の周囲
    に配置することによって、排泄物が小孔（１２０）から
    上記回収用チャンバ（４６）へ通じるようにし、 上記ポーチのカップリング手段（５０）は、再封可能な
    カップリング接着剤（６２）と、該再封可能な接着剤の
    ための支持手段とを有し、これにより、ポーチのカップ
    リング手段（５０）が曲がったり、あるいは、人体側取
    付ウエハとのカップリング接着から離れたりするとき
    に、再封可能なカップリング接着剤（６２）に皺が形成
    されないようにし、上記支持手段は、ポーチ容器（１
    ６）の外側面に接合するポリエチレンフォーム層を有し
    ていることを特徴とするオストミーポーチ。
18. 【請求項１８】 操作タブ（５４）が、上記ポーチのカ
    ップリング手段（５０）の略円形状の周縁部から延在
    し、これにより、ポーチのカップリング手段（５０）を
    操作し、人体側取付ウエハに対して固定したり取り外し
    たりすることができ、 上記タブ（５４）は、上記ポリエチレンフォーム層と一
    体的に形成するとともに、上記ポーチ容器（１６）に対
    して移動自在であることを特徴とする請求項１７記載の
    オストミーポーチ。
19. 【請求項１９】 小孔のための開口を有した多層アセン
    ブリを備え、 該多層アセンブリは、一方の側面に医療用接着剤層（７
    ０）を備え、これにより、小孔（１２０）の周囲の人体
    表面（１００）に固定することができるとともに、他方
    の側面には剥離フィルム（８４）を備え、ポーチカップ
    リング手段の再封可能なカップリング接着剤と取り外し
    可能に接合するようにし、その結果、人体側取付ウエハ
    と、ポーチカップリング手段とを繰り返し取り外すこと
    ができ、 上記多層アセンブリは、さらに、剥離可能なフィルム
    （８４）のための支持手段（７６）を備え、これによ
    り、剥離可能なフィルム（８４）が曲がったり、あるい
    は、ポーチカップリング手段とのカップリング接着から
    離れたりするときに、剥離可能なフィルム（８４）に皺
    が形成されないようにし、 上記支持手段は、所定の厚さを有した独立気泡ポリエチ
    レンフォームの層を備えていることを特徴とする人体側
    取付ウエハ。
20. 【請求項２０】 上記ポリエチレンフォーム層は、上記
    医療用接着剤層（７０）と、上記剥離可能なフィルム
    （８４）との間に設けていることを特徴とする請求項１
    ９記載の人体側取付ウエハ。
21. 【請求項２１】オストミーポーチ（１２）と人体側取付
    ウエハ（１４）との接着カップリング部を、皺を形成し
    ないで固定、取り外し、及び再固定することが可能な方
    法であって、 ａ） 人体側取付ウエハ（１４）に、剥離可能なフィル
    ム（８４）で形成した接触領域を備えるステップと、 ｂ） 取付ウエハ（１４）内に、独立気泡ポリエチレン
    フォームの第１層を設け、剥離可能なフィルム（８４）
    を支持するようにし、これにより、剥離可能なフィルム
    （８４）が曲がったり、あるいは、オストミーポーチ
    （１２）とのカップリング接着から離れたりするとき
    に、剥離可能なフィルム（８４）に皺が形成されないよ
    うにするステップと、 ｃ） 露出した再封可能な接着剤（６２）を有し、人体
    側取付ウエハ（１４）の剥離可能なフィルム（８４）と
    接合するようにした接着剤カップリング（５０）を、オ
    ストミーポーチ（１２）に備えるステップと、 ｄ） 上記再封可能な接着剤（６２）を、独立気泡ポリ
    エチレンフォームの第２の層で支持し、これにより、ポ
    ーチの接着剤カップリング（５０）が曲がったり、ある
    いは、人体側取付ウエハ（１４）とのカップリング接着
    から離れたりするときに、再封可能な接着剤（６２）に
    皺が形成されないようにするステップと、 ｅ） 独立気泡ポリエチレンフォームの第２の層を、オ
    ストミーポーチ（１２）の外側面（２２）に取り付ける
    ステップと、 ｆ） ポーチのカップリング（５０）の再封可能な接着
    剤（６２）を、取付ウエハ（１４）の剥離可能なフィル
    ム（８４）に接合するステップとを備えていることを特
    徴とする方法。
22. 【請求項２２】 上記ポーチの周縁部から延在している
    操作タブ（５４）を、独立気泡ポリエチレンフォームの
    第１層と一体的に形成して、手で把持できるようにし、
    これにより、上記取付ウエハ（１４）に対する上記ポー
    チカップリングの取り付け、取り外し、及び再固定を操
    作するステップを備えていることを特徴とする請求項２
    １記載の方法。
23. 【請求項２３】 上記タブ（５４）にフィルム層（６
    ６）を備え、これにより、タブ（５４）を把持して上記
    ポーチカップリングを操作する際に、タブ（５４）が伸
    縮するのを抑制するステップを備えていることを特徴と
    する請求項２２記載の方法。