JPH09312765A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH09312765A
JPH09312765A JP8129555A JP12955596A JPH09312765A JP H09312765 A JPH09312765 A JP H09312765A JP 8129555 A JP8129555 A JP 8129555A JP 12955596 A JP12955596 A JP 12955596A JP H09312765 A JPH09312765 A JP H09312765A
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JP8129555A
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Takashi Kashiwagi
隆 柏木
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各シェーディングローラーの明暗バラツキの影
響を除去して高品質画像読取りを安定して行えるように
する。 【解決手段】第1補正用データ生成手段(21,22、
10)と,第2補正用データ生成手段(21,22、1
0)と,明暗バラツキデータ生成手段(21,22、1
0)と,不揮発性メモリ30と,明暗バラツキデータ記
憶制御手段(21,22、10)と,第3補正用データ
生成手段(21,22、10)と,シェーディング補正
データ生成記憶制御手段(21,22、10)とを設
け、明暗バラツキ補正用チャートを用いて各シェーディ
ングローラー56A,56B,56Cの明暗バラツキデ
ータDdを生成しかつ不揮発性メモリ30に記憶保持さ
せ、かつ各シェーディングローラー56A,56B,5
6Cの明暗バラツキを除去したシェーディング補正用デ
ータDscを生成可能かつ補正テーブル27に記憶可能
に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、副走査方向に段違
いとされかつ主走査方向において隣接する各ラインイー
ジセンサの読取可能領域を重複させて配列された複数の
ラインイメージセンサと各ラインイメージセンサに対応
する複数のシェーディングローラーとを具備し、読取対
象画像を読取った各原読取画像データを補正テーブルに
記憶された各シェーディング補正データを用いてシェー
ディング補正しつつ正規読取画像データを得る画像読取
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像読取装置は、図4に示す本体構造5
0に、図5および図6に示す原稿送り手段(58,5
9),シェーディングローラー56(56A〜56
C),ラインイメージスキャナ3(3A〜3C),図7
に示す制御ユニット20や画像処理回路10などを組込
んだ構成とされている。1は操作パネルである。
【0003】原稿送り手段は、図示しないモータで同期
回転される供給送りローラー58(ローラー部58A〜
58E)と排出送りローラー59(ローラー部59A〜
59E)との協働により、送りガイド52にセットされ
た原稿(読取対象画像)を副走査(Y)方向に一定速度
で搬送する。
【0004】ラインイメージスキャナ3は、Y方向に段
違いとされかつ主走査(X)方向に各読取可能領域を重
複させて隣接配列された複数(3つ)のラインイメージ
センサ3A,3B,3Cからなる。1つのラインイメー
ジセンサから形成した場合におけるラインイメージスキ
ャナ3の長大化による各光電変換素子(CCD)の特性
均一化困難や大幅なコスト高となる不利を軽減するため
の策である。
【0005】このように複数のラインイメージセンサを
使用する関係や供給送りローラー58および排出送りロ
ーラー59の配設間隔との関係から、各ラインイメージ
センサ3A,3B,3Cに対応するシェーディングロー
ラー56A,56B,56Cが設けられている。このシ
ェーディングローラー56A,56B,56Cは、円滑
搬送を助長するための機能の他に、搬送中の原稿と当該
各ラインイメージセンサ3A,3B,3Cとの図4で上
下方向の相対位置関係を一定とする機能および詳細後記
のシェーディング補正機能を有する。
【0006】制御ユニット20は、図7に示すCPU2
1,ROM22,RAM23,入出力ポート(I/O)
24,点線で示したデータ通信回線を介して接続された
ホスト(図示省略)とのデータ送信用インターフェイス
(I/F)を含み、装置全体を駆動制御することができ
る。
【0007】入出力ポート24に接続されたドライバ2
DVは各蛍光灯2A,2B,2Cを点灯駆動可能であ
り、ドライバ3DVはX方向に整列配設された多数の光
電変換素子を有する各ラインイメージセンサ3A,3
B,3Cの画像読取駆動を順番かつ連続的に行わせるこ
とが可能である。A/Dコンバータ5は、各ラインイメ
ージセンサ3A,3B,3Cで読取られたアナログの各
原読取画像データをデジタル化し、データ変換部6へ出
力する。
【0008】画像処理回路10は、補正テーブル27に
予め記憶された各ラインイメージセンサ3A,3B,3
Cについての各シェーディング補正データを乗算機能を
有するデータ変換部6へ出力してシェーディング補正を
実行させつつ補正後の各正規読取画像データを読込んで
ラインメモリ26に一時記憶させ、1ライン分が蓄えら
れた後にイメージデータに変換しつつイメージRAM2
8に記憶する。しかる後に、例えば原稿1枚分のイメー
ジデータ(正規読取画像データ)を、CPU21の指令
によってかつインターフェイス25を介してホストへ転
送出力する。
【0009】ここに、各シェーディング補正データは、
各ラインイメージセンサ3A,3B,3Cの当該各蛍光
灯2A,2B,2CのX方向の固有的発光特性の影響を
含む読取り誤差を一掃可能に補正するためのデータであ
り、例えば次のようにして生成される。
【0010】ラインイメージセンサ3Aの場合、蛍光灯
2Aを消灯したままの状態で読取り動作をさせあるいは
蛍光灯2Aを点灯した状態で図示しない黒基準面をX方
向に読取り動作させ、ラインイメージセンサ3Aで読取
ったX方向の読取データの平均値を求めかつその平均値
が零(0)となるようにデータ変換部6を調整して黒レ
ベル(下限基準電位)を固定化する。
【0011】次いで、蛍光灯2Aの点灯状態で、白基準
面つまりシェーディングローラー56AをX方向に読取
り、データ変換部6の出力がその最大値に合うように調
整する。読込まれた1ラインデータのうちの最小値に例
えば256を乗算して求めた値を白データとして補正テ
ーブル27に書込む。引続き、補正テーブル27に書込
まれた白データをデータ変換部6に出力しながらライン
イメージセンサ3Aで1ライン分を読取る。このように
して読取られたデータは乗算機能付のデータ変換部6で
補正されるから最小値に揃う。
【0012】最後に、データ変換部6をその出力が上限
基準電位に合うように調整する。かくして、補正テーブ
ル27に書込み記憶されたデータがラインイメージセン
サ3Aについてのシェーディング補正データDsとな
る。シェーディング補正データDsは各光電変換素子ご
とに記憶される。ラインイメージセンサ3B,3Cの場
合も同様である。以上の生成動作は例えば5〜10秒内
に終了する。
【0013】かくして、各シェーディングローラー56
A,56B,56Cは、白基準面を形成することから、
読取対象画像が印刷された媒体(例えば、用紙)の白色
度と同等な白色度となるように製作されている。一般的
には、合成樹脂製ローラーに白ペイントでコーティング
する場合が多い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各シェーデ
ィングローラー56A,56B,56Cの白色度を技術
的,コスト的負担を掛けかつ如何に慎重に確立しても、
運転時間が長引く程に変化してくる。特に、各シェーデ
ィングローラー56A,56B,56C間における個別
的な差異(明暗バラツキ)が生じる。この明暗バラツキ
は、ラインイメージスキャナ3をX方向に配列された複
数(3つ)のラインイメージセンサ(3A〜3C)から
形成することによって大きな読取可能幅(例えばサイズ
A0対応)を持つ画像読取装置において、各種サイズ
(例えば、A0〜A5,B0〜B5)を混在して読取る
場合に、拡大する。しかも、規則性に欠ける。
【0015】かくして、シェーディング補正データDs
を慎重に生成しても、各シェーディングローラー56
A,56B,56Cの白色度つまり明暗が摺接変化,経
年変化,汚れ等々によりバラついてしまうとシェーディ
ング補正データDsの正確性が損われかつ各ラインイメ
ージセンサ3A,3B,3Cの読取り誤差となる。した
がって、正規読取画像データの品質劣悪化に直結するば
かりか、一層の高品質読取りの阻害要因となる。X方向
に配列してラインイメージスキャナ3を形成するライン
イメージセンサの数が増大する程に顕著に現われる。
【0016】さらに、シェーディングローラー56A,
56B,56Cの明暗バラツキは、正規読取画像データ
としての品質劣悪化として判別できるものの、シェーデ
ィングローラー56A,56B,56Cを目視して直接
判別することは至難である。しかも、例えば正規読取画
像データを用紙に印刷することによりその明暗バラツキ
を判別できたとしても、その都度にシェーディングロー
ラー56A,56B,56Cを組として交換することは
コスト的にも許され難い。
【0017】本発明の目的は、各シェーディングローラ
ーの明暗バラツキの影響を除去して高品質画像読取りを
安定して行える画像読取装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】各蛍光灯2A,2B,2
Cの発光特性は点灯開始時から例えば5分間は大きく変
化しかつ先の画像読取り終了時点と次の画像読取り開始
時点との時間長は運用の実際において千差万別であるか
ら、各ラインイメージセンサ3A,3B,3Cの読取り
バラツキに対するシェーディング補正は画像読取り運転
開始前に必ず実行すべきである。しかし、各シェーディ
ングローラー56A,56B,56Cの明暗バラツキ
は、急激的に変化するものでないから、上記場合のよう
に毎回実行する必要はない筈である。だからと言って、
適時(例えば30日ごと)に明暗バラツキを手作業によ
って調整することは運用の実際において許され難いばか
りか、技術的かつ専門的な事柄に属することから妥当性
ある調整自体が至難である。
【0019】ここに、本発明は、各シェーディングロー
ラー56A,56B,56Cの明暗バラツキデータを例
えば定期の保守点検時に生成かつ不揮発性メモリに記憶
保持可能とするとともに、毎回の画像読取り運転開始前
に生成した従来例の場合のシェーディング補正データと
同様にして読取った補正読取データと記憶保持された明
暗バラツキデータとを用いて各シェーディングローラー
56A,56B,56Cの明暗バラツキを除去した本来
的で的確なシェーディング補正データを生成可能かつ補
正テーブルに記憶可能とするものである。
【0020】すなわち、請求項1の発明は、副走査方向
に段違いとされかつ主走査方向において隣接する各ライ
ンイメージセンサの読取可能領域を重複させて配列され
た複数のラインイメージセンサと各ラインイメージセン
サに対応する複数のシェーディングローラーとを具備
し、読取対象画像と各ラインイメージセンサとを副走査
方向に相対移動して読取った各原読取画像データを補正
テーブルに記憶された各シェーディング補正データを用
いてシェーディング補正しつつ正規読取画像データを得
る画像読取装置において、前記各ラインイメージセンサ
を用いて当該各シェーディングローラーとの間に挿入さ
れた明暗バラツキ補正用チャートから読取った補正読取
データを基に当該各ラインイメージセンサの読取りバラ
ツキを含む第1補正用データを生成可能、かつ前記各ラ
インイメージセンサを用いて対応する各シェーディング
ローラーから読取った補正読取データを基に各シェーデ
ィングローラーの明暗バラツキを含む第2補正用データ
を生成可能であるとともに、第2補正用データと第1補
正用データとを利用して各シェーディングローラーの明
暗バラツキデータを生成可能かつ不揮発性メモリに記憶
可能に形成し、前記読取対象画像の読取りに先立ち前記
各ラインイメージセンサを用いて対応する各シェーディ
ングローラーから読出した読取データを基に当該各シェ
ーディングローラーの明暗バラツキを含む第3補正用デ
ータを生成可能かつ前記各シェーディング補正データを
不揮発性メモリから読取った明暗バラツキデータと第3
補正用データとを用いて生成可能かつ前記補正テーブル
に記憶可能に形成した、ことを特徴とする。
【0021】かかる発明では、各ラインイメージセンサ
を用いて各シェーディングローラーとの間に挿入された
明暗バラツキ補正用チャートを読取りかつ読取った補正
読取データを基に当該各ラインイメージセンサの読取り
バラツキを含む第1補正用データを生成するとともに、
明暗バラツキ補正用チャートを排除した状態で各シェー
ディングローラーを読取りかつ読取った補正読取データ
を基に各シェーディングローラーの明暗バラツキを含む
第2補正用データを生成する。そして、生成された第1
および第2補正用データを利用して各シェーディングロ
ーラーの明暗バラツキデータを生成しかつ不揮発性メモ
リに記憶しておく。
【0022】読取対象画像の読取りに先立ち、各シェー
ディングローラーから読取った読取データを基に各シェ
ーディングローラーの明暗バラツキを含む従来例の場合
のシェーィング補正データと同様な第3補正用データを
生成する。しかる後に、この第3補正用データと不揮発
性メモリから読出した明暗バラツキデータとを用いて各
シェーディングローラーの明暗バラツキを除去した最終
的で的確な各シェーディング補正データを生成しかつ補
正用テーブルに記憶する。したがって、画像読取運転に
際して補正用テーブルに記憶された各シェーディング補
正データを用いてシェーディング補正をすれば、各シェ
ーディングローラーの明暗バラツキの影響を除去した高
品質画像読取りを安定して行える。
【0023】また、請求項2の発明は、副走査方向に段
違いとされかつ主走査方向において隣接する各ラインイ
メージセンサの読取可能領域を重複させて配列された複
数のラインイメージセンサと各ラインイメージセンサに
対応する複数のシェーディングローラーとを具備し、読
取対象画像と各ラインイメージセンサとを副走査方向に
相対移動して読取った各原読取画像データを補正テーブ
ルに記憶された各シェーディング補正データを用いてシ
ェーディング補正しつつ正規読取画像データを得る画像
読取装置において、前記各ラインイメージセンサを用い
て当該各シェーディングローラーとの間に挿入された明
暗バラツキ補正用チャートから読取った補正読取データ
を基に当該各ラインイメージセンサの読取りバラツキを
含む第1補正用データを生成する第1補正用データ生成
手段と,前記各ラインイメージセンサを用いて当該各シ
ェーディングローラーから読取った補正読取データを基
に各シェーディングローラーの明暗バラツキを含む第2
補正用データを生成する第2補正用データ生成手段と,
第2補正用データと第1補正用データとを利用して各シ
ェーディングローラーの明暗バラツキデータを生成する
明暗バラツキデータ生成手段と,生成された明暗バラツ
キデータを不揮発性メモリに記憶する明暗バラツキデー
タ記憶制御手段と,前記読取対象画像の読取りに先立ち
前記各ラインイメージセンサを用いて当該各シェーディ
ングローラーから読取った読取データを基に当該各シェ
ーディングローラーの明暗バラツキを含む第3補正用デ
ータを生成する第3補正用データ生成手段と、この第3
補正用データと不揮発性メモリから読出した明暗バラツ
キデータとを用いて前記各シェーディング補正データを
生成しかつ前記補正テーブルに記憶するシェーディング
補正データ生成記憶制御手段とを設けた、ことを特徴と
する。
【0024】かかる発明では、第1補正用データ生成手
段が明暗バラツキ補正用チャートを読取って各ラインイ
メージセンサの読取りバラツキを含む第1補正用データ
を生成する。第2補正用データ生成手段は各シェーディ
ングローラーを読取り各シェーディングローラーの明暗
バラツキを含む第2補正用データを生成する。かくし
て、明暗バラツキデータ生成手段は、第1および第2補
正用データを利用して各シェーディングローラーの明暗
バラツキデータを生成する。この明暗バラツキデータ
は、明暗バラツキデータ記憶制御手段によって不揮発性
メモリに記憶される。
【0025】読取対象画像の読取に先立ち、第3補正用
データ生成手段は、各ラインイメージセンサを用いて読
取った当該各シェーディングローラーの明暗バラツキを
含む第3補正用データを生成する。すると、シェーディ
ング補正データ生成記憶制御手段が、第3補正用データ
と不揮発性メモリから読出した明暗バラツキデータを用
いて、つまり第3補正用データから明暗バラツキを除去
して、シェーディング補正用データを生成しかつ補正テ
ーブルに記憶する。
【0026】したがって、請求項1の発明の場合と同様
な作用効果を奏することができる他、さらに例えば定期
の保守点検時に明暗バラツキ補正用チャートの挿入・排
出作業と指令作業とを行うだけでよいから取扱いが簡単
である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。本画像読取装置は、基本的構成が従
来例(図4〜図7)の場合と同様とされているが、さら
に図1に示す如く第1補正用データ生成手段(21,2
2、10)と,第2補正用データ生成手段(21,2
2、10)と,明暗バラツキデータ生成手段(21,2
2、10)と,不揮発性メモリ30と,明暗バラツキデ
ータ記憶制御手段(21,22)と,第3補正用データ
生成手段(21,22、10)と,シェーディング補正
データ生成記憶制御手段(21,22、10)とを設
け、各シェーディングローラー56A,56B,56C
の明暗バラツキを除去した的確なシェーディング補正デ
ータDsを生成可能かつ補正テーブル27に記憶可能に
形成されている。
【0028】図1において、操作パネル1は、図2のS
T10に示すメンテナンスモードとST18に示す画像
読取モードとを選択切替可能とされている。制御ユニッ
ト20内には、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメ
モリ)30が設けられている。
【0029】ここに、第1補正用データ生成手段は、第
1補正用データ生成制御プログラムを格納させたROM
22とCPU21と画像処理回路10とから形成され、
図4,図5に示す各ラインイメージセンサ3A,3B,
3Cを用いて当該各シェーディングローラー56A,5
6B,56Cとの間に挿入された明暗バラツキ補正用チ
ャートから読取った補正読取データを基に各ラインイメ
ージセンサ3A,3B,3Cの読取りバラツキを含む第
1補正用データを生成する(図2のST12,13)。
この第1補正用データを図3(B)に示す“D1”とす
る。
【0030】すなわち、第1補正用データD1は、読取
った場合の理想白色レベルが例えば“10”と規定され
た明暗バラツキ補正用チャートを各ラインイメージセン
サ3A,3B,3Cで実際に読取った補正読取データ
(レベル)を図3(A)に示すLcとした場合に、この
レベルLcを上記理想白色レベル(“10”)に補正す
るために必要な値である。例えばラインイメージセンサ
3Aの第1番目の光電変換素子(CCD)E1の補正読
取データ(レベルLc)が“9”の場合は、その第1補
正データD1の値は、図3(B)に示す“+1”として
生成される。
【0031】明暗バラツキ補正用チャートは、各シェー
ディングローラー56A,56B,56Cの摺接変化,
経年変化や汚れによる白色度の担保性つまり明暗のバラ
ツキを検出するために供するものでかつシェーディング
補正に関する白基準レベル(上限基準電位)側に関する
ものであるから、各シェーディングローラー56A,5
6B,56Cの初期状態における白色度と同じにするの
が好ましい。この実施形態では、読取対象画像が印刷さ
れた白色用紙と同じでかつ何も印刷されていない無地の
白色用紙としている。読取対象画像が片面に印刷された
白色用紙のその裏面を明暗バラツキ補正用チャートとし
て使用することも可能である。したがって、入手が極め
て容易でかつ低コストである。
【0032】なお、明暗バラツキ補正用チャートは、全
てが白色であることに限定されない。例えば各ラインイ
メージセンサ3A,3B,3Cの各読取範囲を特定する
マーク(例えば黒色)のあるチャートでもよい。このよ
うなチャートを使用した場合には、チャートを通常の画
像読取運転の際の原稿と同様にY方向に送り、まず、マ
ーク(黒部分)を読取って各ラインイメージセンサ3
A,3B,3Cの読取範囲を特定し、続いて、白色部分
を補正読取りつつ特定した各ラインイメージセンサ3
A,3B,3Cの補正読取データを基にして第1補正デ
ータD1を生成することができる。
【0033】次に、第2補正用データ生成手段は、各ラ
インイメージセンサ3A,3B,3Cを用いて各シェー
ディングローラー56A,56B,56Cから読取った
補正読取データを基に当該各シェーディングローラー5
6A,56B,56Cの明暗バラツキを含む第2補正用
データを生成する手段で、第2補正用データ生成制御プ
ログラムを格納させたROM22とCPU21と画像処
理回路10とから形成され、図2のST14,15で実
行される。この第2補正用データを図3(D)に示す
“D2”とする。
【0034】すなわち、第2補正用データD2は、各シ
ェーディングローラー56A,56B,56Cを各ライ
ンイメージセンサ3A,3B,3Cで実際に読取った補
正読取データ(レベル)を図3(C)に示すLr1とし
た場合に、このレベルLr1を上記理想白色レベル
(“10”)に補正するために必要な値である。例えば
ラインイメージセンサ3Aの第1番目の光電変換素子E
1のレベルLr1が“6”の場合は、第2補正用データ
D2の値は、図3(D)に示す“+4”として生成され
る。
【0035】したがって、第2補正用データD2は、各
シェーディングローラー56A,56B,56Cから読
取った読取データを基に生成した従来例の場合のシェー
ディング補正データDsと等しいと言えるが、蛍光灯2
A,2B,2Cの点灯中の発光特性状態が明暗バラツキ
補正用チャートを読取った場合と同じつまり第1補正用
データD1の生成とともに同時的に生成するところが異
なり、この点に意義がある。
【0036】明暗バラツキデータ生成手段は、同時的に
生成された第1補正用データD1と第2補正用データD
2とを利用して各シェーディングローラー56A,56
B,56Cの明暗バラツキデータを生成する手段で、明
暗バラツキデータ生成制御プログラムを格納させたRO
M22とCPU21と画像処理回路10とから形成さ
れ、図2のST16で実行される。この明暗バラツキデ
ータを図3(E)に示す“Dd”とする。
【0037】すなわち、各蛍光灯2A,2B,2Cの発
光特性状態が同一の下にかつ同一の各ラインイメージセ
ンサ3A,3B,3Cを用いて、明暗バラツキ補正用チ
ャートから読取った各ラインイメージセンサ3A,3
B,3Cの読取りバラツキを含む補正読取データ(L
c)に基く第1補正データD1と,各シェーディングロ
ーラー56A,56B,56Cから読取った各ラインイ
メージセンサ3A,3B,3Cの読取りバラツキおよび
各ローラー56A,56B,56Cの明暗バラツキを含
む補正読取データ(Lr1)に基く第2補正用データD
2とを用いる〔この実施形態では第1補正用データD1
(例えば、“+1”)から第2補正用データD2(例え
ば、“+4”)を差引く〕ことにより各ラインイメージ
センサ3A,3B,3Cの読取りバラツキを相殺しつつ
各シェーディングローラー56A,56B,56Cの明
暗バラツキデータDd〔=−3=(+1)−(+4)〕
を生成することができる。もとより、明暗バラツキデー
タDdは、各ラインイメージセンサ3A,3B,3Cの
各光電変換素子(CCD)E1〜Ei〜Enごとに生成
される。
【0038】このようにして生成された明暗バラツキデ
ータDdは、明暗バラツキデータ記憶制御プログラムを
格納させたROM22とCPU21とからなる明暗バラ
ツキデータ記憶制御手段(21,22)によって不揮発
性メモリ30に記憶(図2のST17)される。以上
は、メンテナンスモード(図2のST10のYES)に
おいて実行される。
【0039】次に、画像読取モード(ST18のYE
S)でかつシェーディング補正データDscが記憶され
ていない場合に実行される第3補正用データ生成手段
は、読取対象画像の読取り(画像読取運転)に先立ち各
ラインイメージセンサ3A,3B,3Cを用いて各シェ
ーディングローラー56A,56B,56Cから読取っ
た読取データ(Lr2)を基に当該各シェーディングロ
ーラー56A,56B,56Cの明暗バラツキを含む第
3補正用データを生成する手段で、第3補正用データ生
成制御プログラムを格納させたROM22とCPU21
と画像処理回路10とから形成され、図2のST20,
21で実行される。この第3補正用データを図3(H)
に示す“D3”とする。
【0040】すなわち、第3補正用データD3は、各シ
ェーディングローラー56A,56B,56Cを各ライ
ンイメージセンサ3A,3B,3Cで実際に読取った読
取データ(レベル)を図3(G)に示すLr2とした場
合に、このレベルLr2を上記理想白色レベル(“1
0”)に補正するために必要な値である。例えばライン
イメージセンサ3Aの第1番目の光電変換素子E1のレ
ベルLr2が“5”の場合は、第3補正用データD3の
値は図3(H)に示す“+5”として生成される。
【0041】つまり、この第3補正用データD3は、従
来例の場合のシェーディング補正データDsと等しいと
言える。したがって、各シェーディングローラー56
A,56B,56Cの明暗バラツキによる読取り誤差を
除去することはできない。これが従来例の上記問題点で
ある。
【0042】さて、シェーディング補正データ生成記憶
制御手段は、第3補正用データD3と不揮発性メモリ3
0から読出した明暗バラツキデータDdとを用いて最終
的で的確な各シェーディング補正データDscを生成し
かつ補正テーブル27に記憶する手段で、シェーディン
グ補正データ生成記憶制御プログラムを格納させたRO
M22とCPU21と画像処理回路10とから形成さ
れ、図2のST23,24で実行される。なお、第3補
正用データD3は、読出制御手段(CPU21,ROM
22)によって読出される(ST22)。
【0043】例えばラインイメージセンサ3Aの第1番
目の光電変換素子E1の第3補正用データD3が図3
(H)に示す“+5”で、読出制御手段(21,22)
によって不揮発性メモリ30から読出(ST22)され
た明暗バラツキデータDdが図3(F)に示す“−3”
の場合には、当該シェーディング補正データDscは、
図3(I)に示す“+2”〔=(+5)+(−3)〕と
される。
【0044】すなわち、第3補正用データD3(=+
5)は、シェーディングローラー56Aの第1番目光電
変換素子E1に対向する部位の白色度が理想白色レベル
(“10”)よりもレベル(“3”)だけ黒くなる方向
〔マイナス(−)〕に劣化(低下)していることを前提
とし、これを理想白色レベル(“10”)に補正し得る
値(“+5”)とされている。したがって、従来例の如
くこれをシェーディング補正データDsとして理想白色
レベル(“10”)と等しい白色用紙に印刷された画像
を読取った場合を考えると、上記の低下レベル
(“3”)分だけバイアスをかけたことになるので、例
えば本来読取レベル(“9”)となるべきがバイアス分
だけ大きい読取レベル(“12”)となってしまう。か
くして、第3補正用データD3から明暗バラツキの影響
を除去した最終的シェーディング補正データDscを求
め、これを実際画像読取りに際し使用可能に形成してあ
る。
【0045】次に、この実施形態の作用・動作を説明す
る。 (明暗バラツキデータDdの生成記憶)図4に示す送り
ガイド52上に、ラインイメージセンサ3(各ラインイ
メージセンサ3A,3B,3C)のX方向の長さよりも
大きな幅の白色用紙からなる明暗バラツキ補正用チャー
トを載せ、その先端をY方向に押込みつつ各ラインイメ
ージセンサ3A,3B,3Cと対応するシェーディング
ローラー56A,56B,56Cとの間に挿入する。こ
の挿入は、メンテナンスモードに選択切替え(図2のS
T10のYES)した後に自動的に行えるように形成し
てもよい。
【0046】装置電源を投入してから操作パネル1のキ
ー操作によりメンテナンスモードを選択(ST10のY
ES)すると、CPU21は図1に示す補正テーブル2
7を初期化する(ST11)。この実施形態では、図2
のST19の判別のために実行する。しかし、ST19
で他の判別方法を採用すれば、必ずしも初期化しなくて
もよい。
【0047】かくして、第1補正用データ生成手段(2
1,22、10)を形成するCPU21は、ROM22
に格納されたプログラムに基きドライバ3DVに信号を
与え、各ラインイメージセンサ3A,3B,3Cに明暗
バラツキ補正用チャートを読取らせる(ST12)。こ
れに先立ち、各蛍光灯2A,2B,2Cを点灯駆動して
おく。
【0048】各ラインイメージセンサ3A,3B,3C
で読取らせたアナログの補正読取データはA/Dコンバ
ータ5でデジタルに変換され、データ変換部6を介して
画像処理回路10に読込まれる。この際のラインイメー
ジセンサ3Aの各光電変換素子E1…Ei…Enの補正
読取データのレベルLcが図3(A)に示す“9”…
“10”…“9”であったとする。同様に、ラインイメ
ージセンサ3Bの各光電変換素子E1…Ei…Enのレ
ベルLcが“9”…“10”…“9”であり、またライ
ンイメージセンサ3Cの各光電変換素子E1…Ei…E
nのレベルLcが“9”…“10”…“9”であったと
する。
【0049】この補正読取データ(Lc)には各シェー
ディングローラー56A,56B,56Cの明暗バラツ
キの影響がないので、当該各蛍光灯2A,2B,2Cの
X方向の発光特性状態の影響を含む各ラインイメージセ
ンサ3A,3B,3C自体の読取り誤差のみが含まれ
る。したがって、“9”…“10”…“9”は、各蛍光
灯2A,2B,2Cの中央の発光が強く両側端の発光が
弱いと理解できる。
【0050】ここに、各レベルLcを理想白色レベル
(“10”)とするために必要な図3(B)に示す第1
補正データD1は、レベルLcが“9”の場合は“+
1”とし、レベルLcが“10”の場合は“±0”とし
て生成される。因に、各ラインイメージセンサ3A,3
B,3C自体の読取り誤差分だけであれば、読取レベル
Lcを理想白色レベル(“10”)と同じ“10”とし
て明暗バラツキ補正用チャートを読取り可能とするため
には、第1補正用データD1を用いればよいことがわか
る。
【0051】次いで、明暗バラツキ補正用チャートを排
除すると、必要によって排除通知をキー操作により入力
すると、第2補正用データ生成手段(21,22、1
0)を形成するCPU21は、各ラインイメージセンサ
3A,3B,3Cに対応する各シェーディングローラー
56A,56B,56Cを読取らせる(ST14)。こ
れによる補正読取データのレベルLr1は、図3(C)
に示す値であったとする。すなわち、ラインイメージセ
ンサ3Aの各光電変換素子E1…Ei…Enの各レベル
Lr1が“6”…“8”…“7”で、ラインイメージセ
ンサ3Bの各レベルLr1が“7”…“9”…“8”
で、またラインイメージセンサ3Cの各レベルLr1が
“9”…“10”…“9”である。
【0052】この補正読取データ(レベルLr1)から
すれば、中央のラインイメージセンサ3Bに対応するシ
ェーディングローラー56Bの白色度が低下しており、
幅規制ガイド52との関係で小さなサイズの原稿の場合
も係合する(一番使用頻度の多い)左側のシェーディン
グローラー56Aの白色度がより低下していることがわ
かる。これらに対し、一番使用頻度の少ない右側のシエ
ーディングローラー56Cは、図3(A)に示すレベル
Lc(“9”…“10”…“9”)との差がないので、
初期の白色度と等しいことがわかる。
【0053】次いで、CPU21は、ROM22に格納
されたプログラムに基き、図3(D)に示す第2補正用
データD2を生成(ST15)する。第2補正用データ
D2は、図3(C)に示す各補正読取データ(レベルL
r1)を理想白色レベル(“10”)に補正することの
できる値(D2)である。つまり、各ラインイメージセ
ンサ3A,3B,3Cの各光電変換素子E1…Ei…E
nの第2補正用データD2は、“+4”…“+2”…
“+3”,“+3”…“+1”…“+2”,“+1”…
“±0”…“+1”となる。
【0054】かくして、明暗バラツキデータ生成手段
(21,22、10)は、図3(D)に示す第2補正用
データD2と同(B)に示す第1補正用データD1とを
利用して、つまり演算(D1−D2)して、同(E)に
示す明暗バラツキデータDdを生成する(ST16)。
【0055】各ラインイメージセンサ3A,3B,3C
の各光電変換素子E1…Ei…Enの各明暗バラツキデ
ータDdは、“−3”…“−2”…“−2”,“−2”
…“−1”…“−1”,“±0”…“±0”…“±0”
となる。この明暗バラツキデータDdは、明暗バラツキ
データ記憶制御手段(21,22)によって不揮発性メ
モリ30に記憶(ST17)される。
【0056】(シェーディング補正データDscの生成
・記憶)画像読取モードに選択切替える(図2のST1
8のYES)と、補正テーブル27は初期化(ST1
1)されているので、CPU21がシェーディング補正
データDscの記憶がないと判別(ST19のNO)す
る。
【0057】すると、第3補正用データ生成手段(2
1,22、10)が働き、各ラインイメージセンサ3
A,3B,3Cに対応するシェーディングローラー56
A,56B,56Cを読取らせる(ST20)。この場
合の読取データのレベルLr2が図3(G)に示す値で
あったとする。
【0058】すなわち、各ラインイメージセンサ3A,
3B,3Cの各光電変換素子E1…Ei…Enのレベル
Lr2は、“5”…“7”…“6”,“7”…“9”…
“8”,“9”…“10”…“9”である。この各レベ
ルLr2からすると、同(C)に示す各レベルLr1の
場合と同様に、左側のラインイメージセンサ3Aの白色
度が一番低下し、右側のラインイメージセンサ3Cの白
色度は初期の場合と同様であることがわかる。しかし、
各レベルLr2と各レベルLr1とは、同一ではない。
各蛍光灯2A,2B,2Cの各当該時における発光特性
状態が異なることが原因と推察できる。
【0059】次いで、第3補正用データ生成手段(2
1,22、10)は、各読取データ(レベルLr2)を
理想白色レベル(“10”)に補正することのできる値
つまり第3補正用データD3を生成(ST21)する。
各第3補正用データD3は、図3(H)に示す“+5”
…“+3”…“+4”,“+3”…“+1”…“+
2”,“+1”…“±0”…“+1”である。
【0060】次いで、明暗バラツキデータ読出制御手段
(21,22)が不揮発性メモリ30に記憶保持されて
いる明暗バラツキデータDdを読出す(ST22)。図
3(F)に示す読出された明暗バラツキデータDdは、
当然に同(E)に示す記憶保持させた明暗バラツキデー
タDdと等しい。
【0061】かくして、シェーディング補正データ生成
記憶手段(21,22、10)は、図3(F)に示す明
暗バラツキデータDdと同(H)に示す第3補正用デー
タD3とを用いて、演算(D3+Dd)して、各シェー
ディングローラー56A,56B,56Cの明暗バラツ
キの影響を除去した最終的で的確なシェーディング補正
データDscを生成(ST23)するとともに補正テー
ブル27に記憶(ST24)する。
【0062】各ラインイメージセンサ3A,3B,3C
についての各シェーディング補正データDscは、図3
(I)に示す“+2”…“+1”…“+2”,“+1”
…“±0”…“+1”,“+1”…“±0”…“+1”
である。
【0063】(画像読取運転)上記に引続きあるいは一
定時間経過後に画像読取モードを選択(ST18のYE
S)すると、補正テーブル27にシェーディング補正デ
ータDscが記憶されている(ST19のYES)の
で、CPU21はY方向に搬送中の原稿(白色用紙)に
印刷された画像を、各ラインイメージセンサ3A,3
B,3Cに読取らせる(ST25)。各読取データは、
A/Dコンバータ5でデジタル化されデータ変換部6に
入力される。
【0064】このデータ変換部6は、補正テーブル27
に記憶されたシェーディング補正データDscが画像処
理回路10を介して入力されるので、各ラインイメージ
センサ3A,3B,3Cの各光電変換素子E1…Ei…
Enの読取データ(原読取画像データ)を図3(I)に
示す当該各シェーディング補正データDscを用いてシ
ェーディング補正(ST26)しつつ正規読取画像デー
タを得る。この正規読取画像データは、画像処理回路1
0で読込まれラインメモリ26に記憶(ST27)され
る。1ライン分ずつイメージデータに変換されつつイメ
ージRAM28に格納される。
【0065】しかして、この実施形態によれば、各ライ
ンイメージセンサ3A,3B,3Cを用いて各シェーデ
ィングローラー56A,56B,56Cとの間に挿入さ
れた明暗バラツキ補正用チャートから読取った補正読取
データ(Lc)を基に各ラインイメージセンサ3A,3
B,3Cの読取りバラツキを含む第1補正用データD1
を生成可能、かつ各ラインイメージセンサ3A,3B,
3Cを用いて対応する各シェーディングローラー56
A,56B,56Cから読取った補正読取データ(Lr
1)を基に各シェーディングローラー56A,56B,
56Cの明暗バラツキを含む第2補正用データD2を生
成可能であるとともに、第2補正用データD2と第1補
正用データD1とを利用して各シェーディングローラー
56A,56B,56Cの明暗バラツキデータDdを生
成可能かつ不揮発性メモリ30に記憶可能に形成し、読
取対象画像の読取りに先立ち各ラインイメージセンサ3
A,3B,3Cを用いて対応する各シェーディングロー
ラー56A,56B,56Cから読出した読取データ
(Lr2)を基に各シェーディングローラー56A,5
6B,56Cの明暗バラツキを含む第3補正用データD
3を生成可能かつ各シェーディング補正データDscを
不揮発性メモリ30から読取った明暗バラツキデータD
dと第3補正用データD3とを用いて生成可能かつ補正
テーブル27に記憶可能に形成されているので、画像読
取運転に際して補正テーブル27に記憶された各シェー
ディング補正データDscを用いてシェーディング補正
をすれば、各シェーディングローラー56A,56B,
56Cの明暗バラツキの影響を除去した高品質画像読取
りを安定して行える。
【0066】また、第1補正用データ生成手段(21,
22、10)と,第2補正用データ生成手段(21,2
2、10)と,明暗バラツキデータ生成手段(21,2
2、10)と,不揮発性メモリ30と,明暗バラツキデ
ータ記憶制御手段(21,22、10)と,第3補正用
データ生成手段(21,22、10)と,シェーディン
グ補正データ生成記憶制御手段(21,22、10)と
を設け、各シェーディングローラー56A,56B,5
6Cの明暗バラツキを除去したシェーディング補正用デ
ータDscを生成可能かつ補正テーブル27に記憶可能
に形成されているので、例えば定期の保守点検時に明暗
バラツキ補正用チャートの挿入・排出作業と指令作業と
を行うだけでよいから取扱いが簡単である。
【0067】また、明暗バラツキ補正用チャートは単な
る白色用紙とすることができるので、入手が簡単でかつ
低コストである。この点からも、シェーディング補正デ
ータDscの生成を手軽に行える。
【0068】さらに、シェーディング補正データDsc
が不揮発性メモリ30に記憶保持されるものと形成され
ているので、画像読取運転態様に対する適用性が広くか
つ常に各シェーディングローラー56A,56B,56
Cの白色度低下の影響を除去した高品質の画像読取りが
できる。
【0069】さらに、各シェーディングローラー56
A,56B,56Cの白色度低下の影響を除去できるの
で、各シェーディングローラー56A,56B,56C
の予備品数や交換作業回数を大幅に軽減できる。コスト
低減も図れる。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、各ラインイメ
ージセンサを用いて各シェーディングローラーとの間に
挿入された明暗バラツキ補正用チャートから読取った補
正読取データを基に各ラインイメージセンサの読取りバ
ラツキを含む第1補正用データを生成可能、かつ各ライ
ンイメージセンサを用いて対応する各シェーディングロ
ーラーから読取った補正読取データを基に各シェーディ
ングローラーの明暗バラツキを含む第2補正用データを
生成可能であるとともに、第2補正用データと第1補正
用データとを利用して各シェーディングローラーの明暗
バラツキデータを生成可能かつ不揮発性メモリに記憶可
能に形成し、読取対象画像の読取りに先立ち各ラインイ
メージセンサを用いて対応する各シェーディングローラ
ーから読出した読取データを基に当該各シェーディング
ローラーの明暗バラツキを含む第3補正用データを生成
可能かつ各シェーディング補正データを不揮発性メモリ
から読取った明暗バラツキデータと第3補正用データと
を用いて生成可能かつ補正テーブルに記憶可能に形成さ
れているので、画像読取運転に際して補正テーブルに記
憶されている各シェーディング補正データを用いてシェ
ーディング補正をすれば、各シェーディングローラーの
明暗バラツキの影響を除去した高品質画像読取りを安定
して行える。
【0071】また、請求項2の発明によれば、第1補正
用データ生成手段と,第2補正用データ生成手段と,明
暗バラツキデータ生成手段と,生成された明暗バラツキ
データを不揮発性メモリに記憶する明暗バラツキデータ
記憶制御手段と,第3補正用データ生成手段と,シェー
ディング補正データ生成記憶制御手段とを設け、明暗バ
ラツキ補正用チャートを用いて各シェーディングローラ
の明暗バラツキを除去したシェーディング補正データを
生成可能かつ補正テーブルに記憶可能に形成されている
ので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏すること
ができる他、さらに例えば定期の保守点検時に明暗バラ
ツキ補正用チャートの挿入・排出作業と指令作業とを行
うだけでよいから取扱いが簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す回路図である。
【図2】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。
【図3】同じく、各データとそれらの関係を説明するた
めの図である。
【図4】従来例を説明するための外観斜視図である。
【図5】同じく、主に各ラインイメージセンサと各シェ
ーディングローラとの取付状態を説明するための平面図
である。
【図6】同じく、側面図である。
【図7】同じく、回路図である。
【符号の説明】
1 操作パネル 2A〜2C 蛍光灯 3 ラインイメージスキャナ 3A〜3C ラインイメージセンサ 5 A/Dコンバータ 6 データ変換部 10 画像処理回路(第1補正用データ生成手段,第2
補正用データ生成手段,明暗バラツキデータ生成手段,
第3補正用データ生成手段,シェーディング補正データ
生成記憶制御手段) 20 制御ユニット 21 CPU(第1補正用データ生成手段,第2補正用
データ生成手段,明暗バラツキデータ生成手段,明暗バ
ラツキデータ記憶制御手段,第3補正用データ生成手
段,シェーディング補正データ生成記憶制御手段) 22 ROM(第1補正用データ生成手段,第2補正用
データ生成手段,明暗バラツキデータ生成手段,明暗バ
ラツキデータ記憶制御手段,第3補正用データ生成手
段,シェーディング補正データ生成記憶制御手段) 23 RAM 26 ラインメモリ 27 補正テーブル 28 イメージRAM 30 不揮発性メモリ 50 本体構造 56A〜56C シェーディングローラー X 主走査方向 Y 副走査方向 D1 第1補正用データ D2 第2補正用データ Dd 明暗バラツキデータ D3 第3補正用データ Dsc シェーディング補正データ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副走査方向に段違いとされかつ主走査方
    向において隣接する各ラインイメージセンサの読取可能
    領域を重複させて配列された複数のラインイメージセン
    サと各ラインイメージセンサに対応する複数のシェーデ
    ィングローラーとを具備し、読取対象画像と各ラインイ
    メージセンサとを副走査方向に相対移動して読取った各
    原読取画像データを補正テーブルに記憶された各シェー
    ディング補正データを用いてシェーディング補正しつつ
    正規読取画像データを得る画像読取装置において、 前記各ラインイメージセンサを用いて当該各シェーディ
    ングローラーとの間に挿入された明暗バラツキ補正用チ
    ャートから読取った補正読取データを基に当該各ライン
    イメージセンサの読取りバラツキを含む第1補正用デー
    タを生成可能、かつ前記各ラインイメージセンサを用い
    て対応する各シェーディングローラーから読取った補正
    読取データを基に各シェーディングローラーの明暗バラ
    ツキを含む第2補正用データを生成可能であるととも
    に、第2補正用データと第1補正用データとを利用して
    各シェーディングローラーの明暗バラツキデータを生成
    可能かつ不揮発性メモリに記憶可能に形成し、前記読取
    対象画像の読取りに先立ち前記各ラインイメージセンサ
    を用いて対応する各シェーディングローラーから読取っ
    た読取データを基に当該各シェーディングローラーの明
    暗バラツキを含む第3補正用データを生成可能かつ前記
    各シェーディング補正データを不揮発性メモリから読出
    した明暗バラツキデータと第3補正用データとを用いて
    生成可能かつ前記補正テーブルに記憶可能に形成した、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 副走査方向に段違いとされかつ主走査方
    向において隣接する各ラインイメージセンサの読取可能
    領域を重複させて配列された複数のラインイメージセン
    サと各ラインイメージセンサに対応する複数のシェーデ
    ィングローラーとを具備し、読取対象画像と各ラインイ
    メージセンサとを副走査方向に相対移動して読取った各
    原読取画像データを補正テーブルに記憶された各シェー
    ディング補正データを用いてシェーディング補正しつつ
    正規読取画像データを得る画像読取装置において、 前記各ラインイメージセンサを用いて当該各シェーディ
    ングローラーとの間に挿入された明暗バラツキ補正用チ
    ャートから読取った補正読取データを基に当該各ライン
    イメージセンサの読取りバラツキを含む第1補正用デー
    タを生成する第1補正用データ生成手段と,前記各ライ
    ンイメージセンサを用いて当該各シェーディングローラ
    ーから読取った補正読取データを基に各シェーディング
    ローラーの明暗バラツキを含む第2補正用データを生成
    する第2補正用データ生成手段と,第2補正用データと
    第1補正用データとを利用して各シェーディングローラ
    ーの明暗バラツキデータを生成する明暗バラツキデータ
    生成手段と,生成された明暗バラツキデータを不揮発性
    メモリに記憶する明暗バラツキデータ記憶制御手段と,
    前記読取対象画像の読取りに先立ち前記各ラインイメー
    ジセンサを用いて当該各シェーディングローラーから読
    取った読取データを基に当該各シェーディングローラー
    の明暗バラツキを含む第3補正用データを生成する第3
    補正用データ生成手段と、この第3補正用データと不揮
    発性メモリから読出した明暗バラツキデータとを用いて
    前記各シェーディング補正データを生成しかつ前記補正
    テーブルに記憶するシェーディング補正データ生成記憶
    制御手段とを設けた、ことを特徴とする画像読取装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6860202B2 (en) 2000-10-13 2005-03-01 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Printing press equipped with color chart measuring apparatus

Cited By (2)

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US6860202B2 (en) 2000-10-13 2005-03-01 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Printing press equipped with color chart measuring apparatus
US7131374B2 (en) 2000-10-13 2006-11-07 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Printing press equipped with color chart measuring apparatus

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