JP4097560B2 - 読取装置およびこれを用いた電子黒板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モノクロ及びカラーの双方での読み取りが可能な読取装置およびこの読取装置を用いた電子黒板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マーカーによる書き込みなどによる黒板面上の画像をカラーで読み取るカラー電子黒板が知られている(特許文献1参照。)。この種のカラー電子黒板に搭載される読取装置では、カラーでのプリントアウトの必要性が低い場合に、処理速度やコスト面で有利なモノクロでも読み取り可能な構成とすることが一般的である。この場合、オペレータが読取動作の実行を指示する際にモノクロ及びカラーのいずれの読取モードで動作させるかの選択指定を行うことになる。
【0003】
またモノクロ及びカラーの双方での読み取りが可能な読取装置を備え、モノクロ及びカラーの双方の画像送信を可能にしたファクシミリ装置において、モノクロ及びカラーのいずれで処理するかの判定を原稿の形態に基づいて行うことで、モードの選択指定操作の煩わしさを解消する技術も知られている(特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−218264号公報
【特許文献2】
特開平8−32824号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のような読取装置では、温度変化などの光電変換素子の出力を変動させる要因に影響されることなく適切な画像データが安定して得られるように、暗出力に基づいて黒レベルを調整する黒補正処理や、白基準板を用いて白レベルを調整するシェーディング補正などの前処理が行われている。
【0006】
このような前処理は、良好な読取画像品質を確保する上で頻繁に行うことが望ましく、またモノクロとカラーとで処理内容が異なるため、オペレータが読取の実行を指示した際に、その都度、指定の読取モードに対応する前処理を実行させることが一般的である。しかしながら、前処理には数秒間の時間を要するため、読取の実行指示から読取動作の開始までの間に前処理による数秒間の待ち時間が生じ、これが原因で動作がもたついた印象をオペレータに与えて使用感を低下させる難点がある。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、前処理により読取の実行指示から読取動作の開始までの間に生じる待ち時間を解消して高速な動作でオペレータの使用感を向上させることができるように構成された読取装置およびこれを用いた電子黒板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明に係る読取装置においては、請求項1に示すとおり、読取面を照明する光源及び読取面の画情報を読み取るセンサを備えた読取走査手段と、この読取走査手段からの画信号を処理して所要の画像データを生成する信号処理手段と、前記読取走査手段及び信号処理手段による読取動作のための前処理を行う前処理手段と、指定された読取モードに対応する前処理を前記前処理手段に行わせる制御手段とを備え、この制御手段は、読取動作が終了すると当該読取動作が正常に終了したか否かを判定し当該読取動作が正常に終了した場合は所定の標準読取モードに対応する前処理を前記前処理手段に行わせ、次の読取指示があると当該指定された読取モードが所定の標準読取モードと一致しかつ前回の読取動作が正常に終了した場合は前記前処理手段による当該読取モードに対応する前処理を省略するものとした。
【0009】
これによると、オペレータの読取指示の際に指定された読取モードが所定の標準読取モードと一致しかつ前回の読取動作が正常に終了した場合には当該読取モードに対応する前処理を行うことなく読取動作を開始するため、読取の指示から読取動作の開始までの待ち時間を解消して高速に動作させることができる。また、前回の読取動作が正常に終了していないために当該読取モードに対応する前処理が行われないまま読取動作が実行されることを避けることができ、誤動作なく安定した読取動作が可能となる。
【0010】
さらに請求項2に示すとおり、請求項1に係る読取装置において、前記制御手段は、電源が投入された際に所定の標準読取モードに対応する前処理を前記前処理手段に行わせる構成とすることができる。これによると、電源が投入された後の最初の読取でも、読取の指示から読取動作の開始までの待ち時間を解消して高速に動作させることができる。
【0012】
さらに請求項3に示すとおり、請求項1乃至請求項2のいずれかに係る読取装置において、前記読取手段における各読取モードでの読取動作の履歴情報を保存する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記記憶手段の履歴情報に基づいて所定の標準読取モードを決定してこれに対応する前処理を前記前処理手段に行わせる構成をとることができる。これによると、ユーザの使用頻度の高い読取モードでの動作の高速化を図ることができる。
【0013】
さらに請求項4に示すとおり、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の読取装置を用いた電子黒板とする。これにより、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の効果を得ることができる
【0015】
なお、標準読取モードは、モノクロ及びカラーのいずれかに予め設定しておいたり、あるいは読取動作の履歴情報に基づいてその都度決定したりする他、オペレータが適宜に指定することができるようにしても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明による読取装置の概略構成を示すブロック図である。この読取装置は、読取面を照明する光源1及び読取面の画情報を読み取るセンサユニット2からなる読取走査部(読取走査手段)3と、センサユニット2からの画信号を処理する第1の信号処理部(信号処理手段)4と、これより出力される画信号をA/D変換して所要の処理を行う第2の信号処理部(信号処理手段)5と、各部の動作を制御する読取制御部6と、第2の信号処理部5での処理に要するデータを格納する第1のRAM(記憶手段)7と、読取制御部6での処理に要するデータを格納する第2のRAM(記憶手段)8とを有している。
【0018】
さらにこの読取装置は、CPU(制御手段)11と、このCPU11での制御に要するプログラムを格納するF−ROM(記憶手段)12と、CPU11での制御に要するデータを格納する第3のRAM(記憶手段)13と、読取動作の実行指示及び所要の選択指定をオペレータに行わせる操作パネル(操作手段)14とを有している。
【0019】
この読取装置では、読取走査部3及び信号処理部4・5がモノクロ及びカラーの双方の読取モードで動作可能となっており、オペレータは、操作パネル14上のスタートキーで読み取りを開始させる際に、モード選択キーを用いて読取モードを指定する。
【0020】
光源1は、R光源1a、G光源1b、及びB光源1cからなり、読取制御部6に設けられた光源制御部16により制御され、指定された読取モードに応じた点灯動作を行う。センサユニット2は、4本のラインセンサ2a〜2dからなり、これらは互いに同一の画素数を有し、かつ主走査方向に直列に並べられており、セレクタ17により各ラインセンサ2a〜2dからの画素信号が選択的に(順番に)出力される。
【0021】
第1の信号処理部4では、セレクタ17から出力されるアナログ信号が、増幅器19から差動反転増幅器20、ゲイン調整部21、並びに増幅器22を経てセレクタ23に入力され、またこれらのアナログ信号処理を経ずに増幅器19から直接セレクタ23に入力され、セレクタ23にて切り替えられる。通常の読取動作時にはアナログ信号処理を経た画信号が第2の信号処理部5に入力され、ここでA/D変換された上で所要の処理が行われる。
【0022】
図2は、図1に示した読取装置を用いた電子黒板を示す斜視図である。この電子黒板は、マーカーによる書き込みなどからなる黒板面31a上の画像を読み取るために、図1に示した読取走査部3を構成する光源1及びセンサユニット2を保持した走行読取ユニット32が黒板面31aに沿って走行する構成となっており、光源1が黒板面31aに光を照射し、その反射光をセンサユニット2で受光することで黒板面31a上の画像が読み取られる。
【0023】
走行読取ユニット32は、黒板31を支持する架台33の上端に設けられたレール34上を走行する台車部35から吊り下げられた状態で支持され、台車部35に内蔵された走行モータで左右方向に自走し、読み取り時には黒板31の側方で待避した初期位置(図中に符号Sを付して想像線で示す位置)から走行を開始し、黒板31の逆側の位置(図中に符号Eを付して想像線で示す位置)まで走行して黒板面31a全面の読み取りを終了する。黒板31の下方には操作パネル14と、読み取った画像を出力する印刷ユニット(プリンタ)37とが設けられている。
【0024】
印刷ユニット37は、A4サイズに対応する読取幅を有するラインセンサ1a〜1dと同等の出力幅と解像度とを有し、A4サイズの記録紙への出力が解像度変更を行うことなく可能となっている。
【0025】
架台33の側枠部38の前面には、後に説明する前処理で用いられる白基準板39が、走行読取ユニット32の初期位置(図中の符号Sで示す位置)に対応して設けられている。
【0026】
本読取装置では、温度変化などの光電変換素子の出力を変動させる要因に影響されることなく適切な画像データが安定して得られるように、ラインセンサ2a〜2dから出力される画信号に対して所要の補正処理が第1の信号処理部4及び第2の信号処理部5で行われ、また光源制御部16で光源1の制御条件を調整するようにしており、読取を行う際には、これらの信号処理及び光源制御に要する情報を取得する前処理が行われる。この前処理は、一部を除いて読取モードにより異なるため、オペレータにより指定された読取モードに対応する前処理が読取に先立って行われる。
【0027】
図3は、図1に示した差動反転増幅器で行われる黒補正処理の概要を示す概念図である。差動反転増幅器20では、4本のラインセンサ(CIS A〜D)2a〜2dの画素ごとの暗出力のばらつきを修正する黒補正処理が行われる。この黒補正処理は、光源1を点灯した状態で得られる出力から暗出力を差し引いて暗出力の影響のない明出力を得るものであり、第2のRAM8に格納された黒補正データが読み出されて黒補正信号生成部25でD/A変換された後、増幅器26を経て差動反転増幅器20に入力され、これにより画素ごとの出力から暗出力に相当する分を除去するオフセット処理が行われる。
【0028】
黒補正処理に要する黒補正データは、読取の前処理として行われる黒補正情報取得処理により取得される。ここでは、光源1を消灯した状態でラインセンサ2a〜2dから出力される信号(暗出力)が、第2の信号処理部5でA/D変換された後、読取制御部6に入力されて画素単位の黒補正データが求められ、第2のRAM8に格納される。黒補正データは、4本の各ラインセンサ2a〜2dによる1ライン分の画素ごとに求められ、1画素1バイトの多値データで、1ライン分の総画素数を2400ドットとすると、合計2400バイトとなる。
【0029】
図4は、図1に示した光源制御部における光源光量調整の概要を示す概念図である。光源制御部16では、4本の各ラインセンサ(CIS A〜D)2a〜2dごとの出力がRGBの各色で均一になるように各光源1a〜1cの光量を設定した光源制御情報に基づいて光源制御が行われる。ここでは、4本の各ラインセンサ2a〜2dの画素ごとの出力に基づいて各ラインセンサ2a〜2dごとの出力代表値を求め、この各ラインセンサ2a〜2dごとの出力代表値の中で最大のものがRGBの各光源1a〜1c点灯時で均一になるように光源1a〜1cの光量が設定される。
【0030】
図5は、図1に示した光源制御部におけるモノクロ読取モード時の制御状況を示すタイミング図である。光源制御部16では、ラインセンサ2a〜2dの動作に同期させてRGBの各光源1a〜1cを切り替え動作させており、モノクロ読取モード時には、ラインセンサ2a〜2dの光電変換素子に電荷を蓄積する時間内にRGBの全ての光源1a〜1cを切り替え点灯させることでモノクロの出力が得られる。
【0031】
図6は、図1に示した光源制御部におけるカラー読取モード時の制御状況を示すタイミング図である。カラー読取モード時には、R光源(R#LED)1aの点灯時に電荷が蓄積されて得られる出力(R1,R2…)と、G光源(G#LED)1bの点灯時の蓄積により得られる出力(G1…)と、B光源(B#LED)1cの点灯時の蓄積により得られる出力(B1…)とを画素単位で合成してカラー画像データが得られる。
【0032】
RGBの各光源1a〜1cの光量は点灯時間で制御される。すなわち、R光源1aでは点灯開始時(R#LED#SRAT)から点灯終了時(R#LED#END)までのカウンタ値、G光源1bでは点灯開始時(G#LED#SRAT)から点灯終了時(G#LED#END)までのカウンタ値、B光源1cでは点灯開始時(B#LED#SRAT)から点灯終了時(B#LED#END)までのカウンタ値が、光量に応じて1ラインの周期以内のクロック数で設定され、このカウンタ値に基づいてRGBの各光源1a〜1cを点灯動作させる。
【0033】
光源制御に要する光源制御情報、すなわちRGBの各光源1a〜1cごとの点灯時間(カウンタ値)は、読取の前処理として行われる光源制御情報取得処理で取得される。ここでは、白基準板39上でRGBの各光源1a〜1cを点灯させて4本の各ラインセンサ(CIS A〜D)2a〜2dの画素ごとの出力を得た後、第2の信号処理部5においてA/D変換された出力値から各ラインセンサ2a〜2dごとの出力代表値を求める演算、並びにその出力代表値に基づいて出力を均一化する各ラインセンサ2a〜2dごとのカウンタ値を求める演算がCPU11で行われ、これにより取得した光源制御情報が、第3のRAM13に保存され、また読取制御部6の光源制御用レジスタに設定される。このとき図5・図6に示した要領で光源を動作させることでそれぞれモノクロ読取モード時並びにカラー読取モード時の光源制御情報が取得される。
【0034】
図7は、図1に示したゲイン調整部におけるカラー読取モード時のゲイン調整処理の概要を示す概念図である。ゲイン調整部13では、4本の各ラインセンサ(CIS A〜D)2a〜2d相互の白レベルのばらつきを修正するゲイン調整処理が行われる。このゲイン調整処理は、各ラインセンサ2a〜2dの最大出力値を所定の最大基準値に均一化するものであり、カラー読取モード時には、RGBの各光源1a〜1c及びラインセンサ2a〜2dの組み合わせごとに設定されたゲイン調整値の中から該当するものを選択してゲイン調整が行われる。
【0035】
図8は、図1に示したゲイン調整部におけるモノクロ読取モード時のゲイン調整処理の概要を示す概念図である。モノクロ読取モード時には、W光源点灯時、すなわちRGBの各光源1a〜1cを蓄積時間内に点灯させたときの各ラインセンサ2a〜2dごとの最大出力値が一定となるようにラインセンサ2a〜2dごとに設定されたゲイン調整値に基づいて処理が行われる。
【0036】
図9は、図1に示した読取制御部におけるゲイン調整用レジスタの設定内容を示している。ゲイン調整値は、読取の前処理として行われるゲイン調整情報取得処理により取得される。カラー用では、白基準板39上でRGBの各光源1a〜1cを点灯させて4本の各ラインセンサ(CIS A〜D)2a〜2dごとの出力を得た後、CPU11において所定の最大基準値と比較して各々のケースに対応した合計12通りのゲイン調整値(R#GAIN#A〜B#GAIN#D)を取得する。モノクロ用では、白基準板39上でW光源点灯により4本の各ラインセンサ(CIS A〜D)2a〜2dごとの出力を得た後、CPU11において所定の最大基準値と比較して合計4通りのゲイン調整値(W#GAIN#A〜W#GAIN#D)を取得する。これにより取得したゲイン調整値は、第3のRAM13に保存され、また読取制御部6のゲイン調整用レジスタに設定される。
【0037】
図10は、図1に示した第2の信号処理部における白シェーディング補正処理の概要を示す概念図である。第2の信号処理部5では、白読取時の各画素ごとの濃度のばらつきを修正する白シェーディング補正処理が行われる。この白シェーディング補正処理では、画素単位で予め設定された補正係数を画素ごとの出力値に乗じることで、白読取時の濃度値を所定の最大基準値に均一化する。
【0038】
白シェーディング補正処理に要する補正係数は、読取の前処理として行われる白シェーディング補正情報取得処理により画素単位で取得される。ここでは、白基準板39上でRGBの各光源1a〜1cを点灯させて画素単位の出力値を得た後、この出力値と所定の最大基準値とを比較して補正係数を求める。例えば図中の画素1の例では前処理時の濃度値A=0xC0の場合に補正係数B=0xFF/0xC0となり、読取時には出力値Cに補正係数Bを乗じて補正済み出力値Dを得る。画素2の例では画素1より前処理時の濃度値が低いため、補正係数が大きく設定される。また、例えば読取時に同等の出力値であれば最大基準値0xFFまで増大される。
【0039】
図11は、図1に示した第1のRAMに保存される白シェーディング補正情報の概要を示す概念図である。カラー用では、R光源1a点灯時の出力に関する4本の各ラインセンサ(CIS A〜D)2a〜2dの各画素ごとの補正係数(R#A,R#B,R#C,R#D)、G光源1b点灯時の補正係数(B#A,B#B,B#C,B#D)、B光源1c点灯時の補正係数(G#A,G#B,G#C,G#D)、合計7200バイトが第1のRAM7に格納される。モノクロ用では、W光源、すなわちRGBの全光源1a〜1cを蓄積時間中に点灯させた場合について、4本の各ラインセンサ(CIS A〜D)2a〜2dの各画素ごとの補正係数(W#A,W#B,W#C,W#D)、合計2400バイトが第1のRAM7に重複して格納される。
【0040】
図12は、図1に示した読取装置におけるモノクロ用前処理の手順を示すフロー図である。ここでは、順次、黒補正情報取得処理、モノクロ用光源制御情報取得処理、モノクロ用ゲイン調整情報取得処理、モノクロ用白シェーディング補正情報取得処理が行われる(ステップ101〜ステップ104)。
【0041】
図13は、図1に示した読取装置におけるカラー用前処理の手順を示すフロー図である。ここでは、順次、黒補正情報取得処理、カラー用光源制御情報取得処理、カラー用ゲイン調整情報取得処理、カラー用白シェーディング補正情報取得処理が行われる(ステップ201〜ステップ204)。ステップ201の黒補正情報取得処理は前記のモノクロ用前処理の場合と同一である。その他の処理は、光源1の点灯条件並びにこれに伴う取得情報の数の点で前記のモノクロ用前処理の場合と異なっている。
【0042】
本読取装置では、読取動作が終了すると、オペレータによる読取動作の実行指示を待たずに所定の標準読取モードに対応する前処理が信号処理部5、読取制御部6及びCPU11で行われ、オペレータの読取指示があると、ここで指定された読取モードが標準読取モードと一致する場合に前処理を省略するようになっている。標準読取モードに関する情報はF−ROM12に格納される。
【0043】
図14は、図1に示した読取装置においてモノクロを標準読取モードに予め設定した場合の処理の手順を示すフロー図である。本読取装置は、読取モードがモノクロである場合の動作の高速化を図るため、工場出荷時にモノクロを標準読取モードに予め設定しておくことができる。
【0044】
ここではまずステップ301にて電源が投入されると、ステップ302にてモノクロ用前処理が実行されて待機状態となり、ステップ303にてオペレータが操作パネル14を操作して読取指示が行われると、ステップ304にて指定された読取モードがカラーか否かの判定が行われ、カラーであればステップ305に進んでカラー用前処理が実行された後、ステップ306にて読取が行われる。
【0045】
他方、ステップ304にて指定の読取モードがカラーでない、すなわちモノクロであればステップ307に進んでモノクロ用前処理が実行済みか否かが判定され、実行済みであれば前処理を実行することなくステップ306に進んで読取が開始される。またステップ307でモノクロ用前処理が実行済みでなければステップ308に進んでモノクロ用前処理が実行された後、ステップ306の読取に進む。
【0046】
ステップ306での読取が終了すると、ステップ309にて読取が正常終了したか否かが判定され、正常終了であればステップ310に進んでモノクロ用前処理が実行される。
【0047】
なお、ステップ307での前処理の有無の判定は、読取が正常終了してステップ310での前処理が行われた否かを判定するものであり、前処理の際に付与される完了フラグに基づいて行えば良い。ステップ309にて読取の途中で動作が強制終了やエラー終了した場合のように読取が正常終了していない場合は、完了フラグが不正となることで前処理が実行済みでないことを判別することができる。また、異常終了の際にメモリをクリアする処理を行うようにしても良く、この場合、メモリのデータ格納状況で前処理の有無を判定することができる。この前処理の有無の判定は、以下のフローでも同様である。
【0048】
図15は、図1に示した読取装置においてカラーを標準読取モードに予め設定した場合の処理の手順を示すフロー図である。本読取装置は、読取モードがカラーである場合の動作の高速化を図るため、工場出荷時にカラーを標準読取モードとした設定を行うことができる。
【0049】
ここでは、図14に示したモノクロを標準読取モードとした場合と比較して、モノクロ用前処理及びカラー用前処理が互いに逆となっている。
【0050】
図16は、図1に示した読取装置において標準読取モードを履歴情報に基づいて決定する場合の処理の手順を示すフロー図である。本読取装置は、使用頻度の高い読取モードでの動作の高速化を図るため、モノクロ及びカラーの各読取モードでの読取動作の履歴情報、すなわち各読取モードでの読取動作回数を計数するカウンタの計数値に基づいて標準読取モードを決定してこれに対応する前処理を行わせることができる。カウンタの計数値はF−ROM(記憶手段)12に保存され、読取動作を行う度に該当する読取モードのカウンタを増分する処理が行われ、このカウンタの計数値に基づいて読取動作回数の多い読取モードが標準読取モードに設定される。
【0051】
ここではまずステップ501にて電源が投入されると、ステップ502にてカウント値がモノクロよりカラーが大か否かが判定され、カラーが大である、すなわちカラーの使用頻度が高い場合はステップ503に進んでカラー用前処理が実行され、他方、カラーが大でない、すなわちモノクロの使用頻度が高い場合はステップ504に進んでモノクロ用前処理が実行され、待機状態となる。
【0052】
そしてステップ505にてオペレータが操作パネル14を操作して読取指示が行われると、ステップ506にて指定の読取モードがカラーか否かの判定が行われ、カラーであればステップ507に進んでカラー用前処理が実行済みか否かが判定され、実行済みでなければステップ508に進んでカラー用前処理が実行され、ついでステップ509にてカラーカウント値を1増分する処理が行われた後、ステップ510に進んで読取が実行される。ステップ507にてモノクロ用前処理が実行済みであれば前処理を実行することなくステップ509に進む。
【0053】
他方、ステップ506にて読取モードがカラーでなければステップ511に進んでモノクロ用前処理が実行済みか否かが判定され、実行済みでなければステップ512に進んでモノクロ用前処理が実行され、ついでステップ513にてモノクロカウント値を1増分する処理が行われた後、ステップ510に進んで読取が実行される。他方、ステップ511にてカラー用前処理が実行済みであれば前処理を実行することなくステップ513に進む。
【0054】
ステップ510での読取が終了すると、次にステップ514にて読取が正常終了したか否かが判定され、正常終了であればステップ515に進んでカウント値がモノクロよりカラーが大か否かが判定され、カラーが大であればステップ516に進んでカラー用前処理が実行され、カラーが大でなければステップ517に進んでモノクロ用前処理が実行される。
【0055】
【発明の効果】
このように本発明によれば、オペレータの読取指示の際に指定された読取モードが標準読取モードと一致する場合には前処理を行うことなく読取動作を開始するため、読取の指示から読取動作の開始までの待ち時間を解消して高速に動作させることができ、オペレータの使用感を向上させる上で大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による読取装置の概略構成を示すブロック図
【図2】図1に示した読取装置を用いた電子黒板を示す斜視図
【図3】図1に示した差動反転増幅器で行われる黒補正処理の概要を示す概念図
【図4】図1に示した光源制御部における光源光量調整の概要を示す概念図
【図5】図1に示した光源制御部におけるモノクロ読取モード時の制御状況を示すタイミング図
【図6】図1に示した光源制御部におけるカラー読取モード時の制御状況を示すタイミング図
【図7】図1に示したゲイン調整部におけるカラー読取モード時のゲイン調整処理の概要を示す概念図
【図8】図1に示したゲイン調整部におけるモノクロ読取モード時のゲイン調整処理の概要を示す概念図
【図9】図1に示した読取制御部におけるゲイン調整用レジスタの設定内容を示す図
【図10】図1に示した第2の信号処理部における白シェーディング補正処理の概要を示す概念図
【図11】図1に示した第1のRAMに保存される白シェーディング補正情報の概要を示す概念図
【図12】図1に示した読取装置におけるモノクロ用前処理の手順を示すフロー図
【図13】図1に示した読取装置におけるカラー用前処理の手順を示すフロー図
【図14】図1に示した読取装置においてモノクロを標準読取モードとした場合の処理の手順を示すフロー図
【図15】図1に示した読取装置においてカラーを標準読取モードとした場合の処理の手順を示すフロー図
【図16】図1に示した読取装置において標準読取モードを履歴情報に基づいて決定する場合の処理の手順を示すフロー図
【符号の説明】
1 光源、1a R光源、1b G光源、1c B光源
2 センサユニット、2a〜2d ラインセンサ
3 読取走査部(読取走査手段)
4 第1の信号処理部(信号処理手段、前処理手段)
5 第2の信号処理部(信号処理手段、前処理手段)
6 読取制御部
7・8・13 RAM(記憶手段)
11 CPU(制御手段、前処理手段)
12 F−ROM(記憶手段)

Claims (4)

  1. モノクロ及びカラーの双方の読取モードで読取動作可能な読取装置であって、読取面を照明する光源及び読取面の画情報を読み取るセンサを備えた読取走査手段と、この読取走査手段からの画信号を処理して所要の画像データを生成する信号処理手段と、前記読取走査手段及び信号処理手段による読取動作のための前処理を行う前処理手段と、指定された読取モードに対応する前処理を前記前処理手段に行わせる制御手段とを備え、この制御手段は、読取動作が終了すると当該読取動作が正常に終了したか否かを判定し当該読取動作が正常に終了した場合は所定の標準読取モードに対応する前処理を前記前処理手段に行わせ、次の読取指示があると当該指定された読取モードが所定の標準読取モードと一致しかつ前回の読取動作が正常に終了した場合は前記前処理手段による当該読取モードに対応する前処理を省略することを特徴とする読取装置。
  2. 前記制御手段は、電源が投入された際に所定の標準読取モードに対応する前処理を前記前処理手段に行わせることを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
  3. 前記読取手段における各読取モードでの読取動作の履歴情報を保存する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記記憶手段の履歴情報に基づいて所定の標準読取モードを決定してこれに対応する前処理を前記前処理手段に行わせることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の読取装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の読取装置を用いた電子黒板
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