JPH09311677A - ディスクオルゴール装置 - Google Patents

ディスクオルゴール装置

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JPH09311677A
JPH09311677A JP12528096A JP12528096A JPH09311677A JP H09311677 A JPH09311677 A JP H09311677A JP 12528096 A JP12528096 A JP 12528096A JP 12528096 A JP12528096 A JP 12528096A JP H09311677 A JPH09311677 A JP H09311677A
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JP
Japan
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disc
music box
disk
gate
performance
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JP12528096A
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English (en)
Inventor
Fujiro Komata
藤郎 小俣
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Rhythm Watch Co Ltd
Original Assignee
Rhythm Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクオルゴール1台では得ることができな
い音域、ハーモニー、演奏時間等を実現可能なディスク
オルゴール装置を提供する。 【解決手段】 複数の演奏孔4が形成されたディスク3
と、ディスク3を回転させるモータMと、ディスク3の
回転に伴って演奏孔4に案内されて回転するスターホイ
ール12と、スターホイール12の爪部12a〜12d
によって弾かれて発音するオルゴール弁17aとを有す
る2組のディスクオルゴール本体1A,1Bと、各々の
モータMの駆動を制御するオルゴール制御回路部50と
を有するディスクオルゴール装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意位置に演奏孔
を有するディスクをモータにより回転させ、前記演奏孔
に案内されて回転する回転体により音階板を弾いてメロ
ディを奏でるディスクオルゴールに関する。
【0002】
【従来の技術】内周から外周に向かうトラック毎に、周
方向に間欠的な演奏孔が形成されたディスクを回転させ
て、ディスクの演奏孔に案内されて回転するスターホイ
ールにより音階板を弾くことによって、所定の曲目を演
奏するいわゆるディスクオルゴール装置が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなディスク
オルゴール装置において、例えば、広い音域を演奏する
場合や、半音を有する音階板を用いてより高度な演奏を
したい場合には、音階板の有する音域を広げたり、半音
を発生する音階板とする必要がある。そのため、音階板
およびディスクが大きくなり、装置が巨大化するという
問題があった。
【0004】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであって、ディスクオルゴール1台では得るこ
とができない音域、ハーモニー、演奏時間等を実現可能
なディスクオルゴール装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディスクオ
ルゴール装置は、複数の演奏孔が形成されたディスク
と、前記ディスクを回転させるモータと、前記ディスク
の回転に伴って前記演奏孔に案内されて回転する回転体
と、前記回転体によって弾かれて発音する音階板とを有
する少なくとも2組のディスクオルゴール本体と、前記
各々のモータの駆動を制御する制御手段とを有する。
【0006】本発明に係るディスクオルゴール装置は、
前記ディスクの初期位置を検出する検出手段を有し、前
記制御手段は、前記検出手段からの信号に基づいて前記
各々のディスクを所定の位置に復帰させるように前記各
々のモータを駆動制御する。
【0007】本発明に係るディスクオルゴール装置は、
前記制御手段は、前記各々のディスクが同期して回転す
るよう前記各々のモータを駆動制御する。
【0008】本発明に係るディスクオルゴール装置は、
前記制御手段は、一のディスクの演奏が終了すると、前
記一のディスクの回転を停止させ、他のディスクの演奏
を開始するように前記各々のモータを駆動制御する。
【0009】本発明に係るディスクオルゴール装置で
は、複数のディスクオルゴール本体を制御手段によって
動作させる。このため、例えば、複数種類の音階板を各
々のディスクオルゴール本体に使用すれば、ハーモニー
等を有する高度な演奏がなされることになる。また、制
御手段によって、演奏させるオルゴール本体を変更すれ
ば、複数のディスクオルゴール本体の連奏がなされるこ
とになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディスクオル
ゴール装置の実施の形態について図面を参照して説明す
る。
【0011】図1は、本発明に係るディスクオルゴール
装置の一実施形態を示す説明図である。また、図2は、
図1に示すディスクオルゴール装置のディスクオルゴー
ル本体を示す外観斜視図であり、図3は、図1に示すデ
ィスクオルゴール装置のディスクオルゴール本体のディ
スクを外した状態を示す外観斜視図である。
【0012】図1に示すディスクオルゴール装置は、2
台のディスクオルゴール本体1A,1Bと、ディスクオ
ルゴール本体1A,1Bにそれぞれ備わるモータMの駆
動制御を行うオルゴール制御回路部50とから構成され
ている。
【0013】ディスクオルゴール本体1Aおよび1B
は、全く同じ構成となっており、ディスク3を回転可能
に支持するオルゴール本体部2と、ディスク3を回転駆
動するモータMと、モータMの回転駆動力を減速してス
ターホイール軸7に伝達する歯車列6と、ディスクオル
ゴールの下面に対向配置され、スターホイール12を回
転可能に支持するスターホイール軸7と、スターホイー
ル軸7に回転可能に支持された複数のスターホイール1
2と、スターホイール軸7に対向配置されたオルゴール
弁本体17とを有している。
【0014】オルゴール弁本体17は、音階数に応じた
所定数の平板状に形成されたくし歯を有する。スターホ
イール12の外周面には、等間隔に爪部12a,12
b,12c,12dが突出するように形成されている。
【0015】オルゴール本体部2には、図4に示すよう
に、モータMと、このモータMの回転駆動力をスターホ
イール軸7および後述するディスク押接回転体64bに
減速して伝達する歯車列6とが設けられている。
【0016】モータMには、例えばDCモータが用いら
れるが、後述するモータ駆動回路55に接続され、この
モータ駆動回路55から供給される正転および逆転用駆
動電流により、正回転および逆回転動作が可能になって
いる。また、モータMは、後述するように、メインスイ
ッチのオン動作や、ディスク3の装着により、所定の動
作を開始するようになっている。
【0017】歯車列6は、ウォームギア61、第1歯車
62a、第2歯車62b、第3歯車63a、第4歯車6
3bおよびディスク回転付勢用歯車64aから構成され
ている。ウォームギア61は、モータMの出力軸に固定
されたプラスチック製の歯車である。第1歯車62a
は、上記ウォームギア61に直交し、かつスターホイー
ル軸7と平行に軸支されたプラスチック製の軸62の一
端に固定され、ウォームギア61と噛合する。第2歯車
62bは、軸62の他端に固定されている。第3歯車6
3aは、スターホイール装着用のスターホイール軸7の
モータ側端部に固定され前記第2歯車62bと噛合す
る。第4歯車63bは、第3歯車63aと同軸上に固定
されている。ディスク回転付勢用歯車64aは、ディス
ク押えアーム8の長手方向に沿って軸支された押えロー
ラ軸15のモータ側端部に固定され、ディスク押えアー
ム8が閉位置の場合に、前記第4歯車63bと噛合す
る。
【0018】上記の歯車列6において、モータMが回転
すると、その回転駆動力は、ウォームギア61、第1歯
車62a、第2歯車62bおよび第3歯車63aを通じ
て、第4歯車63bに所定の減速比で伝達される。ま
た、第4歯車63bの回転によりスターホイール軸7が
回転し、これと同時にディスク回転付勢用歯車64aが
回転する。
【0019】スターホイール軸7の回転によって、各ス
ターホイール12が常時順方向に回転付勢され、各スタ
ーホイール12の爪部12a〜12dが係合位置に回転
移動したディスク3の演奏孔4に入りやすくなってい
る。また、ディスク回転付勢用歯車64aの回転によ
り、歯車64aと一体に形成されたディスク押接回転体
64bが同方向に回転する。
【0020】スターホイール軸7は、オルゴール本体部
2のモータMとは反対側に螺着されたディスク装着金具
9とモータM側のオルゴール本体部2に螺着された上向
き略コ字形状の支持材10との間に回転可能に架設され
ている。また、図5に示すように、所定間隔を隔てて固
定されたスターホイール仕切り部材11,11の間に、
スターホイール12を回転自在に装着している。また、
スターホイール軸7には、第4歯車63bに隣接する箇
所にディスク挟持用ローラ13が固定されている。な
お、支持材10のコ字形壁間に、第1歯車62aおよび
第2歯車62bを一体形成した軸62が設けられる。
【0021】ディスク押えアーム8は、少なくともディ
スク3の半径よりも長い略長板形状に形成される。ディ
スク押えアーム8の基部81は、オルゴール本体部2の
ディスク3の外周側に位置するように設けられた支持材
14に揺動可能に支持されている。ディスク押えアーム
8の先端部82には、ディスク装着金具9のディスク中
心孔挿入用の突起91が挿入されてディスク押えアーム
8を固定する挿入穴部82aが形成されている。上記の
突起91の先端には、溝部91aが形成されている。上
記の挿入穴部82aの近傍には、回動付勢された状態で
ストッパー片82b形成されている。ディスク3を突起
91に装着して、ディスク押えアーム8を回動させて挿
入穴部82aを突起91に嵌合させると、上記溝部91
aとストッパー片82bとが係合し、ディスク3のオル
ゴール本体部2への装着が完了する。
【0022】ディスク押えアーム8には、長手方向に押
えローラ軸15が設けられており、押えローラ軸15
に、上記したディスク回転付勢用歯車64aおよびこれ
に一体形成されたディスク押接回転体64bが回転自在
に装着されている。また、押えローラ軸15には、複数
のプラスチック製の筒体16aが装着されている。この
筒体16aには、円板状の押えローラ16bが一体成形
されている。
【0023】この押えローラ16bは、ディスク3をス
ターホイール12側に押圧することによって保持する。
このため、比較的薄い厚さのディスク3を使用すること
ができる。
【0024】ディスク3は、外周部がディスク挟持用ロ
ーラ13とディスク押接回転体64bとによって挟まれ
ることにより、ディスク挟持用ローラ13およびディス
ク押接回転体64bの回転に伴って回転させられる。な
お、ディスク押接回転体64bには、スリップ防止用の
ゴムリング64cが装着されている。
【0025】オルゴール弁本体17は、スターホイール
12に対向するように設置されている。このオルゴール
弁本体17には、各スターホイール12に対向する位置
に所定数のオルゴール弁17aが形成されている。オル
ゴール弁17aは、所定の厚さおよび長さに形成され、
弾かれると所定の音階/音程のオルゴール音が発生す
る。
【0026】各スターホイール12は、例えば金属材料
から形成され、スターホイール軸7に回転自在に挿入さ
れている。また、スターホイール12の外周には、周方
向に等間隔に爪部12a〜12dが外側に向けて突出す
るように設けられている。爪部12a〜12dは、回転
順方向側はスロープ状の曲面となっており、回転逆方向
側は、外周に直交する方向に向かって立つ平面となって
いる。
【0027】したがって、例えば図6に示すように、デ
ィスク3が順方向に回転駆動され(図6(1))、演奏
孔4がスターホイール12の爪部12a〜12dのう
ち、例えば12aと係合すると(図6(2))、爪部1
2aは演奏孔4により強制的に移動され、スターホイー
ル12が回転させられる。このとき、スターホイール1
2の爪部12aに隣接する爪部12bがオルゴール弁1
7aと当接し(図6(3))、さらに移動してオルゴー
ル弁17aを爪弾く(図6(4))。この結果、当該オ
ルゴール弁17aの固有な音階のオルゴール音が発生す
る。
【0028】オルゴール本体部2上のディスク装着金具
9の近傍には、ディスク3の内周側の所定の位置(初期
位置)に形成された停止用孔3aに対応して、ディスク
3の1回転を検出するストップスイッチ21が設けられ
ている。このストップスイッチ21は、図7に示すよう
に、筐体21aの上部にピン状のスイッチ片21bが設
けられている。このスイッチ片21bは、基端を筐体2
1aに回転可能に支持され、先端が上方に向くようにバ
ネ等により回動付勢されている。また、スイッチ片21
bには、接点端子が連動し、スイッチ片21bが横方向
に傾倒している場合には接点端子が接続され、ストップ
スイッチ21がオン状態となる。一方、上方に起立して
いる場合には、接点端子の接続が解除され、ストップス
イッチ21がオフ状態となる。なお、このストップスイ
ッチ21の出力端子は、後述するオルゴール制御回路部
50に接続されている。
【0029】図9に示すように、オルゴール制御回路部
50は、動作を開始させる起動スイッチ群回路51と、
起動スイッチ群回路51からの起動信号が入力されるス
タートパルス回路52と、スタートパルス回路52の出
力信号とストップスイッチ21の動作信号とに応答して
逆転用のパルス信号を出力するストップパルス回路53
と、スタートパルス回路52の出力とストップパルス回
路53の出力とに応答してモータMの正回転または逆回
転用の方向指示信号を出力する方向指示回路54と、方
向指示回路54からの信号を受けてモータMを回転駆動
するモータ駆動回路55と、電源が投入されかつストッ
プスイッチ21がオンされているときのみ逆転用のパル
ス信号を出力する初期ストップパルス回路56とから構
成されている。なお、スタートパルス回路52、ストッ
プパルス回路53、方向指示回路54およびモータ駆動
回路55については、2台のディスクオルゴール本体1
A,1BのモータMに対応して、同一の構成の回路が2
組設けられている。
【0030】起動スイッチ群回路51は、所定時刻に接
続動作する正時接点スイッチ26と、この正時接点スイ
ッチ26に直列接続され、そのスイッチ操作により接続
を解除する鳴り止めスイッチ27と、これらの後段に接
続された光検出素子28と、光検出素子28の後段に並
列接続されたモニタースイッチ25とから構成されてい
る。各スイッチがオン状態になることにより、ハイ・レ
ベルのスタート信号がスタートパルス回路52に対して
出力されるようになっている。
【0031】スタートパルス回路52は、一端の入力端
子が起動スイッチ群回路51に接続され、他端の入力端
子がスタートパルス回路52の出力端子に接続されると
ともに、ストップパルス回路53に接続された第1ノア
ゲート52aと、第1ノアゲート52aの後段に直列接
続されたコンデンサ52bと、コンデンサ52bの後段
に並列接続された抵抗52cと逆流防止用のダイオード
52dを介して接続された電源部52eと、これらの後
段に両入力端子が接続された第2ノアゲート52fとか
ら構成されている。
【0032】ストップパルス回路53は、順次、第1ノ
アゲート53a、第2ノアゲート53b、第1コンデン
サ53c、第1プルアップ抵抗53d、第3ノアゲート
53e、第2コンデンサ53fおよび第2プルアップ抵
抗53dを接続した構成となっている。
【0033】方向指示回路54は、第1ノアゲート54
a、第2ノアゲート54b、第3ノアゲート54c、オ
アゲート54eおよびトランジスタ54dを接続した構
成となっており、スタートパルス回路52から出力され
るトリガ信号とストップパルス回路53から出力される
パルス信号と後述する初期ストップパルス回路56の出
力信号との組み合わせ信号に応じて、第1ノアゲート5
4a、第2ノアゲート54b、第3ノアゲート54c、
オアゲート54eおよびトランジスタ54dが強調動作
して、後段のモータ駆動回路55に正逆転用のハイ・レ
ベル動作信号を出力する。
【0034】モータ駆動回路55は、ブリッジ型に接続
された4つのトランジスタスイッチ55a,55b,5
5c,55dから構成されている。これらのベース端子
は、方向指示回路54の第1ノアゲート54a、第2ノ
アゲート54b、第3ノアゲート54cおよびトランジ
スタ54dに接続されている。その他の端子は、電源ま
たはモータMに接続されている。
【0035】初期ストップパルス回路56は、D型フリ
ップフロップ56a、アンドゲート56bおよびインバ
ータ回路56cから構成されており、D型フリップフロ
ップ56aの入力Dは電源に、入力Cは電源に抵抗を介
して接続され、出力Qはアンドゲート56bの一方入力
に接続され、リセット端子にはインバータ56cを介し
てストップスイッチ21の出力が接続されている。アン
ドゲート56bの他方入力はストップスイッチ21の出
力が接続され、アンドゲート56bの出力は、方向指示
回路54のオアゲート54eの他方の入力に接続されて
いる。
【0036】次に、上記のように構成されるディスクオ
ルゴール装置の動作の一例を図10に示すフローチャー
トに基づいて説明する。
【0037】まず、ディスク3をディスクオルゴール本
体1A,1Bに装着し、オルゴール制御回路部50に電
源を投入する(ステップS1)。このとき、起動スイッ
チ群回路51の各スイッチはオフ状態とする。ストップ
スイッチ21がオフ状態にある場合は、電源を投入して
から所定の時間が経過した後、2つのモータMが逆回転
する(ステップS3)。一方、ストップスイッチ21が
オン状態にある場合は、即座に2つのモータMが逆回転
する(ステップS4)。そして、2つのモータMが逆回
転すると、スターホイール12の爪部12a〜12dが
整列される(ステップS5)。
【0038】なお、ストップスイッチ21がオフ状態に
ある場合とは、ディスク3が所定の位置に装着されて、
ストップスイッチ21のストップ片21bがディスク3
の内周側の所定の位置に形成された停止用孔3aに起立
した状態で嵌まっている場合である。また、ストップス
イッチ21がオン状態にある場合とは、ディスク3が所
定の位置に装着されておらず、上記ストップ片21bが
横方向に傾倒して接点がオンしている場合である。
【0039】ここで、ステップS1〜S5における回路
動作を説明する。ストップスイッチ21がオフ状態にあ
る場合において電源を投入した際には、スタートパルス
回路52の第1ノアゲート52aの両入力端子がロウ・
レベルとなる。コンデンサ52bは充電されず、第2ノ
アゲート52fの両入力端子がハイ・レベルとなり、第
2ノアゲート52fの出力はロウ・レベルとなる。スト
ップパルス回路53の第1ノアゲート53aの両入力端
子は、ロウ・レベルとなって、第1ノアゲート53aの
出力はハイ・レベルとなる。第2ノアゲート53bの出
力はロウ・レベルとなり、第1コンデンサ53cは充電
される。この第1コンデンサ53cの容量に応じた所定
時間経過後に、第1コンデンサ53cから第3ノアゲー
ト53eにハイ・レベルの信号が出力される。したがっ
て、第3ノアゲート53eは、ハイ・レベルの出力状態
から所定時間遅れてロウ・レベル状態となる。
【0040】したがって、方向指示回路54の第3ノア
ゲート54cの出力は、ロウ・レベルから所定時間遅れ
てハイ・レベルとなり、第2コンデンサ53fが充電さ
れると再びロウ・レベルとなる。この結果、モータ駆動
回路55のトランジスタスイッチ55cおよび55dの
みがオンし、モータMは第3ノアゲート54cの出力が
ハイ・レベルの期間に逆転動作をする。
【0041】モータMが逆転すると、スターホイール軸
7が逆方向に回転し、各スターホイール12は、爪部1
2a〜12dがオルゴール弁17aに当接するまで逆回
転する。スターホイール12は、スターホイール軸7に
対してスリップ可能に軸支されているため、当接位置で
停止する。これにより、全てのスターホイール12は、
爪部12a〜12dがオルゴール弁17aに当接する位
置に整列される。なお、ディスク3は、ディスク3の停
止用孔3aとストップスイッチ21のスイッチ片が係合
しているため、所定の位置のままである。
【0042】一方、ストップスイッチ21がオン状態に
ある場合において電源を投入した際には、第2ノアゲー
ト52fの出力は上記と同様にロウ・レベルである。し
かし、ストップスイッチ21がオン状態にあるため、第
1ノアゲート53aの出力はロウ・レベルとなって、第
2ノアゲート53bの出力はハイ・レベルとなる。した
がって、第2コンデンサ53fが充電され、充電中には
第3ノアゲート54cの出力がハイ・レベルとなり、オ
アゲート54eの出力もハイ・レベルとなる。
【0043】これと同時に、初期ストップパルス回路5
6は、ストップスイッチ21がオン状態にある場合にお
いて電源を投入した際には、D型フリップフロップ56
aの入力が共にハイ・レベルとなるため、Q出力がハイ
・レベルとなる。そして、アンドゲート56bの入力は
共にハイ・レベルとなり、アンドゲート56bの出力も
ハイ・レベルとなる。したがって、オアゲート54eに
は、ハイ・レベルの信号が入力される。
【0044】したがって、モータMは、オアゲート54
eの出力がロー・レベルになるまで逆回転する。すなわ
ち、第3ノアゲート54cの出力およびアンドゲート5
6bの出力がともにロー・レベルになるまで逆回転す
る。通常は、第2コンデンサ53fの蓄積電荷量は比較
的小さいため、第3ノアゲート54cの出力がアンドゲ
ート56bの出力よりも早くにロー・レベルになり、ア
ンドゲート56bの出力は、ストップスイッチ21がオ
フ状態になるとロー・レベルになる。ディスク3は、そ
の下面にストップスイッチ21のスイッチ片21bが横
方向に傾倒しつつ当接した状態(図8(1))から、回
転に伴ってディスク3の停止用孔3aとストップスイッ
チ21のスイッチ片21bが係合し(図8(2))、ス
トップスイッチ21がオフ状態になる。これによりディ
スク3は、所定の位置に停止する(ステップS6)。
【0045】この結果、上記と同様に全てのスターホイ
ール12は、爪部12a〜12dがオルゴール弁17a
に当接する位置に整列される。なお、初期ストップパル
ス回路56のD型フリップフロップ56aは、ストップ
スイッチ21がオフ状態となることによって、リセット
され、再度電源が投入されるまでは、Q出力からはロー
・レベルの信号が出力される。つまり、初期ストップパ
ルス回路56は、電源を投入した際に、ストップスイッ
チ21がオン状態のときのみ動作する。
【0046】次に、ディスクオルゴール本体1A,1B
が所定の位置にある状態で、起動スイッチ群回路51の
何れかのスイッチをオンすると(ステップS7)、ディ
スクオルゴール本体1A,1Bの両方のディスク3が回
転し、演奏を始める(ステップS8)。このとき、2枚
のディスク3の回転速度は略一致している。
【0047】ここで、例えば、ディスクオルゴール本体
1Aに正音の音階が並ぶオルゴール弁17aを設置し、
ディスクオルゴール本体1Bに半音の音階が並ぶオルゴ
ール弁17aを設置してあるとする。また、ディスクオ
ルゴール本体1A,1Bには同一の曲目の演奏孔4が形
成されたディスク3が装着されてあるとする。
【0048】このような状態で、起動スイッチ群回路5
1の何れかのスイッチをオンすると、ディスクオルゴー
ル本体1A,1Bが全く同時に演奏を始める。なお、2
枚のディスク3は、上述したようにそれぞれ初期位置、
すなわち曲目の最初から演奏可能な演奏開始位置にあ
る。
【0049】この結果、ディスクオルゴール本体1Aお
よび1Bは、同時に同じ曲目を演奏しはじめるととも
に、ディスクオルゴール本体1Aは正音を発生し、ディ
スクオルゴール本体1Bは半音を発生し、2枚のディス
ク3の回転速度は略同期していることから、より高度な
演奏が行われる。なお、演奏中はストップスイッチ21
はオン状態となっている。
【0050】そして、ディスク3が1回転して所定の曲
目の演奏が終了すると、ディスク3の停止用孔3aとス
トップスイッチ21のスイッチ片が係合して、ストップ
スイッチ21がオフする(ステップS9)。オルゴール
制御回路部50では、ストップスイッチ21がオフして
も、そのまま正回転を続けるオーバーランを所定時間行
い(ステップS10)、連続的に逆転動作を行い(ステ
ップS11)、ストップスイッチ21がオフし(ステッ
プS13)、2枚のディスク3がそれぞれ所定の位置で
停止する(ステップS14)。
【0051】ステップS7〜S14の回路動作は、ま
ず、起動スイッチ群回路51の何れかのスイッチがオン
されると、第1ノアゲート52aの出力はハイ・レベル
からロウ・レベルとなり、コンデンサ52bが充電さ
れ、充電中(コンデンサーの容量により例えば2秒間)
には、第2ノアゲート52fの出力はハイ・レベルとな
る。このため、モータMは正回転する。一方、ストップ
スイッチ21は所定位置から回転されるため、オフ状態
からオン状態になり、第1ノアゲート53aの出力はハ
イ・レベルからロウ・レベルになる。第2ノアゲート5
3bの出力は、ハイ・レベルとなり、第1コンデンサ5
3cが放電される。
【0052】さらに、ディスク3が所定の回転位置に到
達して、ストップスイッチ21がオフ状態となったら、
第1ノアゲート53aの出力はハイ・レベル状態とな
る。第2ノアゲート53bの出力がロウ・レベルとなっ
た場合には、第1コンデンサ53cは充電を開始し、第
3ノアゲート53eの出力はロウ・レベルからハイ・レ
ベルになり、このハイ状態は所定期間維持され、その後
ロウ状態となる。また、期間中に第2コンデンサ53f
が放電される。そして、第3ノアゲート53eがロウ・
レベルになると、第2コンデンサ53fが充電を開始
し、この充電中には、第3ノアゲート54cからハイ・
レベルのパルス信号が出力されることになる。したがっ
て、モータ駆動回路55は、ディスク3の停止位置から
所定時間の回転動作を維持するオーバーラン動作の後に
は、ストップパルス信号が所定時間入力されるので、デ
ィスク3は逆回転動作して、所定位置に停止することに
なる。
【0053】以上のように、本実施形態によれば、2台
のディスクオルゴール本体1A,1Bが同時にかつ同期
して演奏されるため、より高度な演奏が可能となる。す
なわち、上記したように、ディスクオルゴール本体1
A,1Bに設けるオルゴール弁17aをそれぞれ正音、
半音を発生するものとすることにより、とり高度な演奏
が可能になる。また、音域の異なるオルゴール弁17a
を使用すれば、より奥行き感のある演奏も可能である。
なお、本実施形態においては、2台のディスクオルゴー
ル本体1A,1Bを同時に演奏するものとしたが、さら
に多くのディスクオルゴール本体を用いて、ハーモニー
を奏でる多重演奏を行うことが可能である。
【0054】また、ディスクオルゴール本体1Aおよび
ディスクオルゴール本体1Bのディスク3の回転を正確
に同期させたい場合は、例えば、ディスク3の速度をオ
ルゴール制御回路部50にフィードバックして、2つぼ
ディスク3の速度をが等しくなるように各々のモータM
の速度制御を行ってもよい。すなわち、ディスク3の外
周に位置検出用のマークを等間隔に形成し、これを光検
出器等の検出手段により検出して、各々のディスク3の
マークの検出間隔が等しくなるようにモータMの速度を
制御すればよい。
【0055】また、本実施形態によれば、電源投入時お
よび演奏終了時に各スターホイール12が整列するた
め、スターホイール12とディスク3との間の圧接状態
が均一になってディスク3の回転駆動がスムーズにな
り、爪部12a〜12dによるディスク3の損傷を防止
できる。
【0056】次に、図11は、本発明に係るディスクオ
ルゴールにおけるオルゴール制御回路部の他の実施形態
を示す回路図である。また、図12は、図11に示すオ
ルゴール制御回路部によるディスクオルゴール装置の動
作の一例を示すフローチャートである。図11に示すオ
ルゴール制御回路部50と図9に示したオルゴール制御
回路部50との異なる点は、起動スイッチ群回路51の
出力が、2組のスタートパルス回路52のうち一方のス
タートパルス回路52(ディスクオルゴール本体1A
側)に入力されるとともに、他方のスタートパルス回路
52(ディスクオルゴール本体1B側)の第1ノアゲー
ト52aには、ディスクオルゴール本体1A側のストッ
プスイッチ21がノアゲート60を介して接続されてい
ることである。
【0057】上記のように構成されるオルゴール制御回
路部50によるディスクオルゴール装置の制御動作につ
いて図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
図12に示すように、ステップS1〜S6の動作は、図
9に示したオルゴール制御回路部50と全く同様であ
る。すなわち、ディスクオルゴール本体1A,1Bの各
スターホイール12が整列されるとともに、各ディスク
3は演奏を開始可能な所定の位置に移動される。
【0058】ここで、起動スイッチ群回路51の何れか
のスイッチをオンすると、起動信号がディスクオルゴー
ル本体1A側のスタートパルス回路52に入力される。
これにより、ディスクオルゴール本体1Aの演奏が開始
される(ステップS8)。
【0059】ディスク3が1回転してディスクオルゴー
ル本体1Aの演奏が終了すると、ディスクオルゴール本
体1A側のストップスイッチ21がオフする。ストップ
スイッチ21がオフすると、上記の実施形態と同様に、
ディスクオルゴール本体1Aにおいては、ステップS1
0〜S14の動作を行って、ディスク3が所定位置に停
止する。
【0060】一方、ストップスイッチ21がオフする
と、ディスクオルゴール本体1B側のスタートパルス回
路52の第1ノアゲート52aには、ノアゲート60を
介して、ハイ・レベルの信号が入力される。これによ
り、ディスクオルゴール本体1Bが演奏を開始する(ス
テップ21)。
【0061】ディスクオルゴール本体1Bの演奏が終了
すると、ディスクオルゴール本体1B側のストップスイ
ッチ21がオフし(ステップS22)、所定時間のオー
バーラン動作後(ステップS23)、逆回転動作をして
(ステップS24)、スターホイール12が整列する
(ステップS25)。ディスク3は、所定の位置に停止
して(ステップS27)、演奏が終了する(ステップS
28)。
【0062】本実施形態によれば、2台のディスクオル
ゴール本体1A,1Bが連続して演奏可能であり、長時
間の演奏が可能となる。また、ディスクオルゴール本体
を追加すれば、さらなる長時間演奏が可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るディ
スクオルゴール装置によれば、複数のディスクオルゴー
ル本体が同時にかつ同期して演奏されるため、多重演奏
ができ、より高度な演奏が可能となる。また、複数のデ
ィスクオルゴール本体が連続して演奏可能であることか
ら、長時間の演奏が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクオルゴールの一実施形態
を示す
【図2】図1に示すディスクオルゴール装置のディスク
オルゴール本体を示す外観斜視図である。
【図3】図1に示すディスクオルゴール装置のディスク
オルゴール本体のディスクを外した状態を示す外観斜視
図である。
【図4】ディスクオルゴール本体に用いる歯車列を示す
斜視図である。
【図5】スターホイールを装着したスターホイール軸ま
わりを示す一部破断の斜視図である。
【図6】スターホイールとディスクオルゴール弁との係
合状態を示す説明図である。
【図7】ストップスイッチを示す説明図である。
【図8】ストップスイッチとディスクの停止用孔との係
合状態を示す説明図である。
【図9】図1に示すオルゴール制御回路部の一例を示す
回路図である。
【図10】図9に示す回路による本発明に係るディスク
オルゴール装置の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】図1に示すオルゴール制御回路部の他の例を
示す回路図である。
【図12】図11に示す回路による本発明に係るディス
クオルゴール装置の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1A,1B…ディスクオルゴール本体 2…オルゴール本体部 3…ディスク 3a…停止用孔 4…演奏孔 5…ディスク駆動機構 6…歯車列 7…スターホイール軸 8…ディスク押えアーム 9…ディスク装着金具 10…支持材 11…スターホイール仕切り部材 12…スターホイール 12a〜12d…爪部 13…ディスク挟持用ローラ 14…支持材 15…押えローラ軸 16a…筒体 16b…押えローラ 17…オルゴール弁本体 17a…オルゴール弁 21…ストップスイッチ 21a…筐体 21b…スイッチ片 25…モニタースイッチ 26…正時接点スイッチ 27…鳴り止めスイッチ 28…光検出素子 50…オルゴール制御回路部 51…起動スイッチ群回路 52…スタートパルス回路 53…ストップパルス回路 54…方向指示回路 55…モータ駆動回路 56…初期ストップパルス回路 60…ノアゲート M…モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の演奏孔が形成されたディスクと、前
    記ディスクを回転させるモータと、前記ディスクの回転
    に伴って前記演奏孔に案内されて回転する回転体と、前
    記回転体によって弾かれて発音する音階板とを有する少
    なくとも2組のディスクオルゴール本体と、 前記各々のモータの駆動を制御する制御手段とを有する
    ディスクオルゴール装置。
  2. 【請求項2】前記ディスクの初期位置を検出する検出手
    段を有し、 前記制御手段は、前記検出手段からの信号に基づいて前
    記各々のディスクを所定の位置に復帰させるように前記
    各々のモータを駆動制御する請求項1に記載のディスク
    オルゴール装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記各々のディスクが同
    期して回転するよう前記各々のモータを駆動制御する請
    求項1または2に記載のディスクオルゴール装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、一のディスクの演奏が終
    了すると、前記一のディスクの回転を停止させ、他のデ
    ィスクの演奏を開始するように前記各々のモータを駆動
    制御する請求項1または2に記載のディスクオルゴール
    装置。
JP12528096A 1996-05-21 1996-05-21 ディスクオルゴール装置 Pending JPH09311677A (ja)

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