JPH09311090A - エアリークテスタの容積変更装置 - Google Patents

エアリークテスタの容積変更装置

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JPH09311090A
JPH09311090A JP8150298A JP15029896A JPH09311090A JP H09311090 A JPH09311090 A JP H09311090A JP 8150298 A JP8150298 A JP 8150298A JP 15029896 A JP15029896 A JP 15029896A JP H09311090 A JPH09311090 A JP H09311090A
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piston
volume
pressure
cylinder chamber
changing device
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JP8150298A
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Ryo Fukuda
僚 福田
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Fukuda Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアリークテスタの閉鎖系に簡単な操作によ
って所望の大気圧換算の容積変化量を与えられるように
する。 【解決手段】 ボデイ11は、エアリークテスタの閉鎖
系に連なるシリンダ室を有している。このボデイ11に
ピストンが挿入されており、このピストンの移動により
シリンダ室の実容積が変化する。筒形状の操作部材20
がボデイ11に螺合されており、この操作部材20は、
上記ピストンの移動ストロークの始端,終端の一方を決
定する。ボデイ11の外周には、テスト圧表示の目盛り
32が付されており、この目盛りのテスト圧表示位置に
操作部材20の先端位置を合わせることにより、当該テ
スト圧で所望の大気圧換算の容積変化量が得られるよう
になっている。なお、異なる大気圧換算変化量に対応す
る複数の目盛りを周方向に離れて付するのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアリークテスタ
の閉鎖系に容積変化を発生させるために用いられる容積
変更装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば差圧式のエアリークテスタは、基
準容器に通じる第一の圧力供給ラインと、被検査容器に
通じる第二の圧力供給ラインと、両者の差圧を検出する
圧力センサとを備えている。エアリーク試験を行なう際
には、これら第一、第二の圧力供給ラインにテスト圧が
供給された状態でこれら圧力供給ラインを同時に閉塞
し、基準容器と被検査容器の間の差圧を圧力センサによ
って検出し、被検査容器のエアリークの有無,またはそ
の程度をチェックする。
【0003】上記エアリークテスタは、圧力センサの定
期診断や、被検査容器の内容積検出のために、容積変更
装置を装備している。圧力センサの診断を例にとって説
明すると、第一、第二の圧力供給ラインのいずれか一方
に、容積変更装置を接続しておき、第一および第二の圧
力供給ラインにテスト圧を供給した状態で閉じる。その
後、容積変更装置の容積を変更することにより、一方の
圧力供給ラインと容積変更装置を含む閉鎖系の実容積を
変更する。そして、この容積変更に対応して圧力センサ
が期待した差圧を出力するか否かをチェックする。
【0004】容積変更装置には、容積変化量を調節でき
る手動方式のものがある。この容積変更装置は、ボデイ
と、このボデイの外周に螺合される操作部材とを有して
いる。ボデイには、軸方向に延びるシリンダ室が形成さ
れており、このシリンダ室には、上記操作部材に追随す
るピストンが気密に挿入されている。操作部材が回動操
作されて、ボデイに対して軸方向に移動したときに、こ
のピストンが一緒に軸方向に移動し、これによりシリン
ダ室の実容積を変化させる。
【0005】操作部材の外周には、ピストン移動に伴う
実容積変化量を表示する等分目盛が軸方向に沿って付さ
れている。試験者は、目盛りのゼロ表示位置に操作部材
の先端を一致させ、この状態から操作部材を回して軸方
向に移動させ、その先端を目盛りにおいて所望の実容積
変化量を表示する位置に一致させる。このようにして所
望の実容積変化量が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年では、実容積変化
量ではなく大気圧換算の容積変化量で診断することが求
められているため、上記容積変更器では、つぎのような
不都合があった。すなわち、シリンダ室にテスト圧が付
与された状態では、実容積変化量と大気圧換算容積変化
量とは異なっており、上記実容積目盛りをそのまま用い
ることができない。また、大気圧換算容積変化量は、操
作部材の移動ストローク,すなわちピストンの移動スト
ロークとリニアな関係にならない。そのため、予め所望
の大気圧換算の容積変化量に対応する実容積変化量を、
テスト圧を考慮しながら計算て、この計算された実容積
変化量の表示位置に一致するように操作部材を操作する
必要があり、作業が煩雑であった。特に、テスト圧が異
なる度に実容積変化量を計算し直さなければならず、よ
り一層作業が煩雑であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エア
リークテスタの閉鎖系に接続され、この閉鎖系にテスト
圧を導入した状態で容積変化を与える容積変更装置にお
いて、(イ)シリンダ室を有する筒形状のボデイと、
(ロ)上記ボデイ内に軸方向スライド可能に挿入され、
その移動により上記シリンダ室の容積を変化させるピス
トンと、(ハ)上記ボデイに螺合されるとともに、ボデ
イの外周を覆う筒部分を有し、上記ピストンの移動スト
ロークの始端と終端のうち、一方の位置を決定する操作
部材と、を備え、上記ボデイの外周にはテスト圧表示の
目盛りが軸方向に沿って付されており、この目盛りは、
表示されたテスト圧で所定の大気圧換算の容積変化量を
得るために、操作部材の筒部分の先端がとるべき位置を
指し示していることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載のエア
リークテスタの容積変更装置において、上記ボデイの外
周には上記目盛りが周方向に離れて複数付されており、
これら複数の目盛りは、異なる大気圧換算容積変化量に
関するものであることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載のエアリークテスタの容積変更装置において、上記ボ
デイの一端には、上記シリンダ室を塞ぐようにしてスト
ッパが取り付けられ、このストッパがピストンを係止す
ることにより、シリンダの最小容積を決定し、このスト
ッパには、上記シリンダ室を閉鎖系に連ねる連通孔が形
成され、上記ボデイの他端には閉塞部材が設けられ、こ
の閉塞部材とピストンとの間に形成される作動室には、
ピストンにエア圧を供給するエア圧供給手段が接続さ
れ、上記ピストンにはロッドの一端が連結され、このロ
ッドは上記閉塞部材を軸方向スライド可能に貫通し、上
記操作部材のボデイから離れた端部には他のストッパが
設けられ、このストッパが上記ロッドの他端を係止し、
ひいてはピストンに係止することにより、シリンダ室の
最大容積を決定することを特徴とする。請求項4の発明
は、請求項1または2に記載のエアリークテスタの容積
変更装置において、上記ピストンが操作部材の軸方向移
動に追随することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態を図
1〜図4に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の容
積変更装置が用いられるエアリークテスタの全体構成を
示す。このエアリークテスタは、圧縮エア源1にレギュ
レータ9を介して接続される主電磁切換え弁2を有して
いる。この主電磁切換え弁2の下流側は、第一の圧力供
給ライン3Aと、第二の圧力供給ライン3Bとに分岐さ
れている。主電磁切換え弁2は、二位置三ポートの電磁
切換え弁であり、中立位置では圧力供給ライン3A,3
Bを大気に開放し、ソレノイドがオンのときのオフセッ
ト位置では圧縮エア源1のテスト圧を圧力供給ライン3
A,3Bに供給する。
【0011】第一の供給ライン3Aの先端には、継手4
Aを介して基準容器Laが接続されており、第二の圧力
供給ライン3Bの先端には継手4Bを介して被検査容器
(被検査対象)Lbが接続されるようになっている。第
一の圧力供給ライン3Aには、常時開(ノーマルオープ
ン)の電磁切換え弁5A、常時開の手動切換え弁6Aが
上流側から順に設けられている。同様に第二の圧力供給
ライン3Bにも、常時開の電磁切換え弁5B、手動切換
え弁6Bが上流側から順に設けられている。電磁切換え
弁5A,5Bはリーク試験の度に開閉され、手動切換え
弁6A,6Bは圧力センサ7の診断時にのみ閉じられる
ようになっている。
【0012】差圧検出型の圧力センサ7の一方の入力ポ
ートは、第一の圧力供給ライン3Aにおいて電磁切換え
弁5Aと手動切換え弁6Aの間に接続されており、他方
の入力ポートは第二の圧力供給ライン3Bにおいて、電
磁切換え弁5Bと手動切換え弁6Bの間に接続されてい
る。圧力センサ7からの出力信号は、マイクロコンピュ
ータ8に送られる。このマイクロコンピュータ8には、
表示メータ8aが接続されている。
【0013】このような構成のエアリークテスタにおい
て、通常のリーク試験を行なう場合は、基準容器Laと
被検査容器Lbを取り付けた状態で、電磁切換え弁2を
オンすることにより、レギュレータ9からのテスト圧を
圧力供給ライン3A,3Bを介して基準容器Laおよび
被検査容器Lbに供給する。そして、供給圧が安定した
後に、電磁切換え弁5A,5Bを同時にオンして閉じ、
圧力供給ライン3A,3Bを独立した閉鎖系3A’,3
B’にする。この状態で、基準容器Laと被検査容器L
bの差圧が、圧力センサ7によって検出され、この検出
出力がマイクロコンピュータ8に送られる。マイクロコ
ンピュータ8では、この検出差圧に基づいて大気圧換算
漏れ量を演算し、この漏れ量を表示メータ8aに表示さ
せる。この大気圧換算漏れ量がゼロのままであれば、被
検査容器Laにエアリークがないことになる。被検査容
器Lbにエアリークがあれば、表示メータ8aに指示さ
れる漏れ量が時間の経過とともに増大し、許容値を超え
る。この場合、被検査容器Lbが不合格品となる。
【0014】このようなエアリークテスタでは、圧力セ
ンサ7が正常であるか否かを定期的に診断しておく必要
がある。そのために、第二の圧力供給ライン3Bに本発
明による容積変更装置10が接続されている。
【0015】次に、この容積変更装置10の構成を図2
および図3に基づいて説明する。容積変更装置10は、
筒形状のボデイ11と、このボデイ11の一端に気密を
なして螺合された継手12(第2ストッパ)と、ボデイ
11の他端に気密をなして螺合された閉塞部材13と、
ボデイ11内に気密をなして挿入されたピストン14と
を、主要構成要素として備えている。ボデイ11の内部
空間は、ピストン14により、シリンダ室15と作動室
16とに仕切られている。シリンダ室15は、継手12
により塞がれている。作動室16は閉塞部材13により
塞がれている。
【0016】上記継手12には連通孔12aが形成され
ている。上記シリンダ室15は、この連通孔12aを介
して、電磁切換え弁5Bと手動切換え弁6Bの間の第二
の圧力供給ライン3Bに連なっている。継手12の側部
には、接続口12bが形成されており、上記接続口12
bには、エア圧導入管17の一端が接続されている。図
1に示すように、このエア圧導入管17の他端は圧縮エ
ア源1に接続されている。エア圧導入管17の中途部に
は電磁切換え弁18が設けられている。この電磁切換え
弁18は、二位置三ポートの電磁切換え弁であり、中立
位置では接続口12bを大気に開放し、ソレノイドがオ
ンのときは、圧縮エア源1のエア圧を接続口12bに供
給する。これらエア圧導入管17,電磁切換え弁18お
よび圧縮エア源1により、エア圧供給手段19が構成さ
れている。
【0017】上記ボデイ11の周壁には軸方向に延びる
エア圧導入通路11xが形成されている。エア圧導入通
路11xの一端は接続口12bに連なり、ひいては上記
エア圧供給手段19に連なる。エア圧導入通路11xの
他端は上記作動室16に連なっている。これにより、作
動室16には、テスト圧より高い圧縮エア源1からのエ
ア圧が導入されるようになっている。
【0018】上記ボデイ11の閉塞部材13側の端部外
周には、雄ねじ部11aが形成されており、この雄ねじ
部11aには、筒形状の操作部材20(位置調節手段)
の内周に形成された雌ねじ部20aが螺合されている。
この操作部材20はボデイ11と同軸をなし、その回動
操作により、ボデイ11に対する軸方向位置が調節され
る。操作部材20のボデイ11から離れた端部は閉塞さ
れており、この閉塞端部には、ストッパピン21(第1
ストッパ)がねじ込まれて取り付けられている。このス
トッパピン21の内端は、円錐形状なしている。
【0019】上記閉塞部材13には、ボデイ11および
操作部材20と同軸をなすロッド25が、軸方向スライ
ド可能にかつ気密に貫通している。ロッド25の一端
は、ピストン14に連結されており、他端は操作部材2
0の内部空間に配置されている。このロッド25の他端
にはバネ受け26が固定されるとともに、その端面に
は、上記ストッパピン21に対峙する円錐形状の凹部2
5aが形成されている。このバネ受け26とボデイ11
の端面との間には圧縮状態のコイルスプリング27が介
在されている。ピストン14の両面に圧力が付与されな
い状態では、ロッド25およびピストン14はコイルス
プリング27に付勢されており、図3に示すようにロッ
ド25の端面がストッパピン21に係止されている。こ
の係止状態で、ロッド25の凹部25aにストッパピン
21の内端が収容されている。このようにロッド25が
ストッパピン21に係止されることにより、ピストン1
4の第1係止位置が決定される。
【0020】後述するように、シリンダ室14にテスト
圧が導入された状態で、圧縮エア源1のエア圧がエア圧
導入通路11xを経て作動室16に導入されることよ
り、上記ピストン14は、上記第1係止位置から継手1
2に向かって移動し、この継手12に当たって停止す
る。この継手12に当たった位置がピストン14の第2
係止位置となる。このピストン14の移動に伴い、シリ
ンダ室15の容積は、ピストン14の第1係止位置に対
応する最大容積から、ピストン14の第2係止位置に対
応する最小容積(ほぼゼロ)まで減少する。このシリン
ダ室15の実容積の減少量(変化量)は、ピストン14
の第1係止位置(始端)から第2係止位置(終端)まで
のストロークに、シリンダ室15の断面積を乗じること
により得られる。
【0021】上記シリンダ室15の実容積変化量は、予
め操作部材20を回動操作することにより調節可能であ
る。すなわち、操作部材20を回動させると、螺合作用
により操作部材20のボデイ10に対する軸方向の位置
が変わり、これに伴いストッパピン21の位置が変わ
る。その結果、ピストン14の第1係止位置が変わり、
上記作動室16へのエア圧導入時のピストン14の移動
ストロークが変わり、ひいてはシリンダ室15の実容積
変化量が変わるのである。
【0022】上記操作部材20の回動操作により、実容
積変化量を調節する際には、所望の大気圧換算容積変化
量が得られるように調節する。ここで、シリンダ室15
の実容積変化量VTは大気圧換算容積変化量をVo 、テ
スト圧をPT 、大気圧をPo としたとき、次式で表さ
れる。 VT =Po ・Vo /PT
【0023】図2,図4に示すように、ボティ11の外
周には、上記式に基づき軸方向に沿ってテスト圧表示さ
れた4つの目盛り31,32,33,34が、互いに周
方向に離れて付されている。これら目盛り31,32,
33,34は、それぞれ大気圧換算容積変化量10c
c,15cc,20cc,25ccを得るためのもので
ある。
【0024】例えば所望の大気圧換算容積変化量が15
ccの場合には、目盛り32を選択し、実際のテスト圧
が5kg/cm2 の場合には、この目盛り32において
「5」と表示されている位置に、操作部材20の先端を
合わせる。これにより、ピストン14の第1係止位置が
決定される。このようにして決定された第1係止位置
は、テスト圧5Kg/cm2で15ccの大気圧換算容
積変化量を得られるようなピストン14の移動ストロー
クを保証することになる。なお、図4において、左端の
目盛り39はシリンダ室15の実容積変化量VTを表示
するものである。これら目盛31,32,33,34,
39は、ボディ11の外周に、刻印,印刷,シール添付
等の手段で付される。
【0025】上記構成の容積変更装置10を用いて、圧
力センサ7の診断を行う際には、予め上述したように操
作部材20を回動操作して、テスト圧で所望の大気圧換
算容積変化量が得られるように、ピストン14の第1係
止位置を調節する。また、手動切換え弁6A,6Bを閉
じておく。
【0026】次に、主電磁切換え弁2をオンしてテスト
圧を供給し、その後電磁切換え弁5A,5Bをオンして
閉鎖する。これにより、圧力供給ライン3A,3Bでテ
スト圧が維持されることになる。この際、圧力供給ライ
ン3Bに連通するシリンダ室15にもテスト圧が導入さ
れる。ピストン20はこのテスト圧を受けるが、既にコ
イルスプリング27によりロッド25がストッパピン2
1に当たっているので、ピストン20は、第1係止位置
で静止した状態を維持される。
【0027】次に、電磁切換え弁18をオンすることに
より、圧縮エア源1のエア圧をエア圧導入管17,ボデ
イ11のエア圧導入通路11xを経て、作動室16に導
入する。このエア圧はテスト圧より高いので、ピストン
14は、継手12に当たるまで移動される。このピスト
ン14の移動により、シリンダ室15の実容積が変化
し、ひいてはシリンダ室15を含む閉鎖系3Bの実容積
が変化する。この実容積変化量は、所望の大気圧換算容
積変化量をもたらす。
【0028】上記容積変化に応答して、圧力供給ライン
3A,3B間に差圧が生じる。圧力センサ7での検出出
力がマイクロコンピュータ8で演算され、検出差圧が上
記大気圧換算容積変化量に対応したものであれば、圧力
センサ7が正常であると判断し、対応していなければ、
圧力センサ7が異常であると判断する。この判断結果
は、図示しない表示部や警報器で表わす。
【0029】テスト圧が変更された場合や大気圧換算容
積変化量が変更された場合には、単に操作部材20を変
更された大気圧換算容積変化量に対応する目盛り31,
32,33,34を選択し、この目盛りにおいて変更さ
れたテスト圧に合わせて操作部材20を位置調節すれば
よく、複雑な計算が不要でしかも正確に調節することが
できる。
【0030】上記実施形態において、テスト圧をシリン
ダ室15に導入する前に、電磁切換え弁18をオンして
作動室16にエア圧を導入することにより、ピストン1
4を継手12に当たる第2係止位置まで移動させておい
てもよい。この場合、シリンダ室15にテスト圧を導入
しても、作動室16のエア圧がシリンダ室15のテスト
圧より高いために、ピストン14は第2係止位置に維持
される。その後、電磁切換え弁18をオフして、作動室
16を大気解放することにより、ピストン14がシリン
ダ室15のテスト圧に押されて上述した第1係止位置に
至り、シリンダ室15の容積増大(容積変更)がなされ
る。この場合、ピストン14の移動方向は前述の場合と
逆になり、第2係止位置がピストン14の移動ストロー
クの始端となり、第1係止位置が終端となる。
【0031】上記実施形態において、コイルスプリング
27は、テスト圧が比較的低い場合に、ピストン14と
ボデイ11との間の擦動抵抗を考慮して、ピストン14
が確実に第1係止位置に達するようにするためであり、
テスト圧が高い場合には省いてもよい。この場合、ピス
トン14はテスト圧により第1係止位置に向かって付勢
される。
【0032】テスト圧が負圧の場合には、エア圧縮源の
代わりに、真空吸引ポンプが用いられる。ピストン14
は、この負圧のテスト圧により吸引されて、継手12
(第2ストッパ)に当たる。すなわち、第2係止位置が
ピストン14の始端となる。この状態で、テスト圧より
大きな負のエア圧がエア圧供給手段19から作動室16
に供給されると、ピストン14はこの負圧に吸引されて
第1係止位置に向かって移動される。その結果、シリン
ダ室15の容積が増大する。なお、作動室16を最初に
負圧にした後、シリンダ室15に負圧のテスト圧を付与
し、その後で作動室16を大気解放した場合には、ピス
トン14は第1係止位置(始端)から第2係止位置(終
端)への移動となる。なお、この実施形態ではコイルス
プリングは省かれる。また、上記実施例において、第2
ストッパを操作部材としてもよい。
【0033】次に、本発明の第二の実施形態に係わる容
積変更装置を図5に基づいて説明する。容積変更装置4
0は、ボディ41とピストン45と操作部材50とを主
要構成要素として備えている。ボディ41は、円筒状の
ケース42と、このケース42の図中左端に螺着された
ベース43とを有している。このベース43には、ボデ
ィ41の中心軸に沿って延びるシリンダ室44が形成さ
れている。このベース43は継手やパイプを介して第二
の圧力供給ライン3B(閉鎖系3B’)に接続され、シ
リンダ室44が第二の圧力供給ライン3Bに連通され
る。シリンダ室44には上記ピストン45がスライド可
能にかつ気密に挿入されている。
【0034】上記操作部材50は、押圧部材51と、こ
の押圧部材51の右端部に固定されたつまみ52とを有
している。押圧部材51の左端部外周に形成された雄ね
じ部51aは、ケース42の右端部内周に形成された雌
ねじ部42aに螺合している。つまみ52は、ケース4
2の右端部外周を覆う筒部分53を有している。
【0035】ベース44の右端面には凹部44aが形成
されており、この凹部44aには閉塞部材55が気密に
収容されている。上記ピストン45は、この閉塞部材5
5を気密に貫通してケース42内に突出している。ピス
トン45は、この突出端部に固定されたばね受け56
と、閉塞部材55に当接するばね受け57との間に介在
された圧縮コイルスプリング58により、押圧部材51
に向かって付勢されている。
【0036】上記容積変更装置40において、ボディ4
1に対して操作部材50を右回りに回すと、押圧部材5
1とケース42の螺合により、操作部材50が軸方向に
前進し、これに伴い、ピストン45も前進する。その結
果、シリンダ室44の実容積が減少する。ケース42の
外周面には、図4に示した目盛31〜34と同様な目盛
が付されている。例えば、所望の大気圧換算容積変化量
が15ccでテスト圧が5Kg/cm2の時には、予め
目盛り32の「5」の表示位置に筒部分53の先端位置
を合わせておく。これによりピストン45の始端位置が
決定される。そして、容積変更時に、操作部材50を回
して筒部分53の先端位置を目盛り39の「0」位置
(基準位置)に合わせる。これにより、ピストン45の
終端位置が定まり、所望の大気圧換算漏れ量が得られ
る。
【0037】なお、シリンダ室44の容積を増大させる
ように変更する場合には、予め筒部分53の先端位置を
目盛り39の「0」位置(基準位置)に合わせることに
より、ピストン45の始端位置を決定する。そして、容
積変更時に、操作部材50を回して、筒部分53の先端
位置を選択された目盛り31〜34のテスト圧に合わせ
ることにより、ピストン45の終端位置を定める。ま
た、上記第二の実施形態でもテスト圧を負圧にすること
ができる。
【0038】なお、差圧式のエアリークテスタにおい
て、第二の圧力供給ライン3B(閉鎖系3B’)に容積
変更装置10,40を接続するのではなく、第一の圧力
供給ライン3A(閉鎖系3A’)に容積変更装置10,
40を接続するようにしてもよい。また、差圧式でない
単一の圧力供給ラインを有するエアリークテスタに本発
明を適用することもできる。容積変更装置による閉鎖系
の容積変更は、基準容器と漏れ無しが判明している被検
査容器を接続した状態で測定系全体(基準容器,被検査
容器を接続する治具を含めた空圧回路)の検査のために
実行してもよい。また、被検査容器の内容積を演算する
ためや、リークテスト時において差圧と大気圧換算漏れ
量との対応関係を示す情報を得るために実行してもよ
い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、操作部材を回動操作して閉鎖系に所望の大気圧
換算の容積変化量を得るために、ボディの外周にテスト
圧表示の目盛を付したので、テスト圧が変わっても、操
作部材を目盛に合わせるだけで、閉鎖系に所望の大気圧
換算容積変化量を容易かつ正確に付与することができ
る。請求項2の発明によれば、異なる大気圧換算容積変
化量に対応する複数の目盛りが付されているので、大気
圧換算容積変化量が異なった場合でも、操作部材を、所
望の大気圧換算変化量に対応する目盛りのテスト圧表示
位置に合わせることにより、所望の大気圧換算容積変化
量を容易かつ正確に与えることができる。請求項3の発
明によれば、エア駆動により、容積変更を短時間で行う
ことができる。請求項4の発明によれば、手動方式を採
用することにより、装置の構成を簡略化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係わる容積変更装置
を装備したエアリークテスタを示す系統図である。
【図2】上記容積変更装置の正面図である。
【図3】上記容積変更装置の縦断面図である。
【図4】容積変更装置のボディの外周面に印されるテス
ト圧表示の目盛を展開して示す図である。
【図5】第二の実施形態に係わる容積変更装置の縦断面
図である。
【符号の説明】
1 圧縮エア源 3A 第一の圧力供給ライン 3A’ 閉鎖系 3B 第二の圧力供給ライン 3B’ 閉鎖系 7 圧力センサ 10 容積変更装置 11 ボデイ 12 継手(第2ストッパ) 12a 連通孔 13 閉塞部材 14 ピストン 15 シリンダ室 16 作動室 19 エア圧供給手段 20 操作部材 21 ストッパピン(第1ストッパ) 31〜34 エア圧表示の目盛り 25 ロッド 40 容積変更装置 41 ボデイ 44 シリンダ室 45 ピストン 50 操作部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアリークテスタの閉鎖系に接続され、
    この閉鎖系にテスト圧を導入した状態で容積変化を与え
    る容積変更装置において、 (イ)シリンダ室を有する筒形状のボデイと、 (ロ)上記ボデイ内に軸方向スライド可能に挿入され、
    その移動により上記シリンダ室の容積を変化させるピス
    トンと、 (ハ)上記ボデイに螺合されるとともに、ボデイの外周
    を覆う筒部分を有し、上記ピストンの移動ストロークの
    始端と終端のうち、一方の位置を決定する操作部材と、 を備え、上記ボデイの外周にはテスト圧表示の目盛りが
    軸方向に沿って付されており、この目盛りは、表示され
    たテスト圧で所定の大気圧換算の容積変化量を得るため
    に、操作部材の筒部分の先端がとるべき位置を指し示し
    ていることを特徴とするエアリークテスタの容積変更装
    置。
  2. 【請求項2】 上記ボデイの外周には上記目盛りが周方
    向に離れて複数付されており、これら複数の目盛りは、
    異なる大気圧換算容積変化量に関するものであることを
    特徴とする請求項1に記載のエアリークテスタの容積変
    更装置。
  3. 【請求項3】 上記ボデイの一端には、上記シリンダ室
    を塞ぐようにしてストッパが取り付けられ、このストッ
    パがピストンを係止することにより、シリンダの最小容
    積を決定し、このストッパには、上記シリンダ室を閉鎖
    系に連ねる連通孔が形成され、 上記ボデイの他端には閉塞部材が設けられ、この閉塞部
    材とピストンとの間に形成される作動室には、ピストン
    にエア圧を供給するエア圧供給手段が接続され、 上記ピストンにはロッドの一端が連結され、このロッド
    は上記閉塞部材を軸方向スライド可能に貫通し、 上記操作部材のボデイから離れた端部には他のストッパ
    が設けられ、このストッパが上記ロッドの他端を係止
    し、ひいてはピストンに係止することにより、シリンダ
    室の最大容積を決定することを特徴とする請求項1また
    は2に記載のエアリークテスタの容積変更装置。
  4. 【請求項4】上記ピストンが操作部材の軸方向移動に追
    随することを特徴とする請求項1または2に記載のエア
    リークテスタの容積変更装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012518160A (ja) * 2009-02-18 2012-08-09 インフィコン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 漏れ検出器を機能検査する方法

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