JPH09310652A - インジェクタ駆動回路 - Google Patents

インジェクタ駆動回路

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JPH09310652A
JPH09310652A JP12578596A JP12578596A JPH09310652A JP H09310652 A JPH09310652 A JP H09310652A JP 12578596 A JP12578596 A JP 12578596A JP 12578596 A JP12578596 A JP 12578596A JP H09310652 A JPH09310652 A JP H09310652A
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JP
Japan
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solenoid
switch
injector
circuit
current
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JP12578596A
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Takeshi Okamura
武志 岡村
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速駆動が要求されるインジェクタ駆動回路に
おいて、インジェクタの開から閉となる時間が短い場合
でも、安定した保持電流供給中に確実にインジェクタを
オフとすることができ、オフ特性を向上することができ
る。 【解決手段】ソレノイド駆動信号のオンに応答してスイ
ッチSW1がオンすると、コンデンサCは放電され、そ
の放電電流はソレノイドLに供給される。電子制御ユニ
ット(ECU)は、電圧検出回路16がソレノイド電圧
の0Vを検出すると、放電電流がピーク値に達したもの
とし、コントロール信号発生部14を介してスイッチS
W1をオフさせるとともに、スイッチSW2をオン作動
する。この結果、ソレノイドLには、安定した保持電流
が供給され、その後、スイッチSW2がソレノイド駆動
信号のオフに応じてオフされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関のインジ
ェクタを駆動するインジェクタ駆動回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジンにおけるインジェクタ
(燃料噴射弁)は、インテークマニホルドに配設される
のが、一般的であり、 又、インジェクタによって噴射さ
れたガソリン燃料は、インテークマニホルド内において
燃焼用空気と所望の混合比に混合された後、シリンダ内
に供給されていた。
【0003】ここで、従来より用いられているインジェ
クタ駆動回路としては、例えば、特開昭57−4905
9号公報に記載されているインジェクタ駆動回路があ
る。図5を参照して、従来のインジェクタ駆動回路の構
成について説明する。
【0004】バッテリBの両端子にはDC−DCコンバ
ータよりなる昇圧回路21が接続され、昇圧回路21の
両出力端子にはスイッチSW4、及びコンデンサCが接
続されている。コンデンサCの両端子間には、スイッチ
SW1,SW3の並列回路、ソレノイドL、抵抗Rが直
列に接続されている。バッテリBのプラス端子と、ソレ
ノイドLとスイッチSW1(スイッチSW3)との接続
点との間には、スイッチSW2、ツェナーダイオードZ
Dとの並列回路、 及びダイオードDとからなる直列回路
が接続されている。前記ダイオードDはソレノイドLに
コンデンサCより印加された電圧が逆流することを防止
するための印加電圧逆流防止用である。又、昇圧回路2
1の一次側マイナス端子と、二次側マイナス端子は接地
されている。なお、前記各スイッチSW1〜SW4は図
示しない制御手段によってオン、オフ制御されるべく、
トランジスタ、トライアック等のスイッチング回路等に
よって構成される。又、スイッチSW2は定電流回路も
含んでいる。
【0005】上記のように構成されたインジェクタ駆動
回路を使用してインジェクタの駆動制御の説明をする。
まず、ソレノイド駆動信号のオンに基づいて、スイッチ
SW1をオン(図6のt1時)駆動し、昇圧回路21に
よりコンデンサCに充電した高電圧をソレノイドLに印
加して高速に動作させる。
【0006】次に、そのままスイッチSW1をオンし続
け、LCR共振によってソレノイド電圧VSOL が負電圧
になるまで保持電流の供給を遅らせる(保持ディレイ方
式)。保持ディレイ期間終了(図6のt2時)後、 スイ
ッチSW2をオンし、保持電流を供給する。 この時、ス
イッチSW1をオフする。
【0007】図6のt2〜t3の期間中はリミッタやス
イッチSW2のスイッチングを利用して、保持電流を調
節する(保持電流制御方式)。続いて、ソレノイド駆動
信号のオフに基づき、ソレノイドLのオフタイミング
(t3時)で、 スイッチSW2をオフする。この時点か
らわずかに遅らせて、 スイッチSW3をオン(t4時)
し、 コンデンサCの逆電圧をソレノイドLに印加し、逆
電流を流す(逆電圧印加方式)。そして、この後、適当
なタイミングでスイッチSW3をオフ(t5時)する。
次に、適当なタイミングで、SW4をオンし(t6
時)、昇圧回路21によりコンデンサCを充電する。充
電完了後はスイッチSW4をオフする(T7時)。な
お、図6中、VC はコンデンサ電圧である。又、ソレノ
イド駆動信号のオン時間(t1〜t3時間)は、エンジ
ン回転数に応じて例えば最短噴射時間である0.4ms
〜5.0msの範囲である。
【0008】上述したように、インジェクタ駆動回路で
は、高い燃圧に抗してインジェクタを高速駆動して燃料
噴射時間を正確にコントロールする必要があるため、図
6のt1,t2間においてインジェクタのソレノイド電
流ISOL のピーク部分が必要となる。
【0009】このソレノイド電流ISOL のピーク部分を
つくるためには、車載バッテリBの電圧12Vでは不足
であり、昇圧回路21で約180V〜250Vの電圧を
発生させ、それをコンデンサCに充電し、上記のように
インジェクタONタイミングで一気に印加している。
【0010】すなわち、車載電源であるバッテリ電圧1
2VをDC−DCコンバータ等の昇圧回路21によって
数100Vに昇圧してコンデンサCに充電し、 このコン
デンサCを放電することにより、高電圧をアクチュエー
タに印加して、同アクチュエータを高速駆動している。
【0011】上記のようにインジェクタを効率良く駆動
させるためには、できるだけ多くのピーク電流(ISO
L)を与えることが必要である。従って、このために
は、上記t1〜t2において、コンデンサC1を負電圧
にすることが必要不可欠となっている。すなわち、ISO
LとVcの位相の関係上、ISOLがピークとなる時には既
にVc1はVc≒0(V)となっており、高速駆動のため
には、ISOLを少しでも大きく、長く流したいため、Vc
<0となるまでスイッチSW1をオンさせ続けている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、燃費
向上、ノイズ低減等のため、低エネルギー化の要求があ
る。そこで、この要求を満足させるため、コンデンサ電
圧(駆動電圧)Vcを低減(ピーク値180〜250V
→100〜120V)させることが考えられる。この場
合、従来と同様に高速駆動するためには従来と同じ放電
電流ISOLのピーク値を得る必要がある。図3のBは、
従来の駆動電圧で放電電流ISOLのピーク値を得る場合
を示し、Cは駆動電圧を従来よりも低くした場合の放電
電流ISOLのピーク値を得る場合の時間変化を示してい
る。同図に示すように、従来の駆動電圧よりも低い駆動
電圧の場合には、放電電流ISOLのピークに達するまで
の時間が長くなり、その結果、放電電流が流れている時
間が長くなり、ソレノイド駆動信号の最短噴射時間0.
4msよりも長くなる。なお、このソレノイド駆動信号
の最短噴射時間は、エンジン回転数が高い時、或いは非
同期噴射時等におけるインジェクタの必要最小開弁時間
に対応させたものである。
【0013】図4は、上記のように最短噴射時間近傍で
SW1がオフされた場合のタイミングチャートを示して
いる。この最短噴射時間の閉じ時刻近傍では、前記従来
技術におけるスイッチSW2をオンして保持電流を供給
することなく、保持電流(通常、0.5〜1.5A)よ
りも大きな電流(図4のA点において、2〜3A)が流
れている最中にSW1をオフし、SW3をオンする。
【0014】このように電流値が大きく変化している途
中で、その電流を強制オフしなくてはならないため、従
来の安定な保持電流をオフするときよりオフ特性(イン
ジェクタが噴射をオン→オフさせる移行時間)がばらつ
くことになる。すなわち、上記のように大きな電流が流
れている際に、スイッチSW1をオフすると、回路を構
成している素子のバラツキ等に起因して、放電電流ISO
Lが0になるまでの時間(インジェクタが「開」から
「閉」となるタイミング)のバラツキが大きくなる。例
えば図4において、スイッチSW1がオフされた時の放
電電流の大きさにより、インジェクタの閉弁タイミング
がtc1であったり、或いは、tc2であったりするの
である。この結果、インジェクタの噴射量がばらつく問
題がある。
【0015】なお、コンデンサの容量Cや、ソレノイド
Lのインダクタンスを小さくし、時定数を小さくしてイ
ンジェクタ駆動時間(最短噴射時間)を短くする方法が
考えられるが、この方法はソレノイドLの励磁力が小さ
くなり、ソレノイドの吸引力が不足するため、採用でき
ない。
【0016】この発明の目的は、高速駆動が要求される
インジェクタ駆動回路において、インジェクタの開から
閉となる時間が短い場合でも、安定した保持電流供給中
に確実にインジェクタをオフとすることができ、オフ特
性を向上することができるインジェクタ駆動回路の提供
を目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1の発明は、インジェクタを駆動するソレノ
イドと、電源により充電されるコンデンサと、ソレノイ
ド駆動信号に応答して前記コンデンサから前記ソレノイ
ドへの放電電流をオンオフ制御するスイッチ回路と、前
記スイッチ回路の制御による放電電流供給後、前記電源
からソレノイドへの保持電流を供給する保持電流供給回
路とを含むインジェクタ駆動回路において、前記放電電
流のピーク値を検出する放電電流ピーク値検出手段と、
前記放電電流ピーク値検出手段のピーク値の検出に基づ
き前記スイッチ回路をオフさせるとともに、前記保持電
流供給回路を駆動する保持電流供給回路制御手段とを備
えたインジェクタ駆動回路をその要旨としている。
【0018】(作用)請求項1の発明によれば、ソレノ
イド駆動信号に応答してスイッチ回路はコンデンサから
ソレノイドへの放電電流をオン制御する。放電電流ピー
ク値検出手段は、前記放電電流のピーク値を検出する
と、保持電流供給回路制御手段は前記スイッチ回路をオ
フさせるとともに、保持電流供給回路を駆動する。従っ
て、ソレノイドに流れるソレノイド電流Isolのピーク
値は従来のままで(吸引力のピークは従来のまま)、I
sol立ち下がりの早い電流波形が得られ、又、ソレノイ
ドには安定した保持電流が供給される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明をエンジンのインジ
ェクタの駆動回路に具体化した実施の一形態を図1乃至
図3に従って説明する。
【0020】図1は本発明に係る1気筒分のインジェク
タ駆動回路10及びインジェクタ駆動回路10を制御す
る保持電流供給回路制御手段としての制御回路12を示
している。図2はソレノイド駆動信号、スイッチSW1
及びSW2、コンデンサ電圧、ソレノイド電圧、ソレノ
イド電流、インジェクタの作動位置のタイムチャートを
示している。 図1のインジェクタ駆動回路10の構成の
うち、図5の従来のインジェクタ駆動回路の構成と同一
構成及び相当する構成は同一符号を付して、その説明を
省略する。
【0021】図1のインジェクタ駆動回路10の昇圧回
路21は、図4の従来のインジェクタ駆動回路の昇圧回
路21と比較して、二次側の出力電圧が小さくなるよう
に構成されている。
【0022】ソレノイドLは燃料噴射弁に内蔵されるソ
レノイド式のアクチュエータであって、ソレノイドL内
を摺動するプランジャと、 プランジャに固定されたニー
ドルバルブと、 ニードルバルブを閉弁方向に付勢するス
プリングを備えている。 そして、ソレノイドLに電圧が
印加されると、プランジャがニードルバルブに付与され
ているスプリング弾性力及び燃圧に抗して開弁方向に移
動し、 ニードルバルブ先端にて閉塞されていた噴射孔が
開放される。
【0023】本実施の形態では、バッテリBが電源を構
成し、スイッチSW1は本発明におけるスイッチ回路を
構成し、スイッチSW2が保持電流供給回路を構成して
いる。スイッチSW1〜SW4は後記制御回路12によ
り駆動されるべく、トランジスタ、トライアック等のス
イッチング回路により構成されている。
【0024】前記インジェクタ駆動回路10を制御する
保持電流供給回路制御手段としての制御回路12を図1
に従って説明する。前記インジェクタ駆動回路10のソ
レノイドLと抵抗Rの直列回路の両端子は放電電流ピー
ク値検出手段としての電圧検出回路16に接続されてい
る。電圧検出回路16は比較器等から構成されており、
同直列回路の電圧、すなわちソレノイド電圧VSOLが0
Vになった時、後記ECU13にその検出信号を入力す
る。すなわち、ソレノイド電圧VSOLがOVとなったとき
は、ソレノイド電流ISOLはピーク値となっているのを
利用して、ソレノイド電圧VSOLを検出しているのであ
る。
【0025】制御回路12は、電子制御ユニット(以下
「ECU」という。)13、コントロール信号発生部1
4を備えている。 ECU13は図示しない中央処理装置
(CPU)を備えている。前記ECU13には、内燃機
関としてのエンジンの作動状態を検出するために、各種
センサ(図示しない)が接続されている。すなわち、E
CU13にはエアーフローメータ、吸気温センサ、スロ
ットルセンサ、水温センサ、酸素センサ、エンジン回転
数センサ等が通信線を介して接続されている。エアーフ
ローメータはエンジンが吸入する吸入空気量を計測する
ものであり、吸気温センサは吸気通路を流通する吸入空
気の温度変化を検出する。吸気温は、インジェクタの先
端部の周囲の雰囲気温度に相当する。スロットルセンサ
は吸気通路に設けられたスロットル弁の開度(スロット
ル開度)を検出する。水温センサはエンジンのウォータ
アウトレット部に取付けられ、エンジンの冷却水の温度
(冷却水温)を検出する。酸素センサは排気マニホルド
内の排気ガス中の酸素濃度を検出する。
【0026】前記ECU13には、コントロール信号発
生部14が通信線15を介して接続されている。ECU
13は図示しないROMに格納した制御プログラムに従
い前記各センサからの検出信号に基づいてエンジンの運
転状態を判断し、その運転状態に対応した制御信号をコ
ントロール信号発生部14に対して通信線15を介して
入力する。コントロール信号発生部14は各スイッチS
W1〜SW4及びピークホールド回路16に対して各信
号線を介して接続されている。コントロール信号発生部
14はECU13から入力した制御信号に基づいて、 前
記制御信号が入力した後のいくつかの所定時間を経過す
る毎にスイッチSW1〜SW4を各別にオン・オフ制御
可能としている。
【0027】次に前記インジェクタ駆動回路10の作用
を図2を参照して説明する。なお、以下の制御はこの実
施の形態ではエンジン回転数が所定回転数以上の高速回
転の条件を満足したときに実行されるものである。
【0028】ECU13は、各種センサからの入力信号
に基づいて駆動開始タイミングt1及び駆動オフタイミ
ングt3(すなわち、ソレノイド駆動信号のオンタイム
時間)を燃料噴射制御プログラムに従って決定する。次
にECU13はソレノイド駆動信号をt1時に通信線1
5を介してコントロール信号発生部14に入力する。コ
ントロール信号発生部14は、このソレノイド駆動信号
の立ち上がりに基づいてスイッチSW1をオンする。
【0029】この結果、コンデンサC1に充電した高電
圧をソレノイドLに印加し、 高速に動作させる。そし
て、電圧検出回路16からのソレノイド電圧VSOLが0
Vになった時の検出信号をECU13が入力すると、放
電電流ISOLがピーク値に達したものとして、ECU1
3はコントロール信号発生部14にスイッチSW1のオ
フ制御信号及びスイッチSW2のオン制御信号を出力さ
せるべくコントロール信号発生部14に制御信号を入力
する。コントロール信号発生部14はこの制御信号に基
づいてスイッチSW1をオフ作動させるとともに、スイ
ッチSW2をオン作動させる(図2のt10時)。この
結果、スイッチSW1はLCR共振を強制的にオフさ
せ、スイッチSW2のオン作動により、保持電流がソレ
ノイドLに供給される。t10〜t3の期間中はリミッ
タやスイッチSW2のスイッチングを利用して、保持電
流を調節する。
【0030】そして、ソレノイド駆動信号のオフに基づ
き、ソレノイドLのオフタイミング(t3時)で、 スイ
ッチSW2をオフする。以下、t3時以降は従来と同様
にスイッチSW3及びSW4をオン・オフ制御する。
【0031】(a) さて、この実施の形態によれば、
電圧検出回路16からのソレノイド電圧VSOLが0Vに
なった時の検出信号をECU13が入力すると、放電電
流ISOLがピーク値に達したものとして、制御回路12
はスイッチSW1をオフ作動させるとともに、スイッチ
SW2をオン作動させるようにした。
【0032】すなわち、放電電流ISOLがピーク値に達
したときすぐにスイッチSW1をオフしているため、図
3の一点鎖線Dに示すように放電電流ISOLがピーク値
に達してからの電流波形は急激に立ち下がることにな
り、スイッチSW1のオフとともにオンされたスイッチ
SW2により保持電流を流す時間を確保することができ
る。
【0033】(b) このため、大きな電流値を有した
放電電流よりも小さい電流値である安定した保持電流を
オフすることになる。従って、インジェクタのニードル
バルブの位置の「開」から「閉」のタイミングのバラツ
キを抑制でき、インジェクタのオフ特性が低下すること
はない。
【0034】(c) 自動車においては、電力はバッテ
リとともにオルタネータにより供給され、バッテリはオ
ルタネータによって充電されるが、オルタネータはエン
ジンにより駆動されるため、大きな電力を消費すること
は、エンジンの負荷を大きくし、燃料を多く消費するこ
とになる。
【0035】この実施の形態では、上記(a)に述べた
ように放電電流ISOLのピーク値に達したと同時に保持
電流を供給するため、ISOLがピーク値に達するまでの
時間に余裕度を持たせることができる。従って、この実
施の形態によれば、昇圧回路21により昇圧するコンデ
ンサ電圧を小さくすることができる。この結果、バッテ
リBに大きな電力を消費させることがなく、従って、オ
ルタネータによるバッテリの充電を少なくすることがで
き、オルタネータによるエンジンの負荷を少なくするこ
とができることから低燃費とすることができる。
【0036】なお、この発明は前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、下記のようにすることも可能であ
る。 (イ) 前記実施の形態では昇圧回路は、D/Dコンバ
ータにて構成したが、トランスにて構成してもよい。
【0037】(ロ) 前記実施の形態では高速回転時に
おいて説明したが、これに限定されるものではなく、例
えば燃料噴射量が少なくてすむ低負荷時の場合において
も、同様に実現できる。
【0038】(ハ) 前記実施の形態では、放電電流ピ
ーク値検出手段を電圧検出回路16にて構成したが、ソ
レノイド電流ISOを検出するとともに、そのピーク値を
保持するピークホールド回路に具体化してもよい。
【0039】この明細書中に記載された事項から特許請
求の範囲に記載された請求項以外に把握される技術的思
想についてその効果とともに記載する。 (1) 請求項1において、放電電流ピーク値検出手段
は、ソレノイド電圧が0Vに達したか否かを検出する電
圧検出回路である。この構成によれば、ソレノイド電圧
が0Vになったことを検出すれば、放電電流ピーク値を
検出することができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、高速駆動が要求されるアクチュエータの駆動回路に
おいて、インジェクタの開から閉となる時間が短い場合
でも、安定した保持電流供給中に確実にインジェクタを
オフとすることができ、オフ特性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の一形態のインジェクタ駆動回路の電気回
路図。
【図2】最短噴射時間におけるソレノイド駆動信号、ス
イッチSW1及びSW2、コンデンサ電圧、ソレノイド
電圧、ソレノイド電流、インジェクタの作動位置のタイ
ムチャート。
【図3】コンデンサ電圧の大小によるソレノイド電流
(放電電流)の時間変化を示す説明図。
【図4】従来例の最短噴射時間におけるソレノイド駆動
信号、スイッチSW1、ソレノイド電圧、ソレノイド電
流、インジェクタの作動位置のタイムチャート。
【図5】従来例のインジェクタ駆動回路の電気回路図。
【図6】同じくソレノイド駆動信号、スイッチSW1〜
SW4、コンデンサ電圧、ソレノイド電圧、ソレノイド
電流のタイムチャート。
【符号の説明】
10…インジェクタ駆動回路、12…制御回路(保持電
流供給回路制御手段)、13…ECU、14…コントロ
ール信号発生部、15…通信線、16…電圧検出回路
(放電電流ピーク値検出手段)、B…バッテリ、C…コ
ンデンサ、L…ソレノイド、L…ソレノイド、SW1…
スイッチ(スイッチ回路)、SW2…スイッチ、SW3
…スイッチ、SW4…スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インジェクタを駆動するソレノイドと、 電源により充電されるコンデンサと、 ソレノイド駆動信号に応答して前記コンデンサから前記
    ソレノイドへの放電電流をオンオフ制御するスイッチ回
    路と、 前記スイッチ回路の制御による放電電流供給後、前記電
    源からソレノイドへの保持電流を供給する保持電流供給
    回路とを含むインジェクタ駆動回路において、 前記放電電流のピーク値を検出する放電電流ピーク値検
    出手段と、 前記放電電流ピーク値検出手段のピーク値の検出に基づ
    き前記スイッチ回路をオフさせるとともに、前記保持電
    流供給回路を駆動する保持電流供給回路制御手段とを備
    えたインジェクタ駆動回路。
JP12578596A 1996-05-21 1996-05-21 インジェクタ駆動回路 Pending JPH09310652A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101450305B1 (ko) * 2011-02-10 2014-10-21 주식회사 만도 배터리 충전 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101450305B1 (ko) * 2011-02-10 2014-10-21 주식회사 만도 배터리 충전 장치

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