JPH09309215A - レーザ熱転写記録装置 - Google Patents

レーザ熱転写記録装置

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JPH09309215A
JPH09309215A JP12736196A JP12736196A JPH09309215A JP H09309215 A JPH09309215 A JP H09309215A JP 12736196 A JP12736196 A JP 12736196A JP 12736196 A JP12736196 A JP 12736196A JP H09309215 A JPH09309215 A JP H09309215A
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Application number
JP12736196A
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English (en)
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Yoshiaki Odai
佳明 尾台
Ryoji Arima
亮司 有馬
Masatoshi Kato
雅敏 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地汚れ等が生じることなく、記録感度を向上
させたレーザ熱転写記録装置を得ること。 【解決手段】 押さえ板35とプラテンローラ28によ
りインクシートSと受像媒体Pとを挟んで、レーザ光L
をレンズ18により集光してインクシートS上に照射す
る。受像媒体Pはプラスチック性の基材に受像層をコー
トしたものであり、インクシートSは昇華型のものを用
いている。画像形成部36の左側に搬送機構24および
加熱手段30が配置されている。加熱手段30はハロゲ
ンランプ40および反射ミラー41からなる。ハロゲン
ランプ40からの放射光が画像形成後の受像媒体Pに照
射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタに代表
されるハードコピー記録装置であって、特に、インクシ
ートを用い、これに照射するレーザ光を熱エネルギーと
して利用して画像を記録するレーザ熱転写記録装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクシートにレーザ光を照
射しこの光を熱に変換してインクを溶融あるいは昇華さ
せて受像媒体上に転写し、画像を形成する方法としてレ
ーザ熱転写記録方式が知られている。図9はこのレーザ
熱転写記録の原理を示したものである。Lはレーザ光、
18はレーザ光Lを集光するためのレンズ、Sはインク
シートであり、透明なベースフィルムSb、レーザ吸収
層Sa、インク層Siからなる。ベースフィルムSbは
通常厚さ5〜100μmのPETフィルムが用いられ、
レーザ吸収層Sa中にはカーボンブラックあるいは赤外
線吸収色素が含まれており、ここでレーザ光が熱に変換
される。インク層Siは昇華性染料とバインダポリマー
からなり通常のサーマルヘッドを用いた昇華型熱転写記
録に用いられるインク層と同様である。Pは画像が形成
される受像媒体であり、シート状でもプレート状でも良
いが、表面にはポリエステル樹脂等からなる受容層が形
成されていることが必要である。
【0003】記録の際には画像データに従って集光され
たレーザ光LがインクシートSに照射されるとレーザ吸
収層Saにおいて発熱が起こり、その熱によってインク
層Si中の昇華性染料が昇華あるいは拡散して受像媒体
Pに転写されて画像が形成される。レーザ光Lは10μ
m以下の微小なスポットに集光することができるため、
それに対応した微小なドットが記録でき、非常に高解像
度であるという特長がある。
【0004】上記のレーザ熱転写記録の原理は一般に昇
華型と呼ばれている方式であるが、溶融型と呼ばれる方
式でもほとんど同様に考えることができる。溶融型の場
合は、インク層Siがワックスおよび顔料を主成分とし
ており、受像媒体Pは特に受容層がなくても表面がある
程度平滑であれば使用できる。記録の際は、レーザ吸収
層Saにおいて発生した熱により、インク層Si内のワ
ックスの融点以上に熱せられた部分が溶融し、受像媒体
Pに付着し画像が形成される。
【0005】このようなレーザ熱転写記録方式では、イ
ンク層の近くで発熱が生じるため、ベースフィルムを挟
んで反対側から加熱するサーマルヘッドの場合よりも、
単位面積当たりの記録エネルギーは少なくてすむ。しか
し、サーマルヘッドは通常数十W以上のエネルギーを印
加できるのに対して、レーザの場合は一般的な半導体レ
ーザ(LD)を用いると、光が熱に100%変換された
としても高々数十mWにすぎない。このため、レーザ熱
転写記録はサーマルヘッドを用いる従来の熱転写記録に
比べ記録速度が非常に遅いという問題がある。具体的に
はA4判の用紙に記録を行うのに2〜3時間を要する。
【0006】そこで近年では、記録時に予熱を行う方式
が各種提案されており、以下にその代表的な例を紹介す
る。図10は特開平3−275361号公報に示された
レーザ熱転写記録の予熱方法である。光学系としてはレ
ーザダイオード等の光源10の光軸に沿って絞り12、
コリメータレンズ14、ビームスプリッタ16、集光レ
ンズ18が順に配置されている。また、ビームスプリッ
タ16の反射光軸方向上には光検出器20が配置され、
光源10にはドライブ回路22が接続されている。以上
の光学系の左右両端には搬送機構24が設けられ、ま
た、集光レンズ18および搬送機構24に対向して、予
熱手段26とプラテンローラ28が設けられている。予
熱手段26は、蓄熱体からなるベルト26aとベルト搬
送ローラ26b、26cとからなり、ベルト搬送ローラ
26c内には電熱発熱体26dが収納されている。な
お、発熱体26dには図示しない温度制御回路が接続さ
れている。
【0007】以上のような図10の構成の記録装置にお
いて転写を行う場合には、まずインクシートSのインク
層Siと受像媒体Pを重ね合わせ、搬送機構24とベル
ト26aの間に送り込む。インクシートSのベースフィ
ルムSbは搬送機構24に接し、受像媒体Pはベルト2
6aに接しながらプラテンローラ28に押圧されて矢印
X方向に搬送される。一方、予め発熱体26dは図示し
ない温度制御回路の動作に基づいて発熱し、ベルト26
aを加温する。ベルト26aは蓄熱材よりなるか、もし
くは蓄熱材を含有しているので、所定温度に達すると温
度上昇が止まり熱の蓄積を開始する。そして所定の熱量
を蓄積すると再び温度上昇を開始する。ここでは発熱体
26dによってベルト26aの蓄熱が完了し再び温度が
上昇し始めるまで加温するように温度制御を行う。よっ
て送り込まれたインクシートSと受像媒体Pはベルト2
6aとともに発熱体26dによって加温されながら搬送
される。このときインクシートS、受像媒体P、ベルト
26aはベルト26aが蓄熱効果を生じる温度よりも幾
らか高い温度にあり発熱体26dから離れプラテンロー
ラ28に近づくにつれて放熱が起こる。そして所定温度
まで放熱が行われるとベルト26aは今度は逆に蓄熱し
ておいた熱を放出するが、その温度は降下せずに一定に
保たれた状態になる。放出された熱はインクシートSと
受像媒体Pの温度が降下するのを抑制し、特に面内方向
に温度分布が生じるのを防止する。一方、ベルト26a
は蓄熱していた熱を放出してしまうまでは一定温度に保
たれているので均一にインクシートSおよび受像媒体P
を予熱することができる。予熱温度はインク層Siが溶
ける温度より10〜30℃低く設定する。
【0008】以上のように記録時にインクシートSおよ
び受像媒体Pをインクの融点付近まで昇温させておくこ
とによって、より少ない光出力でインクを溶融すること
ができるため記録速度を向上させることができまた、L
Dも低出力で安価なものを用いることが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に昇
華型のレーザ熱転写記録の場合は階調が出せることから
もわかるように溶融型の融点のような明確な温度しきい
値がないため、効率の良い予熱が行えないと言う問題点
があった。すなわち、地汚れが全く生じないようにする
ためには予熱温度をかなり低い温度に設定しなければな
らず、しかし高い記録濃度を得るためにはインク層をか
なり高い温度まで昇温する必要があるため、予熱の効果
があまり期待できなくなる。また、溶融型においても地
汚れが生じ易いという問題点はあった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、地汚れ等が生じることなく、記
録感度を向上させたレーザ熱転写記録装置を得ることを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るレ
ーザ熱転写記録装置は、受像媒体に重ね合わせたインク
シートにレーザ光を照射し、レーザ光を熱に変換し、そ
の熱エネルギーによって受像媒体上に画像を形成するレ
ーザ熱転写記録装置において、画像の形成された受像媒
体を輻射体により加熱する非接触加熱手段を備えたこと
を特徴とする。
【0012】請求項2の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、請求項1記載のレーザ熱転写記録装置において、
非接触加熱手段による加熱の後、ヒートローラにより受
像媒体を加熱することを特徴とする。
【0013】請求項3の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、請求項1記載のレーザ熱転写記録装置において、
輻射体と受像媒体との間に色補正フィルターを設けたこ
とを特徴とする。
【0014】請求項4の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、請求項1記載のレーザ熱転写記録装置において、
輻射体による受像媒体の加熱を行わない期間は、加熱時
に輻射体に印加する電力よりも低い電力を輻射体に印加
することを特徴とする。
【0015】請求項5の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、請求項3記載のレーザ熱転写記録装置において、
輻射体の消灯時に色補正フィルターを加熱するための加
熱手段を設けたことを特徴とする。
【0016】請求項6の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、受像媒体に重ね合わせたインクシートにレーザ光
を照射し、レーザ光を熱に変換し、その熱エネルギーに
よって受像媒体上に画像を形成するレーザ熱転写記録装
置において、画像の形成された受像媒体を加熱する加熱
手段を備え、加熱手段は複数のヒートローラとこのヒー
トローラにまたがるベルトを有することを特徴とする。
【0017】請求項7の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、受像媒体に重ね合わせたインクシートにレーザ光
を照射し、レーザ光を熱に変換し、その熱エネルギーに
よって受像媒体上に画像を形成するレーザ熱転写記録装
置において、画像の形成された受像媒体を加熱するヒー
トローラを備え、加熱される受像媒体がヒートローラの
外周上の一部に沿って走行することを特徴とする。
【0018】請求項8の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、受像媒体に重ね合わせたインクシートにレーザ光
を照射し、レーザ光を熱に変換し、その熱エネルギーに
よって受像媒体上に画像を形成し、3色または4色の重
ね合わせによりカラー記録を行うレーザ熱転写記録装置
において、最終色の印字中に受像媒体の加熱を開始する
ことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1は実施の形態1に係わるレーザ熱転
写記録装置を示す全体構成図である。図において、30
はハロゲンランプ40および反射ミラー41などからな
る加熱手段で、ハロゲンランプ40は500Wの強力な
白色光を発する。反射ミラー41は、ハロゲンランプ4
0の上方への放射光を反射して効率よく下方を照射す
る。また、35はプラテンローラ28との間にインクシ
ートSと受像媒体Pとを挟んで密着させるための押さえ
板であり、透明なプラスチックでできている。受像媒体
Pはプラスチック性の基材に受像層をコートしたもので
あり、インクシートSは昇華型のものを用いている。3
6は画像形成部を表す。他の部分は図9と同様であり、
同一符号を付して説明を省略する。
【0020】次に動作について説明する。受像媒体Pお
よびインクシートSを搬送機構24および図示しないイ
ンクシート巻取り機構によって同一速度で矢印X方向に
搬送する。このとき画像データに従ってレーザ光Lを照
射し、受像媒体P上に画像を記録する。このときの原理
は図9において説明した通りである。モノクロであれば
1回記録すれば良く、カラーの場合は受像媒体Pのみを
矢印Y方向に戻し、3回重ね書きをする。このようにし
て画像形成部36において画像が完成すると、受像媒体
Pはそのまま搬送機構24により矢印X方向に搬送され
る。受像媒体Pがハロゲンランプ40の下にさしかかる
と、ハロゲンランプ40が点灯される。ハロゲンランプ
40の光は可視光の波長(約400〜700nm)をす
べて含むので、受像媒体P上の染料はいずれかの波長を
吸収して発熱する。従って、受像媒体Pは加熱され、受
像媒体P上の染料は受容層の中に浸透し易くなるため、
発色性が良くなり、また表面の平滑性も良くなって記録
濃度が向上する。よって、同じ記録濃度の画像を得るた
めには加熱手段30を設けない場合に比べてレーザ光L
のパワーを下げることが可能となり、結果的に高感度化
が達成される効果がある。この場合はハロゲンランプ4
0の点灯によりすぐ加熱が開始されるので、ヒートロー
ラの場合のような立ち上げ時間やその間の電力が不要に
なる。さらに、非接触で加熱が行われるので、染料が加
熱手段30に付着することがなく、清掃手段等も不要に
なる効果がある。
【0021】なお、上記実施の形態においては加熱手段
30としてハロゲンランプ40が用いられているが、赤
外線ランプでも良く、同様の効果を奏する。この場合は
染料自体に吸収されるエネルギーは小さくむしろ受像媒
体P自体を加熱することになる。特に遠赤外線の場合は
効率よく吸収される効果がある。また、上記実施の形態
においては、受像媒体Pとしてカード状のものを示した
が、紙状のものでも良い。
【0022】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図について説明する。図2は実施の形態2に係わ
るレーザ熱転写記録装置の加熱手段を示す断面図であ
る。図において、加熱手段30はハロゲンランプ40お
よびヒートローラ31等からなり、受像媒体Pの進行方
向Xにたいして、ハロゲンランプ40、ヒートローラ3
1の順に配置されている。ヒートローラ31は電熱線3
2を内部に含む。34はヒートローラ31に対向するロ
ーラであり、受像媒体Pをヒートローラ31に押しつけ
る役割をする。ハロゲンランプ40の作用は実施の形態
1と同様である。また、図2右側には画像形成部36が
あるが図1と同様であるので省略する。
【0023】次に、動作について説明する。画像が形成
された受像媒体PがX方向に搬送され、まずハロゲンラ
ンプ40により加熱を受ける。受像媒体Pはそのまま搬
送機構24によって搬送され、ヒートローラ31とロー
ラ34の間を通過する。ヒートローラ31は画像形成中
から電熱線32に通電することにより予め120℃に加
熱されている。また、図示しない温度制御機構により1
20℃にほぼ一定に保たれている。従って、ヒートロー
ラ31によりさらに加熱され、記録濃度が向上する。最
初にハロゲンランプ40により、非接触で加熱されてい
るため、ヒートローラ31で加熱を行うとき表面に染料
が付着することがない。また、ヒートローラ31を併用
しているためハロゲンランプ40の出力は押さえること
ができるが、その場合、画像の色によってハロゲン光の
吸収量が若干異なり、記録濃度の向上にばらつきが生じ
る可能性もある。しかし、後にヒートローラ31により
均一に加熱されるため、濃度むらが生じにくい効果があ
る。
【0024】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図について説明する。図3は実施の形態3に係わ
るレーザ熱転写記録装置の加熱手段を示す断面図であ
る。図において、43は色補正フィルターであり、フィ
ルターホルダー42にはめ込まれている。ハロゲンラン
プ40からの放射光は色補正フィルター43を通して受
像媒体Pに照射されるようになっている。フィルターホ
ルダー42は熱伝導率の良い金属などからなり、放熱板
44に接続されており、色補正フィルター43を効率よ
く冷却できる。
【0025】図示を省略した画像形成部36で3色の画
像が形成された後、受像媒体Pは実施の形態1と同様に
ハロゲンランプ40による加熱を受ける。このとき、例
えばハロゲンランプ40の放射光を直接受像媒体Pに照
射すると、受像媒体P上に形成された画像の色によって
吸収率が異なるため、加熱むらが生じる可能性がある。
しかし、ここでは色補正フィルター43によりハロゲン
ランプ40の放射光の強度スペクトルが補正され、画像
形成に用いられる各染料イエロー、マゼンタ、シアンに
対してそれぞれの吸収エネルギーが等しくなるようにな
っている。例えば、補正なしの場合にマゼンタの染料の
吸収エネルギーが若干高いとすれば、グリーン光すなわ
ち500〜600nmの波長の透過率を若干下げた色補
正フィルター43を用いれば良い。その結果、画像の色
によらず均一に加熱が行われるという効果がある。
【0026】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図について説明する。図4は実施の形態4に係わ
るレーザ熱転写記録装置の加熱手段の動作を示す説明図
である。構成は図3と同じである。図4の縦軸はハロゲ
ンランプ40に印加する電圧を示し、横軸は3回(3〜
4色の画像を3枚)の印字を行う場合の時間経過を示
す。
【0027】V0 は加熱により記録濃度向上を行うため
に必要な電圧である。まず、1枚目の画像の印字中(3
色〜4色印字)はハロゲンランプ40にはV0 の半分の
電圧を印加しておく。1枚目の加熱中はV0 を印加し、
2枚目の印字中は再びV0 の半分の電圧に下げる。同様
にして2枚目の加熱、3枚目の印字、加熱を行い、さら
に印画を行わない場合には電圧を0とする。色補正フィ
ルター43はハロゲンランプ40の一部の光を吸収する
ためハロゲンランプ40の点灯、消灯時には急激な熱ひ
ずみを生じ破損の恐れもある。しかし、図4に示すよう
なシーケンスをとることによって、印字中にも色補正フ
ィルター43は加熱されており、従って色補正フィルタ
ー43を破損させることなく素早く加熱時のエネルギー
0 をあたえることができる。あるいはV0 をより高く
とることができ、いずれにしても加熱を含めた全印字所
要時間を短縮することができる。
【0028】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5を図について説明する。図5は実施の形態5に係わ
るレーザ熱転写記録装置のフィルター部を示す平面図で
ある。他の構成は図3と同様である。図5において、4
5はニクロム線であり、色補正フィルター43の内部に
平面的に一面に埋め込まれている。46はコネクタであ
りフィルターホルダー42の外部からニクロム線45に
電流を流せる構造になっている。
【0029】動作は以下のように行なわれる。図4にお
ける印字時にはハロゲンランプ40の印加電圧を0に
し、その代わりにニクロム線45に通電する。ニクロム
線45からの発熱により色補正フィルター43が予熱さ
れる。従って、実施の形態4と同様の効果によって全印
字所要時間を短縮することができる。
【0030】実施の形態6.以下、この発明の実施の形
態6を図について説明する。図6は実施の形態6に係わ
るレーザ熱転写記録装置の加熱手段を示す断面図であ
る。図において、50は2つのヒートローラ31にまた
がって張られている広幅ベルトであり、厚さ50μmの
PETフィルムからなる。33はベルト50に付着した
ゴミ等を取り除く清掃手段である。2つのヒートローラ
31a、31bは矢印の方向に回転し、これにともなっ
て、ベルト50も循環する。画像形成後の加熱時にはヒ
ートローラ31a、31bの熱がベルト50を通して受
像媒体Pに伝えられる。ベルト50の熱抵抗を考慮し、
ヒートローラ31a、31bの温度をやや高めに設定す
ると十分な加熱が行える。さらに、2つのヒートローラ
31a、31bにより十分な加熱が行われ、記録濃度が
向上する。このとき、1つめのヒートローラ31aで加
熱された後、受像媒体Pはベルト50におおわれたまま
搬送されるので、2つめのヒートローラ31bに到達す
るまでの温度降下が低減でき、加熱エネルギーの節約が
できる効果がある。
【0031】実施の形態7.以下、この発明の実施の形
態7を図について説明する。図7は実施の形態7に係わ
るレーザ熱転写記録装置の加熱手段を示す断面図であ
る。図において、51は受像媒体Pの方向を変換するた
めの用紙ガイドである。受像媒体Pとしては変形の容易
なシート状のものが用いられている。画像形成後の受像
媒体Pは矢印方向に搬送され、ローラ34aによりヒー
トローラ31に圧接されたのち用紙ガイド51によって
曲げられ、ローラ34bにかみこまれる。ローラ34b
の周速がやや速めになっているため、受像媒体Pはヒー
トローラ31に密着される。従って、受像媒体Pがヒー
トローラ31に接する面積が格段に向上し、非常に効率
よく十分な加熱が行われる。特に昇華型の場合には、加
熱時間が十分でないと記録濃度の上昇も低いため、本実
施の形態による加熱時間の増加は記録濃度の向上すなわ
ち記録感度の向上に大きな効果がある。
【0032】実施の形態8.以下、この発明の実施の形
態8を図について説明する。図8は実施の形態8に係わ
るレーザ熱転写記録装置の構成を示す断面図である。図
において、60はプラテンドラムであり、周上には受像
媒体Pがその先端をクランパ61に挟持されて巻き付け
られている。また、加熱手段30としてはここではヒー
トローラ31が用いられ、図示しない離接機構により、
プラテンドラム60上の受像媒体Pに圧接されたり、離
間されたりする。
【0033】次に、動作について説明する。まず、ヒー
トローラ31は受像媒体Pから離れた位置にある。プラ
テンドラム60がXの方向に回転しながら、レーザ熱転
写記録方式により受像媒体P上に1色目の画像を形成す
る。インクシートSはイエロー、マゼンタ、シアンの順
に塗り分けられている。図示しない離接機構により押さ
え板35をアップし、クランパ61を通過させ、インク
シートSの次色頭出しを行った後、押さえ板35をダウ
ンして、同じく矢印X方向にプラテンドラム60を回転
させて2色目の印字を行う。同様に3色目の印字を行う
が、このとき、クランパ61がヒートローラ31を通過
した後、図示しない離接機構によりヒートローラ31を
受像媒体Pに圧接する。この部分の受像媒体P上には3
色分の画像が形成されており、加熱によって記録濃度が
向上する。画像形成部36において3色目の記録が行わ
れ、同時にヒートローラ31によって受像媒体Pの加熱
が行われながら、プラテンドラム60は回転を続け、受
像媒体Pの後端がヒートローラ31を通過した時点でヒ
ートローラ31は離間される。従って、3色の画像形成
が完了してから受像媒体Pの加熱を行うよりも、全工程
に要する時間が短縮できる。
【0034】なお、この実施の形態では3色重ねの場合
について示したが、4色でも構わない。また、加熱手段
30はヒートローラ31に限らず、輻射体等でも良い。
その場合には、離接の代わりにオンオフにより加熱する
かしないかを制御すれば良く、離接機構が省略できる。
【0035】また、この実施の形態においてはプラテン
ドラム方式の場合を示したが、スイング方式と呼ばれる
受像媒体Pを往復させて重ね印字を行う方式の場合でも
良い。この場合は、ヒートローラ31が固定されてお
り、受像媒体Pが3色目の印字のときのみヒートローラ
31を通過するように受像媒体Pの経路を変えてやるこ
とによっても達成できる。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明に係るレーザ熱転写記録
装置は、画像の形成された受像媒体を輻射体により加熱
する非接触加熱手段を備えたので、記録濃度が向上し、
従い実質的に記録感度が向上するとともに、加熱手段の
立ち上げ時間が不要になり、さらに加熱手段の清掃手段
が不要になるという効果を奏する。
【0037】請求項2の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、非接触加熱手段による加熱の後、ヒートローラに
より受像媒体を加熱するので、清掃手段が不要になると
ともに濃度むらをなくすことができる。
【0038】請求項3の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、輻射体と受像媒体との間に色補正フィルターを設
けたので、形成された画像の色によらず均一に加熱が行
われるという効果を奏する。
【0039】請求項4の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、輻射体による受像媒体の加熱を行わない期間は、
加熱時に輻射体に印加する電力よりも低い電力を輻射体
に印加するので、加熱を含めた全印字所要時間を短縮す
ることができる。
【0040】請求項5の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、輻射体の消灯時に色補正フィルターを加熱するた
めの加熱手段を設けたので、加熱を含めた全印字所要時
間を短縮することができる。
【0041】請求項6の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、画像の形成された受像媒体を加熱する加熱手段を
備え、加熱手段は複数のヒートローラとこのヒートロー
ラにまたがるベルトを有するので、記録感度がより向上
するという効果を奏する。
【0042】請求項7の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、画像の形成された受像媒体を加熱するヒートロー
ラを備え、加熱される受像媒体がヒートローラの外周上
の一部に沿って走行するようにしたので、記録感度がよ
り向上するという効果を奏する。
【0043】請求項8の発明に係るレーザ熱転写記録装
置は、3色または4色の重ね合わせによりカラー記録を
行う場合、最終色の印字中に受像媒体の加熱を開始する
ので、全工程に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係わるレーザ熱転
写記録装置の構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係わるレーザ熱転
写記録装置の加熱手段を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係わるレーザ熱転
写記録装置の加熱手段を表す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係わるレーザ熱転
写記録装置の加熱手段の動作を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態5に係わるレーザ熱転
写記録装置のフィルター部を示す平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態6に係わるレーザ熱転
写記録装置の加熱手段を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態7に係わるレーザ熱転
写記録装置の加熱手段を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態8に係わるレーザ熱転
写記録装置の加熱手段を示す断面図である。
【図9】 レーザ熱転写記録方式の記録原理を示す断面
図である。
【図10】 従来のレーザ熱転写記録装置の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
P 受像媒体、L レーザ光、S インクシート、30
加熱手段、31 ヒートローラ、40 輻射体、43
色補正フィルター、50 ベルト。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受像媒体に重ね合わせたインクシートに
    レーザ光を照射し、前記レーザ光を熱に変換し、その熱
    エネルギーによって前記受像媒体上に画像を形成するレ
    ーザ熱転写記録装置において、画像の形成された前記受
    像媒体を輻射体により加熱する非接触加熱手段を備えた
    ことを特徴とするレーザ熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】 非接触加熱手段による加熱の後、ヒート
    ローラにより受像媒体を加熱することを特徴とする請求
    項1記載のレーザ熱転写記録装置。
  3. 【請求項3】 輻射体と受像媒体との間に色補正フィル
    ターを設けたことを特徴とする請求項1記載のレーザ熱
    転写記録装置。
  4. 【請求項4】 輻射体による受像媒体の加熱を行わない
    期間は、加熱時に前記輻射体に印加する電力よりも低い
    電力を前記輻射体に印加することを特徴とする請求項3
    記載のレーザ熱転写記録装置。
  5. 【請求項5】 輻射体の消灯時に色補正フィルターを加
    熱するための加熱手段を設けたことを特徴とする請求項
    3記載のレーザ熱転写記録装置。
  6. 【請求項6】 受像媒体に重ね合わせたインクシートに
    レーザ光を照射し、前記レーザ光を熱に変換し、その熱
    エネルギーによって前記受像媒体上に画像を形成するレ
    ーザ熱転写記録装置において、画像の形成された前記受
    像媒体を加熱する加熱手段を備え、当該加熱手段は複数
    のヒートローラとこのヒートローラにまたがるベルトを
    有することを特徴とするレーザ熱転写記録装置。
  7. 【請求項7】 受像媒体に重ね合わせたインクシートに
    レーザ光を照射し、前記レーザ光を熱に変換し、その熱
    エネルギーによって前記受像媒体上に画像を形成するレ
    ーザ熱転写記録装置において、画像の形成された前記受
    像媒体を加熱するヒートローラを備え、加熱される前記
    受像媒体が前記ヒートローラの外周上の一部に沿って走
    行することを特徴とするレーザ熱転写記録装置。
  8. 【請求項8】 受像媒体に重ね合わせたインクシートに
    レーザ光を照射し、前記レーザ光を熱に変換し、その熱
    エネルギーによって前記受像媒体上に画像を形成し、3
    色または4色の重ね合わせによりカラー記録を行うレー
    ザ熱転写記録装置において、最終色の印字中に前記受像
    媒体の加熱を開始することを特徴とするレーザ熱転写記
    録装置。
JP12736196A 1996-05-22 1996-05-22 レーザ熱転写記録装置 Pending JPH09309215A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370197B1 (ko) * 1999-06-16 2003-01-29 삼성전자 주식회사 습식 전자사진방식 인쇄기
JP2014040696A (ja) * 2007-08-23 2014-03-06 Colorep Inc 印捺および染色のためのパルス加熱の方法および装置

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