JPH09308929A - 有底筒状缶体の製造方法 - Google Patents

有底筒状缶体の製造方法

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JPH09308929A
JPH09308929A JP12449196A JP12449196A JPH09308929A JP H09308929 A JPH09308929 A JP H09308929A JP 12449196 A JP12449196 A JP 12449196A JP 12449196 A JP12449196 A JP 12449196A JP H09308929 A JPH09308929 A JP H09308929A
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Masaaki Ikezawa
正彰 池沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水洗、乾燥後の有底筒状缶体を搬送する際に、
転倒せず、製缶速度を高速化できる有底筒状缶体の製造
方法を提供する。 【解決手段】金属板を絞りしごき加工して缶胴部1と缶
底部2とが一体的に成形され、開口端部3を有する有底
筒状缶体4を得る。缶底部2に膨出部5を形成しその周
縁に環状突出部6を設ける。次に、缶体4を水洗、乾燥
させ、環状突出部6外面に底面塗料26を塗装し、焼付
けを行う。次に、缶胴部1外面に外面塗装印刷を施し、
焼付けを行う。缶底部2の塗装は、缶体4を開口端部3
で吸着搬送装置13に吸着搬送しながら環状突出部6外
面に底面塗料26を塗装し、焼付けを行う。または、缶
体4を開口端部3で起立搬送しながら、環状突出部6外
面に紫外線硬化樹脂型底面塗料を塗装し、上方から下方
に紫外線を照射して焼付けを行う。外面塗装印刷後の焼
付けは、缶体4を環状突出部6により搬送装置38上に
起立搬送しながら行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板を絞りしご
き加工することにより得られる有底筒状缶体の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビール、清涼飲料等の容器として、缶用
アルミニウム合金等の金属板を絞りしごき加工して得ら
れた有底筒状缶体に、別途製造されたイージーオープン
缶蓋を二重巻締してなるものが知られている。
【0003】従来、前記有底筒状缶体は、缶用アルミニ
ウム合金等の金属板を絞りしごき加工して、缶胴部と缶
底部とを一体的に形成し、これを水洗、乾燥し、缶体の
内外面に塗装を施した後、前記缶胴部の開口端部にネッ
クイン、フランジ加工を施すことにより製造されてい
る。
【0004】前記製造方法において、前記缶底部には、
前記絞りしごき加工の後、缶体内面側に膨出する膨出部
が形成されることにより、該膨出部の周囲に環状突出部
が設けられる。そして、前記水洗、乾燥後の有底筒状缶
体は、前記環状突出部を接地部として搬送手段上に起立
され、外面塗装印刷装置に搬送される。前記搬送手段と
しては、前記有底筒状缶体をステンレス等からなる搬送
路上に起立させ、該搬送路の上流側から送風することに
より、その風圧で前記有底筒状缶体を搬送するエア搬送
コンベア、前記有底筒状缶体をベルト等からなる搬送路
上に起立させ、該搬送路自体を機械的に駆動して前記有
底筒状缶体を搬送するメカニカルコンベア等が用いられ
る。
【0005】また、缶体の内外面の塗装は、まず、前記
外面塗装印刷装置で缶胴外面部に外面塗装印刷を施し、
前記環状突出部にボトムニスを塗装した後、前記有底筒
状缶体を加熱オーブン内に所定時間保持することによ
り、焼付けが行われる。前記焼付けは、前記ボトムニス
が塗装された前記環状突出部を他の物体に接触させない
ように、前記有底筒状缶体の開口端部からピンコンベア
のピンを挿入し、該有底筒状缶体を該ピンに保持させた
状態で加熱オーブン内に所定時間保持するピンオーブ
ン、または、前記有底筒状缶体をその開口部を接地部と
して前記メカニカルコンベア上に起立させ、該コンベア
を駆動することにより加熱オーブン内を所定時間かけて
通過させるピンレスオーブンが用いられる。
【0006】前記外面塗装印刷が施された有底筒状缶体
は、次いで、前記環状突出部を接地部として起立させた
状態で、インサイドスプレーにより缶体内面側に内面塗
装を施し、前記のように前記メカニカルコンベア上に起
立させ、加熱オーブン内を所定時間かけて通過させるこ
とにより、焼付けを行う。
【0007】そして、内外面に塗装が施された有底筒状
缶体は、前記乾燥後に前記外面塗装印刷装置に搬送され
る場合と同様に、前記環状突出部を接地部として搬送手
段上に起立され、ネックイン、フランジ加工を行うネッ
カー及びフランジャーに搬送され、ネックイン、フラン
ジ加工後、出荷のために前記と同様にしてパレタイザー
に搬送され、パレット上に配列されてシュリンク包装さ
れる。
【0008】しかしながら、前記有底筒状缶体は、前記
乾燥後に前記外面塗装印刷装置に搬送されるときに、前
記エア搬送コンベアによるときにはその風圧により転倒
しやすくなり、また、前記メカニカルコンベアによると
きには下流側に前記有底筒状缶体が滞留したときに上流
側の有底筒状缶体が転倒しやすくなるとの不都合があ
る。前記不都合は、前記有底筒状缶体の環状突出部にボ
トムニスが塗装されていないため、前記搬送手段に対す
る該環状突出部の滑性が低いことと、前記搬送手段上の
アルミニウム粉末等が該環状突出部に付着、蓄積するこ
ととに起因するものと考えられ、改善が望まれる。
【0009】また、前記のように環状突出部にアルミニ
ウム粉末等が付着すると、該環状突出部が汚されり、傷
付けられたりするため、後工程でボトムニスを塗装する
ときの障害になることがあり、改善が望まれる。
【0010】さらに、前記のように外面塗装印刷の後で
ボトムニスを塗装するときに、十分な厚さのボトムニス
層を形成するためには、該ボトムニスを二重に塗装し
て、焼き付けなければならないとの不都合があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、水洗、乾燥後の有底筒状缶体を搬送手段
上に起立させて搬送する際に、転倒することのない有底
筒状缶体の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明の目的は、製缶速度を高速化
することができる有底筒状缶体の製造方法を提供するこ
とにもある。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の有底筒状缶体の製造方法は、金属板を絞
りしごき加工して缶胴部と缶底部とが一体的に成形さ
れ、該缶胴部の一方に開口端部を有する有底筒状缶体を
得る缶体成形工程と、前記缶底部に缶体内面側に半球状
に膨出する膨出部を形成し該膨出部の周縁に環状突出部
を設ける缶底部成形工程と、前記環状突出部が形成され
た有底筒状缶体を水洗する水洗工程と、前記水洗された
有底筒状缶体を乾燥させた後、前記缶胴部及び環状突出
部の外面に塗装を施す塗装工程とを含む有底筒状缶体の
製造方法において、前記塗装工程は、前記有底筒状缶体
の前記環状突出部外面に底面塗料を塗装し、焼付けを行
う缶底部塗装工程と、前記底面塗料が塗装された有底筒
状缶体の前記缶胴部外面に外面塗装印刷を施し、該外面
塗装印刷の後に焼付けを行う外面塗装印刷工程とからな
ることを特徴とする。
【0014】本発明の製造方法によれば、前記水洗、乾
燥された有底筒状缶体に対して、まず、前記環状突出部
外面に底面塗料を塗装し、焼付けを行い、次いで前記缶
胴部外面に外面塗装印刷を施す。前記有底筒状缶体は前
記水洗、乾燥の直後には極めて清浄な状態にあり、しか
も多列で緩い速度で搬送されているので、このような有
底筒状缶体の前記環状突出部外面に前記底面塗料を塗装
することにより、優れた塗膜密着性、塗装安定性が得ら
れ、1回の塗装で十分な厚さの塗膜が得られる。
【0015】本発明の製造方法によれば、前記有底筒状
缶体において前記底面塗料の塗膜により前記環状突出部
の滑性が確保されるので、前記缶底部塗装工程以降の工
程で、前記エア搬送コンベアにより搬送されるときに搬
送路上を滑りやすく、風圧を受けても転倒しにくい有底
筒状缶体を提供することができる。また、前記メカニカ
ルコンベアにより搬送されるときに、下流側で前記有底
筒状缶体が滞留しても上流側の有底筒状缶体の前記環状
突出部は前記底面塗料の塗膜により滑りやすくなってい
るので、コンベアとの間でスリップし、転倒しにくい有
底筒状缶体を提供することができる。従って、本発明の
製造方法により得られる有底筒状缶体によれば、搬送速
度を高速化することができる。
【0016】本発明の製造方法では、前記缶底部塗装工
程は、前記有底筒状缶体をその開口端部で吸着搬送装置
に吸着して搬送しながら前記環状突出部外面に底面塗料
を塗装し、焼付けを行うことを特徴とする。前記のよう
に前記有底筒状缶体をその開口端部で吸着搬送装置に吸
着して搬送しながら前記底面塗料の塗装、焼付けを行う
ことにより、前記環状突出部と他の装置等との接触を避
けることができる。このとき、前記底面塗料は、エポキ
シ・ウレア樹脂等の熱硬化型塗料、紫外線硬化型塗料で
あってもよい。
【0017】また、本発明の製造方法では、紫外線硬化
型塗料を用いるときには、前記缶底部塗装工程は、前記
有底筒状缶体をその開口端部で起立させて搬送しなが
ら、前記環状突出部外面に紫外線硬化型底面塗料を塗装
し、前記環状突出部の上方に備えられた紫外線照射手段
から下方に向けて紫外線を照射して焼付けを行うことが
好ましい。このようにするときには、紫外線ランプ等の
紫外線照射手段においてその発光面が下向きになるの
で、前記発光面が塵埃等の付着から保護され、長期に亘
って所定の紫外線強度を維持することができる。
【0018】本発明の製造方法によれば、前記のように
することにより前記有底筒状缶体を搬送する際に、搬送
速度を高速化することができるが、さらに製缶速度を高
速化するためには、ライン全体の速度を高速化すること
が望まれる。
【0019】そこで、本発明の製造方法は、さらに前記
外面塗装印刷工程において、前記底面塗料が塗装された
有底筒状缶体の前記缶胴部外面に外面塗装印刷を施した
後、該有底筒状缶体を前記環状突出部により搬送装置上
に起立させて搬送しながら焼付けを行うことを特徴とす
る。
【0020】従来の製造方法では、前記缶胴外面部に対
する外面塗装印刷後の焼付けを、前記有底筒状缶体をピ
ンに保持させた状態で加熱オーブン内に所定時間保持す
るピンコンベアにより行うときには、前記有底筒状缶体
を前記ピンコンベアに移載する際に、該有底筒状缶体を
1個ずつ前記ピンに保持させなければならない。このた
め、前記ピンコンベアを用いたのでは、ライン全体の速
度を高速化が難しい。
【0021】これに対して、本発明の製造方法によれ
ば、前記水洗、乾燥された有底筒状缶体に前記底面塗料
の塗装、焼付けを行うことにより、まず、前記底面塗料
の塗装、焼付けのためにピンコンベアを用いる必要がな
くなり、前記缶底部塗装工程を高速化することができ
る。そして、前記のようにして、前記環状突出部外面に
底面塗料が塗装されるので、その後の該有底筒状缶体は
前記環状突出部を接地部として起立させることが可能に
なる。
【0022】従って、前記缶胴部外面に対する外面塗装
印刷後の焼付けもまた、前記底面塗料が塗装された有底
筒状缶体を前記環状突出部により搬送装置上に起立させ
て搬送しながら行うことができ、ピンコンベアを用いる
必要がなくなるので、前記外面塗装印刷工程の高速化が
可能になり、製缶工程全体を高速化することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態の有底筒状缶体の製造工程を示すフロー
チャートであり、図2は本実施形態の製造方法により得
られる有底筒状缶体の構成を示す説明的断面図であり、
図3は本実施形態の缶底部塗装工程を示す説明的断面図
であり、図4は本実施形態の外面塗装印刷工程を示す説
明的断面図である。
【0024】まず、本実施形態の有底筒状缶体の製造工
程について、図1及び図2を参照して説明する。
【0025】本実施形態の製造工程では、最初に缶体成
形工程として、図1示のように缶用アルミニウム合金板
を打ち抜いてカップ状成形体を得たのち、該カップ状成
形体を絞りしごき加工することにより、図2(a)示の
ように缶胴部1と缶底部2とが一体的に成形され、缶胴
部1の一方に開口端部3を有する有底筒状缶体4が成形
される。
【0026】次に、缶底部成形工程として、図1示のよ
うにドーミング加工が施され、図2(a)示の有底筒状
缶体4の缶底部2に、缶体内面側に膨出する膨出部5が
形成される。膨出部5を形成することにより、その周縁
部が環状突出部6となる。次いで、図1示のようにトリ
ミング加工が施され、図2(a)示の缶胴部1が所定の
高さを備えるように、図2(a)に仮想線示する缶胴上
部1aが切除される。
【0027】次に、水洗工程として、図1示のように前
記環状突出部6が設けられた有底筒状缶体4の水洗と、
該水洗に続く乾燥とが行われる。
【0028】次に、缶底部塗装工程として、図1示のよ
うに前記有底筒状缶体4の環状突出部6の外面にボトム
ニスを塗装し、焼付けを行う。これにより、図2(b)
示のように缶底部2の外面にボトムニス層7aが形成さ
れる。尚、前記缶底部塗装工程の詳細については後述す
る。
【0029】次に、外面塗装印刷工程として、まず図1
示のように、缶胴部1の金属下地を遮蔽して外面塗装印
刷を鮮映化するために白色塗料などを塗装し、焼き付け
ることにより、ベースコート層を形成する。次いで図1
示のように、前記ベースコート層の上に、外面塗装印刷
とそれに対する焼付けを行うことにより、図2(b)示
のように缶胴部1の外面に外面塗膜層7bが形成され
る。
【0030】尚、図2(b)では、簡単のためにベース
コート層を図示していないが、実際には外面塗膜層7b
は前記ベースコート層上に形成されている。また、前記
外面塗装印刷工程の詳細については後述する。
【0031】次に、図1示のように内面塗装を行う。前
記内面塗装は、前記有底筒状缶体4の内面にインサイド
スプレーを用いて内面塗料を塗布し、焼付けることによ
り、図2(b)示のように缶胴部1の内面全体を被覆す
る内面塗膜層8が形成される。
【0032】次に、図1示のようにネックイン加工、フ
ランジ加工を行う。これにより、缶胴部1の開口端部3
側に図2(b)に仮想線示するように、ネックイン部9
及びフランジ部10が形成され、有底筒状缶体4が完成
する。
【0033】前記のようにして得られた有底筒状缶体4
は、次いで、図1示のようにライトテスターによりクラ
ック等の欠陥の有無を検査したのち、出荷のためにパレ
タイザーに搬送されパレット上に配列されてシュリンク
包装される。
【0034】次に、前記缶底部塗装工程の詳細につい
て、図3を参照しながら説明する。
【0035】前記缶底部塗装工程には、図3示のように
有底筒状缶体4の水洗及び乾燥を行うウォッシャー11
から乾燥された有底筒状缶体4を搬出するベルトコンベ
ア12と、ベルトコンベア12の上方に備えられ有底筒
状缶体4をその開口端部3で吸着して搬送するバキュー
ムコンベア13と、ベルトコンベア12により搬出され
た有底筒状缶体4をバキュームコンベア13に移載する
移載用バキュームコンベア14とが備えられている。ま
た、バキュームコンベア13はその下流部がオーブン1
5を貫通するようになっていると共に、オーブン15の
上流側のバキュームコンベア13の下方にはボトムニス
塗装装置16が設けられている。そして、バキュームコ
ンベア13の下流側には、ボトムニスが塗装された有底
筒状缶体4を搬出するベルトコンベア17が設けられて
いる。
【0036】バキュームコンベア13は、開口端部3以
上の幅を備え、表裏方向に多数の細孔(図示せず)を穿
設した無端状ベルト18が、ローラ19a,19b,1
9cにより略三角形状に形成され、その下辺を水平な移
送面18aとして、矢示の搬送方向に向かって滑動する
ようにローラ19aにより駆動される。また、バキュー
ムコンベア13は、略三角形を形成する無端状ベルト1
8の内面に、移送面18a近傍に移送面18aの略全長
全幅に亘って空気吸入口を有するプレナム20と、一方
の吸込口をプレナム20に連通し他方の排出口を図示し
ない空気排出装置に連結した空気排出管21とを設け、
前記無端状ベルト18に穿設された多数の細孔を介して
外気を吸引するようになっている。
【0037】また、移送用バキュームコンベア14は、
開口端部3以上の幅を備え、表裏方向に多数の細孔(図
示せず)を穿設した無端状ベルト22が、ローラ23
a,23b,23cにより、ローラ23aからローラ2
3bを経由してローラ23cに至る区間では略三角形状
の2辺に形成され、ローラ23cからローラ23aに至
る区間を略半円状の移送面22aとして、矢示の搬送方
向に向かって滑動するようにローラ23aにより駆動さ
れる。また、移送用バキュームコンベア14は、略半円
を形成する無端状ベルト22の内面に、移送面22a近
傍に移送面22aの略全長全幅に亘って空気吸入口を有
するプレナム24と、一方の吸込口をプレナム24に連
通し他方の排出口を図示しない空気排出装置に連結した
空気排出管25とを設け、前記無端状ベルト22に穿設
された多数の細孔を介して外気を吸引するようになって
いる。
【0038】前記ボトムニス塗装装置16は、エポキシ
・ウレア樹脂系塗料からなるボトムニス26を収容する
貯留槽27と、貯留槽27内のボトムニス26にその一
部を浸らせて回転自在に設けられたボトムニス供給ロー
ル28と、該ボトムニス供給ロール28と補助ロール2
9とを介して転動する塗装用ロール30とを設けてな
る。
【0039】前記構成を備える缶底部塗装工程では、ま
ず、ウォッシャー11で水洗、乾燥された有底筒状缶体
4をその開口端部3で起立させた状態でベルトコンベア
12の無端状ベルト12aに載置して、ウォッシャー1
1から搬出される。ベルトコンベア12の下流側の上方
には、前記移載用バキュームコンベア14が備えられて
おり、移載用バキュームコンベア14はプレナム24に
よって無端状ベルト22の細孔を介して外気を吸引し排
出している。そこで、乾燥後の有底筒状缶体4は、プレ
ナム24の先端部直下まで搬送されると、膨出部5と無
端状ベルト22との間の空間の空気がプレナム24側に
吸引されて希薄になり、大気との差圧とあいまって、遂
には膨出部5で無端状ベルト22に吸着される。そし
て、移載用バキュームコンベア14の略半円状の移送面
22aに沿って移送されることにより、膨出部5で無端
状ベルト22に吸着されている倒立状態から、環状突出
部6で無端状ベルト22上に起立する正立状態に逆転さ
れて、その下流側端部でバキュームコンベア13に移載
される。
【0040】移載用バキュームコンベア14の下流側の
上方には、バキュームコンベア13が備えられており、
バキュームコンベア13はプレナム20によって無端状
ベルト18の細孔を介して外気を吸引し排出している。
そこで、移載用バキュームコンベア14の下流側でその
吸引が解除された有底筒状缶体4は、缶体内の空気が開
口端部3からプレナム20側に吸引されて希薄になり、
大気との差圧とあいまって、遂には開口端部3で無端状
ベルト18に吸着される。そして、バキュームコンベア
13の水平な移送面18aに沿って移送される。
【0041】次に、前記有底筒状缶体4は、バキューム
コンベア13により前記のように移送される途中で、環
状突出部6がボトムニス塗装装置16の塗装用ロール3
0に接触し、塗装用ロール30によりボトムニス供給ロ
ール28から補助ロール29を介して供給されるボトム
ニス26が環状突出部6の外面に塗装される。
【0042】次に、ボトムニス26が環状突出部6に塗
装されされた有底筒状缶体4は、バキュームコンベア1
3により開口端部3で無端状ベルト22に吸着されたま
まの状態でオーブン15に搬入され、オーブン15内を
搬送される間に前記ボトムニス26の焼付けが行われ
る。
【0043】前記のようにしてボトムニス26が塗装さ
れた有底筒状缶体4は、バキュームコンベア13の下流
側でその吸引が解除されることにより、ベルトコンベア
17の無端状ベルト17a上に移載され、環状突出部6
を接地部として起立された状態で搬送され、図4示の風
圧により搬送路31上を搬送するエア搬送コンベア32
に移載される。そして、前記搬送路31上を風圧によ
り、外面塗装印刷工程に搬送される。
【0044】次に、前記外面塗装印刷工程の詳細につい
て、図4を参照しながら説明する。
【0045】前記外面塗装印刷工程には、図4示のよう
に環状突出部6にボトムニス26が塗装された有底筒状
缶体4を該環状突出部6でステンレス等からなる搬送路
31に起立させて、搬送路31の上流側から送風し、そ
の風圧により搬送するエア搬送コンベア32と、エア搬
送コンベア32により搬送された有底筒状缶体4の缶胴
部1の外面に白色塗料等を塗装してベースコート層を形
成するベースコート塗装装置33と、ベースコート層の
塗装が施された有底筒状缶体4にさらに外面塗装印刷を
施すプリンター34とを備えている。ベースコート塗装
装置33とプリンター34との間には、前記ベースコー
ト層の焼付けを行うオーブン35と、該オーブン35を
貫通して設けられたベルトコンベア36とを備えてい
る。また、プリンター34の下流側には、前記外面塗装
印刷の焼付けを行うオーブン37と、該オーブン37を
貫通して設けられたベルトコンベア38とを備えてい
る。
【0046】前記構成を備える外面塗装印刷工程では、
まず、有底筒状缶体4がエア搬送コンベア32によりベ
ースコート塗装装置33に搬送される。このとき、有底
筒状缶体4は既に環状突出部6にボトムニス26が塗装
され、環状突出部6に滑性が付与されているので、前記
風圧により搬送されるときに搬送路31上で転倒するこ
とがなく、前記風圧を高くすることにより、搬送速度を
高速化することができる。
【0047】次に、ベースコート塗装装置33で、ベー
スコート層の塗装が施された有底筒状缶体4は、環状突
出部6を接地部として、ベルトコンベア36の無端状ベ
ルト36a上に起立された状態でオーブン35に搬入さ
れ、オーブン35内を搬送される間に前記ベースコート
層の焼付けが行われる。オーブン35を出た有底筒状缶
体4は、そのまま前記ベルトコンベア36によりプリン
ター34に搬送され、前記ベースコート層の塗装上にさ
らに外面塗装印刷が施される。
【0048】次に、プリンター34で、外面塗装印刷が
施された有底筒状缶体4は、前記と同様に環状突出部6
を接地部として、ベルトコンベア38の無端状ベルト3
8a上に起立された状態でオーブン37に搬入され、オ
ーブン37内を搬送される間に前記外面塗装印刷の焼付
けが行われる。そして、オーブン37を出た有底筒状缶
体4は、そのまま前記ベルトコンベア38により次工程
に搬送される。
【0049】尚、本実施形態では、ボトムニスとして熱
硬化型のエポキシ・ウレア樹脂系塗料を用いているが、
紫外線硬化型塗料を用いてもよい。ボトムニスとして紫
外線硬化型塗料を用いるときには、図3示のウォッシャ
ー11から搬出された有底筒状缶体4をその開口端部3
で無端状ベルト12a上に起立させた状態で、環状突出
部6に上方から紫外線硬化型塗料が供給される塗装ロー
ル(図示せず)を押圧して前記紫外線硬化型塗料を塗布
するようにすることが好ましい。このようにするとき
は、次いで、ベルトコンベア12の上方に紫外線ランプ
等の紫外線照射装置を設け、該紫外線照射装置の発光面
を下方に指向して前記紫外線硬化型塗料が塗布された環
状突出部6に紫外線を照射して焼付けを行う。前記紫外
線照射装置では、発光面が下方に向けられているので、
発光面に塵埃などが付着しにくく、所定の紫外線強度を
長期間に亘って維持することができる。
【0050】前記のようにして環状突出部6に前記紫外
線硬化型塗料が塗布、焼付けされた有底筒状缶体4は、
次いで、図3示のバキュームコンベア14,13を介し
て、ベルトコンベア17に移載され、環状突出部6を接
地部として起立された状態で前記外面塗装印刷工程に搬
送される。尚、このときには、図3示のオーブン15は
設けられていない。
【0051】また、本実施形態では、ボトムニス26が
塗装された有底筒状缶体4をエア搬送コンベア32によ
り外面塗装印刷工程に搬送するようにしているが、エア
搬送コンベア32に替えて、メカニカルコンベアを用い
るようにしてもよい。
【0052】また、本実施形態では、外面塗装印刷の後
の焼付けを前記エア搬送コンベア32や前記メカニカル
コンベア等を用いるピンレスオーブンにより行っている
が、本実施形態の各搬送手段は前記水洗工程から外面塗
装印刷工程に至る過程で有底筒状缶体4の転倒を防止で
きる方法であればよく、前記ピンレスオーブンに替え
て、有底筒状缶体4の開口端部3からピンコンベアのピ
ンを挿入し、有底筒状缶体4を該ピンに保持させた状態
で加熱オーブン内に所定時間保持するピンオーブンを用
いるようにしても本発明の有用性を損なうものではな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の有底筒状缶体の製造工程を示すフ
ローチャート。
【図2】本実施形態の製造方法により得られる有底筒状
缶体の構成を示す説明的断面図。
【図3】本実施形態の缶底部塗装工程を示す説明的断面
図。
【図4】本実施形態の外面塗装印刷工程を示す説明的断
面図。
【符号の説明】
1…缶胴部、 2…缶底部、 3…開口端部、 4…有
底筒状缶体、 5…膨出部、 6…環状突出部、 7
a,26…底面塗料、 13…吸着搬送装置、36,3
8…搬送装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属板を絞りしごき加工して缶胴部と缶底
    部とが一体的に成形され、該缶胴部の一方に開口端部を
    有する有底筒状缶体を得る缶体成形工程と、 前記缶底部に缶体内面側に半球状に膨出する膨出部を形
    成し該膨出部の周縁に環状突出部を設ける缶底部成形工
    程と、 前記環状突出部が形成された有底筒状缶体を水洗する水
    洗工程と、 前記水洗された有底筒状缶体を乾燥させた後、前記缶胴
    部及び環状突出部の外面に塗装を施す塗装工程とを含む
    有底筒状缶体の製造方法において、 前記塗装工程は、前記有底筒状缶体の前記環状突出部外
    面に底面塗料を塗装し、焼付けを行う缶底部塗装工程
    と、 前記底面塗料が塗装された有底筒状缶体の前記缶胴部外
    面に外面塗装印刷を施し、該外面塗装印刷の後に焼付け
    を行う外面塗装印刷工程とからなることを特徴とする有
    底筒状缶体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記缶底部塗装工程は、前記有底筒状缶体
    をその開口端部で吸着搬送装置に吸着して搬送しながら
    前記環状突出部外面に底面塗料を塗装し、焼付けを行う
    ことを特徴とする請求項1記載の有底筒状缶体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記缶底部塗装工程は、前記有底筒状缶体
    をその開口端部で起立させて搬送しながら、前記環状突
    出部外面に紫外線硬化型底面塗料を塗装し、前記環状突
    出部の上方に備えられた紫外線照射手段から下方に向け
    て紫外線を照射して焼付けを行うことを特徴とする請求
    項1記載の有底筒状缶体の製造方法。
  4. 【請求項4】前記外面塗装印刷工程は、前記底面塗料が
    塗装された有底筒状缶体の前記缶胴部外面に外面塗装印
    刷を施した後、該有底筒状缶体を前記環状突出部により
    搬送装置上に起立させて搬送しながら焼付けを行うこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載
    の有底筒状缶体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1340551A1 (de) * 2002-02-27 2003-09-03 Neue Maschinenfabrik GmbH Einrichtung zum Auftragen von Lack auf Unterböden von Behältern aus Metall, insbesondere Dosen
CN114602767A (zh) * 2022-04-08 2022-06-10 安徽新美格包装发展有限公司 高效节能制罐焊缝补涂烘干装置

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