JPH0534791Y2 - - Google Patents

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JPH0534791Y2
JPH0534791Y2 JP9404387U JP9404387U JPH0534791Y2 JP H0534791 Y2 JPH0534791 Y2 JP H0534791Y2 JP 9404387 U JP9404387 U JP 9404387U JP 9404387 U JP9404387 U JP 9404387U JP H0534791 Y2 JPH0534791 Y2 JP H0534791Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シームレス罐の塗装装置に関するも
ので、より詳細にはシームレス罐の罐底ラジアス
部に塗膜欠陥がなく、しかも十分な厚みを有する
外面保護塗膜を形成させる装置に関する。
(従来の技術) 金属素材の絞り−しごき加工で形成されるシー
ムレス罐は、炭酸飲料やビール等の自生圧力を有
する内容物を収容させる耐圧罐として広く使用さ
れている。この耐圧罐では、内圧により罐底部が
外方に突出する所謂バツクリングを防止するた
め、罐底部に内方向きのドーム部を形成すると共
に、この罐底ドーム部と罐胴部とを、外方に突出
した罐底ラジアス部を介して接続させる構造を一
般に採用している。
このシームレス罐では、成形前の金属素材に予
じめ印刷塗装を行うことは工業的に未だ成功する
に至つていなく、従つて成形後の個々の罐体に塗
装を行わなければならない。この種のシームレス
罐体において、塗装上最も重要な点は、罐底ラジ
アス部の塗装であり、この罐底ラジアス部は、移
送及び保存時に支持面と接触することから、この
部分に非塗装部分或いは塗膜欠陥が存在すると、
製罐工程或いは内容物充填工程における罐底部の
滑り不良による移送トラブルが発生したり、或い
は付着水滴の影響による腐食が発生することにな
る。
罐底ラジアス部に有効に保護塗膜を形成する方
法として、特公昭58−5712号公報には、罐底ラジ
アス部を塗布ローラと接触させて罐底ラジアス部
の外面に保護塗装を行うことが記載されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記先行技術は、罐底ラジアス部への保護塗装
を行う手段を提供したものとして意義深いもので
あるが、形成される塗膜の品質に関して未だ問題
があることがわかつた。即ち、従来の罐底ラジア
ス部の塗装状態を拡大して示す第2図において、
罐底ラジアス部4上に形成される保護塗膜6は、
罐底ラジアス部4の稜線7の位置において最も薄
く、その両側では厚くなる傾向があり、最も被覆
(ガバレツジ)の要求される稜線7の部分で膜厚
が薄くなり或いは塗料抜け(無塗装部)を生じる
という欠点がある。
また、塗布ローラによる罐底ラジアス部の塗装
に際し、塗料の塗布厚を増大させることにより、
上記欠点を解消しようとする場合には塗料中にま
き込まれた空気が焼付工程での塗膜の発泡を生じ
る傾向があり、やはり塗膜欠点のない保護塗膜を
形成することが困難となる。
従つて、本考案の目的は、罐底ラジアス部を塗
装ローラと接触させて罐底ラジアス部外面に保護
塗膜を形成させる場合に生じる前記欠点を解消
し、罐底ラジアス部、特にその稜線の部分に塗膜
欠点がなくしかも十分な厚みを有する外面保護塗
膜を確実に形成するための改良装置を提供するに
ある。
(問題点を解決するための手段) 本考案によれば、塗料を収容するタンク、タン
ク内の塗料に部分的に浸漬されている汲み上げロ
ーラ、汲み上げローラと塗料層を介して接触し回
転する転送ローラ、転送ローラに対して互いに異
なつた位置で塗料層を介して接触し且つ互いに分
離された第一の塗布ローラ及び第二の塗布ロー
ラ、及び、第一の塗布ローラ及び第二の塗布ロー
ラの共通接線に沿つてのびており且つシームレス
罐底部を第一及び第二の塗布ローラと接触させる
ためのシームレス罐搬送機構から成るシームレス
罐底部の塗装装置が提供される。
(作用) 本考案の塗装装置は、塗料を収容するタンク、
タンク内の塗料に部分的に浸漬されている汲み上
げローラ、汲み上げローラと塗料層を介して接触
し回転する転送ローラ、及び転送ローラに対して
塗料層を介して接触している塗布ローラから構成
される点では従来の塗装装置と軌を一にしている
が、転送ローラに対して互いに異なつた位置で、
塗料層を介して接触する、互いに分離された第一
の塗布ローラ及び第二の塗布ローラを設けること
及び第一の塗布ローラ及び第二の塗布ローラの共
通接線に沿つてシームレス罐底部を搬送するシー
ムレス罐搬送機構を設けたことが顕著な特徴であ
る。
汲み上げローラにより転送ローラ上に汲み上げ
られる塗料層は、第一の塗布ローラ及び第二の塗
布ローラに一定厚みの塗料層として分配供給され
る。シームレス罐搬送機構により搬送されるシー
ムレス罐の底部は第一の塗布ローラと接触して一
段目の塗装が行われる。この場合第一の塗布ロー
ラで形成される塗膜は第2図に示す通り罐底ラジ
アス部の稜線7の位置で、薄肉化され或いは未塗
装部が稜線7の部分に部分的に存在するような塗
膜であるが、時間の経過によりセツテイングされ
た第一の塗膜6の上に、第2図に示す通り第二の
塗布ローラにより第二の塗膜8が有効に形成さ
れ、全体として塗膜欠点がなく、しかも十分な厚
みの保護塗膜を罐底ラジアスに対して、十分な巾
で、しかも、その稜線部を完全に覆うように施す
ことができる。しかも、この二段塗布による塗膜
は塗膜の発砲を生ずることがなく、被覆の完全さ
においても優れている。
(実施例) 本考案の塗装に用いるシームレス罐を示す第4
図において、このシームレス罐10は、使用した
金属素材とほぼ同じ厚さを有する罐底部2と、絞
りしごき加工により薄肉化された罐胴部1とから
成つている。罐底部2の中央部分は内方に滑らか
に突出されてドーム部3を形成しており、このド
ーム部3と罐胴部1とは、外方向きに突出したリ
ング状の罐底ラジアス部4を介して接続されてい
る。
第4図に示す罐底ラジアス部4はテーパー部
(チヤイム部)5よりも外方に突出しているが、
テーパー部よりも外方に突出していなくてもよい
のは勿論である。
本考案の塗装装置を説明するために第1図にお
いて罐胴外面に対して塗装、印刷が行われた後又
は塗装印刷前のシームレス罐10は、チエンコン
ベア11のピン12に支持され、罐底ラジアス部
塗装域13に導入される。この塗装域13には、
チエンコンベア11の移動方向に延びている駆動
エンドレスベルト14が配置され、チエンコンベ
ア11と同期した速度で駆動される。
塗装域13には、塗料15を収容するタンク1
6と、塗料中に部分的に浸漬されている汲み上げ
ローラ17と、汲み上げローラ17と接触し、回
転する転送ローラ18と、転送ローラ18と接触
し回転する第一の塗布ローラ19及び第二の塗布
ローラ20とから成る塗布機構が配置される。第
一の塗布ローラ19と第二の塗布ローラ20とは
互いに離されていて、転送ローラ18に対して異
なつた位置で接触している。第一及び第二の塗布
ローラ19,20はその表面に周状の単一ゴム層
21を備えており、これらのゴム層21とエンド
レスベルト14との間隔は、その間に入るシーム
レス罐10に対して、一定の接触圧(塗布圧)が
ゴム層21により与えられるようなものである。
チエンコンベア11及び駆動エンドレスベルト
14から成るシームレス罐搬送機構は、それによ
り支持されるシームレス罐10の底部が第一の塗
布ローラ19及び第二の塗布ローラ20の共通接
線に沿つて移動するように設けられており、罐底
部が第一の塗布ローラと接触し、次いで第二の塗
布ローラと接触するようになつている。尚第一の
塗膜形成後、第二の塗膜形成前に第一の塗膜表面
から溶媒を部分的に蒸発させて、塗膜のセツテイ
ングを行なうのが望ましい。このセツテイングを
促進するために第1図に示す具体例では、第一の
塗布ローラ19と第二の塗布ローラ20との間に
は、空気吹出口22がエンドレスベルト14と対
向するようにエアノズル23が設けられている。
タンク16内に塗料15は、汲み上げローラ1
7の回転に伴ないローラ表面に汲み上げられ、転
送ローラ18を経て第一の塗布ローラ19及び第
二の塗布ローラ20の表面に供給される。
先ず、ピン12及びエンドレスベルト14に支
持されて搬送されるシームレス罐10の罐底ラジ
アス部4は、第一の塗布ローラ19と接触して、
ローラ表面の塗料がこれに施される。第一の塗布
ローラ19から排出されるシームレス罐10a
は、経時により、或いは更にエアノズル23から
の空気を吹付けられることにより、第一の塗膜の
セツテイングが行われ、更に空気吹付によるシー
ムレス罐10aの正しい位置決めとが行われる。
次いでこのシームレス罐10aは第二の塗布ロー
ラ20と接触して、ローラ表面の塗料が罐底ラジ
アス部に更に施され、罐底ラジアス部の完全に塗
装されたシームレス罐10bとなる。
塗装剤シームレス罐10bは、図示していない
が、それ自体公知のオーブン等の塗膜焼付装置に
送られて、塗膜の焼付が行われる。
塗布ローラ表面の単一ゴム層は、一般に7乃至
15°、特に8乃至10°の硬度(JIS K 6301スプリ
ング式硬さ試験機Cタイプでの測定値)と、25乃
至45mm、特に35乃至40mmの厚みとを有するのが十
分な膜厚の確保と全周にわたる均一な塗布作業性
との点で好ましい。
罐へのローラ圧は、ニツプ巾(罐底ラジアス部
への塗布巾)が2乃至3.5mm、特に2.5乃至3.0mmの
巾となるようなものがよい。ゴムとしては、上記
条件を満足し且つ耐油性、耐油剤性を有するもの
であれば任意のものでよく、例えばポリイソプレ
ンゴム、SBR、NBR、ブチルゴム、クロロプレ
ンゴム、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン
ゴム、ポリウレタンゴム、アクリルゴム等が使用
される。
本考案の塗装装置は、種々のシームレス罐に適
用できる。罐を構成する金属素材は、アルミニウ
ムの如き軽金属の他に、ブリキ、亜鉛メツキ鋼
板、クロム処理鋼板、或いは、ブラツク・プレー
ト(未処理鋼板)から成つていることができ、こ
れら何れの素材の場合にも、罐底部からの腐食を
有効に防止することができる。
保護塗料としては、耐腐食性の点で熱硬化性塗
料、特に変性エポキシ系塗料、フエノール・エポ
キシ塗料、アミノ−エポキシ塗料、ビニル変性エ
ポキシ塗料等が使用されるが、本発明に使用し得
る塗料は勿論これに限定されない。これらのベー
ス樹脂はエナメル或いはラツカー等の有機溶剤溶
液の形で前述した手段により施される。用いる塗
料は一般に40乃至90秒、特に50乃至70秒のフオー
ドカツプ粘度を有することが望ましい。
塗膜の厚み(乾燥基準)は、第一段で4乃至
10μm,特に6乃至8μmの範囲が適当であり、全
体としては7乃至13μm、特に9乃至11μmの範囲
が適当である。
(考案の効果) 本考案によれば、共通の転送ローラに対して第
一の塗布ローラと第二の塗布ローラと異なつた位
置で接触させ、これら第一及び第二の塗布ローラ
の共通接線方向のシームレス罐の罐底部を搬送
し、第一段の塗装と第二段の塗装を行うことによ
り、罐底ラジアス部、特にその稜線の部分に塗膜
欠点がなく、しかも十分な厚みを有する外面保護
塗膜を確実に形成することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に用いる塗布装置の一例の配
置図であり、第2図は、従来法(一段塗装法)に
おける罐底ラジアス部の被覆状態を示す拡大図で
あり、第3図は、本考案の塗装装置による罐底ラ
ジアス部の被覆状態を示す拡大断面図であり、第
4図は、シームレス罐の形状の一例を示す側断面
図である。 4は罐底ラジアス部、6は第一の塗膜、7は稜
線、8は第2の塗膜、10はシームレス罐、11
はチエンコンベア、12は支持ピン、14はエン
ドレスベルト、15は塗料、16はタンク、17
は汲み上げローラ、18は転送ローラ、19は第
一の塗布ローラ、20は第二の塗布ローラ、21
はゴム層、22は空気吹出し口、23はエアノズ
ルを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 塗料を収容するタンク、 タンク内の塗料に部分的に浸漬されている汲
    み上げローラ、 汲み上げローラと塗料層を介して接触し回転
    する転送ローラ、 転送ローラに対して互いに異なつた位置で塗
    料層を介して接触し且つ互いに分離された第一
    の塗布ローラ及び第二の塗布ローラ、及び 第一の塗布ローラ及び第二の塗布ローラの共
    通接線に沿つてのびており且つシームレス罐底
    部を第一及び第二の塗布ローラと接触させるた
    めのシームレス罐搬送機構 から成るシームレス罐底部の塗装装置。 (2) 第一及び第二の塗布ローラが、7乃至15°の
    硬度と25乃至45mmの厚みとを有する耐油性表面
    単一ゴム層を備えた塗布ローラから成る実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の装置。
JP9404387U 1987-06-20 1987-06-20 Expired - Lifetime JPH0534791Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP9404387U JPH0534791Y2 (ja) 1987-06-20 1987-06-20

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JP9404387U JPH0534791Y2 (ja) 1987-06-20 1987-06-20

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JPS641773U JPS641773U (ja) 1989-01-06
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