JPH09308707A - ルームランナ - Google Patents

ルームランナ

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Publication number
JPH09308707A
JPH09308707A JP12751396A JP12751396A JPH09308707A JP H09308707 A JPH09308707 A JP H09308707A JP 12751396 A JP12751396 A JP 12751396A JP 12751396 A JP12751396 A JP 12751396A JP H09308707 A JPH09308707 A JP H09308707A
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JP
Japan
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runner
flat belt
room
torsion bar
traveling
Prior art date
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Pending
Application number
JP12751396A
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English (en)
Inventor
Takeo Tsuchiya
丈夫 土屋
Hatsuo Ishii
初雄 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行者が容易にその走行速度を変化させること
ができ、機器が小型になり、自然状態での走行をするこ
とが可能なルームランナを提供する。 【解決手段】走行者が走行中に速度を速くする場合、平
ベルト34を矢印G方向に蹴ると、平ベルト34に加え
られた力はドライブシャフト44に伝達され、トーショ
ンバー62を介して偏位部材68に伝達される。このと
き、トーションバー62にねじれが発生し、偏位部材6
8はドライブシャフト44に対して位相が遅れて回動す
る。したがって、スライダ94の係合部102は偏位部
材68の斜面部74aを摺動して前記スライダ94が矢
印E方向に変位する。このため、センサ棒110が変位
する。制御装置112は前記変位センサ108の信号に
基づいてモータ88を加速し、平ベルト34の移動速度
を速くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のローラに掛
けられた平ベルトの上を走行者が走行するルームランナ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術に係るルームランナでは、駆動
輪と補助輪との間に懸架されたベルトを所定の速度で移
動させ、走行者は前記ベルトの上を該ベルトの移動速度
に合わせてランニングをしている。ところが、このルー
ムランナは、強制的に一定速度のランニングをすること
が要求されるという欠点があった。そこで、実開昭59
−164657号公報、実開昭59−164658号公
報、実開昭59−164659号公報、実開昭59−1
64660号公報には、ベルト上の走行者の絶対位置を
検出する位置検出手段を備え、走行者が、ベルト上の所
定の領域に移動したら、ベルトの速度を加速、減速、ま
たは停止するように構成される走行練習機が開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記夫
々の公報に開示されている走行練習機では、走行者が移
動する領域が必要となるため、機器が大型で高価にな
り、一般家庭での使用には不向きであるという問題があ
った。
【0004】また、回動自在な複数のローラ部材と、該
ローラ部材に設けられたベルトと、走行者の体を支持す
る把持部とを備える走行練習機が知られているが、この
走行練習機では、走行者は把持部を把持しながらランニ
ングをするため、自然状態での走行をすることができな
いという欠点があった。さらに、特開昭61−1002
68号公報に開示されているルームランナでは、踏台
と、該踏台に植立した支持棒の上端に設けられた表示手
段を備え、走行者は前記踏台の上をランニング(足踏
み)をすると、表示手段に消費エネルギー量が表示され
るように構成されているが、このルームランナも走行者
の運動は足踏み運動であるため、自然状態の走行からほ
ど遠いものであった。
【0005】本発明は前記の種々の不都合を克服するた
めになされたものであり、走行者が容易にその走行速度
を変化させることができ、自然状態での走行をすること
が可能であるとともに、機器が小型で安価なルームラン
ナを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、走行者が走行運動をするための走行部
と、前記走行部の内部に設けられた複数のローラと、前
記複数のローラに掛けられた環状の平ベルトと、前記複
数のローラを付勢して回転させるモータと、前記平ベル
トの上を走行する走行者の加減速運動を検知する検知手
段と、を備え、走行者が前記平ベルトの上を走行中に加
減速すると、前記検知手段でその運動を検知し、前記モ
ータの回転速度を制御して前記平ベルトの移動速度を走
行者の走行速度に合わせて変化させることを特徴とす
る。
【0007】本発明によれば、走行者が加速または減速
すると、平ベルトの移動速度が走行者の走行速度に合わ
せて加速または減速させるため、無理なくランニングを
することができ、好適である。
【0008】この場合、前記検知手段は前記モータの回
転運動を前記ローラに伝達するトーションバーと、前記
トーションバーの一端部と一体的に回動する偏位部材
と、前記偏位部材に形成された斜面部と、前記トーショ
ンバーの他端部と一体的に回動し、前記トーションバー
の軸線方向に変位自在なスライダと、前記スライダに形
成され、前記斜面部に摺動自在な係合部と、前記スライ
ダの変位を検出する変位センサと、を備え、前記トーシ
ョンバーがねじれて前記偏位部材とスライダとの間に位
相差が発生すると、前記係合部が前記斜面部を摺動して
前記スライダが前記位相差に対応して変位させれば好適
である。すなわち、前記平ベルトに加速または減速する
力が加わると、トーションバーがねじれて前記偏位部材
とスライダとの間に位相差が発生し、前記係合部が前記
斜面部を摺動して前記スライダが前記トーションバーの
軸線方向に変位し、前記変位センサの出力が変化するこ
とによって走行者の加減速運動を検知するからである。
【0009】また、この場合、前記検出手段が走行者を
撮影するカメラと、前記カメラの出力信号から走行者の
走行姿勢を検出し、前記走行姿勢から加速または減速を
判断する信号処理部と、を備えるのが好ましい。このよ
うに構成すれば、走行者が足踏み運動を加速または減速
する姿勢になると、前記モータを加速または減速して前
記平ベルトの移動速度を走行者の走行速度に合わせて変
化させる。
【0010】さらにこの場合、前記検出手段が走行者の
足踏み運動に対応して信号を発生する振動センサで構成
し、前記足踏み運動の周期に応じて前記平ベルトの移動
速度を変化させると、容易に走行速度を変化させること
ができ、好適である。
【0011】さらにまた、この場合、前記振動センサを
複数備え、走行者の足踏み運動の周期と歩幅に応じて前
記平ベルトの移動速度を変化させると、より精度よく加
減速運動を検知することができ、好適である。
【0012】さらにまた、この場合、前記ルームランナ
は、走行者が把持して体を支持する把持部を備えると、
走行者は加減速運動をするとき、体を支持しながら平ベ
ルトを蹴ることにより、平ベルトに加減速の力を容易に
伝達することができ、一層好ましい。
【0013】さらにまた、この場合、前記平ベルトを一
定速度で移動させる場合と走行者の走行速度に合わせて
変化させる場合とを切り替えるスイッチを備えると、走
行者は一定速度の走行運動と走行者の走行速度に合わせ
て加減速する走行運動のいずれか一方を選択することが
でき、好適である。
【0014】さらにまた、この場合、前記ローラの回転
速度を検知するセンサを備えると、前記モータの回転速
度を前記センサからの信号に基づいて制御することによ
り平ベルトの移動速度を変化させることができ、好まし
い。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るルームランナについ
て、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。
【0016】図1、図2において、参照符号10は、本
実施の形態に係るルームランナを示す。このルームラン
ナ10は、基本的には、長尺な板状の走行部12と、該
走行部12の一端側の両側面に軸部材14を介して回動
自在に設けられた支持棒16と、該支持棒16の上端部
に軸部材18によって回動自在に設けられた把持部20
とを備える。前記支持棒16および把持部20は、図
中、2点鎖線に示すように、前記走行部12の側面に折
り畳み可能であり、ルームランナ10を収納する際に収
納スペースを少なくすることができる。
【0017】前記走行部12は、一端側に把手部22
が、他端側にボール状のキャスター24a、24bが設
けられており、ルームランナ10を移動させる際、把手
部22を持って前記キャスター24a、24bを床等に
当接転動させることにより、容易に移動させることがで
きる。
【0018】前記走行部12は上方が開口した筐体26
を備え、該筐体26の内部には板状の支持部材28a、
28bが互いに平行に立設され、夫々の支持部材28a
と28bとの間には複数のローラ30a〜30dが軸部
材32a〜32dによって橋架され、夫々のローラ30
a〜30dは互いに平行に配設される。前記ローラ30
a〜30dには環状の平ベルト34が掛けられ、前記ロ
ーラ30a〜30dが回動すると前記平ベルト34が前
記走行部12の長手方向に沿って移動する。前記ローラ
30aの軸部材32aの一方の端部には、図3に示すよ
うに、受動側プーリ36が固着される。なお、参照符号
38は、前記軸部材32a〜32dを回動自在に支持す
るベアリングである。
【0019】前記筐体26の内部には、ローラ30aの
近傍に駆動機構40が設けられる。該駆動機構40は、
一方の前記支持部材28aに固着されたケーシング42
を備え、該ケーシング42の内部から前記支持部材28
aを挿通して中央部に大径部43が形成されたドライブ
シャフト44が配設される。該ドライブシャフト44は
前記ローラ30a〜30dと平行にベアリング46によ
って回動自在に支持されている。該ドライブシャフト4
4の一端部には駆動側プーリ48が固着され、該駆動側
プーリ48と前記受動側プーリ36にかけて駆動ベルト
50が巻回される。従って、ドライブシャフト44が回
動すると、駆動側プーリ48、駆動ベルト50、受動側
プーリ36を介してローラ30aが回動し、平ベルト3
4が移動する。
【0020】前記ドライブシャフト44の外周には、図
示しない反射部と遮光部が交互に配置されたエンコーダ
52が設けられ、前記ケーシング42には前記エンコー
ダ52に対向して発光素子54と受光素子56からなる
回転検出センサ58が支持部59を介して固着され、前
記ドライブシャフト44が回転すると、回転検出センサ
58から該ドライブシャフト44の回転速度に応じた周
波数のパルス信号が発生する。前記エンコーダ52は、
図示しないが、歯車等を使用した機械式エンコーダでも
よい。
【0021】前記ドライブシャフト44の大径部43に
は、図3、図4に示すように、その軸線方向に沿って長
尺なスリット60が画成され、該スリット60には弾性
を有する金属の如き材料で形成されたトーションバー6
2が挿入されている。該トーションバー62は、図5に
示すように、軸部64と、該軸部64の両端部に形成さ
れた断面変形八角形状の係合部66a、66bを備え、
一方の係合部66aは前記スリット60の一端側の壁部
に固着され、前記軸部64は前記ドライブシャフト44
と同軸的に構成される。他方の係合部66bは、図6A
に示すように、前記ドライブシャフト44の半径方向外
方に突出し、該係合部66bと前記スリット60の壁部
との間にはその周方向に所定の間隙を有し、当該係合部
66bは矢印A、B方向に所定角度だけ偏位自在であ
る。従って、前記トーションバー62は前記ドライブシ
ャフト44に対して所定の角度だけ矢印A、B方向にね
じれる。
【0022】前記駆動機構40には、図4、図5に示す
ように、前記ドライブシャフト44を囲繞して円筒状の
偏位部材68が設けられ、該偏位部材68の内周には前
記係合部66bが係合する凹部70が画成される。この
ため、当該偏位部材68は前記トーションバー62の係
合部66bと一体的に矢印A、B方向に偏位する。前記
偏位部材68の外周の一部には一方の軸線方向に向かっ
て窪んだ凹部72が画成され、該凹部72を形成する壁
部には周方向に傾斜した斜面部74a、74bが形成さ
れる。
【0023】前記偏位部材68は一方の軸線方向に縮径
部76が形成され、該縮径部76の外周には、図6Aに
示すように、中心軸に対して対称となる位置に凹部78
が画成され、該凹部78を形成する壁部には爪部材80
が軸部材82によって軸支され、該爪部材80は矢印C
方向に回動自在である。
【0024】前記偏位部材68を囲繞して第1傘歯車8
4が回動自在に設けられ、該第1傘歯車84はベアリン
グ85によって前記ケーシング42に支持される。前記
第1傘歯車84の内周には前記爪部材80が係合する複
数の爪歯86が形成されている。従って、前記偏位部材
68は前記第1傘歯車84に対して相対的に矢印A方向
にのみ回動自在である。前記第1傘歯車84には、図3
および図4に示すように、モータ88の回転軸90に設
けられた第2傘歯車92が噛合し、前記モータ88は前
記ケーシング42に固着される。
【0025】前記ドライブシャフト44にはリング状に
形成されたスライダ94が前記ドライブシャフト44の
軸線方向に摺動自在に設けられる。前記スライダ94に
はその半径方向外方に突出するフランジ部96が形成さ
れ、該フランジ部96には、図3に示すように、ばね部
材98の一端部が当接し、該ばね部材98の他端部は前
記支持部59に当接する。従って、前記スライダ94は
前記ばね部材98によって矢印D方向に付勢されてい
る。前記フランジ部96の一部には、図4、図6Bに示
すように、軸線方向に突出し、前記偏位部材68の斜面
部74aに摺動自在な係合部102が形成され、前記偏
位部材68が前記スライダ94に対して周方向(矢印A
またはB方向)に偏位すると、該係合部102は前記凹
部72の斜面部74aに押圧されて前記スライダ94は
その軸線方向(矢印DまたはE方向)に変位する。
【0026】前記フランジ部96にはセンサレバー10
4の屈曲部105が当接し、該センサレバー104の一
端は軸部材106によって回動自在に支持され、当該セ
ンサレバー104の他端部は変位センサ108のセンサ
棒110が当接自在である。前記センサ棒110は、前
記変位センサ108の内部をその軸線方向に変位自在に
構成され、該変位センサ108の内部に設けられた図示
しないばね部材によって突出する方向に付勢されてい
る。前記変位センサ108は、前記センサ棒110の突
出量hに対応した電気信号を発生する。従って、ドライ
ブシャフト44が回動する際、図6A、図6Bに示すよ
うに、係合部66bとドライブシャフト44とに位相差
がないときのセンサ棒110の突出量hをオフセット値
0 とした場合、例えば、図7A、図7Bに示すよう
に、トーションバー62がねじれ、係合部66bがドラ
イブシャフト44に対して位相が遅れた状態で矢印A方
向に回動すると、スライダ94の係合部102が凹部7
2の斜面部74aに押圧されてセンサレバー104は矢
印E方向に変位してセンサ棒110の突出量h1 は前記
オフセット値h0 より小となる。一方、図8A、図8B
に示すように、係合部66bがドライブシャフト44に
対して位相が進んだ状態で回動すると、スライダ94は
矢印D方向に変位して該センサ棒110の突出量h2
前記オフセット値h0 より大となる。このように、セン
サ棒110の突出量hはトーションバー62のねじれに
対応して変位する。また、前記トーションバー62には
ドライブシャフト44に加わる周方向の力に応じてねじ
れが発生するため、偏位部材68に対してドライブシャ
フト44に加わる加速または減速する力の大きさに対応
して変位センサ108の出力が変化する。このため、変
位センサ108は平ベルト34に加わる走行者の加減速
運動を検知するセンサとして機能することになる。
【0027】前記変位センサ108、前記回転検出セン
サ58の出力は、図3に示すように、制御装置112に
入力され、該制御装置112の出力は前記モータ88に
入力され、該モータ88は前記制御装置112によって
その回転速度が制御される。前記制御装置112には制
御パネル114が接続され、該制御パネル114にはス
タートスイッチ116および一定速走行スイッチ118
が設けられている。
【0028】本実施の形態に係るルームランナ10は、
基本的には以上のように構成されるものであり、次にそ
の動作について、図9に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0029】先ず、走行者は一定速走行スイッチ118
をオフにして走行部12の平ベルト34に乗る。次に、
スタートスイッチ116をオンにすると(ステップ
0 )、図3、図4に示すように、モータ88が回転
し、この回転運動は第2傘歯車92から第1傘歯車84
に伝達される。このため、図6Aに示すように、偏位部
材68の爪部材80が第1傘歯車84の爪歯86に係合
し、偏位部材68が矢印A方向に回転する。そして、ト
ーションバー62、ドライブシャフト44を介して駆動
側プーリ48が回動し、駆動ベルト50により、受動側
プーリ36が回動してローラ30aが回動する。このた
め、平ベルト34が所定の速度で移動する(ステップs
1 )。これにより、走行者は平ベルト34の上でランニ
ングをすることができる。
【0030】走行者が走行速度を速くしたい場合には、
把持部20を把持して体を支持し、走行しながら平ベル
ト34を矢印G方向に蹴ると、平ベルト34に加えられ
た力はローラ30aから受動側プーリ36、駆動ベルト
50、駆動側プーリ48を介してドライブシャフト44
に伝達され、該ドライブシャフト44の回転が加速され
る。ドライブシャフト44の加速運動はトーションバー
62の一方の係合部66aから軸部64、他方の係合部
66bを介して偏位部材68に伝達される。このとき、
トーションバー62の軸部64にねじれが発生し、図7
Aに示すように、偏位部材68はドライブシャフト44
に対し位相が遅れて回動する。従って、図7Bに示すよ
うに、スライダ94の係合部102は偏位部材68の凹
部72を形成する斜面部74aを摺動し、ばね部材98
の弾発力に抗して矢印E方向に変位する。このため、セ
ンサレバー104を介して変位センサ108のセンサ棒
110が押圧変位され、該センサ棒110の突出量h1
に対応した電気信号を出力する。この場合、偏位部材6
8の爪部材80は爪歯86に係合せず、第1傘歯車8
4、モータ88にはドライブシャフト44の加速運動は
伝達されない。
【0031】次に、制御装置112は一定速走行スイッ
チ118がオフであることを検知した後(ステップ
2 )、前記変位センサ108の信号から、センサ棒1
10の突出量hがオフセット値h0 と等しいかどうかを
判断する(ステップs3 )。この場合、h≠h0 である
ので、次に突出量hがオフセット値h0 より大きいか否
かを判断する(ステップs4 )。そして、h<h0 の場
合、モータ88の回転速度を加速する(ステップ
5 )。このため、第1傘歯車84の回転速度が上昇
し、トーションバー62のねじれは小さくなり、偏位部
材68とドライブシャフト44の位相のずれは小さくな
る。従って、偏位部材68の凹部72はスライダ94の
係合部102に対して相対的に矢印A方向に移動し、ス
ライダ94はばね部材98に押圧されて矢印D方向に摺
動する。このため、センサレバー104を介してセンサ
棒110が変位し、該センサ棒110の突出量hはオフ
セット値h0 に近ずく。
【0032】制御装置112はスタートスイッチ116
を検知し(ステップs7 )、該スタートスイッチ116
がオンの場合、運転を継続し、再び、一定速走行スイッ
チ118を検知する(ステップs2 )。そして、前記と
同様に、センサ棒110の突出量hとオフセット値h0
とを比較し(ステップs3 )、h<h0 の場合(ステッ
プs4 )、モータ88をさらに加速する(ステップ
5 )。このため、トーションバー62のねじれはなく
なり、第1傘歯車84の爪歯86に偏位部材68の爪部
材80が係合してモータ88の回転運動はローラ30a
に伝達される。そして、スライダ94は図6Bに示す位
置に変位し、センサ棒110の突出量hはオフセット値
0 に一致するに至る。制御回路は、h=h0 であるた
め(ステップs3 )、モータ88の回転速度を維持した
状態でスタートスイッチ116を検知し(ステップ
7 )、運転を継続する。従って、平ベルト34はこの
ときの移動速度を維持し、走行者はそのときの走行速度
を維持した状態でランニングを続けることができる。こ
のとき、平ベルト34の移動速度は走行者の走行速度と
一致しているため、走行者は把持部20を把持する必要
はなく、自然状態でのランニングをすることができる。
【0033】走行者が走行速度を落とす場合には、走行
者は再び把持部20を把持して体を支持し、ランニング
を続けながら平ベルト34をその移動方向と反対方向
(矢印H方向)に力を込めて蹴ると、平ベルト34には
減速する力が加わり、受動側プーリ36、駆動ベルト5
0、駆動側プーリ48を介してドライブシャフト44に
この減速する力が伝達され、さらに、トーションバー6
2を介して偏位部材68に伝達される。このとき、トー
ションバー62には、図8Aに示すように、ねじれが発
生し、偏位部材68はドライブシャフト44に対して位
相が進んだ状態で矢印A方向に回動する。このため、ス
ライダ94の係合部102は偏位部材68の斜面部74
aを摺動し、ばねの弾発力により矢印D方向に変位す
る。従って、センサレバー104を介して変位センサ1
08のセンサ棒110が押圧変位され、該センサ棒11
0の突出量h2 に応じた電気信号を出力する。
【0034】制御装置112は前記変位センサ108の
信号からセンサ棒110の突出量hがオフセット値h0
と等しいかどうかを判断し(ステップs3 )、そして、
h>h0 である場合、モータ88の回転速度を遅くする
と(ステップs6 )、第1傘歯車84の回転速度が遅く
なる。第1傘歯車84の回転速度が偏位部材68の回転
速度と一致すると、トーションバー62のねじれがなく
なり、センサ棒110の突出量hはオフセット値h0
一致する(ステップs3 )。そして、制御装置112は
スタートスイッチ116を検知し(ステップs7 )、該
スタートスイッチ116がオンの場合は運転を継続す
る。
【0035】一方、走行者がスタートスイッチ116を
オフにすると、制御装置112はこれを検知し(ステッ
プs7 )、モータ88を停止する(ステップs8 )。こ
のようにして、走行者はランニングを終了することがで
きる。
【0036】このルームランナ10は一定の速度による
ランニングをすることもできる。一定速走行スイッチ1
18がオンの場合、制御装置112はこれを検知し(ス
テップs2 )、モータ88を所定の回転速度で回転させ
る(ステップs9 )。このため、平ベルト34は所定の
移動速度で移動し、走行者は所定の速度によるランニン
グをすることができる。
【0037】本実施の形態に係るルームランナ10で
は、トーションバー62と変位センサ108により、走
行者の加減速を検出したが、図10に示すように、走行
者を撮影するカメラ120と、該カメラ120の出力信
号が入力される信号処理回路122を備えてもよい。こ
の場合、前記カメラ120で走行部12を走行する走行
者を撮影し、信号処理回路122で走行者の走行姿勢を
検出する。そして、例えば、走行者が前傾姿勢になった
場合、信号処理回路122は加速を示す信号を制御装置
112に送ると、制御装置112はモータ88の回転速
度を加速し、駆動機構40を介して平ベルト34の移動
速度を速くする。一方、走行者の姿勢が正立状態に近ず
くと、信号処理回路122は減速する信号を制御装置1
12に送り、制御装置112はモータ88の回転速度を
減速して平ベルト34の移動速度を遅くする。このた
め、走行者は走行速度を容易に加速または減速すること
ができる。
【0038】また、本発明の実施の形態に係るルームラ
ンナ10は、図11に示すように、走行部12に複数の
振動センサ124を平ベルト34の長手方向に沿って配
置し、該振動センサ124で走行者の足踏み運動の周期
や歩幅を測定して制御装置112に入力してもよい。こ
の場合、例えば、走行者の足踏み運動の周期が短くなっ
たり歩幅が長くなったときに、制御装置112はモータ
88の回転速度を速くして平ベルトの移動速度を加速
し、一方、足踏み運動の周期が長くなったり歩幅が短く
なったときに、モータ88の回転速度を遅くして、平ベ
ルト34の移動速度を減速する。このため、走行者は走
行速度を容易に加速または減速することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るルームランナによれば、以
下のような効果ならびに利点が得られる。
【0040】走行者が走行しながら平ベルトを加速また
は減速する方向に蹴ることにより、モータの回転速度を
変化させて平ベルトの移動速度を加速または減速するこ
とができるため、走行者は容易に走行速度を変更するこ
とができる。また、把持部を把持しながらランニングを
続ける必要がなく、自然状態での走行をすることがで
き、さらに、走行者が移動する領域が不要であるため、
ルームランナーを小型にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るルームランナを示す
概略側面断面図である。
【図2】図1のルームランナを示す平面図である。
【図3】図1のルームランナの駆動機構を示す概略平面
断面図である。
【図4】図3の駆動機構の部分断面斜視図である。
【図5】図3の駆動機構のトーションバーおよび偏位部
材を示す斜視図である。
【図6】図3の駆動機構の偏位部材を示し、図6Aは、
概略縦断面図であり、図6Bは、部分拡大平面図であ
る。
【図7】図6の偏位部材がドライブシャフトに対して遅
れて回動している状態を示し、図7Aは、概略縦断面図
であり、図7Bは、部分拡大平面図である。
【図8】図6の偏位部材がドライブシャフトに対して進
んで回動している状態を示し、図8Aは、概略縦断面図
であり、図8Bは、部分拡大平面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るルームランナの制御
方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施の形態に係るルームランナ
のブロック図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態に係るルーム
ランナのブロック図である。
【符号の説明】
10…ルームランナ 12…走行部 20…把持部 30a〜30d…ロ
ーラ 34…平ベルト 40…駆動機構 44…ドライブシャフト 62…トーションバ
ー 68…偏位部材 74a、74b…斜
面部 80…爪部材 84、92…傘歯車 86…爪歯 94…スライダ 102…係合部 108…変位センサ 112…制御装置 120…カメラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行者が走行運動をするための走行部と、 前記走行部の内部に設けられた複数のローラと、 前記複数のローラに掛けられた環状の平ベルトと、 前記複数のローラを付勢して回転させるモータと、 前記平ベルトの上を走行する走行者の加減速運動を検知
    する検知手段と、 を備え、走行者が前記平ベルトの上を走行中に加減速す
    ると、前記検知手段でその運動を検知し、前記モータの
    回転速度を制御して前記平ベルトの移動速度を走行者の
    走行速度に合わせて変化させることを特徴とするルーム
    ランナ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のルームランナにおいて、 前記検知手段は前記モータの回転運動を前記ローラに伝
    達するトーションバーと、 前記トーションバーの一端部と一体的に回動する偏位部
    材と、 前記偏位部材に形成された斜面部と、 前記トーションバーの他端部と一体的に回動し、前記ト
    ーションバーの軸線方向に変位自在なスライダと、 前記スライダに形成され、前記斜面部に摺動自在な係合
    部と、 前記スライダの変位を検出する変位センサと、 を備え、前記トーションバーがねじれて前記偏位部材と
    スライダとの間に位相差が発生すると、前記係合部が前
    記斜面部を摺動して前記スライダが前記位相差に対応し
    て変位することを特徴とするルームランナ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のルームランナにおいて、 前記検出手段は走行者を撮影するカメラと、 前記カメラの出力信号から走行者の走行姿勢を検出し、
    前記走行姿勢から加速または減速を判断する信号処理部
    と、 を備えることを特徴とするルームランナ。
  4. 【請求項4】請求項1記載のルームランナにおいて、 前記検出手段は走行者の足踏み運動に対応して信号を発
    生する振動センサであり、前記足踏み運動の周期に応じ
    て前記平ベルトの移動速度を変化させることを特徴とす
    るルームランナ。
  5. 【請求項5】請求項4記載のルームランナにおいて、 前記振動センサを複数備え、走行者の足踏み運動の周期
    と歩幅に応じて前記平ベルトの移動速度を変化させるこ
    とを特徴とするルームランナ。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載のル
    ームランナにおいて、 前記ルームランナは、走行者が把持して体を支持する把
    持部を備えることを特徴とするルームランナ。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか1項に記載のル
    ームランナにおいて、 前記平ベルトを一定速度で移動させる場合と、走行者の
    走行速度に合わせて変化させる場合とを切り替えるスイ
    ッチを備えることを特徴とするルームランナ。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか1項に記載のル
    ームランナにおいて、 前記ローラの回転速度を検知するセンサを備え、前記モ
    ータの回転速度を前記センサからの信号に基づいて制御
    することを特徴とするルームランナ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190048038A (ko) * 2017-10-30 2019-05-09 쟈이게이트웨이(주) 가상현실용 전방향 트레드밀
JP2019216781A (ja) * 2018-06-14 2019-12-26 株式会社テック技販 トレッドミル
JP7282991B1 (ja) * 2023-02-02 2023-05-29 友紀 坂野 ルームランナーの補助具

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