JPH09308331A - 移植機 - Google Patents

移植機

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Publication number
JPH09308331A
JPH09308331A JP12501896A JP12501896A JPH09308331A JP H09308331 A JPH09308331 A JP H09308331A JP 12501896 A JP12501896 A JP 12501896A JP 12501896 A JP12501896 A JP 12501896A JP H09308331 A JPH09308331 A JP H09308331A
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JP
Japan
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seedling tray
seedling
shaft
mounting table
planting
Prior art date
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Pending
Application number
JP12501896A
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English (en)
Inventor
Akio Hamada
浜田  昭夫
Nobuhide Yanagawa
信英 柳川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行車輛のステップ上から手の届く位置で補
給苗トレイを苗トレイ載置台上に楽な姿勢で簡単かつ正
確に供給できるようにする。 【解決手段】 後部に運転席7とその左右のステップ1
21とを有する乗用型走行車輛2と、この走行車輛2の
後方に装着されていて苗トレイ載置台51に載置した苗
トレイTを送りながら苗を取り出しかつ1つずう植え付
けていく。前記苗トレイ載置台51を苗取り出し中の苗
トレイTに続く補給苗トレイT2を載置するべく走行車
輛2側に延長し、この延長端部51Aを側面視において
ステップ121の上側に略オーバラップさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レタス、キャベツ
等の野菜のソイルブロック苗を走行しながら移植する乗
用型の移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】ソイルブロック苗を苗トレイから取り出
しながら移植する従来技術としては、特開平5−308
16号公報及び特開平5−41913号公報等に開示さ
れたものがある。この種の移植機は、後部に運転席を有
する乗用型走行車輛と、この走行車輛の後方に装着され
ていて苗トレイ載置台に載置した苗トレイを送りながら
苗を取り出しかつ1つづつ植え付けていく移植ユニット
とを装備している。
【0003】そして、前記苗トレイ載置台には、苗トレ
イを連続して供給するために補給苗トレイを載置する苗
トレイ自動供給装置が配置されており、この苗トレイ自
動供給装置で苗取り出し中の苗トレイに続いて補給苗ト
レイを供給するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、補給苗トレイの供給を容易にするために苗トレイ自
動供給装置が採用されているが、走行車輛及び移植ユニ
ットは上下及び左右に揺れ、また、苗取り出し中の苗ト
レイとの間に隙間が形成されたりして、補給苗トレイを
正確に自動供給することが実質的に困難になっており、
補給苗トレイの人為的供給を容易にすることが要求され
ている。
【0005】本発明の目的は、移植ユニットの苗トレイ
載置台を走行車輛側に延長して、その延長端部をステッ
プの上側に略オーバラップさせることにより、走行車輛
のステップ上から手の届く位置でかつ楽な姿勢で、補給
苗トレイを苗トレイ載置台上に簡単かつ正確に供給でき
るようにした移植機を提供することである。また、本発
明の目的は、移植ユニットを左右一対設けて走行車輛の
左右ステップからさらに手の届き易い位置で補給苗トレ
イの供給ができるようにした移植機を提供することであ
る。
【0006】さらに、本発明の目的は、植付作業時の苗
トレイ載置台の延長端部を、運転席の上端とステップと
の間に位置させて、上下方向においても手の届き易い状
態で、補給苗トレイの供給ができるようにした移植機を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、後部に運転席7とその左
右のステップ121とを有する乗用型走行車輛2と、こ
の走行車輛2の後方に装着されていて苗トレイ載置台5
1に載置した苗トレイTを送りながら苗を取り出しかつ
1つづつ植え付けていく移植ユニット3とを装備した移
植機において、前記苗トレイ載置台51を苗取り出し中
の苗トレイTに続く補給苗トレイT2を載置するべく走
行車輛2側に延長し、この延長端部51Aを側面視にお
いてステップ121の上側に略オーバラップさせている
ことである。
【0008】これによって、走行車輛2のステップ12
1上から手の届くところでかつ楽な姿勢で、補給苗トレ
イT2を苗トレイ載置台51の延長部上に載置する。本
発明における課題解決のための第2の具体的手段は、第
1の具体的手段に加えて、前記移植ユニット3を左右一
対設けて走行車輛2の後方に昇降自在に装着し、各移植
ユニット3の苗トレイ載置台51の延長端部51Aを平
面視においてステップ121に略オーバラップさせてい
ることである。
【0009】これによって、移植ユニット3を左右一対
設けていると、走行車輛2のステップ121上からより
手の届き易いところで、補給苗トレイT2を苗トレイ載
置台51の延長部上に載置することができる。本発明に
おける課題解決のための第3の具体的手段は、第1又は
2の具体的手段に加えて、植付作業時の移植ユニット3
の苗トレイ載置台51の延長端部51Aを、上下方向に
おいて運転席7の上端とステップ121との間に位置さ
せていることである。
【0010】これによって、走行車輛2のステップ12
1上から上下方向において手の届き易い状態で、補給苗
トレイT2を苗トレイ載置台51の延長部上に載置す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示す乗用移植機1は、乗用
型走行車輌2の後方に左右一対の2つの移植ユニット3
を備える2条植えタイプとされ、圃場に形成された畝を
跨いでその長手方向に走行しながら、各移植ユニット3
によって苗トレイTに育苗されたソイルブロック苗を畝
に所定間隔をおいて自動的に植え付けるものである。
【0012】左右各移植ユニット3は、ソイルブロック
苗が育苗された多数のポット部Pを縦横に有するセル苗
トレイTが装着される苗トレイ載置台51(苗載せ台)
と、苗トレイ載置台51上の苗トレイTからソイルブロ
ック苗を1つずつ取出す苗取出装置80と、苗取出装置
80から苗を受け渡されて畝に所要の植付間隔で植付け
る植付装置70とを有して主構成されている。
【0013】前記走行車輌2の車体フレーム4の前部上
には、エンジン及びミッションケース等からなる原動部
120が搭載され、この原動部120はボンネット5で
上方が覆われている。ボンネット5の後部には、ハンド
ル6を備えた操縦部が設けられ、該操縦部の後方には運
転席7が設けられている。また、車体フレーム4は、左
右一対の前輪8と左右一対の後輪9とで走行可能に支持
されている。
【0014】前記前輪8は操向輪とされ、前輪8および
後輪9に原動部120からの動力が伝達可能とされ、ボ
ンネット5の左右側方には両方に予備苗載せ台10、又
は一方に予備苗載せ台10、他方に空トレイ載置台が設
けられている。図1〜5において、車体フレーム4の後
部には、トップリンク11と左右一対のロワリンク12
とを有する3点リンク機構を介して、装着ブラケット1
3が昇降シリンダ14の伸縮動により昇降可能に取付け
られている。
【0015】この装着ブラケット13には、左右の移植
ユニット3が搭載されるメインフレーム15が、左右一
対の平行リンク16L,16Rを介して吊持状に取付け
られている。メインフレーム15は平面視において後方
に開放する門形に構成されており、左右後端間を連結す
る部分を省略することにより、平行リンク16の支持軸
17に作用するモーメントを大幅に低減し、負担の軽減
を図っている。
【0016】メインフレーム15の前端中央部には、縦
軸回りに回転自在なローラ18が設けられ、該ローラ1
8は装着ブラケット13の下部に取付けられた背面視円
弧状の支持板19の後面に転動自在に当接されている。
また、メインフレーム15には、支持板19の前面に係
合する係合部材20が取付けられており、移植作業時、
路上走行時、及び、昇降リンク機構による昇降動作時等
において、ローラ18が支持板19から浮き上がること
を防止している。
【0017】このメインフレーム15の前端の左右側部
には、上方に立設する支柱21が固着され、右側の支柱
21と右側リンク16Rとの間には揺動シリンダ22が
介装されている。この揺動シリンダ22は、畝に対する
メインフレーム15の左右方向の位置ずれを適宜の検知
手段(図示せず)により検出して、この検出信号に基づ
いて伸縮制御されるものであって、これにより、畝が蛇
行して形成されていたり、走行車輌が蛇行等しても、畝
に対する苗の植付位置を適正な左右方向位置に補正でき
る。
【0018】前記揺動シリンダ22は、装着ブラケット
13とメインフレーム15の間に介装することもできる
が、上記したように平行リンク16とメインフレーム1
5(支柱21)の間に介装することにより、シリンダ2
2の僅かな伸縮によってメインフレーム15を大きく左
右に揺動させることができるようになり、左右揺動を迅
速に行わせることができる。
【0019】メインフレーム15の前端中央下部には電
磁クラッチパック23が装着されている。このクラッチ
パック23の入力軸24は前方に突出されており、該入
力軸24には、走行車輌2に設けられたPTO軸25か
らの回転動力が、第1伝動軸26、中継軸27、第2伝
動軸28を介して伝動されている。前記中継軸27は、
車体フレーム4の後下部に設けられたブラケット29の
下端部に、軸受30を介して支持されている。また、中
継軸27の軸中途部に対向して回転角度(又は回転数)
を検出する検出手段31が設けられている。そして、中
継軸27が所定角度だけ回転するごとに電磁クラッチパ
ック23を切って植付を停止するようになっており、こ
の停止時間を調整することによって、畝に順次植付けら
れる苗の株間距離(植付間隔)を調整し得るようになっ
ている。
【0020】前記検出手段31は図13、14にも示す
ように、軸受130に回転自在に支持したセンサ軸13
1と、軸受130側に取り付けられていてセンサ軸13
1の回転を検出する回転センサ132と、中継軸27の
回転をセンサ軸131に伝達する一対のギヤ133、1
34とを有しており、前記ギヤ133、134のギヤ比
を変更することにより、移植ユニット3内の動力伝達系
の変速比をより最適に変更することができる。
【0021】検出手段31を中継軸27対向位置に配置
することにより、移植ユニット3側に配置するよりもコ
ンパクトにかつ密閉した構造に構成でき、耐久性及び信
頼性等を向上でき、また、配線が楽になると共に配線を
固定できるので、それによっても耐久性を向上できる。
クラッチパック23の後方には、図3、6に示すよう
に、ギアボックス32がメインフレーム15に取付固定
されており、該ギアボックス32にクラッチパック23
の出力軸33が接続され、傘歯車34を介して左右方向
の駆動主軸35に動力を伝動するよう構成されている。
【0022】駆動主軸35は、メインフレーム15の左
右側部に取付けられた軸受36と、ギアボックス32の
側部に設けられた軸受37とにより軸回転自在に支持さ
れているとともに、これら軸受36,37により支持さ
れている部分を除く部位は六角軸状に形成されている。
図6〜10において、前記駆動主軸35には、左右一対
の植付フレーム38が、軸方向移動自在でかつ軸心回り
揺動自在に装着されている。植付フレーム38は前後に
長尺の長方枠状に形成されており、植付フレーム38上
に後述する植付装置70が搭載されるとともに、植付フ
レーム38の後下部には鎮圧・覆土ローラ39が装着さ
れている。
【0023】前記六角軸状の駆動主軸35に、内周面が
六角状でかつ外周面が円状に形成された伝動筒軸40
が、軸方向摺動自在でかつ駆動主軸35と一体回動する
ように外嵌されている。そして、この伝動筒軸40の外
周に、植付フレーム38の前端部に設けられた筒状部4
1が、ベアリング42を介して回転自在に外嵌されてい
る。
【0024】したがって、駆動主軸35の回転によって
伝動筒軸40は一体回転するが、植付フレーム38は駆
動主軸35と一体的には揺動しない。また、植付フレー
ム38を左右方向に移動させると、植付フレーム38と
ともに伝動筒軸40も一体的に移動するようになってい
る。前記伝動筒軸40は、移植ユニット3の各駆動部位
に動力を伝達するものであり、動力伝達機構は後述す
る。
【0025】駆動主軸35の上方には、メインフレーム
15の左右方向略全長にわたる角筒長尺状のスライド案
内部材43がメインフレーム15に固定されている。ま
た、メインフレーム15の左右後端部間には、断面略コ
字状のスライドレール44(案内部材)が架設されてお
り、これら案内部材43及びレール44に、植付フレー
ム38の上方に位置する左右一対の可動フレーム45が
左右方向移動自在に装着されている。この可動フレーム
45は、前後に長尺の長方枠状に構成されており、該フ
レーム45上に後述する苗取出装置80が搭載されてい
る。
【0026】前記可動フレーム45の前端には角筒状の
摺動部46が設けられ、該摺動部46が案内部材43に
左右方向摺動自在に外嵌されている。また、可動フレー
ム45の前後中途部には、ブラケット47を介して左右
一対のローラ48が取付けられており、該ローラ48が
スライドレール44に係合されて、可動フレーム45の
後端がメインフレーム15に吊下状に支持されている。
【0027】このように可動フレーム45を支持するこ
とにより、可動フレーム45の前端の摺動部46に左右
方向への移動力を作用させることで可動フレーム45全
体を左右方向に移動させた場合でも、拗れ等による抵抗
が生ずることを防止して円滑な動作を担保できる。な
お、植付フレーム38は、図2に示すように、可動フレ
ーム45の後端にスプリング(図示せず)やリンク機構
49を介して吊下状に支持されており、畝高さに追従し
て上下揺動可能となされている。
【0028】これら左側の植付フレーム38及び可動フ
レーム45と、右側の植付フレーム38及び可動フレー
ム45とは、それぞれ一体的に左右方向移動するように
連動連結されている。この連結構造を説明すると、図6
に詳細に示されるように、可動フレーム45の摺動部4
6には、植付フレーム38の筒状部41に向けて延びる
連係ブラケット50が溶接固定されている。連係ブラケ
ット50の先端部(下端部)は、略板状に形成されてい
る。一方、植付フレーム38の筒状部41には、連係ブ
ラケット50の先端部が嵌まる間隔を開けて左右対向状
に一対の突片65が設けられている。
【0029】したがって、可動フレーム45が左右方向
に移動するときには連係ブラケット50の先端部が左右
一対の突片65間に係合するため、これらフレーム3
8,45は一体的に左右方向移動する。一方、植付フレ
ーム38が揺動するときには、連係ブラケット50の先
端部は一対の突片65間を前後方向に移動自在となるの
で、植付フレーム38の揺動動作を妨げることはない。
【0030】前記可動フレーム45の上方には、図2、
5、8、10に示すように、左右一対の苗トレイ載置台
51(苗載せ台)が左右方向移動自在にメインフレーム
15上に装着されている。この取付構造を説明すると、
メインフレーム15前端の左右支柱21の上端部間に断
面コ字状の支持レール52が架設されるとともに、メイ
ンフレーム15の左右側部間に前後一対の断面コ字状の
支持レール53が架設されており、これら支持レール5
2,53に、載置台51側の適宜の箇所に設けたローラ
54が係合されて、左右方向へは円滑に摺動するが、前
後方向及び上下方向には移動しないように支持されてい
る。
【0031】前記後側の支持レール53は前方開放コ字
状に配設され、その背面(後面)には、上記した可動フ
レーム45のスライドレール44が背合わせ状に溶接固
定されており、これらレール44,53によって、平面
視略コ字状のメインフレーム15の後端側を補強してい
る。左右の苗トレイ載置台51は、左右方向の連結ロッ
ド55によって互いに連結されており、而して左右の苗
トレイ載置台51は一体的に左右方向に移動するように
なっている。
【0032】連結ロッド55は、中央部が六角軸となさ
れ、左右両端側にはねじ部55L,55Rが形成されて
いる。左端側のねじ部55Lと右端側のねじ部55Rは
互いに逆ねじとなされ、これらねじ部55L,55R
に、左右の苗トレイ載置台51の底面部に設けられたナ
ット部材56がそれぞれ螺合されている。したがって、
連結ロッド55を回転駆動することにより、左右の苗ト
レイ載置台51の左右方向距離を調節可能である。
【0033】また、連結ロッド55の中央部の六角軸部
は、メインフレーム15に回転自在に支持されたスプロ
ケット57の中央部に形成された六角孔に軸方向摺動自
在に内嵌されている。この連結ロッド55と平行に、調
節駆動軸58がメインフレーム15に軸受59を介して
回転可能に支持されている。この調節駆動軸58の一端
部には、電動モータ60が連結されており、該電動モー
タ60によって駆動軸58を正逆回転可能としている。
【0034】この駆動軸58の軸方向略中央にはスプロ
ケット61が設けられ、連結ロッド55に外嵌されたス
プロケット57と該スプロケット61とにわたってチェ
ン62が掛け回されており、調節駆動軸58と連結ロッ
ド55とが同期的に回転するようになっている。また、
駆動軸58の外周には、軸中央から右側方と左側方とで
互いに逆ねじとなるねじ溝が刻設されている。このねじ
溝のピッチは、連結ロッド55に形成したねじ溝のピッ
チと同じとなされている。そして、駆動軸58の右側ね
じ部には、右側の可動フレーム45に固着されたブラケ
ット47の上端部が螺合され、駆動軸58の左側ねじ部
には、左側の可動フレーム45に固着されブラケット4
7の上端部が螺合されている。
【0035】したがって、電動モータ60を作動させて
調節駆動軸58を回転駆動すると、左右の可動フレーム
45上の苗取出装置80が互いに近接又は離反する方向
に左右移動するとともに、左右の植付フレーム38上の
植付装置70も苗取出装置80と一体的に左右移動し、
さらに、調節駆動軸58の回転動力がチェン62を介し
て連結ロッド55に伝動されているので、苗取出装置8
0の移動量と同じ量だけ左右の苗トレイ載置台51も左
右に移動する。
【0036】このように、左右の移植ユニット3を構成
する苗トレイ載置台51、苗取出装置80及び植付装置
70を、一体的に左右移動するよう連動連結することに
よって、移植ユニット3間の左右方向距離調整を容易か
つ迅速に行うことができ、これら各構成要素51,7
0,80の左右方向位置がずれることも防止できる。前
記左右各移植ユニット3の苗トレイ載置台51は、苗ト
レイ受け板122の前部延長上に延長板123を配置し
ており、この延長板123上に後続の補給苗トレイT2
を載置可能になっており、走行車輛2側に延長されてそ
の延長端部51Aは側面視及び平面視においてステップ
121の上側に略オーバラップしており、上下方向にお
いても少なくとも植付作業時には運転席7の上端とステ
ップ121との間に位置するようになっている。
【0037】前記走行車輛2は車体フレーム4の後上部
を覆うようにフロアシート125がが設けられ、このフ
ロアシート125は運転席7の取り付け部の左右に後輪
9の上方を覆うフェンダが一体形成され、このフェンダ
の上面がステップ121となっており、また、運転席7
の取り付け部と左右ステップ121との間には、変速レ
バー、昇降シリンダ14操作レバー、クラッチレバー等
のレバーを案内するレバー案内部126等が形成されて
いる。
【0038】したがって、苗トレイ載置台51に苗トレ
イTを供給するには、作業者は、予備苗載せ台10から
取り出した補給苗トレイT2を、左右一方のステップ1
21に足を置きながら、苗取り出し中の苗トレイTの後
端に接触するように延長板123上に載置する。ステッ
プ121と苗トレイ載置台51の延長端部51Aとは前
後方向及び左右方向に略オーバラップし、上下方向にお
いても極めて近いので、作業者は手を長く伸ばすことな
く、楽な姿勢で補給苗トレイT2を載置できる。
【0039】各移植ユニット3の植付装置70は、図7
に詳細に示すように、苗を植付けるべく畝に突入される
植付開孔器71と、この植付開孔器71を上下揺動自在
に支持する揺動リンク機構72とから主構成されてい
る。揺動リンク機構72の中途部には、軸73回りに回
転駆動されるクランクアーム74が連結されており、軸
73に一体のスプロケット75と、駆動主軸35に外嵌
された伝動筒軸40に一体形成されたスプロケット76
とがチェン77を介して連動連結されており、駆動主軸
35の回転によって植付開孔器71を上下揺動するよう
になっている。
【0040】この植付開孔器71は下動したときには開
動リンク78によって開動され、畝に移植穴を形成する
とともに内部に収容された苗を移植穴に落とし込む。ま
た、植付開孔器71が上動されたときにはスプリング7
9の付勢力により閉動され、苗取出装置80の下方で苗
を受け取る態勢となされる。各移植ユニット3の苗取出
装置80は、図11に示すように、主軸81に伝動され
た回転動力によって作動される爪動作機構82によって
苗取出爪83を往復動作させて、この苗取出爪83によ
り苗トレイ載置台51に装着された苗トレイTのポット
部Pからソイルブロック苗を1つずつ取出して植付開孔
器71に供給するものである。この爪作動機構82によ
って、苗取出爪83は以下のようにして、植付開孔器7
1の1揺動動作に対して1往復動作する。
【0041】すなわち、苗取出爪83をポット部P内の
ブロック土の下部側を斜め後方から突き刺し、ソイルブ
ロック苗を掬い上げるようにやや上方移動しながら後退
してソイルブロック苗をポット部Pから引き出し、その
後ソイルブロック苗を略鉛直姿勢となるように姿勢変更
しながら下方移動し、その移動軌跡下端位置でソイルブ
ロック苗を放出して、上動された植付開孔器71に上方
から落下供給する。その後は元の位置に戻り、前記と同
様の動作が繰り返される。
【0042】各移植ユニット3の苗取出装置80の主軸
81には、左右の移植ユニット3ごとに各別の動力伝動
手段によって駆動主軸35の回転動力が伝動されてい
る。このようにすることで、左右の苗取出装置80の主
軸81を別体に構成することができて、可動フレーム4
5を左右移動する際の拗れの発生を防止できる。図6、
9、10において、主軸81への動力伝動手段は、駆動
主軸35に外嵌された伝動筒軸40に固着されたギヤ8
4を有する。このギヤ84は、可動フレーム45の前部
側に回転自在に支持されたギヤ85に噛合されている。
このギヤ85にはスプロケット86が固着され、該スプ
ロケット86と、可動フレーム45の後部側に回転自在
に支持されたスプロケット87とにわたってチェン88
が巻回されている。また、スプロケット87には同軸上
にスプロケット89が一体的に設けられており、該スプ
ロケット89と、主軸81に一体のスプロケット90と
にわたってチェン91が巻回されている。
【0043】可動フレーム45に支持された前後のスプ
ロケット86,87は、可動フレーム45よりも下方に
位置する横軸に取付けられており、よって、これらスプ
ロケット86,87を連動連結するチェン88は、苗ト
レイ載置台51の下方で前後に巻回されている。可動フ
レーム45の後部側に支持されたスプロケット87,8
9は、メインフレーム15の後端部よりも後方に配置さ
れているとともに、可動フレーム45のスライドレール
44よりも後方に配置されている。また、苗取出装置8
0も、メインフレーム15の後端部よりも後方で、かつ
可動フレーム45のスライドレール44よりも後方で可
動フレーム45上に装着されている。
【0044】そして、主軸81及びチェン91よりも前
方に離れた位置に苗トレイ載置台51が配設され、苗取
出爪83による苗取出位置の近傍に動力伝動手段の構成
要素が通らないようにしている。このようにすること
で、苗取出状態の確認を容易に行えるようになるととも
に、苗の取出しや、苗トレイ載置台の各種の調節作業を
行い易くなる。また、動力伝動手段のチェン88,91
が、最短距離の伝動経路を通るために、緩み等の狂いが
生じにくくなる。
【0045】前記苗トレイ載置台51は、横送り機構9
2によって往復横送りされるように構成されているとと
もに、苗トレイTを横方向に1列分だけ横送りするごと
にポット部Pの1ピッチ分だけ縦送りする縦送り機構9
3を備えている。横送り機構92は、左側の苗トレイ載
置台51の下方に配置された横送り軸94を備えてい
る。この横送り軸94の内端部(図6右端部)は、左側
の可動フレーム45に支持枠95を介して取付けられた
軸受96に回動自在に支持されているとともに、横送り
軸94の外端部(左端部)は、左側の可動フレーム45
にブラケット97を介して取付けられた変速ギアボック
ス98の出力軸98aに連結されている。
【0046】このギアボックス98の入力軸98bには
スプロケット99が設けられ、該スプロケット99と、
左側の可動フレーム45の前側部に支持されたギア85
と一体回動するスプロケット100とが、チェン101
を介して連動連結されており、駆動主軸35の回転動力
により横送り軸94を回転駆動し得るようになってい
る。
【0047】このギアボックス98の上部には変速操作
レバー102が設けられており、該レバー102を左右
に揺動操作することによって、駆動主軸35の回転速度
に対する横送り軸94の相対回転速度を2段階に変速し
得るようになっており、ポット部間ピッチの異なる2種
類の苗トレイTに対応可能となされている。横送り軸9
4には、いわゆるトラバース溝94aが軸方向略全長に
わたって形成されたナピヤねじが用いられており、該ト
ラバース溝94aに係合する摺動体103が横送り軸9
4に外嵌されている。また、摺動体103は、左側の苗
トレイ載置台51の下部に連結されている。左右の苗ト
レイ載置台51は上述したように連結ロッド55によっ
て一体連結されているので、横送り軸94の回転により
左右の苗トレイ載置台51を左右に往復動可能となされ
ている。
【0048】縦送り機構93は、図2、5、12に示す
ように、各苗トレイ載置台51の左右にそれぞれ装着さ
れた縦送りチェン104を有し、該チェン104は、苗
トレイ載置台51に回転自在に支持された上下のスプロ
ケット105,106に巻回されている。このチェン1
04には、載置台51上の苗トレイTの各ポット部P間
に嵌まる係合ピン112を等間隔に有し、スプロケット
105,106を回転駆動することで苗トレイTを縦方
向に搬送可能となされている。
【0049】右側の苗トレイ載置台51の下部スプロケ
ット106には角筒状の筒軸107が一体的に設けられ
ており、該筒軸107に、左側の苗トレイ載置台51の
下部スプロケット107に一体的に設けられた角軸10
8が軸方向摺動自在に内嵌され、左右の苗トレイ載置台
51の縦送り機構93が連動連結されているとともに、
移植ユニット3間の距離調整に対応している。
【0050】左側の苗トレイ載置台51の左側面側に
は、図2に示すように、作動リンク109の揺動によっ
て苗トレイTを1ピッチ分だけ縦送りするために角軸1
08を回動させるための間欠送り手段110が設けられ
ている。なお、ポット部間ピッチの異なる2種類の苗ト
レイTに対応するために、作動リンク109の1揺動に
よる角軸108の回動角度が調節可能となされている。
【0051】作動リンク109は、苗トレイTが横送り
機構92による左右終端位置まで横送りされたときに、
横送り軸94に一体に設けられたカム111によって1
揺動されるようになっている。上記した横送り機構92
及び縦送り機構93によって、苗トレイ載置台51上の
苗トレイTを縦横に搬送して、苗取出装置80による苗
取出位置において各ポット部Pからソイルブロック苗を
順次取り出せるようにしている。
【0052】すなわち、前記補給苗トレイT2は、その
先端が苗取り出し中の苗トレイTの後端に当接しかつ係
合ピン112に係合するように延長板123上に載置さ
れる。そして、チェン104の後続の係合ピン112は
延長板123を下側から上後方に抜けるように移動し、
補給苗トレイT2のポット部Pと係合してこれを縦送り
する。
【0053】補給苗トレイT2は苗トレイ受け板122
上に移載され、その先端は押さえ部材113及び円弧ガ
イド板114で案内されて、苗トレイTとなってスプロ
ケット106の外周で円弧状に湾曲される。苗トレイT
は横送り及び縦送りを間欠的に繰り返しながら、苗取出
装置80の苗取出爪83によって苗が1つずつ取り出さ
れ、空になった苗トレイは排出案内板115によって前
方へ送られ、作業者が排出案内板115上から人為的に
取り出す。
【0054】苗トレイTは先端が押さえ部材113及び
/又は円弧ガイド板114に案内された時点で保持さ
れ、振れ、位置ずれのない苗取り出しに最適な状態とな
り、そのときの苗トレイTの後端の通過をトレイ後端検
出センサ116(図5、12に示す)が検出し、警報を
発して、作業者に補給苗トレイT2の補給時期を報知す
る。補給時には苗トレイ載置台51に多少の振動を与え
るが、苗トレイTは前述の如く保持されているので、苗
取り出しに支障を及ぼすことはない。
【0055】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
苗トレイ受け板122をステップ121側に長く形成し
て延長部としてもよく、移植ユニット3は左右移動する
ので、延長端部51Aを運転席7と前後方向にオーバラ
ップさせることはできないが、接触しない程度まで近接
させてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、移植ユニ
ット3の苗トレイ載置台51を、苗取り出し中の苗トレ
イTに続く補給苗トレイT2を載置するべく走行車輛2
側に延長し、この延長端部51Aを側面視においてステ
ップ121の上側に略オーバラップさせているので、走
行車輛2のステップ121上から手の届くところでかつ
楽な姿勢で、補給苗トレイT2を苗トレイ載置台51の
延長部上に載置することができ、補給苗トレイT2の供
給が楽な姿勢で簡単かつ正確にでき、移植機1全体の前
後重量バランスも良好にできる。
【0057】また、移植ユニット3を左右一対設けて走
行車輛2の後方に昇降自在に装着し、各移植ユニット3
の苗トレイ載置台51の延長端部51Aを平面視におい
てステップ121に略オーバラップさせているので、移
植ユニット3を左右一対設けていると、走行車輛2のス
テップ121上からより手の届き易いところで、補給苗
トレイT2を苗トレイ載置台51の延長部上に載置する
ことができ、補給苗トレイT2の供給がより楽な姿勢で
簡単かつ正確にできる。
【0058】さらに、植付作業時の移植ユニット3の苗
トレイ載置台51の延長端部51Aを、上下方向におい
て運転席7の上端とステップ121との間に位置させて
いるので、走行車輛2のステップ121上から上下方向
においても手の届き易い状態で、補給苗トレイT2の供
給ができ、また運転席7に着座したままでも補給が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す全体側面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す要部の側面図であ
る。
【図3】車体フレームとメインフレームの連結構造の側
面図である。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【図5】移植ユニットの平面図である。
【図6】移植ユニットの駆動部の断面説明図である。
【図7】植付装置の側面図である。
【図8】可動フレーム駆動構造の平面図である。
【図9】苗取出装置及び横送り機構の平面説明図であ
る。
【図10】苗取出装置及び横送り機構の側面説明図であ
る。
【図11】苗取出装置の断面側面図である。
【図12】苗トレイ載置台の断面側面図である。
【図13】図3のY矢視図である。
【図14】図13のZ−Z線断面図である。
【符号の説明】
1 移植機 2 走行車輛 3 移植ユニット 4 車体フレーム 7 運転席 51 苗トレイ載置台 51A 延長端部 121 ステップ T 苗トレイ T2 補給苗トレイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後部に運転席(7)とその左右のステッ
    プ(121)とを有する乗用型走行車輛(2)と、この
    走行車輛(2)の後方に装着されていて苗トレイ載置台
    (51)に載置した苗トレイ(T)を送りながら苗を取
    り出しかつ1つづつ植え付けていく移植ユニット(3)
    とを装備した移植機において、 前記苗トレイ載置台(51)を苗取り出し中の苗トレイ
    (T)に続く補給苗トレイ(T2)を載置するべく走行
    車輛(2)側に延長し、この延長端部(51A)を側面
    視においてステップ(121)の上側に略オーバラップ
    させていることを特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】 前記移植ユニット(3)を左右一対設け
    て走行車輛(2)の後方に昇降自在に装着し、各移植ユ
    ニット(3)の苗トレイ載置台(51)の延長端部(5
    1A)を平面視においてステップ(121)に略オーバ
    ラップさせていることを特徴とする請求項1に記載の移
    植機。
  3. 【請求項3】 植付作業時の移植ユニット(3)の苗ト
    レイ載置台(51)の延長端部(51A)を、上下方向
    において運転席(7)の上端とステップ(121)との
    間に位置させていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の移植機。
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