JPH09307928A - ビデオ信号のコピーガード装置および方法並びにコピーガードシステム - Google Patents
ビデオ信号のコピーガード装置および方法並びにコピーガードシステムInfo
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Abstract
アナログビデオ信号を記録するようなビデオテープレコ
ーダにおいて、ビデオ信号の記録制限を行えるようにす
る。 【解決手段】 バースト信号bは、VCRでの記録系お
よび再生系を介することによって帯域制限され信号が鈍
され、信号b’のように信号の裾が広がる(図3A)。
信号bに近接させ信号bと特性の異なる信号cを配置す
ると、帯域制限による信号の鈍化によって図3Cにおけ
るd部の如く双方の信号が互いに干渉し合い、信号bの
波数が実質的に減少する。このようなコピー防止用信号
が配置されたビデオ信号をVCRで記録/再生すると、
VCRのACCが正常に動作せず、画像妨害が生じ、コ
ピーガードを実現することができる。一方、TVでは色
信号の帯域が十分広くとれるため、色信号の低域変換を
行う必要がなく、同じビデオ信号を再生した際にも画像
妨害が生じない。
Description
インターフェイスを介されてアナログビデオ信号を記録
するようなビデオテープレコーダにおいて、ビデオ信号
の記録制限を行うようなビデオ信号のコピーガード装置
および方法並びにコピーガードシステムに関する。
の記録/再生を行うビデオテープレコーダが登場して久
しいが、このような機器においては、著作権保護の立場
から、例えばビデオソフトのダビングの防止のために、
所謂コピーガードが施される。従来では、このコピーガ
ードの方法として、マクロビジョン社によるAGCパル
ス方式やカラーストライプ方式が用いられていた。
ビデオ信号におけるAGC基準レベル検出区間に、通常
のAGC基準レベルより大きなレベルのパルスを挿入し
記録を行うものである。これは例えば、図7Aに示され
るように、ビデオ信号のV(垂直)ブランキング期間の
一部に疑似SYNCパルスが挿入される。図7Bは、こ
の疑似SYNCパルスが挿入された部分を拡大して示
す。この疑似SYNCパルスは、1Hにおけるバースト
信号の後ろに、水平同期パルスにレベルpを加えたレベ
ルで例えば5波挿入される。また、このレベルpは、変
化させられ挿入される。
ダ(家庭用アナログVTR)では、図7Cに示す、この
Vブランキング期間における1Hの水平同期パルスを利
用してAGCをかけるようにされた機種が多数存在す
る。そのため、このように、水平同期パルスよりも振幅
の大きい疑似SYNCパルスが1Hに挿入されると、A
GC回路がこの疑似SYNCパルスの振幅を基準レベル
と判断してAGCがかけられる。その結果、AGCレベ
ルがこの疑似SYNCパルスのレベルとして検出される
ため図8に示されるように、全体的なレベルが小さくさ
れてしまい、結果的にSYNCを検出できず、正常な再
生が行えなくなる。
HS方式の一部のビデオテープレコーダにしか効果が無
いという問題点があった。例えば、β方式のVTRや8
mmビデオ、およびVHS方式でも水平同期パルスを利
用する以外の方法でAGCの基準レベルを得るようなも
のでは効果がなかった。
明するカラーストライプ方式を組み合わせることによっ
て、より完全なコピーガードを行う方法が考案された。
オ信号に対して、例えば20ライン毎に2〜4ライン
分、バースト信号の位相を反転させる方法である。この
ようにバースト信号の位相を反転させられた再生ビデオ
信号を別の家庭用アナログVTRで録画すると、家庭用
アナログVTRのAPC(自動位相制御回路)がこの位
相の反転したバースト信号を本来のバースト信号として
使用してしまうため、そのラインの色が反転され録画さ
れてしまう。したがって、この録画されたビデオ信号を
再生すると、図9に示されるような、色の反転した帯が
画面に映出される。
ては、色信号復調のための搬送波を形成するPLLの時
定数が長いため、高々2〜4ラインにおいて連続してバ
ースト信号が反転されても影響が出ない。しかしなが
ら、機種によっては時定数の短いPLLを用いている場
合もあり、この場合には勿論色の反転した帯が画面に映
出されるという問題点があった。
方式の家庭用ビデオテープレコーダにおいて、テレビジ
ョン受像機における再生画像の画質を劣化させずに、ダ
ビング後のビデオテープレコーダからの再生画像の画質
だけを著しく劣化させるような、ビデオ信号のコピーガ
ード装置および方法並びにコピーガードシステムを提供
することにある。
題を解決するために、正規のカラーバースト信号とは異
なる特性を有したカラーバースト信号を発生する信号発
生手段と、ビデオ信号の1水平ライン上において、特性
の異なるカラーバースト信号を正規のカラーバースト信
号に対して接続または近接させて配置する手段とを有
し、特性の異なるカラーバースト信号が配置されたビデ
オ信号は、色信号が低域変換されて磁気テープに記録さ
れ、記録されたビデオ信号が再生された際に周波数変換
されることによって、特性の異なるカラーバースト信号
が正規のカラーバースト信号に対して干渉することで、
再生画像に対して画像妨害を発生させコピーガードをな
すことを特徴とするコピーガード装置である。
るために、記録を制限する場合には、奇数フィールドお
よび偶数フィールドとの間で、カラーバースト信号の波
数を異ならせるようにしたことを特徴とするコピーガー
ド装置である。
るために、正規のカラーバースト信号とは異なる特性を
有したカラーバースト信号を発生するステップと、ビデ
オ信号の1水平ライン上において、特性の異なるカラー
バースト信号を正規のカラーバースト信号に対して接続
または近接させて配置するステップとを有し、特性の異
なるカラーバースト信号が配置されたビデオ信号は、色
信号が低域変換されて磁気テープに記録され、記録され
たビデオ信号が再生された際に周波数変換されることに
よって、特性の異なるカラーバースト信号が正規のカラ
ーバースト信号に対して干渉することで、再生画像に対
して画像妨害を発生させコピーガードをなすことを特徴
とするコピーガード方法である。
る場合には、正規のカラーバースト信号とは異なる特性
を有したカラーバースト信号が正規のカラーバースト信
号に対して接続または近接させて配置されたビデオ信号
を出力するコピーガード部と、コピーガード部からビデ
オ信号が供給されろビデオ信号記録/再生部またはモニ
タ部とを備え、ビデオ信号を磁気テープに記録する際に
低域変換を行い、記録されたビデオ信号を再生する際に
周波数変換を行い、それにより特性の異なるカラーバー
スト信号を正規のカラーバースト信号に対して干渉させ
ることによって、再生画像に対して画像妨害を生じさせ
ることでコピー防止をなすことを特徴とするコピーガー
ドシステムである。
において、正規のカラーバースト信号に対して特性を異
ならされたカラーバースト信号が正規のカラーバースト
信号に近接させて配置されるため、このビデオ信号をア
ナログVCRで以て記録して再生すると、記録時におけ
る低域変換および再生時における周波数変換の影響で、
正規のカラーバースト信号と近接して配置された特性を
異ならされたカラーバースト信号とが干渉し合うことに
より画像妨害を生じさせることができ、一方テレビジョ
ン受像機においては、ビデオ信号の低域変換が行われな
いために画像妨害が生じないために、ビデオ信号のアナ
ログVCRに対するコピー防止とすることができる。
を、図面を参照しながら説明する。この発明は、ビデオ
信号に対して、正規のカラーバースト信号に対してその
位相,周波数,あるいは振幅などが異ならされることに
よって特性が異ならされたカラーバースト信号をコピー
防止用信号として、正規のカラーバースト信号に対して
近接するように配置するものである。この際、正規のカ
ラーバースト信号の波数を減少させるようにしてもよ
い。
に、実施の一形態の説明に先んじて、アナログVCR
(ビデオカセットレコーダ)の信号処理について説明す
る。図1は、アナログVCRのビデオ信号記録系の構成
の一例を示す。
信号は、AGC2でゲインを調整されY/C分離回路3
に供給される。このY/C分離回路3で、供給されたコ
ンポジットビデオ信号が輝度信号Yおよび色信号Cとに
分離される。分離されたこれらの信号のうち、輝度信号
Yは、プリエンファシス回路4で高域強調され、FM変
調回路5でFM変調され、記録アンプ6に供給される。
のうち色信号Cは、バンドパスフィルタ7を介してAC
C8に供給され、カラーバースト信号に基づき色信号C
のレベルが一定に調整される。そして、この色信号Cが
周波数変換回路9に供給される。色信号Cは、色副搬送
波周波数が3.58MHzとされており、通常の磁気テ
ープにおいては記録帯域が不足するため、この色信号C
を記録することができない。そのため、この色信号Cが
低域変換され、色副搬送波周波数が600〜700KH
z程度とされる。
パスフィルタ10を介して記録アンプ6に供給される。
上述したように、この記録アンプ6には輝度信号Yも供
給されており、これら輝度信号Yおよび低域変換された
色信号Cが記録アンプ6から記録ヘッド11に供給さ
れ、記録ヘッド11によって磁気テープ12に対してヘ
リカルトラックで以て記録される。
号再生系の構成の一例を示す。磁気テープ12から再生
ヘッド20によって再生された再生信号が再生アンプ2
1に供給される。再生アンプ21において増幅された再
生信号がトラップ22およびローパスフィルタ26に共
に供給される。トラップ22によって、再生信号から再
生輝度信号Yが抽出される。また、ローパスフィルタ2
6によって、再生信号から再生色信号Cが抽出される。
トラップ22によって抽出された再生輝度信号Yは、F
M復調回路23で復調されることによって復調輝度信号
Yとされる。この復調輝度信号Yは、ディ・エンファシ
ス回路24を介してY/C混合回路25に供給される。
された再生色信号Cは、ACC27に供給される。それ
と共に、この再生色信号Cは、バーストゲート28にも
供給され、カラーバースト信号が抽出される。抽出され
たカラーバースト信号は、ダイオード検波方式や位相同
期検波方式などにより構成された検波回路29で検波さ
れる。検波回路29は、検波出力に対して所定の時定数
を持たせるために、積分回路を含んでいる。したがっ
て、この検波回路29からの検波出力は、複数ライン分
のカラーバースト信号の検波出力が積分されたものとし
て出力される。この検波出力がACC回路27に供給さ
れる。ACC回路27において、この供給された検波出
力に基づいてACCゲインが制御され、色信号Cの振幅
の調整がなされる。この振幅が制御された再生色信号C
は、周波数変換回路30に供給される。
に低域変換されている。この低域変換されている再生色
信号Cは、周波数変換回路30において、色副搬送波周
波数が3.58MHzである元の帯域に変換される。こ
の変換は、位相検出回路34,ローパスフィルタ35,
およびVCO31などによって構成されるPLLの出力
に基づき行われる。
ンドパスフィルタ32を介してバーストゲート33に供
給され、カラーバースト信号が抽出される。この抽出さ
れたカラーバースト信号は、位相検出回路34に供給さ
れ、例えば水晶発振子の発振に基づき生成された3.5
8MHzの基準信号との位相を比較される。位相比較さ
れた結果がローパスフィルタ35において積分され、位
相比較結果に基づき変動する制御電圧がVCO31によ
って発生される。このVCO31によって発生された制
御電圧に基づき周波数変換回路30での周波数変換が行
われる。
変換され色副搬送波周波数が3.58MHzとされた再
生色信号Cは、バンドパスフィルタ32を介してY/C
混合回路25に供給される。このY/C混合回路25に
おいて、上述した復調輝度信号Yとこの再生色信号Cと
が混合され、コンポジットビデオ信号とされ端子35か
ら出力される。
号Cは、ビデオ信号の磁気テープに対する記録の際に低
域変換される。そして、アナログVCRの記録系および
再生過程を通ることによって帯域制限を受けているの
で、帯域制限の受ける前の原信号の波形に完全には復元
されずに、鈍った波形となる。例えばカラーバースト信
号においては、原信号に対して信号の裾が広がったよう
になる。
近接させて、正規のカラーバースト信号とは特性の異な
るカラーバースト信号をコピー防止用信号として配置
し、この、帯域制限によって生じる信号の変形を利用し
て正規のカラーバースト信号に対して干渉を生じさせ、
コピーガードとなすものである。
コピー防止用信号による効果の一例を概略的に示す。こ
れらの図において、a点は、共に同じタイミングを示
す。図3Aは、最初図中に点線で示されるように配置さ
れた正規のカラーバースト信号の原信号bが、上述のよ
うなビデオテープレコーダの記録/再生系を介すること
により、図中に実線で示される再生カラーバースト信号
b’のように鈍された様子を示す。図3Bも同様にし
て、コピー防止用信号の原信号cが再生コピー防止用信
号c’のように鈍される。図から判るように、これらの
信号は、ビデオテープレコーダの記録/再生系を介する
ことによって、これらの信号の裾が本来の信号の端点で
あるa点を互いにはみ出してしまっている。
信号bおよびコピー防止用信号の原信号cが予めa点を
接点とするように近接して配置されて成る信号がビデオ
テープレコーダの記録/再生系を介した様子を示す。こ
のように、これら信号bおよび信号cは、互いに干渉し
合い(d部)、例えば正規のカラーバースト信号の原信
号bにおいては、正規の波の部分がより少ない信号とな
ってしまう。
は特性の異なるカラーバースト信号を、正規のカラーバ
ースト信号に対して近接させて配置することによって、
正規のカラーバースト信号の幅を等価的に減少させるこ
とができる。この性質を利用することによって、アナロ
グビデオ信号のビデオテープレコーダによる記録/再生
に対するコピーガードを実現することが可能とされる。
ラーバースト信号に対して位相を180°などと異なら
せた信号を用いることができる。この場合には、このビ
デオ信号をビデオテープレコーダによって記録し再生す
ると、干渉部dにおいて正規のカラーバースト信号の振
幅が干渉によって減少させられる。上述したように、ビ
デオテープレコーダの再生系の構成におけるACCは、
複数ライン分のカラーバースト信号の検波出力が積分さ
れた信号によってACCゲインの制御がなされる。その
ため、この干渉によるカラーバースト信号の振幅の減少
によって、ACCにおいて色信号Cに対する正常な調整
が行われなくなり、再生画像に対して画像妨害を生じさ
せることができる。
ては、色復調回路に至るまでに回路系によって色信号C
の帯域が制限されるが、この帯域制限は、ビデオテープ
レコーダに比して程度が小さくなされ、バーストゲート
によってカラーバースト信号が抽出される。そして、こ
の抽出されたカラーバースト信号に基づいてACCゲイ
ンが制御される。そのため、このようにコピー防止用信
号が正規のカラーバースト信号に近接して配置されて
も、帯域制限による干渉が生じないために、画像妨害が
発生しない。
ず、他の方法で正規のカラーバーストと特性を異ならせ
た信号を用いることができる。例えば、コピー防止用信
号に、正規のカラーバースト信号に対して振幅を異なら
せた信号を用いることができる。振幅を小さくした信号
をコピー防止用信号として用いれば、ACC27におい
てACCゲインが大きく制御され、再生色信号Cのレベ
ルが大きくされる。逆に、コピー防止用信号として、正
規のカラーバースト信号より振幅を大きくしたものも用
いることができる。また例えば、コピー防止用信号に、
正規のカラーバースト信号に対して周波数を異ならせた
信号を用いることも可能である。
(波数)を変えるようにしても効果が得られる。また、
正規のカラーバースト信号の振幅を変えるようにしても
よい。これらの場合には、ビデオテープレコーダの記録
/再生を介さない場合にモニタに対して影響が出ないよ
うに、全体的に見て検波回路29からの検波出力が正規
のカラーバースト信号を検波した場合と同様になるよう
に、コピー防止用信号の振幅や幅を設定すると、より好
ましい。
正規のカラーバースト信号との配置の例を示す。図4A
は、コピー防止用信号が配置されておらず、正規のカラ
ーバースト信号のみが本来の位置に配置された例であ
る。この例では、勿論、ビデオテープレコーダにおける
コピーガードの効果は得られない。
前、すなわち、水平同期信号側にコピー防止用信号が配
置された例である。この場合、コピー防止用信号は、正
規のカラーバースト信号に対して位相または周波数,あ
るいはこれらの双方が異ならされる。図4Cは、正規の
カラーバースト信号より振幅を大きくされたコピー防止
用信号が正規のカラーバースト信号の前に配置された例
である。この場合にも、コピー防止用信号には、さらに
位相や周波数を正規のカラーバースト信号に対して異な
らせた信号を用いることができる。また、逆にコピー防
止用信号の振幅を正規のカラーバースト信号の振幅より
も小さくしてもよい。
ろに、正規のカラーバースト信号よりも振幅を大きくさ
れたコピー防止用信号が配置された例である。また、図
4Eは、正規の図4Dに示される例において、正規のカ
ラーバースト信号の幅が減少させられた例である。これ
らの例においても、コピー防止用信号には、さらに位相
や周波数を正規のカラーバースト信号に対して異ならせ
た信号を用いることができる。
号の1水平ラインにおいて、正規のカラーバースト信号
の一部、これは正規のカラーバースト信号の前あるいは
後を含めてた部分とすげ替えられることによって配置さ
れる。また、正規のカラーバースト信号およびその前ま
たは後ろを含めて変調することによって配置してもよ
い。さらには、正規のカラーバースト信号と同期した信
号およびコピー防止用信号とを別個の発振器により生成
させ、ビデオ信号の1水平ラインに元来配置されている
正規のカラーバースト信号とすげ替えるようにしてもよ
い。
ンの数ライン乃至数10ラインにわたって連続して配置
し、続く数ライン乃至数10ラインには配置しない。こ
れを1フィールド中において繰り返し間欠的な配置とす
ることによって、水平方向の縞状の画像妨害として画面
に表示させることができる。また、例えば偶数フィール
ドでは画面全体の水平ラインにこのコピー防止用信号を
配置し、奇数フィールドでは画面全体にわたって配置し
ない。こうすることによって画面にフリッカを生じさせ
ることができ、画像妨害とすることができる。勿論、こ
のフィールド毎の配置と上述の間欠的な配置とを組み合
わせてもよい。
カラーバースト信号の前に配置するコピー防止用信号
は、位相あるいは周波数を異ならせるとしたが、偶数フ
ィールドと奇数フィールドとでコピー防止用信号の配置
の有無を切り換える方法によれば、コピー防止用信号の
振幅が正規のカラーバースト信号の振幅と同じであって
も、フリッカによる画像妨害を生じさせることができ
る。これは、正規のカラーバースト信号と同等の信号を
正規のカラーバースト信号に対して追加し、正規のカラ
ーバースト信号の波数を増加させることによって、検波
回路29によって検波された入力カラーバースト信号の
振幅を、実質的に大きくする効果があるためである。
用意し、これをフィールド単位、あるいはライン単位で
切り換えるようにしてもよい。
デオ信号に対して配置するようなシステムの構成の一例
を示す。ビデオ信号再生装置40は、ビデオ信号を再生
する装置であって、アナログビデオカセットレコーダ
(アナログVCR),ディジタルビデオカセットレコー
ダ(ディジタルVCR),ディジタルビデオディスク
(DVD)プレーヤなどがある。また、コンピュータな
どによるディジタル画像を出力可能な装置でもよい。さ
らに、放送電波を受信し復調するチューナでもよい。こ
のビデオ信号再生装置40で再生されたビデオ信号がコ
ピーガード装置41に対して供給される。この再生ビデ
オ信号には、既に正規のカラーバースト信号が所定の位
置に配置されている。
されるように、例えばコピー防止用信号発生回路50,
水平同期分離回路51,タイミングコントローラ52,
およびスイッチャ53から成る。端子54から供給され
た再生ビデオ信号は、スイッチャ53の端子53aに供
給されると共に、水平同期分離回路51およびコピー防
止用信号発生回路50に供給される。水平同期分離回路
51で再生ビデオ信号から分離された水平同期信号がタ
イミングコントローラ52に供給される。このタイミン
グコントローラ52は、この水平同期信号に基づきタイ
ミング信号を生成する。
上述したようなコピー防止用信号が発生される。これ
は、供給された再生ビデオ信号におけるカラーバースト
信号に基づきなされるもので、所定の方法で以て、供給
されたカラーバースト信号に対して位相,振幅,あるい
は周波数などが異ならされた信号が発生される。この発
生されたコピー防止用信号は、スイッチャ53の端子5
3bに対して供給される。
ラ52において生成されたタイミング信号に基づき、端
子53aおよび53bとを切り換える。このスイッチャ
53がタイミング信号に基づき所定のタイミングで切り
替わることによって、端子53aおよび53bに供給さ
れた信号がすげ替えられ、端子54から供給された再生
ビデオ信号の、正規のカラーバースト信号に近接した位
置に、コピー防止用信号発生回路50によって発生され
たコピー防止用信号が配置される。こうしてコピー防止
用信号が配置された再生ビデオ信号は、端子55に導出
され、コピーガード装置41から出力される。
1がビデオ信号再生装置40の外部に接続されるように
示されているが、実際には、このコピーガード装置41
は、ビデオ信号再生装置40に内蔵されるものとするの
が好ましい。
れたビデオ信号がアナログVCR42またはモニタ44
に供給される。なお、この図においては、これらアナロ
グVCR42およびモニタ44が同時に接続されている
ように示されているが、実際には、これらは常に同時に
接続されている必要は無い。ビデオ信号がアナログVC
R42に供給された場合には、このビデオ信号は、磁気
テープに記録される。上述したように、ビデオ信号にお
ける色信号Cは、アナログVCRの記録系および再生過
程を通ることによって生じる帯域制限によって信号が変
形し、正規のカラーバースト信号とコピー防止用信号と
が干渉し合う。このビデオ信号がモニタ43によって映
出されると、正規のカラーバースト信号とコピー防止用
信号との干渉の影響で、画像妨害が画面上に現れる。
いて生じる帯域制限は、軽度であるため、コピーガード
装置41によってコピー防止用信号が配置されたビデオ
信号がモニタ44に直接的に供給された場合には、ビデ
オ信号におけるカラーバースト信号の変形が殆ど生じな
い。そのため、正規のカラーバースト信号とコピー防止
用信号とが干渉することがなく、モニタ44に映出され
る画像には妨害が生じない。
ば、アナログVCRおよびテレビジョン受像機との色信
号の処理の過程における周波数帯域の差を利用すること
によって、アナログVCRでのビデオ信号の記録/再生
に対するコピーガードを行っている。そのため、この発
明によってコピー防止用信号が配置されたビデオ信号
は、テレビジョン受像機に対しては画像妨害を生じさせ
ず、アナログVCRに対しては画像妨害を生じさせるこ
とができるために、アナログVCRに対するコピーガー
ドを実現することができる効果がある。
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
信号による効果の一例を概略的に示す略線図である。
との配置の例を示す略線図である。
るようなシステムの構成の一例を示すブロック図であ
る。
図である。
線図である。
波数変換回路、10・・・ローパスフィルタ、12・・
・磁気テープ、26・・・ローパスフィルタ、27・・
・ACC、28・・・バーストゲート、29・・・検波
回路、30・・・周波数変換回路
Claims (10)
- 【請求項1】 ビデオ信号源から出力されるアナログ方
式のビデオ信号に対してコピー防止用信号を付加し、ア
ナログ方式での磁気テープに対する記録を制限するよう
なコピーガード装置において、 正規のカラーバースト信号とは異なる特性を有したカラ
ーバースト信号を発生する信号発生手段と、 ビデオ信号の1水平ライン上において、上記特性の異な
るカラーバースト信号を上記正規のカラーバースト信号
に対して接続または近接させて配置する手段とを有し、 上記特性の異なるカラーバースト信号が配置されたビデ
オ信号は、色信号が低域変換されて磁気テープに記録さ
れ、上記記録されたビデオ信号が再生された際に周波数
変換されることによって、上記特性の異なるカラーバー
スト信号が上記正規のカラーバースト信号に対して干渉
することで、再生画像に対して画像妨害を発生させコピ
ーガードをなすことを特徴とするコピーガード装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のコピーガード装置にお
いて、 上記正規カラーバースト信号の波数を減少させる手段を
さらに有することを特徴とするコピーガード装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載のコピーガード装置にお
いて、 上記異なる特性は、上記正規のカラーバースト信号に対
して位相を異ならせることによってなすことを特徴とす
るコピーガード装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載のコピーガード装置にお
いて、 上記異なる特性は、上記正規のカラーバースト信号に対
して周波数を異ならせることによってなすことを特徴と
するコピーガード装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載のコピーガード装置にお
いて、 上記異なる特性は、上記正規のカラーバースト信号に対
して振幅を異ならせることによってなすことを特徴とす
るコピーガード装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載のコピーガード装置にお
いて、 上記特性の異なるカラーバースト信号が配置されたビデ
オ信号は、所定のフィールドに対して配されることを特
徴とするコピーガード装置。 - 【請求項7】 請求項1に記載のコピーガード装置にお
いて、 上記特性の異なるカラーバースト信号が配置されたビデ
オ信号は、所定のラインに対して配されることを特徴と
するコピーガード装置。 - 【請求項8】 ビデオ信号源から出力されるアナログ方
式のビデオ信号に対してコピー防止用信号を付加し、ア
ナログ方式での磁気テープに対する記録を制限するよう
なコピーガード装置において、 記録を制限する場合には、奇数フィールドおよび偶数フ
ィールドとの間で、カラーバースト信号の波数を異なら
せるようにしたことを特徴とするコピーガード装置。 - 【請求項9】 ビデオ信号源から出力されるアナログ方
式のビデオ信号に対してコピー防止用信号を付加し、ア
ナログ方式での磁気テープに対する記録を制限するよう
なコピーガード方法において、 正規のカラーバースト信号とは異なる特性を有したカラ
ーバースト信号を発生するステップと、 ビデオ信号の1水平ライン上において、上記特性の異な
るカラーバースト信号を上記正規のカラーバースト信号
に対して接続または近接させて配置するステップとを有
し、 上記特性の異なるカラーバースト信号が配置されたビデ
オ信号は、色信号が低域変換されて磁気テープに記録さ
れ、上記記録されたビデオ信号が再生された際に周波数
変換されることによって、上記特性の異なるカラーバー
スト信号が上記正規のカラーバースト信号に対して干渉
することで、再生画像に対して画像妨害を発生させコピ
ーガードをなすことを特徴とするコピーガード方法。 - 【請求項10】 アナログ方式でビデオ信号を磁気テー
プに対して記録し、該記録されたビデオ信号を再生した
際に画像妨害を生じさせることで、上記ビデオ信号のコ
ピー防止とするコピーガードシステムにおいて、 受け取られたビデオ信号のコピーを制限する場合には、
正規のカラーバースト信号とは異なる特性を有したカラ
ーバースト信号が上記正規のカラーバースト信号に対し
て接続または近接させて配置されたビデオ信号を出力す
るコピーガード部と、 上記コピーガード部から上記ビデオ信号が供給されるビ
デオ信号記録/再生部またはモニタ部とを備え、 上記ビデオ信号を磁気テープに記録する際に低域変換を
行い、上記記録されたビデオ信号を再生する際に周波数
変換を行い、それにより上記特性の異なるカラーバース
ト信号を上記正規のカラーバースト信号に対して干渉さ
せることによって、再生画像に対して画像妨害を生じさ
せることでコピー防止をなすことを特徴とするコピーガ
ードシステム。
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