JPH09307909A - 動き補償装置 - Google Patents

動き補償装置

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JPH09307909A
JPH09307909A JP12325796A JP12325796A JPH09307909A JP H09307909 A JPH09307909 A JP H09307909A JP 12325796 A JP12325796 A JP 12325796A JP 12325796 A JP12325796 A JP 12325796A JP H09307909 A JPH09307909 A JP H09307909A
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JP
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motion
image
pixel
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area
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Application number
JP12325796A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Miyazaki
朋博 宮崎
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な動き補償を行うことができる動き補
償装置を提供する。 【解決手段】 参照領域マップ17は動きベクトル検出
手段からの参照領域マップから、参照位置生成手段10
からの参照画素位置に対応する領域の領域ナンバーを選
択してMV取得手段11に供給し、MV取得手段11は
動きベクトル検出手段からの各領域毎に供給される動き
ベクトルから領域ナンバーに対応するものを選択して参
照位置再計算手段12に供給する。参照位置再計算手段
12は供給された動きベクトルから参照位置を再計算
し、参照画素取得手段13は再計算された参照位置に対
応する画素値を参照フレームメモリ14から取得して予
測フレーム作成手段15に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像伝送装置、画
像処理装置等において動画像の予測符号化、復号化を行
う際に、予測画像を動き補償する動き補償装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、動画像の伝送、蓄積あるいは
画像処理を行う画像伝送装置、画像記録装置、画像処理
装置等では、動画像を圧縮して高能率に符号化するため
に、動き予測を行って動き補償符号化を行うようになっ
ている。
【0003】例えば文献「最新MPEG教科書(藤原洋
監修、アスキー出版局)」の74〜76頁、107〜1
08頁には、注目画像と予測画像の差分画像を符号化す
る動画像符号化装置の一部として用いられる動き補償符
号化装置についての記述がある。この動き補償符号化装
置では、参照画像と注目画像の間でブロックマッチング
法により検出されたフレーム間動きベクトルに従って、
動き補償した画像(予測画像)を作成するようになって
いる。
【0004】図2は、このような動き補償符号化装置に
おいて検出された動きベクトルに従って予測画像を動き
補償する動き補償部に相当するブロック図である。この
動き補償部は、注目画像上の予測画素位置を生成する動
き生成手段20と、予測座標での動きベクトルを読み出
すMV取得手段21と、動きベクトルから参照画像上の
参照すべき位置を計算する参照位置計算手段22と、参
照フレームの画素値を保持する参照フレームメモリ24
と、参照座標の画素値を取得する参照画素値取得手段2
3とを備えている。
【0005】予測位置生成手段20の出力s20はMV
取得手段21と参照位置計算手段22に供給されてお
り、動きベクトル検出部からの領域毎動きベクトル信号
s2−1はMV取得手段21に供給されており、MV取
得手段21の出力s21は参照位置計算手段22に供給
されており、参照位置計算手段22の出力s22は参照
画素値取得手段23に供給されている。また、参照画素
値取得手段23の出力s23−1は参照フレームメモリ
24に供給されており、外部から入力される参照フレー
ム画素値信号s2−2は参照フレームメモリ24に供給
されており、参照フレームメモリ24の出力s24は参
照画素値取得手段23に供給されており、参照画素値取
得手段23の出力s23−2は外部端子に供給されてい
る。
【0006】以下、「画素位置」は画像上の画素(輝度
データ)が存在する位置の座標を示し、「位置」は画像
上の任意の位置を示すものとして説明する。従って、
「位置」は「画素位置」と「画素位置」の間で画素が存
在しない座標も示すことができる。
【0007】図2に示す動き補償部において、予測位置
生成手段20は、注目画像上で取りうる全ての画素位置
を予め決められた順番で逐次生成し、予測画素位置s2
0として出力する。
【0008】MV取得手段21は、外部より1フレーム
毎に入力される領域(ブロック)毎動きベクトル信号s
2を保持し、入力される画素位置s20に対応する動き
ベクトルs21を出力する。このような動き補償におい
ては、領域(ブロック)の形状と位置が予め固定されて
いるので、座標の属する領域は一意に特定でき、該領域
の動きベクトルを選択できる。また、動きベクトルは実
数精度をとりうる。
【0009】参照位置計算手段22は、注目画像上の画
素位置s20に動きベクトルs21を足した参照画像上
の位置を求め、参照位置s22として出力する。参照フ
レームメモリ24は、外部より1フレーム毎に入力され
る参照フレーム画素値信号s2−2を内蔵するメモリに
保持し、入力される画素位置s23−1の画素値s24
を出力する。
【0010】参照画素値取得手段23は、参照位置s2
2の画素値を参照フレームメモリ24から読み出し、予
測画素値s23−2として出力する。ここで、参照位置
s22が画素が存在する(整数精度の)位置であれば、
参照画素値取得手段23は、参照位置s22を画素位置
s23−1としてそのまま出力して、参照フレーム24
から参照位置s22の画素値s24を読み出し、この画
素値を参照位置s22における予測画素値s23−2と
して出力する。また、参照位置s22が画素が存在しな
い位置であれば、直接に参照フレームに参照位置s22
の画素値が存在しないため、参照画素値取得手段23
は、予め決められた方法で参照位置s22の近傍の画素
が存在する(整数精度の)参照画素位置を複数求め、そ
れら参照画素位置を逐次画素位置s23−1として出力
して参照フレーム24から画素位置s23−1の位置の
画素値s24を逐次読み出し、読み出した画素値s24
の平均値を参照位置s22における予測画素値s23−
2として出力する。
【0011】このように動き補償された予測画素値は、
予測画像として上述の動き補償符号化装置に供給され、
この動き補償符号化装置において注目画像との差分画像
が求められ、この差分画像が例えばDCT変換された後
量子化され、この量子化された差分画像と上述の動きベ
クトルs21等が符号化されて出力される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の動き補償符号化
装置では、注目画像に対する予測画像を作成するとき
に、符号装置側で動きの単位となる領域が注目画像上に
設定されるため、符号化装置側で設定した領域形状とそ
の位置を復号化装置側に伝送あるいは通知(以下、単に
伝送という。)する必要がある。
【0013】このため、従来は上述の動き補償のように
ブロックの形状と位置を固定とし、符号化装置側から復
号化装置側に領域形状と位置を伝送する必要が無いよう
にすることが一般的であった。
【0014】この場合、符号化の際に用いた動きの単位
となる領域の形状及び位置と実際の動領域の形状及び位
置が異なることになり、1つの単位領域の中に2つ以上
の実際の動領域が含まれてしまい、それらが同じ動きに
従って動き補償されてしまうという問題がある。
【0015】また、参照画像上での実際の動領域の形状
を検出せずにブロック単位で動き補償を行っているた
め、特に動領域の境界付近の位置の画素値を参照しよう
とする際に、別の動領域に属する画素値を同時に取得し
て、これらの画素値を用いて誤った画素値の補間等を行
ってしまう虞があり、特に動領域の境界で画素値が大き
く変化する位置で予測画像の精度が劣化する問題があ
る。
【0016】このような問題を回避するために、注目画
像上の動領域の形状と位置を符号化装置で検出し、復号
化装置側へこれを伝送する方法が考えられるが、この場
合、動領域の形状と位置を示すデータを伝送する必要が
生じ、特に伝送路のビットレートが遅い場合等には、全
伝送データに占める動領域の形状と位置を示すデータの
比率が突出してしまうため、これに応じて伝送する画像
データのデータ量を低減させる必要が生じ、高効率な符
号化が行えなくなる問題がある。
【0017】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであり、高精度な動き補償を行うことができ
る動き補償装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動き補償装
置は、外部から供給される参照画像上の参照位置を生成
する参照位置生成手段と、参照画像上の動領域の形状を
示す情報を保持する参照領域形状保持手段と、参照画像
上の動領域毎に外部から供給される動き指標から参照位
置生成手段からの参照位置に対応する動き指標を取得す
る動き指標取得手段と、動き指標取得手段により取得さ
れた動き指標から動領域の移動先の位置を求め、参照位
置を再計算する参照位置再計算手段と、参照画像上の参
照位置再計算手段により再計算された参照位置の画素値
を取得する参照画素値取得手段と、参照画素値取得手段
により取得された画素値に基づいて予測画像を作成する
予測画像作成手段とを備えている。
【0019】また、参照画像上の動領域毎に供給される
動き指標が動きベクトルからなる場合には、参照位置再
計算手段が参照画像上の画素位置を外部から供給される
注目画像上の位置に対応させる動きベクトルを使って注
目画像上の画素位置を参照画像上の位置に対応させる動
きベクトルを近似的に求めることにより参照位置の再計
算を行う構成としてもよい。
【0020】あるいは、参照画像上の動領域毎に供給さ
れる動き指標がアフィン変換で表されるアフィン動きか
らなる場合には、動き指標取得手段が外部から供給され
るアフィン動きから参照位置に対応するアフィン動きを
取得し、参照位置再計算手段が動き指標取得手段により
取得されたアフィン動きから動領域の移動先の位置を求
め、参照位置を再計算する構成としてもよい。また、こ
の場合は、参照位置再計算手段が参照画像上の単位領域
をアフィン動きに基づいてアフィン変換したときの注目
画像上の領域を求め、注目画像上の領域内の画素位置に
アフィン変換に対応する逆アフィン変換を施して得られ
る参照画像上の位置を求め、注目画像上の画素位置を参
照画像上の位置に対応させるアフィン動きを得ることに
より参照位置の再計算を行う構成としてもよい。
【0021】また、参照画素値取得手段が参照位置再計
算手段により再計算された参照位置に直接対応する画素
値が存在しない場合に、参照位置の周囲の画素位置を
得、参照領域形状保持手段を参照して参照位置の周囲の
画素位置の画素が動領域に属するか否かを判定し、動領
域に属する画素の画素値のみを補間して参照位置の画素
値を取得する構成としてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態に
係る動き補償符号化装置の要部の構成を示すブロック図
である。この動き補償符号化装置は、画像伝送装置、画
像記録装置あるいは画像処理装置等に用いられ、動画像
の(高能率)符号化を行うものである。
【0023】この動き補償符号化装置は、図1に示すよ
うに、スイッチSW1を介して供給されるブロック化さ
れた画像データを例えばDCT変換(離散コサイン変
換)する変換器1と、変換器1によりDCT変換された
画像データを量子化する量子化器2と、量子化器2によ
り量子化された画像データを逆量子化する逆量子化器3
と、変換器1と逆の変換、例えば逆DCT変換を行う逆
変換器4と、この逆変換器4から加算部5を介して供給
される画像データを保持するフレームメモリ6と、外部
から供給された画像データとフレームメモリ6に記憶さ
れた画像データとから動領域の形状と動きベクトルを検
出する動きベクトル検出部7と、動きベクトル検出部7
により検出された動領域の形状と動きベクトルに基づい
てフレームメモリ6に記憶されている画像データに動き
補償を施す動き補償部8と、動き補償された画像データ
を加算部5に供給するか否かを選択するスイッチSW2
と、外部から供給される画像データと動き補償部8から
の画像データとの差を求める減算部9と、スイッチSW
1、2による切り換え、量子化器2の量子化ステップ等
を制御する符号化制御部Cntlとを備えている。
【0024】以下、「画素位置」は画像上の画素(輝度
データ)が存在する座標を示し、「位置」は画像上の任
意の座標を示すものとして説明する。従って、「位置」
は「画素位置」と「画素位置」の間で画素が存在しない
座標も示すことができる。
【0025】動き補償部8は、さらに詳細には、図3に
示すように、参照画像上の参照位置を生成する参照位置
生成手段10と、参照画像上の動領域の形状を保持する
参照領域マップメモリ17と、参照位置での動きベクト
ルを読み出すMV取得手段11と、動きベクトルから移
動先の位置を求め、参照位置を再計算する参照位置再計
算手段12と、参照フレームの画素値を保持する参照フ
レームメモリ14(図1中のフレームメモリ6に相当)
と、参照位置の画素値を取得する参照画素値取得手段1
3と、予測フレームを作成する予測フレーム作成手段1
5と、予測フレームの画素値を格納する予測フレームメ
モリ16とを備えている。
【0026】参照位置生成手段10の出力s10は参照
領域マップメモリ17と参照位置再計算手段12に供給
されており、参照領域マップメモリ17の出力s17−
1はMV取得手段11と参照画素値取得手段13に供給
されている。また、動きベクトル検出部7から供給され
る参照画像上の動領域の形状を示す参照領域マップ信号
s1−3、領域毎動きベクトル信号s1−1はそれぞれ
参照領域マップメモリ17、MV取得手段11に供給さ
れており、MV取得手段11の出力s11は参照位置再
計算手段12に供給されている。この参照位置再計算手
段12の出力s12−1は参照画素値取得手段13に供
給されており、他の出力s12−2は予測フレーム作成
手段15に供給されている。参照画素値取得手段13の
出力s13−1は参照フレームメモリ14と参照領域マ
ップメモリ17に供給されており、参照領域マップメモ
リ17の出力s17−2は参照画素値取得手段13に供
給されており、上述の図1に示す加算部5から供給され
る参照フレーム画素値信号s1−2は参照フレームメモ
リ14に供給されている。この参照フレームメモリ14
の出力s14は参照画素値取得手段13に供給されてお
り、参照画素値取得手段13の出力s13−2は予測フ
レーム作成手段15に供給されており、予測フレーム作
成手段15の出力s16は予測フレームメモリ16を介
して上述の図1に示す減算部9に供給されている。
【0027】このような構成の動き補償符号化装置で
は、フレーム間の動き補償を行わず、同一の画像フレー
ム内で符号化を行う場合には、符号化制御部Cntlは
図1中の各スイッチSW1、SW2の上側の被選択端子
が選択されるようにスイッチSW1、SW2による切り
換えを制御する。この場合、外部の機器から供給された
画像データは直接変換器1に供給され、変換器1により
DCT変換された後、量子化器2により量子化されて符
号化部等に供給される。
【0028】また、フレーム間の動き補償を行って動き
補償符号化を行う場合には、符号化制御部Cntlは図
1中の各スイッチSW1、SW2の下側の被選択端子が
選択されるようにスイッチSW1、SW2による切り換
えを制御する。
【0029】この場合、外部から画像データが供給され
ると、動きベクトル検出部7は供給された画像データと
フレームメモリ6に記憶された前フレームの画像データ
とから動領域の形状と各動領域の動きベクトルを検出し
て動き補償部8に供給する。この動きベクトル検出部7
が検出する動きベクトルは、従来の動き補償に用いられ
る動きベクトルと時間的に逆方向で、例えばフレームメ
モリ6に記憶された前フレームの画像データ(参照画
像)上で動きベクトル検出部7が同時に検出する領域に
最もマッチする領域を外部から供給された現フレームの
画像データ(注目画像)上を走査して検出されている。
【0030】動き補償部8は動きベクトル検出部7から
動領域の形状と動きベクトルが供給されると、この動領
域の形状と動きベクトルに従ってフレームメモリ6に記
憶されている前フレームの画像データに動き補償を施し
て減算部9及びスイッチSW2に供給する。
【0031】減算部9は、動き補償部9から供給される
動き補償された予測画像(参照画像)とバッファあるい
は遅延手段等を介して供給された現フレームの画像デー
タとの差を求め、この差の画像データをスイッチSW1
を介して変換器1に供給する。この差の画像データは、
変換器1により、例えばDCT変換され、量子化器2に
より量子化されて符号化部等に出力される。また、この
量子化器2により量子化された画像データは、逆量子化
器3で逆量子化され、逆変換器4で逆DCT変換されて
加算部5に供給される。
【0032】上述のように動き補償部8で動き補償され
た画像データはスイッチSW2を介して加算部5にも供
給され、逆変換器4で逆DCT変換された画像データと
加算されて再度フレームメモリ6に格納される。この画
像データは次のフレームの画像データが供給された際
に、動きベクトル検出部7による動きベクトルの検出、
動き補償部8による動き補償等に使用される。
【0033】ここで、上述の動き補償部8による動き補
償動作をさらに詳細に説明する。図3に示す参照位置生
成手段10は、参照画像上で取りうる全ての画素位置を
所定の順序で逐次生成し、参照画素位置s10として出
力する。
【0034】参照領域マップメモリ17は上述の図1に
示す動きベクトル検出部7から1フレーム毎に入力され
る参照領域マップ信号s1−3を保持する。参照領域マ
ップメモリ17に記憶される参照マップは参照画像中の
動領域の形状と配置を表すものであり、参照画像上の画
素位置ごとに付与された当該画素が所属する領域を一意
に特定する領域ナンバーからなる。
【0035】参照領域マップメモリ17は参照画素位置
s10が入力されると、この参照画素位置s10に対応
する領域ナンバーs17−1を出力し、参照画素位置s
13−1が入力されると、この参照画素位置s13−1
に対応する領域ナンバーs17−2を出力する。
【0036】MV取得手段11は、図1に示す動きベク
トル検出手段7から1フレーム毎に入力される領域毎動
きベクトル信号s1−1を保持し、この領域毎動きベク
トル信号s1−1中から参照マップメモリ17から供給
される領域ナンバーs17−1によって特定される領域
の動きベクトルs11を選択して出力する。
【0037】参照座標再計算手段12は、図4に示すよ
うに、まず参照画像上の画素位置s10に動きベクトル
s11を加えた注目画像上の位置pを求め、位置pを代
表する画素位置として、pの最近傍の画素位置s12−
2を求めて出力する。同時に、予測画素位置s12−2
に動きベクトルs11を減じた参照画像上の位置s12
−1を求めて出力する。動きベクトルを使った動き補償
では動領域は形状を変えずに移動するので、参照画像上
の任意の位置がその最近傍の画素位置の属する領域に属
すると考えた場合、動領域の移動後の画素位置s12−
2と位置pは同じ領域に属している。従って、参照画像
上の画素位置s10を動きベクトルs11により位置p
へ移動する事を参照画像上の位置s12−1を動きベク
トルs11により位置s12−2へ移動する事で近似す
る。
【0038】参照フレームメモリ14(フレームメモリ
6)は、上述の図1に示す加算部5から1フレーム毎に
入力される参照フレーム画素値信号s1−2(画像デー
タ)を保持し、参照画素値取得手段13から供給される
画素位置s13−1の画素値s14を出力する。
【0039】参照画素値取得手段13は、参照位置s1
2−1の画素値を参照フレームメモリ14から読み出
し、予測画素値s13−2として出力する。参照位置s
12−1が画素の存在する画素位置であれば、参照位置
s12−1を参照画素位置s13−1としてそのまま出
力して参照フレーム14から画素値s14を読み出し、
この画素値をs12−1における予測画素値s13−2
として出力する。参照位置s12−1が画素の存在しな
い位置であれば、直接に参照フレームに参照位置s12
−1の画素値が存在しないため、予め決められた方法で
参照位置s12−1の近傍の画素位置を複数求め、求め
た画素位置を逐次参照画素位置s13−1として出力
し、参照画素位置s13−1の属する領域の領域ナンバ
ーs17−2を参照マップメモリ17から、参照画素位
置s13−1の画素値を逐次読み出す。
【0040】このようにして複数の参照画素位置s13
−1と、これらの参照画素位置s13−1に対応する領
域ナンバーs17−2と画素値s14とからなる組み合
わせの内、領域ナンバーs17−2が領域ナンバーs1
7−1と異なる組み合わせを除外し、除外されなかった
組み合せの画素値s14の平均値を求める。この平均値
は、例えば予め定められた方法により、各組み合わせの
画素値の重み付けを行って平均値を求める。このように
求められた平均値を参照位置s12−1における予測画
素値s13−2として出力する。
【0041】この予測画素値s13−2を求める重み付
け平均値の計算方法では、図5に示すように、画素位置
s10が参照座標再計算手段12により画素の存在しな
い参照位置s12−1に再計算されたときの、参照位置
s12−1の近傍の画素位置s13−1、例えば図5中
のA、B、C、Dの4点の画素位置における画素値を用
いて平均値を求めるようになっている。
【0042】このとき、参照画素値取得手段は、各点
A、B、C、Dの画素位置に対応する領域ナンバーS1
7−2を参照領域マップメモリ17から読み出して各点
が属する領域を検出し、画素位置s10と同一の領域に
属する点のみを選択する。例えば上述の図5に示す場合
では、点A、点Bは領域xに属し、点C、点Dは領域o
に属しており、画素位置s10の属する領域oと同じ点
C、点Dの2点に対する参照画素値s14のみを選択す
る。
【0043】選択された点の画素値の平均を求める方法
としては、例えば参照位置s12−1と各画素位置s1
3−1の距離に反比例する重みを各画素位置に対応する
参照画素値s14へかけて予測画素値s13−2を求め
る方法がある。
【0044】具体的には、図5に示す場合では、位置s
12−1と点Cの距離をDis(C)、位置s12−1
と点Dの距離をDis(D)、点Cの参照画素値s14
をPel(C)、点Dの参照画素値s14をPel
(D)とすると、予測画素値Pel(予画素値s13−
2)は、次式で表される。
【0045】
【数1】 ところで、予測フレームメモリ16は、注目画像(外部
から供給された現フレームの画像データ)と同サイズの
記憶領域を備えており、予測フレーム作成手段15は、
1フレーム分の予測フレーム作成を開始する前に、予測
フレームメモリ16上の全ての画素位置の画素値を画素
値としての定義域外の定数NULL(空白を示す値)に
リセットしておく。
【0046】そして、注目画像上の画素位置s12−2
と、この画素位置s12−2に対応する予測画素値s1
3−2の値が供給されると、予測フレーム生成手段15
は、供給された画素位置s12−2に対応する予測フレ
ームメモリ16上の画素値rを読み出す。予測フレーム
生成手段15は、この画素値rがNULLである場合に
は、この画素値rを読み出した予測フレームメモリ16
上の画素位置に上述のように求めた予測画素値s13−
2を記録し、画素値rがNULLでない場合には予測画
素値s13−2と画素値rの平均値を記録する。
【0047】1フレーム分の予測フレーム作成が終了す
ると、予測フレーム作成手段15は、所定の順序で予測
フレームメモリ16上の画素値が読み出され、予測フレ
ーム信号s16として出力されるように予測フレームメ
モリ16からの読み出しを制御する。
【0048】ここで、上述のような1フレーム分の予測
フレームの作成が終了した時に、画素値としてNULL
が記録された画素位置は、予測画素値が得られなかった
画素位置であり、例えば動物体の背面に隠れていた領域
が時間の経過により現れた場合や、パン、ティルト等の
画面全体の移動により画面端から新たに現れた領域等の
予測不能の画像データが存在する画素位置であるとみな
すことができる。従って、このような画素位置の予測画
素値を作成せず、符号化時にフレーム内符号化を行った
り、あるいはこのような画素位置の周辺の位置で予測画
素値が得られた位置の画素値を用いて画素値の補間によ
り予測画素値を求める等といった処理を行う。
【0049】以上説明したように、この第1の実施形態
に係る動き補償符号化装置では、動き補償部8において
参照マップメモリ17に保持されている参照領域マップ
に従って動き補償を行っているため、動きベクトル検出
部7等によって検出された実際の動領域を動き補償の単
位とすることができる。従って、例えば動領域の形状を
矩形状の領域により近似した場合等のように、2つ以上
の動領域が同じ動きに従って動き補償されることを回避
でき、高精度な動き補償を行うことができ、効率的な符
号化を行うことができる。
【0050】また、上述のような構成の動き補償部と、
上述のようにフレームメモリ6に記憶されている画像デ
ータ(参照画像)と外部から供給された画像データ(注
目画像)間で動領域の形状と動きベクトルを検出する上
述の動きベクトル検出部7を画像データの符号化を行う
符号化装置と画像データの復号化を行う復号化装置の両
方に備える構成とすれば、復号装置側において、供給さ
れた画像データ(参照画像及び注目画像)のみを用いて
動領域の形状を示す上述の参照領域マップ信号を作成す
ることができるため、動領域の形状等を示すデータを伝
送する必要がなくなる。従って、データ伝送量を増加さ
せずに、上述のような動領域の形状に合わせた高精度の
動き補償を行うことができる。
【0051】また、この動き補償部では、上述のように
参照画素値取得手段13が複数の画素の画素値を用いて
動き補償を行った予測画素値を求める際に、参照領域マ
ップを参照して、当該複数の画素の各々が当該動き補償
に係る動領域に属するか否かを判定し、当該動領域に属
する画素の画素値のみを用いて予測画素値を求めている
ため、1つの予測画素値を得るために別の動領域に属す
る画素値を用いて画素値を補間することを抑止すること
ができる。従って、予測画像の乱れを防止することがで
きる。
【0052】本発明の第2の実施形態に係る動き補償符
号化装置は、図1に示す動き補償装置と同様に構成され
ている。この動き補償符号化装置は、上述の図3に示す
動き補償部8の代わりに、図6に示す構成の動き補償部
8’を備えている。この図6では、上述の図3に示す動
き補償部8と同様な構成要素は同一の符号で示されてい
る。
【0053】また、この第2の実施例に係る動き補償符
号化装置では、図1に示す動きベクトル検出手段7に相
当する動きベクトル検出手段(以下、単に動きベクトル
検出手段7’という。)がフレームメモリ6に記憶され
た画像データ(参照画像)と外部から供給される画像デ
ータ(注目画像)とから動領域の形状及びアフィン動き
を検出するようになっている。
【0054】動き補償部8’は、図3に示すMV取得手
段11に代えて、参照画像上の参照位置でのアフィン動
き(写像の一種であるアフィン変換によって表される動
き)を読み出すアフィン動き取得手段31を備え、参照
位置再計算手段12に代えて、アフィン動きから移動先
の位置を求め、参照位置を再計算する参照位置再計算手
段32を備えている。
【0055】参照位置生成手段10の出力s10は参照
領域マップメモリ17と参照位置再計算手段32に供給
されており、参照領域マップメモリ17の出力s17−
1はアフィン動き取得手段31と参照画素値取得手段1
3に供給されている。また、動きベクトル検出手段7’
からの参照領域マップ信号s1−3、アフィン動き信号
s3−1はそれぞれ参照領域マップメモリ17、アフィ
ン動き取得手段31に供給されている。このアフィン動
き取得手段31の出力s31は参照位置再計算手段32
に供給されており、この参照位置再計算手段32の出力
s12−1は参照画素値取得手段13に供給されてお
り、参照位置再計算手段32の出力s12−2は予測フ
レーム作成手段15に供給されている。参照画素値取得
手段13の出力s13−1は参照フレームメモリ14と
参照領域マップメモリ17に供給されており、参照領域
マップメモリ17の出力s17−2は参照画素値取得手
段13に供給されており、上述の図1に示す加算部5か
ら供給される参照フレーム画素値信号s1−2は参照フ
レームメモリ14に供給されており、参照フレームメモ
リ14の出力s14は参照画素値取得手段13に供給さ
れており、参照画素値取得手段13の出力s13−2
が、予測フレーム作成手段15に供給されており、予測
フレーム作成手段15の出力s16は予測フレームメモ
リ16を介して上述の図1に示す減算部9に供給されて
いる。
【0056】このように構成された動き補償符号化装置
では、動きベクトル検出部7’は、フレームメモリ6に
記憶された画像データと外部から供給された画像データ
とからアフィン動き及び動領域を検出し、検出したアフ
ィン動きを示すアフィン動き信号と動領域の形状を示す
参照領域マップ信号を動き補償部8’に供給する。
【0057】動き補償部8’は、動きベクトル検出部7
から供給されたアフィン動き信号と参照領域マップ信号
に基づいてフレームメモリ6(参照フレームメモリ1
4)に保持されている参照画像に動き補償を施して出力
する。
【0058】具体的には、動き補償部8’のアフィン動
き取得手段31は、動きベクトル検出部7’から1フレ
ーム毎に供給される領域毎アフィン動き信号s3−1を
保持し、参照位置生成手段10から供給される参照画素
位置s10に基づいて参照領域マップメモリ17から供
給される領域ナンバーs17−1によって特定される動
領域のアフィン動きs31を保持した領域毎アフィン動
き信号s3−1から選択して参照位置再計算手段32に
供給する。
【0059】ここで、動きベクトル7’から供給される
上述の領域毎アフィン動き信号s3−1は、ある動領域
の移動を並行移動モデル上で表現していている従来の動
きベクトルと異なり、動領域の移動を並行移動、回転、
歪み、縮小・拡大で表現できるアフィン動きモデル上の
動きを示す信号である。アフィン動きは、例えば6つの
パラメータ(a、b、c、d、e、f)による次式によ
り表される。
【0060】
【数2】 この(2)式は位置(x、y)を(x+Vx、y+V
y)へ移動させるものであり、ある動領域内の任意の位
置のアフィン動きは(a、b、c、d、e、f)の6つ
のパラメータにより一意に決定することができる。動き
ベクトル検出部7’から供給されるアフィン動き信号s
3−1は、この6つのパラメータ(6自由度)に相当す
る情報を持つもの、あるいは自由度を限定して6つのパ
ラメータのいくつかを省略したものである。これには、
いくつかのパラメータがある変数(他のパラメータであ
る場合も含む)の関数となっている場合も含まれる。
【0061】参照座標再計算手段32は、参照画像上の
参照画素位置s10が代表する部分動領域pがアフィン
動きs31により移動された注目画像上の部分動領域
p’を求める。具体的には、参照座標再計算手段32
は、まず、図7に示す参照画素位置s10を(x、y)
としたときの4つの点a(x−0.5、y−0.5)、
b(x+0.5、y−0.5)、c(x−0.5、y+
0.5)、d(x+0.5、y+0.5)を求め、これ
らの4つの点a、b、c、dをアフィン動きs31によ
って移動した4つの点a’、b’、c’、d’を求め
る。
【0062】部分動領域p’は4つの点a、b、c、d
を頂点に持つ矩形であり、部分動領域p’は4つの点
a’、b’、c’、d’を頂点に持つ4辺形となる。部
分動領域pに属する任意の位置の点は必ず部分動領域
p’の中に移動するので、参照位置再計算手段32は部
分動領域p’に属する全ての画素位置をa’、b’、
c’、d’を使って求め、これらの画素位置を部分動領
域p’を代表する予測画素位置s12−2として出力す
る。
【0063】図7に示す場合では、画素位置lとmとn
がそれぞれ予測画素位置s12−2となる。また、計算
の結果予測画像位置s12−2となる画素位置が存在し
ない場合(例えば部分動領域pが画素間の間隔以下程度
に縮小された場合等)には、参照位置再計算手段32は
予測画素位置s12−2、後述の位置s12−1として
何も出力せずに処理を終了する。
【0064】最後に、参照位置再計算手段32は予測画
素位置s12−2を後述するアフィン動きs31と逆方
向のアフィン動きs31’によって移動した参照画像上
の位置s12−1を求めて参照画素値取得手段13に供
給する。
【0065】参照位置再計算手段32は、参照位置生成
手段10から供給された参照画素位置s10毎に、上述
のような動作を繰り返し、求めた位置s12−1を順
次、参照画素値取得手段13に供給する。
【0066】参照画素値取得手段13は上述の第1の実
施形態と同様に参照位置再計算手段32から供給された
位置に対応する画素値を参照フレームメモリ14から読
み出し、予測画素値s13−2として出力する。
【0067】特異なアフィン動きを除き、任意のアフィ
ン動きs31は正負逆向きのアフィン動きs31’を持
ち、位置xがs31により位置x’へ移動する時、位置
x’は逆アフィン動きs31’によりxへ移動する。特
異なアフィン動きs31を持つ動領域を動き補償するこ
とは不可能なので不定領域とみなし、特異なアフィン動
きs31による参照位置s10の再計算を中断する。例
えば、アフィン動きs31が、(1)式、(2)式の表
現の6パラメータ(a、b、c、d、e、f)に相当す
る情報を持つものであるとき、(3)式が成り立てば特
異なアフィン動きであると判定でき、また、アフィン動
きs31’は(4)式にある(A、B、C、D、E、
F)に相当する情報を持つものとして定義できる。
【0068】
【数3】
【数4】 上述のように参照画素値取得手段13から予測画素値s
13−2が供給されると、予測フレーム作成手段15
は、上述の第1の実施形態と同様に予測フレームメモリ
16上の画素位置s12−2に上述のように求めた予測
画素値s13−2を記録し、1フレーム分の予測フレー
ム作成が終了すると、所定の順序で予測フレームメモリ
16上の画素値が読み出され、予測フレーム信号(予測
画像)s16として出力されるように予測フレームメモ
リ16からの読み出しを制御する。このように読み出さ
れた予測画像は上述の図1に示す減算部9に供給されて
外部から供給された画像データとの差分を求めるために
使用される。
【0069】ところで、上述の第1の実施形態のよう
に、注目画像上の動領域の形状と位置を符号化装置で検
出し、このような動画像の形状と位置に従って、動き補
償する領域の形状を実際の動領域に一致させるようにし
ても、動領域の画像データを領域毎動きベクトルで動き
補償しただけでは、各動領域が平行移動した予測画像し
か作成することができないため、このような動き補償で
は拡大・縮小や回転等を伴うような動きに適応した予測
画像を生成することはできず、精度の良い予測画像が得
られない。
【0070】この第2の実施形態に係る符号化装置で
は、第1の実施形態で示した効果に加えて、動き補償部
8’において動領域の歪み、拡大・縮小等の動きを表現
することができるアフィン動きに基づいて動き補償を行
うことができるため、精度の高い予測画像を生成するこ
とができる。従って、このような精度の高い予測画像を
用いて予測符号化を行うことにより、生成される符号量
を低減させることができる。
【0071】また、上述のような構成を動き補償部を、
上述の動きベクトル検出手段7’のようにアフィン動き
モデル上での動きを検出できる動き検出装置を符号化装
置、復号化装置に共に設けることにより、アフィン動き
及び動領域を示すデータを伝送しなくてもこれらを復号
化装置側で検出して画像データの再生を行うことができ
るため、符号化装置から復号化装置に伝送すべきデータ
を減少させることができる。
【0072】なお、上述の実施形態では本発明に係る動
き補償装置を動画像の符号化を行う動き補償符号化装置
に適用した場合について説明したが、本発明に係る動き
補償装置を上述のような符号化器により符号化された画
像データを復号化する動き補償復号化装置おいて動き補
償を行う動き補償復号化にも適用することができる。
【0073】
【発明の効果】本発明に係る動き補償装置では、動き指
標取得手段が参照画像上の動領域毎に外部から供給され
る動き指標の中から、参照位置生成手段からの参照位置
に対応する動き指標を取得し、参照位置再計算手段が、
動き指標取得手段により取得された動き指標から動領域
の移動先の位置を求めて参照位置を再計算し、参照画素
値取得手段が参照画像保持手段から参照位置再計算手段
により再計算された参照位置の画素値を取得し、さら
に、予測画像作成手段が参照画素値取得手段により取得
された画素値に基づいて予測画像を作成することによ
り、実際の動領域の形状に応じて動き補償を行うことが
でき、動き補償の精度を向上させることができる。この
ため、このような動き補償を行って符号化を行うことに
より効率的な符号化を行うことができる。
【0074】また、参照画像上の動領域毎に供給される
動き指標が動きベクトルからなる場合に、参照位置再計
算手段が参照画像上の画素位置を外部から供給される注
目画像上の位置に対応させる動きベクトルを使って注目
画像上の画素位置を参照画像上の位置に対応させる動き
ベクトルを近似的に求めることにより参照位置の再計算
を行う構成とすることにより、参照位置の再計算を容易
に行うことができる。
【0075】また、参照画像上の動領域毎に供給される
動き指標がアフィン変換で表されるアフィン動きからな
る場合には、動き指標取得手段が外部から供給されるア
フィン動きから、参照位置生成手段からの参照位置に対
応するアフィン動きを取得し、参照位置再計算手段が動
き指標取得手段により取得されたアフィン動きから動領
域の移動先の位置を求め、参照位置を再計算する構成と
することにより、拡大・縮小や回転等を伴うような動き
に適応した動き補償を行うことができる。従って、この
ような動き補償により精度の高い予測画像を生成するこ
とができ、このような精度の高い予測画像を用いて予測
符号化を行うことにより、生成される符号量を低減する
ことができる。
【0076】また、この場合に、参照位置再計算手段が
参照画像上の単位領域をアフィン動きに基づいてアフィ
ン変換したときの注目画像上の領域を求め、注目画像上
の領域内の画素位置にアフィン変換に対応する逆アフィ
ン変換を施して得られる参照画像上の位置を求め、注目
画像上の画素位置を参照画像上の位置に対応させるアフ
ィン動きを得ることにより参照位置の再計算を行う構成
とすれば、参照位置の計算を容易に行うことができる。
【0077】また、参照画素値取得手段が参照位置再計
算手段により再計算された参照位置に直接対応する画素
値が存在しない場合に、参照位置の周囲の画素位置を
得、参照領域形状保持手段を参照して参照位置の周囲の
画素位置の画素が動領域に属するか否かを判定し、動領
域に属する画素の画素値のみを補間して参照位置の画素
値を取得する構成とすることにより、他の動領域に属す
る画素値を用いて画素値を補間することを防止すること
ができ、予測画像の乱れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る動き補償符号
化装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】 従来の動き補償符号化装置を構成する動き補
償部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】 上記本発明の第1の実施形態に係る動き補償
符号化装置を構成する動き補償部の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図4】 上記動き補償部による動き補償動作を示す図
である。
【図5】 上記動き補償部による動領域の検出を示す図
である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る動き補償符号
化装置を構成する動き補償部の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】 上記動き補償部による動き補償動作を示す図
である。
【符号の説明】
1 変換器、2 量子化器、3 逆量子化器、4 逆変
換器、5 加算部、6フレームメモリ、7 動きベクト
ル検出部、8 動き補償部、9 減算部、10参照位置
生成手段、11 動きベクトル(MV)取得手段、12
参照位置再計算手段、13 参照画素値取得手段、1
4 参照フレームメモリ(フレームメモリ6)、15
予測フレーム作成手段、16 予測フレームメモリ、1
7 参照領域マップメモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から供給される参照画像上の参照位
    置を生成する参照位置生成手段と、 上記参照画像上の動領域の形状を示す情報を保持する参
    照領域形状保持手段と、 上記参照画像上の動領域毎に外部から供給される動き指
    標から上記参照位置生成手段からの参照位置に対応する
    動き指標を取得する動き指標取得手段と、 該動き指標取得手段により取得された動き指標から上記
    動領域の移動先の位置を求め、参照位置を再計算する参
    照位置再計算手段と、 上記参照画像上の上記参照位置再計算手段により再計算
    された参照位置の画素値を取得する参照画素値取得手段
    と、 該参照画素値取得手段により取得された画素値に基づい
    て予測画像を作成する予測画像作成手段とを備えること
    を特徴とする動き補償装置。
  2. 【請求項2】 上記参照画像上の動領域毎に供給される
    動き指標が動きベクトルからなり、 上記参照位置再計算手段は、上記参照画像上の画素位置
    を外部から供給される注目画像上の位置に対応させる上
    記動きベクトルを使って注目画像上の画素位置を参照画
    像上の位置に対応させる動きベクトルを近似的に求める
    ことにより上記参照位置の再計算を行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の動き補償装置。
  3. 【請求項3】 上記参照画像上の動領域毎に供給される
    動き指標がアフィン変換で表されるアフィン動きからな
    り、 上記動き指標取得手段は、外部から供給されるアフィン
    動きから上記参照位置生成手段からの参照位置に対応す
    るアフィン動きを取得し、 上記参照位置再計算手段は、上記動き指標取得手段によ
    り取得されたアフィン動きから上記動領域の移動先の位
    置を求め、参照位置を再計算することを特徴とする請求
    項1に記載の動き補償装置。
  4. 【請求項4】 上記参照位置再計算手段は、上記参照画
    像上の単位領域を上記アフィン動きに基づいてアフィン
    変換したときの注目画像上の領域を求め、該注目画像上
    の領域内の画素位置に上記アフィン変換に対応する逆ア
    フィン変換を施して得られる参照画像上の位置を求め、
    注目画像上の画素位置を参照画像上の位置に対応させる
    アフィン動きを得ることにより上記参照位置の再計算を
    行うことを特徴とする請求項3に記載の動き補償装置。
  5. 【請求項5】 上記参照画素値取得手段は、上記参照位
    置再計算手段により再計算された参照位置に直接対応す
    る画素値が存在しない場合に、 上記参照位置の周囲の画素位置を得、 上記参照領域形状保持手段を参照して上記参照位置の周
    囲の画素位置の画素が動領域に属するか否かを判定し、 該動領域に属する画素の画素値のみを補間して上記参照
    位置の画素値を取得することを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれか1項に記載の動き補償装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008537391A (ja) * 2005-03-31 2008-09-11 ユークリッド・ディスカバリーズ・エルエルシー ビデオデータを処理する装置および方法
WO2017094216A1 (ja) * 2015-12-04 2017-06-08 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 画像復号方法、画像符号化方法、画像復号装置、画像符号化装置、及び画像符号化復号装置

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