JPH09307765A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

Info

Publication number
JPH09307765A
JPH09307765A JP8142301A JP14230196A JPH09307765A JP H09307765 A JPH09307765 A JP H09307765A JP 8142301 A JP8142301 A JP 8142301A JP 14230196 A JP14230196 A JP 14230196A JP H09307765 A JPH09307765 A JP H09307765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
pixel
image
processing
average value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8142301A
Other languages
English (en)
Inventor
Tooru Suinou
水納  亨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP8142301A priority Critical patent/JPH09307765A/ja
Publication of JPH09307765A publication Critical patent/JPH09307765A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏差値を用いて精度良く画像の地肌ノイズ除
去と孤立点除去を同時に実現する画像処理方法および装
置を提供する。 【解決手段】 画像入力A1、特徴量変換処理A2、適
応的エッジ処理A3、偏差値を用いたノイズ除去処理A
4、画像出力A5の順に処理する。偏差値を用いたノイ
ズ除去処理A4は、着目画素ブロック内の画素特徴量の
平均値を演算し、さらに、平均値に基づく各画素特徴量
の偏差値とを演算したのち、平均値と偏差値をそれぞれ
所定のしきい値thと比較して、地肌ノイズあるいは孤
立点を判定し、この判定結果に基づいて地肌ノイズ除去
処理と孤立点除去処理を一挙に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法およ
び装置に関し、より詳細には、地肌によるノイズあるい
は孤立点によるノイズを処理する画像処理方法および装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学式原稿読み取り機構を備える
画像処理装置としては、例えばデジタル複写装置、ファ
クシミリ、ファイリングシステム入力装置、CAD入力
装置等がある。こうした画像処理装置は、対象となる原
稿をスキャナなどの画像読み取り機構で読み取り、読み
取られた多値画像をプリンタあるいはディスプレイに出
力する構成となっているが、こうした光学的な読みとり
時に、原稿画像のノイズ、光量ムラ、コンタクトガラス
7の汚れ、CCDの感度ムラ等により、正規画像データ
にノイズが現われることがある。
【0003】とりわけ、原稿の地肌の濃淡がそのまま再
現されるため、出力画像中に地肌の汚れが目立ち見づら
い画像になる。こうしたノイズへの対策として、従来、
シェーディング補正や周辺画素の平均値を出力するとい
った工夫や、画像の孤立点認識によるノイズ除去が提案
されている。
【0004】例えば、特公昭63−67079号公報で
開示されているような、単位領域内の画素濃度の順序を
決定し、地肌汚れや孤立点除去などの画像ノイズ除去を
はかる技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
シェーディング補正では原稿画像のノイズは補正され
ず、また小領域あるいは画像全体における濃度の平均化
は、画像のノイズをある程度は低減させるものの、その
反面、画像のシャープさを失わせることになり、このた
め画像全体が不鮮明な感じとなるという問題点があっ
た。
【0006】また、孤立点認識によるノイズ除去には、
ノイズが規則的なものや周囲との濃度差がかなり大きい
孤立点とした場合、周期的なノイズ成分のパワースペク
トルはパワースペクトル空間においてある位置に集中す
るので、これを取り除くフーリエ変換した場合、及び小
領域において隣の画素と同じ濃度で繋がっている連結成
分持たないで数個の画素だけが濃度変化が大きいときそ
れをノイズと見做して取り除く場合とがある。
【0007】しかしながら、パワースペクトルを参照し
て取り除くことは通常の文字あるいは写真において、そ
のパワースペクトル成分がノイズとして見たパワースペ
クトル成分と同じでないことが条件であり、同じ時は、
例えば網点画像を孤立点と誤認識することになり、これ
らの誤認識により正規の入力画像を構成している網点画
像や小さな点などの欠落が生じるという欠点があった。
更に、このノイズ除去においては、孤立点の認識による
アルゴリズム及びハード構成が必要となり、リアルタイ
ムによるハード構成が困難となるという問題があった。
【0008】また、前記の特公昭63−67079号公
報開示による構成では、画素濃度のばらつきについて考
慮されていないためノイズ除去の精度改善に限界があ
る。また、画素濃度の順序を求めるための回路や機器構
成が複雑になるという不都合があった。
【0009】本発明は従来技術の前記のような課題や欠
点を解決するためなされたもので、その目的は偏差値を
用いて精度良く画像の地肌ノイズ除去と孤立点除去を同
時に実現する画像処理方法および装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る画像処理方法は、着目画素ブロック内の画
素特徴量の平均値と、前記平均値に基づく前記各画素の
特徴量の偏差値とを演算し、前記平均値が予め定めた第
1しきい値以下であり、かつ前記偏差値が予め定めた第
2しきい値以下であれば地肌処理を施すことを特徴とす
る。
【0011】あるいは、着目画素ブロック内の画素特徴
量の平均値と、前記平均値に基づく前記各画素の特徴量
の偏差値とを演算し、前記平均値が予め定めた第3しき
い値以下であり、かつ前記偏差値が予め定めた第4しき
い値以上であれば孤立点除去処理を施すことを特徴とす
る。
【0012】さらに、着目画素ブロック内の画素特徴量
の平均値と、前記平均値に基づく前記各画素の特徴量の
偏差値とを演算し、前記平均値が予め定めた第1しきい
値以下であり、かつ前記偏差値が予め定めた第2しきい
値以下であれば地肌処理を施し、また前記平均値が予め
定めた第3しきい値以下であり、かつ前記偏差値が予め
定めた第4しきい値以上であれば孤立点除去処理を施す
ことにより、地肌処理と孤立点除去処理を同時に一挙に
実施することを特徴とする。
【0013】前記の画像処理方法は、画素特徴量として
反射率、あるいは画素濃度を用いることで効果的に実現
される。さらに、前記偏差値を画素単位で重みづけする
ことにより算出することで、さらに効果的に実現され
る。
【0014】本発明に係る画像処理装置は、画像入力手
段と、画素特徴量処理手段と、エッジ処理手段と、ノイ
ズ処理手段と、画像出力手段を有し、前記ノイズ処理手
段は、着目画素ブロック内の画素特徴量の平均値と、前
記平均値に基づく前記各画素特徴量の偏差値とを、所定
のしきい値と比較し、前記比較結果に基づいて地肌と孤
立点を同時に処理する構成としたことを特徴とする。
【0015】あるいは本発明に係る画像処理装置は、前
記平均値ならびに偏差値が、画素単位で重みづけされた
ことを特徴とする。
【0016】本発明に係る画像処理方法ならびに画像処
理装置によれば、着目画素ブロック内の画素特徴量の平
均値と偏差値に基づき、平均値が第1しきい値以下であ
り、かつ偏差値が第2しきい値以下であれば地肌と判定
して地肌処理が施されるから、平均値のレベルが低く、
周囲も略同じ値として現れる地肌部分のイメージが効果
的に除去あるいは低減される。
【0017】あるいは、平均値が第3しきい値以下であ
り、かつ偏差値が第4しきい値以下であれば孤立点と判
定して除去処理が施されるから、平均値のレベルが低
く、かつ周囲に比して高い値として現れる孤立点のイメ
ージが効果的に除去される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係る画像処理
方法の一実施形態の構成を示す。同図において、A1は
画像入力、A2は特徴量変換処理、A3は適応的エッジ
処理、A4は偏差値を用いたノイズ除去処理、A5は画
像出力である。またthは、偏差値を用いたノイズ除去
処理A4で用いられるしきい値である。
【0019】まず画像入力A1で、原稿がCCDセンサ
等の光電変換機構から成るスキャナにより読み込まれて
発生した画像データは、反射率等の画素特徴量を載せて
いる。この画素特徴量は、特徴量変換処理A2において
例えば反射率リニアから濃度リニアへ変換され、ついで
適応的エッジ処理A3が施されたのち、偏差値を用いた
ノイズ除去処理A4においてノイズ除去処理が施され
る。
【0020】偏差値を用いたノイズ除去処理A4は、着
目画素ブロック内の画素特徴量の平均値を演算し、さら
に、平均値に基づく各画素特徴量の偏差値とを演算した
のち、ノイズ除去処理を以下のように行う。
【0021】まず、地肌によるノイズの処理を行う。地
肌イメージは、画素特徴量の平均値のレベルが低く、周
囲も略同じ値として現れるという特徴がある。したがっ
て、画素特徴量の平均値が予め定めた第1しきい値以下
であり、かつ各画素特徴量の偏差値が予め定めた第2し
きい値以下であるか否かを判定し、平均値が予め定めた
第1しきい値以下であり、かつ偏差値が予め定めた第2
しきい値以下であれば、地肌と判定して地肌処理を施
し、地肌ノイズ処理済みの画像データとする。
【0022】ついで、孤立点によるノイズの処理を行
う。孤立点イメージは、画素特徴量の平均値のレベルが
低く、かつ周囲に比して高い値として現れるという特徴
がある。したがって、ノイズ除去処理A4は、平均値が
予め定めた第3しきい値以下であり、かつ偏差値が予め
定めた第4しきい値以上であるか否かを判定し、平均値
が予め定めた第3しきい値以下であり、かつ偏差値が予
め定めた第4しきい値以上であれば、孤立点と判定して
除去処理を施し、孤立点除去処理済みの画像データとす
る。
【0023】画像出力A5では、地肌処理済み、あるい
は孤立点除去処理済みの画像データに基づき、プリント
などの画像出力を行う。
【0024】このように、偏差値を用いたノイズ除去処
理A4は、地肌処理と孤立点除去処理とを、同じ平均値
演算結果と偏差値演算結果とを使用して同時かつ一挙に
実行することができる。これにより処理過程を簡素化で
き、また処理時間も短縮できる。
【0025】つぎに、本発明に係る画像処理装置の一実
施形態を、図2に基づき説明する。図2は、本発明に係
る画像処理装置Sの一実施形態のブロック構成図で、1
は原稿、2、3、4、5は搬送ローラ、6は反射板、7
はコンタクトガラス、8は光源、9は光学レンズ、10
はCCD等で構成される画像入力手段である。
【0026】さらに、11は画素特徴量処理手段、12
はエッジ処理手段、13はノイズ処理手段、14は画像
出力手段である。また、th1〜th4はノイズ処理手
段13に入力されるしきい値である。
【0027】搬送ローラ2〜5により搬送された原稿1
は、光源8により照明される。その原稿像は光学レンズ
9により、CCDセンサ等の光電変換装置から成る画像
入力手段10上に結像される。この原稿像は反射率から
構成されているが、A/D変換回路等で画素毎に、R
(赤)、G(緑)、B(青)の多値デジタル画像信号
(例えば8ビットのデジタル信号)に変換されたのち、
画素特徴量処理手段11で、画素特徴量を例えば反射率
から画素濃度(RGB濃度信号)に変換する。例えば、
各画素のRGB濃度信号は、0〜255の値をとる。従
って、白は(R、G、B)=(0、0、0)であり、黒
は(R、G、B)=(255、255、255)とな
る。ここで反射率とは、原稿を照射する光と原稿からの
反射光の強度の比(=Ir/Io)であり、この反射率
の常用対数(=log(Ir/Io))が画素濃度であ
る。
【0028】ついで、エッジ処理手段12でエッジ量に
応じた処理が施され、エッジ部はより際立ち、また滑ら
かな部分はそのまま保存される。このようなエッジ処理
としては、例えば適応的エッジ処理が好ましい。適応的
エッジ処理は、例えば図6に示されるように、ピクセル
Pixから12Aにおいてエッジ量δを算出し、12B
において、図7にその一例が示されるδ〜変調伝達関数
テーブルの値に基づき係数Sを決定し、12Cにおい
て、 NewPix=Pix + δ x S により、エッジ処理がなされた新しいピクセルNewP
ixが得られる。
【0029】ノイズ処理手段13では、入力されたNe
wPixに基づき、平均値と偏差値を演算し、これらを
予め与えられたしきい値th1〜th4と比較して、原
稿地肌あるいは孤立点を判定し、この結果に基づき原稿
地肌ノイズを除去あるいは低減し、且つ、孤立点ノイズ
を除去する。
【0030】図3は、ノイズ処理手段13のブロック構
成図である。図4は、その地肌処理の原理説明図であ
り、また図5はその機能説明図である。以下、これら図
面に基づいてノイズ処理手段13の構成と動作を説明す
る。
【0031】ノイズ処理手段13は、偏差値演算部13
1、地肌判定部132、孤立点判定部133、ノイズ除
去処理部134からなり、被処理データWbrinは偏
差値演算部131とノイズ除去処理部134に入力され
る。偏差値演算部131は、被処理データWbrinに
基づき、画素特徴量(ここでは画素濃度)の平均値Aを
演算する。まず、着目画素Xを中心としたMxN画素を
対象画素ブロックとすると、この画素ブロック内の画素
濃度の平均値Aは〔数1〕で示される。
【0032】
【数1】
【0033】演算された平均値Aは、地肌判定部132
ならびに孤立点判定部133にそれぞれ出力される。
【0034】さらに偏差値演算部131は、被処理デー
タWbrinと平均値Aに基づき、各画素濃度の偏差値
Uを演算する。標準偏差をσとすると、分散はσの2乗
となり、〔数2〕に示す式により算出される。
【0035】
【数2】
【0036】したがって、標準偏差σは、分散の平方根
をとることにより算出される。ついで、偏差値Uは、 U=50+10x(X−A)/σ から演算される。演算された偏差値Uは、地肌判定部1
32ならびに孤立点判定部133にそれぞれ出力され
る。
【0037】地肌判定部132では、平均値Aが所定の
しきい値th1以下で、かつ着目画素の偏差値Uが所定
のしきい値th2以下ならば、地肌と判断し、地肌除去
処理を行う。この地肌除去処理の原理を図4に、またそ
の機能を図5に、それぞれ示す。
【0038】図4の線図に示されるように、被処理デー
タWbrinが未処理のまま素通しで出力データWbr
outとなる場合を傾斜角45度の線分とすると、地肌
判定部132では、45度よりも急峻な、予め与えられ
た傾斜角Mでしきい値thに落ちる線分 Wbrout=M(Wbrin−th) の上で動作するようにする。
【0039】したがって、図中、点P1と点P2間の斜
線を施した領域では、Wbroutの値が急落する。と
りわけ、thではWbroutの値は0となり、これは
未処理の場合のWbroutの値V1との対比が顕著と
なって、よって効果的な判定が可能になる。地肌判定部
132は、この判定結果を信号aとしてノイズ除去処理
部134に出力する。信号aは例えば、地肌でない場合
を1、地肌である場合に0とする。すなわち、信号aが
0であれば、地肌を完全に除去することになる。
【0040】このような地肌判定部132の機能は、図
5においてより明らかになる。すなわち、地肌判定部1
32は、M(Wbrin−th)とWbrinのうち
で、値の小さなものをWbroutとして出力する。
【0041】あるいは、信号aとして、 Wbrout=M(Wbrin−th) に基づくWbroutの値を出力するようにしてもよ
い。この場合は、地肌イメージ濃度が低減されて出力さ
れることになる。
【0042】一方、孤立点判定部133は、平均値Aが
所定のしきい値th3以下で、着目画素濃度の偏差値U
がしきい値th4以上ならば、孤立点と判定し、その画
素の濃度を0にするように信号bを出力する。
【0043】ノイズ除去処理部134は、信号a、bに
基づき被処理データWbrinを処理し、Wbrout
を画像出力手段14に出力する。画像出力手段14で
は、出力機器に応じた階調処理を施し、プリンタ等の出
力機器に画像を出力させる。
【0044】また、平均と標準偏差を算出するにあた
り、MxN画素のそれぞれに重み付けをして着目画素の
付近の影響を大きくし、着目画素から離れている画素の
影響を少なくするようにしてもよい。この場合、画素X
ijの重みづけ係数をFijとすると、平均Aは〔数
3〕で示され、また重みづけ度数の合計SUMは〔数
4〕のように算出される。
【0045】
【数3】
【0046】
【数4】
【0047】このとき分散は、〔数5〕のように算出さ
れる。
【0048】
【数5】
【0049】このように、本発明は、周囲の画素の特徴
量に対する注目画素の特徴量の偏差値と、ブロック内の
全画素特徴量の平均値とが、それぞれ所定のしきい値に
より決められる所定範囲内にあるか否かによって、地肌
ノイズの判定と孤立点ノイズの判定を実施するものであ
り、しかも簡単な構成で両者の処理を一挙に行うことが
できるものである。
【0050】また、前記実施形態ではスキャナなら読み
取った反射率信号をRGB濃度信号に変換後にデータ処
理する構成としたが、本発明はこれに限定されるのでは
なく、例えば色変換後のY(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)信号などの他の表色系にも適用する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1に
係る画像処理方法は、着目画素ブロック内の画素特徴量
の平均値と偏差値に基づき、平均値が第1しきい値以下
であり、かつ偏差値が第2しきい値以下であれば地肌と
判定して地肌処理を施す構成であるから、平均値のレベ
ルが低く、周囲も略同じ値として現れる地肌部分のイメ
ージを効果的に除去あるいは低減することが可能にな
る。
【0052】また、本発明の請求項2に係る画像処理方
法は、着目画素ブロック内の画素特徴量の平均値と偏差
値に基づき、平均値が第3しきい値以下であり、かつ偏
差値が第4しきい値以下であれば孤立点と判定して除去
処理を施す構成であるから、平均値のレベルが低く、か
つ周囲に比して高い値として現れる孤立点のイメージを
効果的に除去することが可能になる。
【0053】さらに、本発明の請求項3に係る画像処理
方法は、前記の地肌判定と孤立点判定を一挙に実施する
構成であるから、地肌処理と孤立点をより効率的に、し
かも短時間で低コストで行うことを可能にする。
【0054】本発明の請求項4に係る画像処理方法は、
前記画素特徴量に反射率を用いる構成であるから、装置
の光学系が好ましい線形特性を有する構成であれば、反
射率から画素濃度への変換過程を省略でき、よってより
簡単に画像の処理が可能になる。
【0055】また、本発明の請求項5に係る画像処理方
法は、前記画素特徴量に画素濃度を用いる構成であるか
ら、装置の光学系の特性にかかわらずリニアの特性に変
換された画素濃度による処理が可能になり、より高精度
の画像処理が可能になる。
【0056】さらに、本発明の請求項6に係る画像処理
方法は、前記画素特徴量の偏差値を画素単位で重みづけ
することにより算出する構成であるから、着目画素の近
傍の画素への影響を大とし、着目画素から離れた画素へ
の影響を小さくして、より精度の良い地肌除去と孤立点
除去を同時に実現することができる。
【0057】本発明の請求項7に係る画像処理装置は、
ノイズ処理手段が画素特徴量の平均値と偏差値を用い、
さらに所定のしきい値との比較をそれぞれ実施する構成
であるから、地肌によるノイズ除去と孤立点ノイズの除
去を同時に、一挙に実現でき、この結果より簡単な構成
で効果的な画像処理を可能にする。
【0058】また、請求項8に係る画像処理装置は、周
囲の画素特徴量に重みづけをして算出された平均値と偏
差値を用いる構成であるから、着目画素の近傍の画素へ
の影響を大とし、着目画素から離れた画素への影響を小
さくすることにより、より精度の良い地肌除去と孤立点
除去を同時に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理方法の一実施形態におけ
る処理過程の説明図である。
【図2】本発明に係る画像処理装置の一実施形態のブロ
ック構成図である。
【図3】図2に示されたノイズ処理手段のブロック構成
図である。
【図4】図2に示されたノイズ処理手段における地肌処
理の原理説明図である。
【図5】図2に示されたノイズ処理手段における地肌処
理の機能説明図である。
【図6】適応的エッジ処理過程の説明図である。
【図7】図6に示されたδ―変調伝達関数テーブルの例
である。
【符号の説明】
A1 画像入力 A2 特徴量変換処理 A3 適応的エッジ処理 A4 偏差値を用いたノイズ除去処理 A5 画像出力 th しきい値

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着目画素ブロック内の画素特徴量の平均
    値と、前記平均値に基づく前記各画素特徴量の偏差値と
    を演算し、前記平均値が予め定めた第1しきい値以下で
    あり、かつ前記偏差値が予め定めた第2しきい値以下で
    あれば地肌処理を施すことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 着目画素ブロック内の画素特徴量の平均
    値と、前記平均値に基づく前記各画素特徴量の偏差値と
    を演算し、前記平均値が予め定めた第3しきい値以下で
    あり、かつ前記偏差値が予め定めた第4しきい値以上で
    あれば孤立点除去処理を施すことを特徴とする画像処理
    方法。
  3. 【請求項3】 着目画素ブロック内の画素特徴量の平均
    値と、前記平均値に基づく前記各画素特徴量の偏差値と
    を演算し、前記平均値が予め定めた第1しきい値以下で
    あり、かつ前記偏差値が予め定めた第2しきい値以下で
    あれば地肌処理を施し、また前記平均値が予め定めた第
    3しきい値以下であり、かつ前記偏差値が予め定めた第
    4しきい値以上であれば孤立点除去処理を施すことによ
    り、地肌処理と孤立点除去処理を一挙に実施することを
    特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記画素特徴量は反射率であることを特
    徴とする請求項1、2あるいは3記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記画素特徴量は画素濃度であることを
    特徴とする請求項1、2あるいは3記載の画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】 前記画素特徴量の偏差値を画素単位で重
    みづけすることにより算出することを特徴とする請求項
    1、2、3、4あるいは5記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 画像入力手段と、画素特徴量処理手段
    と、エッジ処理手段と、ノイズ処理手段と、画像出力手
    段を有し、前記ノイズ処理手段は、着目画素ブロック内
    の画素特徴量の平均値と、前記平均値に基づく前記各画
    素特徴量の偏差値とを、所定のしきい値と比較し、前記
    比較結果に基づいて地肌と孤立点を同時に処理する構成
    としたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記平均値ならびに偏差値が、画素単位
    で重みづけされたことを特徴とする請求項7記載の画像
    処理装置。
JP8142301A 1996-05-13 1996-05-13 画像処理方法および装置 Pending JPH09307765A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8142301A JPH09307765A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 画像処理方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8142301A JPH09307765A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 画像処理方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09307765A true JPH09307765A (ja) 1997-11-28

Family

ID=15312198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8142301A Pending JPH09307765A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 画像処理方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09307765A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001076133A (ja) * 1999-09-06 2001-03-23 I4 Corp 画像データのノイズ軽減方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001076133A (ja) * 1999-09-06 2001-03-23 I4 Corp 画像データのノイズ軽減方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7903302B2 (en) Image reading apparatus and image reading method
JPH0766977A (ja) 画像処理装置
JPH11317868A (ja) 検出方法及び検出システム
JP2017098841A (ja) 画像読取システム
JP3335830B2 (ja) 画像処理装置
JP2001128013A (ja) カラー画像の処理方法
US7515298B2 (en) Image processing apparatus and method determining noise in image data
JPH11317852A (ja) 検出方法及び検出システム
US20080218800A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer program product
JPH0670097A (ja) 画像読取り装置
JP2005094214A (ja) 画像読取り装置および同装置のシェーディング補正方法
JP2000508461A (ja) スキャン原画の幾何学的データの決定方法
JPH09307765A (ja) 画像処理方法および装置
JP2000358166A (ja) 画像処理装置およびこれを搭載した画像読取装置と画像形成装置、並びに画像処理方法、および画像処理手順を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP3792402B2 (ja) 画像処理装置および2値化方法,並びに2値化方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体
JPH11317851A (ja) 検出方法及び検出システム
US6870959B1 (en) Method for automatic removal of vertical streaks by modifying image data associated with non-homogenous image elements
JP3316077B2 (ja) 地肌濃度レベル検出装置
JP3587740B2 (ja) 画像処理装置
JPH07322060A (ja) 像域分離装置とこれを備えるファクシミリ装置及び電子ファイル装置
JP2000508460A (ja) 注目関連画像セクションの幾何学的データを求める方法
JP3046945B2 (ja) 画像データ処理方法
JP2527481B2 (ja) 画像の2値化処理装置
JP3705414B2 (ja) 2値化閾値決定方法
JP2021141435A (ja) 読取装置および特徴量検出方法