JPH09307425A - 内部電位発生回路及び内部電位検出回路 - Google Patents

内部電位発生回路及び内部電位検出回路

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JPH09307425A
JPH09307425A JP8121757A JP12175796A JPH09307425A JP H09307425 A JPH09307425 A JP H09307425A JP 8121757 A JP8121757 A JP 8121757A JP 12175796 A JP12175796 A JP 12175796A JP H09307425 A JPH09307425 A JP H09307425A
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JP
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voltage
potential
bias voltage
gate
internal potential
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JP8121757A
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Kenji Nagai
賢治 永井
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】消費電力を低減するとともに、プロセスバラツ
キによるしきい値電圧の変動を抑えることができる内部
電位発生回路を提供する。 【解決手段】内部電位検出回路部3は、基準電圧生成回
路部4とMOSトランジスタ5とから構成される。基準
電圧生成回路部4は、MOSトランジスタ5のゲートに
接続され、そのゲートに生成した一定電圧の基準電圧V
rを印加する。MOSトランジスタ5のソースは接地さ
れており、そのMOSトランジスタ5のソース−ゲート
間電圧は一定に保持される。MOSトランジスタ5のバ
ックゲートは電圧供給部2に接続され、その電圧供給部
2の電位が印加される。電圧供給部2の電位が上昇する
と、MOSトランジスタ5のバックゲートの電位が上昇
してそのMOSトランジスタ5のしきい値電圧が降下す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路装置
に設けられた内部電位発生回路及び内部電位検出回路に
関するものである。
【0002】近年、半導体集積回路装置は、高集積化及
び高速化が進むに伴って消費電力が増大している。そし
て、低消費電力化を図る上で、半導体集積回路装置の各
内部回路において、低消費電力化が望まれている。その
低消費電力化を図る一つの方法として、内部回路の不必
要な動作を少なくして低消費電力化を図ることが検討さ
れている。
【0003】
【従来の技術】従来、半導体集積回路装置において、し
きい値電圧の変動を小さくしたり、PN接合容量を少な
くして高速化を図る等の目的で、NチャネルMOSトラ
ンジスタを形成するP型基板領域を負電圧にバイアスす
る方法が取られている。そして、半導体集積回路装置に
は、その負電圧を制御するための基板バイアス電圧制御
回路が設けられている。その基板バイアス制御回路を図
6に示す。
【0004】基板バイアス電圧制御回路は、バイアス電
圧発生制御部51、バイアス電圧発生部52、及び、バ
イアス電圧検出部54とから構成されている。そして、
基板バイアス電圧制御回路は、電圧供給部としての基板
領域53に基板バイアス電圧VBBの電圧を制御して印加
するようになっている。
【0005】バイアス電圧発生制御部51は、遅延回路
51aとリングオシレータ51bとから構成されてい
る。リングオシレータ51bは、遅延回路51aにて一
定期間駆動されて発振し、矩形波パルス信号φをバイア
ス電圧発生部52に出力する。バイアス電圧発生部52
は、コンデンサC1及びNチャネルMOSトランジスタ
(以下、NMOSトランジスタという)T1,T2とか
ら構成されている。コンデンサC1は、ソースとドレイ
ンとを互いに接続したMOSトランジスタよりなり、ソ
ース−ドレイン間に形成されるチャネルとゲートとの間
の容量により電荷を蓄える。
【0006】バイアス電圧発生部52は、矩形波パルス
信号φに基づいて基板領域53の電荷をチャージポンピ
ングの原理によってNMOSトランジスタT1,T2を
介して低電位側電源Vssの電源線へくみ上げて基板バイ
アス電圧VBBを所定電圧まで低下させ、基板領域53を
負電圧にバイアスしている。
【0007】バイアス電圧検出部54は、PチャネルM
OSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタとい
う)T3、NチャネルMOSトランジスタ(以下、NM
OSトランジスタという)T4、及び、インバータ回路
55,56とから構成されている。
【0008】PMOSトランジスタT3のソースはプラ
ス電位の外部電源電圧Vccの電源線に接続され、ゲート
は低電位側電源Vss(0V)の電源線に接続されてい
る。PMOSトランジスタT3のドレインはNMOSト
ランジスタT4のドレインに接続されている。NMOS
トランジスタT4のソースはバイアス電圧発生部52の
出力端子、即ち、基板領域53に接続されている。両ト
ランジスタT3,T4のドレインは直列接続されたイン
バータ回路55,56を介してバイアス電圧発生制御部
51に接続されている。
【0009】MOSトランジスタT3,T4の直列回路
は、各トランジスタが分圧抵抗となり、外部電源電圧V
ccの電源線からマイナス電位にバイアスされた基板領域
53に電流を流し、同基板領域53の基板バイアス電圧
VBBを検出する。即ち、基板バイアス電圧VBBは、リー
ク電流等で上昇する。基板バイアス電圧VBBがNMOS
トランジスタT4のしきい値電圧Vtnまで上昇すると、
当該トランジスタT4はオフし、インバータ回路55,
56を介してHレベルの信号をバイアス電圧発生制御部
51に出力する。バイアス電圧発生制御部51は、この
Hレベルの信号に基づいて一定時間だけ発振して矩形波
パルス信号φを出力し、この矩形波パルス信号φに基づ
いてバイアス電圧発生部52は基板バイアス電圧VBBを
降下させる。
【0010】基板バイアス電圧VBBが所定の電圧まで降
下すると、バイアス電圧検出部54のNMOSトランジ
スタT4がオンとなり、Lレベルの信号を出力する。バ
イアス電圧発生制御部51は、このLレベルの信号に基
づいて発振を停止する。すると、バイアス電圧発生部5
2は、動作を停止し、基板バイアス電圧VBBの降下が停
止する。
【0011】このように、基板バイアス電圧制御回路
は、バイアス電圧検出部54により基板バイアス電圧V
BBを検出し、バイアス電圧発生制御部51及びバイアス
電圧発生部52により基板バイアス電圧VBBを所定電圧
となるように制御している。また、基板バイアス電圧制
御回路は、バイアス電圧発生部52を間欠的に駆動する
ことにより、低消費電力化が図られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バイアス電
圧検出部54は、PMOSトランジスタT3及びNMO
SトランジスタT4を介して基板に電流を流し込むこと
により、基板バイアス電圧の電位を検出している。その
ため、図7に示すように、基板バイアス電圧VBBは、図
7の実線で示す本来のNMOSトランジスタに起因する
電位の上昇に比べて、図7の破線で示すように、短時間
で電位が上昇してしまう。その結果、基板バイアス制御
回路が動作する時間の割合が多くなり、その分だけ消費
電力が増大し、半導体集積回路装置の低消費電力化を図
る上で問題となっていた。
【0013】また、NMOSトランジスタT4のしきい
値電圧Vtnは、半導体集積回路装置のプロセスバラツキ
(例えば、トランジスタのポリ幅の変動)により各装置
毎に変動する。そして、NMOSトランジスタT4のし
きい値電圧Vtnの変動は、基板バイアス電圧VBBの変動
を招いてPN接合容量が変動するため、半導体集積回路
装置の速度等の電気的特性が各装置毎に異なるという問
題がある。
【0014】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は消費電力を低減するとと
もに、プロセスバラツキによるしきい値電圧の変動を抑
えることができる内部電位発生回路を提供することにあ
る。
【0015】また、しきい値電圧の変動に係わらずに安
定して内部電位を検出することができる内部電位検出回
路を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。内部電位検出回路部3は、基準電圧生成回路
部4とMOSトランジスタ5とから構成される。基準電
圧生成回路部4は、MOSトランジスタ5のゲートに接
続され、そのゲートに生成した一定電圧の基準電圧Vr
を印加する。MOSトランジスタ5のソースは接地され
ており、そのMOSトランジスタ5のソース−ゲート間
電圧は一定に保持される。
【0017】MOSトランジスタ5のバックゲートは電
圧供給部2に接続され、その電圧供給部2の電位が印加
される。電圧供給部2の電位が上昇すると、MOSトラ
ンジスタ5のバックゲートの電位が上昇してそのMOS
トランジスタ5のしきい値電圧が降下する。そして、M
OSトランジスタ5のしきい値電圧がソース−ゲート間
電圧である基準電圧Vrよりも低下すると、そのMOS
トランジスタ5はオンする。このオンに基づいて内部電
位生成回路部1は、降圧動作して電圧供給部2の電位を
降下させる。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の内部電位発生回路において、前記基準電圧生成
回路部は、一定の電圧を生成する定電圧生成部と、前記
定電圧生成部により生成された電圧を分圧して基準電圧
を生成して前記MOSトランジスタのゲートに供給する
分圧抵抗とを備えたことを要旨とする。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の内部電位発生回路において、前記内部電位生成
回路部は降圧動作して生成した基板バイアス電圧を前記
基板領域に印加し、前記内部電位検出回路部は、前記基
板領域の基板バイアス電圧をMOSトランジスタのバッ
クゲートに印加してその基板バイアス電圧を検出するよ
うにしたことを要旨とする。
【0020】請求項4に記載の発明は、電圧供給部の電
位を検出するための内部電位検出回路であって、そのバ
ックゲートに前記電圧供給部の電位が印加されたMOS
トランジスタと、前記MOSトランジスタのゲートに接
続され、そのゲートに基準電圧を印加して前記MOSト
ランジスタのソース−ゲート間電圧を一定電圧に保持す
る基準電圧生成回路部とを備え、前記MOSトランジス
タのしきい値電圧の変動により前記電圧供給部の電位の
変化を検出するようにしたことを要旨とする。
【0021】(作用)従って、本発明によれば、電圧供
給部2の電位はMOSトランジスタ5のバックゲートに
印加されているので、電圧供給部2の電位を検出する際
にMOSトランジスタ5を流れる電流は電圧供給部2に
は流れない。即ち、電圧供給部2の電位を積極的に上昇
させることはない。従って、電圧供給部2の電位が予め
定めた電位まで上昇するまでには長い時間を要し、内部
電位生成回路部1の動作回数が少なくなる。
【0022】また、請求項2に記載の発明によれば、M
OSトランジスタのゲートには、定電圧生成部により生
成された電圧が分圧抵抗により分圧されて基準電圧とし
て印加される。その分圧抵抗の比は、プロセスバラツキ
があっても変化しないことから、MOSトランジスタの
ゲート−ソース間電圧は一定の保持される。
【0023】また、請求項3に記載の発明によれば、基
板領域には降圧動作する内部電位生成回路部により生成
された基板バイアス電圧が印加される。そして、内部電
位検出回路部は、MOSトランジスタのバックゲートに
印加された基板バイアス電圧を検出する。
【0024】また、請求項4に記載の発明によれば、M
OSトランジスタのバックゲートには、電圧供給部の電
位が印加され、ゲートには基準電圧が印加されてゲート
−ソース間電圧が一定電圧に保持される。そして、電圧
供給部の電位の変動によってMOSトランジスタのしき
い値電圧が変化し、そのしきい値電圧の変動によりその
電圧供給部の電位の変化が検出される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図2〜図4に従って説明する。尚、説明の便宜
上、図6と同様の構成については同一の符号を付してそ
の説明を一部省略する。
【0026】図2に示すように、内部電位発生回路とし
てのバイアス電圧制御回路は、バイアス電圧検出部1
1、バイアス電圧発生制御部51、及び、バイアス電圧
発生部52とから構成されている。
【0027】バイアス電圧発生部52は、その出力端子
が基板領域53に接続されている。基板領域53には、
半導体集積回路装置の各内部回路を構成する多数のNチ
ャネルMOSトランジスタが形成されている。そして、
バイアス電圧発生部52は、従来と同様にバイアス電圧
発生制御部51からの矩形波パルス信号φに基づいて、
基板領域53の電位(基板バイアス電圧VBB)を所定の
負電圧まで降下させる動作を行う。即ち、基板領域53
に形成されたNチャネルMOSトランジスタのバックゲ
ートの電位を所定の電圧まで下げるようにしている。
【0028】バイアス電圧検出部11は、定電圧生成回
路12、抵抗13〜15、NチャネルMOSトランジス
タ(以下、NMOSトランジスタという)16、及び、
インバータ回路17とから構成されている。定電圧生成
回路12は、外部電源電圧Vccと低電位側電源Vssとの
電源線の間に接続されている。定電圧生成回路12は、
フラットな電圧を生成するためのものであって、外部電
源電圧Vccに基づいて一定電位となる電圧VRを生成し
出力するようになっている。
【0029】定電圧生成回路12の出力端子と低電位側
電源Vssの電源線との間には、直列接続された抵抗1
3,14が接続されている。即ち、抵抗13の一端には
電圧VRが印加され、抵抗13の他端は抵抗14の一端
に接続され、抵抗14の他端は低電位側電源Vssに接続
されている。
【0030】抵抗13,14は、電圧VRと低電位側電
源Vssとの間の電位を抵抗分割し、抵抗13,14間の
ノードN1から基準電圧Vrを生成するために設けられ
ている。抵抗13,14の抵抗値は、プロセスバラツキ
によりそれぞれ変動するが、両抵抗13,14は同じよ
うにそれらの抵抗値が変動するため、抵抗13,14の
比は変動しない。従って、抵抗13,14の抵抗値の比
が変動しないので、それら抵抗13,14により分圧さ
れ生成される基準電圧Vrの電位はプロセスがバラつい
ても変動せず一定電位となる。
【0031】即ち、定電圧生成回路12及び抵抗13,
14は、半導体集積回路装置のプロセスバラツキがあっ
ても、一定電圧となる基準電圧Vrを生成を生成する基
準電圧生成部18を構成している。
【0032】また、定電圧生成回路12の出力端子と低
電位側電源Vssの電源線との間には、直列接続された抵
抗15及びNMOSトランジスタ16が接続されてい
る。即ち、抵抗15の一端には電圧VRが印加され、抵
抗15の他端はNMOSトランジスタ16のドレインに
接続され、NMOSトランジスタ16のソースは低電位
側電源Vssの電源線に接続されている。NMOSトラン
ジスタ16のゲートは抵抗13,14の間のノードN1
に接続されて基準電圧Vrが入力され、バックゲートは
基板領域53に接続されて基板バイアス電圧VBBが入力
される。
【0033】NMOSトランジスタ16は、基板領域5
3に形成された他のNMOSトランジスタと同時に形成
されているので、その電気的特性は同じとなっている。
NMOSトランジスタ16は、ソースには低電位側電源
Vssが印加され、ゲートには基準電圧Vrが印加されて
いる。そして、低電位側電源Vssは本実施の形態では0
Vであって一定となり、基準電圧Vrはプロセスがバラ
ついても一定電圧となる。従って、NMOSトランジス
タ16のソース−ゲート間電圧VGSは、常に一定の値と
なる。
【0034】NMOSトランジスタ16のしきい値電圧
Vtnは、図3に実線で示すように、そのバックゲートに
印加される基板バイアス電圧VBBの変動により変化す
る。即ち、基板バイアス電圧VBBが降下するとNMOS
トランジスタ16のしきい値電圧Vtnは上昇し、基板バ
イアス電圧VBBが上昇するとNMOSトランジスタ16
のしきい値電圧Vtnは降下する。
【0035】そして、NMOSトランジスタ16はその
ゲートに一定電圧の基準電圧Vrが印加されているの
で、ゲート−ソース間電圧VGSは一定となる。従って、
基板バイアス電圧VBBが上昇してしきい値電圧Vtnがゲ
ート−ソース間電圧VGS(=Vr)より低くなると、N
MOSトランジスタ16はオンとなる。すると、NMO
Sトランジスタ16のドレインの電位VAはLレベル
(=Vss)となるので、インバータ回路17からはHレ
ベルの検出信号φENが出力される。
【0036】一方、基板バイアス電圧VBBが降下してし
きい値電圧Vtnがゲート−ソース間電圧VGS(=Vr)
を越えると、NMOSトランジスタ16はオフとなる。
すると、NMOSトランジスタ16のドレインの電位V
AはHレベル(=VR)となるので、インバータ回路1
7からは、Lレベルの検出信号φENが出力される。
【0037】次に、上記のように構成された基板バイア
ス電圧制御回路の作用について説明する。今、所定の負
電位にある基板バイアス電圧VBBがリーク電流等によっ
て徐々に上昇すると、バイアス電圧発生部52の出力端
子に接続、即ち基板領域53に接続されたNMOSトラ
ンジスタ16のバックゲートの電位が上昇し、しきい値
電圧Vtnは低下する。そして、NMOSトランジスタ1
6のしきい値電圧Vtnがそのゲート−ソース間電圧VGS
(=Vr)よりも低下すると、NMOSトランジスタ1
6はオンし、バイアス電圧検出部11からはHレベルの
検出信号φENがバイアス電圧発生制御部51に出力され
る。
【0038】バイアス電圧発生制御部51の遅延回路5
1aは、Hレベルの検出信号φENが入力されると、リン
グオシレータ51bを一定期間だけ駆動し、リングオシ
レータ51bは発振して矩形波パルス信号φを出力す
る。バイアス電圧発生部52は、バイアス電圧発生制御
部51から入力される矩形波パルス信号φに基づいて動
作し、チャージポンプの原理によってNMOSトランジ
スタT1,T2を介して基板領域53の電荷を低電位側
電源Vssにくみ上げて、基板領域53の基板バイアス電
圧VBBを降下させる。
【0039】そして、一定期間経過すると、遅延回路5
1aはリングオシレータ51bの駆動を停止するので、
矩形波パルス信号φの出力は停止される。そして、バイ
アス電圧発生部52はその動作を停止し、次の新たな動
作を待つ。
【0040】従って、基板バイアス電圧制御回路は、基
板領域53の基板バイアス電圧VBBによってNMOSト
ランジスタ16のしきい値電圧Vtnが基準電圧Vrまで
低下するたび毎に一定期間だけバイアス電圧発生制御部
51及びバイアス電圧発生部52を駆動され、基板バイ
アス電圧VBBを所定の負電圧まで降下させる。
【0041】次に、プロセスバラツキによってNMOS
トランジスタ16のしきい値電圧Vtnが図3に破線で示
すように上昇した場合について説明する。この場合、基
板バイアス電圧VBBが徐々に上昇すると、NMOSトラ
ンジスタ16のバックゲートの電位が上昇してしきい値
電圧Vtnが降下する。そして、しきい値電圧VtnがNM
OSトランジスタ16のゲート−ソース間電位VGS、即
ち、基準電圧Vrよりも低下すると、NMOSトランジ
スタ16はオンし、バイアス電圧検出部11からはHレ
ベルの検出信号φENが出力される。その検出信号φENに
基づいて、バイアス電圧発生制御部51は、バイアス電
圧発生部52を一定期間だけ駆動して基板バイアス電圧
VBBを降下させる。
【0042】NMOSトランジスタ16は、基準電圧V
rは一定電圧であるため、そのNMOSトランジスタ1
6のしきい値電圧Vtnは一定電圧となる。また、この時
の基板バイアス電圧VBBは通常(プロセスバラツキがな
い場合)に比べて高い電位になる。
【0043】また、プロセスバラツキによってNMOS
トランジスタ16のしきい値電圧Vtnが図3に一点鎖線
で示すように低下した場合について説明する。この場
合、しきい値電圧Vtnがプロセスバラツキによって上昇
した場合とは逆に、基板バイアス電圧VBBは、通常に比
べて低い電位となる。また、NMOSトランジスタ16
は、基板バイアス電圧VBBの上昇によって降下するしき
い値電圧Vtnが一定電圧の基準電圧Vrよりも低下する
とオンとなる。
【0044】即ち、NMOSトランジスタ16は、プロ
セスバラツキによってそのしきい値電圧Vtnが変化して
も、一定電圧の基準電圧Vrでオン又はオフする。従っ
て、この基準電圧VrがNMOSトランジスタ16のし
きい値電圧Vtnを決定していることになる。そのため、
基板バイアス電圧制御回路は、図4に示すように、NM
OSトランジスタ16のしきい値電圧Vtnが一定の電圧
となるように基板バイアス電圧VBBを制御していること
になる。
【0045】そして、NMOSトランジスタ16は、基
板領域53に形成された半導体集積回路装置の各内部回
路を構成する他のNMOSトランジスタと電気的特性が
同じになっている。従って、基板バイアス電圧制御回路
は、半導体集積回路装置のNMOSトランジスタのしき
い値電圧Vtnをプロセスバラツキがあっても一定電圧
(=基準電圧Vr)となるように基板バイアス電圧VBB
を制御する。
【0046】更に、プロセスバラツキがあっても、各半
導体集積回路装置の基準電圧Vrは、抵抗13,14の
比が一定となるため一定電圧となっている。そして、基
板バイアス電圧制御回路は、半導体集積回路装置を構成
するNMOSトランジスタのしきい値電圧Vtnを基準電
圧Vrとなるように基板バイアス電圧VBBを制御してい
る。従って、半導体集積回路装置毎にプロセスバラツキ
があっても、NMOSトランジスタのしきい値電圧Vtn
は一定電圧(=基準電圧Vr)となるように基板バイア
ス電圧VBBが制御されるので、各半導体集積回路装置を
構成するNMOSトランジスタのしきい値電圧Vtnの変
動はなくなる。
【0047】この基板バイアス電圧VBBの検出にあたっ
ては、基板バイアス電圧VBBはNMOSトランジスタ1
6のバックゲートに印加され、オンとなったNMOSト
ランジスタ16を介して流れる電流は、そのNMOSト
ランジスタ16のソースが接続された低電位側電源Vss
の電源線に流れ込む。即ち、電流は基板領域53に流れ
ることはない。
【0048】従って、本実施の形態のバイアス電圧検出
部11は、基板バイアス電圧VBBを検出するにあたって
基板領域53に電流を流さない。その結果、基板バイア
ス電圧VBBは、図7に実線で示すようにゆっくりと上昇
するので、その分だけバイアス電圧発生制御部51及び
バイアス電圧発生部52の動作回数が減少する。
【0049】従って、動作回数が減少することは、その
分だけ基板バイアス電圧制御回路の消費電力が少なくな
るので、ひいては半導体集積回路装置の低消費電力化を
図ることができる。
【0050】尚、一般に、バイアス電圧発生部52を構
成するコンデンサC1は、その容量を確保するためにN
MOSトランジスタが用いられる。NMOSトランジス
タのソースとドレインを接続し、そのソース−ドレイン
間に形成されるチャネルとゲートとの間の容量をコンデ
ンサC1の容量とする。また、NMOSトランジスタの
バックゲートには基板バイアス電圧VBBが印加される。
この構成によって、コンデンサC1の容量を確保しつ
つ、その面積を小さくしている。
【0051】従って、NMOSトランジスタのゲート−
ソース間電圧がそのNMOSトランジスタのしきい値電
圧Vtnを越えないとコンデンサとして動作しない。その
ため、矩形波パルス信号φが所定の振幅(例えば、0V
からVcc)だけ振れても、コンデンサC1とNMOSト
ランジスタT1,T2との間のノードN2の電位はNM
OSトランジスタのしきい値電圧Vtnだけ低い振幅(0
VからVcc−Vtn)となる。そして、プロセスバラツキ
によってNMOSトランジスタのしきい値電圧Vtnが高
くなると、ノードN2の振幅はその分だけ更に低くなる
ので、基板バイアス電圧VBBを降下させる効率が低下す
る。
【0052】しかしながら、コンデンサC1を形成する
NMOSトランジスタは、バイアス電圧検出部11のN
MOSトランジスタ16、ひいては基板領域53に形成
された半導体集積回路装置を構成するNMOSトランジ
スタと同時に形成され電気的特性が同じになっている。
そして、本実施の形態の基板バイアス電圧制御回路はN
MOSトランジスタのしきい値電圧Vtnを一定電圧とな
るように基板バイアス電圧VBBを制御している。従っ
て、コンデンサC1を構成するNMOSトランジスタの
しきい値電圧Vtnも一定となる。そのため、各半導体集
積回路装置におけるバイアス電圧発生部52のノードN
2の振幅は同じとなるので、各半導体集積回路装置毎に
基板バイアス電圧VBBを降下させる効率を同じにするこ
とができる。
【0053】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)基板バイアス電圧制御回路のバイアス電圧検出部
11には、そのゲートに一定電圧の基準電圧Vrが印加
されたNMOSトランジスタ16が設けられている。N
MOSトランジスタ16のバックゲートは基板領域53
に接続され、基板バイアス電圧VBBが印加される。そし
て、バイアス電圧検出部11は、NMOSトランジスタ
16が基板バイアス電圧VBBの上昇に伴って降下するし
きい値電圧Vtnが基準電圧Vrよりも低下してオンする
ことによって基板バイアス電圧VBBの電位を検出するよ
うにした。その結果、基板バイアス電圧制御回路は、プ
ロセスバラツキによってそのしきい値電圧Vtnが変化し
ても、一定電圧の基準電圧Vrでオン又はオフするの
で、NMOSトランジスタ16のしきい値電圧Vtnを一
定の電圧となるように基板バイアス電圧VBBを制御す
る。そのため、プロセスバラツキがあっても、各半導体
集積回路装置を構成するNMOSトランジスタのしきい
値電圧Vtnの変動を抑えることができる。
【0054】(2)NMOSトランジスタ16は、その
バックゲートに基板バイアス電圧VBBが入力されている
ので、基板バイアス電圧VBBの検出時にNMOSトラン
ジスタ16を介して基板領域53に電流が流れない。従
って、基板バイアス電圧VBBは、従来のバイアス電圧検
出部11を用いた場合に比べてゆっくりと上昇すること
になる。その結果、基板バイアス電圧制御回路の動作回
数を従来に比べて減少させることができるので、その分
だけ半導体集積回路装置の消費電力を従来に比べて低減
することができる。
【0055】尚、本発明は前記実施の形態の他、以下の
態様で実施してもよい。 (1)上記実施の形態では、基準電圧Vrを生成するた
めの基準電圧生成部18を抵抗13,14により構成し
たが、図5に示すように、直列接続した複数の抵抗21
〜24と、それら抵抗22,23に並列に接続したヒュ
ーズ25,26とから構成するようにしてもよい。この
構成の場合、ヒューズ25,26を適宜切断することに
よって基準電圧Vrの電位を変更することが可能とな
る。基準電圧Vrの電位を変更することによって、NM
OSトランジスタ16のゲート−ソース間電圧VGSを変
化させてそのNMOSトランジスタ16がオン又はオフ
となる電位、即ち、NMOSトランジスタ16のしきい
値電圧Vtnを変更することが可能となる。
【0056】(2)上記実施の形態では、バイアス電圧
発生制御部51においてリングオシレータ51bを用い
たが、他の発振回路を用いて実施してもよい。また、リ
ングオシレータ51bを一定期間だけ駆動させるために
遅延回路51aを用いたが、その他の回路、例えばタイ
マ等を用いてリングオシレータ51bを一定期間だけ駆
動させるようにして実施してもよい。
【0057】(3)上記実施の形態では、基板領域53
に負電圧の基板バイアス電圧VBBを供給する基板バイア
ス電圧制御回路に具体化したが、Pウェル等にウェルバ
イアス電圧を供給する回路に具体化して実施してもよ
い。また、昇圧してプラス電位を生成する内部電位発生
回路に具体化して実施してもよい。
【0058】次に、上記各実施の形態から把握できる請
求項以外の技術的思想について、以下にの効果と共に記
載する。 (イ)請求項2又は3に記載の内部電位発生回路におい
て、前記分圧抵抗には並列にフューズが接続された内部
電位発生回路。この構成によれば、フューズを適宜切断
することによって、基準電圧の電位を変更することが可
能となる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
消費電力を低減するとともに、プロセスバラツキによる
しきい値電圧の変動を抑えることが可能な内部電位発生
回路を提供することができる。
【0060】また、しきい値電圧の変動に係わらずに安
定して内部電位を検出することが可能な内部電位検出回
路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図である。
【図2】 一実施の形態のバイアス電圧制御回路の回路
図である。
【図3】 バイアス電圧検出部の動作を示す説明図であ
る。
【図4】 基板バイアス電圧に対するしきい値電圧を示
す特性図である。
【図5】 別のバイアス電圧検出部を示す回路図であ
る。
【図6】 従来のバイアス電圧制御回路の回路図であ
る。
【図7】 従来のバイアス電圧制御回路の動作を示す特
性図である。
【符号の説明】
1 内部電位発生回路部 2 基板領域 3 内部電位検出回路部 4 基準電圧生成回路部 5 MOSトランジスタ VBB 基板バイアス電圧 Vr 基準電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇圧又は降圧動作して生成した出力電圧
    にて電圧供給部を動作電源電圧範囲外の所定の電位にす
    る内部電位生成回路部と、 前記電圧供給部の電位を検出し、その電位が予め定めた
    電位まで降下又は上昇した時に、前記内部電位生成回路
    部を昇圧又は降圧動作させる内部電位検出回路部とを備
    えた内部電位発生回路において、 前記内部電位検出回路部には、 そのバックゲートに前記電圧供給部の電位が印加された
    MOSトランジスタと、 前記MOSトランジスタのゲートに接続され、そのゲー
    トに基準電圧を印加して前記MOSトランジスタのソー
    ス−ゲート間電圧を一定電圧に保持する基準電圧生成回
    路部とを備えた内部電位発生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内部電位発生回路にお
    いて、 前記基準電圧生成回路部は、 一定の電圧を生成する定電圧生成部と、 前記定電圧生成部により生成された電圧を分圧して基準
    電圧を生成して前記MOSトランジスタのゲートに供給
    する分圧抵抗とを備えた内部電位発生回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の内部電位発生回
    路において、 前記内部電位生成回路部は降圧動作して生成した基板バ
    イアス電圧を前記基板領域に印加し、前記内部電位検出
    回路部は、前記基板領域の基板バイアス電圧をMOSト
    ランジスタのバックゲートに印加してその基板バイアス
    電圧を検出するようにした内部電位発生回路。
  4. 【請求項4】 電圧供給部の電位を検出するための内部
    電位検出回路であって、 そのバックゲートに前記電圧供給部の電位が印加された
    MOSトランジスタと、 前記MOSトランジスタのゲートに接続され、そのゲー
    トに基準電圧を印加して前記MOSトランジスタのソー
    ス−ゲート間電圧を一定電圧に保持する基準電圧生成回
    路部とを備え、 前記MOSトランジスタのしきい値電圧の変動により前
    記電圧供給部の電位の変化を検出するようにした内部電
    位検出回路。
JP8121757A 1996-05-16 1996-05-16 内部電位発生回路及び内部電位検出回路 Withdrawn JPH09307425A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017022493A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 株式会社ソシオネクスト 電源回路及び電圧制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017022493A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 株式会社ソシオネクスト 電源回路及び電圧制御方法

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