JPH09307100A - 電界効果型半導体装置 - Google Patents

電界効果型半導体装置

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JPH09307100A
JPH09307100A JP9005085A JP508597A JPH09307100A JP H09307100 A JPH09307100 A JP H09307100A JP 9005085 A JP9005085 A JP 9005085A JP 508597 A JP508597 A JP 508597A JP H09307100 A JPH09307100 A JP H09307100A
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JP
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layer
wide
sic
gaas
gap
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JP9005085A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Masato
宏幸 正戸
Toshimichi Ota
順道 太田
Mitsuru Tanabe
充 田邊
Yasuhito Kumafuchi
康仁 熊渕
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーFETの高耐圧化及び高電流密度化を
実現する。 【解決手段】 半絶縁性GaAs基板51の上にノンド
ープGaAsバッファ層52、n型GaAsチャネル層
53、ノンドープSiCワイドギャップショットキー層
54、及びn型SiCワイドギャップオーミックコンタ
クト層55がMBE法によるエピタキシャル成長によっ
て積層され、さらに、ソース電極56、ドレイン電極5
7、及びゲート電極58が設けられている。ゲート電極
58はワイドギャップ半導体層54とショットキー接合
している。ワイドギャップ半導体は結晶内でキャリアの
増倍効果が発生する電界強度が高く、絶縁破壊電圧が高
いため、最も電界が集中するゲート−ドレイン間のゲー
ト近傍付近に高電界が印加されても、高耐圧が維持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SiCやAlx
yIn1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)などのワイ
ドギャップ半導体とIII−V族化合物半導体とによって
形成されている電界効果型半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】III−V族化合物半導体を用いたGaA
s系電界効果型トランジスタ(FET)は、Siトラン
ジスタに比べて、高動作周波数、低雑音、高出力、高利
得、低動作電圧、高動作効率、及び低消費電力など、様
々な優れた特徴を持つ。これらの特徴のために、GaA
s系電界効果型トランジスタは、移動体通信用のデバイ
スとしてすでに実用化されている。その中でも、MBE
法或いはMOCVD法によるエピタキシャル成長で形成
されたGaAsMESFET或いはヘテロ接合FET
は、デバイス設計の自由度が大きい点及び優れた高周波
特性を示す点から、今後、マイクロ波帯やミリ波帯にお
ける移動体通信を支えるキーデバイスになるものとし
て、大いに期待されている。
【0003】一般に、高出力パワートランジスタを実現
するために必要とされる特性条件としては、(1)大き
な入力パワーに対応するように、ゲート−ドレイン間耐
圧が十分に高い、(2)入力信号がゲートの順方向へ振
り込めるように、ショットキー障壁高さ(ΦB)が大き
い、(3)単位ゲート当たりの電流密度が大きい、及び
(4)トランジスタのオン抵抗が十分に小さい、などが
挙げられる。そこで、携帯電話などでは、一般に、約
4.7V或いは約3.5Vの低動作電圧で高出力及び高
効率が得られるGaAs系パワーFETが用いられてい
る。
【0004】一方、パワーデバイスの開発においては、
SiC、GaN等のワイドギャップ半導体の研究開発
も、盛んに行われている。これらのワイドギャップ半導
体は、高電界での電子飽和速度がGaAs系の電子飽和
速度より大きい、及び広い禁制帯幅を持つためにショッ
トキー障壁高さ(ΦB=1〜2eV)が大きい、などの
特徴を有し、さらに、結晶内でキャリアの増倍効果が発
生する電界強度が高いために絶縁破壊電圧が高く、その
ために高耐圧なパワーデバイスが実現できるという特徴
も有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ワイドギャップ半導体
を用いたパワーFETは、高電界での電子速度が大きい
ので、動作電圧が約100V以上であって高電界が得ら
れる大電力パワーデバイスへの応用にあたっては、有望
である。しかし、動作電圧が約10V以下であるような
低い電界強度におけるワイドギャップ半導体を用いたパ
ワーFETの電子速度は、GaAs系デバイスの電子速
度よりはるかに小さい。ここで、電流密度は近似的には
電子速度に比例するので、パワーデバイスの電子飽和速
度が小さいと電流が流れない。ワイドギャップ半導体を
用いたパワーFETは、上述のように、数V程度の低動
作電圧では十分な電流密度が得られないので、高出力/
高効率/低消費電力が求められる携帯電話の送信用パワ
ーデバイス等には、向いていない。
【0006】現在までのところ、携帯電話などの送信用
パワーデバイスには、低動作電圧で高出力/高効率/低
消費電力化が図れるGaAs系FETが用いられてい
る。GaAs系FETでは、数V程度の動作電圧におけ
る電界強度で、高い電子飽和速度が得られる。
【0007】しかし、GaAs系FETは、ワイドギャ
ップ半導体に比べて、ショットキー障壁高さ(ΦB)が
小さく(約0.8eV)、さらに、結晶内でキャリアの
増倍効果が発生する電界強度が比較的に低いために絶縁
破壊電圧が低い。そのため、GaAs系FETでは、ゲ
ート−ドレイン間のゲート近傍での電界集中が大きくな
ることに起因して、絶縁破壊が生じる。具体的には、S
iC系FETでは一般的に約100V以上のゲート−ド
レイン間耐圧が得られるのに対して、GaAs系MES
FETでは、典型的には約10V〜約15V程度のゲー
ト−ドレイン間耐圧しか得られない。
【0008】一般的に、ゲート−ドレイン耐圧は、ゲー
ト幅Wg=1mm当たりに0.1mAのゲート電流Ig
dが流れるときのゲート電圧Vgdで規定する。例え
ば、ゲート幅Wg=1mmのFETのゲート−ドレイン
間にゲート電圧Vgd=−10Vを印加したときにゲー
ト電流Igd=−0.1mAが流れれば、その場合のゲ
ート−ドレイン間耐圧は10Vとなる。また、ゲート幅
Wg=10mmのFETのゲート−ドレイン間にVgd
=−10Vを印加したときにゲート電流Igd=−1m
Aが流れれば、その場合のゲート−ドレイン間耐圧は、
同様に10Vとなる。
【0009】ゲート−ドレイン耐圧が低いと、通常のF
ET動作をしないだけでなく、ドレイン側からゲート側
へのリーク電流が生じる。このリーク電流によって、F
ETの高周波動作時にドレイン側からゲート側に帰還が
かかり、入力波形とこのリーク電流との間に位相差が生
じる。この結果、出力電力、利得、動作効率、歪などの
高周波特性を悪化する。さらに、高電圧がFETに印加
される場合に、FETが破壊される原因となる。
【0010】携帯電話のようにFETが低ドレイン電圧
(約3.5V或いは約4.7V)での動作で用いられる
場合には、低い耐圧でも十分であるが、ドレイン電圧が
約10V以上であって約10W以上の出力が求められる
パワートランジスタでは、入力電力もそれにともなって
大きくなるので、一般的に約15V〜約20V以上のゲ
ート−ドレイン耐圧が必要である。
【0011】さらに、一般に、FETの高出力化のため
に、並列に接続される単位ゲートの数を増やすことによ
り実質的なゲート幅を広げる手法が用いられる。しか
し、これによって単位ゲート数が多くなり過ぎてFET
チップの横方向サイズが長くなり過ぎると、高周波が入
力するゲートパッドから各単位ゲートまでのゲートパス
長の差に起因する各ゲートへの入力電力波形の位相回転
が無視できなくなり、利得や歪特性の大幅な劣化など、
高周波特性の悪化原因となる。さらに、上記の手法に伴
ってゲート幅が大きくなると、チップサイズが大きくな
り、チップコストが増大する。
【0012】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、その目的は、III−V族化合物半
導体の有する優れた高周波特性を維持しつつ高耐圧且つ
高出力を有する、ワイドギャップ半導体を用いて構成さ
れる、電界効果型半導体装置の提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のある局面によれ
ば、電界効果型半導体装置が、半導体基板と、該半導体
基板の上に形成されているInxGa1-xAs活性層(0
≦x≦1)と、該活性層の上に形成されている、少なく
ともショットキー層を含む積層構造と、を備え、該ショ
ットキー層がワイドギャップ半導体層であって、そのこ
とによって上記目的が達成される。
【0014】前記ワイドギャップ半導体層は、Alx
yIn1-x-yN層(0≦x≦1、0≦y≦1)であり得
る。或いは、前記ワイドギャップ半導体層は、SiC層
であり得る。
【0015】前記活性層は、GaAs層であり得る。
【0016】ある実施形態では、本発明の電界効果型半
導体装置は、前記ワイドギャップ半導体層の上に形成さ
れているエッチングストッパ層をさらに備えている。
【0017】本発明の他の局面によれば、電界効果型半
導体装置が、半導体基板と、該半導体基板の上に形成さ
れているバッファ層と、該バッファ層の上に形成されて
いる、少なくともInxGa1-xAs活性層(0≦x≦
1)を含む積層構造と、を備え、該バッファ層がワイド
ギャップ半導体層であって、そのことによって上記目的
が達成される。
【0018】前記ワイドギャップ半導体層は、Alx
yIn1-x-yN層(0≦x≦1、0≦y≦1)であり得
る。或いは、前記ワイドギャップ半導体層は、SiC層
であり得る。
【0019】前記活性層は、GaAs層であり得る。
【0020】ある実施形態では、本発明の電界効果型半
導体装置は、前記ワイドギャップ半導体層の上に形成さ
れているエッチングストッパ層をさらに備えている。
【0021】本発明のさらに他の局面によれば、電界効
果型半導体装置が、半導体基板と、該半導体基板の上に
形成されているInxGa1-xAs活性層(0≦x≦1)
と、該活性層の上に形成されている、n型不純物が添加
されたワイドギャップ半導体からなるキャリア供給層を
少なくとも有する積層構造と、を備えていて、そのこと
によって上記目的が達成される。
【0022】前記ワイドギャップ半導体は、AlxGay
In1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)であり得る。
或いは、前記ワイドギャップ半導体は、SiCであり得
る。
【0023】前記活性層は、GaAs層であり得る。
【0024】ある実施形態では、本発明の電界効果型半
導体装置は、前記キャリア供給層の上に形成されている
エッチングストッパ層をさらに備えている。
【0025】本発明のさらに他の局面によれば、電界効
果型半導体装置が、半導体基板と、該半導体基板の上に
形成されているInxGa1-xAs活性層(0≦x≦1)
と、該活性層を挟むように形成されているn型不純物を
添加された複数のワイドギャップ半導体層を少なくとも
有する積層構造と、を備えていて、そのことによって上
記目的が達成される。
【0026】前記複数のワイドギャップ半導体層のそれ
ぞれは、AlxGayIn1-x-yN層(0≦x≦1、0≦
y≦1)であり得る。或いは、前記複数のワイドギャッ
プ半導体層のそれぞれは、SiC層であり得る。
【0027】前記活性層は、GaAs層であり得る。
【0028】ある実施形態では、本発明の電界効果型半
導体装置は、前記複数のワイドギャップ半導体層のうち
で前記活性層の上に形成されている層の上に形成されて
いるエッチングストッパ層をさらに備えている。
【0029】本発明のさらに他の局面によれば、電界効
果型半導体装置が、SiC基板と、該SiC基板の上に
形成されているInxGa1-xAs活性層(0≦x≦1)
と、該活性層の上に形成されている、SiCショットキ
ー層を少なくとも含む積層構造と、を備えており、その
ことによって上記目的が達成される。
【0030】ある実施形態では、本発明の電界効果型半
導体装置は、前記ショットキー層の上に形成されている
エッチングストッパ層をさらに備えている。
【0031】本発明のさらに他の局面によれば、電界効
果型半導体装置が、サファイア基板と、該サファイア基
板の上に形成されているInxGa1-xAs活性層(0≦
x≦1)或いはInxGa1-xN活性層(0≦x≦1)
と、該活性層の上に形成されている、AlxGayIn
1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)ショットキー層を
少なくとも含む積層構造と、を備えており、そのことに
よって上記目的が達成される。
【0032】ある実施形態では、本発明の電界効果型半
導体装置は、前記ショットキー層の上に形成されている
エッチングストッパ層をさらに備えている。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明によれば、SiCやAlG
aInN等のワイドギャップ半導体とInGaAsやI
nP等の化合物半導体とを用いて、主に次のような3つ
の方法により、電界効果型半導体装置、具体的には各種
FETの高耐圧化及び高電流密度化を図るものである。
【0034】第1の方法に従って構成される本発明の半
導体装置、具体的にはMESFETの模式的な構造図
を、図1に示す。
【0035】図1のMESFETでは、半導体基板11
の上にバッファ層12及びn型InGaAsチャネル層
(活性層)13を形成し、さらにn型InGaAsチャ
ネル層13の上には、SiC或いはAlGaInNなど
のワイドギャップ半導体からなる層14を形成する。層
14は、ショットキー層として機能する。なお、以下で
は、層14のようなワイドギャップ半導体の層を、単に
「ワイドギャップ層」或いは「ワイドギャップ半導体
層」とも称する。
【0036】さらに、FETの電極形成処理を行って、
ワイドギャップ半導体層14の上にソース電極15、ド
レイン電極16及びゲート電極17を形成する。各電極
は、例えばAu層によって形成される。ゲート電極17
は、ワイドギャップ半導体層14とショットキー接合し
ている。
【0037】上記の構成において、ワイドギャップ半導
体は絶縁破壊電圧が高いという特徴があるために、最も
電界が集中するゲート−ドレイン間のゲート電極17の
近傍付近に高電界がかかっても、ゲート−ドレイン間で
高耐圧を維持できる。すなわち、図1の構成とすること
によって、III−V族化合物半導体の有する優れた高周
波特性を維持したままで、高耐圧なFETを実現でき
る。
【0038】次に、第2の方法に従って構成される本発
明の半導体装置、具体的にはHEMTの模式的な構造図
を、図2に示す。
【0039】図2のHEMTでは、半導体基板21の上
にGaAsバッファ層22、及びキャリア供給層として
機能するSiC或いはAlGaInNからなるn型ワイ
ドギャップ半導体層23、ノンドープInGaAsチャ
ネル層(活性層)24、キャリア供給層として機能する
SiC或いはAlGaInNからなるn型ワイドギャッ
プ半導体層25が形成されている。さらに、電極形成処
理を行って、ワイドギャップキャリア供給層25の上
に、ソース電極26、ドレイン電極27及びゲート電極
28を形成する。各電極は、例えばAu層によって形成
される。
【0040】図2の構造におけるバンド構造図を、図3
に示す。
【0041】チャネル層24を形成するInGaAsと
それを挟み込むように位置する層23及び25を構成す
るワイドギャップ半導体との伝導帯のバンドエネルギー
の不連続△Ecは、通常のInGaAs/AlGaAs
系半導体における伝導帯のバンドエネルギーの不連続
(△Ec=約0.3eV)より大きな値となり、典型的
には約0.5eVである。その結果、ワイドギャップ半
導体を用いて形成される図2の構成を有するHEMTで
は、InGaAsチャネル層24の井戸の中に、より多
くの量子準位が形成され、これによって、AlGaAs
/GaAs系HEMTやAlGaAs/InGaAs系
PHEMT(pseudomorphic HEMT)に比べて、より多く
の電子がInGaAsチャネル層24の中に閉じこめら
れる。従って、良好なピンチオフ特性及び高い相互コン
ダクタンス(gm)を有する、高電流密度のFETが実
現される。
【0042】次に、第3の方法に従って構成される本発
明の半導体装置、具体的にはFETの模式的な構造図
を、図4(a)に示す。
【0043】図4(a)のFETでは、半導体基板41
の上に、SiC或いはAlGaInNなどのワイドギャ
ップ半導体から形成されたワイドギャップバッファ層4
2、及びn型GaAsチャネル層(活性層)43が形成
されている。さらに、電極形成処理を行って、チャネル
層43の上に、ソース電極44、ドレイン電極45、及
びゲート電極46を形成する。各電極は、例えばAu/
Ge混晶層によって形成される。
【0044】図4(a)の構造におけるバンド構造図
を、図4(b)に示す。
【0045】図示されるように、チャネル層43とワイ
ドギャップバッファ層42との界面に、伝導帯のバンド
エネルギーの不連続△Ecが生じる。これによって、ピ
ンチオフ付近でドレイン電流がバッファ層42の側に流
れ込むことが無くなり、良好なピンチオフ特性を示すF
ETが実現される。
【0046】以下には、本発明の電界効果型半導体装置
の様々な実施形態を、図面を参照して説明する。
【0047】(第1の実態形態)本発明の第1の実施形
態の構成を、図5(a)の模式的な断面図を参照して説
明する。
【0048】図5(a)の構成において、半絶縁性Ga
As基板51の上に、ノンドープGaAsバッファ層5
2、n型GaAsチャネル層(活性層)53、ショット
キー層として機能するノンドープSiCワイドギャップ
層54、及びn型SiCワイドギャップオーミックコン
タクト層55が、順に形成されている。半絶縁性GaA
s基板51の上の各層52〜55は、例えばMBE法或
いはCVD法などのエピタキシャル成長により、積層す
る。
【0049】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極56及びドレイン電極57
を、n型SiCオーミックコンタクト層55の上に適切
なパターンで形成する。さらに、リセスエッチングによ
りゲート形成領域のオーミックコンタクト層55を除去
した後に、Auにより、SiCワイドギャップ層54に
ショットキー接合するゲート電極58を適切なパターン
に形成する。
【0050】上記の構成において、ワイドギャップ半導
体は、結晶内でキャリアの増倍効果が発生する電界強度
が高く、絶縁破壊電圧が高いという特徴があるために、
最も電界が集中するゲート−ドレイン間のゲート電極5
8の近傍付近に高電界がかかっても、ゲート−ドレイン
間で高耐圧を維持できる。すなわち、図5(a)の構成
とすることによって、III−V化合物半導体の有する優
れた高周波特性を維持したままで、高耐圧なFETを実
現できる。
【0051】図6に、通常のGaAsMESFETにお
けるVgd−Igd特性(ゲート−ドレイン間の電圧電
流特性)61及びSiCをショットキー層に用いた本発
明のFETにおけるVgd−Igd特性62を示す。図
6の縦軸のゲート電流Igd(mA)は、「単位ゲート
幅(1mm)当たりのゲート電流値」と「ゲート幅Wg
(mm)」との倍数を示している。例えば、「0.1W
g」という表記は、ゲート幅Wg=1.0mmの場合に
はゲート電流Igd=0.1mAを示し、ゲート幅Wg
=10mmの場合にはゲート電流Igd=1mAを示
す。
【0052】通常のGaAs系FETでは、線61が示
すように、約20V程度で絶縁破壊を起こすが、本実施
形態のようにSiC層をショットキー層に用いた構成で
は、線62が示すように約100V程度の耐圧が得られ
る。
【0053】以上のように、本実施形態のFETの構成
にすることによって、GaAs系FETの持つ優れた高
周波特性を維持したままで、ゲート−ドレイン耐圧が約
100V以上である高耐圧FETを実現できる。
【0054】なお、以上の説明では、チャネル層53と
してドープしたn型GaAs層を用いているが、n型I
nGaAs層を用いてもよい。つまり、チャネル層53
は、その組成がInxGa1-xAs(0≦x≦1)として
表される層であればよい。
【0055】(第2の実態形態)本発明の第2の実施形
態の構成を、図5(b)の模式的な断面図を参照して説
明する。図5(b)の構成では、第1の実施形態として
先に説明した構成に、さらにエッチングストッパ層59
を設けられている。
【0056】具体的には、半絶縁性GaAs基板51の
上に、ノンドープGaAsバッファ層52、n型GaA
sチャネル層(活性層)53、ショットキー層として機
能するノンドープSiCワイドギャップ層54、n型G
aAsエッチングストッパ層59、及びn型SiCワイ
ドギャップオーミックコンタクト層55が、順に形成さ
れている。半絶縁性GaAs基板51の上の各層52〜
55及び59は、例えばMBE法或いはCVD法などの
エピタキシャル成長により、積層する。
【0057】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極56及びドレイン電極57
を、n型SiCオーミックコンタクト層55の上に適切
なパターンで形成する。さらに、SF6/O2の混合ガス
を用いたRIE法によるドライエッチングにより、ゲー
ト形成領域のn型SiCオーミックコンタクト層55を
選択的に除去する。このSF6/O2の混合ガスを用いた
RIE法では、SiC層55はエッチングされるが、G
aAs層59は殆どエッチングされず、エッチングスト
ッパ層として機能する。
【0058】次に、燐酸系エッチャントを用いるウェッ
トエッチングにより、GaAsエッチングストッパ層5
9を除去する。その後に、Auにより、SiCワイドギ
ャップ層54にショットキー接合するゲート電極58を
適切なパターンに形成する。
【0059】燐酸系エッチャントを用いたウェットエッ
チングでは、上述のSF6/O2の混合ガスを用いたRI
E法によるドライエッチングとは逆に、GaAs層59
はエッチングされるが、SiC層54及び55は殆どエ
ッチングされない。また、RIE法によるドライエッチ
ングによりGaAsエッチングストッパ層59の表面に
ダメージが入るが、ウェットエッチングにより、ダメー
ジが入ったGaAsエッチングストッパ層59を除去で
きる。さらに、エッチングストッパ層59により、ドラ
イエッチング時のSiC層54へのダメージを回避でき
る。従って、ダメージの無いSiCワイドギャップ層5
4の上に、ゲート電極58を形成できる。
【0060】上記の構成において、ワイドギャップ半導
体は、結晶内でキャリアの増倍効果が発生する電界強度
が高く、絶縁破壊電圧が高いという特徴があるために、
最も電界が集中するゲート−ドレイン間のゲート電極5
8の近傍付近に高電界がかかっても、ゲート−ドレイン
間で高耐圧を維持できる。その結果、高耐圧であり、且
つウェハ内における面内均一性に優れた、良好なFET
特性を示す電界効果型半導体装置を実現できる。
【0061】なお、以上の説明では、チャネル層53と
してドープしたn型GaAs層を用いているが、n型I
nGaAs層を用いてもよい。つまり、チャネル層53
は、その組成がInxGa1-xAs(0≦x≦1)として
表される層であればよい。
【0062】(第3の実態形態)本発明の第3の実施形
態の構成を、図7(a)の模式的な断面図を参照して説
明する。
【0063】図7(a)の構成において、半絶縁性Ga
As基板71の上に、ノンドープGaAsバッファ層7
2、ノンドープSiCワイドギャップバッファ層73、
n型SiCワイドギャップキャリア供給層74、ノンド
ープSiCワイドギャップスペーサ層75、ノンドープ
InGaAsチャネル層(活性層)76、ノンドープS
iCワイドギャップスペーサ層77、n型SiCワイド
ギャップショットキー層78、及びn型SiCワイドギ
ャップオーミックコンタクト層79が、順に形成されて
いる。半絶縁性GaAs基板71の上の各層72〜79
は、例えばMBE法或いはCVD法などのエピタキシャ
ル成長により、積層する。
【0064】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極710及びドレイン電極7
11を、n型SiCオーミックコンタクト層79の上に
適切なパターンで形成する。さらに、リセスエッチング
によりゲート形成領域のオーミックコンタクト層79を
除去した後に、Auにより、SiCショットキー層78
にショットキー接合するゲート電極712を適切なパタ
ーンに形成する。
【0065】上記の構成において、SiCスペーサ層7
5及び77とInGaAsチャネル層76との間の伝導
帯のバンドエネルギーの不連続△Ecは、通常のInG
aAs/AlGaAs系半導体における伝導帯のバンド
エネルギーの不連続(△Ec=約0.3eV)より大き
な値となり、典型的には約0.5eVである。その結
果、ワイドギャップ半導体を用いて形成される図7
(a)の構成を有するHEMTでは、InGaAsチャ
ネル層76の井戸の中に、より多くの量子準位が形成さ
れ、これによって、AlGaAs/GaAs系HEMT
やAlGaAs/InGaAs系PHEMTに比べて、
より多くの電子がInGaAsチャネル層76の中に閉
じこめられる。従って、良好なピンチオフ特性及び高い
相互コンダクタンス(gm)を有する、高電流密度のF
ETが実現される。その結果、図7(a)の構成とする
ことによって、InGaAsの有する優れた高周波特性
を維持したままで、高電流密度且つ高い相互コンダクタ
ンス(gm)を有するFETを実現できる。
【0066】なお、以上の説明では、チャネル層76と
してノンドープInGaAs層を用いているが、ノンド
ープGaAs層を用いてもよい。つまり、チャネル層7
6は、その組成がInxGa1-xAs(0≦x≦1)とし
て表される層であればよい。
【0067】(第4の実態形態)本発明の第4の実施形
態の構成を、図7(b)の模式的な断面図を参照して説
明する。図7(b)の構成では、第3の実施形態として
先に説明した構成に、さらにエッチングストッパ層71
3を設けられている。
【0068】具体的には、半絶縁性GaAs基板71の
上に、ノンドープGaAsバッファ層72、ノンドープ
SiCワイドギャップバッファ層73、n型SiCワイ
ドギャップキャリア供給層74、ノンドープSiCワイ
ドギャップスペーサ層75、ノンドープInGaAsチ
ャネル層(活性層)76、ノンドープSiCワイドギャ
ップスペーサ層77、n型SiCワイドギャップショッ
トキー層78、n型GaAsエッチングストッパ層71
3、及びn型SiCワイドギャップオーミックコンタク
ト層79が、順に形成されている。半絶縁性GaAs基
板71の上の各層72〜79及び713は、例えばMB
E法或いはCVD法などのエピタキシャル成長により、
積層する。
【0069】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極710及びドレイン電極7
11を、n型SiCオーミックコンタクト層79の上に
適切なパターンで形成する。さらに、SF6/O2の混合
ガスを用いたRIE法によるドライエッチングにより、
ゲート形成領域のn型SiCオーミックコンタクト層7
9を選択的に除去する。このSF6/O2の混合ガスを用
いたRIE法では、SiC層79はエッチングされる
が、GaAs層713は殆どエッチングされず、エッチ
ングストッパ層として機能する。
【0070】次に、燐酸系エッチャントを用いるウェッ
トエッチングにより、GaAsエッチングストッパ層7
13を除去する。その後に、Auにより、n型SiCシ
ョットキー層78にショットキー接合するゲート電極7
12を適切なパターンに形成する。
【0071】燐酸系エッチャントを用いたウェットエッ
チングでは、上述のSF6/O2の混合ガスを用いたRI
E法によるドライエッチングとは逆に、GaAs層71
3はエッチングされるが、SiC層78及び79は殆ど
エッチングされない。また、RIE法によるドライエッ
チングによりGaAsエッチングストッパ層713の表
面にダメージが入るが、ウェットエッチングにより、ダ
メージが入ったGaAsエッチングストッパ層713を
除去できる。さらに、エッチングストッパ層713によ
り、ドライエッチング時のSiCショットキー層78へ
のダメージを回避できる。従って、ダメージの無いSi
Cショットキー層78の上に、ゲート電極712を形成
できる。これによって、しきい値などの電気特性のばら
つきが、抑制される。
【0072】上記の構成において、SiCスペーサ層7
5及び77とInGaAsチャネル層76との間の伝導
帯のバンドエネルギーの不連続△Ecは、通常のInG
aAs/AlGaAs系半導体における伝導帯のバンド
エネルギーの不連続(△Ec=約0.3eV)より大き
な値となり、典型的には約0.5eVである。その結
果、ワイドギャップ半導体を用いて形成される図7
(b)の構成を有するHEMTでは、InGaAsチャ
ネル層76の井戸の中に、より多くの量子準位が形成さ
れ、これによって、AlGaAs/GaAs系HEMT
やAlGaAs/InGaAs系PHEMTに比べて、
より多くの電子がInGaAsチャネル層76の中に閉
じこめられる。従って、良好なピンチオフ特性及び高い
相互コンダクタンス(gm)を有する、高電流密度のF
ETが実現される。その結果、図7(b)の構成とする
ことによって、InGaAsの有する優れた高周波特性
を維持したままで、高電流密度且つ高い相互コンダクタ
ンス(gm)を有するFETを実現できる。
【0073】なお、以上の説明では、チャネル層76と
してノンドープInGaAs層を用いているが、ノンド
ープGaAs層を用いてもよい。つまり、チャネル層7
6は、その組成がInxGa1-xAs(0≦x≦1)とし
て表される層であればよい。
【0074】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態の構成を、図8の模式的な断面図を参照して説明す
る。
【0075】図8の構成において、半絶縁性GaAs基
板81の上に、ノンドープGaAsバッファ層82、ノ
ンドープSiCワイドギャップバッファ層83、n型G
aAsチャネル層(活性層)84、及びn型GaAsオ
ーミックコンタクト層85が、順に形成されている。半
絶縁性GaAs基板81の上の各層82〜85は、例え
ばMBE法或いはCVD法などのエピタキシャル成長に
より、積層する。
【0076】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、AuGe/Niを用
いて、オーミック電極となるソース電極86及びドレイ
ン電極87を、n型GaAsオーミックコンタクト層8
5の上に適切なパターンで形成する。さらに、リセスエ
ッチングによりゲート形成領域のオーミックコンタクト
層85を除去した後に、Ti/Pt/Au多層膜によ
り、n型GaAsチャネル層84に接触するゲート電極
88を適切なパターンに形成する。
【0077】上記の構成において、チャネル層84とノ
ンドープSiCバッファ層83との界面に、伝導帯のバ
ンドエネルギーの不連続△Ecが生じる。これによっ
て、ピンチオフ付近でドレイン電流がバッファ層83の
側に流れ込むことが無くなり、良好なピンチオフ特性を
示すFETが実現される。
【0078】以上に説明した各実施形態では、SiC/
GaAs系材料を例として説明しているが、本発明の適
用範囲はこれに限られるものではない。ワイドギャップ
半導体としてAlxGayIn1-x-yN(0≦x≦1、0
≦y≦1)を用いた構成や、チャネル層(活性層)とし
てInGaP或いはInGaNなどを用いている構成に
も適用可能であることは、言うまでもない。さらに、上
記では半絶縁性GaAs基板を使用している構成を例と
して説明しているが、本発明の適用範囲はこれに限られ
たものではなく、Si、SiC、Al23(サファイ
ア)、GaN、InPなど、他の半導体基板にも適用可
能であることは言うまでもない。これらの場合について
は、以下の実施形態でさらに説明する。
【0079】(第6の実施形態)本発明の第6の実施形
態の構成を、図9(a)の模式的な断面図を参照して説
明する。
【0080】図9(a)の構成において、半絶縁性Si
C基板91の上に、ノンドープSiCワイドギャップバ
ッファ層92、n型GaAsチャネル層(活性層)9
3、ショットキー層として機能するノンドープSiCワ
イドギャップ層94、及びn型SiCワイドギャップオ
ーミックコンタクト層95が、順に形成されている。半
絶縁性SiC基板91の上の各層92〜95は、例えば
MBE法或いはCVD法などのエピタキシャル成長によ
り、積層する。
【0081】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極96及びドレイン電極97
を、n型SiCオーミックコンタクト層95の上に適切
なパターンで形成する。さらに、リセスエッチングによ
りゲート形成領域のオーミックコンタクト層95を除去
した後に、Auにより、SiCワイドギャップ層94に
ショットキー接合するゲート電極98を適切なパターン
に形成する。
【0082】上記の構成において、ワイドギャップ半導
体は、結晶内でキャリアの増倍効果が発生する電界強度
が高く、絶縁破壊電圧が高いという特徴があるために、
最も電界が集中するゲート−ドレイン間のゲート電極9
8の近傍付近に高電界がかかっても、ゲート−ドレイン
間で高耐圧を維持できる。
【0083】また、基板91として半絶縁性SiC基板
91を用いることにより、ノンドープSiCバッファ層
92を用いることができる。これによって、n型GaA
sチャネル層93とノンドープSiCバッファ層92と
の界面に伝導帯のバンドエネルギーの不連続△Ecが生
じる構造が得られる。このため、ピンチオフ付近でドレ
イン電流がバッファ層92の側に流れ込まず、良好なピ
ンチオフ特性を示すFETを実現できる。
【0084】さらに、SiCの熱伝導率は約5.0W/
cm・Kであり、GaAsの熱伝導率の約10倍、Si
の熱伝導率の約3倍である。従って、基板91として半
絶縁性SiC基板91を用いることにより、実装時にお
けるデバイスの熱放散を、大幅に改善することが期待で
きる。
【0085】また、SiCの比誘電率が約9.7、Ga
Asの比誘電率が約11、Siの比誘電率が約12であ
る。これより、半絶縁性SiC基板91の上にMMIC
を形成すれば、GaAs基板やSi基板を用いる場合と
比較して、低損失なデバイスを作製することができる。
【0086】なお、以上の説明では、チャネル層93と
してドープしたn型GaAs層を用いているが、n型I
nGaAs層を用いてもよい。つまり、チャネル層93
は、その組成がInxGa1-xAs(0≦x≦1)として
表される層であればよい。
【0087】(第7の実態形態)本発明の第7の実施形
態の構成を、図9(b)の模式的な断面図を参照して説
明する。図9(b)の構成では、第6の実施形態として
先に説明した構成に、さらにエッチングストッパ層99
を設けられている。
【0088】具体的には、半絶縁性SiC基板91の上
に、ノンドープSiCワイドギャップバッファ層92、
n型GaAsチャネル層(活性層)93、ショットキー
層として機能するノンドープSiCワイドギャップ層9
4、n型GaAsエッチングストッパ層99、及びn型
SiCワイドギャップオーミックコンタクト層95が、
順に形成されている。半絶縁性SiC基板91の上の各
層92〜95及び99は、例えばMBE法或いはCVD
法などのエピタキシャル成長により、積層する。
【0089】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極96及びドレイン電極97
を、n型SiCオーミックコンタクト層95の上に適切
なパターンで形成する。さらに、SF6/O2の混合ガス
を用いたRIE法によるドライエッチングにより、ゲー
ト形成領域のn型SiCオーミックコンタクト層95を
選択的に除去する。このSF6/O2の混合ガスを用いた
RIE法では、SiC層95はエッチングされるが、G
aAs層99は殆どエッチングされず、エッチングスト
ッパ層として機能する。
【0090】次に、燐酸系エッチャントを用いるウェッ
トエッチングにより、GaAsエッチングストッパ層9
9を除去する。その後に、Auにより、SiCワイドギ
ャップ層94にショットキー接合するゲート電極98を
適切なパターンに形成する。
【0091】燐酸系エッチャントを用いたウェットエッ
チングでは、上述のSF6/O2の混合ガスを用いたRI
E法によるドライエッチングとは逆に、GaAs層99
はエッチングされるが、SiC層94及び95は殆どエ
ッチングされない。また、RIE法によるドライエッチ
ングによりGaAsエッチングストッパ層99の表面に
ダメージが入るが、ウェットエッチングにより、ダメー
ジが入ったGaAsエッチングストッパ層99を除去す
る。さらに、エッチングストッパ層99により、ドライ
エッチング時のSiCワイドギャップ層94へのダメー
ジが回避できる。従って、ダメージの無いSiCワイド
ギャップ層94の上に、ゲート電極98を形成できる。
これにより、ウェハ面内で特性のばらつきが少ないFE
Tが作成できる。
【0092】上記の構成において、ワイドギャップ半導
体は、結晶内でキャリアの増倍効果が発生する電界強度
が高く、絶縁破壊電圧が高いという特徴があるために、
最も電界が集中するゲート−ドレイン間のゲート電極9
8の近傍付近に高電界がかかっても、ゲート−ドレイン
間で高耐圧を維持できる。
【0093】また、基板91として半絶縁性SiC基板
91を用いることにより、ノンドープSiCバッファ層
92を用いることができる。これによって、n型GaA
sチャネル層93とノンドープSiCバッファ層92と
の界面に伝導帯のバンドエネルギーの不連続△Ecが生
じる構造が得られる。このため、ピンチオフ付近でドレ
イン電流がバッファ層92の側に流れ込まず、良好なピ
ンチオフ特性を示すFETを実現できる。
【0094】さらに、SiCの熱伝導率は約5.0W/
cm・Kであり、GaAsの熱伝導率の約10倍、Si
の熱伝導率の約3倍である。従って、基板91として半
絶縁性SiC基板91を用いることにより、実装時にお
けるデバイスの熱放散を、大幅に改善することが期待で
きる。
【0095】また、SiCの比誘電率が約9.7、Ga
Asの比誘電率が約11、Siの比誘電率が約12であ
る。これより、半絶縁性SiC基板91の上にMMIC
を形成すれば、GaAs基板やSi基板を用いる場合と
比較して、低損失なデバイスを作製することができる。
【0096】なお、以上の説明では、チャネル層93と
してドープしたn型GaAs層を用いているが、n型I
nGaAs層を用いてもよい。つまり、チャネル層93
は、その組成がInxGa1-xAs(0≦x≦1)として
表される層であればよい。
【0097】(第8の実態形態)本発明の第8の実施形
態の構成を、図10(a)の模式的な断面図を参照して
説明する。
【0098】図10(a)の構成において、半絶縁性S
iC基板101の上に、ノンドープSiCワイドギャッ
プバッファ層103、n型SiCワイドギャップキャリ
ア供給層104、ノンドープSiCワイドギャップスペ
ーサ層105、ノンドープInGaAsチャネル層(活
性層)106、ノンドープSiCワイドギャップスペー
サ層107、n型SiCワイドギャップショットキー層
108、及びn型SiCワイドギャップオーミックコン
タクト層109が、順に形成されている。半絶縁性Si
C基板101の上の各層103〜109は、例えばMB
E法或いはCVD法などのエピタキシャル成長により、
積層する。
【0099】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極1010及びドレイン電極
1011を、n型SiCオーミックコンタクト層109
の上に適切なパターンで形成する。さらに、リセスエッ
チングによりゲート形成領域のオーミックコンタクト層
109を除去した後に、Auにより、SiCショットキ
ー層108にショットキー接合するゲート電極1012
を適切なパターンに形成する。
【0100】上記の構成において、SiCスペーサ層1
05及び107とInGaAsチャネル層106との間
の伝導帯のバンドエネルギーの不連続△Ecは、通常の
InGaAs/AlGaAs系半導体における伝導帯の
バンドエネルギーの不連続(△Ec=約0.3eV)よ
り大きな値となり、典型的には約0.5eVである。そ
の結果、ワイドギャップ半導体を用いて形成される図1
0(a)の構成を有するHEMTでは、InGaAsチ
ャネル層106の井戸の中に、より多くの量子準位が形
成され、これによって、AlGaAs/GaAs系HE
MTやAlGaAs/InGaAs系PHEMTに比べ
て、より多くの電子がInGaAsチャネル層106の
中に閉じこめられる。従って、良好なピンチオフ特性及
び高い相互コンダクタンス(gm)を有する、高電流密
度のFETが実現される。その結果、図10(a)の構
成とすることによって、InGaAsの有する優れた高
周波特性を維持したままで、高電流密度且つ高い相互コ
ンダクタンス(gm)を有するFETを実現できる。
【0101】さらに、SiCの熱伝導率は約5.0W/
cm・Kであり、GaAsの熱伝導率の約10倍、Si
の熱伝導率の約3倍である。従って、基板101として
半絶縁性SiC基板101を用いることにより、実装時
におけるデバイスの熱放散を、大幅に改善することが期
待できる。
【0102】また、SiCの比誘電率が約9.7、Ga
Asの比誘電率が約11、Siの比誘電率が約12であ
る。これより、半絶縁性SiC基板101の上にMMI
Cを形成すれば、GaAs基板やSi基板を用いる場合
と比較して、低損失なデバイスを作製することができ
る。
【0103】なお、以上の説明では、チャネル層106
としてノンドープInGaAs層を用いているが、ノン
ドープGaAs層を用いてもよい。つまり、チャネル層
106は、その組成がInxGa1-xAs(0≦x≦1)
として表される層であればよい。
【0104】(第9の実態形態)本発明の第9の実施形
態の構成を、図10(b)の模式的な断面図を参照して
説明する。図10(b)の構成では、第8の実施形態と
して先に説明した構成に、さらにエッチングストッパ層
1013を設けられている。
【0105】具体的には、半絶縁性SiC基板101の
上に、ノンドープSiCワイドギャップバッファ層10
3、n型SiCワイドギャップキャリア供給層104、
ノンドープSiCワイドギャップスペーサ層105、ノ
ンドープInGaAsチャネル層(活性層)106、ノ
ンドープSiCワイドギャップスペーサ層107、n型
SiCワイドギャップショットキー層108、n型Ga
Asエッチングストッパ層1013、及びn型SiCワ
イドギャップオーミックコンタクト層109が、順に形
成されている。半絶縁性SiC基板101の上の各層1
03〜109及び1013は、例えばMBE法或いはC
VD法などのエピタキシャル成長により、積層する。
【0106】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極1010及びドレイン電極
1011を、n型SiCオーミックコンタクト層109
の上に適切なパターンで形成する。さらに、SF6/O2
の混合ガスを用いたRIE法によるドライエッチングに
より、ゲート形成領域のn型SiCオーミックコンタク
ト層109を選択的に除去する。このSF6/O2の混合
ガスを用いたRIE法では、SiC層109はエッチン
グされるが、GaAs層1013は殆どエッチングされ
ず、エッチングストッパ層として機能する。
【0107】次に、燐酸系エッチャントを用いるウェッ
トエッチングにより、GaAsエッチングストッパ層1
013を除去する。その後に、Auにより、n型SiC
ショットキー層108にショットキー接合するゲート電
極1012を適切なパターンに形成する。
【0108】燐酸系エッチャントを用いたウェットエッ
チングでは、上述のSF6/O2の混合ガスを用いたRI
E法によるドライエッチングとは逆に、GaAs層10
13はエッチングされるが、SiC層108及び109
は殆どエッチングされない。また、RIE法によるドラ
イエッチングによりGaAsエッチングストッパ層10
13の表面にダメージが入るが、ウェットエッチングに
より、ダメージが入ったGaAsエッチングストッパ層
1013を除去できる。さらに、エッチングストッパ層
1013により、ドライエッチング時のSiCショット
キー層108へのダメージを回避できる。従って、ダメ
ージの無いSiCショットキー層108の上に、ゲート
電極1012を形成できる。これによって、しきい値な
どの電気特性のばらつきが、抑制される。
【0109】上記の構成において、SiCスペーサ層1
05及び107とInGaAsチャネル層106との間
の伝導帯のバンドエネルギーの不連続△Ecは、通常の
InGaAs/AlGaAs系半導体における伝導帯の
バンドエネルギーの不連続(△Ec=約0.3eV)よ
り大きな値となり、典型的には約0.5eVである。そ
の結果、ワイドギャップ半導体を用いて形成される図1
0(b)の構成を有するHEMTでは、InGaAsチ
ャネル層106の井戸の中に、より多くの量子準位が形
成され、これによって、AlGaAs/GaAs系HE
MTやAlGaAs/InGaAs系PHEMTに比べ
て、より多くの電子がInGaAsチャネル層106の
中に閉じこめられる。従って、良好なピンチオフ特性及
び高い相互コンダクタンス(gm)を有する、高電流密
度のFETが実現される。その結果、図10(b)の構
成とすることによって、InGaAsの有する優れた高
周波特性を維持したままで、ウェハ面内の均一性に優れ
た高電流密度且つ高い相互コンダクタンス(gm)を有
するFETを実現できる。
【0110】さらに、SiCの熱伝導率は約5.0W/
cm・Kであり、GaAsの熱伝導率の約10倍、Si
の熱伝導率の約3倍である。従って、基板101として
半絶縁性SiC基板101を用いることにより、実装時
におけるデバイスの熱放散を、大幅に改善することが期
待できる。
【0111】また、SiCの比誘電率が約9.7、Ga
Asの比誘電率が約11、Siの比誘電率が約12であ
る。これより、半絶縁性SiC基板101の上にMMI
Cを形成すれば、GaAs基板やSi基板を用いる場合
と比較して、低損失なデバイスを作製することができ
る。
【0112】なお、以上の説明では、チャネル層106
としてノンドープInGaAs層を用いているが、ノン
ドープGaAs層を用いてもよい。つまり、チャネル層
106は、その組成がInxGa1-xAs(0≦x≦1)
として表される層であればよい。
【0113】(第10の実施形態)本発明の第10の実
施形態の構成を、図11(a)の模式的な断面図を参照
して説明する。
【0114】図11(a)の構成において、サファイア
基板111の上に、AlNバッファ層110、ノンドー
プGaNワイドギャップバッファ層112、n型GaA
sチャネル層(活性層)113、ショットキー層として
機能するノンドープGaNワイドギャップ層114、及
びn型GaNワイドギャップオーミックコンタクト層1
15が、順に形成されている。サファイア基板111の
上の各層110及び112〜115は、例えばMBE法
或いはCVD法などのエピタキシャル成長により、積層
する。
【0115】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極116及びドレイン電極1
17を、n型GaNオーミックコンタクト層115の上
に適切なパターンで形成する。さらに、リセスエッチン
グによりゲート形成領域のオーミックコンタクト層11
5を除去した後に、Auにより、GaNワイドギャップ
層114にショットキー接合するゲート電極118を適
切なパターンに形成する。
【0116】上記の構成において、ワイドギャップ半導
体は、結晶内でキャリアの増倍効果が発生する電界強度
が高く、絶縁破壊電圧が高いという特徴があるために、
最も電界が集中するゲート−ドレイン間のゲート電極1
18の近傍付近に高電界がかかっても、ゲート−ドレイ
ン間で高耐圧を維持できる。
【0117】また、基板111の上にワイドギャップ半
導体であるGaNバッファ層112を用いるので、n型
GaAsチャネル層113とノンドープGaNバッファ
層112との界面に伝導帯のバンドエネルギーの不連続
△Ecが生じる構造が得られる。このため、ピンチオフ
付近でドレイン電流がバッファ層112の側に流れ込ま
ず、良好なピンチオフ特性を示すFETを実現できる。
【0118】さらに、サファイアの比誘電率が約9.
3、GaAsの比誘電率が約11、Siの比誘電率が約
12である。これより、サファイア基板111の上にM
MICを形成すれば、GaAs基板やSi基板を用いる
場合と比較して、低損失なデバイスを作製することがで
きる。
【0119】なお、以上の説明では、チャネル層113
としてドープしたn型GaAs層を用いているが、n型
InGaAs層を用いてもよい。つまり、チャネル層1
13は、その組成がInxGa1-xAs(0≦x≦1)と
して表される層であればよい。また、ショットキー層1
14は、その組成がAlxGayIn1-x-yN(0≦x≦
1、0≦y≦1)として表される層であればよい。
【0120】(第11の実態形態)本発明の第11の実
施形態の構成を、図11(b)の模式的な断面図を参照
して説明する。図11(b)の構成では、第10の実施
形態として先に説明した構成に、さらにエッチングスト
ッパ層119を設けられている。
【0121】具体的には、サファイア基板111の上
に、AlNバッファ層110、ノンドープGaNワイド
ギャップバッファ層112、n型GaAsチャネル層
(活性層)113、ショットキー層として機能するノン
ドープGaNワイドギャップ層114、n型GaAsエ
ッチングストッパ層119、及びn型GaNワイドギャ
ップオーミックコンタクト層115が、順に形成されて
いる。サファイア基板111の上の各層110、112
〜115及び119は、例えばMBE法或いはCVD法
などのエピタキシャル成長により、積層する。
【0122】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極116及びドレイン電極1
17を、n型GaNオーミックコンタクト層115の上
に適切なパターンで形成する。さらに、CH4/H2/A
rの混合ガスを用いたRIE法によるドライエッチング
により、ゲート形成領域のn型GaNオーミックコンタ
クト層115を選択的に除去する。このCH4/H2/A
rの混合ガスを用いたRIE法では、GaNとGaAs
との間のエッチング選択比は約5であり、GaN層11
5のみを選択的に除去できる。
【0123】次に、燐酸系エッチャントを用いるウェッ
トエッチングにより、GaAsエッチングストッパ層1
19を除去する。その後に、Auにより、GaNワイド
ギャップ層114にショットキー接合するゲート電極1
18を適切なパターンに形成する。
【0124】燐酸系エッチャントを用いたウェットエッ
チングでは、GaAs層119はエッチングされるが、
GaN層114及び115は殆どエッチングされない。
また、RIE法によるドライエッチングによりGaAs
エッチングストッパ層119の表面にダメージが入る
が、ウェットエッチングにより、ダメージが入ったGa
Asエッチングストッパ層119を除去できる。さら
に、エッチングストッパ層119により、ドライエッチ
ング時のGaNワイドギャップ層114へのダメージを
回避できる。従って、ダメージの無いGaNワイドギャ
ップ層114の上に、ゲート電極118を形成できる。
これにより、ウェハ面内で特性のばらつきが少ないFE
Tが作成できる。
【0125】上記の構成において、ワイドギャップ半導
体は、結晶内でキャリアの増倍効果が発生する電界強度
が高く、絶縁破壊電圧が高いという特徴があるために、
最も電界が集中するゲート−ドレイン間のゲート電極1
18の近傍付近に高電界がかかっても、ゲート−ドレイ
ン間で高耐圧を維持できる。
【0126】また、基板111の上にワイドギャップ半
導体であるGaNバッファ層112を用いるので、n型
GaAsチャネル層113とノンドープGaNバッファ
層112との界面に伝導帯のバンドエネルギーの不連続
△Ecが生じる構造が得られる。このため、ピンチオフ
付近でドレイン電流がバッファ層112の側に流れ込ま
ず、良好なピンチオフ特性を示すFETを実現できる。
【0127】また、サファイアの比誘電率が約9.3、
GaAsの比誘電率が約11、Siの比誘電率が約12
である。これより、サファイア基板111の上にMMI
Cを形成すれば、GaAs基板やSi基板を用いる場合
と比較して、低損失なデバイスを作製することができ
る。
【0128】なお、以上の説明では、チャネル層113
としてドープしたn型GaAs層を用いているが、n型
InGaAs層を用いてもよい。つまり、チャネル層1
13は、その組成がInxGa1-xAs(0≦x≦1)と
して表される層であればよい。また、ショットキー層1
14は、その組成がAlxGayIn1-x-yN(0≦x≦
1、0≦y≦1)として表される層であればよい。
【0129】(第12の実態形態)本発明の第12の実
施形態の構成を、図12(a)の模式的な断面図を参照
して説明する。
【0130】図12(a)の構成において、サファイア
基板121の上に、AlNバッファ層122、ノンドー
プGaNワイドギャップバッファ層123、n型GaN
ワイドギャップキャリア供給層124、ノンドープGa
Nワイドギャップスペーサ層125、ノンドープInG
aAsチャネル層(活性層)126、ノンドープGaN
ワイドギャップスペーサ層127、n型GaNワイドギ
ャップショットキー層128、及びn型GaNワイドギ
ャップオーミックコンタクト層129が、順に形成され
ている。サファイア基板121の上の各層122〜12
9は、例えばMBE法或いはCVD法などのエピタキシ
ャル成長により、積層する。
【0131】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極1210及びドレイン電極
1211を、n型GaNオーミックコンタクト層129
の上に適切なパターンで形成する。さらに、リセスエッ
チングによりゲート形成領域のオーミックコンタクト層
129を除去した後に、Auにより、GaNショットキ
ー層128にショットキー接合するゲート電極1212
を適切なパターンに形成する。
【0132】上記の構成において、GaNスペーサ層1
25及び127とInGaAsチャネル層126との間
の伝導帯のバンドエネルギーの不連続△Ecは、通常の
InGaAs/AlGaAs系半導体における伝導帯の
バンドエネルギーの不連続(△Ec=約0.3eV)よ
り大きな値となり、典型的には約0.5eVである。そ
の結果、ワイドギャップ半導体を用いて形成される図1
2(a)の構成を有するHEMTでは、InGaAsチ
ャネル層126の井戸の中に、より多くの量子準位が形
成され、これによって、AlGaAs/GaAs系HE
MTやAlGaAs/InGaAs系PHEMTに比べ
て、より多くの電子がInGaAsチャネル層126の
中に閉じこめられる。従って、良好なピンチオフ特性及
び高い相互コンダクタンス(gm)を有する、高電流密
度のFETが実現される。その結果、図12(a)の構
成とすることによって、InGaAsの有する優れた高
周波特性を維持したままで、高電流密度且つ高い相互コ
ンダクタンス(gm)を有するFETを実現できる。
【0133】さらに、サファイアの比誘電率が約9.
3、GaAsの比誘電率が約11、Siの比誘電率が約
12である。これより、サファイア基板121の上にM
MICを形成すれば、GaAs基板やSi基板を用いる
場合と比較して、低損失なデバイスを作製することがで
きる。
【0134】なお、以上の説明では、チャネル層126
としてノンドープInGaAs層を用いているが、ノン
ドープInxGa1-xAs層(0≦x≦1)或いはノンド
ープInxGa1-xN層(0≦x≦1)として表される層
であればよい。また、ショットキー層128は、その組
成がAlxGayIn1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦
1)として表される層であればよい。
【0135】(第13の実態形態)本発明の第13の実
施形態の構成を、図12(b)の模式的な断面図を参照
して説明する。図12(b)の構成では、第12の実施
形態として先に説明した構成に、さらにエッチングスト
ッパ層1213が設けられている。
【0136】具体的には、サファイア基板121の上
に、AlNバッファ層122、ノンドープGaNワイド
ギャップバッファ層123、n型GaNワイドギャップ
キャリア供給層124、ノンドープGaNワイドギャッ
プスペーサ層125、ノンドープInGaAsチャネル
層(活性層)126、ノンドープGaNワイドギャップ
スペーサ層127、n型GaNワイドギャップショット
キー層128、n型GaAsエッチングストッパ層12
13、及びn型GaNワイドギャップオーミックコンタ
クト層129が、順に形成されている。サファイア基板
121の上の各層122〜129及び1213は、例え
ばMBE法或いはCVD法などのエピタキシャル成長に
より、積層する。
【0137】次に、一般的なFET作製プロセスによっ
て、電極を形成する。具体的には、Niを用いて、オー
ミック電極となるソース電極1210及びドレイン電極
1211を、n型GaNオーミックコンタクト層129
の上に適切なパターンで形成する。さらに、CH4/H2
/Arの混合ガスを用いたRIE法によるドライエッチ
ングにより、ゲート形成領域のn型GaNオーミックコ
ンタクト層129を選択的に除去する。このCH4/H2
/Arの混合ガスを用いたRIE法では、GaNとGa
Asとの間のエッチング選択比は約5であり、GaN層
129のみを選択的に除去できる。
【0138】次に、燐酸系エッチャントを用いるウェッ
トエッチングにより、GaAsエッチングストッパ層1
213を除去する。その後に、Auにより、GaNショ
ットキー層128にショットキー接合するゲート電極1
212を適切なパターンに形成する。
【0139】燐酸系エッチャントを用いたウェットエッ
チングでは、GaAs層1213はエッチングされる
が、GaN層128及び129は殆どエッチングされな
い。また、RIE法によるドライエッチングによりGa
Asエッチングストッパ層128の表面にダメージが入
るが、ウェットエッチングにより、ダメージが入ったG
aAsエッチングストッパ層1213を除去できる。さ
らに、エッチングストッパ層1213により、ドライエ
ッチング時のGaNショットキー層128へのダメージ
を回避できる。従って、ダメージの無いGaNショット
キー層128の上に、ゲート電極1212を形成でき
る。これにより、ウェハ面内で特性のばらつきが少ない
FETが作成できる。
【0140】上記の構成において、GaNスペーサ層1
25及び127とInGaAsチャネル層126との間
の伝導帯のバンドエネルギーの不連続△Ecは、通常の
InGaAs/AlGaAs系半導体における伝導帯の
バンドエネルギーの不連続(△Ec=約0.3eV)よ
り大きな値となり、典型的には約0.5eVである。そ
の結果、ワイドギャップ半導体を用いて形成される図1
2(b)の構成を有するHEMTでは、InGaAsチ
ャネル層126の井戸の中に、より多くの量子準位が形
成され、これによって、AlGaAs/GaAs系HE
MTやAlGaAs/InGaAs系PHEMTに比べ
て、より多くの電子がInGaAsチャネル層126の
中に閉じこめられる。従って、良好なピンチオフ特性及
び高い相互コンダクタンス(gm)を有する、高電流密
度のFETが実現される。その結果、図12(b)の構
成とすることによって、InGaAsの有する優れた高
周波特性を維持したままで、高電流密度且つ高い相互コ
ンダクタンス(gm)を有するFETを実現できる。
【0141】さらに、サファイアの比誘電率が約9.
3、GaAsの比誘電率が約11、Siの比誘電率が約
12である。これより、サファイア基板121の上にM
MICを形成すれば、GaAs基板やSi基板を用いる
場合と比較して、低損失なデバイスを作製することがで
きる。
【0142】なお、以上の説明では、チャネル層126
としてノンドープInGaAs層を用いているが、ノン
ドープInxGa1-xAs層(0≦x≦1)或いはノンド
ープInxGa1-xN層(0≦x≦1)として表される層
であればよい。また、ショットキー層128は、その組
成がAlxGayIn1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦
1)として表される層であればよい。
【0143】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の電界効果
型半導体装置では、ワイドギャップ半導体及びIII−V
族化合物半導体を用いることにより、以下のような効果
が得られる。
【0144】第1に、ショットキー層にワイドギャップ
半導体を用いれば、III−V族化合物半導体の有する優
れた高周波特性を維持したままで、ゲート−ドレイン間
耐圧を飛躍的に向上することができる。
【0145】第2に、キャリア供給層にワイドギャップ
半導体を用いれば、FETの電流密度が増大して、高い
相互コンダクタンス(gm)が得られる。
【0146】さらに、第3に、バッファ層にワイドギャ
ップ半導体を用いれば、良好なピンチオフ特性を示すF
ETが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界効果型半導体装置の一例であるM
ESFETの構成を示す模式的な断面図である。
【図2】本発明の電界効果型半導体装置の一例であるH
EMTの構成を示す模式的な断面図である。
【図3】図2の構成におけるバンド構造図である。
【図4】(a)は、本発明の電界効果型半導体装置の一
例であるFET構成を示す模式的な断面図であり、
(b)は、(a)の構成におけるバンド構造図である。
【図5】(a)は、本発明の第1の実施形態における電
界効果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図であ
り、(b)は、本発明の第2の実施形態における電界効
果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の構成及び従来の構成
におけるVgd−Igd特性を示す図である。
【図7】(a)は、本発明の第3の実施形態における電
界効果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図であ
り、(b)は、本発明の第4の実施形態における電界効
果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態における電界効果型半
導体装置の構成を示す模式的な断面図である。
【図9】(a)は、本発明の第6の実施形態における電
界効果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図であ
り、(b)は、本発明の第7の実施形態における電界効
果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。
【図10】(a)は、本発明の第8の実施形態における
電界効果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図であ
り、(b)は、本発明の第9の実施形態における電界効
果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図である。
【図11】(a)は、本発明の第10の実施形態におけ
る電界効果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図で
あり、(b)は、本発明の第11の実施形態における電
界効果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図であ
る。
【図12】(a)は、本発明の第12の実施形態におけ
る電界効果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図で
あり、(b)は、本発明の第13の実施形態における電
界効果型半導体装置の構成を示す模式的な断面図であ
る。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 バッファ層 13 n型InGaAsチャネル層 14 ワイドギャップ層 15 ソース電極 16 ドレイン電極 17 ゲート電極 21 半導体基板 22 バッファ層 23 n型ワイドギャップ半導体層 24 ノンドープInGaAsチャネル層 25 n型ワイドギャップ半導体層 26 ソース電極 27 ドレイン電極 28 ゲート電極 41 基板 42 ワイドギャップバッファ層 43 n型GaAsチャネル層 44 ソース電極 45 ドレイン電極 46 ゲート電極 51 半絶縁性GaAs基板 52 ノンドープGaAsバッファ層 53 n型GaAsチャネル層 54 ノンドープSiCワイドギャップ層 55 n型SiCワイドギャップオーミックコンタクト
層 56 ソース電極 57 ドレイン電極 58 ゲート電極 59 n型GaASエッチングストッパ層 71 半絶縁性GaAs基板 72 ノンドープGaAsバッファ層 73 ノンドープSiCワイドギャップバッファ層 74 n型SiCワイドギャップキャリア供給層 75 ノンドープSiCワイドギャップスペーサ層 76 ノンドープInGaAsチャネル層 77 ノンドープSiCワイドギャップスペーサ層 78 n型SiCワイドギャップショットキー層 79 n型SiCワイドギャップオーミックコンタクト
層 710 ソース電極 711 ドレイン電極 712 ゲート電極 713 n型GaASエッチングストッパ層 81 半絶縁性GaAs基板 82 ノンドープGaAsバッファ層 83 ノンドープSiCワイドギャップバッファ層 84 n型GaAsチャネル層 85 n型オーミックコンタクト層 86 ソース電極 87 ドレイン電極 88 ゲート電極 91 半絶縁性SiC基板 92 ノンドープSiCワイドギャップバッファ層 93 n型GaAsチャネル層 94 ノンドープSiCワイドギャップ層 95 n型SiCワイドギャップオーミックコンタクト
層 96 ソース電極 97 ドレイン電極 98 ゲート電極 99 n型GaAsエッチングストッパ層 101 半絶縁性SiCs基板 103 ノンドープSiCワイドギャップバッファ層 104 n型SiCワイドギャップキャリア供給層 105 ノンドープSiCワイドギャップスペーサ層 106 ノンドープInGaAsチャネル層 107 ノンドープSiCワイドギャップスペーサ層 108 n型SiCワイドギャップショットキー層 109 n型SiCワイドギャップオーミックコンタク
ト層 1010 ソース電極 1011 ドレイン電極 1012 ゲート電極 1013 n型GaAsエッチングストッパ層 111 サファイア基板 110 AlNバッファ層 112 ノンドープGaNワイドギャップバッファ層 113 n型GaAsチャネル層 114 ノンドープGaNワイドギャップ層 115 n型GaNワイドギャップオーミックコンタク
ト層 116 ソース電極 117 ドレイン電極 118 ゲート電極 119 n型GaAsエッチングストッパ層 121 サファイア基板 122 AlNバッファ層 123 ノンドープGaNワイドギャップバッファ層 124 n型GaNワイドギャップキャリア供給層 125 ノンドープGaNワイドギャップスペーサ層 126 ノンドープInGaAsチャネル層 127 ノンドープGaNワイドギャップスペーサ層 128 n型GaNワイドギャップショットキー層 129 n型GaNワイドギャップオーミックコンタク
ト層 1210 ソース電極 1211 ドレイン電極 1212 ゲート電極 1213 n型GaAsエッチングストッパ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊渕 康仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 該半導体基板の上に形成されているInxGa1-xAs活
    性層(0≦x≦1)と、 該活性層の上に形成されている、少なくともショットキ
    ー層を含む積層構造と、を備え、該ショットキー層がワ
    イドギャップ半導体層である、電界効果型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイドギャップ半導体層がAlx
    yIn1-x-yN層(0≦x≦1、0≦y≦1)である、
    請求項1に記載の電界効果型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイドギャップ半導体層がSiC層
    である、請求項1に記載の電界効果型半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記活性層がGaAs層である、請求項
    1から3のいずれかに記載の電界効果型半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記ワイドギャップ半導体層の上に形成
    されているエッチングストッパ層をさらに備えている、
    請求項1から4のいずれかに記載の電界効果型半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 半導体基板と、 該半導体基板の上に形成されているバッファ層と、 該バッファ層の上に形成されている、少なくともInx
    Ga1-xAs活性層(0≦x≦1)を含む積層構造と、
    を備え、該バッファ層がワイドギャップ半導体層であ
    る、電界効果型半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記ワイドギャップ半導体層がAlx
    yIn1-x-yN層(0≦x≦1、0≦y≦1)である、
    請求項6に記載の電界効果型半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記ワイドギャップ半導体層がSiC層
    である、請求項6に記載の電界効果型半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記活性層がGaAs層である、請求項
    6から8のいずれかに記載の電界効果型半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記ワイドギャップ半導体層の上に形
    成されているエッチングストッパ層をさらに備えてい
    る、請求項6から9のいずれかに記載の電界効果型半導
    体装置。
  11. 【請求項11】 半導体基板と、 該半導体基板の上に形成されているInxGa1-xAs活
    性層(0≦x≦1)と、 該活性層の上に形成されている、n型不純物が添加され
    たワイドギャップ半導体からなるキャリア供給層を少な
    くとも有する積層構造と、を備える、電界効果型半導体
    装置。
  12. 【請求項12】 前記ワイドギャップ半導体がAlx
    yIn1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1)である、請
    求項11に記載の電界効果型半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記ワイドギャップ半導体がSiCで
    ある、請求項11に記載の電界効果型半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記活性層がGaAs層である、請求
    項11から13のいずれかに記載の電界効果型半導体装
    置。
  15. 【請求項15】 前記キャリア供給層の上に形成されて
    いるエッチングストッパ層をさらに備えている、請求項
    11から14のいずれかに記載の電界効果型半導体装
    置。
  16. 【請求項16】 半導体基板と、 該半導体基板の上に形成されているInxGa1-xAs活
    性層(0≦x≦1)と、 該活性層を挟むように形成されているn型不純物を添加
    された複数のワイドギャップ半導体層を少なくとも有す
    る積層構造と、を備える、電界効果型半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記複数のワイドギャップ半導体層の
    それぞれがAlxGayIn1-x-yN層(0≦x≦1、0
    ≦y≦1)である、請求項16に記載の電界効果型半導
    体装置。
  18. 【請求項18】 前記複数のワイドギャップ半導体層の
    それぞれがSiC層である、請求項16に記載の電界効
    果型半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記活性層がGaAs層である、請求
    項16から18のいずれかに記載の電界効果型半導体装
    置。
  20. 【請求項20】 前記複数のワイドギャップ半導体層の
    うちで前記活性層の上に形成されている層の上に形成さ
    れているエッチングストッパ層をさらに備えている、請
    求項16から19のいずれかに記載の電界効果型半導体
    装置。
  21. 【請求項21】 SiC基板と、 該SiC基板の上に形成されているInxGa1-xAs活
    性層(0≦x≦1)と、 該活性層の上に形成されている、SiCショットキー層
    を少なくとも含む積層構造と、を備える、電界効果型半
    導体装置。
  22. 【請求項22】 前記ショットキー層の上に形成されて
    いるエッチングストッパ層をさらに備えている、請求項
    21に記載の電界効果型半導体装置。
  23. 【請求項23】 サファイア基板と、 該サファイア基板の上に形成されているInxGa1-x
    s活性層(0≦x≦1)或いはInxGa1-xN活性層
    (0≦x≦1)と、 該活性層の上に形成されている、AlxGayIn1-x-y
    N(0≦x≦1、0≦y≦1)ショットキー層を少なく
    とも含む積層構造と、を備える、電界効果型半導体装
    置。
  24. 【請求項24】 前記ショットキー層の上に形成されて
    いるエッチングストッパ層をさらに備えている、請求項
    23に記載の電界効果型半導体装置。
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